JP2014163121A - 枠材およびその取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】枠材およびその取付構造において、壁本体に形成された開口部付近の外観性を損なうことなく、部品点数を削減してコストを低減することができる。
【解決手段】壁本体11の開口部3に面する開口部側面3aに固定され、開口部側面3aに連続する壁本体11の室内側面3bに貼り付けられる下地壁面材2の側端部2aによって遮蔽される下地部51と、当該下地部51の開口部3側に位置し、壁本体11の開口部側面3aを化粧する表面部52とを一体に備えてなる。下地部51は、壁本体11の開口部側面3aに当接する当接部と、下地壁面材2の側端部2aに面する側面の当接部側に形成され、下地壁面材2に向けて開口する凹部とを有している。凹部には、当接部側に位置し、壁本体11に向かって設けられる止着材6を受けるための傾斜面が、下地部51の側面側から表面部52側に向かって傾斜して設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、壁本体に形成された開口部の縁部に取り付けられる枠材と、この枠材を、壁本体に形成された開口部の縁部に取り付けてなる枠材の取付構造とに関する。
住宅等の建物の壁に形成された開口部の内周面に化粧枠を取り付ける化粧枠の取付構造の一例として特許文献1に記載の技術が知られている。
この技術において、枠材は、開口部の内周面に位置する開口部側面の縁部(下縁)に釘やビス等で固定されると共に、この開口部側面に連続する壁本体の室内側面に貼り付けられる下地壁面材の側端部によって遮蔽される下地部と、該下地部の開口部側に位置するように下地部に対して係合され、当該壁本体の開口部側面を化粧する表面部と、を備えている。
そして、表面部は、その長さ方向と平行な両側縁部のうち、下地壁面材が貼り付けられる方の側縁部から、当該表面部の長さ方向と直交する方向に沿って、下地壁面材の室内側面よりも前方に突出する突出縁部と、下地部に形成される被係合部に係合する係合部とを有しており、この係合部を下地部の被係合部に係合させることで当該下地部に取り付けられ、開口部の縁部を化粧するようになっている。
特開2010−180694号公報
ところで、かかる特許文献1の枠材は、下地部と表面部とがそれぞれ別体で形成された二部材で構成されており、開口部側面に固定された下地部に表面部を係合固定することによって開口部の縁部を化粧するようになっている。この場合、当該枠材は、開口部側面に対する下地部の固定部分を表面部によって覆い隠すことができると共に、表面部の突出縁部によって下地部自体を確実に遮蔽することができる。これにより、開口部付近に対し軽快でシンプルな印象を与えることができ、外観性を向上させることができる。
しかしながら、その反面、当該枠材が下地部と表面部との二部材から構成されるため、部品点数の面で省部材化が不十分であり、コスト面においても低減できる余地を残していた。このため、更なる省部材化を図り、可能な限りコストを低減したいという要望があった。
ここで、単純に枠材を一部材化した場合、当該枠材を表面部側から長尺な釘またはビス等により開口部(開口部側面)へと固定することが考えられる。しかし、この場合、省部材化は図れるものの、開口部側面または開口部付近に対する枠材の固定部分が開口部に露出し、外観性を損なうことが懸念される。また、当該固定部分を露出することなく固定しようとすると、下地部側の開口部へと露出することのない部位において固定することが考えられるが、取り付けが煩雑になると共に、取り付けのための部品によって部品点数の増加を免れない虞があった。
従って、開口部付近の外観性を損なうことなく、枠材を一部材化することで省部材化を図ることができ、コストを低減することが可能な技術の開発が求められていた。
そこで、本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、枠材およびその取付構造において、開口部付近の外観性を損なうことなく、部品点数を削減してコストを低減可能とすることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図6に示すように、壁本体11に形成された開口部3の縁部に取り付けられる枠材5において、
前記開口部3に面する前記壁本体11の開口部側面3aに固定されると共に、前記開口部側面3aに連続する前記壁本体11の両側面のうち、少なくとも一方の側面(室内側面3b)に貼り付けられる下地壁面材2の側端部2aによって遮蔽される下地部51と、
当該下地部51の開口部3側に位置し、前記壁本体11の開口部側面3aを化粧する表面部52と、を一体に備えてなり、
前記下地部51は、
前記壁本体11の開口部側面3aに当接して固定される当接部53と、
前記下地壁面材2の側端部2aに面する側面の前記当接部53側に形成され、前記下地壁面材2に向けて開口する凹部54と、を有しており、
前記凹部54は、
当該凹部54のうち前記当接部53側に位置し、前記壁本体11に向かって設けられる止着材6を受ける傾斜面55を備えており、
当該傾斜面55は、
前記下地部51の前記側面側から前記表面部52側に向かって傾斜していることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、当該枠材5は、下地部51と表面部52とを一体に備えてなり、下地部51は、壁本体11の開口部側面3aに当接して固定される当接部53と、下地壁面材2の側端部2aに面する側面の当接部53側に形成され、下地壁面材2に向けて開口する凹部54と、を有している。また、凹部54は、当該凹部54のうち当接部53側に位置し、壁本体11に向かって設けられる止着材6を受ける傾斜面55を備えており、当該傾斜面55は、下地部51の側面側から表面部52側に向かって傾斜している。このように、下地部51の側面に傾斜面55を有する凹部54が設けられているので、当該傾斜面55に釘やビス等の止着材6を打ち込むことができ、取り付けが簡単であると共に、下地部51を開口部側面3aに対して確実に固定することができる。このとき、下地部51は、下地壁面材2の側端部2aと、表面部52とによって確実に遮蔽されながら、当該表面部52を開口部3の縁部に沿って見せることができるので、開口部3付近の外観性が損なわれるのを確実に回避することができる。
また、従来とは異なり、下地部51と表面部52とを別体ではなく一体化して形成することで、枠材5自体の部品点数を削減することができると共に、例えば額縁材や結合金具等の部材を用いずに、開口部3を化粧することができるので、省部材化を図り、コストを確実に低減させることが可能となる。
かくして、本発明の枠材5では、開口部3付近の外観性を損なうことなく、部品点数を削減してコストを低減することができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図4,図6に示すように、請求項1に記載の枠材5において、
前記凹部54における前記傾斜面55は、その傾斜に沿って凸むおよびまたは凹んだ形状からなる前記止着材6の受け部55aを備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記凹部54における傾斜面55が、その傾斜に沿って凸むおよびまたは凹んだ形状(換言すれば、少なくとも凹凸のいずれかの形状)からなる前記止着材6の受け部55aを備えているので、当該傾斜面55に釘やビス等の止着材6を打ち込む際に、当該止着材6を受け部55aに入り込ませて前記傾斜方向にずれるのを未然に防止することができる。よって、開口部側面3aに対する下地部51の固定作業を容易化して、枠材5を開口部3の縁部により一段と簡単に取り付けることができ、このような取付作業における作業性を格段と向上することができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図4,図6に示すように、請求項1または2に記載の枠材5において、
前記当接部53は、前記凹部54の前記傾斜面55が受ける前記止着材6の延長線上の位置に、前記壁本体11の開口部側面3aに向けて開口する窪み部53aを備えていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、当接部53は、前記凹部54の前記傾斜面55が受ける前記止着材6の延長線上の位置(すなわち、当接部53において、前記傾斜面55に打ち込まれる止着材6が貫通する部位)に、前記壁本体11の開口部側面3aに向けて開口する窪み部53aを備えているので、当該傾斜面55に釘やビス等の止着材6を打ち込んだ際に生じる削り屑等を、この窪み部53aに取り込むことができ、当該削り屑等が前記開口部側面3aと当接部53との間に入り込むことによって下地部51(枠材5)が盛り上がるような不具合の発生を未然に回避できる。
また、当接部53と開口部側面3aとの間に接着剤などの接着部材を介在して下地部51を開口部側面3aに固定する場合、当該接着部材のうちの余分な接着部材を窪み部53aに取り込むことで、開口部側面3aに対する下地部51の接着性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図3〜図6に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の枠材5において、
前記下地部51は、当該下地部51の側面から前記下地壁面材2の側端部2aに向けて突出し、前記下地壁面材2の側端部2aが当接する突出部56を備えていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、下地部51は、その側面から下地壁面材2の側端部2aに向けて突出し、当該下地壁面材2の側端部2aが当接する突出部56を備えているので、この下地壁面材2によって下地部51を覆うように遮蔽する際、その側端部2aを裏側から支えることができ、当該下地壁面材2にたわみ等の不具合が生じるのを未然に回避することができる。これと共に、当該突出部56の先端部(具体的には、先端面56a)と前記壁本体11の室内側面3bとを面一の状態に配置しておくことにより、当該室内側面3bに対して貼り付けられる下地壁面材2の位置決めを容易に行うことができる。よって、壁本体11の室内側面3bに対して下地壁面材2を隙間なく貼り付けることができ、開口部3付近の仕上がりを秀麗なものとすることができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図5,図6に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の枠材5において、
前記下地部51は、当該下地部51の側面から前記下地壁面材2の側端部2aに向けて突出し、化粧カバー8が取り付けられる突出部57を備えていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、下地部51は、その側面から下地壁面材2の側端部2aに向けて突出し、前記壁本体11の側面(室内側面3b)を化粧する他の化粧部材である化粧カバー8が取り付けられる突出部57を備えているので、当該化粧カバー8を壁本体11の室内側面3bに簡単に取り付けることができ、この化粧カバー8によって下地部51を覆うように遮蔽しながら開口部側面3aを化粧できる。よって、開口部3の縁部の見映えをより一段と高級に化粧でき、開口部3付近の仕上がりを秀麗なものとすることができる。
このとき、化粧カバー8側に前記突出部57に対応する係合部83aを設けておくことが好ましい。これにより、突出部57を被係合部として、化粧カバー8の係合部83aと係合させるだけで、当該化粧カバー8をワンタッチで取り付けることができ、取付作業を格段と簡単にすることができる。しかも、この突出部57の外周面または化粧カバー8の係合部83aの前記突出部57が係合される内周面を、その突出方向または係合方向に沿って凹凸する凹凸面で形成しておけば、これら突出部57と係合部83aとの係合性を一段と高めることができ、当該係合部83aから突出部57を抜け難くすることができる利点を備えることもできる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の枠材5において、
前記表面部52および下地部51は、木粉と樹脂とを含む押出材を押出成形して一体的に形成されていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、表面部52および下地部51は、木粉と樹脂とを含む押出材を押出成形してなる押出成形品であり、これら表面部52と下地部51とが一体的に形成されていることから、全体に木粉が含まれた木質感のある部材として用いることができる。また、天然木を用いる場合に比して、押出方向において所望の長さに製造できるとともに、断面を様々な形状に成形できる。
また、表面部52と下地部51とが一体的に形成されているので、枠材5自体の部品点数を削減できると共に、これら表面部52および下地部51を一度に製造できる上、開口部側面3aに対して一度に固定することができる分、使い勝手を向上させることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の枠材5において、
前記表面部52および下地部51は木材であり、一体的に形成されていることを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、表面部52および下地部51は木材であり、一体的に形成されているので、例えば枠材5を開口部側面3aに固定する際に、釘やビス等の止着材6を打ち込み易い。
また、表面部52と下地部51とが一体的に形成されているので、枠材5自体の部品点数を削減できると共に、これら表面部52および下地部51を一度に製造できる上、開口部側面3aに対して一度に固定することができる分、使い勝手を向上させることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の枠材5を、壁本体11に形成された開口部3の縁部に取り付けてなる枠材5の取付構造であって、
前記枠材5は、前記下地部51側の前記凹部54に形成された前記傾斜面55に対し、前記壁本体11に向かって設けられる前記止着材6によって、前記開口部側面3aの室内側に取り付けられていることを特徴としている。
請求項8に記載の発明によれば、枠材5は、下地部51側の凹部54に形成された傾斜面55に対し、壁本体11に向かって設けられる釘やビス等の止着材6によって、開口部側面3aの室内側に取り付けられているので、開口部3の縁部に対して簡単に、且つ、確実に取り付けることができる。このとき、止着材6が設けられる凹部54の傾斜面55は、下地壁面材2の側端部2aと表面部52とによって確実に遮蔽されるので、開口部側面3aにおいて下地部51が、釘やビス等の止着材6によって固定されている様子を確実に隠すことができ、開口部3の外観性を損なうことはない。
また、従来とは異なり、下地部51と表面部52とを別体ではなく一体化して形成することで、枠材5自体の部品点数を削減することができると共に、例えば額縁材や結合金具等の部材を用いずに、開口部3を化粧することができるので、省部材化を図り、コストを確実に低減させることが可能となる。
かくして、本発明における枠材5の取付構造では、開口部3付近の外観性を損なうことなく、部品点数を削減してコストを低減することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の枠材5を、壁本体11に形成された開口部3の縁部に取り付けてなる枠材5の取付構造であって、
前記開口部3は、前記壁本体11が立設される床面から所定高さ位置に形成されると共に、前記開口部側面3aの屋外側に窓サッシ4が嵌め込まれて取り付けられる窓開口部であり、前記枠材5は、この窓開口部の縁部に取り付けられる窓枠材として用いられており、
この窓枠材としての枠材5は、該枠材5の下地部51を、前記開口部側面3aに連続する壁本体11の室内側面3bに貼り付けられる下地壁面材2の側端部2aと、前記窓サッシ4とによって遮蔽するようにして、前記開口部側面3aの室内側に取り付けられていることを特徴としている。
請求項9に記載の発明によれば、前記窓枠材としての枠材5は、該枠材5の下地部51を、前記開口部側面3aに連続する壁本体11の室内側面に貼り付けられる下地壁面材2の側端部2aと、前記窓サッシ4とによって遮蔽するようにして、前記開口部側面3aに取り付けられているので、これら下地壁面材2の側端部2aと窓サッシ4とによって前記下地部51をより確実に遮蔽することができる。よって、前記開口部側面3aにおいて下地部51が、釘やビス等の止着材6によって固定されている様子を確実に隠すことができるので、前記窓開口部の外観性を確実に向上できる。
また、従来とは異なり、下地部51と表面部52とを別体ではなく一体化して形成することで、枠材5自体の部品点数を削減することができると共に、例えば額縁材や結合金具等の部材を用いずに、開口部3を化粧することができるので、省部材化を図り、コストを確実に低減させることが可能となる。
かくして、本発明における枠材5の取付構造では、開口部3付近の外観性を損なうことなく、部品点数を削減してコストを低減することができる。
本発明によれば、枠材およびその取付構造において、開口部付近の外観性を損なうことなく、部品点数を削減してコストを低減することができる。
本発明に係る枠材の取付構造の第1実施形態を示すもので、開口部が形成された壁の正面図である。 図1の開口部における下部を拡大して示す斜視図である。 図1に示す枠材の取付構造の要部を部分的に示す側断面図である。 図3に示す枠材を拡大して示す断面図である。 本発明に係る枠材の取付構造の第2実施形態を示すもので、要部を部分的に示す側断面図である。 図5に示す枠材の要部を拡大して示す断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図4を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る枠材の取付構造として、窓サッシをはめ込む開口部に適用した第1実施形態を示すもので、開口部が形成された壁の正面図であり、図2は、図1の開口部における下部を拡大して示す斜視図である。図3は、図1に示す枠材の取付構造の要部(開口部に配設された窓サッシおよび枠材)を部分的に示す側断面図であり、図4は、図3に示す枠材を拡大して示す断面図である。
図1〜図3に示すように、壁1は住宅等の建物の内部(室内)と外部(屋外)との間である境界、換言すれば、建物の外周側に配設された外壁である。この壁1は、壁本体11と、この壁本体11の室内側表面に取り付けられた下地壁面材2と、壁本体11の外側の表面に取り付けられた外装材(図示略)とを備えている。壁本体11は、壁パネルを縦およびまたは横方向に接合することによって形成されたものである。壁パネルは、框材11aを枠状に組み立ててなる枠体の両面にそれぞれ合板等の面材11b,11bを取り付けたものである。また、面材11b,11bは石膏ボードによって形成されている。
この壁本体11は、複数の壁パネルを口字状に組み立てることによって、壁1に対して横長の長方形状に形成された開口部3を形成できるようになっている。この開口部3は、壁本体11が立設される床面から所定高さ位置に形成されると共に、内周側に位置する開口部側面3aの屋外側に、窓サッシ4が嵌め込まれて取り付けられる窓開口部である。本実施形態の場合、枠材5は、この窓開口部の室内側下部に位置する縁部(すなわち、開口部側面3aの室内側下縁)に化粧枠として取り付けられる窓枠材として用いられている。
そして、この窓枠材としての枠材5は、後述する下地部51を、開口部側面3aに連続する壁本体11の室内側面3bに貼り付けられる下地壁面材2の側端部2aと、窓サッシ4とによって遮蔽するようにして、開口部側面3aの室内側に取り付けられている。
また、下地壁面材2の室内側面には、クロス2bが貼り付けられていると共に、開口部3の上縁および両側縁に位置する壁本体11の開口部側面3aには、それぞれ壁本体11の室内側面3bに貼り付けられた下地壁面材2と連続する見込み合板7が設けられている。さらに、これら見込み合板7の表面には、下地壁面材2に貼り付けられたクロス2bが連続して貼り付けられており、これら見込み合板7と窓サッシ4との間に設けられる見切り材7aによって、クロス2bの端部が見切られている。
本実施形態の場合、枠材5は、壁本体11に形成された開口部3の縁部に取り付けられるものであり、開口部3に面すると共に、この開口部3の室内側下縁に位置する壁本体11の開口部側面3aに、釘やビス等の止着材6によって固定されると共に、この開口部側面3aに連続する壁本体11の室内側面3bに貼り付けられる下地壁面材2の側端部2aによって遮蔽される下地部51と、この下地部51の開口部3側に位置し、壁本体11の開口部側面3aを化粧する表面部52と、を一体に備えている。
具体的に、枠材5は、図4に示すように構成されている。すなわち、下地部51は、壁本体11の開口部側面3aに当接して固定される当接部53と、下地壁面材2の側端部2aに面する側面の当接部53側に形成され、下地壁面材2に向けて開口する凹部54と、を有している。この凹部54は、例えば下地壁面材2の側端部2aと対向する底面と、この底面の垂直方向(壁本体11が立設する鉛直方向)における両端部から、それぞれ下地壁面材2に向けて配設される両側面とを有する略コの字状をなしている。そして、凹部54は、当該凹部54のうち当接部53側に位置し、壁本体11に向かって設けられる止着材6を受ける傾斜面55を備えており、当該傾斜面55は、下地部51の側面側から表面部52側に向かって傾斜している。換言すれば、傾斜面55は略コの字状の凹部54における両側面のうち、当接部53側の側面が、底面側から下地壁面材2に向けて当接部53側に傾斜するように形成されている。
このとき、凹部54の形状は、図4に示されるような略コの字状に限られず、円形や楕円形、三角状、矩形状またはそれらを組み合わせた形状等の様々な形状を広く適用することができる。また、凹部54は、枠材5の長手方向に沿って延在して配置されていても良いし、当該長手方向に沿って、必要な範囲で点在するように配置されていても良い。
これにより、傾斜面55に釘やビス等の止着材6を打ち込むことができ、取り付けが簡単であると共に、下地部51を開口部側面3aに対して確実に固定することができるようになっている。このとき、下地部51は、下地壁面材2の側端部2aと、表面部52とによって確実に遮蔽されながら、当該表面部52を開口部3の縁部に沿って見せることができるようになっている。
また、従来とは異なり、下地部51と表面部52とを別体ではなく一体化して形成することで、枠材5自体の部品点数を削減することができるようになっていると共に、例えば額縁材や結合金具等の部材を用いずに、開口部3を化粧することができるようになっているので、省部材化を図ることも可能となっている。なお、例えば当接部53の凹部54とは反対側の端部を窓サッシ4側に向けて突出する底面突出部として突設しておき、この底面突出部を開口部側面3aに予め設置する取付金具等の係合部材(不図示)と係合させることで、開口部側面3aに対する仮止めや、自重の影響による落下防止等を図ることも可能となっており、このような係合部材に対して係合される底面突出部の併用により、枠材5を確実に固定することも可能となっている。因みに、この場合、開口部側面3aに対して取り付けられる係合部材を固定するためのビス(不図示)の頭部が、開口部側面3aから突出していたとしても、当接部53には窪み部53aが形成されているため、当該ビスの頭部との当接を回避する(逃げる)ことが可能となっている。
また、枠材5の凹部54における傾斜面55は、その傾斜に沿って凸むおよびまたは凹んだ形状からなる止着材6の受け部55aを備えていることが好ましい。換言すれば、傾斜面55には、少なくとも凹凸のいずれかの形状からなる受け部55aが設けられていることが好ましい。これにより、当該傾斜面55に釘やビス等の止着材6を打ち込む際に、当該止着材6を受け部55aに入り込ませて、傾斜方向にずれるのを未然に防止できるようになる。よって、開口部側面3aに対する下地部51の固定作業を容易化して、枠材5を開口部3の縁部により一段と簡単に取り付けることができるようになる。
なお、傾斜面55に設けられる受け部55aの形状としては、これに限られず、要は止着材6を入り込ませて、傾斜方向にずれるのを未然に防止できるものであれば、例えば傾斜面55の傾斜方向に沿った鋸刃状や、ローレット形状、凹んだ部位が点在する等の様々な形状を広く適用することができる。
さらに、枠材5の当接部53は、凹部54の傾斜面55が受ける止着材6の延長線上の位置(すなわち、当接部53において、傾斜面55に打ち込まれる止着材6が貫通する部位)に、壁本体11の開口部側面3aに向けて開口する窪み部53aを備えていることが好ましい。これにより、傾斜面55に釘やビス等の止着材6を打ち込んだ際に生じる削り屑等を、この窪み部53aにて取り込むことができるようになる。従って、当該削り屑等が開口部側面3aと当接部53との間に入り込むことによって、下地部51(つまり、枠材5)が盛り上がるような不具合の発生を未然に回避できるようになる。
また、当接部53と開口部側面3aとの間に接着剤などの接着部材(図示略)を介在して下地部51を開口部側面3aに固定(仮固定など)する場合、当該接着部材のうちの余分な接着部材を窪み部53aに取り込むことで、開口部側面3aに対する下地部51の接着性を向上させることも可能となる利点を備えることができるようになっている。このとき、窪み部53aが埋まる程度を目安として接着剤を塗布することで、当該接着剤の塗布量を容易に適量とすることも可能となっている。また、窪み部53aの角部分に接着剤容器の接着剤を吐出させるカットされた先端部を当接させるようにすると、当該接着剤の塗布作業が容易になる利点も備えている。
また、枠材5の下地部51は、当該下地部51の側面から下地壁面材2の側端部2aに向けて突出し、下地壁面材2の側端部2aが当接する突出部56を備えている。
これにより、下地壁面材2によって下地部51を覆うように遮蔽する際、その側端部2aを裏側から支えることができ、当該下地壁面材2にたわみ等の不具合が生じるのを未然に回避することができるようになっている。これと共に、当該突出部56の先端部(すなわち、下地壁面材2の側端部2aと対峙する先端面56a)と、壁本体11の室内側面3bとを面一の状態に配置しておくことが好ましい。これにより、当該室内側面3bに対して貼り付けられる下地壁面材2の位置決めを容易に行うことができるようになる。よって、壁本体11の室内側面3bに対して下地壁面材2を隙間なく貼り付けることができるようになる。
また、表面部52は、この表面部52の長さ方向と平行な両側縁部のうち、下地壁面材2が貼り付けられる方の側縁部から、該表面部52の長さ方向と直交する方向に沿って、下地壁面材2の室内側面よりも前方に突出する突出縁部52aを有している。
また、下地部51および表面部52は、木粉と樹脂とを含む押出材を押出成形してなる押出成形品であり、これら下地部51と表面部52とが一体的に形成されていることが好ましい。これにより、枠材5を全体に木粉が含まれた木質感のある部材として用いることができるようになる。また、天然木を用いる場合に比して、押出方向において所望の長さに製造できると共に、断面を様々な形状に成形できるようになる。
また、表面部52と下地部51とが一体的に形成されているので、枠材5自体の部品点数を削減できるようになっていると共に、これら表面部52および下地部51を一度に製造できるようになり、開口部側面3aに対して一度に固定することができるようになる。よって、使い勝手が良い利点を備えることができるようになっている。
なお、これら表面部52および下地部51の押出形状は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であると共に、木材を加工してなるものでも良い。
また、前記表面部52の化粧面は平板に形成されており、例えば、絵画やオブジェ、観葉植物等を置ける窓台として利用することができるので、窓開口部の外観性を向上できて好ましい。
以上、説明したように、本実施形態の枠材5およびその取付構造によれば、枠材5は、下地部51と表面部52とを一体に備えてなり、下地部51は、壁本体11の開口部側面3aに当接して固定される当接部53と、下地壁面材2の側端部2aに面する側面の当接部53側に形成され、下地壁面材2に向けて開口する凹部54と、を有している。また、凹部54は、当該凹部54のうち当接部53側に位置し、壁本体11に向かって設けられる止着材6を受ける傾斜面55を備えており、当該傾斜面55は、下地部51の側面側から表面部52側に向かって傾斜している。このように、下地部51の側面に傾斜面55を有する凹部54が設けられているので、当該傾斜面55に釘やビス等の止着材6を打ち込むことができる。よって、取り付けが簡単であると共に、下地部51を開口部側面3aに対して確実に固定することができる。このとき、下地部51は、下地壁面材2の側端部2aと、表面部52とによって確実に遮蔽されながら、当該表面部52を開口部3の縁部に沿って見せることができるので、開口部3付近の外観性が損なわれるのを確実に回避することができる。
また、従来とは異なり、下地部51と表面部52とを別体ではなく一体化して形成することで、枠材5自体の部品点数を削減することができると共に、例えば額縁材や結合金具等の部材を用いずに、開口部3を化粧することができるので、省部材化を図り、コストを確実に低減させることが可能となる。
かくして、本実施形態の枠材5では、壁本体11に形成された開口部3付近の外観性を損なうことなく、部品点数を削減してコストを低減することができる。
しかも、凹部54における傾斜面55は、その傾斜に沿って凸むおよびまたは凹んだ形状(換言すれば、少なくとも凹凸のいずれかの形状)からなる止着材6の受け部55aを備えていることが好ましい。これによれば、凹部54における傾斜面55が、その傾斜に沿って凹凸のいずれかの形状からなる受け部55aを備えているので、当該傾斜面55に釘やビス等の止着材6を打ち込む際に、当該止着材6を凹凸する受け部55aに入り込ませて傾斜方向にずれるのを未然に防止することができる。
よって、開口部側面3aに対する下地部51の固定作業を容易化して、枠材5を開口部3の縁部により一段と簡単に取り付けることができ、このような取付作業における作業性を格段と向上することができる。
また、当接部53は、凹部54の傾斜面55が受ける止着材6の延長線上の位置(すなわち、当接部53において、傾斜面55に打ち込まれる止着材6が貫通する部位)に、壁本体11の開口部側面3aに向けて開口する窪み部53aを備えていることが好ましい。これにより、当該傾斜面55に釘やビス等の止着材6を打ち込んだ際に生じる削り屑等を、この窪み部53aに取り込むことができ、当該削り屑等が前記開口部側面3aと当接部53との間に入り込むことによって下地部51(枠材5)が盛り上がるような不具合の発生を未然に回避できる。
また、当接部53と開口部側面3aとの間に接着剤などの接着部材を介在して下地部51を開口部側面3aに固定(仮固定など)する場合、当該接着部材のうちの余分な接着部材を窪み部53aに取り込むことで、開口部側面3aに対する下地部51の接着性を向上させることができる。
さらに、下地部51は、当該下地部51の側面から下地壁面材2の側端部2aに向けて突出し、下地壁面材2の側端部2aが当接する突出部56を備えていることが好ましい。これにより、下地部51は、その側面から下地壁面材2の側端部2aに向けて突出し、当該下地壁面材2の側端部2aが当接する突出部56を備えているので、この下地壁面材2によって下地部51を覆うように遮蔽する際、その側端部2aを裏側から支えることができ、当該下地壁面材2にたわみ等の不具合が生じるのを未然に回避することができる。これと共に、当該突出部56の先端部(すなわち、下地壁面材2の側端部2aと対峙する先端面56a)と前記壁本体11の室内側面3bとを面一の状態に配置しておくことにより、当該室内側面3bに対して貼り付けられる下地壁面材2の位置決めを容易に行うことができる。よって、壁本体11の室内側面3bに対して下地壁面材2を隙間なく貼り付けることができ、開口部3付近の仕上がりを秀麗なものとすることができる。
また、表面部52および下地部51は、木粉と樹脂とを含む押出材を押出成形して一体的に形成されていることが好ましい。これによれば、表面部52および下地部51は、木粉と樹脂とを含む押出材を押出成形してなる押出成形品であり、これら表面部52と下地部51とが一体的に形成されていることから、全体に木粉が含まれた木質感のある部材として用いることができる。また、天然木を用いる場合に比して、押出方向において所望の長さに製造できるとともに、断面を様々な形状に成形できる。
しかも、表面部52と下地部51とが一体的に形成されているので、枠材5自体の部品点数を削減できると共に、これら表面部52および下地部51を一度に製造できる上、開口部側面に対して一度に固定することができる分、使い勝手を向上させることができる。
さらに、表面部52および下地部51が木材であり、一体的に形成されるようにしても良い。この場合、表面部52および下地部51が木材であり、一体的に形成されているので、例えば枠材5を開口部側面3aに固定する際に、釘やビス等の止着材6を打ち込み易い。
しかも、表面部52と下地部51とが一体的に形成されているので、枠材5自体の部品点数を削減できると共に、これら表面部52および下地部51を一度に製造できる上、開口部側面3aに対して一度に固定することができる分、使い勝手を向上させることができる。
また、枠材5の取付構造としては、下地部51側の凹部54に形成された傾斜面55に対し、壁本体11に向かって設けられる止着材6によって、開口部側面3aの室内側に取り付けられていることが望ましい。これにより、枠材5は、下地部51側の凹部54に形成された傾斜面55に対し、壁本体11に向かって設けられる釘やビス等の止着材6によって、開口部側面3aの室内側に取り付けられているので、開口部3の縁部に対して簡単に、且つ、確実に取り付けることができる。このとき、止着材6が設けられる凹部54の傾斜面55は、下地壁面材2の側端部2aと表面部52とによって確実に遮蔽されるので、開口部側面3aにおいて下地部51が、釘やビス等の止着材6によって固定されている様子を確実に隠すことができ、開口部3の外観性を損なうことはない。
また、従来とは異なり、下地部51と表面部52とを別体ではなく一体化して形成することで、壁本体11の開口部3に取り付けられる枠材5自体の部品点数を削減することができると共に、例えば額縁材や結合金具等の部材を用いずに、開口部3を化粧することができるので、省部材化を図り、コストを確実に低減させることが可能となる。
かくして、本実施形態における枠材5の取付構造では、壁本体11に形成された開口部3付近の外観性を損なうことなく、部品点数を削減してコストを低減することができる。
さらに、本実施形態の枠材5を、壁本体11に形成された開口部3の縁部に取り付けてなる枠材5の取付構造として、開口部3は、前記壁本体11が立設される床面から所定高さ位置に形成されると共に、前記開口部側面3aの屋外側に窓サッシ4が嵌め込まれて取り付けられる窓開口部であり、前記枠材5は、この窓開口部の縁部に取り付けられる窓枠材として用いられており、この窓枠材としての枠材5は、該枠材5の下地部51を、前記開口部側面3aに連続する壁本体11の室内側面3bに貼り付けられる下地壁面材2の側端部2aと、前記窓サッシ4とによって遮蔽するようにして、前記開口部側面3aの室内側に取り付けられていることが望ましい。
これによれば、窓枠材としての枠材5は、該枠材5の下地部51を、開口部側面3aに連続する壁本体11の室内側面3bに貼り付けられる下地壁面材2の側端部2aと、窓サッシ4とによって遮蔽するようにして、開口部側面3aに取り付けられているので、これら下地壁面材2の側端部2aと窓サッシ4とによって下地部51をより確実に遮蔽することができる。よって、開口部側面3aにおいて下地部51が、釘やビス等の止着材6によって固定されている様子を確実に隠すことができるので、窓開口部の外観性を確実に向上できる。
また、従来とは異なり、下地部51と表面部52とを別体ではなく一体化して形成することで、枠材5自体の部品点数を削減することができると共に、例えば額縁材や結合金具等の部材を用いずに、開口部3を化粧することができるので、省部材化を図り、コストを確実に低減させることが可能となる。
かくして、本実施形態における枠材5の取付構造では、壁本体11に形成された開口部3付近の外観性を損なうことなく、部品点数を削減してコストを低減することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について図5および図6を参照しながら詳細に説明する。
図3との対応部分に同一符号を付した図5は、本発明に係る枠材5の取付構造の第2実施形態を示すもので、要部(開口部3に配設された窓サッシ4および枠材5)を部分的に示す側断面図である。図6は、図5に示す枠材5の要部(突出部57)を拡大して示す断面図であり、当該突出部57の形状が、上述した第1実施形態の突出部56の形状と異なる点を除き、図4に示す枠材5とほぼ同様に構成されている。
従って、以下では上述した第1実施形態との相違点について詳細に説明し、重複する部分については、便宜上、説明を割愛するものとする。
図5および図6に示すように、本実施形態の場合、枠材5の下地部51は、当該下地部51の側面から下地壁面材2の側端部2aに向けて突出し、壁本体11の側面を化粧する他の化粧部材である化粧カバー8が取り付けられる突出部57を備えている。このとき、壁本体11の開口部3における下方側に位置する開口部側面3aには、框材11aの開口部3側に調整材12が配設されている。この調整材12は、開口部3の下方側縁部に設けられる化粧カバー8を取り付けるに際し、その取付位置を調整するための部材であって、木材などからなり、框材11aに対して接着剤等によって固定されて取り付けられている。従って、本実施形態の場合、枠材5の下地部51の凹部54における傾斜面55に打ち込まれる止着材は、開口部側面3aとして框材11a上に配設された調整材12に対して打ち込まれることになる。換言すれば、本実施形態の場合、開口部3における下方側の開口部側面3aは、框材11a上の調整材12における上面部12aによって構成されている。また、この調整材12の室内側の側面12bは、壁本体11の室内側面3bとほぼ面一となるように設定されている。
具体的に、突出部57は、壁本体11の室内側面3bおよび調整材12の室内側の側面12bと略面一に配設される下地部51の側面よりも、室内側に向かって突出した状態で形成され、化粧カバー8と係合されるようになっている。そして、この枠材5は、前記窓開口部としての開口部3の縁部に取り付けられる窓枠材として用いられ、下地部51が、開口部側面3aに連続する壁本体11の室内側面3bに貼り付けられる化粧カバー8と、前記窓サッシ4とによって遮蔽するようにして、前記開口部側面3aの室内側に取り付けられている。
このように、本実施形態の枠材5は、突出部57によって化粧カバー8を壁本体11の側面に簡単に取り付けることができ、この化粧カバー8によって下地部51を覆うように遮蔽しながら開口部側面3aを化粧できるようになっている。よって、壁本体11に形成された開口部3の縁部の見映えをより一段と高級に化粧できるようになっている。
また、突出部57は、当接部53側(開口部側面3a側)が化粧カバー8側から当接部53に向かって入り込む方向に傾斜した傾斜部57aを有する面形状で形成されることが好ましい。これにより、表面部52の突出縁部52aと、傾斜面55の受け部55aとを結ぶ直線上に障害となる部位が形成されることはない。このため、枠材5を開口部側面3aに固定する際に、当該受け部55aに対してビスをねじ込む際、ドライバーの軸(不図示)が傾斜部57aに支持され、ビス等の止着材6をより安定して打ち込み易い。
なお、突出部57は施工現場において、例えば、切削加工等の簡単な加工を施すことで、上述した第1実施形態における枠材5の突出部56として成形する(換言すれば、作り替える)ことが可能であっても良い。これにより、部品を共通化することができ、製品コストを抑えることが可能なメリットを備えることもできる。
ここで、化粧カバー8は、調整材12の室内側の側面12bおよび壁本体11の室内側面3bに亙って貼り付けられるベース部81と、当該ベース部81の調整材12の側面12b側および前記室内側面3b側とは反対の室内側に配設される化粧面82と、前記枠材5の突出部57および前記ベース部81の上方側端部の間に、これらと係合するように配設される第1係合部材83と、前記ベース部81の下方側端部に係合するように配設される第2係合部材84と、を備えていることが好ましい。
このとき、ベース部81は平板状からなり、上方側端部と下方側端部とに、それぞれ壁本体11の立設する方向と平行な鉛直方向に向けて突出した係合部81a,81bが設けられており、これら係合部81a,81bが、対応する第1係合部材83および第2係合部材84と係合するようになっていることが望ましい。
第1係合部材83は、枠材5における下地部51の側面に突設された突出部57と係合する係合部83aと、ベース部81の係合部81aと係合する係合部83bとを備えており、上端部の一部が、枠材5の表面部52における突出縁部52aと、化粧カバー8における化粧面82の上方端部との間から露出することで、開口部3の縁部における化粧を演出することができるようになっている。
第2係合部材84は、ベース部81の係合部81bと係合する係合部84aを上方側に備えており、下方側が床面と平行な略平坦に形成されることで、下地壁面材2の上方端部と当接するようになっている。このとき、第2係合部材84における下端部の一部が、下地壁面材2の上方端部と、化粧カバー8における化粧面82の下方端部との間から露出することで、開口部3の周辺における化粧を演出することができるようになっている。
以上、説明したように、本実施形態によれば、枠材5の下地部51は、当該下地部51の側面から前記下地壁面材2の上方に配設され、壁本体11の側面を化粧する他の化粧部材である化粧カバー8に向けて突出し、当該化粧カバー8を取り付けるための突出部57を備えているので、化粧カバー8を壁本体11の側面に簡単に取り付けることができ、この化粧カバー8によって下地部51を覆うように遮蔽しながら開口部側面3aを化粧できる。よって、壁本体11に形成された開口部3の縁部の見映えをより一段と高級に化粧でき、開口部3付近の仕上がりを秀麗なものとすることができる。
このとき、化粧カバー8は、上述したベース部81と、化粧面82と、第1係合部材83と、第2係合部材84と、を備え、第1係合部材83には、前記突出部57に対応する係合部83aを設けておくことが好ましい。これにより、突出部57を被係合部として、化粧カバー8における第1係合部材83の係合部83aと係合させるだけで、当該化粧カバー8をワンタッチで取り付けることができ、取付作業を格段と簡単にすることができる。
しかも、この突出部57の外周面または化粧カバー8の係合部85の突出部57が係合される内周面を、その突出方向または係合方向に沿って凹凸する凹凸面で形成しておけば、これら突出部57と係合部83aとの係合性を一段と高めることができ、当該係合部85から突出部57を抜け難くすることができる利点を備えることもできる。
また、第1係合部材83は、枠材5における下地部51の側面に突設された突出部57と係合する係合部83aと、ベース部81の係合部81aと係合する係合部83bとを備えることが好ましい。このとき、第1係合部材83の上端部の一部が、枠材5の表面部52における突出縁部52aと、化粧カバー8における化粧面82の上方端部との間から露出することで、開口部3の縁部における化粧を演出することができる。
さらに、第2係合部材84は、ベース部81の係合部81bと係合する係合部84aを上方側に備えており、下方側が床面と平行な略平坦に形成されることが好ましい。これにより、略平坦な下方側を下地壁面材2の上方端部と当接させることができる。このとき、第2係合部材84における下端部の一部が、下地壁面材2の上方端部と、化粧カバー8における化粧面82の下方端部との間から露出することで、開口部3の周辺における化粧を演出することができる。
なお、本発明は、上述した第1および第2実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜、種々の改良および設計の変更が可能である。
例えば、上述した第1および第2実施形態では、枠材5を住宅等の建物の内部(室内)と外部(屋外)との間に配設された外壁である壁本体11に形成された、窓サッシ4が嵌め込まれて取り付けられる窓開口部である開口部3の室内側下部に位置する縁部(すなわち、開口部側面3aの室内側下縁)に化粧枠として取り付けられる窓枠材として用いられる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他、例えば建物の内部に配設される内壁に設けられ、ドアが開閉自在に配設されるドア開口部の周縁部(縁部)に化粧材として取り付けられるドア枠材など種々の枠材に広く適用することができる。
1…壁
11…壁本体
12…調整材
2…下地壁面材
2a…側端部
3…開口部
3a…開口部側面(縁部)
3b…室内側面
5…枠材
51…下地部
52…表面部
53…当接部
53a…窪み部
54…凹部
55…傾斜部
55a…受け部
56,57…突出部
56a…先端面
57a…傾斜部
6…止着材
8…化粧カバー

Claims (9)

  1. 壁本体に形成された開口部の縁部に取り付けられる枠材において、
    前記開口部に面する前記壁本体の開口部側面に固定されると共に、前記開口部側面に連続する前記壁本体の両側面のうち、少なくとも一方の側面に貼り付けられる下地壁面材の側端部によって遮蔽される下地部と、
    当該下地部の開口部側に位置し、前記壁本体の開口部側面を化粧する表面部と、を一体に備えてなり、
    前記下地部は、
    前記壁本体の開口部側面に当接して固定される当接部と、
    前記下地壁面材の側端部に面する側面の前記当接部側に形成され、前記下地壁面材に向けて開口する凹部と、を有しており、
    前記凹部は、
    当該凹部のうち前記当接部側に位置し、前記壁本体に向かって設けられる止着材を受ける傾斜面を備えており、
    当該傾斜面は、
    前記下地部の前記側面側から前記表面部側に向かって傾斜していることを特徴とする枠材。
  2. 請求項1に記載の枠材において、
    前記凹部における前記傾斜面は、その傾斜に沿って凸むおよびまたは凹んだ形状からなる前記止着材の受け部を備えていることを特徴とする枠材。
  3. 請求項1または2に記載の枠材において、
    前記当接部は、前記凹部の前記傾斜面が受ける前記止着材の延長線上の位置に、前記壁本体の開口部側面に向けて開口する窪み部を備えていることを特徴とする枠材。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の枠材において、
    前記下地部は、当該下地部の側面から前記下地壁面材の側端部に向けて突出し、前記下地壁面材の側端部が当接する突出部を備えていることを特徴とする枠材。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の枠材において、
    前記下地部は、当該下地部の側面から前記下地壁面材の側端部に向けて突出し、化粧カバーが取り付けられる突出部を備えていることを特徴とする枠材。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の枠材において、
    前記表面部および下地部は、木粉と樹脂とを含む押出材を押出成形して一体的に形成されていることを特徴とする枠材。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の枠材において、
    前記表面部および下地部は木材であり、一体的に形成されていることを特徴とする枠材。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の枠材を、壁本体に形成された開口部の縁部に取り付けてなる枠材の取付構造であって、
    前記枠材は、前記下地部側の前記凹部に形成された前記傾斜面に対し、前記壁本体に向かって設けられる前記止着材によって、前記開口部側面の室内側に取り付けられていることを特徴とする枠材の取付構造。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の枠材を、壁本体に形成された開口部の縁部に取り付けてなる枠材の取付構造であって、
    前記開口部は、前記壁本体が立設される床面から所定高さ位置に形成されると共に、前記開口部側面の屋外側に窓サッシが嵌め込まれて取り付けられる窓開口部であり、前記枠材は、この窓開口部の縁部に取り付けられる窓枠材として用いられており、
    この窓枠材としての枠材は、該枠材の下地部を、前記開口部側面に連続する壁本体の室内側面に貼り付けられる下地壁面材の側端部と、前記窓サッシとによって遮蔽するようにして、前記開口部側面の室内側に取り付けられていることを特徴とする枠材の取付構造。
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