JP6034718B2 - 枠材およびその取付構造 - Google Patents
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Description
この技術において、枠材は、開口部の内周面に位置する開口部側面の縁部(下縁)に釘やビス等で固定されると共に、この開口部側面に連続する壁本体の室内側面に貼り付けられる下地壁面材の側端部によって遮蔽される下地部と、該下地部の開口部側に位置するように下地部に対して係合され、当該壁本体の開口部側面を化粧する表面部と、を備えている。
従って、開口部付近の外観性を損なうことなく、枠材を一部材化することで省部材化を図ることができ、コストを低減することが可能な技術の開発が求められていた。
前記開口部3に面する前記壁本体11の開口部側面3aに固定されると共に、前記開口部側面3aに連続する前記壁本体11の両側面のうち、少なくとも一方の側面(室内側面3b)に貼り付けられる下地壁面材2の側端部2aによって遮蔽される下地部51と、
当該下地部51の開口部3側に位置し、前記壁本体11の開口部側面3aを化粧する表面部52と、を一体に備えてなり、
前記下地部51は、
前記壁本体11の開口部側面3aに当接して固定される当接部53と、
前記下地壁面材2の側端部2aに面する側面の前記当接部53側に形成され、前記下地壁面材2に向けて開口する凹部54と、を有しており、
前記凹部54は、
当該凹部54のうち前記当接部53側に位置し、前記壁本体11に向かって設けられる止着材6を受ける傾斜面55を備えており、
当該傾斜面55は、
前記下地部51の前記側面側から前記表面部52側に向かって傾斜しており、
前記当接部53は、前記凹部54の前記傾斜面55が受ける前記止着材6の延長線上の位置に、前記壁本体11の開口部側面3aに向けて開口する窪み部53aを備えていることを特徴とする。
また、従来とは異なり、下地部51と表面部52とを別体ではなく一体化して形成することで、枠材5自体の部品点数を削減することができると共に、例えば額縁材や結合金具等の部材を用いずに、開口部3を化粧することができるので、省部材化を図り、コストを確実に低減させることが可能となる。
かくして、本発明の枠材5では、開口部3付近の外観性を損なうことなく、部品点数を削減してコストを低減することができる。
しかも、請求項1に記載の発明によれば、当接部53は、前記凹部54の前記傾斜面55が受ける前記止着材6の延長線上の位置(すなわち、当接部53において、前記傾斜面55に打ち込まれる止着材6が貫通する部位)に、前記壁本体11の開口部側面3aに向けて開口する窪み部53aを備えているので、当該傾斜面55に釘やビス等の止着材6を打ち込んだ際に生じる削り屑等を、この窪み部53aに取り込むことができ、当該削り屑等が前記開口部側面3aと当接部53との間に入り込むことによって下地部51(枠材5)が盛り上がるような不具合の発生を未然に回避できる。
また、当接部53と開口部側面3aとの間に接着剤などの接着部材を介在して下地部51を開口部側面3aに固定する場合、当該接着部材のうちの余分な接着部材を窪み部53aに取り込むことで、開口部側面3aに対する下地部51の接着性を向上させることができる。
前記開口部3に面する前記壁本体11の開口部側面3aに固定されると共に、前記開口部側面3aに連続する前記壁本体11の両側面のうち、少なくとも一方の側面(室内側面3b)に貼り付けられる下地壁面材2の側端部2aによって遮蔽される下地部51と、
当該下地部51の開口部3側に位置し、前記壁本体11の開口部側面3aを化粧する表面部52と、を一体に備えてなり、
前記下地部51は、
前記壁本体11の開口部側面3aに当接して固定される当接部53と、
前記下地壁面材2の側端部2aに面する側面の前記当接部53側に形成され、前記下地壁面材2に向けて開口する凹部54と、を有しており、
前記凹部54は、
当該凹部54のうち前記当接部53側に位置し、前記壁本体11に向かって設けられる止着材6を受ける傾斜面55を備えており、
当該傾斜面55は、
前記下地部51の前記側面側から前記表面部52側に向かって傾斜しており、
前記下地部51は、当該下地部51の側面から前記下地壁面材2の側端部2aに向けて突出し、前記下地壁面材2の側端部2aが当接する突出部56を備えていることを特徴とする。
前記開口部3に面する前記壁本体11の開口部側面3aに固定されると共に、前記開口部側面3aに連続する前記壁本体11の両側面のうち、少なくとも一方の側面(室内側面3b)に貼り付けられる下地壁面材2の側端部2aによって遮蔽される下地部51と、
当該下地部51の開口部3側に位置し、前記壁本体11の開口部側面3aを化粧する表面部52と、を一体に備えてなり、
前記下地部51は、
前記壁本体11の開口部側面3aに当接して固定される当接部53と、
前記下地壁面材2の側端部2aに面する側面の前記当接部53側に形成され、前記下地壁面材2に向けて開口する凹部54と、を有しており、
前記凹部54は、
当該凹部54のうち前記当接部53側に位置し、前記壁本体11に向かって設けられる止着材6を受ける傾斜面55を備えており、
当該傾斜面55は、
前記下地部51の前記側面側から前記表面部52側に向かって傾斜しており、
前記下地部51は、当該下地部51の側面から前記下地壁面材2の側端部2aに向けて突出し、化粧カバー8が取り付けられる突出部57を備えていることを特徴とする。
このとき、化粧カバー8側に前記突出部57に対応する係合部83aを設けておくことが好ましい。これにより、突出部57を被係合部として、化粧カバー8の係合部83aと係合させるだけで、当該化粧カバー8をワンタッチで取り付けることができ、取付作業を格段と簡単にすることができる。しかも、この突出部57の外周面または化粧カバー8の係合部83aの前記突出部57が係合される内周面を、その突出方向または係合方向に沿って凹凸する凹凸面で形成しておけば、これら突出部57と係合部83aとの係合性を一段と高めることができ、当該係合部83aから突出部57を抜け難くすることができる利点を備えることもできる。
前記表面部52および下地部51は木材であり、一体的に形成されていることを特徴としている。
また、表面部52と下地部51とが一体的に形成されているので、枠材5自体の部品点数を削減できると共に、これら表面部52および下地部51を一度に製造できる上、開口部側面3aに対して一度に固定することができる分、使い勝手を向上させることができる。
前記枠材5は、前記下地部51側の前記凹部54に形成された前記傾斜面55に対し、前記壁本体11に向かって設けられる前記止着材6によって、前記開口部側面3aの室内側に取り付けられていることを特徴としている。
また、従来とは異なり、下地部51と表面部52とを別体ではなく一体化して形成することで、枠材5自体の部品点数を削減することができると共に、例えば額縁材や結合金具等の部材を用いずに、開口部3を化粧することができるので、省部材化を図り、コストを確実に低減させることが可能となる。
かくして、本発明における枠材5の取付構造では、開口部3付近の外観性を損なうことなく、部品点数を削減してコストを低減することができる。
前記開口部3は、前記壁本体11が立設される床面から所定高さ位置に形成されると共に、前記開口部側面3aの屋外側に窓サッシ4が嵌め込まれて取り付けられる窓開口部であり、前記枠材5は、この窓開口部の縁部に取り付けられる窓枠材として用いられており、
この窓枠材としての枠材5は、該枠材5の下地部51を、前記開口部側面3aに連続する壁本体11の室内側面3bに貼り付けられる下地壁面材2の側端部2aと、前記窓サッシ4とによって遮蔽するようにして、前記開口部側面3aの室内側に取り付けられていることを特徴としている。
また、従来とは異なり、下地部51と表面部52とを別体ではなく一体化して形成することで、枠材5自体の部品点数を削減することができると共に、例えば額縁材や結合金具等の部材を用いずに、開口部3を化粧することができるので、省部材化を図り、コストを確実に低減させることが可能となる。
かくして、本発明における枠材5の取付構造では、開口部3付近の外観性を損なうことなく、部品点数を削減してコストを低減することができる。
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図4を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る枠材の取付構造として、窓サッシをはめ込む開口部に適用した第1実施形態を示すもので、開口部が形成された壁の正面図であり、図2は、図1の開口部における下部を拡大して示す斜視図である。図3は、図1に示す枠材の取付構造の要部(開口部に配設された窓サッシおよび枠材)を部分的に示す側断面図であり、図4は、図3に示す枠材を拡大して示す断面図である。
このとき、凹部54の形状は、図4に示されるような略コの字状に限られず、円形や楕円形、三角状、矩形状またはそれらを組み合わせた形状等の様々な形状を広く適用することができる。また、凹部54は、枠材5の長手方向に沿って延在して配置されていても良いし、当該長手方向に沿って、必要な範囲で点在するように配置されていても良い。
なお、傾斜面55に設けられる受け部55aの形状としては、これに限られず、要は止着材6を入り込ませて、傾斜方向にずれるのを未然に防止できるものであれば、例えば傾斜面55の傾斜方向に沿った鋸刃状や、ローレット形状、凹んだ部位が点在する等の様々な形状を広く適用することができる。
これにより、下地壁面材2によって下地部51を覆うように遮蔽する際、その側端部2aを裏側から支えることができ、当該下地壁面材2にたわみ等の不具合が生じるのを未然に回避することができるようになっている。これと共に、当該突出部56の先端部(すなわち、下地壁面材2の側端部2aと対峙する先端面56a)と、壁本体11の室内側面3bとを面一の状態に配置しておくことが好ましい。これにより、当該室内側面3bに対して貼り付けられる下地壁面材2の位置決めを容易に行うことができるようになる。よって、壁本体11の室内側面3bに対して下地壁面材2を隙間なく貼り付けることができるようになる。
また、表面部52と下地部51とが一体的に形成されているので、枠材5自体の部品点数を削減できるようになっていると共に、これら表面部52および下地部51を一度に製造できるようになり、開口部側面3aに対して一度に固定することができるようになる。よって、使い勝手が良い利点を備えることができるようになっている。
また、前記表面部52の化粧面は平板に形成されており、例えば、絵画やオブジェ、観葉植物等を置ける窓台として利用することができるので、窓開口部の外観性を向上できて好ましい。
よって、開口部側面3aに対する下地部51の固定作業を容易化して、枠材5を開口部3の縁部により一段と簡単に取り付けることができ、このような取付作業における作業性を格段と向上することができる。
また、当接部53と開口部側面3aとの間に接着剤などの接着部材を介在して下地部51を開口部側面3aに固定(仮固定など)する場合、当該接着部材のうちの余分な接着部材を窪み部53aに取り込むことで、開口部側面3aに対する下地部51の接着性を向上させることができる。
しかも、表面部52と下地部51とが一体的に形成されているので、枠材5自体の部品点数を削減できると共に、これら表面部52および下地部51を一度に製造できる上、開口部側面に対して一度に固定することができる分、使い勝手を向上させることができる。
しかも、表面部52と下地部51とが一体的に形成されているので、枠材5自体の部品点数を削減できると共に、これら表面部52および下地部51を一度に製造できる上、開口部側面3aに対して一度に固定することができる分、使い勝手を向上させることができる。
また、従来とは異なり、下地部51と表面部52とを別体ではなく一体化して形成することで、壁本体11の開口部3に取り付けられる枠材5自体の部品点数を削減することができると共に、例えば額縁材や結合金具等の部材を用いずに、開口部3を化粧することができるので、省部材化を図り、コストを確実に低減させることが可能となる。
かくして、本実施形態における枠材5の取付構造では、壁本体11に形成された開口部3付近の外観性を損なうことなく、部品点数を削減してコストを低減することができる。
また、従来とは異なり、下地部51と表面部52とを別体ではなく一体化して形成することで、枠材5自体の部品点数を削減することができると共に、例えば額縁材や結合金具等の部材を用いずに、開口部3を化粧することができるので、省部材化を図り、コストを確実に低減させることが可能となる。
かくして、本実施形態における枠材5の取付構造では、壁本体11に形成された開口部3付近の外観性を損なうことなく、部品点数を削減してコストを低減することができる。
以下、本発明の第2実施形態について図5および図6を参照しながら詳細に説明する。
図3との対応部分に同一符号を付した図5は、本発明に係る枠材5の取付構造の第2実施形態を示すもので、要部(開口部3に配設された窓サッシ4および枠材5)を部分的に示す側断面図である。図6は、図5に示す枠材5の要部(突出部57)を拡大して示す断面図であり、当該突出部57の形状が、上述した第1実施形態の突出部56の形状と異なる点を除き、図4に示す枠材5とほぼ同様に構成されている。
従って、以下では上述した第1実施形態との相違点について詳細に説明し、重複する部分については、便宜上、説明を割愛するものとする。
11…壁本体
12…調整材
2…下地壁面材
2a…側端部
3…開口部
3a…開口部側面(縁部)
3b…室内側面
5…枠材
51…下地部
52…表面部
53…当接部
53a…窪み部
54…凹部
55…傾斜部
55a…受け部
56,57…突出部
56a…先端面
57a…傾斜部
6…止着材
8…化粧カバー
Claims (6)
- 壁本体に形成された開口部の縁部に取り付けられる枠材において、
前記開口部に面する前記壁本体の開口部側面に固定されると共に、前記開口部側面に連続する前記壁本体の両側面のうち、少なくとも一方の側面に貼り付けられる下地壁面材の側端部によって遮蔽される下地部と、
当該下地部の開口部側に位置し、前記壁本体の開口部側面を化粧する表面部と、を一体に備えてなり、
前記下地部は、
前記壁本体の開口部側面に当接して固定される当接部と、
前記下地壁面材の側端部に面する側面の前記当接部側に形成され、前記下地壁面材に向けて開口する凹部と、を有しており、
前記凹部は、
当該凹部のうち前記当接部側に位置し、前記壁本体に向かって設けられる止着材を受ける傾斜面を備えており、
当該傾斜面は、
前記下地部の前記側面側から前記表面部側に向かって傾斜しており、
前記当接部は、前記凹部の前記傾斜面が受ける前記止着材の延長線上の位置に、前記壁本体の開口部側面に向けて開口する窪み部を備えていることを特徴とする枠材。 - 壁本体に形成された開口部の縁部に取り付けられる枠材において、
前記開口部に面する前記壁本体の開口部側面に固定されると共に、前記開口部側面に連続する前記壁本体の両側面のうち、少なくとも一方の側面に貼り付けられる下地壁面材の側端部によって遮蔽される下地部と、
当該下地部の開口部側に位置し、前記壁本体の開口部側面を化粧する表面部と、を一体に備えてなり、
前記下地部は、
前記壁本体の開口部側面に当接して固定される当接部と、
前記下地壁面材の側端部に面する側面の前記当接部側に形成され、前記下地壁面材に向けて開口する凹部と、を有しており、
前記凹部は、
当該凹部のうち前記当接部側に位置し、前記壁本体に向かって設けられる止着材を受ける傾斜面を備えており、
当該傾斜面は、
前記下地部の前記側面側から前記表面部側に向かって傾斜しており、
前記下地部は、当該下地部の側面から前記下地壁面材の側端部に向けて突出し、前記下地壁面材の側端部が当接する突出部を備えていることを特徴とする枠材。 - 壁本体に形成された開口部の縁部に取り付けられる枠材において、
前記開口部に面する前記壁本体の開口部側面に固定されると共に、前記開口部側面に連続する前記壁本体の両側面のうち、少なくとも一方の側面に貼り付けられる下地壁面材の側端部によって遮蔽される下地部と、
当該下地部の開口部側に位置し、前記壁本体の開口部側面を化粧する表面部と、を一体に備えてなり、
前記下地部は、
前記壁本体の開口部側面に当接して固定される当接部と、
前記下地壁面材の側端部に面する側面の前記当接部側に形成され、前記下地壁面材に向けて開口する凹部と、を有しており、
前記凹部は、
当該凹部のうち前記当接部側に位置し、前記壁本体に向かって設けられる止着材を受ける傾斜面を備えており、
当該傾斜面は、
前記下地部の前記側面側から前記表面部側に向かって傾斜しており、
前記下地部は、当該下地部の側面から前記下地壁面材の側端部に向けて突出し、化粧カバーが取り付けられる突出部を備えていることを特徴とする枠材。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の枠材において、
前記表面部および下地部は木材であり、一体的に形成されていることを特徴とする枠材。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の枠材を、壁本体に形成された開口部の縁部に取り付けてなる枠材の取付構造であって、
前記枠材は、前記下地部側の前記凹部に形成された前記傾斜面に対し、前記壁本体に向かって設けられる前記止着材によって、前記開口部側面の室内側に取り付けられていることを特徴とする枠材の取付構造。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の枠材を、壁本体に形成された開口部の縁部に取り付けてなる枠材の取付構造であって、
前記開口部は、前記壁本体が立設される床面から所定高さ位置に形成されると共に、前記開口部側面の屋外側に窓サッシが嵌め込まれて取り付けられる窓開口部であり、前記枠材は、この窓開口部の縁部に取り付けられる窓枠材として用いられており、
この窓枠材としての枠材は、該枠材の下地部を、前記開口部側面に連続する壁本体の室内側面に貼り付けられる下地壁面材の側端部と、前記窓サッシとによって遮蔽するようにして、前記開口部側面の室内側に取り付けられていることを特徴とする枠材の取付構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013035298A JP6034718B2 (ja) | 2013-02-26 | 2013-02-26 | 枠材およびその取付構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013035298A JP6034718B2 (ja) | 2013-02-26 | 2013-02-26 | 枠材およびその取付構造 |
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2013
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