JP2014163043A - デッキ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】デッキ10は、複数の束柱11と、束柱11間に架け渡される複数の大引き12と、大引き12間に架け渡される複数の根太13と、根太13間に架け渡される複数のデッキ材とを備え、大引き12と根太13との間に介装されるアタッチメント15を有し、アタッチメント15は、上面部15Aと根太13の長手方向への移動をガイドする一対のガイド部15Cとを有するとともに、上面部15Aを貫通するねじにより大引き12に固定され、根太13は、長手方向に沿って連続して垂設されてアタッチメント15のガイド部15Cでガイドされる一対の鉛直片13Cを有するとともに、大引き12に固定され、根太13の鉛直片13C間にはアタッチメント15が配置され、かつアタッチメント15のガイド部15Cと根太13の鉛直片13Cとの間には隙間が設けられる。
【選択図】図1
Description
一方、束柱の上部間に大引きを架け渡し、さらに大引き間に間隔を空けて根太を架け渡して井桁状の下地とし、それらの根太の上部間にデッキ材を敷設する構造のデッキも知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
しかし、根太を大引きに直接ねじ止めする構造では、互いの接合作業時に根太の方に位置ずれが生じ易いことから、施工を安定して行うことができず、根太の端部同士が揃わなかったり、平行度を確保できなかったりといった問題が生じる。従ってやはり、施工を慎重に行う必要があり、施工に手間がかかるという問題がある。
このため、束柱の位置精度等に起因して大引きの端部位置が多少位置ずれしたり、大引きの平行度が確保されなかったりした場合でも、アタッチメントを予め決められた所定位置に固定することで、アタッチメントと根太との間に存在する隙間で大引きのずれを吸収でき、根太間の平行度等を確実に確保できる。従って、デッキ材が根太に対して適切な位置に敷設されるようになり、デッキとしての仕上がりを良好にできる。
この際、根太の長手方向に関して位置決めが必要であるが、根太の位置決めについては、大引きに固定されたアタッチメントに対して根太を移動させればよいので、根太の位置決め作業中に根太が大引きの長手方向に位置ずれする心配がなく、施工を容易にできる。
本発明によれば、アタッチメントが係止片によって大引きに係止されるので、アタッチメントを大引きに固定する作業においても、アタッチメントを係止させた状態で実施でき、アタッチメントが固定作業中に大引きから脱落したり、位置が大きくずれて固定されたりするおそれがなく、作業を正確かつ迅速にできる。
本発明によれば、固定片を利用することで、根太を大引きに直接固定すればよいから、複雑な形状をした従来の連結金具等を不要にでき、固定作業を簡素化できる。さらに、鉛直片を含む固定片により、アタッチメントにガイドされながらの根太の移動と、大引きへの根太の固定との両方を行え、移動および固定を個別の部位を設けて行う必要がなく、根太の形状を簡素化でき、材料費等を軽減できる。また、固定片を根太の長手方向に連続して設けることで、大引き上には常に固定片が位置することになり、根太をいずれの位置で位置決めした場合でも、固定片を介して根太を大引きに確実に固定できる。
本発明によれば、水平片に対して上方からねじをねじ込めばよいので、大引きへの根太の固定を楽な姿勢で行え、作業者の負担を軽減できる。
図1および図2(A)において、本実施形態のデッキ10は、図示しない複数の独立した束基礎と、束基礎上に立設される複数の束柱11と、互いに間隔を空けて束柱11間に架け渡される複数の大引き12と、大引き12の長手方向に沿って間隔を空けるようにして該大引き12間に架け渡される複数の根太13と、根太13間に敷設される複数のデッキ材14とを備える。このようにデッキ10は、大引き12および根太13を備えることで、井桁状の下地構造を有するものとして構成されている。そして、本実施形態では、大引き12と根太13との間には、アタッチメント15が介装される。
束柱11は、図示しないL字形状のブラケットを介して束基礎の上面にねじ止めされる。本実施形態では、1本の大引き12に対して2本の束柱11が用いられ、これらの束柱11で大引き12の両端側を支持している。
図2(A)に示すように先ず、束基礎(不図示)上の墨出しされた位置に束柱11を立設して固定し、束柱11間に大引き12を架け渡して固定する。この時、束柱11の施工精度に限界があり、図3(A)に示すように、束柱11間に架設された大引き12の一端側での端部間の寸法A1と、他端間での寸法A2との差が大きくなってしまうことがある。
以上により、図2(D)に示すデッキ10を得る。
(1)すなわち、デッキ10で敷設される根太13の鉛直片13Cとアタッチメント15のガイド部15Cとの間には、根太13の移動を可能にする程度の隙間が存在するから、束柱11の位置精度等に起因して大引き12の端部位置が多少位置ずれしたり、大引きの平行度が確保されなかったりして施工誤差が生じた場合でも、アタッチメント15を予め決められた所定位置に固定すれば、そのような施工誤差による大引き12のずれを根太13とアタッチメント15との間の隙間で吸収でき、根太13間の平行度等を確実に確保できる。従って、デッキ材14が根太13に対して適切な位置に敷設されるようになり、デッキ10としての仕上がりを良好にできる。
また、固定片13Bが根太13の長手方向に連続していることで、大引き12上には常に固定片13Bが位置することになり、根太13をその長手方向のいずれの位置で位置決めされた場合でも、根太13を大引き12に確実に固定できる。
例えば、前記実施形態では、根太13の固定片13Bを形成する鉛直片13C間にアタッチメント15が配置され、かつ固定片13Bが根太13に固定されていたが、そのような固定片13Bとは別に鉛直な片状部分を根太に設け、それらの片状部分間にアタッチメント15を配置させるようにしてもよい。
これに対して本発明では、根太を大引きに対して任意の角度で架け渡してもよい。このような場合には、一対のガイド部と隣り合う辺との角度を前記任意の角度に形成すればよく、本発明の効果を同様に得ることができる。つまり、本発明では、アタッチメントの形状は特定されることなく、一対のガイド部が例えば互いに平行とされるなどして、根太の長手方向の移動をガイドできればよい。
Claims (4)
- 複数の束柱と、
前記束柱間に架け渡される複数の大引きと、
前記大引き間に架け渡される複数の根太と、
前記根太間に架け渡される複数のデッキ材とを備えるデッキであって、
前記大引きと前記根太との間に介装されるアタッチメントを有し、
前記アタッチメントは、上面部と前記根太の長手方向への移動をガイドする一対のガイド部とを有するとともに、前記上面部を貫通するねじにより前記大引きに固定され、
前記根太は、長手方向に沿って連続して垂設されて前記アタッチメントの前記ガイド部でガイドされる一対の鉛直片を有するとともに、前記大引きに固定され、
前記根太の前記鉛直片間には前記アタッチメントが配置され、かつ前記アタッチメントの前記ガイド部と前記根太の前記鉛直片との間には隙間が設けられる
ことを特徴とするデッキ。 - 前記アタッチメントは、矩形状の前記上面部と、前記上面部の互いに対向する一対の辺縁に沿って下方に向けて垂設された係止片とを有し、
前記大引きは、前記アタッチメントの前記上面部が載置される上面と、長手方向に沿って設けられて前記係止片が係止される一対の係合部とを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のデッキ。 - 前記鉛直片を含んで前記根太を前記大引きに固定する固定片が形成されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデッキ。 - 前記根太の前記固定片は、前記鉛直片および水平片を有する断面L字形状とされ、
前記根太は、前記水平片を貫通するねじにより前記大引きに固定される
ことを特徴とする請求項3に記載のデッキ。
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