JP2014162399A - 搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】搬送台車12と、搬送台車12と連結され搬送台車12を牽引する無人搬送車11とを備えた搬送装置10であって、無人搬送車11には、上方に突出する連結突部としての連結ピン22が設けられ、搬送台車12には、連結ピン22と係合することにより搬送台車12を無人搬送車11に連結する連結器30が設けられ、連結器30は、支持軸37を介して搬送台車12に回動自在に備えられ、連結器30は、連結ピン22に当接し連結器30を上方に押し上げる当接部材33と、当接部材33の前方に設けられ連結ピン22と係合する差込み部34と、を備え、無人搬送車11が搬送台車12に潜り込み、連結ピン22が当接部材33と当接し、連結器30が支持軸37を介して上下方向に回動することにより、連結ピン22は差込み部34に係合される。
【選択図】 図1
Description
台車は、部品を載置する頂板と、頂板を支持し四隅に設置された車輪付きの脚とを備えている。台車の前端部には、横方向に水平に延長された棒状の牽引ガイドが垂下されている。
以下、第1の実施形態に係る搬送装置を図1〜図9に基づいて説明する。
図1に示すように、搬送装置10は、物品Wを搭載する搬送台車12と、搬送台車12と連結され搬送台車12を牽引する無人搬送車11とを備えている。なお、本実施形態では、無人搬送車11を基準として、無人搬送車11の進行方向を前方、進行方向の反対方向を後方(図1における左右方向)とし、走行面Mに対して直角方向を上下方向(図1における上下方向)とし、無人搬送車11の幅方向を左右方向(図1における紙面に直角方向)とする。なお、搬送台車12についても、無人搬送車11の前後方向、上下方向及び左右方向と同様である。
車体フレーム13は前後方向に延びる一対の枠材16を備えており、一対の枠材16間には、複数個の支持部材17〜20が架設されている。なお、枠材16と支持部材17〜20により車体フレーム13は形成されている。略U字状の支持部材17の下面には従動輪15が取り付けられている。略U字状の支持部材18には、バッテリ21が搭載されている。箱型の支持部材19には、一対の駆動輪14と駆動輪14を駆動する駆動モータ(図示せず)が取り付けられ、駆動モータは一対の駆動輪14にそれぞれ個別に設置され、バッテリ21から電力供給を受けて駆動する。一対の駆動輪14は、各駆動モータの駆動によりそれぞれ単独で回転される。箱型の支持部材20には、駆動モータの駆動を制御する制御装置(図示せず)が収容されている。
ガイド部材32は、図5に示すように、板状部材をU字状に折り曲げることにより形成され、円弧状に湾曲した先端部32Aと、先端部32Aに延設された2つの側壁32B、32Cとを有している。側壁32B、32C間の間隔は、後方へ向かうほど広くなるように設定されている。ガイド部材32は、先端部32Aを前方側とし、開口側を後方側として配設され基板31に固定されている。ガイド部材32は連結ピン22を左右方向の中心側に案内するためのものである。
基板31の前部側には補助板35が前方に延設され、補助板35の前部側の下方に錘36が取り付けられている。錘36は、ガイド部材32の先端部32Aに対して前方に隣接する位置に配置されている。錘36は、連結器30が支持軸37を介して下方に確実に回動可能なように設けられている。
支持軸37A、37Bは、支持板29に固定された支承部材38A、38Bに回転可能に支持されている。支持軸37Aは支承部材38Aより外側に延長して設けられ、延長された端部は直角に折り曲げられて、手動レバー部37Cが形成されている。
先ず、図7(a)に示すように、搬送台車12の受承パイプ24には、物品Wが搭載された状態にある。この搬送台車12を分離位置に搬送する場合には、無人搬送車11は、搬送台車12の後方から搬送台車12に潜り込み、受承パイプ24の下方を通るように、前方に移動する。
ところで、当接部材33の当接部33Aは、前方ほど基板31より遠ざかる方向に傾斜していることにより、無人搬送車11が前方に進むにしたがい、連結ピン22は当接部材33を押し上げることにより連結器30を上方に回動させる。連結器30の回動の中心は、支持軸37A、37Bである。
なお、走行軌道上に障害物が存在しているなどの理由により、無人搬送車11が減速や停止をする場合がある。その場合には、連結ピン22は、連結ピン22の後方に存在する連結器30の折り曲げ部33Bと当接する。このように連結ピン22と折り曲げ部33Bが当接することにより、無人搬送車11と同期して搬送台車12も減速や停止させることができる。したがって、無人搬送車11が減速や停止をした場合であっても、無人搬送車11に牽引されていた搬送台車12のみが慣性で前方に進み続けることはない。
(1)無人搬送車11が搬送台車12に潜り込み、無人搬送車11に設けた連結ピン22が搬送台車12に設けた連結器30の当接部材33と当接し、連結器30が支持軸37A、37Bを介して上下方向に回動することにより、連結ピン22は連結器30の差込み部34に係合されて搬送台車12と無人搬送車11とが連結される。このことにより、無人搬送車11が前進したときには、連結ピン22と先端部32Aが当接することにより、無人搬送車11と搬送台車12が同期して前進する。また、無人搬送車11が減速や停止をしたときには、差込み部34において連結ピン22と折り曲げ部33Bが当接するため搬送台車12も同期して減速や停止を行い、搬送台車12のみが慣性で前方に進み続けることはない。よって、搬送台車12の位置ずれを防止でき、搬送台車12を確実に停止することが可能である。
(2)連結ピン22が連結器30の差込み部34に係合されると、ガイド部材32と当接部材33によって連結器30に対する連結ピン22の前後方向及び左右方向の動きが規制されて、連結ピン22は前後方向及び左右方向に抜けない状態となる。よって、無人搬送車11と搬送台車12とが確実に連結されると共に、搬送台車12の無人搬送車11に対する幅方向の位置ずれを防止できる。
(3)ガイド部材32は、後方ほど側壁32B、32C間の間隔が広くなる形状を有していることにより、連結ピン22の左右位置がずれていても、ガイド部材32内に入り易くなっている。また、ガイド部材32によって、左右方向の中心側に連結ピン22を案内することが可能である。
(4)連結器30の前部には錘36が設けられているので、連結ピン22によって連結器30が持ち上げられても、連結ピン22による持ち上げが解除されると、連結器30は支持軸37A、37Bを中心に下方に確実に回動することが可能であり、原位置に復帰できる。
(5)搬送台車12が分離位置にあるスロープ部材40に乗り上げることにより、連結ピン22と連結器30との係合が解除され、搬送台車12と無人搬送車11とが分離されて無人搬送車11のみが前方に移動する。よって、走行面Mにおける分離位置にスロープ部材40を設置するだけでよく、構成が簡単である。
(6)支持軸37Aの端部には、手動操作可能な手動レバー部37Cが形成されているので、手動レバー部37Cを把持して回動させることにより、連結器30を上昇させて連結ピン22との係合を解除できる。よって、分離位置以外の任意の場所で無人搬送車11と搬送台車12とを分離することができる。
次に、第2の実施形態に係る搬送装置50を図10〜図12に基づいて説明する。
この実施形態は、第1の実施形態におけるスロープ部材40に代えて地上側アームを設けたものであり、その他の構成は共通である。
従って、ここでは説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
なお、折り曲げ部52を手動操作可能な手動レバー部として利用することも可能である。
その他の作用効果については、第1の実施形態における(1)〜(4)、(6)と同等であり、説明を省略する。
○ 第1及び第2の実施形態では、U字状に湾曲したガイド部材32を使用して、基板31と、ガイド部材32と、当接部材33の折り曲げ部33Bとによって、下方に開口する連結ピン22の差込み部34を形成するとして説明したが、基板とガイド部材と当接部材を一体形成し、この一体形成された部材に差込み部を形成しても良い。また、ガイド部材を先端部で連結せずに、ガイド部材の両側壁と、基板31と、当接部材33の折り曲げ部33Bと、錘36とによって、差込み部を形成しても良い。
○ 第2の実施形態では、走行面M上に地上側アーム51を立設するとして説明したが、走行面Mに隣接する建造物の柱や壁に地上側アームを取り付けても良い。
11 無人搬送車
12 搬送台車
22 連結ピン(連結突部)
30 連結器
32 ガイド部材
33 当接部材
34 差込み部
36 錘
37(37A、37B) 支持軸
37C 手動レバー部
40 スロープ部材(分離手段)
51 地上側アーム(分離手段)
M 走行面
Claims (7)
- 物品を搭載する搬送台車と、前記搬送台車と連結され前記搬送台車を牽引する無人搬送車とを備えた搬送装置であって、
前記無人搬送車には、上方に突出する連結突部が設けられ、
前記搬送台車には、前記連結突部と係合することにより前記搬送台車を前記無人搬送車に連結する連結器が設けられ、
前記連結器は、支持軸を介して前記搬送台車に回動自在に備えられ、
前記連結器は、前記連結突部に当接し前記連結器を上方に押し上げる当接部材と、前記当接部材の前方に設けられ前記連結突部と係合する差込み部と、を備え、
前記無人搬送車が前記搬送台車に潜り込み、前記連結突部が前記連結器の前記当接部材と当接し、前記連結器が前記支持軸を介して上下方向に回動することにより、前記連結突部は前記差込み部に係合されることを特徴とする搬送装置。 - 前記連結器には、前後方向に延設され前記連結突部を左右方向の中心側に案内するガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
- 前記連結器には、前部に錘が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。
- 前記搬送台車及び前記無人搬送車が走行する走行面には、前記搬送台車と前記無人搬送車を分離する分離位置が設けられると共に、前記分離位置には前記搬送台車と前記無人搬送車を分離する分離手段が設けられ、前記搬送台車が前記分離手段に当接することにより、前記連結突部と前記連結器との係合が解除されて前記搬送台車と前記無人搬送車とが分離されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の搬送装置。
- 前記分離手段は、前記走行面に設けられた上方に突出するスロープ部材より形成され、前記搬送台車が前記スロープ部材に乗り上げることにより、前記連結突部と前記連結器との係合が解除されることを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
- 前記分離手段は、前記走行面上に設けられた地上側アームにより形成され、前記連結器から延設された連結器側アームが、前記地上側アームに当接することにより、前記連結突部と前記連結器との係合が解除されることを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
- 前記支持軸には、手動操作可能な手動レバー部が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の搬送装置。
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