JP2014160119A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却ファンやその冷却対象を容易に交換できるとともに、冷却対象を長手方向においてムラなく冷却することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】ベルトクリーニング装置17を、その長手方向に沿ってスライドさせて複写機本体に着脱するように構成し、複写機本体の全域のうち、複写機本体から引き出される際のベルトクリーニング装置17の軌道になる位置に配設した冷却ユニット150により、ベルトクリーニング装置17に対してその長手方向の一端側から他端側に向かう気流を送るようにし、且つ、ベルトクリーニング17を出し入れするための筺体開口1a’を冷却ユニット150との対向位置に設けた。
【選択図】図11
【解決手段】ベルトクリーニング装置17を、その長手方向に沿ってスライドさせて複写機本体に着脱するように構成し、複写機本体の全域のうち、複写機本体から引き出される際のベルトクリーニング装置17の軌道になる位置に配設した冷却ユニット150により、ベルトクリーニング装置17に対してその長手方向の一端側から他端側に向かう気流を送るようにし、且つ、ベルトクリーニング17を出し入れするための筺体開口1a’を冷却ユニット150との対向位置に設けた。
【選択図】図11
Description
本発明は、記録部材に可視像を形成する可視像形成手段と、冷却対象に向けて送風して冷却対象を冷却する冷却ファンとを備える複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置として、特許文献1に記載のものが知られている。図16は、特許文献1に記載の画像形成装置の要部を示す斜視図である。この画像形成装置は、可視像形成手段の一部として、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、黒(K)のトナー像をそれぞれ個別に作像するための4つのプロセスカートリッジを備えている。それらのプロセスカートリッジは、周知の電子写真プロセスにより、ドラム状の感光体の表面にトナー像を形成するものである。
プロセスカートリッジは、ドラム状の感光体や現像ローラなどの細長い部品をそれぞれ平行な姿勢で内包していることから、図示のように横長の形成になっている。画像形成装置の筺体内では、4つのプロセスカートリッジがそれぞれの短手方向に順に並ぶように配設されている。図中で最も手前側に配設されているY用のプロセスカートリッジに対してカートリッジの短手方向で隣り合う位置には、2つの冷却ファンが配設されている。これらの冷却ファンは、筺体の外から取り込んだ空気を筐体内の4つのプロセスカートリッジに向けて吹き付けることで、4つのプロセスカートリッジを冷却するものである。冷却ファンによってプロセスカートリッジを冷却することで、プロセスカートリッジの過剰な昇温を防止することができる。
しかしながら、この画像形成装置においては、プロセスカートリッジや冷却ファンの交換に手間を要したり、プロセスカートリッジを長手方向においてムラ無く冷却することが困難であったりするという問題があった。具体的には、冷却ファンは、図17に示されるように、画像形成装置の外装カバーに設けられた蓋板を取り外すことによってできた開口を通じて画像形成装置本体に出し入れされる。その開口は、2つの冷却ファンの間にあることから作業者は開口の中に手を入れた後、開口よりも右側又は左側の位置にある冷却ファンを手探りで取り外したり、取り付けたりする必要があり、その作業に大きな手間を強いられることになる。
また、特許文献1には、図16に示される4つのプロセスカートリッジをどのように交換するのかについての具体的な記述がない。仮に、プロセスカートリッジを出し入れするための保守開口が同図におけるK用のプロセスカートリッジの奥側に設けられていて、その保守開口を通じてプロセスカートリッジをその短手方向に沿って出し入れする構成だとする。すると、プロセスカートリッジの長手方向の一端部を右手で持つとともに、他端部を左手で持ちながら、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に出し入れするという具合に、両手を使った作業を強いられることになって手間を要してしまう。
また、図16に示されるように、2つの冷却ファンは、各プロセスカートリッジの長手方向における全域のうち、主に両端部に対して送風するようになっており、長手方向の中央部に対して気流を良好に吹き付けることが困難である。このため、各プロセスカートリッジの長手方向において冷却ムラを発生させ易い。
なお、特許文献1の画像形成装置では、プロセスカートリッジを冷却ファンの冷却対象としているが、プロセスカートリッジとは異なる部材や装置を冷却対象にする場合にも、同様の問題が生じ得る。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷却ファンやその冷却対象を容易に交換できるとともに、冷却対象を長手方向においてムラなく冷却することができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、記録部材に可視像を形成する可視像形成手段と、冷却対象に向けて送風して冷却対象を冷却する冷却ファンとを備える画像形成装置において、前記冷却対象を、前記冷却対象の長手方向に沿って画像形成装置本体に対して押し込み方向に押し込んだり、前記押し込み方向とは逆の引き出し方向に引き出したりして画像形成装置本体に着脱するように構成し、画像形成装置本体の全域のうち、前記冷却対象が画像形成装置本体から引き出される際の前記冷却対象の軌道になる位置に配設した前記冷却ファンにより、前記冷却対象に対して前記長手方向に沿って前記長手方向の一端側から他端側に向かう気流を送るようにし、且つ、前記冷却対象や前記冷却ファンを出し入れするための開口を画像形成装置本体の筺体における全域のうち、前記引き出し方向における前記冷却ファンよりも手前側で前記冷却ファンに対向する領域に設けたことを特徴とするものである。
本発明においては、画像形成装置に対して冷却ファンや冷却対象を出し入れするための開口を筺体における冷却ファンとの対向領域に設けていることで、開口を通じて筺体内の冷却ファンを容易に視認することが可能である。このため、開口から視認できない位置で冷却ファンを手探りで取り付けたり、取り外したりという手間のかかる作業を強いられることなく、冷却ファンを容易に交換することができる。また、冷却ファンは、冷却対象が画像形成装置本体から引き出される際にその軌道になる位置に設けられていることから、冷却ファンは筺体内の冷却対象と筺体の開口との間に介在している。この冷却ファンが画像形成装置本体から開口を通じて引き出されると、それまで冷却ファンに隠れていた冷却対象が露出するようになる。この冷却対象は、その長手方向の一端部を開口側に向けるとともに、他端側を開口とは反対側に向ける姿勢をとっている。作業者は、開口から見えている冷却対象の他端部を片手で掴んで冷却対象の長手方向に沿った引き出し方向(手前側)に引っ張ることで、冷却対象を片手で容易に引き出すことが可能である。この逆に、冷却対象の長手方向の一端部を片手で掴みながら、冷却対象の他端部を画像形成装置本体上に置いた後、冷却対象を引き出し方向とは逆の押し込み方向に押し込むことで、冷却対象を片手で容易に装着することができる。以上の結果、冷却ファンや冷却対象を容易に交換することができる。
また、本発明においては、冷却ファンから冷却対象の長手方向に沿って排出した気流を、冷却対象の長手方向の一端部に接触させた後、一端側から他端側に向けて移動させることで、気流を冷却ファンの長手方向の全域に吹き付けることが可能である。よって、冷却対象を長手方向にムラなく冷却することができる。
以下、本発明を画像形成装置としての複写機に適用した実施形態について説明する。まず、図1を用いて、この複写機の概略について説明する。この複写機は、原稿を走査して読み取って得た画像情報をデジタル化して画像形成に用いるいわゆるデジタルカラー複写機としての機能を有している。また、この複写機は、原稿の画像情報を遠隔地と授受するファクシミリの機能や、コンピュータが扱う画像情報を用紙上に印刷するいわゆるプリンタの機能も有している。
図1において、複写機は、中間転写ベルト11を用いた中間転写方式で記録シートに画像を形成するものであって、且つ、各色のトナー像をそれぞれ専用のプロセスカートリッジで作像するタンデム方式の電子写真装置である。複写機の鉛直方向における最下部には、多段状の給紙部2が設けられている。また、その上方に画像形成部1、さらにその情報にスキャナ部3がそれぞれ設けられている。給紙部2の各段には、記録部材である普通紙や、OHPシート、第2原図などの記録シートからなるシート束を収容する給紙トレイ21が配設されている。
画像形成部1のほぼ中央には、ベルトループ内側に配設された複数のローラによって無端状の中間転写ベルト11を張架している転写装置10が配設されている。中間転写ベルト11は、図中時計回り方向に回転(表面移動)する。中間転写ベルト11の上方には、中間転写ベルト11の表面移動方向に沿って、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのトナー像を作像するための4つのプロセスカートリッジ40Y,40M,40C,40Kが配設されている。以下、色分け符号であるY,M,Cについては、適宜省略する。
各プロセスカートリッジ40には、潜像担持体としてのドラム状の感光体41が設けられている。各感光体41は、それぞれ、図中反時計回り方向に回転可能に設けられており、その周囲には、公知の帯電装置42、現像装置43、一次転写手段を構成する一次転写装置46、感光体クリーニング装置44、潤滑剤塗布装置45がそれぞれ設けられている。また、4つのプロセスカートリッジ40の上方には2つの潜像書込手段としての光書込ユニット20a,20bが設けられている。
図2は、4つプロセスカートリッジ40Y,40M,40C,40Kのうちの1つにおける現像装置43及び感光体41を示す拡大構成図である。感光体41は図中反時計回り方向に回転しながら、その表面が不図示の帯電装置(図1の42)によって一様帯電せしめられる。一様帯電した感光体41の表面は不図示の光書込ユニット(図1の20a,20b)よって照射されたレーザー光によって静電潜像を担持する。この静電潜像は、現像装置43によって現像されてトナー像になる。
現像装置43は、図中矢印I方向に表面移動しながら感光体41の表面の潜像にトナーを供給して潜像を現像する現像剤担持体としての現像ローラ43aを有している。また、現像ローラ5に現像剤を供給しながら図紙面に直交する方向の奥側から手前側に向けて現像剤を搬送する供給搬送部材としての供給スクリュウ43bを有している。供給スクリュウ43bは、回転軸とこの回転軸に設けられた羽部とを備え、回転することにより軸方向に現像剤を搬送するものである。
現像ローラ43aと供給スクリュウ43bとの対向部よりも現像ローラ表面移動方向下流側には、現像ローラ43a上の現像剤を現像に適した厚さに規制する現像剤規制部材としての現像ドクタ43cが設けられている。また、現像ローラ43aと感光体41との対向領域である現像領域よりも現像ローラ表面移動方向下流側には、現像領域を通過した現像済みの現像剤を回収する回収スクリュウ43dが設けられている。この回収スクリュウ43dは、現像ローラ43aから回収した回収現像剤を供給スクリュウ43bと同方向に搬送するものである。供給スクリュウ43bを収容する供給搬送路43eは、現像ローラ43aの側方に配設されている。また、回収スクリュウ43dを収容する現像剤回収搬送路としての回収搬送路43fは現像ローラ43aの下方に並設されている。
現像装置43は、供給搬送路43eの下方で現像剤を回収搬送路43fと平行な方向に撹拌搬送する攪拌搬送路43gを有している。攪拌搬送路43gは、現像剤を攪拌しながら供給スクリュウ43bとは逆方向である図中奥方向に向けて搬送する攪拌スクリュウ43hを有している。
供給搬送路43eと攪拌搬送路43gとは第一仕切り壁によって仕切られている。第一仕切り壁の供給搬送路43eと攪拌搬送路43gとを仕切る箇所は図中手前側と奥側との両端は開口部となっており、供給搬送路43eと攪拌搬送路43gとが連通している。なお、供給搬送路43eと回収搬送路43fとも第一仕切り壁によって仕切られているが、第一仕切り壁の供給搬送路43eと回収搬送路43fとを仕切る箇所には開口部が設けられていない。また、攪拌搬送路43gと回収搬送路43fとの2つの搬送路は第二仕切り壁によって仕切られている。第二仕切り壁は、図中手前側が開口部となっており、攪拌搬送路43gと回収搬送路43fとが連通している。
現像ローラ43a上の現像剤は、現像ドクタ43cによって薄層化された後、感光体41との現像ローラ43aとの対向領域である現像領域に搬送されて現像に寄与する。現像後の現像剤は回収搬送路43fに回収された後、図紙面に直交する方向の奥側から手前側に向けて搬送され、第二仕切り壁に設けられた開口部を通って攪拌搬送路43gに進入する。なお、攪拌搬送路43gにおける現像剤搬送方向上流側端部の第二仕切り壁の開口部の付近で攪拌搬送路43gの上側に設けられた現像剤補給口から攪拌搬送路43g内にトナーが補給される。
攪拌搬送路43gから現像剤の供給を受けた供給搬送路43eでは、現像ローラ43aに現像剤を供給しながら、供給スクリュウ43bで供給搬送路43eの現像剤搬送方向最下流側近傍に現像剤を搬送する。そして、現像ローラ43aに供給され現像に用いられず供給搬送路43eの現像剤搬送方向最下流近傍まで搬送された余剰現像剤は、第一仕切りの余剰開口部を通じて攪拌搬送路43gに供給される。
現像ローラ43aから回収搬送路43fに送られ、回収スクリュウ43dによって回収搬送路43fの現像剤搬送方向最下流近傍まで搬送された回収現像剤は第二仕切り壁の回収開口部を通じて攪拌搬送路43gに供給される。そして、攪拌搬送路43gは、供給された余剰現像剤と回収現像剤とを攪拌しながら、攪拌スクリュウ43hで攪拌搬送路43gの現像剤搬送方向最下流側近傍であり、且つ供給搬送路43eの現像剤搬送方向最上流側近傍の位置まで搬送する。かかる位置まで搬送された現像剤は、第一仕切り壁の供給開口部を通じて供給搬送路43eに進入する。
攪拌搬送路43gでは、攪拌スクリュウ43hによって、回収現像剤、余剰現像剤及び現像剤補給口から必要に応じて補給されるトナーを、回収搬送路43f及び供給搬送路43eの現像剤と逆方向に攪拌搬送する。そして、現像剤搬送方向最下流側近傍で連通している供給搬送路43eの現像剤搬送方向最上流側近傍に攪拌された現像剤を移送する。
攪拌搬送路43gの現像剤搬送方向最下流側近傍の供給開口部の真下付近には、トナー濃度センサー43jが設けられている。トナー濃度センサー43jからの出力に応じて、図示しないトナー補給制御装置が駆動されて、撹拌搬送濾43g内に補給される。
図1において、転写装置10は、二次転写手段を構成する二次転写装置22を中間転写ベルト11の下方に有している。この二次転写装置22が中間転写ベルト11を介して二次転写対向ローラ16に圧接するようになっている。そして、この二次転写装置22が、自らと中間転写ベルト11との間に送り込まれる記録シートに対し、中間転写ベルト11上のトナー画像を一括二次転写する。二次転写対向ローラ16よりも中間転写ベルト11表面移動方向下流側には、ベルトクリーニング装置17が設けられており、このベルトクリーニング装置17によって画像転写後に中間転写ベルト11の表面に残留する残留トナーが除去される。また、ベルトクリーニング装置17には、潤滑剤塗布機構を備えており、中間転写ベルト11の表面に潤滑剤を塗布している。
二次転写装置22の紙搬送方向下流側には、記録シート上に形成されたトナー画像をシート表面に定着せしめる定着装置25が設けられている。無端状の定着ベルト26には加圧ローラ27が圧接されている。画像転写後の記録シートは、一対のローラ23間に架け渡された無端状の搬送ベルト24によって定着装置25へ搬送される。また、二次転写装置22の下方には、シート表裏両面に画像を形成する際にシートを反転させるシート反転装置28が設けられている。
以上の構成を具備する複写機でカラー原稿のコピーをとるときには、コンタクトガラス上にセットされた原稿の画像をスキャナ部3によって読み取る。また、中間転写ベルト11を回転させて、公知の画像形成プロセスによって各感光体41上にそれぞれトナー像を形成する。次に各感光体上に形成したトナー像を順次重ね合わせて中間転写ベルト11に一次転写して、中間転写ベルト11上に4色重ね合わせトナー像を形成する。
一方、中間転写ベルト11に対する4色重ね合わせトナー像の画像形成動作と並行して、給紙部2の選択された給紙トレイ21から記録シートを1枚ずつ分離給紙して、レジストローラ29に向けて搬送する。分離搬送された記録シートは、レジストローラ29のニップに突き当たることによって搬送が一時止められて待機される。レジストローラ29は、中間転写ベルト11上に形成された4色重ね合わせトナー像と、記録シートの先端との位置関係を所定の位置にするように、タイミングをとって回転駆動が開始される。このレジストローラ29の回転により、待機されている記録シートが再び給紙される。これにより、この記録シートの所定位置に対し、二次転写装置22によって中間転写ベルト11上の4色重ね合わせトナー像が二次転写されて、記録シート上にフルカラートナー像が形成される。
このようにしてフルカラートナー像が形成された記録シートは、二次転写装置22よりも搬送経路の下流側にある定着装置25に送り込まれる。この定着装置25は、二次転写装置22によって二次転写されたフルカラートナー像を記録シート上に定着せしめるものである。フルカラートナー像が定着された記録シートは、排紙ローラ30によって装置外部へ排紙される。記録シートの両面に画像を形成する両面プリントモードにおいて、第1面だけにフルカラートナー像を定着させた記録シートが定着装置25から排出された場合には、その記録シートは排紙ローラ30ではなく、シート反転装置28に送られる。そして、シート反転装置28によって表裏面を反転せしめられた後、レジストローラ29に再搬送される。その後、二次転写装置22と定着装置25とを経由することで、第2面にも、フルカラー画像が形成される。
以上の構成の複写機においては、光書込ユニット20a,20b、プロセスカートリッジ40Y,40M,40C,40K、及び転写装置10などにより、記録シートに可視像としてのトナー像を形成する可視像形成手段が構成されている。なお、この複写機は、二次転写装置22、定着装置25、シート反転装置28、及び排紙路を一体的に保持した状態で、複写機の筺体に対して一体的にスライドして出し入れするための引き出しユニットを備えている。
図3は、実施形態に係る複写機を示す斜視図である。同図において、引き出しユニット76は、二次転写装置22、定着装置25、シート反転装置28及び排紙路を保持するキャリア71を有している。また、キャリア71には、前カバー79が取り付けられている。また、キャリア71は、装置本体に設けられたレール72によって画像形成部1に対して前後方向(図3中の矢印FR)にスライド移動可能に保持されている。前カバー79に設けられた把手部79aをユーザーが握って前カバー79を画像形成部1に対して前後方向に引っ張ったり押したりすることにより、引き出しユニット76を画像形成部1に対して引き出したり収納したりすることができる。
なお、画像形成部1の前側Fとは画像形成部1の手前側を意味するとともに、後側Rとは画像形成部1の奥側を意味する。
複写機の使用時は、画像形成部1に対して引き出しユニット76が収納される一方、引き出しユニット76に保持された各装置の交換を行う場合や各搬送路に詰まった用紙を除去する場合には、画像形成部1に対して引き出しユニット76を前側Fに引き出す。これにより、引き出しユニット76に保持された各装置の交換や各搬送路に詰まった用紙の除去を行うことが可能となる。
図4は、引き出しユニット76を示す斜視図である。同図において、前カバー79は、引き出しユニット76を画像形成部内に押し入れたときでも、外部に露出しているアウターカバー部79bを有している。また、画像形成部から引き出しユニット76を引き出したときにだけ外部に露出するインナーカバー部79cも有している。
図5は、引き出しユニット76を引き出した状態の複写機を示す概略構成図である。図示のように、引き出しユニット76を引き出した状態でも、中間転写ベルト11、各色のプロセスカートリッジ40Y,40M,40C,40K、光書込ユニット20a,20bなどは、画像形成部1の筺体内に残される。
図6(a)は、引き出しユニット76の一部の分解状態を示す分解斜視図であり、図6(b)は、引き出しユニットを部分的に示す部分斜視図である。前カバー79は引き出しユニット前側板78にネジ締結されており、工具を使わずには外れない構成になっている。このように前カバー79を引き出しユニット76に固定することで、前カバー79を引き出すだけで、引き出しユニット76を引き出すことができる。
これらの図に示されるように、前カバー79は、複写機の前後方向に比較的大きなスペースをとる分厚い構造になっている。後述するトナーボトルトレイは、そのような分厚い構造の前カバー79の真上に配設される。
図7は、前カバー79の裏板79dを示す斜視図である。この裏板79dの手前側には、前カバー79の図示しない表板が裏板79dに対して所定の間隙を介して対向している。前カバー79を引っ張るときに把持される把手79aは、図示のように、裏板79dと表板との間に配設されている。裏板79dの表面方向における全域のうち、把手79aに囲まれる領域には、外気を画像形成部の筺体内に取り込むための取り込みルーバー79eが形成されている。外気は、このルーバー79eのメッシュを通過して画像形成部の筺体内に進入する。
図1の鉛直方向において、中間転写ベルト11と定着装置25との間には、定着装置25で発生する熱気を遮蔽するための遮蔽板60が配設されている。この遮蔽板60は、定着装置25で発生する熱気を受け止めて、中間転写ベルト11やプロセスカートリッジ40の位置まで上昇させることを防ぐことで、中間転写ベルト11やプロセスカートリッジ40の昇温を抑える役割を担っている。
次に、実施形態に係る複写機の特徴的な構成について説明する。
図8は、ベルトクリーニング装置17を示す横断面図である。ベルトクリーニング装置17は、クリーニングブラシローラ17a、クリーニングブレード17b、トナー排出スクリュウ17c、塗布ブラシローラ17d、固形潤滑剤17e、付勢バネ17f、通気ダクト17g、ケーシング17hなどを有している。
図8は、ベルトクリーニング装置17を示す横断面図である。ベルトクリーニング装置17は、クリーニングブラシローラ17a、クリーニングブレード17b、トナー排出スクリュウ17c、塗布ブラシローラ17d、固形潤滑剤17e、付勢バネ17f、通気ダクト17g、ケーシング17hなどを有している。
クリーニングブラシローラ17aは、回転駆動される回転軸部材と、これの周面に立設せしめられた複数の起毛からなるローラブラシ部とを具備している。そして、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられながら、ローラブラシ部のブラシ先端を中間転写ベルト(11)の表面に摺擦させる。これにより、中間転写ベルトの表面から転写残トナーを掻き取る。
クリーニングブレード17bは、ゴムなどの可撓性の材料から構成され、片持ち支持された状態で自由端を中間転写ベルトに対してその移動方向とはカウンター方向に当接させている。その自由端は、クリーニングブラシローラ17aとの当接位置を通過した直後のベルト箇所に当接している。そして、クリーニングブラシローラ17aとの当接位置を通過してもなおベルト表面に付着している転写残トナーをベルト表面から掻き落とす。
クリーニングブラシローラ17aによって掻き取られた転写残トナーや、クリーニングブレード17bによって掻き落とされた転写残トナーは、トナー排出スクリュウ17cの上に落下する。トナー排出スクリュウ17cは、図示しない駆動手段によって回転駆動されるのに伴って、転写残トナーを回転軸線方向に搬送してケーシング17hの外に排出する。
塗布ブラシローラ17dは、回転駆動される回転軸部材と、これの周面に立設せしめられた複数の起毛からなるローラブラシ部とを具備している。そして、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられながら、ローラブラシ部のブラシ先端を中間転写ベルト(11)の表面に摺擦させる。このローラブラシ部には、付勢バネ17fによって付勢される固形潤滑剤17eが押し当てられている。塗布ブラシローラ17dは、回転駆動に伴って、ステアリン酸亜鉛等からなる固形潤滑剤17eから潤滑剤粉末を掻き取りながら、クリーニングブレード17bとの当接位置を通過した直後の中間転写ベルトの表面に塗布する。
通気ダクト17gは、ケーシング17hの内部において、塗布ブラシローラ17dの軸線方向に延在するように配設されている。中空構造の通気ダクト17gの図紙面に直交する方向における手前側の端部は、ケーシング17hの手前側の側板を貫いて外部に露出している。これにより、通気ダクト17gの手前側の端に存在する、気流を受け入れるための受入口が図中手前側に向けて開口している。また、通気ダクト17gの奥側の端部は、ケーシング17hの奥側の側板を貫いて外部に露出している。これにより、通気ダクト17gの奥側の端に存在する、気流を排出するための排出口が図中奥側に向けて開口している。通気ダクト17g内を通過する気流は、通気ダクト17gの壁を介してケーシング17h内の空気の熱を奪う。これにより、ケーシング17h内の空気が冷却される。このようにしてケーシング17h内の空気を冷却することで、ケーシング内の転写残トナーの固着や凝固を抑えることができる。
図9は、ベルトクリーニング装置17と、これを冷却するための冷却ユニット150とを示す斜視図である。冷却ユニット150は、図示のように、ベルトクリーニング装置17の長手方向の一端面に対向するように配設される。
図10は、冷却ユニット150を示す分解斜視図である。冷却ユニット150は、ベルトクリーニング装置に向けて送気するための冷却ファン151と、これを保持するための第1保持体152及び第2保持体153とを具備している。また、第2保持体153に一体形成されたフード154、フード154の先端に固定された弾性シール155、受電コネクタ156なども具備している。
第1保持体152には、ユニット内に空気を取り入れるためのメッシュが形成されている。また、第2保持体153には、冷却ファン151に供給する電流を受けるための電極を具備する受電コネクタ156が移動不能に固定されている。冷却ファン151から排出された気流は、第2保持体153に一体形成されたフード154を通過して、図示しないベルトクリーニング装置に導かれる。
フード154の先端における気流排出口の周囲箇所には、気流排出口を囲む弾性部材からなる弾性シール155が固定されている。
図11は、上述した引き出しユニット(76)を引き出した状態の複写機を斜め前方から示す斜視図である。図示のように、複写機本体から引き出しユニットを引き出すと、筺体1aに設けられた開口1a’が大きく口を開く。そして、この開口1a’を通じて、冷却ユニット150が露出する。この開口1a’は、引き出しユニットを引き出すためのものであるとともに、冷却対象としてのベルトクリーニング装置17や冷却ユニット150を複写機本体に対して出し入れするためのものでもある。
本複写機においては、図示のように、複写機本体に対して冷却ユニット150やベルトクリーニング装置17を出し入れするための開口1a’を筺体1aにおける冷却ユニット150との対向領域に設けている。これにより、開口1a’を通じて筺体1a内の冷却ユニット150を容易に視認することが可能である。このため、開口1a’から視認できない冷却ユニットを手探りで取り付けたり、取り外したりという手間のかかる作業を強いられることなく、冷却ユニット150を容易に交換することができる。
図12は、冷却ユニット150やベルトクリーニング装置17の着脱操作を説明するための斜視図である。ベルトクリーニング装置17は、その長手方向に沿って複写機本体に対して押し込み方向βに押し込まれたり、押し込み方向βとは逆の引き出し方向αに引き出されたりして複写機本体に着脱される。冷却ユニット150は、ベルトクリーニング装置17が複写機本体から引き出される際にその軌道になる位置に設けられていることから、冷却ユニット150は筺体1a内のベルトクリーニング装置17と筺体1aの開口1a’との間に介在している。ベルトクリーニング装置17を複写機本体から取り出すときには、まず、冷却ユニット150を複写機本体から引き出し方向αに向けて引き出す。すると、冷却ユニット150の奧に存在していたベルトクリーニング装置17の長手方向の一端部が開口1a’を通じて露出するようになる。このように露出した一端部を片手で掴んでベルトクリーニング装置17の長手方向に沿った引き出し方向αに引っ張ることで、ベルトクリーニング装置17を片手で容易に引き出すことができる。この逆に、ベルトクリーニング装置17の長手方向の一端部を片手で掴みながら、次のような操作を行うことで、ベルトクリーニング装置17を複写機本体に装着する。即ち、ベルトクリーニング装置17の他端部を開口1a’から筺体1a内に挿入して複写機本体のレール上に置いた後、ベルトクリーニング装置17を押し込み方向βに押し込むことで、片手で容易に装着することができる。以上の結果、冷却ユニット150やベルトクリーニング装置17を容易に交換することができる。
図13は、複写機本体に設けられた冷却ユニット装着部を示す正面図である。冷却ユニット(150)を装着するための冷却ユニット装着部は、第1ガイドレール201、第2ガイドレール202、案内口203、送電コネクタ204などを有している。第1ガイドレール201や第2ガイドレール202は、冷却ユニットの引き出し方向(図12のα)や押し込み方向(図12のβ)に沿って延在している。図示しない冷却ユニットは、第1ガイドレール201と第2ガイドレール202との間に形成されているスペースに押し込まれる。
冷却ユニット装着部の案内口203や送電コネクタ204は、筺体の内部において、筺体の開口(1a’)に対して所定の距離をおいて対向するように配設されている。なお、送電コネクタ204は、冷却ファン(151)に対して送電するための電極を具備するものであり、上述した受電コネクタ(156)と嵌り合うことで、受電コネクタを介して冷却ファンに対して送電する。
図14は、冷却ユニット150を示す拡大斜視図である。また、図15は、冷却ユニット150を図14とは別のアングルから示す拡大斜視図である。冷却ユニット150の引き出し方向αや押し込み方向βとは直交する方向であるスライド直交方向の一端部には、複写機本体の冷却ユニット装着部の第1ガイドレール(201)を挟み込むための第1挟み部158が設けられている。また、冷却ユニット150のスライド直交方向の他端部には、複写機本体の冷却ユニット装着部の第2ガイドレール(202)を挟み込むための第2挟み部159が設けられている。また、冷却ユニット150の押し込み方向βの端部には、押し込み方向に突出するガイドピン157が設けられているとともに、上述した受電コネクタ156が固定されている。
第1挟み部158や第2挟み部159は、それぞれ鉛直方向に所定の間隙を介して対向する2枚の板部を具備している。そして、冷却ユニット装着部のレールをそれら2枚の板部の間に挟み込むことで、レール上でレール延在方向いスライド移動可能に保持される。
冷却ユニット150の押し込み方向βにおいて、第2挟み部159の端部位置は、第1挟み部158の端部位置や、ガイドピン157の端部位置よりも下流側に存在している。また、ガイドピン157の端部位置は、第1挟み部158の端部位置よりも下流側に存在している。このため、冷却ユニット150を冷却ユニット装着部に向けて押し込み方向βに押し込んでいく際には、第2挟み部159、ガイドピン157、第1挟み部158が、この順で冷却ユニット装着部内に進入していく。
操作者は、冷却ユニット150を冷却ユニット装着部に進入させていく過程で、まず、第2挟み部159の2枚の板部の間に冷却ユニット装着部の第2ガイドレール(202)を挟み込ませる。次に、第2挟み部159を第2ガイドレール上でスライド移動させるようにして冷却ユニット150を更に押し込んでいく。すると、冷却ユニット150のガイドピン157の先端が、冷却ユニット装着部の案内口(203)の中に進入する。ガイドピン157は先細の形状になっており、その先端の径は案内口(203)の内径よりもかなり小さくなっている。これに対し、根本の径は案内口(203)の内径とほぼ同じになっている。冷却ユニット150を第2ガイドレール上で上下方向にある程度のガタツキを持たせながら押し込んでも、ガイドピン157の小径の先端を、案内口(203)の中に確実に挿入することが可能である。
操作者は、冷却ユニット150を更に押し込んでいくと、やがて第1挟み部158における2枚の板部の間に冷却ユニット装着部の第1ガイドレール(201)を自然に挟み込むようになる。これは、ガイドピン157の根本が案内口(203)にピッタリと嵌るようになることで、第1挟み部158が第2ガイドレール(202)に向けて案内されるからである。このようにして、第2ガイドレール(202)を第2挟み部159で挟み込み、ガイドピン157を案内口(203)の中に嵌め込み、且つ第1ガイドレール(201)を第1挟み部158で挟み込む。これにより、冷却ユニット150を複写機本体に対して正確に位置決めすることができる。
位置決めされた状態の冷却ユニット150は、フード154の先端に固定された弾性シール155を、ベルトクリーニング装置のケーシング側板に突き当てる。そして、ベルトクリーニング装置の通気ダクト(17g)の受入口を弾性シール155で取り囲むことで、フード154を隙間なく通気ダクトに連通させる。
これまで、冷却対象としてベルトクリーニング装置を冷却するようにした複写機について説明したが、他の部材や装置を冷却対象とする画像形成装置にも、本発明の適用が可能である。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[態様A]
記録部材(例えば記録シート)に可視像(例えばトナー像)を形成する可視像形成手段(例えばプロセスカートリッジなどからなるもの)と、冷却対象(例えばベルトクリーニング装置17)に向けて送風して冷却対象を冷却する冷却ファン(例えば冷却ファン151)とを備える画像形成装置(例えば複写機)において、前記冷却対象を、前記冷却対象の長手方向に沿って画像形成装置本体に対して押し込み方向に押し込んだり、前記押し込み方向とは逆の引き出し方向に引き出したりして画像形成装置本体に着脱するように構成し、画像形成装置本体の全域のうち、前記冷却対象が画像形成装置本体から引き出される際の前記冷却対象の軌道になる位置に配設した前記冷却ファンにより、前記冷却対象に対して前記長手方向に沿って前記長手方向の一端側から他端側に向かう気流を送るようにし、且つ、前記冷却対象や前記冷却ファンを出し入れするための開口(例えば開口1a’)を画像形成装置本体の筺体(例えば筺体1a)における全域のうち、前記引き出し方向における前記冷却ファンよりも手前側で前記冷却ファンに対向する領域に設けたことを特徴とするものである。
[態様A]
記録部材(例えば記録シート)に可視像(例えばトナー像)を形成する可視像形成手段(例えばプロセスカートリッジなどからなるもの)と、冷却対象(例えばベルトクリーニング装置17)に向けて送風して冷却対象を冷却する冷却ファン(例えば冷却ファン151)とを備える画像形成装置(例えば複写機)において、前記冷却対象を、前記冷却対象の長手方向に沿って画像形成装置本体に対して押し込み方向に押し込んだり、前記押し込み方向とは逆の引き出し方向に引き出したりして画像形成装置本体に着脱するように構成し、画像形成装置本体の全域のうち、前記冷却対象が画像形成装置本体から引き出される際の前記冷却対象の軌道になる位置に配設した前記冷却ファンにより、前記冷却対象に対して前記長手方向に沿って前記長手方向の一端側から他端側に向かう気流を送るようにし、且つ、前記冷却対象や前記冷却ファンを出し入れするための開口(例えば開口1a’)を画像形成装置本体の筺体(例えば筺体1a)における全域のうち、前記引き出し方向における前記冷却ファンよりも手前側で前記冷却ファンに対向する領域に設けたことを特徴とするものである。
[態様B]
態様Bは、態様Aにおいて、少なくとも、前記冷却ファンから排出される気流を前記冷却対象に向けて導くフード(例えばフード154)と、前記冷却ファンと、前記フード及び前記冷却ファンを保持する保持体(例えば第1保持体152、第2保持体153)とにより、前記フード及び前記冷却ファンを画像形成装置本体に対して一体的に着脱する冷却ユニット(例えば冷却ユニット150)を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、ネジ止めなどによる固定を前提とした市販の冷却ファンを保持体やフードとともに冷却ユニットとして一体化させたことで、ロックレバーによる係止を解くなどといった簡単な操作により、冷却ファンの着脱を行うことができるようになる。
態様Bは、態様Aにおいて、少なくとも、前記冷却ファンから排出される気流を前記冷却対象に向けて導くフード(例えばフード154)と、前記冷却ファンと、前記フード及び前記冷却ファンを保持する保持体(例えば第1保持体152、第2保持体153)とにより、前記フード及び前記冷却ファンを画像形成装置本体に対して一体的に着脱する冷却ユニット(例えば冷却ユニット150)を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、ネジ止めなどによる固定を前提とした市販の冷却ファンを保持体やフードとともに冷却ユニットとして一体化させたことで、ロックレバーによる係止を解くなどといった簡単な操作により、冷却ファンの着脱を行うことができるようになる。
[態様C]
態様Cは、態様Bにおいて、前記冷却ユニットを画像形成装置本体に対して前記押し込み方向に押し込んだり、前記引き出し方向に引き出したりして画像形成装置本体に着脱するように前記冷却ユニットを構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、開口からの眺めにおいて、冷却対象の手前側に存在している冷却ユニットを、開口を通じて出し入れする方向に着脱可能にしたことにより、開口を通じて冷却ユニットを容易に画像形成装置本体に着脱することができる。
態様Cは、態様Bにおいて、前記冷却ユニットを画像形成装置本体に対して前記押し込み方向に押し込んだり、前記引き出し方向に引き出したりして画像形成装置本体に着脱するように前記冷却ユニットを構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、開口からの眺めにおいて、冷却対象の手前側に存在している冷却ユニットを、開口を通じて出し入れする方向に着脱可能にしたことにより、開口を通じて冷却ユニットを容易に画像形成装置本体に着脱することができる。
[態様D]
態様Dは、態様Cにおいて、前記冷却ファンに対して送電するための電極を具備する送電コネクタ(例えば送電コネクタ204)を画像形成装置本体に移動不能に固定し、前記電極から出力される電流を受けるための電極を具備する受電コネクタ(例えば受電コネクタ156)を前記保持体に移動不能に固定し、且つ、前記冷却ユニットを画像形成装置本体に対して前記押し込み方向に押し込んで装着するのに伴って、前記送電コネクタに対して前記受電コネクタを嵌め込むようにしたことを特徴とするものである。かかる構成では、画像形成装置本体に対する冷却ユニットの着脱操作に連動させて、2つのコネクタの嵌め込みや取り外しを自動で行うことが可能なので、冷却ユニットの交換をより簡単に行うことができる。
態様Dは、態様Cにおいて、前記冷却ファンに対して送電するための電極を具備する送電コネクタ(例えば送電コネクタ204)を画像形成装置本体に移動不能に固定し、前記電極から出力される電流を受けるための電極を具備する受電コネクタ(例えば受電コネクタ156)を前記保持体に移動不能に固定し、且つ、前記冷却ユニットを画像形成装置本体に対して前記押し込み方向に押し込んで装着するのに伴って、前記送電コネクタに対して前記受電コネクタを嵌め込むようにしたことを特徴とするものである。かかる構成では、画像形成装置本体に対する冷却ユニットの着脱操作に連動させて、2つのコネクタの嵌め込みや取り外しを自動で行うことが可能なので、冷却ユニットの交換をより簡単に行うことができる。
[態様E]
態様Eは、態様B〜Dの何れかにおいて、前記冷却対象として、ケーシング(例えばケーシング17h)と、前記ケーシング内に配設された駆動部材(例えば塗布ブラシローラ17dなど)と、前記ケーシング内で延在するように配設され、自らの内部に気流を受け入れるための受入口を自らの長手方向の一端に具備するとともに、自らの外部に気流を排出するための排出口を自らの長手方向の他端に具備する通気ダクト(例えば通気ダクト17g)とを具備するものを用い、且つ、前記冷却ユニットから排出される気流を前記受入口から前記通気ダクトの中に送り込んで前記冷却対象を冷却するようにしたことを特徴とするものである。かかる構成では、冷却対象のケーシング内に気流を発生させることなく、冷却対象を内側から冷却することができる。
態様Eは、態様B〜Dの何れかにおいて、前記冷却対象として、ケーシング(例えばケーシング17h)と、前記ケーシング内に配設された駆動部材(例えば塗布ブラシローラ17dなど)と、前記ケーシング内で延在するように配設され、自らの内部に気流を受け入れるための受入口を自らの長手方向の一端に具備するとともに、自らの外部に気流を排出するための排出口を自らの長手方向の他端に具備する通気ダクト(例えば通気ダクト17g)とを具備するものを用い、且つ、前記冷却ユニットから排出される気流を前記受入口から前記通気ダクトの中に送り込んで前記冷却対象を冷却するようにしたことを特徴とするものである。かかる構成では、冷却対象のケーシング内に気流を発生させることなく、冷却対象を内側から冷却することができる。
[態様F]
態様Fは、態様Eにおいて、前記フードの先端における気流排出口の周囲箇所に、前記気流排出口を囲む弾性部材からなる弾性シール(例えば弾性シール155)を設け、且つ、前記冷却ユニットを画像形成装置本体に装着するのに伴って、前記弾性シールを前記冷却対象のケーシングにおける前記受入口の周囲箇所に押し当てて、前記フードと前記通気ダクトとを連通させるようにしたことを特徴とするものである。かかる構成では、上述したように、フードを隙間なく通気ダクトに連通させて、冷却ファンからの排気を効率良く通気ダクト内に送り込んで、冷却対象を効率よく冷却することができる。
態様Fは、態様Eにおいて、前記フードの先端における気流排出口の周囲箇所に、前記気流排出口を囲む弾性部材からなる弾性シール(例えば弾性シール155)を設け、且つ、前記冷却ユニットを画像形成装置本体に装着するのに伴って、前記弾性シールを前記冷却対象のケーシングにおける前記受入口の周囲箇所に押し当てて、前記フードと前記通気ダクトとを連通させるようにしたことを特徴とするものである。かかる構成では、上述したように、フードを隙間なく通気ダクトに連通させて、冷却ファンからの排気を効率良く通気ダクト内に送り込んで、冷却対象を効率よく冷却することができる。
[態様G]
態様Gは、態様A〜Fの何れかにおいて、前記可視像形成手段として、潜像担持体(例えば感光体41)と、前記潜像担持体上の潜像を現像して可視像たるトナー像を得る現像手段(例えば現像装置43)と、前記潜像担持体上の可視像を無端移動するベルト部材(例えば中間転写ベルト11)の表面、あるいは前記表面に保持される記録部材に転写する転写手段(例えば転写装置10)と、前記ベルト部材の表面に付着したトナーをクリーニングするベルトクリーニング装置(例えばベルトクリーニング装置17)とを有するものを用い、且つ、前記冷却対象としての前記ベルトクリーニング装置を前記冷却ファンによって冷却するようにしたことを特徴とするものである。かかる構成では、ベルトクリーニング装置17を長手方向にムラなく冷却することができる。
態様Gは、態様A〜Fの何れかにおいて、前記可視像形成手段として、潜像担持体(例えば感光体41)と、前記潜像担持体上の潜像を現像して可視像たるトナー像を得る現像手段(例えば現像装置43)と、前記潜像担持体上の可視像を無端移動するベルト部材(例えば中間転写ベルト11)の表面、あるいは前記表面に保持される記録部材に転写する転写手段(例えば転写装置10)と、前記ベルト部材の表面に付着したトナーをクリーニングするベルトクリーニング装置(例えばベルトクリーニング装置17)とを有するものを用い、且つ、前記冷却対象としての前記ベルトクリーニング装置を前記冷却ファンによって冷却するようにしたことを特徴とするものである。かかる構成では、ベルトクリーニング装置17を長手方向にムラなく冷却することができる。
1a:筺体
1a’:開口
10:転写装置(転写手段)
11:中間転写ベルト(ベルト部材)
17:ベルトクリーニング装置(冷却対象)
17a:クリーニングブラシローラ(駆動部材)
17c:トナー排出スクリュウ(駆動部材)
17d:塗布ブラシローラ(駆動部材)
17g:通気ダクト
17h:ケーシング
40:プロセスカートリッジ(可視像形成手段の一部)
41:感光体(潜像担持体)
43:現像装置(現像手段)
150:冷却ユニット
151:冷却ファン
152:第1保持体
153:第2保持体
154:フード
155:弾性シール
156:受電コネクタ
204:送電コネクタ
1a’:開口
10:転写装置(転写手段)
11:中間転写ベルト(ベルト部材)
17:ベルトクリーニング装置(冷却対象)
17a:クリーニングブラシローラ(駆動部材)
17c:トナー排出スクリュウ(駆動部材)
17d:塗布ブラシローラ(駆動部材)
17g:通気ダクト
17h:ケーシング
40:プロセスカートリッジ(可視像形成手段の一部)
41:感光体(潜像担持体)
43:現像装置(現像手段)
150:冷却ユニット
151:冷却ファン
152:第1保持体
153:第2保持体
154:フード
155:弾性シール
156:受電コネクタ
204:送電コネクタ
Claims (7)
- 記録部材に可視像を形成する可視像形成手段と、冷却対象に向けて送風して冷却対象を冷却する冷却ファンとを備える画像形成装置において、
前記冷却対象を、前記冷却対象の長手方向に沿って画像形成装置本体に対して押し込み方向に押し込んだり、前記押し込み方向とは逆の引き出し方向に引き出したりして画像形成装置本体に着脱するように構成し、
画像形成装置本体の全域のうち、前記冷却対象が画像形成装置本体から引き出される際の前記冷却対象の軌道になる位置に配設した前記冷却ファンにより、前記冷却対象に対して前記長手方向に沿って前記長手方向の一端側から他端側に向かう気流を送るようにし、
且つ、前記冷却対象や前記冷却ファンを出し入れするための開口を画像形成装置本体の筺体における全域のうち、前記引き出し方向における前記冷却ファンよりも手前側で前記冷却ファンに対向する領域に設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
少なくとも、前記冷却ファンから排出される気流を前記冷却対象に向けて導くフードと、前記冷却ファンと、前記フード及び前記冷却ファンを保持する保持体とにより、前記フード及び前記冷却ファンを画像形成装置本体に対して一体的に着脱する冷却ユニットを構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2の画像形成装置において、
前記冷却ユニットを画像形成装置本体に対して前記押し込み方向に押し込んだり、前記引き出し方向に引き出したりして画像形成装置本体に着脱するように前記冷却ユニットを構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3の画像形成装置において、
前記冷却ファンに対して送電するための電極を具備する送電コネクタを画像形成装置本体に移動不能に固定し、
前記電極から出力される電流を受けるための電極を具備する受電コネクタを前記保持体に移動不能に固定し、
且つ、前記冷却ユニットを画像形成装置本体に対して前記押し込み方向に押し込んで装着するのに伴って、前記送電コネクタに対して前記受電コネクタを嵌め込むようにしたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2乃至4の何れかの画像形成装置において、
前記冷却対象として、ケーシングと、前記ケーシング内に配設された駆動部材と、前記ケーシング内で延在するように配設され、自らの内部に気流を受け入れるための受入口を自らの長手方向の一端に具備するとともに、自らの外部に気流を排出するための排出口を自らの長手方向の他端に具備する通気ダクトとを具備するものを用い、
且つ、前記冷却ユニットから排出される気流を前記受入口から前記通気ダクトの中に送り込んで前記冷却対象を冷却するようにしたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5の画像形成装置において、
前記フードの先端における気流排出口の周囲箇所に、前記気流排出口を囲む弾性部材からなる弾性シールを設け、
且つ、前記冷却ユニットを画像形成装置本体に装着するのに伴って、前記弾性シールを前記冷却対象のケーシングにおける前記受入口の周囲箇所に押し当てて、前記フードと前記通気ダクトとを連通させるようにしたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至6の何れかの画像形成装置において、
前記可視像形成手段として、潜像担持体と、前記潜像担持体上の潜像を現像して可視像たるトナー像を得る現像手段と、前記潜像担持体上の可視像を無端移動するベルト部材の表面、あるいは前記表面に保持される記録部材に転写する転写手段と、前記ベルト部材の表面に付着したトナーをクリーニングするベルトクリーニング装置とを有するものを用い、
且つ、前記冷却対象としての前記ベルトクリーニング装置を前記冷却ファンによって冷却するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2013
- 2013-02-19 JP JP2013029933A patent/JP2014160119A/ja active Pending
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