JP2014160040A - X線透過装置およびx線検査装置 - Google Patents

X線透過装置およびx線検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014160040A
JP2014160040A JP2013031479A JP2013031479A JP2014160040A JP 2014160040 A JP2014160040 A JP 2014160040A JP 2013031479 A JP2013031479 A JP 2013031479A JP 2013031479 A JP2013031479 A JP 2013031479A JP 2014160040 A JP2014160040 A JP 2014160040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
measured
rays
window
transmitting member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013031479A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamotsu Tomita
有 富田
Tetsuo Furuta
哲夫 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2013031479A priority Critical patent/JP2014160040A/ja
Publication of JP2014160040A publication Critical patent/JP2014160040A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

【課題】被測定物に対して放射するX線を透過させる窓部材の外部の環境に対する耐性を向上させることができるX線透過装置を提供する。
【解決手段】X線透過装置は、X線透過部材51と、補強部材52と、を備える。X線透過部材51は、炭素繊維強化樹脂により形成され、被測定物に放射されるX線を透過させる。補強部材52は、X線が透過可能な態様で、X線透過部材51の被測定物が位置する側とは反対側に設けられ、X線透過部材51を補強する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、X線透過装置およびX線検査装置に関する。
鋼板などの被測定物にX線を放射し、当該被測定物を透過したX線の減衰量を検知し、検知した減衰量を被測定物の厚さに換算することにより、被測定物の厚さを測定する板厚測定装置が、鉄鋼や非鉄金属の圧延ラインに広く利用されている。この板厚測定装置おいては、X線発生器から放射されたX線を被測定物に向かって透過させる透過部材として、空気中で安定かつX線の透過率が高いベリリウムが用いられている。
特開2010−283997号公報
しかしながら、ベリリウムは、通常の環境下においては、その表面が酸化被膜で覆われており耐食性に優れているが、塩素を含む溶液による腐食により、穴が開いてしまうことがある。また、ベリリウムは、圧延ラインにおける熱、振動、衝撃などにより割れてしまうこともある。また、ベリリウムは、当該ベリリウムを含有する塵が飛散して人体に吸収されるのは好ましくない。さらに、ベリリウムは、近年のレアメタルの高騰により、その素材価格の上昇、部品調達の長期化等の問題があり、製品競争力の強化のためにベリリウムに代わる透過部材の製品化が求められている。
実施形態のX線透過装置は、X線透過部材と、補強部材と、を備える。X線透過部材は、炭素繊維強化樹脂により形成され、被測定物に放射されるX線を透過させる。補強部材は、X線が透過可能な態様で、X線透過部材の被測定物が位置する側とは反対側に設けられ、X線透過部材を補強する。
図1は、第1の実施形態にかかる測定装置の概略構成を示す図である。 図2は、第1の実施形態にかかる測定装置の検出部が備える窓部材の斜視図である。 図3は、第2の実施形態にかかる窓部材が備える補強部材の斜視図である。 図4は、第3の実施形態にかかる窓部材が備えるX線透過部材の断面図である。 図5は、第4の実施形態にかかる窓部材の断面図である。
以下、図面を参照して本実施の形態にかかる測定装置について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかる測定装置の概略構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態にかかる測定装置1は、高速で圧延される冷延鋼板を被測定物11とし、被測定物11の両端部の厚さを測定する厚さ測定装置である。本実施形態では、測定装置1は、被測定物11の厚さを測定する際の測定条件を設定する設定部8と、設定部8により設定された測定条件に従って被測定物11にX線を照射し、被測定物11を透過したX線を検出する検出部10、検出部10によるX線の検出結果に基づいて、被測定物11の厚さを測定する測定部9と、を備えている。本実施形態では、X線の検出結果に基づいて被測定物11の厚さを測定する測定装置について説明するが、被測定物11にX線を放射し、被測定物11を透過したX線を検出して当該被測定物11の検査を行うX線検査装置として機能するものであれば、これに限定するものではく、例えば、被測定物11を透過したX線の検出結果から、被測定物11の形状やキズなどを検査するものであっても良い。
検出部10は、被測定物11を上下から挟むように設けられたCフレーム5と、当該Cフレーム5内部において被測定物11の下方に設けられ被測定物11(本実施形態では、被測定物11の一方の端部)にX線を放射するX線発生器1aと、X線発生器1aに対向してCフレーム5内部において被測定物11の上方に設けられ被測定物11を透過したX線を検出するX線検出器2aと、を有している。
また、検出部10は、Cフレーム5内部において被測定物11の下方に設けられ被測定物11(本実施形態では、被測定物11の他方の端部)にX線を放射するX線発生器1bと、X線発生器1bに対向してCフレーム5内部において被測定物11の上方に設けられ被測定物11を透過したX線を検出するX線検出器2bと、を有している。
これにより、本実施形態では、測定装置1は、X線発生器1aおよびX線検出器2aによるX線の検出結果に基づいて被測定物11の一方の端部の厚さを測定し、X線発生器1bおよびX線検出器2bによるX線の検出結果に基づいて被測定物11の他方の端部の厚さを測定する。
また、検出部10は、Cフレーム5内部において被測定物11の下方に設けられ、X線発生器1a,1bそれぞれを被測定物11の厚さを測定する位置(本実施形態では、被測定物11の端部に対向する位置)に移動させる第1移動機構3aを備えている。本実施形態では、第1移動機構3aは、ボールネジ等の回転送り機構を備え、X線発生器1aを被測定物11の一方の端部に対向する位置に移動させ、X線発生器1bを被測定物11の他方の端部に対向する位置に移動させる。
また、検出部10は、Cフレーム5内部において被測定物11の上方に設けられ、X線検出器2a,2bそれぞれを被測定物11の厚さを測定する位置(本実施形態では、被測定物11の端部に対向する位置)に移動させる第2移動機構3bを備えている。本実施形態では、第2移動機構3bは、ボールネジ等の回転送り機構を備え、X線検出器2aを被測定物11の一方の端部に対向する位置に移動させ、X線検出器2bを被測定物11の他方の端部に対向する位置に移動させる。
また、検出部10は、設定部8により設定された測定条件に従って、第1移動機構3aおよび第2移動機構3bを制御する駆動部7を備えている。駆動部7は、第1移動機構3aを制御して、被測定物11(鋼板)の幅方向の中心を基準として左右に(被測定物11の幅方向の両端に)X線発生器1aおよびX線発生器1bが設けられるように、当該X線発生器1aおよびX線発生器1bを移動させる。本実施形態では、駆動部7は、第1移動機構3aを制御して、被測定物11(鋼板)の幅方向の中心を基準として左右対称にX線発生器1aおよびX線発生器1bが設けられるように、X線発生器1aおよびX線発生器1bを同時に(または独立して)移動させる。
また、駆動部7は、第2移動機構3bを制御して、被測定物11(鋼板)の幅方向の中心を基準として左右に(被測定物11の幅方向の両端に)X線検出器2aおよびX線検出器2bが設けられるように、当該X線検出器2aおよびX線検出器2bを移動させる。本実施の形態では、駆動部7は、第2移動機構3bを制御して、被測定物11(鋼板)の幅方向の中心を基準として左右対称にX線検出器2aおよびX線検出器2bが設けられるように、X線検出器2aおよびX線検出器2bを同時に(または独立して)移動させる。
さらに、検出部10は、被測定物11に向かって放射されるX線を透過させる窓部材5a(第1窓部材)と、被測定物11を透過して入射されたX線を透過させる窓部材5b(第2窓部材)とを有している。本実施形態では、検出部10は、被測定物11と当該被測定物11を上下から挟むように設けられたCフレーム5との間に、外部の測定環境(例えば、塩素を含む溶液、鋼板を圧延する圧延ラインにおける熱,振動,衝撃など)からCフレーム5の内部(例えば、X線発生器1a,1b、X線検出器2a,2bなど)を保護するための窓部材5a,5b(X線透過装置の一例)が設けられている。
次に、図1および図2を参照して、本実施形態にかかる測定装置1の検出部10が備える窓部材5a,5bの構成について説明する。図2は、第1の実施形態にかかる測定装置の検出部が備える窓部材の斜視図である。
本実施形態では、検出部10は、被測定物11の上方および下方それぞれに窓部材5a,5bを備えている。被測定物11の下方に設けられた窓部材5aは、炭素繊維強化樹脂により形成されかつ被測定物11に向かって放射されるX線を透過させるX線透過部材51と、X線が透過可能な態様で、X線透過部材51の被測定物11が位置する側とは反対側に設けられ、X線透過部材51を補強する補強部材52と、を備えている。
また、被測定物11の上方に設けられた窓部材5bは、炭素繊維強化樹脂により形成されかつ被測定物11を透過して入射されるX線(すなわち、被測定物11に向かって放射されるX線)を透過させるX線透過部材51と、X線が透過可能な態様で、X線透過部材51の被測定物11が位置する側とは反対側に設けられ、X線透過部材51を補強する補強部材52と、を備えている。本実施形態では、窓部材5aおよび窓部材5bが両方とも、X線透過部材51および補強部材52を有しているが、窓部材5aおよび窓部材5bの少なくともいずれか一方がX線透過部材51および補強部材52を有していれば良い。
本実施形態では、窓部材5aが備えるX線透過部材51は、X線発生器1a,1bが被測定物11に向かってX線を放射する位置101(以下、放射位置という)に対向して設けられ、放射位置101から被測定物11に向かって放射されたX線を透過させる。窓部材5bが備えるX線透過部材51は、被測定物11を透過して入射されたX線をX線検出器2a,2bが検出する位置102(以下、検出位置という)に対向して設けられ、被測定物11を透過して入射されたX線を透過させる。
また、本実施形態では、X線透過部材51は、PAN(Polyacrylonitrile)系の炭素繊維強化樹脂(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastic)により形成されている。これにより、窓部材5a,5bとしてベリリウムを用いた従来の検出部と比較して、圧延ラインにおける振動や衝撃に対する耐性を向上させることができ、塩素を含む溶液による腐食に対する耐酸性を向上させることができる。また、Cフレーム5の内部(例えば、X線発生器1a,1b、X線検出器2a,2bなど)を保護するための窓部材5a,5bを設けたことによるX線の減衰を小さくすることができる。
本実施形態では、X線透過部材51は、PAN系の炭素繊維強化樹脂により形成されているが、これに限定するものではなく、例えばピッチ系の炭素繊維強化樹脂により形成しても良い。ただし、外部の環境(特に、圧延ラインにおける振動や衝撃)に対する耐性の向上を重視する場合には、X線透過部材51としてPAN系の炭素繊維強化樹脂を適用することが好ましい。
窓部材5aが備える補強部材52は、被測定物11の厚さの測定に要する所定の線量のX線がX線透過部材51を透過するように、放射位置101から被測定物11へのX線の放射方向に向かって開口した透過孔を有している。これによりX線透過部材51とX線発生器1a,1bとの間に補強部材52を設けたことによるX線の減衰を小さくすることができるので、X線が透過可能な態様で補強部材52を設けることができる。
また、窓部材5bが備える補強部材52は、被測定物11の厚さの測定に要する所定の線量のX線がX線検出器2a,2b(検出位置102)に入射されるように、被測定物11から検出位置102へのX線の入射方向に向かって開口した透過孔を有している。これにより、X線透過部材51とX線発生器1a,1bとの間に補強部材52を設けたことによるX線の減衰を小さくすることができるので、X線が透過可能な態様で補強部材52を設けることができる。
本実施形態では、補強部材52に透過孔52aを設けることにより、X線発生器1a,1bから被測定物11に向かって放射されたX線(被測定物11から検出位置に向かって入射されたX線)を透過可能な態様としているが、これに限定するものではない。例えば、少なくとも被測定物11の厚さの測定に要する所定の線量のX線がX線透過部材51を透過するように、X線の放射(または入射)方向への補強部材52の厚さを薄くして、補強部材52をX線が透過可能な態様としても良い。
また、本実施形態では、補強部材52は、X線透過部材51の被測定物11が位置する側とは反対側において、当該X線透過部材51に固定されている。本実施形態では、補強部材52は、耐水性や耐薬品性に優れた接着剤(例えば、エポキシ系接着剤など)により、X線透過部材51に固定されている。これにより、窓部材5a,5bとしてベリリウムの代わりにX線透過部材51を用いたことによる当該窓部材5a,5bの強度の低下を小さくすることができる。
このように第1の実施形態にかかる測定装置1によれば、炭素繊維強化樹脂により形成され、被測定物11に向かって放射されるX線を透過させるX線透過部材51と、X線が透過可能な態様で、X線透過部材51の被測定物11が位置する側とは反対側に設けられ、X線透過部材51を補強する補強部材52と、を有する窓部材5a,5bを備えることにより、被測定物11に向かって放射されるX線を透過させる窓部材5a,5bとしてベリリウムを用いる必要がなくなるので、窓部材5a,5bの外部の環境(例えば、圧延ラインにおける振動や衝撃、塩素を含む溶液による腐食など)に対する耐性を向上させることができる。
(変形例)
第1の実施形態では、窓部材5a,5bは、X線透過部材51の被測定物11が位置する側と反対側において、当該X線透過部材51に直接固定された補強部材52を備えているが、これに限定するものではない。例えば、窓部材5a,5bは、単独で用いる場合よりも厚さを薄くしたX線透過部材51と補強部材52との間に設けられるとともに、ベリリウムにより形成されて被測定物11に放射されるX線を透過させる第2のX線透過部材を備えていても良い。
これにより、窓部材5a,5bの被測定物11が位置する側はX線透過部材51(炭素繊維強化樹脂)により覆っているので、第2のX線透過部材が外部の環境(圧延ラインにおける振動や衝撃、塩素を含む溶液による腐食)に直接さらされることなく、外部の環境に対する耐性を向上させつつ、ベリリウムを用いているので、X線透過部材51を単独で用いる場合と比較してX線の透過率も向上させることができる。
X線透過部材51と補強部材52との間に、ベリリウムにより形成された第2のX線透過部材を設ける場合、第2のX線透過部材は、耐水性や耐薬品性に優れた接着剤(例えば、エポキシ系接着剤など)により、X線透過部材51に固定する。これにより、従来のようにベリリウムを単独で用いる場合より、ベリリウムの実効的な強度を向上させることができる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、窓部材が備える補強部材を、X線の透過方向をX線透過部材が設けられている方向とするコリメータとして用いる例である。以下の説明では、第1の実施形態と異なる箇所について説明する。
図3は、第2の実施形態にかかる窓部材が備える補強部材の斜視図である。本実施形態では、被測定物11の下方に設けられた窓部材301(言い換えると、被測定物11とX線発生器1a,1bとの間に設けられた窓部材301)が備える補強部材302は、X線の透過方向をX線透過部材51が設けられている方向とするコリメータとして機能する。具体的には、窓部材301が備える補強部材302は、例えばステンレス、鉛、タングステンなど、X線の透過率が低い部材により形成される。さらに、窓部材301が備える補強部材302は、X線発生器1a,1bが放射するX線の放射位置101から被測定物11へのX線の放射方向に向かって開口した透過孔302a(開口部)を有している。
本実施形態では、補強部材302は、図3に示すように、放射位置101から被測定物11へのX線の放射方向(被測定物11から検出位置へのX線の入射方向)に向かって開口した透過孔302aを有している。透過孔302aの断面は、被測定物11の厚さの測定に要する所定の線量のX線がX線透過部材51から透過するように設けられていれば、半円形状(図3(a)に示す)、円状(図3(b)に示す)および扇形(図3(c)に示す)のいずれの形状であっても良い。
第1の実施形態では、窓部材5aが備える補強部材52は、X線を透過可能な態様であれば、透過孔52aを設けずに補強部材52の厚さを薄くしても良いとしたが、当該補強部材302をコリメータとして使用する場合には、X線の放射方向に向かって開口した透過孔302aを設ける。
このように第2の本実施形態にかかる測定装置1によれば、窓部材301が備える補強部材302をX線のコリメータとして用いることにより、被測定物11にX線が放射されるように調整できかつ被測定物11に向かって放射するX線の線量の低下を防止できる。
(第3の実施形態)
本実施形態は、窓部材が備えるX線透過部材が、被測定物が位置する側に向かってドーム状に突出している例である。以下の説明では、第1の実施形態と異なる箇所について説明する。
図4は、第3の実施形態にかかる窓部材が備えるX線透過部材の概略図である。図4(a)は、第3の実施形態にかかる窓部材が備えるX線透過部材の斜視図である。図4(b)は、第3の実施形態にかかる窓部材が備えるX線透過部材の断面図である。本実施形態では、X線透過部材401は、被測定物11が位置する側に向かってドーム状に突出している。検出部10が備えるCフレーム5には、外部からの水蒸気などの物質が入り込むことによる、Cフレーム5内部のX線発生器1a,1bやX線検出器2a,2bの劣化を防止するために、窒素ガスが流入されてCフレーム5内には当該Cフレーム5の外部に向かって圧力がかかる。この場合に、窓部材5a,5bが備えるX線透過部材を、被測定物11に対して平坦な形状とすると、X線透過部材において、当該X線透過部材をCフレーム5に固定する位置に大きな応力がかかって当該位置が破損する可能性がある。
そこで、第3の実施形態にかかる窓部材5a,5bにおいては、X線透過部材401を、被測定物11に向かってドーム状に突出した形状として、Cフレーム5内の圧力によりX線透過部材401にかかる応力を均等化することにより、X線透過部材401の一部に応力が集中して当該X線透過部材401が破損することを防止する。また、装置寿命の長期化および信頼性の向上が図れる。
(第4の実施形態)
本実施形態は、窓部材が、補強部材を介してX線透過部材を冷却する冷却機構を備えた例である。以下の説明では、第1の実施形態と異なる箇所について説明する。
図5は、第4の実施形態にかかる窓部材の断面図である。窓部材501は、補強部材52を介してX線透過部材51を冷却する冷却機構502を備えている。本実施形態では、冷却機構502は、補強部材52の周りに螺旋状に巻きつけられ、冷水または空気が流されて、補強部材52を空冷または水冷する銅製の冷却用配管である。そして、冷却機構502により補強部材52を空冷または水冷することにより、補強部材52を介してX線透過部材51を冷却する。本実施形態では、冷却機構502としての冷却用配管に補強部材52を空冷する場合、当該冷却用配管に冷やされた空気を流すことにより、補強部材52を冷却しているが、これに限定するものではなく、例えば、補強部材52の外周面に空冷用のフィンを設けて、補強部材52を空冷するように構成しても良い。
このように第4の実施形態にかかる窓部材501よれば、補強部材52を介してX線透過部材51を冷却する冷却機構502を備えることにより、X線が透過してX線透過部材51の温度が上昇することを防止できるので、X線透過部材51と外部との温度差によるX線透過部材51の結露を防止することができる。
以上説明したとおり、第1から第4の実施形態によれば、被測定物に対して放射するX線を透過させる窓部材の外部の環境(例えば、圧延ラインにおける振動や衝撃、塩素を含む溶液による腐食など)に対する耐性を向上させることができる。
1a,1b X線発生器
2a,2b X線検出器
5 検出部
5a,5b,301,501 窓部材
11 被測定物
51 X線透過部材
52,302 補強部材
302a 透過孔
401 X線透過部材
502 冷却機構

Claims (7)

  1. 炭素繊維強化樹脂により形成され、被測定物に放射されるX線を透過させるX線透過部材と、
    前記X線が透過可能な態様で、前記X線透過部材の前記被測定物が位置する側とは反対側に設けられ、前記X線透過部材を補強する補強部材と、
    を備えたX線透過装置。
  2. 前記補強部材は、前記X線の透過方向を前記X線透過部材が設けられている方向とするコリメータである請求項1に記載のX線透過装置。
  3. 前記コリメータは、前記X線を透過させる開口部を有する請求項2に記載のX線透過装置。
  4. 前記X線透過部材と前記補強部材との間に設けられるとともに、ベリリウムにより形成されて前記被測定物に放射されるX線を透過させる第2のX線透過部材を備えた請求項1から3のいずれか一に記載のX線透過装置。
  5. 前記X線透過部材は前記被測定物が位置する側に向かってドーム状に突出している請求項1から4のいずれか一に記載のX線透過装置。
  6. 前記補強部材を介して前記X線透過部材を冷却する冷却機構を備えた請求項1から5のいずれか一に記載のX線透過装置。
  7. 被測定物にX線を放射し、前記被測定物を透過したX線を検出して前記被測定物の検査を行うX線検査装置であって、
    前記被測定物に向かって放射される前記X線を透過させる第1窓部材と、
    前記被測定物を透過して入射された前記X線を透過させる第2窓部材と、を備え、
    前記第1窓部材および前記第2窓部材の少なくともいずれか一方は、炭素繊維強化樹脂により形成され、前記被測定物に向かって放射される前記X線を透過させるX線透過部材と、前記X線が透過可能な態様で、前記X線透過部材の前記被測定物が位置する側とは反対側に設けられ、前記X線透過部材を補強する補強部材と、を有するX線検査装置。
JP2013031479A 2013-02-20 2013-02-20 X線透過装置およびx線検査装置 Pending JP2014160040A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013031479A JP2014160040A (ja) 2013-02-20 2013-02-20 X線透過装置およびx線検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013031479A JP2014160040A (ja) 2013-02-20 2013-02-20 X線透過装置およびx線検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014160040A true JP2014160040A (ja) 2014-09-04

Family

ID=51611816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013031479A Pending JP2014160040A (ja) 2013-02-20 2013-02-20 X線透過装置およびx線検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014160040A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018509635A (ja) * 2015-01-22 2018-04-05 ラクセル コーポレーション 大面積のx線検出器ウィンドウ用の改良材及び構造体
WO2022195964A1 (ja) * 2021-03-19 2022-09-22 株式会社東芝 厚み測定装置

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5836534A (ja) * 1981-08-26 1983-03-03 三菱レイヨン株式会社 X線用グリツド
JPS58108500A (ja) * 1981-08-22 1983-06-28 ワコー電子株式会社 高輝度電子銃を備えた高単色軟x線発生装置を用いた透過型軟x線顕微鏡
JPS59216075A (ja) * 1983-05-23 1984-12-06 Toshiba Corp 放射線検出器
JPS6062116A (ja) * 1983-09-16 1985-04-10 Hitachi Ltd X線露光装置
JPS60154181A (ja) * 1984-01-25 1985-08-13 Nippon Steel Corp 帯状金属板の介在物検出装置
JPS62232547A (ja) * 1986-04-02 1987-10-13 Kawasaki Steel Corp 金属用x線透視観察装置
JPH03112927U (ja) * 1990-03-01 1991-11-19
JPH05297199A (ja) * 1992-04-23 1993-11-12 Toshiba Corp 放射線透過窓構体
JPH0943169A (ja) * 1995-08-01 1997-02-14 Nippon Steel Corp X線測定用試料加熱炉
US20020064252A1 (en) * 2000-11-27 2002-05-30 Kenji Igarashi Detector unit, X-ray computer tomographic photographing device, X-ray detector, and X-ray detector manufacturing method
JP2011117891A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Nec Corp 分光器
JP2012132734A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Panasonic Corp X線センサー
US20120213336A1 (en) * 2011-02-23 2012-08-23 Steven Liddiard Multiple-size support for x-ray window
JP2012242381A (ja) * 2011-05-16 2012-12-10 Brigham Young Univ 炭素複合材料の支持構造

Patent Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58108500A (ja) * 1981-08-22 1983-06-28 ワコー電子株式会社 高輝度電子銃を備えた高単色軟x線発生装置を用いた透過型軟x線顕微鏡
JPS5836534A (ja) * 1981-08-26 1983-03-03 三菱レイヨン株式会社 X線用グリツド
JPS59216075A (ja) * 1983-05-23 1984-12-06 Toshiba Corp 放射線検出器
US4617465A (en) * 1983-05-23 1986-10-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Radiation detector vessel
JPS6062116A (ja) * 1983-09-16 1985-04-10 Hitachi Ltd X線露光装置
JPS60154181A (ja) * 1984-01-25 1985-08-13 Nippon Steel Corp 帯状金属板の介在物検出装置
JPS62232547A (ja) * 1986-04-02 1987-10-13 Kawasaki Steel Corp 金属用x線透視観察装置
JPH03112927U (ja) * 1990-03-01 1991-11-19
JPH05297199A (ja) * 1992-04-23 1993-11-12 Toshiba Corp 放射線透過窓構体
JPH0943169A (ja) * 1995-08-01 1997-02-14 Nippon Steel Corp X線測定用試料加熱炉
US20020064252A1 (en) * 2000-11-27 2002-05-30 Kenji Igarashi Detector unit, X-ray computer tomographic photographing device, X-ray detector, and X-ray detector manufacturing method
JP2002162472A (ja) * 2000-11-27 2002-06-07 Toshiba Corp 検出器ユニット、x線コンピュータ断層撮影装置、x線検出装置及びx線検出装置製造方法
JP2011117891A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Nec Corp 分光器
JP2012132734A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Panasonic Corp X線センサー
US20120213336A1 (en) * 2011-02-23 2012-08-23 Steven Liddiard Multiple-size support for x-ray window
JP2012242381A (ja) * 2011-05-16 2012-12-10 Brigham Young Univ 炭素複合材料の支持構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018509635A (ja) * 2015-01-22 2018-04-05 ラクセル コーポレーション 大面積のx線検出器ウィンドウ用の改良材及び構造体
WO2022195964A1 (ja) * 2021-03-19 2022-09-22 株式会社東芝 厚み測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8767912B1 (en) System for inspection and imaging of insulated pipes and vessels using backscattered radiation and X-ray fluorescence
JP2008531107A5 (ja)
CN102519993B (zh) 一种反射式x射线煤炭灰分与发热量检测装置及检测方法
US10722195B2 (en) Radiographic apparatus including heat-generating member, lower housing including recess, and heat-transfer portion disposed between heat-generating member and recess
JP2011022030A (ja) 放射線検査装置
WO2017175850A1 (ja) 熱流束計および異常診断装置
WO2012136114A1 (zh) 一种板带材的厚度凸度检测装置
KR20190130097A (ko) 누설 선량의 모니터링 시스템
US9310324B2 (en) X-ray fluorescence analyzer with safety features
JP2016038350A (ja) X線透過検査装置及び異物検出方法
JP2014160040A (ja) X線透過装置およびx線検査装置
US20150110244A1 (en) X-ray inspection apparatus
JP2017162110A (ja) 炎検知器
EP3276338A3 (en) X-ray fluorescence analyzer
JP5472728B2 (ja) 放射線測定装置
US9020099B1 (en) Miniaturized pipe inspection system for measuring corrosion and scale in small pipes
JP5741021B2 (ja) 磁場測定装置およびセル
US6953933B1 (en) Method for measuring size of multilayer structured container
US20130343633A1 (en) Bearing, lubricant distribution acquisition device and lubricant distribution acquisition method
JP2011196837A (ja) X線測定装置
CN110473757B (zh) X射线管、医学成像设备、测温系统及轴承测温方法
JP6094538B2 (ja) 放射線探傷方法及び放射線探傷装置
JP2009204581A (ja) 中性子測定装置及び中性子測定方法
JP2005241595A (ja) 被測定面形状に適合可能な放射能測定装置
KR102510559B1 (ko) 개폐형 단층촬영장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150224

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20151102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160906

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170307