JP2014159742A - 車両の停止制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の自動停止を適度な頻度で実行することにより、自動停止による燃費の改善効果を確保でき、自動停止及び再始動に関連する部品の寿命を延ばすことができる車両の停止制御装置を提供する。
【解決手段】本発明による車両の停止制御装置では、内燃機関3を、所定の停止条件の成立時に自動的に停止させ、所定の再始動条件の成立時に自動的に再始動させる。所定の停止条件には、内燃機関3を自動停止した後、検出された車速VPが前条件車速VPHREF以上になることが含まれる。車両Vの劣化の進行度合を表す劣化パラメータ(スタータモータ8の作動回数NSO、車両Vの総走行距離DVT、車両Vの使用年数NVY)を取得し(図5のステップ31、図9のステップ41、図10のステップ51)、劣化パラメータで表される車両Vの劣化の進行度合が高いほど、前条件車速VPHREFをより大きな値に変更する(図5、図6、図9、図10)。
【選択図】図5

Description

本発明は、所定の停止条件が成立したときに内燃機関を自動的に停止させ、その後、所定の再始動条件が成立したときに内燃機関を自動的に再始動させる車両の停止制御装置に関する。
従来のこの種の車両の停止制御装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この停止制御装置では、内燃機関を自動停止するための所定の停止条件として、(1)内燃機関に関する一般的な停止条件が成立していること、(2)ブラシ劣化フラグが「0」に設定されていること、の2つが規定されている。このうち、条件(2)は、スタータのモータに電力を供給するブラシの摩耗を考慮したものであり、ブラシ劣化フラグは、以下のように設定される。
まず、内燃機関が再始動されるごとに、スタータの総駆動回数をカウントする。また、この総駆動回数を、ブラシの摩耗に影響を及ぼすパラメータ、例えば、再始動時におけるブラシの温度や、スタータへの印加電圧、スタータの回転量などに応じて、補正する。そして、算出された総駆動回数がスタータの所定の駆動保証回数に達したときには、ブラシの摩耗の進行により、スタータが正常に作動せず、再始動を良好に行えないおそれがあるとして、ブラシ劣化フラグを「1」に設定し、内燃機関の自動停止を禁止する。
特開2012−167626号公報
上述した従来の停止制御装置では、スタータの総駆動回数が駆動保証回数に達するまでは、内燃機関に関する一般的な停止条件が成立している限り、内燃機関の自動停止が許可される。このため、例えば、内燃機関の一般的な停止条件に、車両の停車時に加えて低速走行中にも内燃機関を自動停止する走行中の自動停止が含まれる場合には特に、渋滞運転時などに自動停止が頻繁に実行されてしまう。その結果、内燃機関の自動停止による燃費の改善効果は得られるものの、ブラシの摩耗を代表とする、自動停止及び再始動に関連する部品の劣化が進行しやすいため、スタータの寿命が短くなり、スタータを早期に交換することが必要になる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、内燃機関の自動停止を適度な頻度で実行することにより、自動停止による燃費の改善効果を確保できるとともに、自動停止及び再始動に関連する部品の寿命を延ばすことができる車両の停止制御装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本願の請求項1に係る発明は、車両Vの動力源である内燃機関3を、所定の停止条件が成立したときに自動的に停止させ、所定の再始動条件が成立したときに自動的に再始動させる車両の停止制御装置であって、車両Vの速度VPを取得する車速取得手段(実施形態における(以下、本項において同じ)車輪速センサ22)を備え、所定の停止条件には、内燃機関3を前回、自動的に停止させた後、検出された車両Vの速度VPが所定の前条件車速VPHREF以上になることが含まれ、車両Vの劣化の進行度合を表す劣化パラメータ(スタータモータ8の作動回数NSO、車両Vの総走行距離DVT、車両Vの使用年数NVY)を取得する劣化パラメータ取得手段(ECU2、図5のステップ31、図9のステップ41、図10のステップ51)と、取得された劣化パラメータで表される車両Vの劣化の進行度合が高いほど、前条件車速VPHREFをより大きな値に変更する前条件車速変更手段(ECU2、図5、図6、図9、図10)と、をさらに備えることを特徴とする。
この車両の停止制御装置では、所定の停止条件が成立したときに内燃機関を自動的に停止させる、いわゆるアイドルストップが行われ、その後、所定の再始動条件が成立したときに、内燃機関が自動的に再始動される。上記の所定の停止条件には、内燃機関の前回の自動停止の後、検出された車両の速度が所定の前条件車速以上になることが含まれる。この条件により、車両の速度が前条件車速に達しない限り、次回の自動停止が禁止されるので、車両の停車時に加えて低速走行時にも内燃機関を自動停止するような場合には特に、渋滞運転時などにおいて自動停止が頻繁に実行されることが回避される。
また、この停止制御装置によれば、車両の劣化の進行度合を表す劣化パラメータを取得するとともに、それによって表される車両の劣化の進行度合が高いほど、前条件車速をより大きな値に変更する。このような変更により、車両の劣化の進行度合が低いときには、前条件車速がより小さな値に設定されることによって、車両の速度が前条件車速に達しやすくなり、自動停止の実行頻度が高くなるので、自動停止による燃費の改善効果を十分に得ることができる。
一方、車両の劣化の進行度合が高くなるにつれて、前条件車速がより大きな値に設定されることによって、車両の速度が前条件車速に達しにくくなり、自動停止の実行頻度が低減される。このため、燃費の改善効果はある程度、低下するものの、スタータなどの自動停止及び再始動に関連する部品(以下「自動停止関連部品」という)の劣化の進行を抑制でき、その寿命を延ばすことができる。以上のように、本発明によれば、内燃機関の自動停止による燃費の改善効果の確保と自動停止関連部品の寿命の延長とを、バランス良く両立させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両の停止制御装置において、劣化パラメータは、車両Vを始動させるスタータ(スタータモータ8)の作動回数NSOであること(図5)を特徴とする。
内燃機関の自動停止に伴って特に劣化が進行しやすく、寿命が問題になる代表的な部品の1つは、再始動時に駆動されるスタータであり、スタータの劣化は、その作動回数が大きくなるほど、より進行する。この構成によれば、劣化パラメータとしてスタータの作動回数を用い、この作動回数が大きいほど、前条件車速をより大きな値に設定するので、スタータの劣化の進行度合に応じて前条件車速を適切に設定でき、したがって、スタータの寿命を適切に延ばすことができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の車両の停止制御装置において、劣化パラメータは、車両Vの総走行距離DVTであること(図9)を特徴とする。
一般に、車両の走行距離が長くなるほど、内燃機関の自動停止の実行回数が多くなり、それに伴い、スタータを代表とする自動停止関連部品の劣化がより進行する。この構成によれば、劣化パラメータとして車両の総走行距離を用い、この総走行距離が大きいほど、前条件車速をより大きな値に設定する。したがって、自動停止関連部品の劣化の進行度合に応じて、前条件車速を適切に設定でき、請求項1による前述した作用を適切に得ることができる。また、車両の総走行距離は通常、計測・記憶されるものなので、そのデータを読み出すだけで、劣化パラメータを容易に取得でき、停止制御を簡便に行うことができる。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載の車両の停止制御装置において、劣化パラメータは、車両Vの製造時又は初年度登録時からの経過時間(車両Vの使用年数NVY)であること(図10)を特徴とする。
上述した車両の走行距離の場合と同様、一般に、車両の使用年数が長くなるほど、内燃機関の自動停止の実行回数が多くなり、自動停止関連部品の劣化がより進行する。この構成によれば、劣化パラメータとして、車両の製造時又は初年度登録時からの経過時間を用い、この経過時間が大きいほど、前条件車速をより大きな値に設定する。したがって、請求項3の場合と同様、自動停止関連部品の劣化の進行度合に応じて、前条件車速を適切に設定でき、請求項1による作用を適切に得ることができる。また、車両の製造時又は初年度登録時から現在までの時間を計測又は算出するだけで、劣化パラメータを容易に取得でき、停止制御を簡便に行うことができる。
本発明を適用した車両の一部を概略的に示す図である。 車両の停止制御装置を示すブロック図である。 アイドルストップ制御処理を示すフローチャートである。 車速の履歴判定処理を示すフローチャートである。 第1実施形態による前条件車速の設定処理を示すフローチャートである。 図5、図9又は図10の設定処理に設定された前条件車速の例を示す図である。 前条件車速に応じたアイドルストップの実行状況を説明するための図である。 実施形態によって得られる動作及び効果を、2つの比較例とともに概念的に示す図である。 第2実施形態による前条件車速の設定処理を示すフローチャートである。 第3実施形態による前条件車速の設定処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1に示す車両Vは、左右の前輪W、W及び図示しない左右の後輪(以下、総称するときには「車輪W」という)を有する前輪駆動式の四輪車両であり、その前部に搭載された内燃機関(以下「エンジン」という)3と、エンジン3の動力を変速する自動変速機4を備えている。
自動変速機4は、エンジン3のクランクシャフト(図示せず)に連結されたトルクコンバータと、「1、2、3、D4、D5、N、R、P」から成る8つのシフトポジションを選択可能なシフトレバーと、1〜5速及びリバースから成る6種類の変速段に切換可能なギヤ機構(いずれも図示せず)などを備えている。、エンジン3の動力は、自動変速機4で変速された後、終減速機構5及び左右のドライブシャフト6、6を介して、左右の前輪W、Wに伝達され、それにより、車両Vが駆動される。
エンジン3は、所定の停止条件が成立したときに自動的に停止(アイドルストップ)され、その後、所定の再始動条件が成立したときに自動的に再始動される、いわゆるアイドルストップ制御が行われるものである。このアイドルストップ制御は、後述するECU2によって実行される。
エンジン3の自動停止は、燃料噴射弁9(図2参照)からの燃料の噴射を停止することによって、行われる。また、エンジン3の再始動は、燃料噴射弁9から燃料を噴射しながら、バッテリ7から供給される電力でスタータモータ8を駆動し、クランクシャフトを回転させる(クランキングする)ことによって、行われる。
図2に示すように、ECU2には、クランク角センサ21から、クランクシャフトの回転速度を表すCRK信号が入力され、車輪速センサ22から、各車輪Wの回転速度を表すVW信号が入力される。ECU2は、CRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出し、VW信号に基づき、車両Vの速度である車速VPを算出する。
また、ECU2には、アクセル開度センサ23から、車両Vのアクセルペダル(図示せず)の開度(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号が、シフトポジションセンサ24から、シフトレバーのシフトポジションSPを表す検出信号が、それぞれ入力される。
さらに、ECU2には、電圧センサ25から、バッテリ7の電圧(以下「バッテリ電圧」という)VBを表す検出信号が入力される。ECU2は、このバッテリ電圧VBなどに基づいて、バッテリ7の充電残量(以下「バッテリ残量」という)SOCを算出する。
また、ECU2には、イグニッションスイッチ31から、そのオン/オフ状態を表す検出信号が、ブレーキスイッチ32から、車両Vのブレーキペダル(図示せず)のオン/オフ状態を表す検出信号が、それぞれ入力される。
ECU2は、CPU、RAM、ROM及び入力インターフェース(いずれも図示せず)などから成るマイクロコンピュータで構成されている。ECU2は、上述した各種のセンサ21〜25及びスイッチ31、32の検出信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムなどに基づいて、エンジン3及び車両Vの運転状態を判別するとともに、その判別結果に基づいて、エンジン3のアイドルストップ制御を実行する。
なお、本実施形態では、ECU2が、劣化パラメータ取得手段、及び前条件車速変更手段に相当する。
次に、ECU2で実行されるアイドルストップ制御処理について説明する。図3は、アイドルストップ制御処理のメインフローを示す。本処理は、所定の周期(例えば1秒)で繰り返し実行される。
本処理ではまず、ステップ1(「S1」と図示。以下同じ)及びステップ2において、再始動フラグF_RSTRT及びアイドルストップフラグF_ISTPが「1」であるか否かをそれぞれ判別する。これらの答がいずれもNOで、エンジン3が再始動中でもアイドルストップ中でもないときには、ステップ3〜9において、アイドルストップを実行する所定の停止条件が成立しているか否かを判定する。
具体的には、以下の条件(a)〜(g)が成立しているか否かをそれぞれ判別する。
(a)イグニッションスイッチ31がオン状態であること
(b)車速VPが所定のI/S開始車速VPISTP以下であること
(c)アクセル開度APがほぼ0であること
(d)シフトポジションSPがP、R、N以外であること
(e)ブレーキスイッチ32がオン状態であること
(f)バッテリ残量SOCが所定値SOCISTP以上であること
(g)前条件車速成立フラグF_HVPが「1」であること
これらの判別の答のいずれかがNOのときには、所定の停止条件が成立していないと判定し、アイドルストップを実行することなく、そのまま本処理を終了する。一方、上記の判別の答がすべてYESのときには、所定の停止条件が成立していると判定して、アイドルストップフラグF_ISTPを「1」にセットし(ステップ10)、本処理を終了する。このようにアイドルストップフラグF_ISTPが「1」にセットされると、エンジン3への燃料の供給が停止され、アイドルストップが開始される。
上記の条件(b)のI/S開始車速VPISTPは、アイドルストップを開始する車速VPを定めるものであり、0よりも大きな所定値(例えば5km/h)に設定されている。この設定により、車両Vの走行中、車速VPがI/S開始車速VPISTP以下になったときには、前述した他の条件が成立していることを前提として、車両Vの停車を待たずにアイドルストップが実行される。以下、このような車両Vの走行中のアイドルストップを、特に「走行中アイドルストップ」という。
また、上記の条件(g)の前条件車速成立フラグF_HVPは、後述するように、アイドルストップの終了後、車速VPが、I/S開始車速VPISTPよりも大きな所定の前条件車速VPHREF以上になったときに「1」にセットされるものである。このような車速VPの履歴に応じた条件(g)の設定により、車速VPがI/S開始車速VPISTP以下になっても、前回のアイドルストップ後に前条件車速VPHREF以上になっていない限り、走行中アイドルストップが禁止されるので、渋滞中などにおいてアイドルストップ及び再始動が頻繁に実行されることを回避できる。なお、前条件車速VPHREF及び前条件車速成立フラグF_HVPの設定方法については、後で詳しく説明する。
上記ステップ10の実行に伴ってアイドルストップが開始された後には、前記ステップ2の答がYESになり、その場合には、ステップ12及び13において、アクセル開度APが所定の再始動開始開度APRSTRT以上であるか否か、及びブレーキスイッチ32がオフ状態であるか否かを、それぞれ判別する。これらの答がいずれもNOのときには、そのまま本処理を終了し、アイドルストップを継続する。
一方、上記ステップ12の答がYESで、アイドルストップ中にアクセルペダルが踏み込まれたとき、又は、ステップ13の答がYESで、アイドルストップ中にブレーキペダルの踏込みが解除されたときには、エンジン3の再始動条件が成立したと判定する。
その場合には、アイドルストップフラグF_ISTPを「0」にセットし(ステップ14)、アイドルストップを終了するとともに、再始動フラグF_RSTRTを「1」にセットし(ステップ15)、本処理を終了する。このように再始動フラグF_RSTRTが「1」にセットされると、エンジン3の再始動のために、スタータモータ8が駆動され、エンジン3のクランキングが開始される。
このようにエンジン3の再始動が開始された後には、前記ステップ1の答がYESになり、その場合には、ステップ16に進み、エンジン回転数NEが所定のアイドル回転数NEIDL以上であるか否かを判別する。この答がNOで、NE<NEIDLのときには、そのまま本処理を終了し、クランキングを継続する。
一方、上記ステップ16の答がYESで、クランキングによってエンジン回転数NEがアイドル回転数NEIDL以上に立ち上がったときには、再始動が完了したとして、再始動フラグF_RSTRTを「0」にセットし(ステップ17)、本処理を終了する。
次に、図4を参照しながら、前述した前条件車速成立フラグF_HVPを設定する車速履歴判定処理について説明する。本処理は、図3のアイドルストップ制御処理と同じ周期で、繰り返し実行される。
本処理では、まずステップ21において、アイドルストップフラグF_ISTPが「1」から「0」に切り替わった直後であるか否かを判別する。この答がYESで、アイドルストップが終了した直後のときには、前条件車速成立フラグF_HVPを「0」にリセットし(ステップ22)、本処理を終了する。
上記ステップ21の答がNOで、アイドルストップの終了直後でないときには、前条件車速成立フラグF_HVPが「1」であるか否かを判別する(ステップ23)。この答がNOのときには、車速VPが前条件車速VPHREF以上であるか否かを判別する(ステップ24)。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了し、前条件車速成立フラグF_HVPを「0」に維持する。
一方、ステップ24の答がYESで、車速VP≧前条件車速VPHREFが成立したときには、前条件車速成立フラグF_HVPを「1」にセットし(ステップ25)、本処理を終了する。また、このように前条件車速成立フラグF_HVPが「1」にセットされた後には、前記ステップ23の答がYESになり、その場合には、そのまま本処理を終了し、前条件車速成立フラグF_HVPを「1」に維持する。
以上の設定方法から明らかなように、前条件車速成立フラグF_HVP=1であることは、前回のアイドルストップの終了後、車速VPが一度でも前条件車速VPHREF以上まで上昇したことを表す。
次に、図5を参照しながら、前条件車速VPHREFの設定処理について説明する。本処理は、運転者のイグニッションキーの操作に応じてエンジン3が始動されるごとに、実行される。
本処理では、まずステップ31において、スタータモータ8の作動回数NSOを取得する。この作動回数NSOの取得は、例えば、エンジン3の再始動時にスタータモータ8に駆動信号を出力するごとに、その回数をカウントし、ECU2のRAMに記憶しておき、その値を読み出すことによって、行われる。
次に、取得されたスタータモータ8の作動回数NSOが第1所定値NSREF1(例えば5万回)を超えたか否を判別する(ステップ32)。この答がNOで、NSO≦NSREF1のときには、前条件車速VPHREFを、I/S開始車速VPISTPよりも大きな所定の第1速度V1(例えば10km/h)に設定し(ステップ33)、本処理を終了する。
上記ステップ32の答がYESのときには、スタータモータ8の作動回数NSOが第1所定値NSREF1よりも大きな第2所定値NSREF2(例えば10万回)を超えたか否を判別する(ステップ34)。この答がNOで、NSREF1<NSO≦NSREF2のときには、前条件車速VPHREFを、第1速度V1よりも大きな所定の第2速度V2(例えば15km/h)に設定し(ステップ35)、本処理を終了する。
また、上記ステップ34の答がYESで、NSO>NSREF2のときには、前条件車速VPHREFを、第2速度V2よりも大きな所定の第3速度V3(例えば20km/h)に設定し(ステップ36)、本処理を終了する。
以上の処理により、図6に示すように、前条件車速VPHREFは、第1及び第2所定値NSREF1、2をしきい値として、スタータモータ8の作動回数NSOが大きくなるにつれて、より大きな第1〜第3速度V1〜V3に段階的に設定される。前述したように、設定された前条件車速VPHREFは車速VPと比較され、車速VPが前条件車速VPHREF以上になったときに、前条件車速成立フラグF_HVPが「1」にセットされる。
したがって、前条件車速VPHREFがより大きな値に設定されると、車速VPが前条件車速VPHREFに達しにくくなることで、前条件車速成立フラグF_HVPが「1」にセットされる回数が少なくなり、アイドルストップの実行頻度が低くなる。例えば、図7は、前条件車速VPHREFを第1速度V1と第2速度V2に設定したときのアイドルストップの実行の状況を、車速VPが互いに同一に変化する場合について比較したものである。
同図(a)に示すVPHREF=V1の場合には、車速VPがI/P開始車速VPISTP以下に低下する前にそれぞれ、車速VPが前条件車速VPHREFに達しているため(同図の黒丸)、アイドルストップは計4回、実行される。これに対し、同図(b)に示すVPHREF=V2の場合には、(a)の4回のアイドルストップのうちの前3回に相当する期間では、車速VPが前条件車速VPHREFに達していないため、アイドルストップは実行されず、最後の1回のみアイドルストップが実行される。これにより、特に走行中アイドルストップの実行頻度が低減される。
また、図8は、実施形態によって得られる動作及び効果を、比較例とともに概念的に示したものである。同図(a)は、前条件車速VPHREFを比較的小さな一定の所定値Vaに設定した第1比較例を示す。この場合には、車速VPが前条件車速VPHREFに達しやすくなることで、アイドルストップの実行頻度が高くなり、それにより、アイドルストップによる高い燃費効果が得られる。しかし、この場合には、再始動のためのスタータモータ8の作動回数NSOも多くなるため、作動回数NSOがその寿命ライン(例えばスタータモータ8の所定の保証作動回数)に早期に到達し、スタータモータ8の寿命が短くなってしまう。
一方、図8(b)は、前条件車速VPHREFを比較的大きな一定の所定値Vbに設定した第2比較例を示す。この場合には、上記(a)の場合と比較して、車速VPが前条件車速VPHREFに達しにくくなることで、アイドルストップの実行頻度が低くなる。その結果、スタータモータ8の作動回数NSOが少なくなり、寿命ラインに遅く到達することで、スタータモータ8の寿命は延びるものの、アイドルストップによる燃費効果は大きく低下してしまう。
これに対し、図8(c)に示す実施形態では、前述したように、前条件車速VPHREFは、第1及び第2所定値NSREF1、2をしきい値とし、スタータモータ8の作動回数NSOが大きくなるにつれて、第1〜第3速度V1〜V3(V1<V2<V3)に段階的に設定される(区間1〜3)。このため、最初の区間1では、前条件車速VPHREFが最小の第1速度V1に設定されることで、第1比較例と同様、アイドルストップの実行頻度が高くなり、それにより、アイドルストップによる高い燃費効果が得られるとともに、スタータモータ8の作動回数NSOは、走行距離に対して比較的大きな傾きで増加する。
次の区間2では、前条件車速VPHREFが中程度の第2速度V2に設定されることで、アイドルストップの実行頻度はより低くなり、それにより、燃費効果が抑制されるとともに、スタータモータ8の作動回数NSOはより緩やかに増加する。さらに次の区間3では、前条件車速VPHREFが最大の第3速度V3に設定されることで、アイドルストップの実行頻度はさらに低くなり、それにより、燃費効果がさらに抑制されるとともに、スタータモータ8の作動回数NSOはさらに緩やかに増加する。
以上の結果、本実施形態によれば、上述した2つの比較例の場合よりも、スタータモータ8の作動回数NSOが寿命ラインに遅く到達するようになり、スタータモータ8を代表とする自動停止関連部品の寿命を延ばすことができる。また、アイドルストップによる燃費効果については、スタータモータ8が寿命に至るまでの期間全体として、第1比較例と同等の燃費効果を得ることができる。以上のように、本実施形態によれば、アイドルストップによる燃費の改善効果の確保と自動停止関連部品の寿命の延長とを、バランス良く両立させることができる。
次に、図9を参照しながら、第2実施形態による前条件車速VPHREFの設定処理について説明する。図5との比較から明らかなように、この第2実施形態は、前条件車速VPHREFを設定するための劣化パラメータとして、第1実施形態におけるスタータモータ8の作動回数NSOに代えて、車両Vの総走行距離DVTを用いたものである。本処理は、図5の設定処理と同様、イグニッションキーの操作に応じてエンジン3が始動されるごとに実行される。
本処理では、まずステップ41において、現時点までの車両Vの総走行距離DVTを取得する。この総走行距離DVTの取得は、例えば、車両Vの走行中にカウントされ、ECU2のRAMに記憶された総走行距離の値を読み出すことによって、行われる。次に、取得された総走行距離DVTが第1所定値DREF1(例えば5万km)を超えたか否を判別する(ステップ42)。この答がNOで、DVT≦DREF1のときには、前条件車速VPHREFを前記第1速度V1に設定する(ステップ43)。
上記ステップ42の答がYESのときには、総走行距離DVTが第1所定値DREF1よりも大きな第2所定値DREF2(例えば10万km)を超えたか否を判別する(ステップ44)。この答がNOで、DREF1<DVT≦DREF2のときには、前条件車速VPHREFを、第1速度V1よりも大きな前記第2速度V2に設定する(ステップ45)。また、上記ステップ44の答がYESで、DVT>DREF2のときには、前条件車速VPHREFを、第2速度V2よりも大きな前記第3速度V3に設定する(ステップ46)。
以上の処理により、図6にかっこ書きで示すように、前条件車速VPHREFは、第1及び第2所定値DREF1、2をしきい値として、車両Vの総走行距離DVTが大きくなるにつれて、第1〜第3速度V1〜V3に段階的に設定される。
車両Vの走行距離が長くなるほど、アイドルストップの実行回数が多くなり、それに伴い、モータスタータ8を代表とする自動停止関連部品の劣化がより進行する。したがって、上述した設定により、自動停止関連部品の劣化の進行度合に応じて、前条件車速VPHREFを適切に設定でき、第1実施形態による前述した効果を同様に得ることができる。また、車両Vの総走行距離は通常、計測・記憶されるものなので、そのデータを読み出すだけで、総走行距離DVTを容易に取得でき、停止制御を簡便に行うことができる。
次に、図10を参照しながら、第3実施形態による前条件車速VPHREFの設定処理について説明する。この第3実施形態は、前条件車速VPHREFを設定するための劣化パラメータとして、車両Vの使用年数NVYを用いたものである。本処理は、図5の設定処理と同様、イグニッションキーの操作に応じてエンジン3が始動されるごとに実行される。
本処理では、まずステップ51において、車両Vの使用年数NVYを取得する。この使用年数NVYは、例えば、車両Vの製造時から現在までの経過時間を求め、年単位に換算することによって、取得される。次に、取得された使用年数NVYが第1所定値NVREF1(例えば5年)を超えたか否を判別する(ステップ52)。この答がNOで、NVY≦NVREF1のときには、前条件車速VPHREFを前記第1速度V1に設定する(ステップ53)。
上記ステップ52の答がYESのときには、使用年数NVYが第1所定値NVREF1よりも大きな第2所定値NVREF2(例えば10年)を超えたか否を判別する(ステップ54)。この答がNOで、NVREF1<NVY≦NVREF2のときには、前条件車速VPHREFを、第1速度V1よりも大きな前記第2速度V2に設定する(ステップ55)。また、上記ステップ54の答がYESで、NVY>NVREF2のときには、前条件車速VPHREFを、第2速度V2よりも大きな前記第3速度V3に設定する(ステップ56)。
以上の処理により、図6にかっこ書きで示すように、前条件車速VPHREFは、第1及び第2所定値NVREF1、2をしきい値として、車両Vの使用年数NVYが大きくなるにつれて、第1〜第3速度V1〜V3に段階的に設定される。
車両Vの使用年数が長くなるほど、アイドルストップの実行回数が多くなり、それに伴い、モータスタータ8を代表とする自動停止関連部品の劣化がより進行する。したがって、上述した設定により、自動停止関連部品の劣化の進行度合に応じて、前条件車速VPHREFを適切に設定でき、第1実施形態による前述した効果を同様に得ることができる。また、車両Vの製造時から現在までの経過時間を求めるだけで、使用年数NVYを容易に取得でき、停止制御を簡便に行うことができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、各実施形態では、劣化パラメータに応じて、前条件車速VPHREFを3段階で変更しているが、その段階数を増減してもよい。あるいは、前条件車速VPHREFの設定処理をより短い周期で実行し、前条件車速VPHREFを無段階で変更してもよい。
また、第1実施形態では、スタータモータ8の作動回数NSOを、エンジン3の再始動時の作動回数として求めているが、この作動回数NSOに、イグニッションキーの手動操作による始動時の作動回数を含めてもよい。さらに、第3実施形態では、車両Vの使用年数NVYを、その製造時からの経過時間として求めているが、車両Vの初年度登録時を基準とし、その時点からの経過時間としてもよいことはもちろんである。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
2 ECU(劣化パラメータ取得手段、前条件車速変更手段)
3 内燃機関
8 スタータモータ(スタータ)
22 車輪速センサ(車速取得手段)
V 車両
VP 車速(車両の速度)
VPHREF 前条件車速
NSO スタータモータの作動回数(劣化パラメータ)
DVT 車両の総走行距離(劣化パラメータ)
NVY 車両の使用年数(経過時間、劣化パラメータ)

Claims (4)

  1. 車両の動力源である内燃機関を、所定の停止条件が成立したときに自動的に停止させ、所定の再始動条件が成立したときに自動的に再始動させる車両の停止制御装置であって、
    前記車両の速度を取得する車速取得手段を備え、
    前記所定の停止条件には、前記内燃機関を前回、自動的に停止させた後、前記検出された車両の速度が所定の前条件車速以上になることが含まれ、
    前記車両の劣化の進行度合を表す劣化パラメータを取得する劣化パラメータ取得手段と、
    当該取得された劣化パラメータで表される車両の劣化の進行度合が高いほど、前記前条件車速をより大きな値に変更する前条件車速変更手段と、をさらに備えることを特徴とする車両の停止制御装置。
  2. 前記劣化パラメータは、前記車両を始動させるスタータの作動回数であることを特徴とする、請求項1に記載の車両の停止制御装置。
  3. 前記劣化パラメータは、前記車両の総走行距離であることを特徴とする、請求項1に記載の車両の停止制御装置。
  4. 前記劣化パラメータは、前記車両の製造時又は初年度登録時からの経過時間であることを特徴とする、請求項1に記載の車両の停止制御装置。
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