JP2015075009A - 内燃機関の自動停止再始動装置 - Google Patents

内燃機関の自動停止再始動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関の自動停止の実行中にバッテリの電圧が過小になるのを防止でき、それにより、内燃機関を適切かつ迅速に再始動させることができるとともに、内燃機関の燃費を向上させることができる内燃機関の自動停止再始動装置を提供する。
【解決手段】自動停止再始動装置は、内燃機関を始動するための始動装置と、始動装置の電源であるバッテリと、内燃機関を駆動源とし、バッテリを充電するための発電機と、バッテリの電圧を取得する電圧取得手段と、を備えており、始動装置は、内燃機関の自動停止の実行中に取得されたバッテリの電圧VBがしきい値VBRSTを下回ったときに、内燃機関の自動再始動を実行する(ステップ7、13)
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の動力源である内燃機関を、所定の停止条件が成立したときに自動的に停止させる自動停止を実行するとともに、所定の再始動条件が成立したときに内燃機関を自動的に再始動させる自動再始動を実行する内燃機関の自動停止再始動装置に関する。
従来、この種の内燃機関の自動停止再始動装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この自動停止再始動装置は、内燃機関を始動するためのスタータと、各種の制御動作を実行するマイコンと、マイコンに接続された電気回路と、これらのスタータ及びマイコンの電源であるバッテリを備えており、マイコンには、バッテリの電圧が入力される。この従来の自動停止再始動装置では、マイコンによる制御によって、内燃機関の自動停止及び自動再始動が実行される。
また、例えば、運転者による内燃機関の始動のためのバッテリからスタータへの電流の供給などにより、バッテリの電圧が所定の第1しきい値を下回ったとき、又は、第1しきい値よりも小さい所定の第2しきい値を下回ることでマイコンがリセットされたときには、その後の内燃機関の運転中、マイコンによる内燃機関の自動停止が、上記の電気回路によって禁止される。これにより、この従来の自動停止再始動装置では、バッテリの電圧が低下するのを防止するようにしている。また、当該内燃機関の自動停止の禁止は、その開始から内燃機関のイグニッションスイッチがオフされるまでの間、継続される。
特開2011−069289号公報(第8頁〜第14頁、図1〜図4など)
しかし、上述したように、この従来の自動停止再始動装置では、バッテリの電圧が第1又は第2しきい値を下回ったときに、その後の内燃機関の自動停止を禁止するにすぎない。このため、内燃機関の自動停止の実行中に、バッテリの電圧が過小になる場合があり、その場合には、内燃機関の自動再始動の実行時、バッテリからスタータに電流を十分に供給できないことによって、内燃機関を適切に再始動させることができなくなってしまう。また、この種のバッテリは一般に、スタータの電源に加え、車両のヘッドライトや、オーディオ、エアコンなどの電装デバイスの電源として共用されており、上記の不具合は、内燃機関の自動停止の実行中、バッテリから電装デバイスに供給される電流が比較的大きいときには、バッテリの電圧の低下量が大きくなるため、より顕著になる。
また、一般に、マイコンはリセットされると、その初期設定のためにある程度の時間を必要とし、初期設定中には、その制御動作を実行することができない。これに対して、従来の自動停止再始動装置では、前述したように、バッテリの電圧の低下によりマイコンがリセットされるので、その後、マイコンの初期設定が完了するまでの比較的長い時間、その制御動作を実行できなくなり、ひいては、内燃機関の再始動が遅くなってしまう。さらに、内燃機関の自動停止の禁止が、その開始からイグニッションスイッチがオフされるまでの間、継続されるので、内燃機関の燃費が悪化してしまう。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、内燃機関の自動停止の実行中にバッテリの電圧が過小になるのを防止でき、それにより、内燃機関を適切かつ迅速に再始動させることができるとともに、内燃機関の燃費を向上させることができる内燃機関の自動停止再始動装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車両Vの動力源である内燃機関3を、所定の停止条件が成立したときに自動的に停止させる自動停止を実行するとともに、所定の再始動条件が成立したときに内燃機関3を自動的に再始動させる自動再始動を実行する内燃機関3の自動停止再始動装置であって、内燃機関3を始動するための始動装置(実施形態における(以下、本項において同じ)ECU2、スタータ7)と、始動装置の電源であるバッテリ8と、内燃機関3を駆動源とし、バッテリ8を充電するための発電機9と、バッテリ8の電圧を取得する電圧取得手段(電圧センサ25)と、を備え、始動装置は、内燃機関3の自動停止の実行中に取得されたバッテリ8の電圧(バッテリ電圧VB)がしきい値VBRSTを下回ったときに、内燃機関3の自動再始動を実行する(ステップ7、13)ことを特徴とする。
この構成によれば、内燃機関が始動装置により始動され、この始動装置に、バッテリからの駆動用の電流が供給される。また、バッテリを充電するための発電機が、内燃機関を駆動源としている。さらに、内燃機関の自動停止の実行中に取得されたバッテリの電圧がしきい値を下回ったときに、始動装置により、内燃機関の自動再始動が実行されることによって、内燃機関が再始動される。
これにより、内燃機関の自動停止の実行中、前述した従来の場合と異なり、バッテリの電圧が過小になる前に、内燃機関を再始動させるとともに、内燃機関で発電機を駆動することによって、発電機でバッテリを充電することができるので、バッテリの電圧が過小になるのを防止することができる。また、バッテリの電圧が過小になる前に、内燃機関の自動再始動を実行できるので、その実行時にバッテリから始動装置に電流を十分に供給できるとともに、内燃機関の自動停止の実行中及び自動再始動の実行時に、バッテリからの供給電流の低下により始動装置がリセットされるのを防止でき、ひいては、内燃機関を適切かつ迅速に再始動させることができる。
さらに、前述した従来の場合と異なり、バッテリの電圧がしきい値を下回ったときに、内燃機関の自動再始動を実行するだけで、その後の内燃機関の自動停止を禁止しないので、前述した所定の停止条件が成立したときに、再度、内燃機関の自動停止を実行でき、したがって、内燃機関の燃費を向上させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関3の自動停止再始動装置において、しきい値VBRSTは、内燃機関3の自動再始動の実行に伴うバッテリ8から始動装置への電流の供給により低下すると予測されるバッテリ8の電圧が下限値VLMTLを下回らないように設定される(ステップ22、26)ことを特徴とする。
この構成によれば、前述した内燃機関の自動停止の実行中に自動再始動を実行するか否かを判定するためにバッテリの電圧と比較されるしきい値が、内燃機関の自動再始動の実行に伴うバッテリから始動装置への電流供給により低下すると予測されるバッテリの電圧が下限値を下回らないように設定される。これにより、内燃機関の自動再始動の実行時、始動装置がリセットされるのを確実に防止することができるので、請求項1に係る発明による前述した効果、すなわち、内燃機関を適切かつ迅速に再始動させられるという効果を、有効に得ることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の内燃機関3の自動停止再始動装置において、バッテリ8の内部抵抗を取得するバッテリ内部抵抗取得手段(ECU2、ステップ34)を、さらに備え、しきい値VBRSTは、取得されたバッテリの内部抵抗(バッテリ内部抵抗DCIR)に応じて設定される(ステップ23、26)ことを特徴とする。
バッテリの内部抵抗は、その劣化度合が大きいほど、より大きくなり、バッテリから始動装置に供給される電流は、バッテリの内部抵抗が大きいほど、より小さくなる。上述した構成によれば、バッテリの内部抵抗が取得されるとともに、内燃機関の自動再始動を実行するか否かを判定するためにバッテリの電圧と比較されるしきい値が、取得されたバッテリの内部抵抗に応じて設定される。これにより、バッテリの内部抵抗に応じて、バッテリの電圧が始動装置に電流を十分に供給できるような大きさであるときに、内燃機関の自動再始動を実行することができるので、請求項1に係る発明による前述した効果、すなわち内燃機関を適切かつ迅速に再始動させられるという効果を、有効に得ることができる。また、この効果を、請求項2に係る発明による前述した作用と相俟って、より有効に得ることができる。
さらに、内燃機関を適切かつ迅速に再始動するために、バッテリから始動装置に電流を十分に供給する上では、しきい値を比較的大きな値に設定するのが好ましい。しかし、その場合には、内燃機関の自動再始動の実行頻度が大きくなるので、内燃機関の燃費が悪化する可能性がある。前述した構成によれば、しきい値を、比較的大きな一定値に設定するのではなく、バッテリの内部抵抗に応じて設定するので、例えば、バッテリの内部抵抗が小さいほど、しきい値をより小さな値に設定することによって、内燃機関の適切かつ迅速な再始動と、内燃機関の自動再始動の実行頻度の低減による燃費の向上とを、両立させることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の内燃機関3の自動停止再始動装置において、バッテリの温度を取得するバッテリ温度取得手段(バッテリ温度センサ27)を、さらに備え、しきい値VBRSTは、取得されたバッテリの温度(バッテリ温度TB)に応じて設定される(ステップ24、26)ことを特徴とする。
バッテリから始動装置に供給される電流は、バッテリの温度が低いほど、より小さくなる。上述した構成によれば、バッテリの温度が取得されるとともに、内燃機関の自動再始動を実行するか否かを判定するためにバッテリの電圧と比較されるしきい値が、取得されたバッテリの温度に応じて設定される。これにより、バッテリの温度に応じて、バッテリの電圧が始動装置に電流を十分に供給できるような大きさであるときに、内燃機関の自動再始動を実行することができるので、請求項1に係る発明による効果、すなわち内燃機関を適切かつ迅速に再始動させられるという効果を、有効に得ることができる。また、この効果を、請求項2及び/又は3に係る発明による前述した作用と相俟って、より有効に得ることができる。
さらに、しきい値が、比較的大きな一定値に設定されるのではなく、バッテリの温度に応じて設定される。このため、例えば、バッテリの温度が高いほど、しきい値をより小さな値に設定することによって、前述したバッテリの温度と始動装置への供給電流との関係から明らかなように、請求項3に係る発明と同様、内燃機関の適切かつ迅速な再始動と、内燃機関の自動再始動の実行頻度の低減による燃費の向上とを、両立させることができる。また、この効果を、請求項3に係る発明による前述した作用と相俟って、より有効に得ることができる。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の内燃機関3の自動停止再始動装置において、バッテリ8は、始動装置に加え、車両Vに搭載された電装デバイス10の電源として共用されており、バッテリ8から電装デバイス10に供給される供給電流を取得する供給電流取得手段(電流センサ26)を、さらに備え、しきい値VBRSTは、内燃機関3の自動停止の実行中に取得された供給電流(バッテリ電流IB)に応じて設定される(ステップ25、26)ことを特徴とする。
この構成によれば、バッテリが、始動装置及び電装デバイスの電源として共用されているため、内燃機関の自動停止の実行中、バッテリから電装デバイスに供給される供給電流(以下「電装デバイス供給電流」という)が大きいほど、バッテリの電圧の低下量が大きくなるので、その後の内燃機関の自動再始動の実行時、バッテリから始動装置に供給される電流がより小さくなる。上述した構成によれば、電装デバイス供給電流が取得されるとともに、内燃機関の自動再始動を実行するか否かを判定するためにバッテリの電圧と比較されるしきい値が、内燃機関の自動停止の実行中に取得された電装デバイス供給電流に応じて設定される。
これにより、電装デバイス供給電流に応じて、バッテリの電圧が始動装置に電流を十分に供給できるような大きさであるときに、内燃機関の自動再始動を実行できるので、請求項1に係る発明による効果、すなわち内燃機関を適切かつ迅速に再始動させられるという効果を、有効に得ることができる。また、この効果を、請求項2ないし4のいずれかに係る発明による前述した作用と相俟って、より有効に得ることができる。
さらに、しきい値が、比較的大きな一定値に設定されるのではなく、電装デバイス供給電流に応じて設定される。このため、例えば、電装デバイス供給電流が小さいほど、しきい値をより小さな値に設定することによって、前述した電装デバイス供給電流と始動装置への供給電流との関係から明らかなように、請求項3に係る発明と同様、内燃機関の適切かつ迅速な再始動と、内燃機関の自動再始動の実行頻度の低減による燃費の向上とを、両立させることができる。また、この効果を、請求項3及び/又は4に係る発明による前述した作用と相俟って、より有効に得ることができる。
請求項6に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関3の自動停止再始動装置において、バッテリ8の電圧の単位時間当たりの低下量である電圧低下量ΔVBを取得する電圧低下量取得手段(ECU2、ステップ6)を、さらに備え、始動装置は、内燃機関3の自動停止の実行中に取得されたバッテリの電圧がしきい値VBRSTを下回ったときに、又は、内燃機関3の自動停止の実行中に取得された電圧低下量ΔVBが所定量ΔVBRST以上になったときに、内燃機関3の自動再始動を実行する(ステップ7、8、13)ことを特徴とする。
内燃機関の自動停止の実行中、バッテリの電圧が急激に低下しているような場合には、前述したバッテリの電圧としきい値との比較結果に応じて内燃機関の自動再始動の実行の可否を判定したのでは、間に合わず、内燃機関の自動停止の実行中や自動再始動の実行時に、バッテリの電圧が小さくなることによって、始動装置がリセットされる可能性がある。
上述した構成によれば、バッテリの電圧の単位時間当たりの低下量である電圧低下量が取得されるとともに、内燃機関の自動停止の実行中に取得されたバッテリの電圧がしきい値を下回ったときに、又は、内燃機関の自動停止の実行中に取得された電圧低下量が所定量以上になったときに、内燃機関の自動再始動が実行される。これにより、内燃機関の自動停止の実行中に、バッテリの電圧低下量が比較的大きくなったときに、内燃機関の自動再始動を実行することができるので、上述した内燃機関の自動停止の実行中や自動再始動の実行時における始動装置のリセットを防止することができる。
請求項7に係る発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の内燃機関3の自動停止再始動装置において、始動装置による内燃機関3の自動再始動の実行後の内燃機関3の再始動後運転中に、再始動後運転中でないときよりも、発電機9による発電電力を大きくなるように制御する発電電力制御手段(ECU2、ステップ41、43)を、さらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、内燃機関の自動再始動の実行後の内燃機関の再始動後運転中に、発電機による発電電力が、発電電力制御手段によって、再始動後運転中でないときよりも大きくなるように制御される。これにより、内燃機関の再始動後運転中に、バッテリの電圧を十分に上昇させることができるので、その後の内燃機関の自動停止の実行中に、バッテリの電圧が前記しきい値を下回りにくくなるため、内燃機関の自動再始動の実行頻度を低減することができる。
請求項8に係る発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の内燃機関3の自動停止再始動装置において、所定期間における始動装置による内燃機関3の自動再始動の実行回数である自動再始動回数をカウントするカウント手段(ECU2、ステップ11)と、カウントされた自動再始動回数(自動再始動カウンタのカウンタ値CRSTRT)が所定回数CREFを超えたときに、その後の内燃機関3の自動停止を禁止する自動停止禁止手段(ECU2、ステップ51、53、3)と、をさらに備えることを特徴とする。
バッテリの劣化度合が比較的大きい場合には、バッテリを発電機で充電しても、バッテリの電圧が十分に上昇しないため、前記しきい値を下回りやすくなり、ひいては、内燃機関の自動再始動の実行回数が多くなる。また、この場合、内燃機関の自動停止を実行すると、その後の内燃機関の自動再始動の実行時、バッテリから始動装置に電流を十分に供給できず、内燃機関を適切に再始動できない可能性がある。
上述した構成によれば、所定期間における始動装置による内燃機関の自動再始動の実行回数である自動再始動回数が、カウント手段によってカウントされるとともに、カウントされた自動再始動回数が所定回数を超えたときに、その後の内燃機関の自動停止が、自動停止禁止手段によって禁止される。これにより、自動再始動回数が比較的多く、バッテリの劣化度合が比較的大きくなっている可能性があるときに、内燃機関の自動停止を禁止することができるので、上述した不具合を回避することができる。また、前述した従来の場合と異なり、自動再始動回数が所定回数を超えない限り、内燃機関の自動停止の実行が許容されるので、内燃機関の自動停止の禁止による燃費の悪化を防止することができる。
本発明の実施形態による自動停止再始動装置を、これを適用した車両とともに概略的に示す図である。 自動停止再始動装置のECUなどを示すブロック図である。 図2のECUによって実行されるアイドルストップ制御処理を示すフローチャートである。 アイドルストップ制御処理で実行されるVBRST算出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 VBRST算出処理で用いられる、内部抵抗補正項を算出するためのマップの一例である。 VBRST算出処理で用いられる、温度補正項を算出するためのマップの一例である。 VBRST算出処理で用いられる、負荷電流補正項を算出するためのマップの一例である。 図2のECUによって実行されるDCIR算出処理を示すフローチャートである。 図2のECUによって実行される発電制御処理を示すフローチャートである。 図2のECUによって実行されるI/S禁止判定処理を示すフローチャートである。 自動停止再始動装置の動作例を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1に示す車両Vは、左右の前輪W、W及び図示しない左右の後輪(以下、総称するときには「車輪W」という)を有する前輪駆動式の四輪車両であり、その前部に搭載された内燃機関3と、内燃機関3の動力を変速する自動変速機4を備えている。内燃機関3は、ガソリンエンジンであり、複数の気筒(図示せず)や、気筒ごとに設けられた燃料噴射弁3a(図2参照)を有している。
自動変速機4は、内燃機関3のクランクシャフト(図示せず)に連結されたトルクコンバータと、「1、2、3、D4、D5、N、R、P」から成る8つのシフトポジションを選択可能なシフトレバーと、1〜5速及びリバースから成る6種類の変速段に切換可能なギヤ機構(いずれも図示せず)などを備えている。内燃機関3の動力は、自動変速機4で変速された後、終減速機構5及び左右のドライブシャフト6、6を介して、左右の前輪W、Wに伝達され、それにより、車両Vが駆動される。
実施形態による自動停止再始動装置は、後述するECU2と、内燃機関3を始動するためのスタータ7と、ECU2やスタータ7などの電源であるバッテリ8と、内燃機関3を駆動源とし、バッテリ8を充電するための発電機9を備えている。
スタータ7は、周知の電動モータや、ギヤ、アクチュエータ、電気回路(いずれも図示せず)などの組合わせで構成されており、その電動モータの出力軸が、内燃機関3のクランクシャフトに連結されており、その電気回路が、ECU2及びバッテリ8に電気的に接続されている。また、スタータ7は、車両Vの停止中のみならず、車両Vの走行中にも、クランクシャフトを駆動(クランキング)可能に構成されている。さらに、バッテリ8からスタータ7に供給される電流は、ECU2によりスタータ7の電気回路のスイッチのオン/オフが制御されることによって、制御される。
発電機9は、周知のオルタネータ及びレギュレータ(図示せず)などの組合わせで構成されており、そのオルタネータの入力軸が、内燃機関3のクランクシャフトに連結されており、そのレギュレータが、ECU2及びバッテリ8に電気的に接続されている。発電機9の発電電力は、バッテリ8に充電されたり、スタータ7や後述する各種の電装デバイス10に供給されたりする。ECU2は、発電機9のレギュレータのスイッチのオン/オフを制御することによって、発電機9の発電電力を制御する。
また、車両Vには、ナビゲーション装置やオーディオ装置などの各種の電装デバイス10(図1には1つのみ図示)が搭載されている。これらの電装デバイス10は、バッテリ8に電気的に接続されており、バッテリ8は、ECU2及びスタータ7に加え、電装デバイス10の電源として共用されている。
さらに、図2に示すように、ECU2には、クランク角センサ21から、クランクシャフトの回転速度を表すCRK信号が入力され、車輪速センサ22から、各車輪Wの回転速度を表すVW信号が入力される。ECU2は、CRK信号に基づき、内燃機関3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出し、VW信号に基づき、車両Vの速度である車速VPを算出する。
また、ECU2には、アクセル開度センサ23から、車両Vのアクセルペダル(図示せず)の操作量(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号が、シフトポジションセンサ24から、シフトレバーのシフトポジションSPを表す検出信号が、それぞれ入力される。
さらに、ECU2には、電圧センサ25からバッテリ8の電圧(以下「バッテリ電圧」という)VBを表す検出信号が、電流センサ26からバッテリ8の電流(以下「バッテリ電流」という)IBを表す検出信号が、バッテリ温度センサ27から、バッテリ8の温度(以下「バッテリ温度」という)TBを表す検出信号が、入力される。ECU2は、このバッテリ電圧VBなどに基づいて、バッテリ8の充電残量(以下「バッテリ残量」という)SOCを算出する。
また、ECU2には、イグニッションスイッチ31から、そのオン/オフ状態を表す検出信号が、ブレーキスイッチ32から、車両Vのブレーキペダル(図示せず)のオン/オフ状態を表す検出信号が、それぞれ入力される。
ECU2は、CPU、RAM、ROM及び入力インターフェース(いずれも図示せず)などから成るマイクロコンピュータで構成されている。ECU2は、所定の停止条件が成立したときに内燃機関3を自動的に停止させる自動停止(以下「アイドルストップ」という)を実行する。この内燃機関3のアイドルストップは、ECU2により内燃機関3の燃料噴射弁3aからの燃料の噴射が停止されることによって、行われる(図2参照)。
また、ECU2は、所定の再始動条件が成立したときに自動的に再始動させる自動再始動を実行する。この内燃機関3の自動再始動は、燃料噴射弁3aから燃料を噴射しながら、バッテリ8から供給される電力でスタータ7を駆動し、クランクシャフトをクランキングすることによって、行われる。ECU2は、前述した各種のセンサ21〜27及びスイッチ31、32の検出信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムやRAMに記憶されたデータに従って、内燃機関3のアイドルストップ及び自動再始動を制御するためのアイドルストップ制御処理を実行する。
図3は、このアイドルストップ制御処理のメインフローを示している。本処理は、所定の制御周期(例えば1秒)で繰り返し実行される。まず、図3のステップ1(「S1」と図示。以下同じ)及びステップ2では、自動再始動フラグF_RSTRT及びアイドルストップフラグF_ISTPが「1」であるか否かをそれぞれ判別する。これらの答がいずれもNOで、内燃機関3が自動再始動中でもアイドルストップ中でもないときには、ステップ3において、アイドルストップを実行する所定の停止条件が成立しているか否かを判定する。
具体的には、以下の条件(a)〜(g)が成立しているか否かをそれぞれ判別する。
(a)イグニッションスイッチ31がオン状態であること
(b)車速VPが所定のI/S開始車速VPISTP以下であること
(c)アクセル開度APがほぼ0であること
(d)シフトポジションSPがP、R、N以外であること
(e)ブレーキスイッチ32がオン状態であること
(f)バッテリ残量SOCが所定値SOCISTP以上であること
(g)I/S禁止フラグF_ISTPNGが「1」でないこと
これらの条件(a)〜(g)のいずれかが成立していないときには、所定の停止条件が成立していないと判定し、アイドルストップを実行することなく、そのまま本処理を終了する。一方、上記の判別の答がすべてYESのときには、所定の停止条件が成立していると判定して、アイドルストップフラグF_ISTPを「1」に設定し(ステップ4)、本処理を終了する。このようにアイドルストップフラグF_ISTPが「1」に設定されると、前述したように内燃機関3への燃料の供給が停止され、アイドルストップが開始される。
上記の条件(b)のI/S(アイドルストップ)開始車速VPISTPは、アイドルストップを開始する車速VPを定めるものであり、0よりも大きな所定値(例えば10km/h)に設定されている。この設定により、車両Vの走行中、車速VPがI/S開始車速VPISTP以下になったときには、前述した他の条件が成立していることを前提として、車両Vの停車を待たずにアイドルストップが実行される。
また、上記の条件(g)のI/S禁止フラグF_ISTPNGは、後述する図10に示すI/S禁止判定処理により、アイドルストップを禁止するときに「1」に設定されるものである。
前記ステップ4の実行に伴ってアイドルストップが開始された後には、前記ステップ2の答がYESになり、その場合には、しきい値VBRSTを算出するためのVBRST算出処理を実行する(ステップ5)。このしきい値VBRSTは、バッテリ電圧VBとの比較によって、内燃機関3のアイドルストップを終了し、自動再始動を実行するか否かを判定するためのものである。
図4は、このVBRST算出処理を示している。まず、図4のステップ21では、後述する算出完了フラグF_DONEが「1」であるか否かを判別する。この答がNOで、F_DONE=0のときには、続くステップ22以降において、しきい値VBRSTの算出を行う。具体的には、まず、基本値VBASEをROMから読み出す(ステップ22)。この基本値VBASEは、しきい値VBRSTの基本値であり、バッテリ8が劣化しておらず、バッテリ温度TBが所定の基準温度にあり、かつバッテリ8から電装デバイス10への電力供給が行われていない場合において、内燃機関3の自動再始動の実行に伴うバッテリ8からスタータ7への電流の供給により低下すると予測されるバッテリ電圧VBが、所定の下限値VLMTL(図11参照)を下回らないような値に、実験などにより予め設定されている。この下限値VLMTLは、バッテリ電圧VBの低下によりECU2がリセットされるような電圧(例えば6.7V)に設定されている。
続くステップ23、24及び25ではそれぞれ、内部抵抗補正項CORDCIR、温度補正項CORTB及び負荷電流補正項CORLOIBを算出する。これらの補正項CORDCIR、CORTB、CORLOIBはいずれも、基本値VBASEを補正するために加算される補正加算項(正値)である。
具体的には、後述するように算出されるバッテリ8の内部抵抗(以下「バッテリ内部抵抗」という)DCIRに応じ、図5に示すマップを検索することによって、内部抵抗補正項CORDCIRを算出する(ステップ23)。この図5のマップでは、内部抵抗補正項CORDCIRは、バッテリ内部抵抗DCIRが大きいほど、より大きな値に設定されている。また、バッテリ内部抵抗DCIRが比較的大きい範囲では、過度な補正を防止するために、所定の一定値に設定されている。
次いで、検出されたバッテリ温度TBに応じ、図6に示すマップを検索することによって、温度補正項CORTBを算出する(ステップ24)。この図6のマップでは、温度補正項CORTBは、バッテリ温度IBが高いほど、より小さな値に設定されており、前記基準温度よりも高い領域では、値0に設定されている。
次に、検出されたバッテリ電流IBに応じ、図7に示すマップを検索することによって、負荷電流補正項CORLOIBを算出する(ステップ25)。負荷電流補正項CORLOIBは、電装デバイス10に供給される電流(以下「電装デバイス供給電流」という)に応じて、基本値VBASEを補正するためのものであり、図7のマップでは、バッテリ電流IBが大きいほど、より大きな値に設定されていて、バッテリ電流IBが値0のときに、値0に設定される。この場合、アイドルストップの実行中(ステップ2:YES)であり、それにより内燃機関3を駆動源とする発電機9では発電が行われないことから、電装デバイス10には、バッテリ8からの電流のみが供給されるので、バッテリ電流IBは電装デバイス供給電流を表す。
上記ステップ25に続くステップ26では、ステップ22で読み出された基本値VBASEに、ステップ23〜25でそれぞれ算出された内部抵抗補正項CORDCIR、温度補正項CORTB及び負荷電流補正項CORLOIBを加算することによって、しきい値VBRSTを算出する。次いで、しきい値VBRSTの算出が完了したことを表すために、算出完了フラグF_DONEを「1」に設定し(ステップ27)、本処理を終了する。なお、算出完了フラグF_DONEは、イグニッションスイッチ31のオンに伴って「0」にリセットされる。
また、上記ステップ27の実行により、前記ステップ21の答がYES(F_DONE=1)になり、その場合には、そのまま本処理を終了する。
図3に戻り、前記ステップ5に続くステップ6では、RAMに記憶されているバッテリ電圧の前回値VBZからバッテリ電圧の今回値VBを減算することによって、バッテリ電圧VBの単位時間当たりの低下量である電圧低下量ΔVBを、算出する。次いで、ステップ7及び8において、バッテリ電圧VBが前記ステップ26で算出されたしきい値VBRSTよりも小さいか否か、及び、ステップ6で算出された電圧低下量ΔVBが所定量ΔVBRST以上であるか否かを、それぞれ判別する。
これらのステップ7及び8の答がいずれもNO(VB≧VBRST、ΔVB<ΔVBRST)のときには、ステップ9及び10において、アクセル開度APが所定の再始動開始開度APRSTRT以上であるか否か、及びブレーキスイッチ32がオフ状態であるか否かを、それぞれ判別する。これらのステップ9及び10の答がいずれもNOのときには、そのまま本処理を終了し、アイドルストップを継続する。
一方、上記ステップ7の答がYESで、バッテリ電圧VBがしきい値VBRSTを下回ったとき、又は、ステップ8の答がYESで、電圧低下量ΔVBが所定量ΔVBRST以上になったときには、前記再始動条件としての第1再始動条件が成立したと判定する。次いで、自動再始動カウンタのカウンタ値CRSTRTをインクリメントする(ステップ11)とともに、後述する増大時用発電制御を実行するために増大時用発電制御フラグF_GENAUGを「1」に設定する(ステップ12)。なお、増大時用発電制御フラグF_GENAUGは、イグニッションスイッチ31のオンに伴って、「0」にリセットされる。
次に、ステップ13において、算出完了フラグF_DONEを「0」にリセットし、アイドルストップを終了するために、アイドルストップフラグF_ISTPを「0」にリセットするとともに、自動再始動フラグF_RSTRTを「1」に設定し、本処理を終了する。このように自動再始動フラグF_RSTRTが「1」に設定されると、内燃機関3を再始動させるために、スタータ7が駆動され、内燃機関3の自動再始動(クランキングや燃料噴射)が開始される。
一方、前記ステップ9の答がYESで、アイドルストップ中にアクセルペダルが踏み込まれたとき、又は、ステップ10の答がYESで、アイドルストップ中にブレーキペダルの踏込みが解除されたときには、前記再始動条件としての第2再始動条件が成立したと判定するとともに、前記ステップ13を実行し、前述したように内燃機関3の自動再始動を開始して、本処理を終了する。なお、この第2再始動条件が、本発明における再始動条件に相当する。
上記のように内燃機関3の自動再始動が開始された後には、前記ステップ1の答がYESになり、その場合には、ステップ14に進み、算出されたエンジン回転数NEが所定のアイドル回転数NEIDL以上であるか否かを判別する。この答がNOで、NE<NEIDLのときには、そのまま本処理を終了し、クランキングを継続する。
一方、上記ステップ14の答がYESで、クランキングによってエンジン回転数NEがアイドル回転数NEIDL以上に立ち上がったときには、自動再始動が完了したとして、自動再始動フラグF_RSTRTを「0」にリセットし(ステップ15)、本処理を終了する。
以上のように、算出完了フラグF_DONEは、イグニッションスイッチ31のオンにより「0」にリセットされるとともに、アイドルストップが終了するまで「1」に保持される。また、算出完了フラグF_DONEが「1」に設定された(図4のステップ27)後には、ステップ21の実行によって、しきい値VBRSTの算出は行われない。以上から明らかなように、しきい値VBRSTの算出は、アイドルストップの開始時に、1回のみ行われる。したがって、前記ステップ24及び25で用いられるバッテリ温度TB及びバッテリ電流IBは、アイドルストップの開始時におけるバッテリ温度TB及び電装デバイス供給電流である。
また、自動再始動カウンタのカウンタ値CRSTRTは、イグニッションスイッチ31のオンに伴って値0にリセットされ、前記ステップ7、8及び11から明らかなように、第1再始動条件(VB<VBRST、ΔVB≧ΔVBRST)が成立した時にのみインクリメントされる。以上より、カウンタ値CRSTRTは、イグニッションスイッチ31がオンされてからオフされるまでの期間、すなわち、車両Vの1ドライビングサイクル中に、第1再始動条件が成立することによって実行された自動再始動の実行回数(以下「自動再始動回数」という)を表す。以下、第1再始動条件の成立により実行される自動再始動を「第1自動再始動」という。
次に、図8を参照しながら、前述したバッテリ内部抵抗DCIRを算出するためのDCIR算出処理について説明する。本処理は、前述したアイドルストップ制御処理と同様、制御周期で繰り返し実行される。まず、図8のステップ31では、内燃機関3のクランキング中であるか否かを判別する。当該クランキングには、イグニッションスイッチ31のオンに伴うクランキングのみならず、再始動時におけるクランキングも含まれる。
上記ステップ31の答がNOのときには、そのまま本処理を終了する一方、YESで、クランキング中であるときには、ステップ32及び33において、算出用バッテリ電圧VCALを設定済みであるか否か、及び算出用バッテリ電流ICALを設定済みであるか否かを、それぞれ判別する。これらの算出用バッテリ電圧VCAL及び算出用バッテリ電流ICALの詳細については、後述する。
上記ステップ32及び33の答のいずれかがNOのときには、そのまま本処理を終了する。一方、ステップ32及び33の答がいずれもYESで、算出用バッテリ電圧VCAL及び算出用バッテリ電流ICALをいずれも設定済みであるときには、オームの法則に基づき、設定した算出用バッテリ電圧VCALを、算出用バッテリ電流ICALで除算することによって、バッテリ内部抵抗DCIRを算出し(ステップ34)、本処理を終了する。算出されたバッテリ内部抵抗DCIRの最新値は、RAMに記憶された後、前述したしきい値VBRSTの算出に用いられる。
クランキングの開始直後、スタータ7に対する内燃機関3のフリクションによる負荷は比較的大きく、それにより、バッテリ8からスタータ7に供給される電力が比較的大きいため、バッテリ電圧VBが急激に低下する(後述する図11参照)とともに、バッテリ電流IBが急激に増大する。また、内燃機関3の負荷は、エンジン回転数NEがクランキングにより上昇するのに伴って小さくなり、それに応じて、上記のように一旦、低下したバッテリ電圧VBは、急激に上昇するとともに、バッテリ電流IBは、急激に低下する。この場合、バッテリ電圧VBが最小になるタイミングと、バッテリ電流IBが最大になるタイミングは、ほぼ同じである。
算出用バッテリ電圧VCALは、バッテリ電圧の前回値VBZと今回値VBとの比較結果に基づいて、クランキング中におけるバッテリ電圧VBの最小値に設定される。また、算出用バッテリ電流ICALは、バッテリ電流の前回値IBZと今回値IBとの比較結果に基づいて、クランキング中におけるバッテリ電流IBの最大値に設定される。このように、バッテリ内部抵抗DCIRの算出に、クランキング中におけるバッテリ電圧VBの最小値及びバッテリ電流IBの最大値を用いることによって、電圧センサ25及び電流センサ26に含まれるノイズなどの影響を抑制しながら、この算出を適切に行うことができる。なお、クランキング中における、バッテリ電圧VBの最小値及びバッテリ電流IBの最大値ではなく、ほぼ同じタイミングで得られたバッテリ電圧VB及びバッテリ電流IBの他の適当な値を、バッテリ内部抵抗DCIRの算出に用いてもよい。
次に、図9を参照しながら、発電機9の発電を制御するための発電制御処理について説明する。本処理は、内燃機関3の運転中に、前記制御周期で繰り返し実行される。まず、図9のステップ41では、図3のステップ12で設定された増大時用発電制御フラグF_GENAUGが「1」であるか否かを判別する。この答がNO(F_GENAUG=0)のときには、通常時用発電制御を実行し(ステップ42)、本処理を終了する。この通常時用発電制御では、バッテリ電圧VBが所定の通常時用目標値(例えば12V)になるように、発電機9の発電電力、すなわち発電機9によるバッテリ8の充電電力が制御される。
一方、上記ステップ41の答がYES(F_GENAUG=1)のときには、増大時用発電制御を実行し(ステップ43)、本処理を終了する。この増大時用発電制御では、発電機9の発電電力が、通常時用発電制御の場合よりも大きくなるように制御され、それにより、バッテリ電圧VBが、上記の通常時用目標値よりも大きな所定の増大時用目標値(例えば14V)になるように制御される。そして、当該制御によりバッテリ電圧VBが増大時用目標値になると、増大時用発電制御が完了したとして、増大時用発電制御フラグF_GENAUGが「0」にリセットされる。
前述したように、増大時用発電制御フラグF_GENAUGは、イグニッションスイッチ31のオンに伴って「0」にリセットされるとともに、図3のステップ7、8及び12の実行により、第1自動再始動の実行開始に伴って「1」に設定される。また、上述したように、発電制御処理は、内燃機関3の運転中に実行されるとともに、増大時用発電制御の完了に伴って、増大時用発電制御フラグF_GENAUGは「0」にリセットされる。以上により、増大時用発電制御は、第1自動再始動の実行により再始動された内燃機関3の運転中に、実行される。
次に、図10を参照しながら、アイドルストップの禁止を判定するためのI/S禁止判定処理について説明する。本処理は、前述したアイドルストップ制御処理と同様、制御周期で繰り返し実行される。まず、図10のステップ51では、図3のステップ11でインクリメントされた自動再始動カウンタのカウンタ値CRSTRTが、所定回数CREF(例えば3)よりも大きいか否かを判別する。
このステップ51の答がNOのときには、アイドルストップを禁止せずに、許容するものとして、I/S禁止フラグF_ISTPNGを「0」に設定し(ステップ52)、本処理を終了する。一方、ステップ51の答がYESで、CRSTRT>CREFのとき、すなわち、自動再始動回数が所定回数CREFよりも大きいときには、アイドルストップを禁止するものとして、I/S禁止フラグF_ISTPNGを「1」に設定し(ステップ53)、本処理を終了する。
なお、I/S禁止フラグF_ISTPNGは、イグニションスイッチのオンに伴って「0」にリセットされる。これにより、上述したアイドルストップの禁止は、その開始からイグニションスイッチがオフされるまで、継続される。
図11は、上述した実施形態による動作例を示している。図11に示すように、アイドルストップフラグF_ISTPが「1」に設定され(図3のステップ4)、アイドルストップが開始されると(時点t1)、内燃機関3を駆動源とする発電機9の発電が停止されることと、バッテリ8から電装デバイス10への電力の供給によって、バッテリ電圧VBが低下する。また、アイドルストップの実行中、しきい値VBRSTが前述したようにして算出される。
そして、アイドルストップの実行中に、バッテリ電圧VBがしきい値VBRSTを下回ると(時点t2、図3のステップ7:YES)、アイドルストップフラグF_ISTPが「0」にリセットされ、アイドルストップが終了されるとともに、自動再始動フラグF_RSTRTが「1」に設定され、第1自動再始動が実行される(ステップ13)。これにより、バッテリ8の電力がスタータ7に供給されることによって、バッテリ電圧VBが急激に低下する。前述したように、スタータ7に対する内燃機関3のフリクションによる負荷は、エンジン回転数NEがクランキングにより上昇するのに伴って小さくなり、それに応じて、一旦、低下したバッテリ電圧VBは、急激に上昇した後、低下と上昇を繰り返す。
また、前述したように、しきい値VBRSTの基本値VBASEは、内燃機関3の自動再始動の実行に伴うバッテリ8からスタータ7への電流の供給により低下すると予測されるバッテリ電圧VBが所定の下限値VLMTLを下回らないような値に、設定されている(図4のステップ22)。これにより、図11に示すように、第1自動再始動の実行時、スタータ7への電流供給により急激に低下したバッテリ電圧VBの最低値は、下限値VLMTLよりも大きくなっている。
そして、内燃機関3の第1自動再始動が完了すると(時点t3、図3のステップ14:YES)、自動再始動フラグF_RSTRTが「0」にリセットされる(ステップ15)。また、発電機9が内燃機関3で駆動されることによって、発電機9によるバッテリ8の充電が開始され、それにより、バッテリ電圧VBが上昇する。
また、実施形態における各種の要素と、本発明における各種の要素との対応関係は、次のとおりである。すなわち、実施形態におけるECU2及びスタータ7が、本発明における始動装置に相当するとともに、実施形態における電圧センサ25、電流センサ26及びバッテリ温度センサ27が、本発明における電圧取得手段、供給電流取得手段及びバッテリ温度取得手段にそれぞれ相当する。また、実施形態におけるECU2が、本発明におけるバッテリ内部抵抗取得手段、電圧低下量取得手段、発電電力制御手段、カウント手段、及び自動停止禁止手段に相当する。
以上のように、上述した実施形態によれば、内燃機関3の自動停止の実行中に取得されたバッテリ電圧VBがしきい値VBRSTを下回ったときに、第1自動再始動を実行することによって、内燃機関3が再始動される(図3のステップ7、13)。これにより、内燃機関3の自動停止の実行中、前述した従来の場合と異なり、バッテリ電圧VBが過小になる前に、内燃機関3を再始動させるとともに、内燃機関3で発電機9を駆動することによって、発電機9でバッテリ8を充電することができるので、バッテリ電圧VBが過小になるのを防止することができる。
また、バッテリ電圧VBが過小になる前に、第1自動再始動を実行できるので、その実行時にバッテリ8からECU2及びスタータ7に電流を十分に供給できるとともに、内燃機関3の自動停止の実行中及び第1自動再始動の実行時に、バッテリ8からの供給電流の低下によりECU2がリセットされるのを防止でき、ひいては、内燃機関3を適切かつ迅速に再始動させることができる。以下、ECU2及びスタータ7を総称して、「始動装置」という。
さらに、前述した従来の場合と異なり、バッテリ電圧VBがしきい値VBRSTを下回ったときに、第1自動再始動を実行するだけで、その後の内燃機関3の自動停止を禁止しないので、前述した所定の停止条件(図3のステップ3)が成立したときに、再度、内燃機関3の自動停止を実行でき、したがって、内燃機関3の燃費を向上させることができる。
また、しきい値VBRSTは、内燃機関3の自動再始動の実行に伴うバッテリ8からスタータ7への電流供給により低下すると予測されるバッテリ電圧VBが下限値VLMTLを下回らないように、設定される(図4のステップ22、26)。これにより、第1自動再始動の実行時、ECU2がリセットされるのを確実に防止することができるので、前述した効果、すなわち、内燃機関3を適切かつ迅速に再始動させられるという効果を、有効に得ることができる。
さらに、バッテリ内部抵抗DCIRは、その劣化度合が大きいほど、より大きくなり、バッテリ8から始動装置(ECU2、スタータ7)に供給される電流は、バッテリ内部抵抗DCIRが大きいほど、より小さくなる。前述した実施形態によれば、しきい値VBRSTが、バッテリ内部抵抗DCIRに応じて設定される(図4のステップ23、26)。これにより、バッテリ内部抵抗DCIRに応じて、バッテリ電圧VBが始動装置に電流を十分に供給できるような大きさであるときに、第1自動再始動を実行することができるので、前述した効果、すなわち内燃機関3を適切かつ迅速に再始動させられるという効果を、有効に得ることができる。また、この効果を、上述した下限値VLMTLに応じたしきい値VBRSTの設定と相俟って、より有効に得ることができる。
また、内燃機関3を適切かつ迅速に再始動するために、バッテリ8から始動装置に電流を十分に供給する上では、しきい値VBRSTを比較的大きな値に設定するのが好ましい。しかし、その場合には、前述した第1自動再始動の実行頻度が大きくなるので、内燃機関3の燃費が悪化する可能性がある。前述した実施形態によれば、しきい値VBRSTを、比較的大きな一定値に設定するのではなく、バッテリ内部抵抗DCIRが小さいほど、より小さな値に設定するので(図4のステップ23、図5、ステップ26)、内燃機関3の適切かつ迅速な再始動と、第1自動再始動の実行頻度の低減による燃費の向上とを、両立させることができる。
さらに、バッテリ8から始動装置に供給される電流は、バッテリ温度TBが低いほど、より小さくなる。前述した実施形態によれば、しきい値VBRSTが、バッテリ温度TBに応じて設定される(図4のステップ24、26)。これにより、バッテリ温度TBに応じて、バッテリ電圧VBが始動装置に電流を十分に供給できるような大きさであるときに、第1自動再始動を実行することができるので、前述した効果、すなわち内燃機関3を適切かつ迅速に再始動させられるという効果を、有効に得ることができる。また、この効果を、前述した下限値VLMTL及びバッテリ内部抵抗DCIRに応じたしきい値VBRSTの設定と相俟って、より有効に得ることができる。
さらに、しきい値VBRSTを、比較的大きな一定値に設定するのではなく、バッテリ温度TBが高いほど、より小さな値に設定する(図4のステップ24、図6、ステップ26)ので、内燃機関3の適切かつ迅速な再始動と、第1自動再始動の実行頻度の低減による燃費の向上とを、両立させることができる。また、この効果を、上述したバッテリ内部抵抗DCIRに応じたしきい値VBRSTの設定と相俟って、より有効に得ることができる。
また、バッテリ8が、始動装置(ECU2、スタータ7)及び電装デバイス10の電源として共用されているため、内燃機関3の自動停止の実行中、前述した電装デバイス供給電流(バッテリ8から電装デバイス10に供給される供給電流)が大きいほど、バッテリ電圧VBの低下量が大きくなるので、その後の第1自動再始動の実行時、バッテリ8から始動装置に供給される電流がより小さくなる。前述した実施形態によれば、しきい値VBRSTが、内燃機関3の自動停止の実行中における電装デバイス供給電流に相当するバッテリ電流IBに応じて設定される(図4のステップ25、26)。
これにより、電装デバイス供給電流に応じて、バッテリ電圧VBが始動装置に電流を十分に供給できるような大きさであるときに、第1自動再始動を実行できるので、前述した効果、すなわち内燃機関3を適切かつ迅速に再始動させられるという効果を、有効に得ることができる。また、この効果を、前述した下限値VLMTL、バッテリ内部抵抗DCIR及びバッテリ温度TBに応じたしきい値VBRSTの設定と相俟って、より有効に得ることができる。
さらに、しきい値VBRSTを、比較的大きな一定値に設定するのではなく、電装デバイス供給電流(バッテリ電流IB)が小さいほど、より小さな値に設定する(図4のステップ25、図7、ステップ26)ので、内燃機関3の適切かつ迅速な再始動と、第1自動再始動の実行頻度の低減による燃費の向上とを、両立させることができる。また、この効果を、前述したバッテリ内部抵抗DCIR及びバッテリ温度TBに応じたしきい値VBRSTの設定と相俟って、より有効に得ることができる。
また、内燃機関3の自動停止の実行中、バッテリ電圧VBが急激に低下しているような場合には、バッテリ電圧VBとしきい値VBRSTとの比較結果に応じて内燃機関3の自動再始動の実行の可否を判定したのでは、間に合わず、内燃機関3の自動停止の実行中や第1自動再始動の実行時に、バッテリ電圧VBが下限値VLMTLを下回ることによって、ECU2がリセットされる可能性がある。
前述した実施形態によれば、内燃機関の自動停止の実行中に、バッテリ電圧VBの単位時間当たりの低下量である電圧低下量ΔVBが所定量ΔVBRST以上になったときに、第1自動再始動が実行される(図3のステップ8、13)。これにより、内燃機関3の自動停止の実行中に、電圧低下量ΔVBが比較的大きくなったときに、第1自動再始動を実行することができるので、上述した内燃機関3の自動停止の実行中や第1自動再始動の実行時におけるECU2のリセットを防止することができる。
さらに、第1自動再始動の実行後の内燃機関3の再始動後運転中に、増大時用発電制御を実行する(図9のステップ43)ことによって、発電機9による発電電力が、再始動後運転中でないときよりも大きくなるように制御される。これにより、内燃機関3の再始動後運転中に、バッテリ電圧VBを十分に上昇させることができるので、その後の内燃機関3の自動停止の実行中に、バッテリ電圧VBがしきい値VBRSTを下回りにくくなるため、第1自動再始動の実行頻度を低減することができる。
また、バッテリ8の劣化度合が比較的大きい場合には、バッテリ8を発電機9で充電しても、バッテリ電圧VBが十分に上昇しないため、しきい値VBRSTを下回りやすくなり、ひいては、第1自動再始動の実行回数が多くなる。この場合、内燃機関3の自動停止を実行すると、その後の内燃機関3の自動再始動の実行時、バッテリ8から始動装置に電流を十分に供給できず、内燃機関3を適切に再始動できない可能性がある。
前述した実施形態によれば、1ドライビングサイクル中における第1自動再始動の実行回数である自動再始動回数が、カウンタ値CRSTRTのインクリメントによってカウントされる(図3のステップ11)とともに、カウントされた自動再始動回数が所定回数CREFを超えたときに、その後の内燃機関3の自動停止が禁止される(図10のステップ51、53)。これにより、自動再始動回数が比較的多く、バッテリ8の劣化度合が比較的大きくなっている可能性があるときに、内燃機関3の自動停止を禁止することができるので、上述した不具合を回避することができる。また、前述した従来の場合と異なり、自動再始動回数が所定回数CREFを超えない限り、内燃機関3の自動停止の実行が許容されるので、内燃機関3の自動停止の禁止による燃費の悪化を防止することができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、バッテリ電圧VBを電圧センサ25で検出しているが、バッテリ電流IBなどに応じて算出してもよい。また、実施形態では、バッテリ電流IBを電流センサ26で検出しているが、バッテリ電圧VBなどに応じて算出してもよい。さらに、実施形態では、バッテリ温度TBを、バッテリ温度センサ27で検出しているが、バッテリ8の周囲の雰囲気温度の検出値や、バッテリ電流IBに応じて算出(推定)してもよい。
また、実施形態では、基本値VBASEを内部抵抗補正項CORDCIR、温度補正項CORTB及び負荷電流補正項CORLOIBで補正することによって、しきい値VBRSTを設定(算出)しているが、基本値VBASEをそのまま、しきい値VBRSTとして設定してもよい。あるいは、これらの3つの補正項CORDCIR、CORTB、CORLOIBのうちの2つ、又は1つで基本値VBASEを補正することによって、しきい値VBRSTを設定してもよい。
あるいは、バッテリ内部抵抗DCIR、バッテリ温度TB及び電装デバイス供給電流の少なくとも1つのパラメータと、しきい値VBRSTとの関係を、実験により予め求めてマップ化するとともに、この少なくとも1つのパラメータに応じ、このマップを検索することによって、しきい値VBRSTを設定してもよい。なお、このマップでは、しきい値VBRSTは、少なくとも1つのパラメータの全範囲において、内燃機関3の自動再始動の実行に伴うバッテリ8から始動装置への電流の供給により低下すると予測されるバッテリ電圧VBが下限値VLMTLを下回らないような値に、設定される。
さらに、実施形態では、第1自動再始動を、バッテリ電圧VBがしきい値VBRSTを下回ったときに、又は、電圧低下量ΔVBが所定量ΔVBRST以上になったときに、実行しているが、バッテリ電圧VBがしきい値VBRSTを下回ったときにのみ、実行してもよい。また、実施形態では、自動再始動回数として、車両Vの1ドライビングサイクル中における第1自動再始動の実行回数をカウントしているが、例えば、2以上のドライビングサイクル中における第1自動再始動の実行回数や、イグニッションスイッチ31のオンによる内燃機関3の始動から所定時間が経過するまでの期間における第1自動再始動の実行回数を、カウントしてもよい。さらに、実施形態では、アイドルストップの禁止を、その開始からイグニッションスイッチがオフされるまで、継続しているが、バッテリ8が新品に交換されるまで継続してもよい。
また、実施形態は、スタータ7の電動モータと、発電機9のオルタネータが別個に設けられたタイプの自動停止再始動装置に、本発明を適用した例であるが、本発明は、これに限らず、電動モータ及びオルタネータとして兼用された発電電動機を有する自動停止再始動装置に、本発明を適用してもよい。さらに、実施形態では、内燃機関3は、ガソリンエンジンであるが、ディーゼルエンジンや、LPGエンジン、CNGエンジンなどでもよい。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
V 車両
2 ECU(始動装置、バッテリ内部抵抗取得手段、電圧低下量取得手段、発 電電力制御手段、カウント手段、自動停止禁止手段)
3 内燃機関
7 スタータ(始動装置)
8 バッテリ
9 発電機
10 電装デバイス
25 電圧センサ(電圧取得手段)
26 電流センサ(供給電流取得手段)
27 バッテリ温度センサ(バッテリ温度取得手段)
VB バッテリ電圧
VBRST しきい値
VLMTL 下限値
DCIR バッテリ内部抵抗
TB バッテリ温度
IB バッテリ電流(電装デバイスに供給される供給電流)
ΔVB 電圧低下量
ΔVBRST 所定量
CRSTRT 自動再始動カウンタのカウンタ値(自動再始動回数)
CREF 所定回数

Claims (8)

  1. 車両の動力源である内燃機関を、所定の停止条件が成立したときに自動的に停止させる自動停止を実行するとともに、所定の再始動条件が成立したときに前記内燃機関を自動的に再始動させる自動再始動を実行する内燃機関の自動停止再始動装置であって、
    前記内燃機関を始動するための始動装置と、
    当該始動装置の電源であるバッテリと、
    前記内燃機関を駆動源とし、前記バッテリを充電するための発電機と、
    前記バッテリの電圧を取得する電圧取得手段と、を備え、
    前記始動装置は、前記内燃機関の自動停止の実行中に取得された前記バッテリの電圧がしきい値を下回ったときに、前記内燃機関の自動再始動を実行することを特徴とする内燃機関の自動停止再始動装置。
  2. 前記しきい値は、前記内燃機関の自動再始動の実行に伴う前記バッテリから前記始動装置への電流の供給により低下すると予測される前記バッテリの電圧が下限値を下回らないように設定されることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の自動停止再始動装置。
  3. 前記バッテリの内部抵抗を取得するバッテリ内部抵抗取得手段を、さらに備え、
    前記しきい値は、前記取得されたバッテリの内部抵抗に応じて設定されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の内燃機関の自動停止再始動装置。
  4. 前記バッテリの温度を取得するバッテリ温度取得手段を、さらに備え、
    前記しきい値は、前記取得されたバッテリの温度に応じて設定されることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の内燃機関の自動停止再始動装置。
  5. 前記バッテリは、前記始動装置に加え、前記車両に搭載された電装デバイスの電源として共用されており、
    前記バッテリから前記電装デバイスに供給される供給電流を取得する供給電流取得手段を、さらに備え、
    前記しきい値は、前記内燃機関の自動停止の実行中に取得された前記供給電流に応じて設定されることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の内燃機関の自動停止再始動装置。
  6. 前記バッテリの電圧の単位時間当たりの低下量である電圧低下量を取得する電圧低下量取得手段を、さらに備え、
    前記始動装置は、前記内燃機関の自動停止の実行中に取得された前記バッテリの電圧が前記しきい値を下回ったときに、又は、前記内燃機関の自動停止の実行中に取得された前記電圧低下量が所定量以上になったときに、前記内燃機関の自動再始動を実行することを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の自動停止再始動装置。
  7. 前記始動装置による前記内燃機関の自動再始動の実行後の前記内燃機関の再始動後運転中に、当該再始動後運転中でないときよりも、前記発電機による発電電力を大きくなるように制御する発電電力制御手段を、さらに備えることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の内燃機関の自動停止再始動装置。
  8. 所定期間における前記始動装置による前記内燃機関の自動再始動の実行回数である自動再始動回数をカウントするカウント手段と、
    当該カウントされた自動再始動回数が所定回数を超えたときに、その後の前記内燃機関の自動停止を禁止する自動停止禁止手段と、をさらに備えることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の内燃機関の自動停止再始動装置。
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JP2017155623A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 トヨタ自動車株式会社 車両用制御装置
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