JP2014159192A - 同期台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、中腰の作業をなくして、作業者の負担軽減を図ることを目的とする。
【解決手段】本発明に係る同期台車によると、搬送されている車両に対して作業者が部品を組付ける車両組立ラインにおいて使用され、車両と同期して移動可能な同期台車であって、同期台車本体部12と、同期台車本体部12に折り畳み、あるいは展開可能な状態で装着されて、展開位置で作業者が着座して部品組付け作業を行えるように構成された椅子30と、椅子30に対して折り畳み方向に力を加える付勢機構と、椅子30を前記付勢機構の力に抗して展開位置に保持する展開保持機構と、作業者の操作力を受けて展開保持機構の保持状態を解除できるロック解除機構60とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、搬送されている車両に対して作業者が部品を組付ける車両組立ラインにおいて使用され、前記車両と同期して移動可能な同期台車に関する。
車両組立ラインにおいて使用される同期台車に関する技術が特許文献1に記載されている。
同期台車は、車両に組付ける部品と、その部品の組付けに使用される工具等とを運搬する台車であり、前記車両と同期して移動できるように構成されている。このため、作業者は前記車両の位置で同期台車から部品と工具とを受け取り、その工具を使用して車両に部品を組付けられるようになる。
特開2002−114179号
しかし、例えば、車両の低い位置に部品を組付ける作業においては、作業者が中腰になることが多く、作業者の負担が大きくなる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、同期台車を利用して中腰の作業をなくし、作業者の負担軽減を図ることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、搬送されている車両に対して作業者が部品を組付ける車両組立ラインにおいて使用され、前記車両と同期して移動可能な同期台車であって、同期台車本体部と、前記同期台車本体部に折り畳み、あるいは展開可能な状態で装着されて、展開位置で作業者が着座して部品組付け作業を行えるように構成された椅子と、前記椅子に対して折り畳み方向に力を加える付勢機構と、前記椅子を前記付勢機構の力に抗して展開位置に保持する展開保持機構と、作業者の操作力を受けて展開保持機構の保持状態を解除できるロック解除機構とを有することを特徴とする。
本発明によると、作業者が付勢機構の力に抗して椅子を展開させることで、前記椅子が展開保持機構の働きで展開状態に保持される。このため、作業者は椅子に着座して車両に対して部品組付け作業を行えるようになる。したがって、車両の低い位置に部品を組付ける作業においても中腰になる必要がなくなり、作業者の負担軽減を図れるようになる。
さらに、作業終了後、ロック解除機構を操作して展開保持機構の保持状態を解除することで、椅子は付勢機構の力で折り畳まれるようになる。
請求項2の発明によると、同期台車本体部に設けられており、車両に組付ける部品を載せた状態で、その同期台車本体部から手前に引き出せるように構成されたテーブルを備えており、前記テーブルを引き出す動作を利用して椅子を折り畳み位置から展開できるように構成されていることを特徴とする。
このため、テーブルの引き出しと椅子の展開とを同時に行えるようになる。
請求項3の発明によると、ロック解除機構は、作業者が部品の組付けに使用した工具を工具ホルダに戻す操作により、展開保持機構の保持状態を解除できるように構成されていることを特徴とする。
このため、部品の組付け作業が終了した段階で、椅子を確実に折り畳めるようになる。
請求項4の発明によると、同期台車本体部は、上昇することで車両に連結される連結バーを備えており、前記連結バーは、前記椅子が折り畳み位置から展開する動作と連動して上昇するように構成されていることを特徴とする。
このため、連結バーを上昇させる動作が面倒にならない。
本発明によると、同期台車を利用することで中腰の作業がなくなり、作業者の負担軽減を図ることができる。
本発明の本実施形態1に係る同期台車の椅子の折り畳み状態、及びテーブルの格納状態を表す模式平面図である。 前記同期台車の椅子、及びテーブルの展開状態を表す模式斜視図である。 前記同期台車の椅子の折り畳み状態、及びテーブルの格納状態を表す模式斜視図である。 前記テーブルの格納と椅子の折り畳み動作と連結バーの下降動作の関係を表す模式図である。 椅子の折り畳み状態を表す斜視図である。 椅子の展開状態を表す斜視図である。 椅子に対して折り畳み位置方向に力を加える付勢機構の斜視図である。 ロック解除機構の工具ホルダ部及びロック解除レバーの側面図(A図)、展開保持機構のロックレバー等の側面図(B図)、B図のC−C矢視図(C図)である。
[実施形態1]
以下、図1〜図8に基づいて本発明の実施形態1に係る同期台車について説明する。本実施形態に係る同期台車10は、所定高さ位置で定速搬送されている車両(図示省略)に対して作業者が中腰の高さで部品を組付ける車両組立ラインにおいて使用される同期台車である。
なお、図中の前後左右、及び上下は、同期台車10の前後左右、及び上下に対応している。
<同期台車10の概要について>
同期台車10は、図1〜図3に示すように、搬送されている車両(図示省略)と同期して移動できるように構成された同期台車本体部12を備えている。同期台車本体部12は、角形フレーム状に形成された台車であり、その同期台車本体部12の四隅の位置に車輪13が装着されている。また、前記同期台車本体部12には、その同期台車本体部12の右側後部に折り畳まれた状態で椅子30が装着されており、その椅子30の近傍に上下動可能な状態で前記車両と同期台車本体部12とを連結するための連結バー40が設けられている。さらに、同期台車本体部12の内側には、前記車両に組付ける部品、及び電動工具Mを収納するテーブル20が手前(右側)に引き出し可能な状態で収納されている。
<椅子30について>
椅子30は、展開した状態で作業者が着座し、同期台車本体部12と共に車両と同期して移動できるように構成されている。即ち、作業者は椅子30に着座した状態で車両に対する部品組付け作業を行うことができるようになる。椅子30は、図5、図6に示すように、同期台車本体部12のフレームから後方に張り出す水平支持軸125に対して上下回動可能な状態で連結されている。水平支持軸125は、作業者が着座する高さ位置に設けられており、その水平支持軸125が、図5に示すように、椅子30の前後の左脚を構成する枠状の左脚部36によって支持されている。ここで、前記左脚部36の下端には車輪36sが装着されている。
椅子30は、角板状に形成された着座部32を備えており、その着座部32の基端部(左端部)の位置に、図6、図7等に示すように、前側軸受32xと後側軸受32yとが設けられている。そして、着座部32の前側軸受32xと後側軸受32yとに同期台車本体部12の水平支持軸125が相対回動自在な状態で通されている。このため、椅子30の着座部32は、同期台車本体部12の水平支持軸125を中心にして上下回動が可能になる。
椅子30の着座部32の右端(回動自由端)には、図5、図6に示すように、椅子30の前後の右脚を構成する枠状の右脚部34が上下回動可能な状態で連結されている。また、右脚部34の下端には左脚部36と同様に車輪34sが装着されている。ここで、椅子30の右脚部34は、前記左脚部36と等しいサイズで形成されている。このため、着座部32が同期台車本体部12の水平支持軸125を中心に下回動し、右脚部34の車輪34sが床面に当接した状態で、前記着座部32は水平に保持されて作業者が着座できるようになる。また、着座部32上には、図6等に示すように、その後端位置に作業者が安全に着座できるように背もたれ枠32bが設けられている。
さらに、着座部32の左端側には、図7等に示すように、前側軸受32xの位置から左方向に張り出す折り畳み用レバー33が設けられている。そして、折り畳み用レバー33の側面に折り畳み用ワイヤー37が連結される引き止め部33xが設けられている。
折り畳み用ワイヤー37は、図4、図7に示すように、その折り畳み用ワイヤー37の途中位置が同期台車本体部12のフレーム下端に設けられた下部滑車38dと、前記フレーム上端に設けられた上部滑車38uとに掛けられている。そして、折り畳み用ワイヤー37の下部滑車38d側の端部(基端部)が着座部32の折り畳み用レバー33の引き止め部33xに連結されている。また、折り畳み用ワイヤー37の上部滑車38u側の端部(先端部)が重り39に連結されている。これにより、重り39の重量で着座部32の折り畳み用レバー33が引き下げられ、着座部32が同期台車本体部12の水平支持軸125を中心にして上方に回動し(図4の二点鎖線参照)。これにより、椅子30が重り39の重量に起因する力で折り畳まれるようになる(図5参照)。また、後記するように、前記重り39が引き上げられると折り畳み用ワイヤー37が弛み、着座部32が自重と右脚部34との重量による力で同期台車本体部12の水平支持軸125を中心にして下方に回動し、椅子30が展開するようになる(図6参照)。
さらに、重り39には、図4に示すように、連結バー40がその重り39と共に昇降できるように連結されている。
即ち、重り39、折り畳み用ワイヤー37、及び下部滑車38d、上部滑車38uが本発明における椅子に対して折り畳み方向に力を加える付勢機構に相当する。
<テーブル20について>
テーブル20は、図1〜図3等に示すように、角形枠状のテーブル本体部22を備えており、そのテーブル本体部22の角部に上部軸受24が縦向きに固定されている。そして、テーブル20の上部軸受24に、図3等に示すように、同期台車本体部12の回転中心縦軸121の上部が相対回転可能な状態で挿通されている。これにより、テーブル本体部22は、同期台車本体部12の回転中心縦軸121の回りを水平回動が可能になり、図1に示すように、同期台車本体部12に格納される格納位置から図2に示す使用位置まで手前に引き出せるようになる。
また、同期台車本体部12の回転中心縦軸121は、図3に示すように、その回転中心縦軸121の下部が下部軸受26に挿通されており、その下部軸受26とテーブル本体部22の回動自由端側が斜め支持棒27によって連結されている。即ち、テーブル本体部22の回動自由端側は、下部軸受26と斜め支持棒27とによって下方から支えられている。
テーブル本体部22は、長辺部22eと短辺部22sとからなる長方形状に形成されており、図3に示すように、回動自由端側の短辺部22sに作業者がテーブル本体部22を引き出す際に把持する手摺部22zが設けられている。さらに、テーブル本体部22には、上部軸受24側の長辺部22eの近傍に車両に組付ける部品を収納するための容器22yが設けられている。
また、テーブル本体部22の容器22yと反対側の長辺部22eには、図1、図2に示すように、引き止め金具22kが設けられており、その引き止め金具22kに重り引き上げ機構50の引き上げワイヤー52が連結されている。
重り引き上げ機構50は、テーブル本体部22を、図1に示すように、同期台車本体部12に格納される格納位置から図2に示す使用位置まで引き出す力を利用して、椅子30の折り畳みに使用される重り39を引き上げる機構である。重り引き上げ機構50は、図4に示すように、テーブル本体部22の回動動作を重り39に伝える引き上げワイヤー52と、同期台車本体部12のフレームに取付けられて、引き上げワイヤー52が掛けられる複数の滑車54とから構成されている。そして、引き上げワイヤー52の一端がテーブル本体部22の引き止め金具22kに連結されており、引き上げワイヤー52の他端が重り39に連結されている。このため、テーブル本体部22を同期台車本体部12の格納位置から使用位置まで引き出すことで(図2参照)、引き上げワイヤー52が引っ張られ、重り39が引き上げられるようになる。この結果、前述のように、椅子30が展開される。
このため、テーブル本体部22には、重り引き上げ機構50の引き上げワイヤー52を介して、常に、格納位置方向に重りの39の重量に起因する引っ張り力が加わるようになる。
<展開保持機構70について>
テーブル20の下部軸受26と同期台車本体部12のフレーム間には、テーブル本体部22が、図2に示すように、使用位置まで引き出された状態で、テーブル本体部22を重り39の重量に抗して使用位置に保持し、これにより椅子30を展開位置に保持する展開保持機構70が設けられている。
展開保持機構70は、図8(B)に示すように、テーブル20の下部軸受26に設けられて、テーブル本体部22と共に回動できるように構成されたロックレバー72を備えている。ロックレバー72は横棒状に形成されており、そのロックレバー72の基端部がテーブル20の下部軸受26の側面に上下回動可能な状態で連結されている。ロックレバー72は、水平なロック位置と先端側が高くなるように傾斜したロック解除位置間を回動できるように構成されており、バネ(図示省略)の力で水平なロック位置に保持されている。さらに、ロックレバー72の上側面には引き止め金具72xが設けられている。そして、ロックレバー72の引き止め金具72xにそのロックレバー72を前記バネの力に抗して上方に回動させるロック解除機構60(後記する)のロック解除ワイヤー67が連結されている。
同期台車本体部12には、図8(B)に示すように、所定位置に前後方向に延びる水平中心軸127が設けられており、その水平中心軸127に略横L字形の鉤部127kが設けられている。そして、テーブル本体部22が、図2に示すように、使用位置まで引き出された状態で、展開保持機構70のロックレバー72の先端部が、図8(B)(C)に示すように、前記バネの力で同期台車本体部12の鉤部127kと係合し、テーブル本体部22が重り39の重量に抗して使用位置に保持される。
<ロック解除機構60について>
ロック解除機構60は、展開保持機構70によるテーブル本体部22の使用位置保持状態、及び椅子30の展開状態を解除するための機構である。ロック解除機構60は、図8(A)等に示すように、テーブル本体部22の回動自由端側に設けられたロック解除レバー62を備えている。ロック解除レバー62は、先端部に電動工具Mを収納する工具ホルダ62hを備えるレバーであり、長手方向における途中位置に横向きの軸受部62jが設けられている。そして、ロック解除レバー62の軸受部62jにテーブル本体部22の支持軸63が相対回動可能な状態で挿通されている。即ち、ロック解除レバー62は支持軸63を中心に上下回動可能な状態でテーブル本体部22に装着されている。
また、ロック解除レバー62の工具ホルダ62hと軸受部62jとの間にはバネ受け62bが設けられており、そのバネ受け62bとテーブル本体部22のフレーム22f間にコイルバネ64が装着されている。コイルバネ64は、ロック解除レバー62の工具ホルダ62hを上方に引き上げて、ロック解除レバー62を水平に保持できるように付勢されている。
さらに、ロック解除レバー62の基端部、即ち、工具ホルダ62hの反対側には引き止め金具62xが取付けられており、その引き止め金具62xにロック解除ワイヤー67の一端が連結されている。そして、上記したように、ロック解除ワイヤー67の他端が、図8(B)に示すように、展開保持機構70のロックレバー72の引き止め金具72xに連結されている。ロック解除ワイヤー67は、テーブル本体部22のフレームに取付けられた複数の滑車54に掛けられて張られた状態に保持されている。
上記構成により、作業者が電動工具Mをロック解除レバー62の工具ホルダ62hに戻し、コイルバネ64のバネ力に抗して工具ホルダ62hを押し下げると、ロック解除レバー62が、図8(A)において左回動してそのロック解除レバー62の引き止め金具62xが引き上げられる。これにより、ロック解除ワイヤー67がロック解除レバー62に引っ張られ、展開保持機構70のロックレバー72をバネの力に抗して上方に引き上げる(図8(B)の二点鎖線参照)。これにより、展開保持機構70のロックレバー72の先端が同期台車本体部12の鉤部127kから外れ、テーブル本体部22は重り39の重量に起因する引っ張り力で同期台車本体部12に格納される方向に移動(図2において左回動)できるようになる。
<同期台車10の動作について>
次に、車両組立ラインにおける同期台車10の動作について説明する。
同期台車10を使用する際には、図1、図3に示すように、椅子30は重り39、折り畳み用ワイヤー37等の付勢機構の働きで折り畳み位置に保持されている。また、テーブル20のテーブル本体部22は、重り39、引き上げワイヤー52等の働きで同期台車本体部12に格納された位置(格納位置)に保持されている。さらに、連結バー40は、重り39と共に下限位置に保持されている。
この状態で、作業者は同期台車本体部12を車両の下まで移動させ、テーブル本体部22の手摺部22zを持ってテーブル本体部22を手前に引き出す。即ち、テーブル本体部22を図1に示す格納位置から回転中心縦軸121の回りに右回動させる。これにより、重り引き上げ機構50の引き上げワイヤー52がテーブル本体部22によって引っ張られ、重り39が引き上げられる。
そして、テーブル本体部22が図2に示す使用位置まで約90°右回動すると、テーブル本体部22に設けられた展開保持機構70のロックレバー72が、図8(B)(C)に示すように、同期台車本体部12の鉤部127kと係合する。これにより、テーブル本体部22は重り39の重量に起因する引き上げワイヤー52の引っ張り力に抗して図2に示す使用位置に保持される。
さらに、テーブル本体部22が使用位置まで約90°右回動することで、重り39が上限位置まで引き上げられる。この結果、重り39と共に連結バー40が上限位置まで上昇し、その連結バー40の上端部が前記車両と係合するようになる。これにより、同期台車本体部12は前記車両と同期して移動するようになる。
さらに、重り39が上昇する過程で、図4に示す椅子30の折り畳み用ワイヤー37が弛められ、椅子30の着座部32と折り畳み用レバー33とが着座部32の自重、及び右脚部34等の重量で水平支持軸125を中心に下方に回動(右回動)する。即ち、前記重り39が上昇する過程で椅子30が展開されるようになる。そして、重り39が上限位置まで上昇する前に、椅子30の右脚部34の車輪34sが床面に当接して、図6に示すように、椅子30が完全に展開する。
即ち、テーブル本体部22を使用位置に保持する展開保持機構70が椅子30を展開位置に保持する本発明の展開保持機構として機能する。
次に、この状態で、作業者は、椅子30に着座し、テーブル20(テーブル本体部22)の容器22yから部品を取り、テーブル本体部22の工具ホルダ62hから電動工具Mを取って、前記車両に対して前記部品の組付け作業を行う。
そして、作業終了後、立ち上がって電動工具Mを工具ホルダ62hに戻し、その工具ホルダ62hを下方に押圧する。
これにより、ロック解除機構60のロック解除レバー62がロック解除ワイヤー67を引っ張り、図8(B)に示すように、ロック解除ワイヤー67が展開保持機構70のロックレバー72をバネの力に抗して上方に引き上げる。この結果、展開保持機構70のロックレバー72の先端が同期台車本体部12の鉤部127kから外れる。即ち、展開保持機構70のテーブル保持状態が解除され、テーブル本体部22は重り39の重量に起因する引っ張り力で同期台車本体部12に格納される方向に移動(図2において左回動)する。
また、重り39が下降することで連結バー40が下降し、その連結バー40と前記車両との係合が解除される。
さらに、重り39が下降することで、図4に示すように、折り畳み用ワイヤー37を介して椅子30の折り畳み用レバー33が下方に引っ張られ、椅子30の着座部32が同期台車本体部12の水平支持軸125を中心にして上方向に回動する。これにより、椅子30が重り39の重量に起因する力で折り畳まれて、一連の作業が終了する。
<本実施形態に係る同期台車10の長所について>
本発明に係る同期台車10によると、作業者が付勢機構(重り39等)の力に抗して椅子30を展開させることで、椅子30が展開保持機構70の働きで展開状態に保持される。このため、作業者は椅子30に着座して車両に対して部品組付け作業を行えるようになる。したがって、車両の低い位置に部品を組付ける作業においても中腰になる必要がなくなり、作業者の負担軽減を図れるようになる。
さらに、作業終了後、ロック解除機構60を操作して展開保持機構70の保持状態を解除することで、椅子30は付勢機構(重り39等)の力で折り畳まれるようになる。
また、テーブル20(テーブル本体部22)を引き出す動作を利用して椅子30を展開できるように構成されているため、テーブル20の引き出しと椅子30の展開とを同時に行えるようになる。
また、ロック解除機構60は、作業者が部品の組付けに使用された電動工具Mを工具ホルダ62hに戻す操作により、展開保持機構70の保持状態を解除できるように構成されている。このため、部品の組付け作業が終了した段階で、椅子30を確実に折り畳めるようになる。
また、連結バー40は、椅子30が展開する動作と連動して上昇するように構成されているため、連結バー40を上昇させる動作が面倒にならない。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、テーブル本体部22を格納位置から使用位置まで引き出す動作により、引き上げワイヤー52を介して重り39を引き上げ、椅子30を展開させる例を示した。しかし、テーブル本体部22を自重で格納位置から使用位置まで回動できる構成にすれば、椅子30を展開させる動作により重り39を引き上げ、引き上げワイヤー52を弛めることで、テーブル本体部22を格納位置から使用位置まで回動させることができるようになる。
さらに、本実施形態では、重り39を使用する例を示したが、重り39の代わりにバネを使用することも可能である。
<追加クレーム案>
1) 請求項1に記載された同期台車であって、
前記同期台車本体部に設けられており、前記車両に組付ける部品を載せた状態で、その同期台車本体部から手前に引き出せるように構成されたテーブルを備えており、
前記テーブルを引き出す動作を利用して、前記椅子に対して折り畳み方向に力を加える付勢機構の重りを引き上げ、前記椅子を折り畳み位置から展開できるように構成されていることを特徴とする同期台車。
2) 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された同期台車であって、
前記椅子を前記付勢機構の力に抗して展開位置に保持する展開保持機構は、前記テーブルのロックレバーと前記同期台車本体部の鉤部とを備え、前記ロックレバーが前記鉤部と係合することで前記テーブルを引き出し位置に保持して前記椅子を展開状態にする構成であり、
前記ロック解除機構は、作業者が部品の組付けに使用した工具を工具ホルダに戻す操作により、前記ロックレバーと前記鉤部の係合を解除して前記展開保持機構の保持状態を解除できるように構成されていることを特徴とする同期台車。
3) 請求項1から請求項3のいずれかに記載された同期台車であって、
前記同期台車本体部は、上昇することで前記車両に連結される連結バーを備えており、
前記連結バーは、前記テーブルを引き出す動作により前記付勢機構の重りと共に引き上げられることで、前記椅子が折り畳み位置から展開する動作と連動して上昇するように構成されていることを特徴とする同期台車。
12・・・・・同期台車本体部
20・・・・・テーブル
22・・・・・テーブル本体部
30・・・・・椅子
37・・・・・折り畳み用ワイヤー(付勢機構)
39・・・・・重り(付勢機構)
40・・・・・連結バー
60・・・・・ロック解除機構
62・・・・・ロック解除レバー
62h・・・・工具ホルダ
70・・・・・展開保持機構
72・・・・・ロックレバー
127k・・・鉤部
M・・・・・・電動工具(工具)

Claims (4)

  1. 搬送されている車両に対して作業者が部品を組付ける車両組立ラインにおいて使用され、前記車両と同期して移動可能な同期台車であって、
    同期台車本体部と、
    前記同期台車本体部に折り畳み、あるいは展開可能な状態で装着されて、展開位置で作業者が着座して部品組付け作業を行えるように構成された椅子と、
    前記椅子に対して折り畳み方向に力を加える付勢機構と、
    前記椅子を前記付勢機構の力に抗して展開位置に保持する展開保持機構と、
    作業者の操作力を受けて展開保持機構の保持状態を解除できるロック解除機構と、
    を有することを特徴とする同期台車。
  2. 請求項1に記載された同期台車であって、
    前記同期台車本体部に設けられており、前記車両に組付ける部品を載せた状態で、その同期台車本体部から手前に引き出せるように構成されたテーブルを備えており、
    前記テーブルを引き出す動作を利用して前記椅子を折り畳み位置から展開できるように構成されていることを特徴とする同期台車。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された同期台車であって、
    前記ロック解除機構は、作業者が部品の組付けに使用した工具を工具ホルダに戻す操作により、展開保持機構の保持状態を解除できるように構成されていることを特徴とする同期台車。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された同期台車であって、
    前記同期台車本体部は、上昇することで前記車両に連結される連結バーを備えており、
    前記連結バーは、前記椅子が折り畳み位置から展開する動作と連動して上昇するように構成されていることを特徴とする同期台車。
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