JP2002078567A - 組立ラインに用いられる作業用補助椅子 - Google Patents

組立ラインに用いられる作業用補助椅子

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JP2002078567A
JP2002078567A JP2000272511A JP2000272511A JP2002078567A JP 2002078567 A JP2002078567 A JP 2002078567A JP 2000272511 A JP2000272511 A JP 2000272511A JP 2000272511 A JP2000272511 A JP 2000272511A JP 2002078567 A JP2002078567 A JP 2002078567A
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work
pallet
chair
auxiliary
worker
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JP2000272511A
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Haruji Yoshida
治司 吉田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業用補助椅子の構成を簡略化したり、軽量
化して、作業後の移動を容易にすると共に、作業者の疲
労を減少させて、作業効率を向上することができる作業
用補助椅子を提供する。 【解決手段】 作業者が着座する着座部2と、着座部2
を支持する脚部4とを有し、コンベアC1が敷設された
床面FLに配置されると共に、パレットP1の保持部5
に係合する当接部17を備えた係合手段6と、係合手段
6がパレットP1に係合している間に、パレットP1と
同期して作業者を移動させるために回転する車輪3とを
有することを特徴とする作業用補助椅子1とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組立ラインにおい
てワークに部品を組み付ける際に、作業者の負担を軽減
するために用いられる作業用補助椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークを組み立てる組立ラインとして
は、一般に、自動車の組み立てを行う自動車組立ライン
が知られている。この自動車組立ラインは、ハンガで吊
り下げたり、パレットに搭載した車体を搬送ラインに沿
って移動させながら多種多様な部品を組み付けて自動車
を組み立てるものである。ここで、車体に組み付ける部
品としては、電気系統の配線等である伝達通線や、イン
ストルメントパネルやシート等のインテリア部品、エン
ジンやタイヤ等の足廻り部品、ミラーやワイパー等のエ
クステリア部品などがあげられる。この中で伝達通線
や、一部のインテリア部品は、作業者がパレットや車体
に乗り込んで手作業で車体に組み付けており、この作業
において、作業者は限られたスペースの中で蹲踞姿勢を
とりながら、体の向きを変える等の動作を長時間に渡っ
て行う必要があるため肉体的な疲労が蓄積し易かった。
ここで、作業者に肉体的な疲労が蓄積すると、作業効率
に少なからず悪影響を及ぼしたり、車内やパレットに乗
り込んだり、降りたりする際に段差等につまづいたりし
てしまい、作業の安全性に問題が生じる可能性があっ
た。また、蹲踞姿勢のまま体を動かすと、すでに組み付
けてある配線等を踏みつけたり、引っかけたりして配線
を外してしまうことがあり、このような場合は修復作業
が必要となるため、後の工程に悪影響を及ぼす可能性が
あった。
【0003】そこで、作業者の負担を軽減するために、
作業者の体重を支えるような作業用補助椅子が用いられ
ている。従来、作業用補助椅子は、作業者が着座する椅
子部分と、椅子部分をベルトコンベア等の搬送ラインに
沿って移動させるために天井に設けられたレールと、搬
送ラインを流れるパレットの移動に同期して椅子部分を
移動させる移動機構とを備えている。作業者はこの作業
用補助椅子に座ることで姿勢を楽にすることができ、さ
らに、椅子部分がパレットと同期して移動することで、
車体に対して一定の距離を保ちつつ部品の組み付け作業
を行うことができるので作業効率を向上させることがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな作業用補助椅子は、搬送ラインの上方に、作業用補
助椅子専用のレールを敷設する必要があるため、自動車
組立ラインのコスト増加の原因となっていた。また、こ
のような作業用補助椅子は、作業者を搬送ラインと同期
して移動させるための複雑な移動機構が必要であった。
さらに、次の車体への組付作業を行うために、部品の組
付作業終了後に作業用補助椅子を元の位置に戻す必要が
あるが、これを作業用補助椅子に後進機構を設けること
で対処すると、作業用補助椅子の構造がさらに複雑なも
のとなるため好ましくない。一方、後進機構を設けず
に、作業用補助椅子を人力で元の位置まで戻す場合も大
型で重たい作業用補助椅子を動かすことは作業者にとっ
て負担となっていた。従って、本発明の解決すべき課題
は、搬送ラインの移動に同期して移動可能な作業用補助
椅子において、その構成を簡略化することである。ま
た、作業用補助椅子を軽量化して作業後の移動を容易に
することである。さらに、これらにより作業者の疲労を
減少させて、作業効率を向上させることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに本発明の請求項1に係る発明は、作業者が着座する
着座部と、着座部を支持する脚部とを有し、搬送ライン
を移動するワークに部品を組み付けるために使用される
作業用補助椅子において、搬送ラインが敷設された床面
に配置されると共に、パレットに係合する係合手段と、
係合手段がパレットに係合している間、パレットと同期
して作業者を移動させるために回転する回転体とを有す
ることを特徴とする作業用補助椅子とした。
【0006】このように構成した作業用補助椅子によれ
ば、移動面でない床面に配置された作業用補助椅子とパ
レットとを係合手段で係合することで、作業用補助椅子
がパレットに引っ張られ、これに伴い、脚部または着座
部に設けられた回転体が回転することで、パレットの移
動と同期して、作業者を床面に対して移動させることが
できる。従って、この作業用補助椅子に着座した作業者
は、車体およびパレットの外部に座りつつも、車体と同
期して移動しながら組み付け作業を行うことができる。
よって、簡単な構成で効率良く部品の組み付け作業を行
うことができる。また、係合手段をパレットから離すこ
とで、作業用補助椅子をパレットから簡単に切り離して
移動させることができるので、部品組み付け作業終了後
に次の組み付け作業に備えて作業用補助椅子を容易に移
動させることができる。
【0007】また、本発明の請求項2に係る発明は、回
転体が、床面に接するようにして脚部の下端に設けられ
た車輪と、搬送ラインの側壁に当接するように設けられ
たガイドローラであることを特徴とする請求項1に記載
の作業用補助椅子とした。
【0008】このように構成した作業用補助椅子によれ
ば、搬送ラインが床上に敷設され、側壁を有する場合
に、係合手段によりパレットと係合した作業用補助椅子
が、床面に接する回転体と、搬送ラインの側壁に当接す
る回転体の回転によりパレットの移動に同期して、床面
に対して移動させることができるので、作業用補助椅子
の移動をより安定したものとすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本実施の形態の作業用補助
椅子の斜視図であり、図2は作業用補助椅子の分解斜視
図である。また、図3(a)、および、(b)は作業用
補助椅子とパレットとの係合状態を示す平面図、およ
び、正面図である。なお、本実施の形態において、特許
請求の範囲に記載のワークは自動車の車体を、搬送ライ
ンはコンベアC1に相当する。また、前後方向とはパレ
ットP1の搬送方向とし、左右方向とは、パレットP1
の搬送方向に対して垂直な方向とする。
【0010】本実施の形態における作業用補助椅子1
は、図1および図2に示すように、パレットP1に搭載
されてコンベアC1を移動する車体(図示せず)に対し
て、コンベアC1の外側から部品を組み付ける際に使用
されるもので、作業者が腰を掛ける着座部2と、回転体
である車輪3が設けられた脚部4と、パレットP1の保
持部5に係合するための手段であって、着座部2および
脚部4に挟持される係合手段6とを有している。なお、
着座部2の後方から立設するバー7は、作業用補助椅子
1を持ち運ぶ際に作業者が手に掴むために設けられてい
る。
【0011】次に、作業用補助椅子1の各構成要素につ
いて説明する。図2に示すように、着座部2は、長方体
の板材からなり、その後方の上面には、バー7をねじ込
むためのねじ穴8が着座部2の左右方向に対して一対形
成されている。また、着座部2の下面の四隅には下向き
の突起9を有しており、この突起9を後に説明する係合
手段6のジョイント部10と嵌合させることで着座部2
を係合手段6に固定している。
【0012】係合手段6は、着座部2と脚部4に挟持さ
れる連結部11と、パレットP1の保持部5と係合する
ために連結部11から伸長する突出部12とから構成さ
れている。さらに、連結部11は、上面、下面のそれぞ
れに凹部13a,13bを備えたジョイント部10と、
隣接するジョイント部10を連結する連結フレーム14
a,14bとから構成されている。
【0013】また、突出部12は、作業用補助椅子1の
左前の位置にあるジョイント部10から作業用補助椅子
1の前方に向けて設けられた係合フレーム15と、係合
フレーム15の強度を補助するための補助フレーム16
とから構成される。ここで、係合フレーム15は、ジョ
イント部10から前方に向けて伸長すると共に、その一
部が折り曲げられて、パレットP1の保持部5に当接す
る当接部17を形成している。さらに、係合フレーム1
5は、当接部17の先端部分を後向きに折り返して、係
合を強固にするための折返部18を形成しており、全体
として略J字形状をなしている。また、補助フレーム1
6は、当接部17と、左前側のジョイント部10、およ
び、このジョイント部10から後方にのびる連結フレー
ム14aの三箇所を連結しており、係合フレーム15の
撓みを防止している。
【0014】そして、脚部4は、その下端面に作業用補
助椅子1が床面FLを移動するための車輪3が設けられ
ている。また、脚部4の上端面には、係合手段6の四つ
のジョイント部10のそれぞれの下面に形成された凹部
13bに嵌合するため突起19を備えている。
【0015】次に、このような作業用補助椅子1を使用
してコンベアC1で搬送される車体に配線部品を組み付
ける組付作業について図1、図3(a)、(b)を用い
て説明する。なお、本実施の形態に用いられるコンベア
C1は、図1および図3(a)、(b)に示すように、
床面FLから地下に掘り下げた地下ピット20に二本の
H型レール21を並列に敷設し、このH型レール21の
上をパレットP1の下面に設けられたフランジ付きの車
輪23が滑走することで、車体を搭載したパレットP1
を搬送するものであり、パレットP1の上面には、車体
を搭載するための保持部5が前後方向に対して対称な位
置に設けられている。さらに、保持部5は、パレットか
ら立設する支柱24と、車体を保持する保持面25とか
ら構成されている。
【0016】まず、作業者は、作業用補助椅子1をあら
かじめ床面FLに決められた待機位置に配置する。そし
て、作業者が作業用補助椅子1の着座部2に着座して待
機していると、車体を搭載したパレットP1がコンベア
C1に搬送されてきて、図3(a)、(b)に示すよう
に、パレットP1の保持部5の支柱24に、作業用補助
椅子1の係合手段6の当接部17が当接し、パレットP
1と作業用補助椅子1が係合する。すると、作業用補助
椅子1は、パレットP1の移動に伴い、パレットP1と
同期して床面FL上を移動し始め、作業用補助椅子1に
着座している作業者も、パレットP1に同期して移動し
始める。従って、作業者は、作業用補助椅子1に座った
ままで、図3(b)に示すように、移動する車体(図中
二点鎖線で表示)の左側から内部に手を入れて配線部品
を組み付けることができる。
【0017】そして、配線部品の組付作業が終了する
と、作業者は立ち上がり、バー7を掴んで作業用補助椅
子1を動かして、係合フレーム15の当接部17とパレ
ットP1の支柱24とを引き離す。すると、作業用補助
椅子1とパレットP1との係合が解除されるので、パレ
ットP1は搬送ラインに沿って移動し続けるが、作業用
補助椅子1は床面FLに停止する。そこで、作業者は、
作業用補助椅子1を待機位置に戻し、次のパレットP1
が搬送されるのを待ち、以下、前記の動作を繰り返すこ
とで、連続して搬送されるパレットP1に搭載した車体
に配線部品を組み付けることができる。
【0018】このような作業用補助椅子1を用いること
で、蹲踞姿勢をとりつつ作業をする場合に比べて作業者
の負担を軽減できるので、作業効率や、作業の安全性を
向上することができる。また、作業用補助椅子1に着座
した作業者は、車体およびパレットP1の外部に座りつ
つも、車体と同期して移動しながら組付作業を行うこと
ができる。従って、パレットP1は、作業者が乗って作
業をする余分な領域を必要としないので、パレットP1
を小型化することができ、さらに、これに伴いコンベア
C1の小型化および搬送機構の簡略化を図ることができ
る。
【0019】ここで、作業用補助椅子1は、当接部17
の向きを容易に変更することができるように構成されて
いる。例えば、図3(a)、(b)は車体の左側から組
付作業を行うため、当接部17が作業用補助椅子1の左
側に位置するように係合手段6が配置されているが、係
合手段6から着座部2および脚部4を外して、係合手段
6の左右を反転させてから、再度、反転させた係合手段
6を着座部2および脚部4で挟持することで、簡単に、
当接部17を作業用補助椅子1の右側に配置させること
ができる。これにより、係合手段6の向きを変更するだ
けで、車体の左右どちら側からでも部品の組付作業を行
うことができる。なお、当接部17を作業用補助椅子1
の右側に配置した場合は、バー7を左側のねじ穴8に固
定することが望ましい。また、係合手段6の反転を考慮
せずに、係合手段6と脚部4を一体的に形成しても良
く、さらに、係合手段6とバー7とを一体的に形成する
こともできる。
【0020】次に、本発明の別の実施の形態を図4、図
5を参考にして説明する。なお、図1と同一の構成要素
について同一の符号を付して、その説明を省略する。ま
た、本実施の形態においてコンベアC2は、床面FL上
に敷設され、ベルト30を駆動させることでパレットP
2を搬送するベルトコンベアとする。
【0021】本実施の形態における作業用補助椅子31
は、コンベアC2で搬送されるパレットP2に搭載した
車体に対して部品を組み付ける際に使用するのものであ
り、作業者が腰を掛ける着座部2と、下端面に回転体で
ある車輪3が設けられた脚部4と、着座部2および脚部
4に挟持され、パレットP2の保持部32に係合するた
めの係合手段33とを有している。なお、着座部2の後
方から立設するバー34は、作業用補助椅子31の前方
に向かって折れ曲がったL字形状を有しており、作業用
補助椅子31の持ち運びや、作業時の背もたれのために
用いられる。
【0022】ここで、係合手段33は、ジョイント部1
0を有する連結部11と、連結部11の前面側のフレー
ムから伸長し、パレットP2の保持部32に当接するよ
うに折り曲がったL字状の係合フレーム35と、係合フ
レーム35と左前のジョイント部10とを連結すること
で係合フレーム35の撓みを防止する補助フレーム36
とから構成されている。
【0023】さらに、係合フレーム35の先端部分は、
バネ等で付勢され、横方向に伸縮可能な当接部37を有
している。図5および図6(a)に示すように、伸長時
には、この当接部37がパレットP2の保持部32の支
柱38に当接することでパレットP2と作業用補助椅子
31とが係合する。一方、当接部37に設けられたレバ
ー39を係合フレーム35に形成された溝40に沿って
引いて、図6(b)に示すように当接部37を引き戻す
と、パレットP2と作業用補助椅子31との係合を簡単
に解除することができる。
【0024】脚部4は、その下端面に作業用補助椅子3
1が床面FLを移動するための車輪3が設けられてい
る。さらに、脚部4の上端面は、係合手段33のジョイ
ント部10と嵌合している。また、隣り合う脚部4は、
一対のサイドフレーム41aおよび一対のエンドフレー
ム41bにより連結されている。さらに、コンベアC2
に面したサイドフレーム41aからは、コンベアC2に
向けてガイドフレーム42が床面FLに平行に伸長して
いる。ここで、ガイドフレーム42の先端部の上面は切
欠部42aを形成しており、切欠部42aには、コンベ
アC2の側壁43に当接する回転体であるガイドローラ
44が回転可能に設けられている。
【0025】このような作業用補助椅子31を用いる
と、作業者の負担を軽減できると共に、車体(図5の二
点鎖線)と同期して移動しながら組付作業を行うことが
できる。さらに、コンベアC2を床面FLに敷設してい
る場合は、作業用補助椅子31がパレットP2に同期し
て移動する際に、ガイドローラ44がコンベアC2の側
壁43に当接しながら回転することで、作業用補助椅子
31を回転させようとする力を打ち消すことができるの
で、作業用椅子31の動きをさらに安定させることがで
きる。また、作業が終了した場合は、レバー39を引く
ことで、パレットP2と作業用補助椅子31との係合を
簡単に解除することができるので、次の作業にすみやか
に移行することができる。なお、本実施の形態において
も、係合手段33は反転可能に構成することができる。
また、係合手段33を伸縮自在とせずに、固定式の当接
部37としても良い。
【0026】さらに、別の実施の形態について図7およ
び図8(a)、(b)を用いて説明する。なお、図4と
同じ構成要素については同一の符号を付して説明を省略
する。本実施の形態の作業用補助椅子51は、床上に敷
設されたコンベアC2で搬送されるパレットP2に搭載
した車体に対して部品の組付作業を行う際に使用するも
ので、作業者が腰を掛ける着座部52と、着座部52の
前面に設けられ、パレットP2の保持部32に係合する
係合手段53と、着座部52を移動可能に搭載するフレ
ームベンチ54とを有している。
【0027】フレームベンチ54は、コンベアC2に沿
って二本並列に設けられたサイドフレーム55と、サイ
ドフレーム55の両端から床面FLに伸びる脚部56
と、サイドフレーム55の両端部を繋ぐ連結フレーム5
7とから構成されている。なお、サイドフレーム55の
長さは、部品の組付作業を行う間にパレットP2が移動
する距離よりも十分長くとってある。着座部52は、図
8(a)、(b)に示すように、作業者が着座する板状
部材58と、板状部材58の下面に二列に配置された下
向きコ字状のガイド部材59と、ガイド部材59に挟ま
れるようにして回転可能に配列された回転体であるロー
ラ60と、板状部材58の下面において対角線上に設け
られ、サイドフレーム55を外側から包み込むクランプ
61とを有している。このクランプ61は、着座部52
を移動可能に支持し、着座部52の移動時に、ローラ6
0がサイドフレーム55から外れて着座部52が落ちる
ことを防止している。
【0028】係合手段53は、着座部52の前面から伸
長し、パレットP2の保持部32に当接するように折り
曲がったL字状の係合フレーム35と、係合フレーム3
5と板状部材58とを連結することで係合フレーム35
の撓みを防止する補助フレーム36とから構成されてい
る。また、係合フレーム35の先端部分は、横方向に伸
縮可能な当接部37を有しており、この当接部37がパ
レットP2の保持部32の支柱38に当接することでパ
レットP2と作業用補助椅子51とが係合する。
【0029】この作業用補助椅子51の動作について以
下に説明する。まず、作業者は、フレームベンチ54の
一端部53a側に着座部52を配置し、この待機位置に
おいて着座部52に着座して待機している。ここで、パ
レットP2が待機位置に到来したら、パレットP2の支
柱38と係合手段53の当接部37とが係合するので、
着座部52が作業者ごとパレットP2と同期して前方に
移動し始める。この状態で、作業者は、車体と同期して
移動しながら部品の組付作業を行い、組付作業が終了し
たら、当接部37のレバー39を引き、支柱38と当接
部37の係合を解除する。そして、作業者は着座部52
をフレームベンチ54の一端部53a側の待機位置に戻
して次のパレットP2の到来を待つ。
【0030】着座部52がサイドフレーム55に沿って
移動する構成のため、作業者の負担を軽減できると共
に、車体と同期して移動しながら組付作業を行うことが
できる。また、組付作業が終了した後は、着座部52を
フレームベンチ55の一端部53a側に移動させるだけ
で、着座部52を簡単に待機位置に復帰させることがで
きる。ここで、着座部52に、バーや取っ手を設けた
り、フレームベンチ54の一端部53a側に巻取り用ウ
インチを設け、作業者が立ち上がると、ウインチが着座
部52に連結したワイヤーを巻き取り、着座部52を待
機位置に復帰させるように構成することもできる。
【0031】なお、本発明は各実施の形態に限定される
ものではなく、広く応用して用いることができる。例え
ば、図1のバー7を図4に示すL字型のバー34とする
など各実施の形態を組み合わせて使用することもでき
る。また、係合手段6の当接部17に凹凸形状を設けた
り、弾性体を巻き付けて、作業用補助椅子1とパレット
P1とをさらに強固に係合するように構成しても良い。
そして、本発明の作業用補助椅子1,31,51を使用
する作業工程は、配線部品の組み付け作業に限定される
ものではなく、ドアーを未装着の車体にインストルメン
トパネルの下部裏面に伸びているイグニッションハーネ
スをクランプしたり、クランプしたイグニッションハー
ネスをインストルメントパネルの裏面に装着するなど、
種々の作業に適用することができる。また、本発明にお
いてコンベアC1,C2により搬送されるワークは、車
体に限定されずに、大型電気機器や大型精密機械、並び
に、これらに組み込む部品群等であってコンベアで搬送
されながら組み立てられる物であれば如何なる物であっ
ても良い。さらに、作業用補助椅子1の前後方向、また
は、左右方向に部品を載せておく台を連結すると組付作
業の効率を一層向上することができる。さらに、着座部
2を面内方向に所定角度だけ回転可能に構成しても良
い。作業者の体の動きに追従し易くなるので作業効率を
向上させることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、床面に配置され、パレットと
係合することで、パレットと同期して移動する作業用補
助椅子としたので、作業用補助椅子に着座した作業者
が、パレットの外側に座りつつも、車体と同期して移動
しながら効率良く部品の組付作業を行うことができるの
で、簡単な構成で、作業者の負担を軽減でき、これに伴
い作業の安全性を向上させることができる。また、係合
手段をパレットから離すことで、作業用補助椅子をパレ
ットから切り離して移動できるので、部品の組み付けが
終了した後に次の作業に備えて作業用補助椅子を容易に
移動させることができる。さらに、作業用補助椅子のコ
ンベアに面する位置にガイドローラを設けたので、コン
ベアが床上に敷設されていた場合に、作業用椅子の移動
をさらに安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の作業用補助椅子の実施の形態を示す
斜視図である。
【図2】 作業用補助椅子の分解斜視図である。
【図3】 (a)作業用補助椅子がパレットに係合した
状態を示す平面図、(b)パレットと共に移動しながら
作業する状態を示す説明図である。
【図4】 本発明の作業用補助椅子の別の実施形態を示
す斜視図である。
【図5】 パレットと共に移動しながら作業する状態を
示す説明図である。
【図6】 (a)当接部が伸長した状態を示す一部拡大
斜視図、(b)当接部が引っ込んだ状態を示す一部拡大
斜視図である。
【図7】 本発明の作業用補助椅子の別の実施形態を示
す斜視図である。
【図8】 (a)着座部の側面図、(b)着座部の正面
図である。
【符号の説明】
1,31,51 作業用補助椅子 2,52 着座部 3 車輪 (回転体) 4,56 脚部 5,32 保持部 6,33,53 係合手段 7,34 バー 9,19 突起 10 ジョイント部 11 連結部 15 係合フレーム 16,36 補助フレーム 17,37 当接部 24,38 支柱 42 ガイドフレーム 44 ガイドローラ (回転体) 55 サイドフレーム 60 ローラ 61 クランプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業者が着座する着座部と、前記着座部
    を支持する脚部とを有し、搬送ラインを移動するワーク
    に部品を組み付けるために使用される作業用補助椅子に
    おいて、 前記搬送ラインが敷設された床面に配置されると共に、
    パレットに係合する係合手段と、前記係合手段が前記パ
    レットに係合している間、前記パレットと同期して作業
    者を移動させるために回転する回転体とを有することを
    特徴とする作業用補助椅子。
  2. 【請求項2】 前記回転体は、床面に接するようにして
    前記脚部の下端に設けられた車輪と、前記搬送ラインの
    側壁に当接するように設けられたガイドローラであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の作業用補助椅子。
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