JP2014157178A - 円筒型光部品の固定構造及びその固定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも1つ以上の円筒型光部品本体101を基板3に位置決めする位置決め機構(保持金具4)と、位置決め機構(保持金具4)と円筒型光部品本体101との間に塗布される高粘度のシリコン系接着剤5とを備えた。シリコン系接着剤5の粘度は、50Pa・s以上である。
【選択図】図4
Description
図1は円筒型光部品の一般的な構成を示す図である。円筒型光部品1は、図1に示すように、円筒型の本体101、ブーツ102、光ファイバ103及びリード2から構成されている。
従って、半田の直付けを実施したり、押さえ金具と基板に円筒型光部品を挟んでネジで固定することができず、特許文献1にあるような半田溶融の凝固により固定する方法は、熱に強い部品への実施に限られるという課題があった。
実施の形態1.
図1は円筒型光部品1の構成を示す図であり、図2はこの発明の実施の形態1による基板3の構成を示す図である。
円筒型光部品1は、光通信システムの回路として基板3上に設置して使用するフォトダイオードやVOA等に代表される部品である。この円筒型光部品1は、図1に示すように、円筒型の本体101、ブーツ102、光ファイバ103及びリード2から構成されている。
保持金具4は、図3(c)に示すように、略コの字型に折り曲げられた板部材であり、基板3とともに円筒型光部品1の本体101を保持する収納空間401を有している。また、保持金具4の一方の端部には固定穴402を有するフランジ403が設けられ、他方の端部には掛部404が設けられている。さらに、収納空間401内の上面には、粘度50Pa・s以上のシリコン系接着剤5が塗布される。なお、保持金具4の高さは、円筒型光部品1の本体101を収納した際に本体101との間の距離が最小限となるように予め設計されている。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、円筒型光部品1の本体101に保持金具4を取り付ける。これにより、円筒型光部品1と保持金具4との間にはシリコン系接着剤5が満たされた状態となる。次いで、保持金具4の掛部404を基板3の掛穴303に掛け、さらに、保持金具4の固定穴402と基板3の固定穴302をネジ6・ナット7で締結する。次いで、リード2を、基板3に半田8aを溶融し凝固させることで半田付けする。
実施の形態1では、保持金具4を略コの字型の折曲げ板部材から構成した。それに対して、実施の形態2では、保持金具4を平板部材から構成したものについて示す。
実施の形態2の基板3には、図5に示すように、図2に示す実施の形態1の基板3の固定穴302及び掛穴303に代えて、ネジ6を介してスペーサ9と締結される固定穴302bが形成されている。
なお、スペーサ9の高さは、保持金具4が取付けられて円筒型光部品1の本体101が収納された際に、保持金具4と円筒型光部品1の本体101との間の距離が最小限となるように予め設計されている。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、基板3の固定穴302b上にスペーサ9を載せ、固定穴302bにネジ6を通してスペーサ9に締結する。次いで、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、円筒型光部品1を基板3上のスペーサ9間の設置位置に載置する。次いで、保持金具4の固定穴402bをスペーサ9に合わせて取り付ける。これにより、円筒型光部品1と保持金具4との間にはシリコン系接着剤5が満たされた状態となる。次いで、保持金具4の固定穴402bにネジ6を通してスペーサ9に締結する。次いで、リード2を、基板3に半田8aを溶融し凝固させることで半田付けする。
実施の形態1,2では位置決め機構として板金固定部(折曲げ板部材である保持金具4、平板部材である保持金具4及びスペーサ9)を用いた場合について示した。それに対して、実施の形態3では位置決め機構として基板3に案内穴304を形成した場合について示す。
基板3には、図8に示すように、リード2を貫通可能とするリード穴301が形成されている。また、基板3には、円筒型光部品1の本体101の直径よりも狭い幅であり、かつ本体101より長い略長方形に構成され、本体101を保持する案内穴304が形成されている。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、基板3の案内穴304に本体101を合わせて円筒型光部品1を基板3上に載置する。次いで、円筒型光部品1と基板3との接触部及びその付近に粘度が50Pa・s以上のシリコン系接着剤5を塗布する。次いで、リード2を、基板3に半田8aを溶融し凝固させることで半田付けする。
実施の形態3では位置決め機構として基板3に案内穴304を形成した場合について示した。それに対して、実施の形態4では位置決め機構として基板3にガイドピン10を設けた場合について示す。
基板3には、図10に示すように、リード2を貫通可能とするリード穴301が形成されている。また、基板3には、位置決めする円筒型光部品1の本体101を挟持するためのガイドピン10が、圧入等の方法により複数本(図10では3本のガイドピン10a〜10c)取付けられている。なお、ガイドピン10aとガイドピン10b,10cとの配置間隔は、円筒型光部品1の本体101との間の距離が最小限となるように予め設計されている。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、円筒型光部品1を、基板3上のガイドピン10aとガイドピン10b,10cとの間の設置位置に載置する。次いで、円筒型光部品1の本体101、基板3及びガイドピン10にかけて粘度が50Pa・s以上のシリコン系接着剤5を塗布する。次いで、リード2を、基板3に半田8aを溶融し凝固させることで半田付けする。
図12に示す構成とすることで、円筒型光部品1の本体101とガイドピン10との間が筒型クッション11で満たされる。従って、シリコン系接着剤5を塗布後に円筒型光部品1が図11よりも動き難い状態となる。
図13に示す構成とすることで、円筒型光部品1の本体101とガイドピン10aとの間は筒型クッション11aで満たされ、円筒型光部品1の本体101とガイドピン10b,10cとは接触する。従って、シリコン系接着剤5の塗布後に円筒型光部品1が図11よりも動き難い状態となる。
図14,15では、ガイドピン10b,10cを挟んで円筒型光部品1を配置し、ガイドピン10b,10cにのみ筒型クッション11b,11cを被せた構造となっている。これにより、円筒型光部品1の本体101とガイドピン10b,10cとの間は筒型クッション11で満たされ、円筒型光部品1の本体101とガイドピン10a,10dとは接触する。従って、シリコン系接着剤5の塗布後に円筒型光部品1が図11よりも動き難い状態となる。
実施の形態4では複数本のガイドピン10により円筒型光部品1の本体101を挟持する場合について示した。それに対して、実施の形態5では、ガイド12を円筒型光部品1の本体101に巻きつけることで保持する場合について示す。
基板3には、図16に示すように、リード2を貫通可能とするリード穴301が形成されている。また、基板3には、少なくとも一端が基板3に固定され、円筒型光部品1の外周に巻きつけられる少なくとも1本以上のガイド12が設けられている。なお、ガイド12の固定端は、基板3の不図示の固定穴302cに貫通させて、半田8bを溶融し凝固させることで半田付けされる。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、ガイド12を、円筒型光部品1の本体101の外周に沿わすように巻きつけ、図17(c)に示すように略逆J字型に塑性変形させる。次いで、円筒型光部品1の本体101、基板3及びガイド12にかけて粘度が50Pa・s以上のシリコン系接着剤5を塗布する。次いで、リード2を、基板3に半田8aを溶融し凝固させることで半田付けする。
図18,19に示す構成では、円筒型光部品1の本体101とガイド12との間、及び円筒型光部品1の本体101と基板3との間の距離が最小限又は接触するようにガイド12が巻きつけられる。よって、シリコン系接着剤5の塗布後に図17に示す構成と同等以上に円筒型光部品1が動き難い状態となる。
図20に示す構成としても、図18,19と同様の効果が得られる。
図21に示す構成では、円筒型光部品1の本体101とガイド12との間、及び円筒型光部品1の本体101と基板3との間の距離が最小限又は接触するようにガイド12が巻きつけられる。よって、シリコン系接着剤5の塗布後に図17に示す構成と同等以上に円筒型光部品1が動き難い状態となる。
図22に示す構成としても、図21と同等の効果が得られる。
図23,24に示す構成では、円筒型光部品1の本体101とガイド12との間、及び円筒型光部品1の本体101と基板3との間の距離が最小限又は接触するようにガイド12が巻きつけられる。よって、シリコン系接着剤5の塗布後に図17に示す構成と同等以上に円筒型光部品1が動き難い状態となる。
図25に示す構成としても、図23,24と同等の効果が得られる。
図26,27に示す構成とすることで、図17に示す構成よりも円筒型光部品1の本体101とガイド12との接近部又は接触部の領域が増加する。よって、シリコン系接着剤5の塗布後に図17に示す構成よりも円筒型光部品1が動き難い状態となる。
図28に示す構成としても、図26,27と同様の保持力が得られる。
実施の形態6では、実施の形態5の図21に示す構成において、リード2の基板3への固定を表面実装に変更し、円筒型光部品1の基板3への実装手順を変更したものについて示す。
実施の形態6の基板3は、図21に示す実施の形態5の基板3のリード穴301を、基板3の設置面上にガイド12を半田付けするためのパターン305に変更したものである。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、円筒型光部品1のリード2に対して、基板3のパターン305に表面実装できるよう曲げ加工を施す。次いで、円筒型光部品1を基板3上の設置位置に載置する。次いで、ガイド12を、円筒型光部品1の本体101の外周に沿わすように巻きつけ、略Ω字型に塑性変形させる。次いで、ガイド12の他端を、基板3に半田8bを溶融し凝固させることで半田付けする。次いで、円筒型光部品1をガイド12から軸方向に引き抜き、ガイド12を円筒型光部品1が収納できなくなるまで軸方向に倒すように傾けることで、図29に示す状態となる。次いで、ガイド12の傾きを元に戻す方向に塑性変形させながら、円筒型光部品1をガイド12の中に戻す。これにより、ガイド12と円筒型光部品1の本体101上面とが接触し、図30に示す状態となる。次いで、図31に示すように、円筒型光部品1の本体101、基板3及びガイド12にかけて粘度が50Pa・s以上のシリコン系接着剤5を塗布し、また、リード2を、基板3に半田8dを溶融し凝固させることで半田付けする。
なお、図29〜31では、ガイド12cを略Ω字型形状に巻きつけた場合について示した。しかしながら、これに限るものではなく、ワイヤ又は板状のガイドを、略逆J字型や略逆U字型、略Γ型の形状に巻きつけるようにしてもよい。
実施の形態7では、実施の形態5の図26,27に示す構成において、リード2の基板3への固定を表面実装に変更し、円筒型光部品1の基板3への実装手順を変更したものについて示す。
実施の形態7の基板3は、図26に示す実施の形態5の基板3のリード穴301を、基板3の設置面上にガイド12を半田付けするためのパターン305に変更したものである。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、円筒型光部品1のリード2に対して、基板3のパターン305に表面実装できるよう曲げ加工を施す。次いで、円筒型光部品1を基板3上の設置位置に対して、設置面の法線周りに斜めに載置する。次いで、円筒型光部品1の本体101に左右のガイド12を沿わすように巻きつけ、それぞれ略逆J字型に塑性変形させることで、図33に示す状態となる。次いで、円筒型光部品1を設置位置まで廻す。これにより、ガイド12の巻き付け面と円筒型光部品1の軸の垂直面との角度の増大とともにガイド12が直線に戻る方向に塑性変形し、ガイド12と円筒型光部品1とが接触した状態となる。次いで、図34に示すように、円筒型光部品1の本体101、基板3及びガイド12にかけて粘度が50Pa・s以上のシリコン系接着剤5を塗布し、また、リード2を、基板3に半田8dを溶融し凝固させることで半田付けする。
実施の形態5ではガイド12を円筒型光部品1の本体101の外周に巻き付けて保持する場合について示した。それに対して、実施の形態8では位置決めする円筒型光部品1を挟んで対向する2本のガイド12を用い、両ガイド12の自由端側を絡めて円筒型光部品1の本体101を保持するように構成した場合について示す。
基板3には、図35に示すように、リード2を貫通可能とするリード穴301が形成されている。また、基板3には、一端が基板3に固定され、円筒型光部品1の外周に巻きつけられるガイド12が2本設けられている。なお、ガイド12の固定端(上記一端)は、基板3の不図示の固定穴302cに貫通させて、半田8bを溶融し凝固させることで半田付けされている。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、左右のガイド12を、円筒型光部品1の本体101の外周に沿わすように巻き付け、図36に示すように上部で両ガイド12の自由端側を絡めて固定する。次いで、円筒型光部品1の本体101、基板3及びガイド12にかけて粘度が50Pa・s以上のシリコン系接着剤5を塗布する。次いで、リード2を、基板3に半田8aを溶融し凝固させることで半田付けする。
実施の形態5〜8ではガイド12により円筒型光部品1の本体101を保持する場合について示した。それに対して、実施の形態9では略コの字型の折曲げ板部材から成るガイド13を用い、ガイド13上に円筒型光部品1を載置する場合について示す。
基板3には、図37に示すように、リード2を貫通可能とするリード穴301が形成されている。また、基板3には、基板3の設置面上にガイド13を半田付けするためのパターン306が形成されている。
また、ガイド13は略コの字型の折曲げ板部材により構成され、2つの円筒型光部品1の本体101を保持する収納空間1301を有している。なお、ガイド13の収納空間1301の幅は、円筒型光部品1の本体101との間の距離が最小限又は接触するような寸法に予め設計されている。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、ガイド13の収納空間1301上に粘度が50Pa・s以上のシリコン系接着剤5を塗布し、その上に円筒型光部品1の本体101を載置する。次いで、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、ガイド13を基板3の設置位置に合わせして載置する。次いで、リード2及びガイド13を、基板3に半田8a,8eを溶融し凝固させることで半田付けする。
図40〜42に示す構成としても、図37〜39と同様の効果が得られる。なお、案内穴1302は、ガイド13の収納空間1301の収納面から裏面に向かい狭くなるよう構成してもよい。
実施の形態10は、位置決め機構として実施の形態2及び実施の形態3の構成を組み合わせたものである。
なお、実施の形態10による保持金具4は、図6に示す実施の形態2による保持金具4と同一構成であるため、その説明を省略する。
基板3には、図43に示すように、リード2を貫通可能とするリード穴301が形成されている。また、基板3には、ネジ6を介してスペーサ9と締結される固定穴302bが形成されている。さらに、基板3には、円筒型光部品1の本体101の直径よりも狭い幅であり、かつ本体101より長い略長方形に構成され、本体101を保持する案内穴304が形成されている。なお、案内穴304は、基板3の円筒型光部品1の設置面から裏面に向かい狭くなるよう構成してもよい。
実施の形態11は、位置決め機構として実施の形態1と実施の形態2の構成を組み合わせ、かつ、シリコン系接着剤5をクッション14に変更したものについて示す。
なお、実施の形態11による保持金具4は、図3に示す実施の形態1による保持金具4とシリコン系接着剤5をクッション14に変更した点以外は同様であるため、その説明を省略する。
基板3には、図46に示すように、リード2を貫通可能とするリード穴301が形成されている。また、基板3には、保持金具4の固定穴402とネジ6・ナット7を介して締結される固定穴302が形成され、掛部404が掛けられる掛穴303が形成されている。さらに、基板3には、円筒型光部品1の本体101の直径よりも狭い幅であり、本体101より長い略長方形に構成され、本体101を保持する案内穴304が形成されている。なお、案内穴304は、基板3の円筒型光部品1の設置面から裏面に向かい狭くなるよう構成してもよい。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、円筒型光部品1の本体101に保持金具4を取付ける。これにより、円筒型光部品1と保持金具4の間にはクッション14が圧縮された状態となる。次いで、保持金具4の掛部404を基板3の掛穴303に掛け、さらに、保持金具4の固定穴402と基板3の固定穴302をネジ6とナット7で締結する。次いで、リード2を、基板3に半田8aを溶融し凝固させることで半田付けする。
実施の形態11では、保持金具4を略コの字型の折曲げ板部材から構成した。それに対して、実施の形態12では、保持金具4を平板部材から構成したものについて示す。
なお、実施の形態12による保持金具4は、図6に示す実施の形態2による保持金具4と同一構成であるため、その説明を省略する。
実施の形態12の基板3には、図48に示すように、図46に示す実施の形態11の基板3の固定穴302及び掛穴303に代えて、ネジ6を介してスペーサ9と締結される固定穴302bが形成されている。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、基板3の固定穴302b上にスペーサ9を載せ、固定穴302bにネジ6を通してスペーサ9に締結する。次いで、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、基板3の案内穴304に本体101を合わせて円筒型光部品1を基板3上に載置する。次いで、保持金具4の固定穴402bをスペーサ9に合わせて取り付ける。これにより、円筒型光部品1と保持金具4の間にはクッション14が圧縮された状態となる。次いで、保持金具4の固定穴402bにネジ6を通してスペーサ9に締結する。次いで、リード2を、基板3に半田8aを溶融し凝固させることで半田付けする。
実施の形態13では保持金具4の基板3への固定手段として、大径部4051及び小径部4052から成るダルマ形状の固定穴405とT型ピン15とを用いた場合について示す。
基板3には、図50に示すように、リード2を貫通可能とするリード穴301が形成されている。また、基板3には、軸部に対して大径の頭部を有するT型ピン15が、圧入等の方法により取付けられている。さらに、基板3には、円筒型光部品1の本体101の直径よりも狭い幅であり、本体101より長い略長方形に構成され、本体101を保持する案内穴304が形成されている。なお、案内穴304は、基板3の円筒型光部品1の設置面から裏面に向かい狭くなるよう構成してもよい。
実施の形態14は、円筒型光部品1のリード2を、基板3の設置面に表面実装可能なよう加工した場合について示す。
基板3には、図53に示すように、基板3の設置面上にリード2を半田付けするためのパターン305が形成されている。また、基板3には、少なくとも一端が基板3に固定され、円筒型光部品1の外周に巻きつけられる少なくとも1本以上のガイド12が設けられている。なお図53では、ガイド12の固定端は、基板3の不図示の固定穴302cに貫通させて、半田8bを溶融し凝固させることで基板3上に半田付けされている。
また、円筒型光部品1のリード2は、基板3上の円筒型光部品1を設置面に表面実装可能なよう、曲げ加工が施されている。
なお、図54,55に示す構成に限るものではなく、実施の形態1〜5,8〜13のリード2に対しても同様に実施可能である。
実施の形態14では、リード2に対して、基板3の設置面に表面実装可能とするため曲げ加工を施した場合について示した。それに対して、実施の形態15では、リード2を曲げずに表面実装を可能とするため、基板3に案内穴304bを形成した場合について示す。
なお、実施の形態15による保持金具4は、図51に示す実施の形態13による保持金具4と同一構成であるため、その説明を省略する。
基板3には、図55に示すように、基板3の設置面上にリード2を半田付けするためのパターン305が形成されている。また、基板3には、軸部に対して大径の頭部を有するT型ピン15が、圧入等の方法により取付けられている。さらに、基板3には、リード2を曲げずに基板3の設置面に表面実装可能とするため、円筒型光部品1の本体101の直径よりも狭い幅であり、本体101より長い略長方形に構成され、本体101を保持する案内穴304bが形成されている。この案内穴304bの幅寸法は、リード2の位置と円筒型光部品1の直径から決定し、リード2と基板3との距離が1mm以下となるように予め設計されている。なお、案内穴304bは、基板3の円筒型光部品1の設置面から裏面に向かい狭くなるよう構成してもよい。
なお、図56,57に示す構成に限るものではなく、実施の形態3,10〜13の案内穴304についても同様に適用可能である。
Claims (24)
- 円筒型光部品を基板に実装する円筒型光部品の固定構造において、
少なくとも1つ以上の前記円筒型光部品を前記基板に位置決めする位置決め機構と、
前記位置決め機構と前記円筒型光部品との間に塗布される高粘度のシリコン系接着剤と
を備えたことを特徴とする円筒型光部品の固定構造。 - 前記シリコン系接着剤の粘度は、50Pa・s以上である
ことを特徴とする請求項1記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記位置決め機構は、
前記基板への固定手段、及び当該基板とともに前記円筒型光部品の本体を保持する収納空間を有する折曲げ板部材を備えた
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記位置決め機構は、
一端が前記基板に固定される複数のスペーサと、
前記スペーサの他端に固定される固定手段を有し、当該スペーサ及び前記基板とともに前記円筒型光部品の本体を保持する平板部材とを備えた
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記位置決め機構は、
前記基板上に、位置決めする前記円筒型光部品を挟むように配置された複数本のガイドピンを備え、
前記シリコン系接着剤は、前記円筒型光部品、前記基板及び前記ガイドピンにかけて塗布される
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記円筒型光部品は2つ以上設けられ、
前記ガイドピンのうち、隣接する前記円筒型光部品に挟まれるガイドピンは、当該隣接する円筒型光部品に共用される
ことを特徴とする請求項5記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記位置決め機構は、
所定の前記ガイドピンに被せられる筒型のクッションを備えた
ことを特徴とする請求項5または請求項6記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記位置決め機構は、
少なくとも一端が前記基板に固定され、前記円筒型光部品の外周に巻きつけられる少なくとも1本以上のガイドを備え、
前記シリコン系接着剤は、前記円筒型光部品、前記基板及び前記ガイドにかけて塗布される
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記ガイドの固定端は、前記基板を貫通して半田付けされる、又は前記基板の表面に半田付けされる
ことを特徴とする請求項8記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記ガイドは、ワイヤ又は板部材から成り、略逆J字型、略逆U字型、略Ω字型または略Γ字型の形状に巻きつけられる
ことを特徴とする請求項8または請求項9記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記ガイドは、位置決めする前記円筒型光部品を挟んで対向して複数本設けられ、当該対向するガイドの自由端側が絡められる
ことを特徴とする請求項8または請求項9記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記位置決め機構は、
前記基板への固定手段、及び前記円筒型光部品の本体を保持する収納空間を有する折曲げ板部材から成るガイドを備えた
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記ガイドは、
前記円筒型光部品の本体の直径よりも狭い幅であり、かつ当該本体より長い形状に構成され、当該本体を保持する案内穴を備えた
ことを特徴とする請求項12記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記案内穴の幅は、前記ガイドの前記円筒型光部品の収納面から裏面に向かい狭くなるよう構成された
ことを特徴とする請求項13記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記位置決め機構は、
前記基板に設けられ、前記円筒型光部品の本体の直径よりも狭い幅であり、かつ当該本体より長い形状に構成され、当該本体を保持する案内穴を備えた
ことを特徴とする請求項1から請求項11のうちのいずれか1項記載の円筒型光部品の固定構造。 - 円筒型光部品を基板に実装する円筒型光部品の固定構造において、
前記基板に設けられ、前記円筒型光部品の本体の直径よりも狭い幅であり、かつ当該本体より長い形状に構成され、当該本体を保持する案内穴、及び少なくとも1つ以上の前記円筒型光部品の本体を囲む板金固定部を有する位置決め機構と、
前記板金固定部と前記円筒型光部品との間に設けられ、前記円筒型光部品を前記基板側に押さえつけるクッションと
を備えたことを特徴とする円筒型光部品の固定構造。 - 前記板金固定部は、
前記基板への固定手段、及び当該基板とともに前記円筒型光部品の本体を保持する収納空間を有する折曲げ板部材を備えた
ことを特徴とする請求項16記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記板金固定部は、
一端が前記基板に固定される複数のスペーサと、
前記スペーサの他端に固定される固定手段を有し、当該スペーサ及び前記基板とともに前記円筒型光部品の本体を保持する平板部材とを備えた
ことを特徴とする請求項16記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記板金固定部は、
前記基板上に設けられ、軸部に対して大径の頭部を有するT型ピンと、
前記T型ピンの頭部を挿通可能な大径部、及び前記頭部は挿通不可であり前記軸部に係合可能な小径部から成るダルマ形状の固定穴を有し、前記基板及び当該T型ピンとともに前記円筒型部品の本体を保持する平板部材とを備えた
ことを特徴とする請求項16記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記案内穴の幅は、前記基板の前記円筒型光部品の設置面から裏面に向かい狭くなるよう構成された
ことを特徴とする請求項15から請求項19のうちのいずれか1項記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記円筒型光部品のリードは、前記基板の設置面に表面実装可能なよう曲げ加工が施される
ことを特徴とする請求項1から請求項20のうちのいずれか1項記載の円筒型光部品の固定構造。 - 前記案内穴の幅は、前記円筒型光部品のリードを曲げずに前記基板の設置面に表面実装可能な寸法に構成される
ことを特徴とする請求項15から請求項20のうちのいずれか1項記載の円筒型光部品の固定構造。 - 少なくとも一端が基板に固定され、円筒型光部品の外周に巻きつけられる少なくとも一本以上のガイドと、前記円筒型光部品、前記基板及び前記ガイドにかけて塗布される高粘度のシリコン系接着剤とを備え、前記円筒型光部品を前記基板に実装する円筒型光部品の固定構造による固定方法であって、
前記円筒型光部品を前記基板上に載置し、当該円筒型光部品の本体に前記ガイドを巻きつける第1のステップと、
前記第1のステップの後、前記円筒型光部品を前記ガイドから軸方向に引き抜き、当該ガイドを当該円筒型光部品が収納できなくなるまで軸方向に傾ける第2のステップと、
前記第2のステップの後、前記ガイドの傾きを元に戻しながら、前記円筒型光部品を当該ガイドの中に戻す第3のステップと、
前記第3のステップの後、前記円筒型光部品、前記ガイド及び前記基板にかけて前記シリコン系接着剤を塗布し、当該円筒型光部品のリードを当該基板に半田付けする第4のステップとを有する
ことを特徴とする円筒型光部品の固定方法。 - 一端が基板に固定され、円筒型光部品の外周に巻きつけられる少なくとも一本以上のガイドと、前記円筒型光部品、前記基板及び前記ガイドにかけて塗布される高粘度のシリコン系接着剤とを備え、前記円筒型光部品を前記基板に実装する円筒型光部品の固定構造による固定方法であって、
前記円筒型光部品を前記基板上に、設置位置に対して設置面の法線周りに斜めに載置する第1のステップと、
前記第1のステップの後、前記円筒型光部品の本体に前記ガイドを巻きつける第2のステップと、
前記第2のステップの後、前記円筒型光部品を前記基板の設置位置まで廻す第3のステップと、
前記第3のステップの後、前記円筒型光部品、前記ガイド及び前記基板にかけて前記シリコン系接着剤を塗布し、当該円筒型光部品のリードを当該基板に半田付けする第4のステップとを有する
ことを特徴とする円筒型光部品の固定方法。
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