JP2012047908A - 駆動モジュール及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】外装カバーとベース基板とが強固に固定されているうえ、製品寸法内に確実に収まって高品質化され、また、製造コストの低減化及び歩留まりの向上化を図ること。
【解決手段】被駆動体4と、該被駆動体を内側に収容する支持体5と、軸線M方向に被駆動体を挟むように配設され、該被駆動体を前記支持体に対して弾性保持する一対の板ばね部材6、7と、被駆動体を板ばね部材の弾性復元力に抗して駆動する駆動手段と、一方の板ばね部材7を支持体との間に挟みながら該支持体に固定されたベース基板8と、他方の板ばね部材6を支持体の上端面との間に挟みながら被着され、ベース基板に対して一体的に組み合わされた外装カバー11と、を備え、支持体と外装カバーとが他方の板ばね部材を間に挟持した状態で連結ピン14Aにより一体的に連結され、該連結ピンが他方の板ばね部材を支持体に対して固定するピンを兼ねている駆動モジュール1を提供する。
【選択図】図4

Description

本発明は、駆動モジュール及び電子機器に関するものである。
特に、光学系や可動部材を駆動して焦点位置調整を行ったり、アクチュエータとして用いたりするのに好適な駆動モジュール及び電子機器に関するものである。
従来から、カメラ機能付き携帯電話等の小型の電子機器において、撮像レンズユニット等の被駆動体を駆動してオートフォーカスやズーム等を行うために、形状記憶合金ワイヤの伸縮を利用して駆動を行う駆動モジュールが種々提案されている。
この種の駆動モジュールは、一般的に、支持体と、該支持体に対して一定方向に沿って往復移動可能に配設された被駆動体と、被駆動体を駆動する駆動手段と、を備えている。そして、これら各構成品は、ベース基板上に配設された状態でカバーによって覆われて保護されている。この際、カバーはベース基板に対して固定されており、容易に外れないように構成されている。
その固定方法としては各種の方法が採用されており、例えばベース基板に対してカバーを接着や溶着によって固定した駆動モジュール(特許文献1参照)や、ねじ等の締結手段を利用して固定した駆動モジュール(特許文献2参照)が知られている。
特開2009−128708号公報 特開2007−46561号公報
ところで、カバーは、駆動モジュールの外装体の役割を果たしているため、カバーの外形寸法が駆動モジュールの外形寸法となっている。そのため、カバーの外形寸法は、予め決められた製品としての寸法精度を維持するように、厳しい精度管理がなされているのが現状である。
しかしながら、カバーとベース基板とを接着剤を利用して固定した場合には、接着剤がはみ出てしまいカバーの外面に塗布されてしまう恐れがあった。特に、駆動モジュールの小型化を図るほど、接着剤の塗布量や塗布作業が困難になるので、カバーの外面に塗布され易くなってしまう。
カバーの外面に接着剤が塗布されてしまうと、接着剤の凸量によって駆動モジュールの外形寸法がカバーの外形寸法よりも大きくなってしまい、駆動モジュールとしての製品寸法の許容値内に収まらない不良品になり易かった。従って、歩留まりの低下を招き易かった。
また、はみ出た接着剤がベース基板の下面側に回り込んでしまい、該接着剤の凸量によってベース基板の下面の平坦性を阻害する恐れがあった。そのため、駆動モジュールの取り付け不良を招く不良品となってしまい、やはり歩留まりの低下を招き易かった。
更には、カバーの外面に塗布された接着剤が製造途中や搬送途中で他の駆動モジュールを傷付けたり、接触等により剥がれたりして、やはり歩留まりの低下を招き易かった。
なお、接着剤の凸量を抑えるため、粘度の低い接着剤を用いた場合には、接着剤が製品内部に流れ込み動作不良を招く恐れがある。そのため、上記した不都合が生じ易かった。
このように、カバーとベース基板とを接着固定する場合には、カバーの外面に接着剤が塗布され易いため、接着剤の塗布量、塗布範囲や粘度管理等が必要となってしまい、組み立てラインが増え、サイクルタイムが長くなる等、製造工程が複雑化して製造コストが高くなり易かった。
また、カバーとベース基板とを接着固定ではなく溶着で固定する場合には、十分な溶着面積を確保することが難しく、強度不足によってカバーの脱落が発生する恐れがあった。
更に、ねじ等の締結手段を利用してカバーとベース基板とを固定する場合には、締結手段を組み込むスペースを確保する必要があるため、サイズが大きくなってしまい小型化の妨げとなってしまう。加えて、部品点数が増えてしまうので、低コスト化の妨げにもなってしまうものであった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、外装カバーとベース基板とが強固に固定されているうえ、製品寸法内に確実に収まって高品質化され、また、製造コストの低減化及び歩留まりの向上化が図られた駆動モジュール及びこれを備えた電子機器を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を提供する。
(1)本発明に係る駆動モジュールは、被駆動体と、該被駆動体を内側に収容する支持体と、軸線方向に前記被駆動体を挟むように配設され、該被駆動体を前記支持体に対して軸線方向に沿って移動可能に弾性保持する一対の板ばね部材と、前記被駆動体を前記一対の板ばね部材の弾性復元力に抗して駆動する駆動手段と、前記一対の板ばね部材のうちの一方の板ばね部材を前記支持体の下端面との間に挟みながら該支持体に固定されたベース基板と、前記一対の板ばね部材のうちの他方の板ばね部材を前記支持体の上端面との間に挟みながら、該支持体、前記被駆動体、前記一対の板ばね部材及び前記駆動手段を覆うように被着され、前記ベース基板に対して一体的に組み合わされた外装カバーと、を備え、前記支持体と前記外装カバーとが、前記他方の板ばね部材を間に挟持した状態で連結ピンにより一体的に連結され、前記連結ピンが、前記他方の板ばね部材を前記支持体に対して固定するピンを兼ねていることを特徴とする。
本発明に係る駆動モジュールによれば、製造組み立て段階にて、連結ピンを利用して外装カバーとベース基板とを簡便且つ確実に固定することができる。
つまり、支持体、被駆動体、一対の板ばね部材及び駆動手段を覆うように外装カバーを被着させて、該外装カバーとベース基板とを組み合わせる。この外装カバーの被着により、該外装カバーと支持体の上端面との間で他方の板ばね部材が挟み込まれた状態となる。そして、連結ピンを利用して外装カバーと支持体とを、他方の板ばね部材を間に挟持した状態で一体的に連結する。これにより、ベース基板に固定された支持体と外装カバーとを固定でき、結果的に外装カバーとベース基板とを確実に固定することができる。
特に、連結ピンを利用できるので、該連結ピンを圧入したり、連結ピンを加締めたり、連結ピンを溶着したり、連結ピンを接着したりする等、各種方法で確実な固定を行うことができる。また、外装カバーの外形内に連結ピンを収めることが可能であるので、製品寸法が変化し難く、設計通りの寸法に収まった高品質な駆動モジュールにすることができると共に、歩留まりの向上化を図ることができる。また、従来に比べて接着剤に関連する管理項目を簡素化或いは省略化でき、製造コストの低減化を図ることができる。
更に、連結ピンは、他方の板ばね部材を支持体に対して固定するピンを兼ねているので、外装カバーを固定するためだけに新たなスペースを確保して連結ピンを設けた場合と異なり、他方の板ばね部材を固定する既存ピンのスペースを利用できるので、新たなスペースの確保が不要なうえ部品点数が増えてしまうことを抑制することができ、小型化や低コスト化を図り易い。
(2)上記本発明に係る駆動モジュールにおいて、前記連結ピンが、前記他方の板ばね部材を挿通可能に前記支持体の上端面から上方に向けて突設されると共に、前記外装カバーの天壁部に形成された貫通孔内に挿通された状態で該天壁部に固定されていても良い。
この場合には、連結ピンが支持体の上端面から突設されているので、外装カバーを被着させる前に他方の板ばね部材を支持体に対して位置決めすることができるうえ、外装カバーの被着作業が容易になる。
また、天壁部の貫通孔内に連結ピンが挿通されているので、外装カバーを被着させた後の段階であっても、連結ピンを加締めたり、連結ピンを溶着したり、接着剤を貫通孔と連結ピンとの間に流し込んだりして、外装カバーと支持体とを確実且つ強固に固定することができる。
(3)上記本発明に係る駆動モジュールにおいて、前記天壁部の上面には、前記貫通孔よりも大径の開口部を有し、該貫通孔に連通する窪み部が形成されていても良い。
この場合には、窪み部が形成されているので、連結ピンを外装カバーの外形内に収め易くなると共に、連結ピンを加締めたり、溶着したり、接着剤で接着したりする際の作業性が向上する。
(4)上記本発明に係る駆動モジュールにおいて、前記外装カバーが前記支持体の外形をガイドとして被着され、前記連結ピンと前記貫通孔との間には隙間が確保されていても良い。
この場合には、支持体の外形をガイドとして外装カバーが被着されているので、支持体の軸線と外装カバーの軸線とを同軸上に一致させることができ、外装カバーのガタツキの少ない高品質な駆動モジュールとすることができる。また、連結ピンと天壁部の貫通孔との間には隙間が確保されているので、外装カバーに対して外力が作用したとしても該外力が連結ピンに伝わり難い。よって、連結ピンに変形や折れ等の不具合が生じてしまうことを抑制することができる。
(5)上記本発明に係る駆動モジュールにおいて、前記連結ピンが前記貫通孔の内面に摺動可能とされ、前記外装カバーが前記連結ピンをガイドとして被着されていても良い。
この場合には、連結ピンをガイドとして外装カバーが被着されているので、支持体の軸線と外装カバーの軸線とを同軸上に一致させることができ、外装カバーのガタツキの少ない高品質な駆動モジュールとすることができる。
(6)上記本発明に係る駆動モジュールにおいて、前記他方の板ばね部材が、前記支持体の上端面と前記外装カバーとの間に挟持される枠体部と、該枠体部の径方向内側に配設された状態で前記被駆動体の上端面に連結される連結部と、枠体部と連結部とに両端部がそれぞれ接続されて両者を互いに連結する複数のばね部と、を有し、前記連結ピンが、前記枠体部における前記ばね部の接続部分近傍に配設されていても良い。
この場合には、駆動手段によって被駆動体が移動すると、一対の板バネ部材が変形し、この変形量に応じた弾性復元力が被駆動体に作用する。つまり、被駆動体の移動に伴って他方の板ばね部材の連結部が移動するので、該連結部に接続されているばね部が弾性変形し、該ばね部の弾性復元力が被駆動体に作用する。この際、ばね部の弾性変形によって、枠体部におけるばね部の接続部分が浮き上がり易くなるが、この接続部分近傍に連結ピンが配設されているので、枠体部の浮き上がりを抑制することができる。従って、ばね部の弾性特性が安定し、被駆動体を安定的に弾性保持することができる。
(7)上記本発明に係る駆動モジュールにおいて、前記連結ピンが、前記他方の板ばね部材を前記支持体に対して位置決めしながら固定するピンであっても良い。
この場合には、支持体と外装カバーと他方の板ばね部材とをより高精度に組み合わせることができるので、板ばね部材の作動の信頼性を向上でき、さらなる高品質化を図ることができる。
(8)本発明に係る電子機器は、上記本発明の駆動モジュールを備えていることを特徴とする。
本発明に係る電子機器によれば、規定通りの寸法に収まって高品質化が図られているうえ、製造コストの低減化が図られた駆動モジュールを備えているので、高品質で安価な電子機器とすることができる。
本発明に係る駆動モジュールによれば、外装カバーとベース基板とが強固に固定されているうえ、規定通りの寸法に収めて高品質化を図ることができると共に歩留まりの向上化を図ることができ、さらに製造コストの低減化を図ることができる。
また、本発明に係る電子機器によれば、上記駆動モジュールを備えているので、高品質で安価な電子機器とすることができる。
本発明に係る実施形態を示す駆動モジュールの外観斜視図である。 図1に示す駆動モジュールの分解斜視図である。 図2に示す駆動モジュールを構成する駆動ユニットの構成を示す分解斜視図である。 図2に示す駆動モジュールを構成する駆動ユニットの外観斜視図である。 図4に示すA−A線に沿う断面図である。 本発明に係る駆動モジュールの変形例を示す外観斜視図である。 図6に示す駆動モジュールの縦断面図である。 本発明に係る駆動モジュールの別の変形例を示す分解斜視図である。 本発明に係る実施形態を示す電子機器の図であって、(a)は表面の外観斜視図であり、(b)は裏面の外観斜視図であり、(c)は(b)のB−B線に沿う断面図である。
(駆動モジュール)
以下、本発明に係る駆動モジュールの一実施形態について、図1から図8を参照して説明する。なお、本実施形態では、カメラにおける撮像用のレンズユニットを駆動する駆動モジュールを例にして説明する。また、レンズユニットを駆動するアクチュエータの一例として、形状記憶合金ワイヤを用いた場合を例に挙げて説明する。
なお、本実施形態では、一部の図面において見易さのため、例えば図5に示すレンズユニット12等の構成部材を適宜省略して図示している。
また、図1等の図中の符号Mは、レンズユニット12の光軸に一致する駆動モジュール1の仮想的な軸線であり、後述するレンズ枠4の駆動方向を示している。以下では、分解された各構成品の説明においても、組立時の軸線Mとの位置関係に基づいて、位置や方向を参照する場合がある。例えば、各構成品に明確な円、円筒面が存在しない場合でも、誤解の恐れのない限り、軸線Mに沿う方向を単に「軸方向」と称し、軸線Mを中心とする方向を単に「径方向」と称し、軸線Mを周回する方向を単に「周方向」と称する場合がある。また、軸方向のうち後述するアダプタ30側を「下方」とし、その反対側を「上方」とする。
図1及び図2に示すように、本実施形態の駆動モジュール1は、レンズユニット(図5参照)12を軸方向に沿って往復移動させるためのものであり、電子機器等に取り付けられ、駆動モジュール1に制御信号や電力を供給する図示しない制御基板上に固定される。そして、この駆動モジュール1は、制御基板上に位置するアダプタ30と、アダプタ30上に配設される駆動ユニット31と、駆動ユニット31を覆うように配設されたカバー(外装カバー)11と、を備えている。
駆動ユニット31は、図3から図5に示すように、レンズ枠(被駆動体)4と、モジュール枠(支持体)5と、上板ばね(他方の板ばね部材)6及び下板ばね(一方の板ばね部材)7と、モジュール下板(ベース基板)8と、給電部材9と、形状記憶合金(Shape Memory Alloy、以下、SMAと略称する)ワイヤ10と、で主に構成されており、これら各構成品が一体に組み立てられることで1つのアクチュエータを構成している。
はじめに、上記駆動ユニット31を簡略に説明すると、図3から図5に示すように、レンズ枠4はモジュール枠5の内側に軸方向に移動可能に挿入されており、これらレンズ枠4及びモジュール枠5の上端部に上板ばね6が配設されていると共に、レンズ枠4及びモジュール枠5の下端部に下板ばね7が配設されている。そして、これら上板ばね6及び下板ばね7によって、レンズ枠4及びモジュール枠5は挟持されている。
上板ばね6は、レンズ枠4の各上端部にそれぞれ加締めにより固定されていると共に、モジュール枠5とカバー11との間に挟持された状態で固定されている。また、下板ばね7の下方にはモジュール下板8が積層され、該モジュール下板8の下方には給電部材9がさらに積層されている。そして、これら下板ばね7、モジュール下板8及び給電部材9は、モジュール枠5の下端部に加締めによりそれぞれ固定されていると共に、下板ばね7がレンズ枠4の下端部にさらに加締めにより固定されている。
次に、駆動ユニット31を構成する各構成品について詳細に説明する。
まず、レンズ枠4は、軸線Mを中心軸線として軸方向に沿って延設された略円筒形状の筒状部材であり、軸方向に貫通する横断面視円形の収容部4Aの内周面に雌ネジが形成されている(図5参照)。そして、この雌ネジを利用して収容部4Aの内周面にレンズユニット12が螺合されており、これにより該レンズユニット12がレンズ枠4に保持されている。
なお、レンズユニット12は、図5に示すように、外周面に上記雌ネジに螺合する雄ネジが形成された円筒形状の筒部12aと、該筒部12aの内側に嵌合されたレンズ12bと、から構成されている。
図3から図5に示すように、レンズ枠4の外壁面には、周方向に略90度の間隔をおいて径方向外方に向けて突出する突出部4Cが軸方向に延設されている。これら各突出部4Cの上端面4aと下端面4bとには、上側固定ピン13A、下側固定ピン13Bがそれぞれ立設されている。
このうち、上側固定ピン13Aは上板ばね6を保持し、下側固定ピン13Bは下板ばね7を保持するためのものである。
上側固定ピン13A及び下側固定ピン13Bは、軸線Mに平行な同軸位置に配置されているため、上板ばね6及び下板ばね7における、上側固定ピン13A及び下側固定ピン13Bの挿通位置はそれぞれ共通化されている。
なお、上側固定ピン13A及び下側固定ピン13Bの平面視の位置が異なっていても良く、例えば4本の突出部4Cのうちの2つの突出部4Cの各上端面4aに上側固定ピン13Aをそれぞれ立設し、残りの2本の突出部4Cの各下端面4bに下側固定ピン13Bをそれぞれ立設しても良い。
また、レンズ枠4には、SMAワイヤ10を掛けられるガイド突起(突起部)4Dが径方向外方に突出するように設けられている。このガイド突起4Dは、複数の突出部4Cのうちの1つの下端部の外周面に一体に接合されており、SMAワイヤ10が掛けられて係止される先端鍵部(係止部)4D1が形成されている。この先端鍵部4D1は、そこに掛けられたSMAワイヤ10が収縮することにより、レンズ枠4を上方に持ち上げて軸方向に沿って上方に移動させるためのものである。
また、レンズ枠4には、該レンズ枠4を下向きに付勢するコイルスプリング(図2参照)34を保持するスプリング保持部33が設けられている。このスプリング保持部33は、ガイド突起4Dの上端面に立設された柱状の凸部であり、コイルスプリング34が被嵌されている。これにより、SMAワイヤ10が周囲環境の影響等により収縮してレンズ枠4を上昇させようとする動きを抑制することが可能とされている。
なお、上記レンズ枠4は、熱加締め又は超音波加締めが可能な熱可塑性樹脂、例えばポリカーボネート(PC)、液晶ポリマー(LCP)樹脂等により一体成形されている。
モジュール枠5は、軸線Mを中心軸線として軸方向に沿って延設された筒状部材であり、平面視の外形が全体として略矩形状に形成され、且つその中央部に軸方向に貫通する横断面視円形の収容部5Aが形成されている。そして、この収容部5A内に上記レンズ枠4が収容されている。
モジュール枠5の上部及び下部の四隅には、軸線Mに直交する仮想平面に沿った上端面5a及び下端面5bがそれぞれ形成されている。そして、各上端面5aには上側固定ピン(連結ピン)14Aがそれぞれ上方に向けて突設され、下端面5bには下側固定ピン14Bがそれぞれ下方に向けて突設されている。
上側固定ピン14Aは、上板ばね6の貫通孔6Bを挿通すると共に後述するカバー11の天壁部11Eに形成された貫通孔50内に挿通可能な長さとされたピンであり、貫通孔50内に挿通された状態で天壁部11Eに対して固定されることで、上板ばね6を間に挟持した状態でモジュール枠5とカバー11とを一体的に連結する役割を担っている。この際、上側固定ピン14Aは、上板ばね6をモジュール枠5に対して固定する役割も担っている。
下側固定ピン14Bは、下板ばね7、モジュール下板8及び給電部材9をそれぞれ保持するためのものである。
なお、上側固定ピン14Aの平面視の位置は、下側固定ピン14Bの配置と異なっていても良いが、本実施形態ではそれぞれ軸線Mに平行な同軸位置に配置されている。このため、上板ばね6、下板ばね7における、上側固定ピン14A及び下側固定ピン14Bの挿通位置は、それぞれ共通化されている。また、上端面5aと下端面5bとの間の距離は、レンズ枠4の上端面4aと下端面4bとの間の距離と同一距離に設定されている。
モジュール枠5の一隅の下部には、平面視の溝幅がレンズ枠4のガイド突起4Dに軸方向に移動可能に嵌合する大きさを有する切欠き5Bが形成されている。この切欠き5Bは、レンズ枠4をモジュール枠5内に下方から挿入して収容した際、レンズ枠4のガイド突起4Dを貫通させ、ガイド突起4Dの先端鍵部4D1をモジュール枠5の径方向外部に突出させると共に、レンズ枠4の周方向の位置決めを行うためのものである。
また、モジュール枠5の切欠き5Bに隣り合う2つの隅部には、切欠き5Bが設けられた隅部と同方向側の側面において、SMAワイヤ10を保持するワイヤ保持部材15A、15B(保持端子)を取り付けるための一対の係止溝5Cが形成されている。
そして、モジュール枠5の側面におけるワイヤ保持部材15A、15Bが配設される位置には、基準ピン40A、40B及び回り止めピン41A、41Bが周方向に並んで形成されている。基準ピン40A、40Bは、平面視円形状に形成されている。一方、回り止めピン41A、41Bは、平面視で上方及び下方が略円弧状に形成され、且つ残りの外形部分が直線状に形成されている。
なお、上記モジュール枠5は、レンズ枠4と同様に熱加締め又は超音波加締めが可能な熱可塑性樹脂、例えばポリカーボネート(PC)、液晶ポリマー(LCP)樹脂等により一体成形されている。
図3に示すように、上記ワイヤ保持部材15Aは、モジュール枠5の側面において、給電部材9の一対の端子部9Cが位置する側の側面に隣り合う側面に取り付けられ、ワイヤ保持部材15Bは、給電部材9の一対の端子部9Cが位置する側面に対向する側面に取り付けられている。
図4に示すように、ワイヤ保持部材15A、15Bは、ワイヤ保持部15bにSMAワイヤ10の端部を加締めることで鍵状に形成された金属板等の導電性部材である。
これらワイヤ保持部材15A、15Bには、モジュール枠5の基準ピン40A、40Bに嵌合する基準孔36A、36B、及び回り止めピン41A、41Bに嵌合する回り止め孔37A、37Bがそれぞれ形成されている。基準孔36A、36Bは平面視円形状に形成され、回り止め孔37A、37Bは平面視略四角形状に形成されている。
そして、ワイヤ保持部材15A、15Bは、モジュール枠5の係止溝5Cに当接した状態で、基準ピン40A、40B及び回り止めピン41A、41Bに対して基準孔36A、36B及び回り止め孔37A、37Bがそれぞれ嵌合しており、これによりモジュール枠5に対して精度良く位置決めされている。
なお、基準ピン40A、40B及び回り止めピン41A、41Bの頭部は、熱加締め等により基準孔36A、36B及び回り止め孔37A、37Bのサイズよりも大径化され、これによりワイヤ保持部材15A、15Bがモジュール枠5に対して固着されている。
また、ワイヤ保持部材15A、15Bは、SMAワイヤ10を保持するワイヤ保持部15b(加締め位置)と反対側に片状の端子部15aを備えており、モジュール枠5に対する取付状態において、図2に示すように、端子部15aがモジュール枠5の下方に積層されたモジュール下板8の下方に僅かに突出されるようになっている。
また、図2から図4に示すように、一対のワイヤ保持部材15A、15Bによって両端部が保持されたSMAワイヤ10は、レンズ枠4のガイド突起4Dに発生力を及ぼすことで、レンズ枠4を上板ばね6及び下板ばね7の復元力に抗して軸方向に駆動させるアクチュエータ(駆動手段)として機能するものである。
詳細に説明すると、このSMAワイヤ10は、中間部がモジュール枠5の切欠き5Bから突出されたレンズ枠4のガイド突起4Dの先端鍵部4D1に下方から係止されている。つまり、SMAワイヤ10は、中間部がガイド突起4Dの先端鍵部4D1に係止された状態で、両端部がワイヤ保持部材15A、15Bを介して軸線Mを挟んで対向するようにモジュール枠5に固定されている。そして、このSMAワイヤ10の張力により、先端鍵部4D1を介して、レンズ枠4を上方に付勢している。また、SMAワイヤ10は、給電部材9を介して通電された際に、発熱により収縮し、レンズ枠4を上板ばね6及び下板ばね7の弾性復元力に抗して軸方向に駆動させる役割を担っている。
図3から図5に示すように、モジュール枠5及びモジュール枠5内に挿入されたレンズ枠4のそれぞれの上部と下部には、それぞれ上板ばね6と下板ばね7とが積層されている。これら上板ばね6及び下板ばね7は、略同一形状に打ち抜かれた平板状の板ばね部材であり、例えば、ステンレス(SUS)鋼板等の金属板からなる。
上板ばね6(下板ばね7)の形状は、平面視の外形がモジュール枠5の上側(下側)の端部と同様な略矩形状とされ、中央部に軸線Mと同軸で、レンズ枠4の収容部4Aより僅かに大きな円状の開口6C(7C)が形成され、全体としてリング状とされている。
上板ばね6(下板ばね7)は、モジュール枠5の上端面5a(下端面5b)上に重なる枠状の枠体部6D(7D)と、この枠体部6D(7D)の径方向内側に配設された状態でレンズ枠4の上端面4a(下端面4b)上に連結されたリング部(連結部)6E(7E)と、枠体部6D(7D)とリング部6E(7E)とに両端部がそれぞれ接続され、両者を連結するばね部6F(7F)と、を備えている。
枠体部6D(7D)の隅部近傍には、モジュール枠5の隅部近傍に形成された上側固定ピン14A(下側固定ピン14B)の配置位置に対応して、各上側固定ピン14A(下側固定ピン14B)にそれぞれ挿通可能な4つの貫通孔6B(7B)が形成されている。これにより、モジュール枠5に対する軸線Mに直交する平面内の位置決めが可能となっている。
同様にリング部6E(7E)には、レンズ枠4に形成された上側固定ピン13A(下側固定ピン13B)の配置位置に対応して、各上側固定ピン13A(下側固定ピン13B)にそれぞれ挿通可能な4つの貫通孔6A(7A)が形成されている。
ばね部6F(7F)は、略四分円弧状に形成され、リング部6E(7E)と枠体部6D(7D)との間に配設されている。そして、ばね部6F(7F)の一端部は4つの貫通孔6A(7A)近傍でリング部6E(7E)に接続され、他端部は4つの貫通孔6B(7B)近傍で枠体部6D(7D)に接続されている。つまり、4つの貫通孔6Bを貫通し、カバー11とモジュール枠5とを一体的に連結する上側固定ピン14Aは、枠体部6D(7D)における各ばね部6F(7F)の接続部分近傍に配置するようになっている。
また、本実施形態のばね部6F(7F)は、軸線Mを挟んで対向するように4つ形成され、径方向に沿ってガイド突起4Dと軸線Mとを結ぶ連結線L1(図2参照)及び該連結線L1と軸線Mとにそれぞれ直交する直交線L2(図2参照)上の近傍で枠体部6D(7D)に連結されている。
また、本実施形態の上板ばね6(下板ばね7)には、図3に示すように、モジュール枠5の上端面5a(下端面5b)に突設された位置決めピン14G(位置決めピン14H)を挿通可能な位置決め孔6G(7H)がそれぞれ形成されている。これにより、上板ばね6(下板ばね7)は、モジュール枠5に対して径方向に高精度に位置決めされている。
モジュール下板8は、図3から図5に示すように、モジュール枠5の各下側固定ピン14Bを下板ばね7の貫通孔7Bに貫通させると共に、モジュール枠5内に収容したレンズ枠4の各下側固定ピン13Bを下板ばね7の貫通孔7Aに貫通させた状態で、モジュール枠5との間で、下板ばね7を下方側から挟んで積層し、下板ばね7の矩形状の外形枠体をモジュール枠5の下端面5bに対して押圧状態に固定するものである。
モジュール下板8の形状は、モジュール枠5の外形と略同様の矩形状外形を有する板状部材であり、中央部に軸線Mを中心とする略円形状の開口8Aが厚さ方向に貫通して形成されている。そして、組立時に下板ばね7に積層される上面8a側には、レンズ枠4の各下側固定ピン13Bの配置位置に対応する位置に、後述する加締め部18との干渉を避けるための4つのU字状の凹部8Bが形成されている。
また、モジュール下板8の周縁に位置する各隅部には、モジュール枠5の各下側固定ピン14Bの配置位置に対応して、これら下側固定ピン14Bをそれぞれ挿通させる貫通孔8Cが形成されている。
なお、モジュール下板8の材質は、例えば、電気絶縁性及び遮光性を有する合成樹脂を採用している。また、モジュール下板8が電気絶縁性を有することで、給電部材9を下板ばね7に対して電気的絶縁状態で固定する絶縁部材となっている。
給電部材9は、図3及び図5に示すように、それぞれ板状の金属板からなる一対の電極9a、9bから構成されている。電極9a、9bは、いずれもモジュール下板8の外形に沿う略L字状の配線部9Bと、配線部9Bの端部に配設された端子部9Cと、を備える折れ線状の金属板からなる。
そして、それぞれの配線部9Bには、モジュール下板8の下面から下方に突出されるモジュール枠5の下側固定ピン14Bのうち、モジュール下板8の外形に沿って隣り合う2つの下側固定ピン14Bをそれぞれ挿通させて、電極9a、9bをモジュール枠5に対して位置決めを行う2つの貫通孔9Aが設けられている。また、電極9a、9bの端子部9Cは、モジュール枠5において、ワイヤ保持部材15Aが取り付けられた側の側面に隣り合う側面から並列して下方に突出するように設けられている。
そして、一方の電極9aには、貫通孔9Aと端子部9Cとの間の配線部9B上の側面に、ワイヤ保持部材15Aの端子部15aを電気的に接続するための導電接続部9Dが設けられている。また、他方の電極9bにも同様に、配線部9Bの側面にワイヤ保持部材15Bの端子部15aを電気的に接続するための導電接続部9Dが形成されている。
これら導電接続部9Dにおいて、電極9aとワイヤ保持部材15A、及び電極9bとワイヤ保持部材15Bとが電気的に接続されている。
なお、それぞれの導電接続部9Dを、端子部15aと電気的に接続する手段としては、例えば、半田付け又は導電性接着剤による接着を採用することができる。
上記カバー11は、図1、図2及び図5に示すように、駆動ユニット31を上方側から覆うように被せられ、モジュール下板8に対して一体的に組み合わされている。
このカバー11は、モジュール枠5を外嵌可能に囲む側壁部11Dと、該側壁部11Dの上端に連設された天壁部11Eと、を備え、下方に矩形所の開口11Cが開いた有頂筒状に形成されている。天壁部11Eの中央部には、軸線Mを中心とした円状の開口11Aが形成されている。なお、この開口11Aのサイズはレンズユニット12を出し入れ可能な大きさとされている。
また、本実施形態のカバー11は、図5に示すように、天壁部11Eの一部が下方に向けて突出しており上板ばね6をモジュール枠5との間で挟み込み可能とされている。また、天壁部11Eには、図2及び図5に示すように、モジュール枠5から上方に突設して上板ばね6を挿通している上側固定ピン14Aを貫通させる貫通孔50が形成されている。
そして、各上側固定ピン14Aは、天壁部11Eの貫通孔50を貫通した後、頭部(上端部)が加締められることで天壁部11Eに対して固定されている(図1参照)。
(駆動モジュールの動作)
次に、上述したように構成された駆動モジュール1の動作について説明する。
はじめに、端子部9Cに電力が供給されない状態では、SMAワイヤ10からの張力及びコイルスプリング34の付勢力と、上板ばね6及び下板ばね7からの復元力等のレンズ枠4に作用する力とが釣り合っているので、レンズユニット12が取り付けられたレンズ枠4が、軸方向の一定位置に保持されている。
ここで、通電によりSMAワイヤ10を発熱させると、該SMAワイヤ10は温度に応じた長さに収縮する。具体的に説明すると、端子部9Cを介して給電部材9に電力を供給すると、電極9a、ワイヤ保持部材15A、SMAワイヤ10、ワイヤ保持部材15B、電極9bがそれぞれ導通されているため、SMAワイヤ10に電流が流れる。これにより、SMAワイヤ10にジュール熱が発生して、該SMAワイヤ10の温度が上昇する。そして、その温度がSMAワイヤ10の変態開始温度を超えると、SMAワイヤ10が温度に応じた長さに収縮する。
すると、SMAワイヤ10は、中間部がガイド突起4Dに係止された状態で両端部がワイヤ保持部材15A、15Bを介してモジュール枠5に固定されているので、収縮によってガイド突起4Dに発生力(駆動力)を及ぼすことができ、該ガイド突起4Dを軸方向に沿って上方(図4及び図5中の矢印イ方向)に移動させることができる。
これにより、レンズ枠4をモジュール枠5に対して相対的に移動させることができ、軸方向に沿って上昇移動させることができる。また、レンズ枠4が移動すると、上板ばね6及び下板ばね7が変形し、この変形量に応じた弾性復元力がレンズ枠4に作用する。
具体的には、レンズ枠4の移動に伴って該レンズ枠4に連結されたリング部6E(7E)が移動する。そのため、モジュール枠5に連結された枠体部6D(7D)とリング部6E(7E)とを連結するばね部6F(7F)が弾性変形し、このばね部6F(7F)の弾性復元力がレンズ枠4に作用する。そして、これら上板ばね6及び下板ばね7からの弾性復元力がSMAワイヤ10の張力と釣りあう位置で、レンズ枠4の移動が停止する。
また、電力の供給を停止してSMAワイヤ10への通電を停止すると、該SMAワイヤ10を伸長させることができる。これにより、レンズ枠4を先ほどとは逆方向に下降移動(図4及び図5中の矢印ロ方向)させることができる。
このように、電力供給量を制御、即ち、SMAワイヤ10の発熱量を制御することで、レンズ枠4を軸方向に沿う2方向(上昇方向、下降方向)に移動させることができる。
なお、SMAワイヤ10は、昇温時と降温時との間で温度ヒステリシスが現れるが、ソフト等で補正することで対応可能とされている。
ところで、レンズ枠4を移動させた際、上述したようにばね部6F(7F)が弾性変形するが、この変形によって枠体部6D(7D)におけるばね部6F(7F)の接続部分が浮き上がり易くなる。しかしながら、枠体部6D(7D)におけるばね部6F(7F)の接続部分近傍に上側固定ピン14Aが位置しているので、枠体部6D(7D)の浮き上がりを抑制することができる。従って、ばね部6F(7F)の弾性特性が安定し、レンズ枠4を安定的に弾性保持することができる。
(駆動モジュールの組み立て)
次に、上記した駆動モジュール1の組立方法について、以下に説明する。
なお、本実施形態では主に第1工程から第6工程という6つの工程を経て、組み立てを行う。
まず、第1工程では、モジュール枠5の収容部5A内に下方からレンズ枠4を挿入し、モジュール枠5の上端面5aと、レンズ枠4の上端面4aとを同一高さに揃えた状態で、レンズ枠4とモジュール枠5とを仮固定しておく。そして、モジュール枠5の各上側固定ピン14Aとレンズ枠4の各上側固定ピン13Aとに、上板ばね6の各貫通孔6B、6Aを挿通すると共に、モジュール枠5の位置決めピン14Gに上板ばね6の位置決め孔6Gを挿通して、モジュール枠5に対して上板ばね6を位置決めさせる。
その後、上板ばね6の各貫通孔6Aを貫通して上方に突き出された上側固定ピン13Aの先端部を、図示しないヒータチップにより熱加締めして、加締め部16を形成する(図4及び5参照)。
このとき、レンズ枠4の上端面4aとモジュール枠5の上端面5aとは、同一平面上に整列されており、平板状の上板ばね6を変形させることなく配置して、熱加締めを行うことができる。そのため、変形する上板ばね6を押さえる必要がないので、容易に加締め作業を行うことができる。また、上板ばね6の変形による浮き等の発生を防止することができる。
この時点で、第1工程が終了する。なお、引き続き、レンズ枠4とモジュール枠5との仮固定を継続する。
次に、第2工程を行う。
まず、レンズ枠4の各下側固定ピン13Bに、下板ばね7の各貫通孔7Aをそれぞれ挿通する。この際、同時にモジュール枠5の各下側固定ピン14Bに、下板ばね7の各貫通孔7B、モジュール下板8の各貫通孔8C、給電部材9の各貫通孔9Aをそれぞれ挿通すると共に、モジュール枠5の位置決めピン14Hに下板ばね7の位置決め孔7Hを挿通して、モジュール枠5に対して下板ばね7を位置決めさせる。
その後、下板ばね7の各貫通孔7Aを貫通して下方に突き出された各下側固定ピン13Bの先端部をヒータチップにより熱加締めして加締め部18(図5参照)を形成する。
このとき、レンズ枠4の上端面4aと下端面4bと間の軸線方向距離と、モジュール枠5の上端面5aと下端面5bと間の軸線方向距離とは等しいため、下端面4b、5b同士は同一平面上に整列されており、平板状の下板ばね7を変形させることなくモジュール下板8を積層配置して熱加締めを行うことができる。従って、下板ばね7の変形による浮き等の発生を防止することができる。
また、各ヒータチップの高さを共通とすることができるので、加締め部18を同時に形成しても、加締め精度のバラツキを低減することができる。
この時点で、第2工程が終了する。
次に、第3工程を行う。
まず、上述した貫通孔7B、8C、9Aをそれぞれ貫通して下方に突き出された各下側固定ピン14Bの下端部を、ヒータチップにより熱加締めして、第2の固定部である加締め部19(図5参照)を形成する。
このとき、各ヒータチップの高さを共通とすることができるため、加締め部19を同時に形成しても、加締め精度のバラツキを低減することができる。また、モジュール下板8に凹部8Bが形成されているため、第2工程で形成された加締め部18は、モジュール下板8とは接触しない。
この時点で第3工程が終了する。上述した第1工程から第3工程の作業を行うことによって、レンズ枠4とモジュール枠5との両端部に、上板ばね6、下板ばね7、モジュール下板8、給電部材9を積層固定することができる。
なお、この時点で上側固定ピン14Aは、上板ばね6の貫通孔50を挿通しているだけである。但し、上板ばね6は、これら上側固定ピン14Aによってモジュール枠5に対して径方向に正確に位置決めされた状態となっている。また、この第3工程が終了した段階で、レンズ枠4とモジュール枠5との仮固定を解除しても構わない。
次に、第4工程を行う。
まず、SMAワイヤ10が取り付けられた一対のワイヤ保持部材15A、15Bを、モジュール枠5に固定する。具体的には、モジュール枠5に形成された係止溝5Cにワイヤ保持部材15A、15Bを当接させながら、モジュール枠5の基準ピン40A、40B及び回り止めピン41A、41Bにワイヤ保持部材15A、15Bの基準孔36A、36B及び回り止め孔37A、37Bをそれぞれ嵌合させる。
この際、SMAワイヤ10の中間部を、ガイド突起4Dの先端鍵部4D1に係止させ、かつ、この先端鍵部4D1を下側から支持するように掛け渡す。また、ワイヤ保持部材15A、15Bの各端子部15aは、モジュール下板8の下方に突出され、それぞれ、モジュール下板8に固定された給電部材9である電極9a、9bの導電接続部9Dに係止されるか、若しくは近接して配置されている。
この時点で、第4工程が終了する。
次に、第5工程を行う。
まず、基準孔36A、36B及び回り止め孔37A、37Bに挿通された基準ピン40A、40B及び回り止めピン41A、41Bの頭部を熱加締め等によって大径化させる。これにより、抜け止め対策が施され、モジュール枠5とワイヤ保持部材15A、15Bとが強固に固着される。続いて、例えば半田付けや導電性接着剤等を用いて、各端子部15aをそれぞれ導電接続部9Dに対して電気的に接続させる。
この時点で、第5工程が終了する。
最後に、第6工程を行う。
まず、モジュール枠5の上方からカバー11を被せて、該カバー11とモジュール下板8とを組み合わせる。この際、上側固定ピン14Aが天壁部11Eに形成された貫通孔50を挿通するようにカバー11を被せる。このカバー11の被着により、該カバー11とモジュール枠5の上端面5aとの間で上板ばね6が挟み込まれた状態となる。そして、上側固定ピン14Aを利用してカバー11とモジュール枠5とを、上板ばね6を間に挟持した状態で一体的に連結する。
具体的には、上側固定ピン14Aの上端部を図示しないヒータチップにより熱加締めして、加締め部17を形成する(図1及び5参照)ことで、上側固定ピン14Aをカバー11の天壁部11Eに固定する。これにより、カバー11とモジュール枠5とを、上板ばね6を間に挟持した状態で一体的に連結することができる。その結果、カバー11とモジュール下板8とを確実に固定することができる。
これにより、第6工程が終了し、図1に示す駆動モジュール本体の組み立てが完了する。その後、駆動ユニット31のモジュール下板8の下面にアダプタ30を取り付けた後、図示しない制御基板上へ取り付ける。この制御基板上への取り付けは、接着、嵌め込み等の固定手段を採用することができる。
なお、上記制御基板は、駆動モジュール1に付属する独立した部材であっても良いし、電子機器等に接続、配置された部材であっても良い。
更に、カバー11の開口11Aを通じてレンズ枠4内にレンズユニット12を螺合して取り付ける。このように、レンズユニット12を最後に取り付けているのは、組立作業により、レンズユニット12のレンズ12bが汚れたり、塵埃等が付着したりしないためであるが、例えば、駆動モジュール1をレンズユニット12が取り付けられた製品状態で出荷する場合や、カバー11の開口11Aをレンズユニット12の外形より小さくしたい場合、例えば開口絞りを兼用するような場合等には、この工程を、早い段階(第6工程の前)で実施しても良い。
上記したように、本実施形態では上側固定ピン14Aの加締めによって、カバー11とモジュール枠5とを確実に固定することができる。しかも、カバー11の外形内に上側固定ピン14Aを収めることが可能であるので、駆動モジュール1としての製品寸法が変化し難く、設計通りの寸法に収まった高品質な駆動モジュール1にすることができると共に、歩留まりの向上化を図ることができる。
特に、接着剤を利用する必要がないので、接着剤に関連する管理項目を省略化でき、製造コストの低減化を図ることができる。
また、上側固定ピン14Aは、上板ばね6をモジュール枠5に対して固定するピンを兼ねているので、カバー11を固定するためだけに新たなスペースを確保して上側固定ピン14Aを設けた場合と異なり、上板ばね6を固定する既存ピンのスペースを利用できるので、新たなスペースの確保が不要なうえ部品点数が増えてしまうことを抑制することができる。従って、小型化や低コスト化を図り易い。
なお、上記実施形態では、上側固定ピン14Aの上端部を加締めることで天壁部11Eに固定し、これによりカバー11とモジュール枠5とを一体的に固定したが、加締めに限定されるものではない。例えば、上側固定ピン14Aの上端部と天壁部11Eとを超音波溶着によって固定しても構わないし、上側固定ピン14Aと貫通孔50とを接着固定しても構わない。いずれの場合であっても、貫通孔50内を貫通している上側固定ピン14Aを利用して固定できるので、強固な固定を実現でき、強度不足等によりカバー11が外れてしまうことを抑制できる。
また、上記実施形態において、上側固定ピン14Aに位置決めピン14Gの役割をさらに兼用させ、上板ばね6をモジュール枠5に対して位置決めしながら固定するピンとして利用しても構わない。
また、上記実施形態において、カバー11の側壁部11Dの内面とモジュール枠5の外面とが互いに摺動するように構成し、モジュール枠5の外形をガイドとしてカバー11を被着させても構わない。
この場合には、カバー11とモジュール枠5とを径方向に位置決めでき、カバー11に対するレンズ枠4の光軸の中心ズレを抑えることができる。また、カバー11自体のガタツキを少なくすることができ、より高品質な駆動モジュール1にすることができる。
また、この場合において、上側固定ピン14Aと貫通孔50との間に隙間が確保されるように構成すると良い。こうすることで、カバー11に対して、例えば軸線Mに直交するような方向から外力が作用したとしても、該外力を先にモジュール枠5に伝わらせて上側固定ピン14Aに伝わり難くすることができる。よって、上側固定ピン14Aに変形や折れ等の不具合が生じてしまうことを抑制することができる。
また、上記実施形態において、上側固定ピン14Aを貫通孔50の内面に摺動可能とし、この上側固定ピン14Aをガイドとしてカバー11を被着させても構わない。
この場合であっても、カバー11とモジュール枠5とを径方向に位置決めでき、カバー11に対するレンズ枠4の光軸の中心ズレを抑えることができる。また、カバー11自体のガタツキを少なくすることができ、より高品質な駆動モジュール1にすることができる。
また、上記実施形態において、図6及び図7に示すように、カバー11の天壁部11Eの上面に各貫通孔50に連通する窪み部51を形成しても良い。
この窪み部51は、貫通孔50よりも大径の、例えば円形開口部が上面に開いた凹部とされている。なお、窪み部51の開口部は、平面視円形でなくても良く、平面視楕円状や多角形状であっても良い。また、断面テーパ状の窪み部51としても構わない。
この場合には、カバー11の被着時に窪み部51内に上側固定ピン14Aの上端部を露出させることができるので、上端部を加締めて加締め部17を形成する際の作業性が向上する。しかも、窪み部51内に加締め部17を収めることができるので、天壁部11Eの上面をフラット面に仕上げることができ、各種電子機器への組み込み性に優れた駆動モジュール1とすることができる。
更に、加締めではなく、上側固定ピン14Aを接着固定する場合には、窪み部51内を接着剤の溜まり部として利用できるので、より強固な固定を実現することができる。しかも、接着剤が天壁部11Eの上面に溢れ難いので、駆動モジュール1としての製品寸法がより変化し難い。
また、上記実施形態では、4つの上側固定ピン14Aの全てを利用してカバー11とモジュール枠5とを一体的に固定したが、図8に示すように、2つを従来通り上板ばね6の固定に用い、残りの2つでカバー11とモジュール枠5とを一体的に固定しても構わない。
具体的には、上板ばね6の4つのばね部6F(7F)のうち、直交線L2上の近傍で枠体部6D(7D)に接続されている2つのばね部6F(7F)の接続部分近傍に位置する2つの上側固定ピン14Aで、上板ばね6を固定する。そして、連結線L1上で枠体部6D(7D)に接続されている残り2つのばね部6F(7F)の接続部分近傍に位置する2つの上側固定ピン14Aで、カバー11とモジュール枠5とを一体的に固定する。
このように構成することで、カバー11を被着する前に、上板ばね6をモジュール枠5の上端面5aに固定できるので、モジュール枠5に対する上板ばね6の外れを防止でき、組立性をさらに向上することができる。
また、レンズ枠4を移動させる際、ガイド突起4Dの先端鍵部4D1に形成されたSMAワイヤ10を収縮させることでレンズ枠4を移動させるが、その際にレンズ枠4の一点に力が作用してしまい、ガイド突起4Dが形成された吊上げ側が持ち上がり、その反対側が下がるような力がレンズ枠4に作用してしまい易い。つまり、直交線L2回りにレンズ枠4が回転傾斜しようとしてしまう。そのため、直交線L2上の近傍で枠体部6D(7D)に接続されている2つのばね部6F(7F)は、特に弾性変形し易く、これらばね部6F(7F)が接続されている枠体部6D(7D)の接続部分付近が浮き上がり易い。
しかしながら、上述したように、直交線L2上の近傍で枠体部6D(7D)に接続されている2つのばね部6F(7F)の接続部分近傍に位置する2つの上側固定ピン14Aで上板ばね6を固定しているので、枠体部6D(7D)の浮き上がりを効果的に抑えることができる。
(電子機器)
次に、本発明に係る電子機器の一実施形態について、図9を参照して説明する。
なお、本実施形態では、電子機器の一例として、上記実施形態の駆動モジュール1を備えたカメラ付き携帯電話を例に挙げて説明する。
本実施形態のカメラ付き携帯電話20は、図9(a)に示すように、受話部22aと、送話部22bと、操作部22cと、液晶表示部22dと、アンテナ部22eと、不図示の制御回路部等の周知の携帯電話の電子部と、をカバー22内外に備えている。
図9(b)に示すように、液晶表示部22dが設けられた側の裏面側のカバー22には、外光を透過させる窓22Aが設けられている。そして、図9(c)に示すように、駆動モジュール1の開口11Aが、カバー22の窓22Aを臨み、この窓22Aの法線方向に軸線Mが沿うように駆動モジュール1が設置されている。
この際、駆動モジュール1は、基板2に機械的及び電気的に接続されている。基板2は、不図示の制御回路部に接続され、駆動モジュール1に電力を供給できるようになっている。
このように構成されているので、窓22Aを透過した光を駆動モジュール1の不図示のレンズユニット12で集光し、撮像素子25上に結像することができる。そして、駆動モジュール1に制御回路部から適宜の電力を供給することで、レンズユニット12を軸線M方向に駆動し、焦点位置調整を行って、撮影を行うことができる。
特に、規定通りの寸法に収まって高品質化されているうえ、製造コストの低減化が図られた駆動モジュール1を備えているので、高品質で安価なカメラ付き携帯電話20とすることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、上側固定ピン14Aがモジュール枠5の上端面5aから突設されている場合を例に挙げて説明したが、この場合に限定されるものではない。例えば、上側固定ピン14Aをカバー11の天壁部11Eの内面から下方に向けて突設し、モジュール枠5の上端面5aに形成した凹部内に圧入することでカバー11とモジュール枠5とを一体的に固定しても構わない。この場合であっても同様の作用効果を奏効することができる。
また、上側固定ピン14Aをカバー11及びモジュール枠5とは別体とし、カバー11を被着した後に、カバー11の天壁部11Eに形成した貫通孔50に上側固定ピン14Aを挿通しながらモジュール枠5の上端面5aに形成した凹部内に圧入し、その後、上側固定ピン14Aを加締めや超音波溶着や接着等によりカバー11に固定しても構わない。この場合であっても同様の作用効果を奏効することができる。
また、上記実施形態では、SMAワイヤ10を利用してガイド突起4Dに発生力を及ぼすことで、レンズ枠4を軸方向に駆動した構成としたが、この場合に限られず、ソレノイドや圧電アクチュエータ等を駆動手段として利用することでレンズ枠4を駆動させても構わない。
また、上記実施形態では、駆動モジュール1をレンズユニット12の焦点位置調整機構に用いる場合の例で説明したが、駆動モジュール1の用途はこれに限定されない。例えば、被駆動体を目標位置に移動させる適宜のアクチュエータとして他の部分に用いても良い。例えば、レンズユニット12に代えて、ロッド部材等を螺合したり、レンズ枠4を他の形状に変えたりして、適宜のアクチュエータとして用いることができる。即ち、被駆動体は、筒状の部材に限定されず、柱状の部材であっても良い。
また、上記実施形態では、駆動モジュール1を用いた電子機器として、カメラ付き携帯電話20の例で説明したが、電子機器の種類はこれに限定されない。例えば、デジタルカメラ、パソコン内蔵のカメラ等の光学機器に用いても良いし、情報読取記憶装置やプリンタ等の電子機器において、被駆動体を目標位置に移動させるアクチュエータとしても用いることができる。
M…軸線
1…駆動モジュール
4…レンズ枠(被駆動体)
5…モジュール枠(支持体)
6…上板ばね(他方の板ばね部材)
6D…枠体部
6E…連結部
6F…ばね部
7…下板ばね(一方の板ばね部材)
8…モジュール下板(ベース基板)
10…SMAワイヤ(駆動手段)
11…カバー(外装カバー)
11E…外装カバーの天壁部
14A…連結ピン
20…カメラ付き携帯電話(電子機器)
50…貫通孔
51…窪み部

Claims (8)

  1. 被駆動体と、
    該被駆動体を内側に収容する支持体と、
    軸線方向に前記被駆動体を挟むように配設され、該被駆動体を前記支持体に対して軸線方向に沿って移動可能に弾性保持する一対の板ばね部材と、
    前記被駆動体を前記一対の板ばね部材の弾性復元力に抗して駆動する駆動手段と、
    前記一対の板ばね部材のうちの一方の板ばね部材を前記支持体の下端面との間に挟みながら該支持体に固定されたベース基板と、
    前記一対の板ばね部材のうちの他方の板ばね部材を前記支持体の上端面との間に挟みながら、該支持体、前記被駆動体、前記一対の板ばね部材及び前記駆動手段を覆うように被着され、前記ベース基板に対して一体的に組み合わされた外装カバーと、を備え、
    前記支持体と前記外装カバーとは、前記他方の板ばね部材を間に挟持した状態で連結ピンにより一体的に連結され、
    前記連結ピンは、前記他方の板ばね部材を前記支持体に対して固定するピンを兼ねていることを特徴とする駆動モジュール。
  2. 請求項1に記載の駆動モジュールにおいて、
    前記連結ピンは、前記他方の板ばね部材を挿通可能に前記支持体の上端面から上方に向けて突設されると共に、前記外装カバーの天壁部に形成された貫通孔内に挿通された状態で該天壁部に固定されていることを特徴とする駆動モジュール。
  3. 請求項2に記載の駆動モジュールにおいて、
    前記天壁部の上面には、前記貫通孔よりも大径の開口部を有し、該貫通孔に連通する窪み部が形成されていることを特徴とする駆動モジュール。
  4. 請求項2又は3に記載の駆動モジュールにおいて、
    前記外装カバーは、前記支持体の外形をガイドとして被着され、
    前記連結ピンと前記貫通孔との間には隙間が確保されていることを特徴とする駆動モジュール。
  5. 請求項2又は3に記載の駆動モジュールにおいて、
    前記連結ピンは、前記貫通孔の内面に摺動可能とされ、
    前記外装カバーは、前記連結ピンをガイドとして被着されていることを特徴とする駆動モジュール。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の駆動モジュールにおいて、
    前記他方の板ばね部材は、前記支持体の上端面と前記外装カバーとの間に挟持される枠体部と、該枠体部の径方向内側に配設された状態で前記被駆動体の上端面に連結される連結部と、枠体部と連結部とに両端部がそれぞれ接続されて両者を互いに連結する複数のばね部と、を有し、
    前記連結ピンは、前記枠体部における前記ばね部の接続部分近傍に配設されていることを特徴とする駆動モジュール。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の駆動モジュールにおいて、
    前記連結ピンは、前記他方の板ばね部材を前記支持体に対して位置決めしながら固定するピンであることを特徴とする駆動モジュール。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の駆動モジュールを備えていることを特徴とする電子機器。
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