JP2014156969A - 空調ユニットおよびその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工現場でのユニット化の作業と高所作業に要する負担をなるべく軽減できる空調ユニットおよびその施工方法を提供する。
【解決手段】建物の天井空間に設置される空調ユニット1であって、床材ユニット部2と、床材ユニット部2の下方に合体される架台ユニット部3とを備え、床材ユニット部2は、床材10と、床材10の下面に取り付けられた小梁22を有し、架台ユニット部3は、空調機器30が載置されるベース部材20と、ベース部材20の上面に取り付けられた支柱部材21を有し、小梁の下端11と、支柱部材21の上端とを接合することにより、床材ユニット部2と架台ユニット部3が合体される。架台ユニット部3に空調機器30を載置した後、床材ユニット部2と架台ユニット部3を合体させて空調ユニット1を形成し、空調ユニット1を揚重して、建物5の大梁40に取り付ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、建物の天井空間に設置される空調ユニットと、それを用いた施工方法に関する。
従来より、例えば建物の天井空間などに空調設備を設置することが行われている。空調設備の設置については、建物の建築工事において、短工期に対応して、工場であらかじめ配管やダクトなどの設備部材を車両搬入可能な単位で組み付けた空調ユニットを工事現場に搬入し、据え付けるプレハブ工法が行われている。また、建物を構成するデッキプレートなどの床材に空調設備機器を組み付けて揚重する「フロアユニット工法」も知られている。これらによればプレハブ化された部位以外の配管やダクトの敷設と並行して、工場で建築躯体の一部と一体となった部材が製作されるため、工期の短縮に寄与できる他、工事現場で作業空間への制約が少ない、現場で作業する人員の削減により安全対策に寄与する、などといったメリットがある。
このような空調設備の設置について、関連する先行特許として、特許文献1には、敷地の狭い現場で、施工中の階にフロアユニットを保管し、上階の大梁の建方と同時にその大梁にフロアユニットを組み付ける工法が開示されている。また、特許文献2には、大梁に足場ユニットを吊り下げ、架け渡していない小梁を大梁間に取り付ける工法が開示されている。一方、特許文献3には、予め工場で製造した空調設備ユニットを施工現場に輸送して、天井に取り付けることが開示されている。
特開2012−12836号公報 特開2009−84920号公報 特開平6−147622号公報
建物には執務、作業、居住、生産など空間を利用する本来の用途で広く使用したいニーズがある。そこで、空調機器などの設備機器を天井近傍に組み付けた、いわば天吊の空調機械室を形成することが考えられる。一方、工場や倉庫・物流施設、スポーツ・レジャー施設、宗教施設などでは、その工程や建物内部での活動に応じて天井が高く形成されることが珍しくない。すると、「天吊の空調機械室」の実現には高所作業での作業員の墜落等の危険を極力低減する必要がある。
天吊の空調機械室を実現するために鉄骨梁に逐一空調機器やダクト等を組み付けていては、高所作業に対して作業足場をまず構築しなければならず、またそこまでの作業者の昇降や資材の搬入の手間から作業効率が悪い。また足場があるとはいえ高所作業には慎重な注意が必要となる。
また、特許文献3に示されるように、ユニット化とその一括揚重による高所作業の軽減が考えられるが、そのような施工には次のような難点がある。すなわち、空調機器などの重量物に床材を組み付けたユニットは、車両に積載して現場に搬入することが困難である。また、ユニットを施工現場で形成する場合は、作業者や工程が輻輳し、作業の進捗が懸念される。
ここで、デッキプレート等床材の下に空調機を組み付ければ後続の作業は簡単となる。しかし、組み付け手順に制約がある。先に床材と空調機を固定する枠材を枠組みしておくと空調機等の設備部材に対する雨対策となるが、すると空調機の搬入据付が制約される。また、先に空調機を最小限の支持鋼材に組み付けると、配管やその支持鋼材、床材と床材の下に吊下げる部材の施工が後に続き、揚重までに時間を要する。加えて、床材ユニットには小梁が取り付けられて揚重されることがあるが、鋼材や貫通箇所に耐火被覆等の防火対策を施す必要があり、ユニット化の合間に部材の間の作業空間で行うには作業効率が悪くなる。また、空調機を備えたフロアユニットは重量があり、揚重前後のユニットの損傷が懸念される。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、施工現場でのユニット化の作業と高所作業に要する負担をなるべく軽減できる空調ユニットおよびその施工方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明によれば、建物の天井空間に設置される空調ユニットであって、床材ユニット部と、前記床材ユニット部の下方に合体される架台ユニット部とを備え、前記床材ユニット部は、床材と、前記床材の下面に取り付けられた小梁を有し、前記架台ユニット部は、空調機器が載置されるベース部材と、前記ベース部材の上面に取り付けられた支柱部材を有し、前記小梁の下端と、前記支柱部材の上端とを接合することにより、前記床材ユニット部と前記架台ユニット部が合体されることを特徴とする、空調ユニットが提供される。
この空調ユニットは、前記床材ユニット部において、前記床材にはアンカーが取り付けられ、縁部に床材の撓み防止部材が取り付けられていても良い。
また、本発明によれば、この空調ユニットを用いた施工方法であって、架台ユニット部に空調機器を載置した後、前記床材ユニット部と架台ユニット部を合体させて前記空調ユニットを形成し、前記空調ユニットを揚重して、建物の大梁に取り付けることを特徴とする、空調ユニットの施工方法が提供される。
この施工方法において、前記床材ユニット部と架台ユニット部を合体する前、または、前記床材ユニット部と架台ユニット部を合体した後、前記架台ユニット部に載置された空調機器にダクトまたは配管が取り付けられても良い。また、前記床材ユニット部と架台ユニット部を合体した後、前記空調ユニットを揚重する前に、前記空調ユニットの縁部に床材の撓み防止部材が取り付けられても良い。また、前記床材ユニット部の小梁を、建物の大梁に接合することにより、前記空調ユニットを建物の大梁に取り付けることもできる。さらに、空調機器を有しないダクト・配管ユニットを備え、建物の大梁に、前記空調ユニットと前記ダクト・配管ユニットを取り付け、前記空調ユニットと前記ダクト・配管ユニットの間で、ダクトまたは配管を接続するようにしても良い。
本発明によれば、空調ユニットが床材ユニット部と架台ユニット部に分割されているので、例えば床材ユニット部と架台ユニット部を工場などで制作し、車両に積載して施工現場に搬入することも可能である。この場合、施工現場では、架台ユニット部に空調機器を載置させ、床材ユニット部と架台ユニット部を合体させることにより、容易に空調ユニットを組み立てることができる。
また、こうして合体させた空調ユニットを揚重して建物の大梁に取り付けることにより、建物の天井空間などに空調設備を設置できる。このため、施工現場でのユニット化の作業と高所作業に要する負担が軽減できる。
床材ユニット部の側面図である。 架台ユニット部の側面図である。 本実施の形態にかかる空調ユニットの側面図である。 図3と直交する方向から見た、本実施の形態にかかる空調ユニットの側面図である。 支柱部材に設けた棚を利用して配管等を固定する状態の説明図である。 建物の大梁に空調ユニットを取り付ける状態の説明図である。 ダクトや配管などの接続が行われる状態の説明図である。 建物の任意の階における空調ユニットと縦シャフトの設置例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。本発明の実施の形態にかかる空調ユニット1は、床材ユニット部2と架台ユニット部3を合体することにより形成される。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1に示すように、床材ユニット部2は、床材10と、この床材10の下面に取り付けられた小梁11を有している。床材10として、例えばデッキプレートが用いられる。また、小梁11には、例えばH鋼が用いられる。
床材ユニット部2を製作する場合、図1に示すように、例えば、モルタルを打設した土台12の上に小梁受け13を水平に設置する。そして、小梁受け13の上面に適当な間隔で小梁11を平行に並べ、さらに小梁11の上に床材10を載せる。土台12は、床材10の両端が同じ高さになるように形成されている。また、床材10が水平となるように、床材10の両端を、端部受け15によって支持している。なお、小梁11の上に床材10を載せる場合、ジャッキを2台用いると作業時に高さ調整できるが、この実施の形態では、水平を確実に確保するために、土台12をモルタルで形成している。
床材10の下面と小梁11の上面を溶接して、床材10の下面に小梁11を取り付ける。あらかじめ小梁受け13と直交する方向に複数本の小梁11を平行に並べて設置し、小梁11の上に床材10を載せて、両者の接点を溶接する。
小梁11の長さ(図1において紙面に対して直交する方向における小梁11の長さ)は、床材10の幅(図1において紙面に対して直交する方向における床材10の幅)よりも長く設定されている。図4から理解されるように、床材10の下面に取り付けられた小梁11の両端(図1において紙面に対して直交する方向の両端)は、床材10の両端からさらに外側に突出している。
床材10には、アンカー16を適宜取り付けても良い。この場合、アンカー16の装着は、床材10の上から穿孔して、アンカー16を打設することによって行うことができる。ここで用いるアンカー16には、例えば、商品名「ロケットサート」として市場で入手できる商品を用いるとよい。「ロケットサート」は、ゴムパッキンの上から金具が差し込まれる構造であり、雨天時の雨水の流下を防止できる。アンカー16に全ネジをねじ込んでおけば、後述の作業で、ダクト31や配管32の吊り下げなどに利用できるので便利である。
また、アンカー16を打設した後に、ロックウール粒状綿とセメントを主原料とする耐火材を小梁11の側面や床材10の裏面に吹き付ける、あるいは、貼りつける等して、耐火被覆を施すと良い。なお、耐火被覆を施す場合、例えば、床材10をリフトにより防火対象物の高さに応じて昇降させて作業を行うことも自在である。
また、床材ユニット部2の製作と並行して、あるいは、床材ユニット部2の製作と異なる適宜のタイミングで、架台ユニット部3を製作する。図2に示すように、架台ユニット部3は、空調機器30が載置されるベース部材20と、このベース部材20の上面に垂直に取り付けられた複数本の支柱部材21を有している。支柱部材21は、架台ユニット部3に載置される空調機器30を囲むように、ベース部材20に例えば9本取り付けれられる。この実施の形態では、それら支柱部材21を水平に線で結ぶと、平面視で長い長方形と正方形に近い長方形(空調機器用スペース)といった二種の四角形が接するような配置にされている。
ベース部材20は、H鋼などの鋼材を縦横に渡して枠組みしたものである。また、ベース部材20の上面に垂直に取り付けられる支柱部材21にも、H鋼などの鋼材が用いられる。これらベース部材20や支柱部材21に用いられる鋼材は、亜鉛メッキされており、耐食性がある。このように、床材ユニット部2を架台ユニット部3と別に製作することにより、作業の自由度が高いという利点がある。
そして、図3、4に示すように、本発明の実施の形態にかかる空調ユニット1は、架台ユニット部3の上方に床材ユニット部2を配置し、次のような手順に従って、両者を合体させることにより形成される。
先ず、架台ユニット部3の上方に床材ユニット部2を移動させる前に、架台ユニット部3の上から空調機器30を吊り降ろし、架台ユニット部3のベース部材20の上であって、支柱部材21の間に空調機器30を載置させ、据え付けを行う。ここで載置される空調機器30は空調空間への調和空気を供給するものであり、例えば、エアハンドリングユニットが主要載置部材である。エアハンドリングユニットは、例えば重量が100kgを超え、直膨式であれば1トンを超える場合もある。空調機器30は、クレーンやリフト等の揚重機を用いてベース部材20の上に載置され、ベース部材20にあけた穴と空調機器30のベースプレートのボルト穴を介して、M16等のボルト30’を用いて固定される。なお、必要に応じ、防振架台を介してベース部材20の上に空調機器30を固定しても良い。
また、空調機器30には、空調機器30で作った空調空気を建物内に給気するためダクト31や、空調機器30に冷媒などを供給する配管32と付属機器類が接続される。架台ユニット部3の上方に床材ユニット部2を移動させる前の段階で、架台ユニット部3への空調機器30の据え付けが行われるので、架台ユニット部3の上部がまだ開放されている状態で、空調機器30の取り付け作業を置こうなうことができる。この場合、予めダクト31や配管32などを空調機器30に接続した状態で、空調機器30と一緒にダクト31や配管32などを吊り降ろしてベース部材20の上に載置させることもできる。ここでは、空調機器30の固定は、例えばエアハンドリングユニットの底部フレームと、ベース部材20としてのH鋼を、M16等のボルト30’で固定している。
ここで、空調機器30に接続される配管32や付属機器類などの設置する場合、図5に示すように、支柱部材21に棚22を適宜設けておき、この棚22を利用して配管32や付属機器類などを固定することもできる。また、配管32や付属機器類などを、支柱部材21に直接固定しても良い。架台ユニット部3において、このように支柱部材21や棚22を利用することにより、空調機器30に接続される配管32や付属機器類などを整理した状態で設置できるといった利点がある。
なお、空調機器30に接続したダクト31や配管32の先端が開放されたままであると、ダクト31や配管32の内部に異物や塵埃の侵入する心配がある。このため、空調機器30に接続したダクト31や配管32の先端には、養生シートやフィルム、エアキャップなどのカバー33を適宜取り付けて塞いでおくとよい。また、カバー33によって、ダクト31や配管32の先端を保護しておくこともできる。なお、符号32’はドレン管であり、ベース部材20に渡した台板から支持部材を介して外部に向けて延び、下向き勾配で支柱部材21の端部にクリップ止めされている。
次に、床材ユニット部2をクレーン(図示せず)で吊り上げ、架台ユニット部3の上方に床材ユニット部2を移動させ、架台ユニット部3の支柱部材21の上端に、床材ユニット部2の小梁11の下端を載せるようにして、架台ユニット部3の上に床材ユニット部2を載置させる。なお、クレーンで吊り上げた状態で床材ユニット部2を水平移動させることによって、支柱部材21の上端に床材ユニット部2の小梁11の下端を載せるように位置決めすることができる。こうして、小梁11の下端と支柱部材21の上端とを突き合せた状態で両者を溶接して接合する。こうして、床材ユニット部2と架台ユニット部3を合体させることにより、空調ユニット1が形成される。
また、こうして床材ユニット部2と架台ユニット部3を合体させた際に、空調ユニット1の縁部に、床材10の撓み防止部材35を取り付けると良い。撓み防止部材35には、鋼管パイプや形鋼などの鉄骨を利用することができる。撓み防止部材35は、床材10とベース部材20の間に垂直に配置しても良いし、筋交となるように斜めに配置しても良い。空調ユニット1の縁部に撓み防止部材35を取り付けることにより、空調ユニット1全体の変形を確実に防止できる。
また、このように床材ユニット部2と架台ユニット部3を合体させて空調ユニット1を形成した後に、空調機器30にダクト31や配管32などを接続しても良い。このように空調ユニット1を形成した後にダクト31や配管32の接続作業を行えば、床材ユニット部2の床材10が屋根となるので、雨天などでも作業がしやすくなる。また、ダクト31や配管32などを接続する際に、床材10に設けたアンカー16を利用して、ダクト31や配管32を吊り下げて固定することもできる。これらの作業や、前述のアンカー16の貫通部の耐火処理作業なども、架台ユニット部3の上部の開放されたスペースで行うことができ、自由度が高いといえる。また、ダクト31や配管32は、Uバンド等を用いて支柱部材21などに適宜固定しても良い。なお、このように空調ユニット1の合体後に、ダクト31や配管32などを接続する場合、それらの接続作業が終了した後で、撓み防止部材35を取り付けると良い。
次に、形成された空調ユニット1を揚重して建物5の上方に吊り上げ、図6に示すように、建物5の大梁40に空調ユニット1を取り付ける。空調ユニット1の重量は、設備部材で約5トン、鉄骨などで約10トン、治具などが約15トンで、合計約30トンである。これをクローラクレーンで揚重する。また、空調ユニット1の大きさは、例えば12m×9m(高さ3.2m)の寸法であり、四隅から吊り元をとり通常の玉掛けにて吊り上げて、建物5の大梁40の上から吊り降ろす。
そして、図7に示すように、空調ユニット1において床材10の両端から外側に突出している小梁11の両端を建物5の大梁40の内側に移動させ、小梁11を大梁40の上端よりも若干下の位置まで下降させて、両者に設けたガセットプレートとプレート穴(図示せず)を用いて、空調ユニット1を建物5にボルトで接合する。これにより、建物5に対する空調ユニット1の取り付けと、床材10の敷設を同時に行うことが可能となる。
空調ユニット1の設置後、空調ユニット1同士の間や、建物5に設けられた縦シャフト41と空調ユニット1との間で、ダクト31や配管32などの接続が行われる。例えば図8に示すように、建物5の任意の階(フロア)において、建物5の規模に応じて、相当数の空調ユニット1が設置される。また、図8において、符号1’は空調機器30を有しないダクト・配管ユニットであり、建物5内には、空調機器30を備える空調ユニット1の他に、空調機器30を有せずに、ダクトや配管を備えるダクト・配管ユニット1’が適宜配置される。建物5の各階において、前述の方法によって空調ユニット1やダクト・配管ユニットドレン管1’が大梁40に取り付けられて適当な配置に設置され、それら空調ユニット1やダクト・配管ユニットドレン管1’と縦シャフト41の間でダクト31や配管32の接続、さらに電気系統の配線工事などが行われる。なお、このようにダクト31や配管32などを接続する場合は、カバー33を取り外す。例えば、空調機器30からの給気は、建物5内において分散して給気できるように、適当な間隔をおいて配置された吹出口までダクト31で搬送される。そのための経路が、空調ユニット1が設置された建物5内の天井空間に構築される。また同様に、建物5内の天井空間に、チラーや冷水の配管や冷媒配管などが敷設され、縦シャフト41に収められる竪管等に適宜接続される。それらのダクト31や配管32は、建物5内の天井空間において、空調ユニット1に設けたアンカー16や支柱部材21、棚22、ベース部材20などを利用して適宜設置され、固定される。ダクト31(配管32)ユニットについても同様である。なお、空調ユニット1とダクト31(配管32)ユニットとの間、空調ユニット1同士の間や空調ユニット1と縦シャフト41との間で、例えば1m程度の隙間が空くように各空調ユニット1を配置すれば、その隙間を利用してダクト31や配管32などの接続作業を行うことができ、また、隙間によって、空調ユニット1同士の間や空調ユニット1と縦シャフト41との間における互いのダクト31や配管32などの位置調整(誤差吸収)を容易に行うことができる。なお、建物5を天井ボードを貼らないデッキプレート直天の構造とすれば、ダクト31をアンカー16や支柱部材21などに固定し、先端に取り付けたノズルを介して空調空気を吹き出すことができる。
以上に説明したように、空調ユニット1を床材ユニット部2と架台ユニット部3の2つに分割できるので、例えば床材ユニット部2と架台ユニット部3を工場などで制作し、車両に積載して施工現場に搬入することも可能である。また、施工現場では、架台ユニット部1に空調機器30を載置させて、床材ユニット部2と架台ユニット部3を合体させることにより、容易に空調ユニット1を組み立てることができる。また、クローラクレーンなどで空調ユニット1を揚重して建物5の大梁40に取り付けることにより、建物5の天井空間などに空調設備を設置できる。このため、施工現場でのユニット化の作業と高所作業に要する負担が軽減できる。なお、施工現場では、床材ユニット部2と架台ユニット部3は、分割した状態で重ねてストックしておくこともできる。
以上、本発明の好適な実施の形態の一例を説明したが、本発明はここに示した形態に限定されない。例えば、空調ユニット1には、空調機器30などの他に、消火配管、衛生配管、手すり、メンテナンス通路、電気配線等、空調機能以外の部材や設備も設けることができる。また、ダクト31や配管32などの保温処理、計装工事、耐火被覆処理を行うこともできる。
本発明は、建物の空調設備の構築に有用である。
1 空調ユニット
2 床材ユニット部
3 架台ユニット部
5 建物
10 床材10
11 小梁
12 土台
13 小梁受け
15 端部受け
16 アンカー
20 ベース部材
21 支柱部材
22 棚
30 空調機器
31 ダクト
32 配管
33 カバー
35 撓み防止部材
40 大梁
41 縦シャフト

Claims (7)

  1. 建物の天井空間に設置される空調ユニットであって、
    床材ユニット部と、前記床材ユニット部の下方に合体される架台ユニット部とを備え、
    前記床材ユニット部は、床材と、前記床材の下面に取り付けられた小梁を有し、
    前記架台ユニット部は、空調機器が載置されるベース部材と、前記ベース部材の上面に取り付けられた支柱部材を有し、
    前記小梁の下端と、前記支柱部材の上端とを接合することにより、前記床材ユニット部と前記架台ユニット部が合体されることを特徴とする、空調ユニット。
  2. 前記床材ユニット部において、前記床材にはアンカーが取り付けられ、縁部に床材の撓み防止部材が取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の空調ユニット。
  3. 請求項1または2に記載の空調ユニットを用いた施工方法であって、
    架台ユニット部に空調機器を載置した後、前記床材ユニット部と架台ユニット部を合体させて前記空調ユニットを形成し、
    前記空調ユニットを揚重して、建物の大梁に取り付けることを特徴とする、空調ユニットの施工方法。
  4. 前記床材ユニット部と架台ユニット部を合体する前、または、前記床材ユニット部と架台ユニット部を合体した後、前記架台ユニット部に載置された空調機器にダクトまたは配管が取り付けられることを特徴とする、請求項3に記載の空調ユニットの施工方法。
  5. 前記床材ユニット部と架台ユニット部を合体した後、前記空調ユニットを揚重する前に、前記空調ユニットの縁部に床材の撓み防止部材が取り付けられることを特徴とする、請求項3または4に記載の空調ユニットの施工方法。
  6. 前記床材ユニット部の小梁を、建物の大梁に接合することにより、前記空調ユニットを建物の大梁に取り付けることを特徴とする、請求項3〜5のいずれかに記載の空調ユニットの施工方法。
  7. 空調機器を有しないダクト・配管ユニットを備え、
    建物の大梁に、前記空調ユニットと前記ダクト・配管ユニットを取り付け、
    前記空調ユニットと前記ダクト・配管ユニットの間で、ダクトまたは配管を接続することを特徴とする、請求項3〜6のいずれかに記載の空調ユニットの施工方法。
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