JP2014155910A - 水力を利用する水浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撹拌タンク10の上部に、河川などの水を落差を利用して導入する送水管5の出口部を接続し、撹拌タンク10内の中心部上方に回転自由に設けた主軸25に、送水管5から流入する水を受けるインペラー31と、少なくとも1つの円盤型ブラシ35を上から順に挿入して固定を施し、さらに送水管5の適宜箇所に空気導入部8を設け、河川などの水を撹拌タンク10に流入させてインペラー31と円盤型ブラシ35を一緒に回転させることにより、流入する水と空気導入部8からエジェクタ作用により取り込まれる空気を撹拌・混合して微細化した気泡が含まれた水を排出口13から水中に放出する。
【選択図】図1
Description
排出口を下方に備えた縦向きの撹拌タンクの側面上部に、河川、湖沼、池の水を落差を利用して導入する送水管の出口部が接続されるように設け、その撹拌タンク内の中心部上方に回転自由に設けられた縦向きの主軸に、その送水管から流入する水を受けるインペラーと、多数のブラシ片が放射状に突設された少なくとも1つの円盤型ブラシを上から順に取り付けて固定を施し、さらに前記送水管の適宜箇所に空気導入部を設け、
河川、湖沼、池の水を前記撹拌タンク内に流入させて前記インペラーと円盤型ブラシを一緒に回転させることにより、流入する水と該空気導入部からエジェクタ作用により取り込まれる空気を撹拌・混合して微細化した気泡が含まれた水を前記排出口から水中に放出させるように構成したことを特徴とする。
排出口を下方に備えた縦向きの撹拌タンクの上部に、河川、湖沼、池に設けられる堰から放出される水を受ける受け皿部を一体状に設け、その撹拌タンク内の中心部に回転自由に設けられた縦向きの主軸に、その受け皿部から流入する水を受けるインペラーと、多数のブラシ片が放射状に突設された少なくとも1つの円盤型ブラシを上から順に取り付けて固定を施し、
河川、湖沼、池の水を前記撹拌タンク内に流入させて前記インペラーと円盤型ブラシを一緒に回転させることにより、流入する水と外部から自然に取り込まれる空気を撹拌・混合して微細化した気泡が含まれた水を前記排出口から水中に放出させるように構成したことを特徴とする。
上流側に対応する流入口と下流側に対応する排出口が形成された直線形の潜水タンクを水流方向に設置可能に設け、その潜水タンク内の中心部に回転自由に設けられた主軸に、前記流入口から流入する水を受けるインペラーと、流入水による吸い込み作用により外部の空気を取り込むための空気吸引用インペラーと、多数のブラシ片が放射状に突設された少なくとも1つの円盤型ブラシを上流側から順に取り付けて固定を施し、前記主軸内に形成された空気通路の入口を大気側に延びる空気導入管に連通するように設けると共に当該空気通路の出口を該空気吸引用インペラーの内部に連通するように設け、
前記流入口から流入する水の勢いによって前記インペラー、空気吸引用インペラー及び円盤型ブラシを一緒に回転させることにより、流入する水と該空気導入管から取り込まれる空気を撹拌・混合して微細化した気泡が含まれた水を前記排出口から下流へ排出させるように構成したことを特徴とする。
この水浄化装置によれば、河川、湖沼、池でせき止められた水を落差を利用して撹拌タンク内に流入させてインペラーと円盤型ブラシを一緒に回転させることにより、流入する水と外部から取り込まれる空気を撹拌・混合して微細気泡混じりの水とし、その水を排出口から水中へ放出することにより溶存酸素濃度を高めて水質が悪化している状態の水を浄化することができる。加えて、この装置は水力を利用するコンパクトな構造とされているので無動力で稼働コストが安く、維持管理が容易で設備費の低減を図ることができる。
この水浄化装置によれば、水中に設置した潜水タンクの流入口から流入する水の勢いによってインペラーと空気吸引用インペラー及び円盤型ブラシを一緒に回転させることにより、流入する水と空気導入管から取り込まれる空気を撹拌・混合して微細気泡混じりの水とし、その水を排出口から下流へ排出することにより溶存酸素濃度を高めて水質が悪化している状態の水を浄化することができる。加えて、この装置は水力を利用するコンパクトな構造とされているので無動力で稼働コストが安く、維持管理が容易で設備費の低減を図ることができる。
この水浄化装置は、水と一緒に流れ込むゴミなどが撹拌タンク・潜水タンク内に流入するのをストレーナによって防止し、円滑な稼動をすることができる。
図1に示すように、本発明に係る第1実施例の水力を利用する水浄化装置Aは、小規模な河川、湖沼、池の堤防・堰の下流側に、せきとめられた水と当該装置Aの上部タンクとの間に所定の落差を生ずるように設置される。図中、1は河川(r)に設けられる堰、2は堰1に設けられる取水口である。
本発明に係る第2実施例の水力を利用する水浄化装置Bは、上述した第1実施例の水力を利用する水浄化装置Aに準ずる構成とされている。前述した水浄化装置Aでは、河川、湖沼、池でせきとめられた水を送水管5により撹拌タンク10に流入する構成としているが、この水浄化装置Bでは送水管5を用いずに堰1から溢れて放出される水を撹拌タンク10の受け皿部41で受けて内部へ流入させる構造としている。したがって、水浄化装置Aと同一構成部分については、それに付した符号を図面に記載して説明を省略し、構成の異なる部分に関して述べる。
本発明に係る第3実施例の水力を利用する水浄化装置Cは、図8に示すように、河川などの勢いのある流れがある水中に直線形の潜水タンク50を脚51により水流方向に沿うように設置している。
本発明に係る第1実施例の水力を利用する水浄化装置Aについて、図11に示す実験装置により水道水を用いて溶存酸素濃度(DO値)の測定を行った。その結果を表1に示す。
なお、「原水」としての水道水には、無水亜硫酸ナトリウムを約300g投入して溶存酸素濃度をほぼゼロに調整した。
原水用タンクの容積:約3,000リットル
円盤型ブラシ
外径:250mm,厚さ:30mm、使用数量:3個
本発明に係る第2実施例の水力を利用する水浄化装置Bについて、図12に示す実験装置により水道水を用いて溶存酸素濃度(DO値)の測定を行った。その結果を表2に示す。
なお、「原水」としての水道水には、無水亜硫酸ナトリウムを約300g投入して溶存酸素濃度をほぼゼロに調整した。
原水用タンクの容積:約3,000リットル
円盤型ブラシ
外径:250mm,厚さ:30mm、使用数量:3個
本発明に係る第3実施例の水力を利用する水浄化装置Cについて、図13に示す実験装置により水道水を用いて溶存酸素濃度(DO値)の測定を行った。その結果を表3に示す。
なお、「原水」としての水道水には、無水亜硫酸ナトリウムを約600g投入して溶存酸素濃度をほぼゼロに調整した。また、水流発生機として水中ミキサーを使用した。
実験用水路の容積:約6,000リットル
円盤型ブラシ
外径:250mm,厚さ:30mm、使用数量:3個
5・・・送水管
6・・・ストレーナ
8・・・空気導入部
10・・・撹拌タンク
13・・・排出口
25・・・主軸
31・・・インペラー
35・・・円盤型ブラシ
B・・・本発明に係る第2実施例の水力を利用する水浄化装置
41・・・受け皿部
42・・・ストレーナ
45・・・インペラー
C・・・本発明に係る第3実施例の水力を利用する水浄化装置
50・・・潜水タンク
56・・・流入口
57・・・ストレーナ
62・・・排出口
66・・・主軸
70・・・空気吸引用インペラー
81・・・空気導入管
Claims (6)
- 河川の水、湖沼・池の水の中に微細気泡を放出させることにより水中の溶存酸素濃度を高めて水を浄化する水浄化装置であって、
排出口を下方に備えた縦向きの撹拌タンクの側面上部に、河川、湖沼、池の水を落差を利用して導入する送水管の出口部が接続されるように設け、その撹拌タンク内の中心部上方に回転自由に設けられた縦向きの主軸に、その送水管から流入する水を受けるインペラーと、多数のブラシ片が放射状に突設された少なくとも1つの円盤型ブラシを上から順に取り付けて固定を施し、さらに前記送水管の適宜箇所に空気導入部を設け、
河川、湖沼、池の水を前記撹拌タンク内に流入させて前記インペラーと円盤型ブラシを一緒に回転させることにより、流入する水と該空気導入部からエジェクタ作用により取り込まれる空気を撹拌・混合して微細化した気泡が含まれた水を前記排出口から水中に放出させるように構成したことを特徴とする水力を利用する水浄化装置。 - 前記送水管の入口部にストレーナを設けたことを特徴とする請求項1に記載の水力を利用する水浄化装置。
- 河川の水、湖沼・池の水の中に微細気泡を放出させることにより水中の溶存酸素濃度を高めて水を浄化する水浄化装置であって、
排出口を下方に備えた縦向きの撹拌タンクの上部に、河川、湖沼、池に設けられる堰から放出される水を受ける受け皿部を一体状に設け、その撹拌タンク内の中心部に回転自由に設けられた縦向きの主軸に、その受け皿部から流入する水を受けるインペラーと、多数のブラシ片が放射状に突設された少なくとも1つの円盤型ブラシを上から順に取り付けて固定を施し、
河川、湖沼、池の水を前記撹拌タンク内に流入させて前記インペラーと円盤型ブラシを一緒に回転させることにより、流入する水と外部から自然に取り込まれる空気を撹拌・混合して微細化した気泡が含まれた水を前記排出口から水中に放出させるように構成したことを特徴とする水力を利用する水浄化装置。 - 前記受け皿部にストレーナを設けたことを特徴とする請求項3に記載の水力を利用する水浄化装置。
- 河川の水、湖沼・池の水の中に微細気泡を放出させることにより水中の溶存酸素濃度を高めて水を浄化する水浄化装置であって、
上流側に対応する流入口と下流側に対応する排出口が形成された直線形の潜水タンクを水流方向に設置可能に設け、その潜水タンク内の中心部に回転自由に設けられた主軸に、前記流入口から流入する水を受けるインペラーと、流入水による吸い込み作用により外部の空気を取り込むための空気吸引用インペラーと、多数のブラシ片が放射状に突設された少なくとも1つの円盤型ブラシを上流側から順に取り付けて固定を施し、前記主軸内に形成された空気通路の入口を大気側に延びる空気導入管に連通するように設けると共に当該空気通路の出口を該空気吸引用インペラーの内部に連通するように設け、
前記流入口から流入する水の勢いによって前記インペラー、空気吸引用インペラー及び円盤型ブラシを一緒に回転させることにより、流入する水と該空気導入管から取り込まれる空気を撹拌・混合して微細化した気泡が含まれた水を前記排出口から下流へ排出させるように構成したことを特徴とする水力を利用する水浄化装置。 - 前記流入口にストレーナを設けたことを特徴とする請求項5に記載の水力を利用する水浄化装置。
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