JP2014154332A - 面光源装置 - Google Patents

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昌洋 辻本
Takeshi Kamata
豪 鎌田
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Abstract

【課題】光の取り出し効率に優れた面光源装置を提供する。
【解決手段】本発明の面光源装置1は、LED2と、少なくとも一つの開口部6が設けられた天板3aを含んで構成され、光をキャビティ5内で複数回反射させつつ導光させて開口部6から射出させる箱体3と、を備えている。箱体3の内面側に位置する開口部6の光入射端の面積と、箱体3の外面側に位置する開口部6の光射出端の面積と、が異なる。
【選択図】図2

Description

本発明は、面光源装置に関する。
表示装置の一例として、面光源装置から射出される光を利用して表示を行う透過型液晶表示装置が知られている。この種の液晶表示装置は、液晶パネルと、液晶パネルの背面側に配置された面光源装置と、を有している。従来の面光源装置は、発光ダイオード(Light Emitting Diode, 以下、LEDと略記する)等の光源と、導光板と、を備えたものが一般的であった。この種の面光源装置では、光源から射出された光を導光板の内部で伝播させ、導光板の前面から射出させる。以下、本明細書では、表示パネルの背面側に設けられる面光源装置のことをバックライトと記す場合もある。
従来、下記の特許文献1,2にバックライトが開示されている。
特許文献1に、光発生装置、スラブウェーブガイド、基板、マイクロプリズム、およびマイクロレンズを備えたバックライト装置が開示されている。このバックライト装置では、基板から射出された光は、マイクロプリズムにより平行化され、さらにマイクロレンズにより平行化される。
特許文献2には、中空の光リサイクリング・キャビティを形成する前面反射体と背面反射体とを含むバックライトが開示されている。このバックライトでは、光源からの光は、前面反射体と背面反射体との間で複数回反射してキャビティ内を伝播した後、出力面から出力される。
特許第2706574号公報 特表2011−514624号公報
特許文献1のバックライト装置では、基板から射出される光のうち、マイクロプリズムに入射した光だけが外部に取り出される。そのため、光の取り出し効率が低いという問題がある。このバックライト装置の場合、光の取り出し量をマイクロプリズムの設置面積と配置間隔で調整する必要がある。そのため、光の取り出し効率を増加させることが難しい。
特許文献2のバックライトでは、光源からの光をキャビティ内で複数回反射させ、キャビティ内を伝播させる間に取り出している。しかしながら、このバックライトの場合、種々の角度成分を持つ光が出力されるため、指向性を持つ光を得ることが難しい。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであり、光の取り出し効率に優れた面光源装置の提供を目的とする。また、本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであり、指向性を持つ光が得られる面光源装置の提供を目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の面光源装置は、光源と、少なくとも一つの光透過部が設けられた光射出板を含んで構成され、前記光源からの光を内部空間で複数回反射させつつ導光させて前記光透過部から射出させる箱体と、を備え、前記箱体の内面側に位置する前記光透過部の光入射端の面積と、前記箱体の外面側に位置する前記光透過部の光射出端の面積と、が異なることを特徴とする。
本発明の一つの態様の面光源装置は、前記光入射端の面積が前記光射出端の面積よりも大きいことを特徴とする。
本発明の一つの態様の面光源装置において、前記光入射端の面積が前記光射出端の面積よりも大きい場合、前記光透過部の側面がテーパ面であり、前記光射出板の板厚方向に沿った断面で見た前記光透過部の寸法が、前記光射出端から前記光入射端に向けて直線的に大きくなっていてもよい。
本発明の一つの態様の面光源装置において、前記光入射端の面積が前記光射出端の面積よりも大きい場合、前記光透過部の側面が段差を有し、前記光射出板の板厚方向に沿った断面で見た前記光透過部の寸法が、前記光射出端から前記光入射端に向けて段階的に大きくなっていてもよい。
本発明の一つの態様の面光源装置において、前記光射出端の面積が前記光入射端の面積よりも大きくてもよい。
本発明の一つの態様の面光源装置において、前記光射出端の面積が前記光入射端の面積よりも大きい場合、前記光透過部の側面がテーパ面であり、前記光射出板の板厚方向に沿った断面で見た前記光透過部の寸法が、前記光入射端から前記光射出端に向けて直線的に大きくなっていてもよい。
本発明の一つの態様の面光源装置において、前記光射出端の面積が前記光入射端の面積よりも大きい場合、前記光透過部の側面が段差を有し、前記光射出板の板厚方向に沿った断面で見た前記光透過部の寸法が、前記光入射端から前記光射出端に向けて段階的に大きくなっていてもよい。
本発明の一つの態様の面光源装置は、光源と、少なくとも一つの光透過部が設けられた光射出板を含んで構成され、前記光源からの光を内部空間で複数回反射させつつ導光させて、前記光透過部から射出させる箱体と、を備え、前記光透過部の側面が、前記光源からの光を正反射させる正反射面であってもよい。
本発明の一つの態様の面光源装置において、前記光透過部が、前記箱体に設けられた開口部であってもよい。
本発明の一つの態様の面光源装置において、前記光射出板の外面側に配置された導光部材をさらに備え、前記導光部材の一部が前記開口部の内部に挿入された構成であってもよい。
本発明の一つの態様の面光源装置は、前記光射出板に対向して配置された少なくとも一つの単位レンズを含むレンズ部材をさらに備え、前記単位レンズの焦点の位置が前記光透過部の位置に略一致していることを特徴とする。
本発明の一つの態様の面光源装置において、前記箱体の内面の少なくとも一部が、前記光源からの光を拡散反射させる拡散反射面であってもよい。
本発明の一つの態様の面光源装置において、前記箱体の内面の少なくとも一部が、前記光源からの光を正反射させる正反射面であってもよい。
本発明の一つの態様の面光源装置は、光源と、光射出板を含んで構成され、前記光源からの光を内部空間で複数回反射させつつ導光させて、前記光射出板から射出させる箱体と、を備え、前記光射出板の少なくとも一部が、所定の入射角度の光を選択的に透過させることを特徴とする。
本発明の一つの態様の面光源装置において、前記箱体の内面の少なくとも一部は、前記光源からの光を拡散反射させる拡散反射面であることが好ましい。
本発明の一つの態様の面光源装置において、前記光射出板が、第1波長域の光を透過させ、前記第1波長域以外の第2波長域の光を反射させるバンドパスフィルタで構成され、前記バンドパスフィルタが、前記光源からの光の分光スペクトルのピーク波長を含む波長域を透過波長域とする透過スペクトルを有する構成であってもよい。
本発明の一つの態様の面光源装置において、前記光射出板がバンドパスフィルタで構成されている場合、前記光源からの光が、複数のピーク波長を含む分光スペクトルを有し、前記バンドパスフィルタが、前記複数のピーク波長を含む複数の波長域を透過波長域とする透過スペクトルを有する構成であってもよい。
本発明の一つの態様の面光源装置は、前記光射出板の外面側に、前記光射出板から射出された光のうち、第1偏光を透過し、前記第1偏光と偏光状態が異なる第2偏光を反射させる偏光選択素子をさらに備えたことを特徴とする。
本発明の一つの態様の面光源装置において、前記光射出板の外面側に、前記光射出板から射出された光の光路を所定の方向に偏向させる光偏向部材をさらに備えてもよい。
本発明の一つの態様の面光源装置において、前記光源が発光ダイオードであってもよい。
本発明の一つの態様の面光源装置において、前記光源がレーザーであってもよい。
本発明の一つの態様は、前記面光源装置と、前記面光源装置から射出される光により表示を行う表示素子と、を備えた表示装置であってもよい。
本発明の一つの態様の表示装置において、前記表示素子が、前記面光源装置から射出された光の透過率を変調する液晶パネルであってもよい。
本発明の一つの態様の表示装置において、前記表示素子が、前記面光源装置からの光を励起光として蛍光を発する蛍光励起型ディスプレイであってもよい。
本発明の一つの態様の表示装置において、前記表示素子の光射出側に、前記表示素子から射出された光の拡散角度を制御する光制御部材をさらに備えていてもよい。
本発明の一つの態様は、前記面光源装置を備えた照明装置であってもよい。
本発明の一つの態様によれば、光の取り出し効率に優れた面光源装置を実現することができる。また、本発明の一つの態様によれば、指向性を持つ光が得られる面光源装置を実現することができる。
第1実施形態の面光源装置を示す斜視図である。 図1のA−A’線に沿う断面図である。 図1のB−B線に沿う断面図である。 (A)図2に示す箱体の開口部近傍の拡大断面図、(B)比較例の箱体の開口部近傍の拡大断面図である。 シミュレーションに用いた実施例1の面光源装置を示す図であって、(A)面光源装置の上面図、(B)面光源装置の下面図、(C)面光源装置の断面図、(D)開口部近傍の拡大断面図、である。 (A)第2実施形態の面光源装置を示す断面図、(B)箱体の開口部近傍の拡大断面図、である。 第3実施形態の面光源装置を示す断面図である。 (A)図7に示す箱体の開口部近傍の拡大断面図、(B)比較例の箱体の開口部近傍の拡大断面図である。 (A)第4実施形態の面光源装置を示す断面図、(B)箱体の開口部近傍の拡大断面図、である。 第5実施形態の面光源装置を示す断面図である。 (A)図10に示す箱体の開口部近傍の拡大断面図、(B)比較例の箱体の開口部近傍の拡大断面図である。 第6実施形態の面光源装置を示す斜視図である。 (A)図12のA−A’線に沿う断面図、(B)箱体の開口部近傍の拡大断面図、である。 第7実施形態の面光源装置を示す斜視図である。 面光源装置の平面図である。 図14のA−A’線に沿う断面図である。 図16に示す箱体の開口部近傍の拡大断面図である。 第8実施形態の表示装置を示す断面図である。 第9実施形態の表示装置を示す断面図である。 表示装置の正面図である。 第10実施形態の照明装置を示す断面図である。 第11実施形態の面光源装置を示す斜視図である。 図22のA−A’線に沿う断面図である。 箱体を構成する光射出板の拡大断面図である。 (A)、(B)射出光の指向性が向上する原理を説明するための図である。 (A)、(B)射出光の指向性が向上する原理を説明するための図である。 (A)、(B)第12実施形態の面光源装置において、光源の分光スペクトルと、光射出板を構成するバンドパスフィルタの分光透過率と、を示す図である。 第13実施形態の面光源装置を示す断面図である。 第14実施形態の面光源装置を示す断面図である。 面光源装置に備えられたプリズムを示す拡大断面図である。 第15実施形態の表示装置を示す断面図である。 第16実施形態の表示装置を示す断面図である。 表示装置の正面図である。 第17実施形態の照明装置を示す断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。
本実施形態では、例えば液晶表示装置のバックライトに用いて好適な面光源装置の一例を示す。
図1は、本実施形態の面光源装置を示す斜視図である。図2は、図1のA−A’線に沿う断面図である。図3は、図1のB−B’線に沿う断面図である。図4(A)は、箱体の開口部近傍の拡大断面図であり、図4(B)は、比較例の箱体の開口部近傍の拡大断面図である。図5は、シミュレーションに用いた実施例1の面光源装置を示す図であって、(A)面光源装置の上面図、(B)面光源装置の下面図、(C)面光源装置の断面図、(D)開口部近傍の拡大断面図、である。
以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態の面光源装置1は、図1に示すように、複数のLED2と、箱体3と、を備えている。本実施形態においては、複数の発光ダイオード2が特許請求の範囲の「光源」に対応する。
箱体3は直方体状の形状を有している。箱体3の6面を構成する6枚の板材は、各板材の法線方向から見た平面形状が長方形である。6枚の板材は、全てが一体の部材でもよいし、別体の板材を貼り合わせたものでもよい。天板3aおよび底板3bは、xy平面に平行であり、かつ、互いに平行に配置された板材である。2枚の側板3c,3dは、xz平面に平行であり、かつ、互いに平行に配置された板材である。2枚の側板3e,3fは、yz平面に平行であり、かつ、互いに平行に配置された板材である。図2、図3に示すように、箱体3の内部は中空であり、内部空間には空気が存在している。本実施形態では箱体3の形状を直方体としたが、箱体3の形状は直方体に限ることなく、任意の形状を採用することができる。
4枚の側板のうち、1枚の側板3fに、複数のLED2が取り付けられている。複数のLED2は、側板3fの高さ方向の中央に所定の方向(y軸方向)に沿って等間隔に配置されている。本実施形態では3個のLED2が用いられているが、LED2の個数は3個に限ることはなく、少なくとも1個あればよく、何個であってもよい。LED2には、一般的な市販のLEDを用いることができる。本実施形態では、LED2に、指向性を持たない白色LEDを用いる。LED2は、光射出面2aが箱体3の内部を向く姿勢で側板3fに固定されている。これにより、LED2は、箱体3の内部空間に向けて光を射出する。以下、箱体3の内部空間をキャビティ5と称する。
箱体3を構成する板材は、例えば金属、プラスチック等の材料で構成され、材料は特に限定されない。ただし、キャビティ5に面する箱体3の内面3iは、キャビティ5内を進行する光Lを反射させる光反射面である必要がある。その理由は、LED2から射出された光Lを、箱体3の内面3iで複数回反射させつつキャビティ5内で伝播させる必要があるからである。反射時の光の損失を最小限に抑えるために、箱体3の内面3iの光反射率はできるだけ高い方が望ましい。例えば箱体3がプラスチックのような光反射率の低い材料で構成されている場合には、箱体3の内面3iに光反射率の高い材料からなる反射膜を設けてもよい。
箱体3の内面3iの少なくとも一部は、LED2から射出された光を拡散反射させる拡散反射面である必要がある。もしくは、箱体3の内面3iの少なくとも一部は、LED2から射出された光を正反射させる正反射面である必要がある。例えば箱体3の内面3iの全てが拡散反射面であってもよいし、箱体3の内面3iの全てが正反射面であってもよい。もしくは、天板3aの内面3iが正反射面、底板3bの内面3iが拡散反射面というように、正反射面と拡散反射面とが混在していてもよい。箱体3の内面3iを拡散反射面とする場合、拡散反射材の例として、微細発泡樹脂を用いることが望ましい。
図1、図2に示すように、箱体3の天板3aには、箱体3の外部空間とキャビティ5とを連通させる複数の開口部6が設けられている。本実施形態では、開口部6の平面形状は円であり、箱体3の天板3aに13個の開口部6が設けられている。複数の開口部6は規則的に配列されている。本実施形態では、開口部6の平面形状を円としたが、開口部6の平面形状は必ずしも円である必要はなく、例えば楕円、多角形等の他の形状であってもよい。
図1のx軸方向を行、y軸方向を列としたとき、列方向に見ると、右から数えて奇数番目の列には3個の開口部6が配置され、偶数番目の列には2個の開口部6が配置されている。同じ列の中でy軸方向に隣り合う開口部6の間隔Pyを1ピッチとすると、奇数番目の列の3個の開口部6の配置に対して、偶数番目の列の2個の開口部6の配置はy軸方向に1/2ピッチずれている。
行方向に見ると、上から数えて奇数番目の行には3個の開口部6が配置され、偶数番目の行には2個の開口部6が配置されている。同じ行の中でx軸方向に隣り合う開口部6の間隔Pxを1ピッチとすると、奇数番目の行の3個の開口部6の配置に対して、偶数番目の行の2個の開口部6の配置はx軸方向に1/2ピッチずれている。
LED2から射出された光Lは、箱体3の内面3iで反射を繰り返し、キャビティ5の内部を伝播する。すなわち、LED2から射出された光Lは、図2に示すように、xz断面で見ると、天板3aの内面3iと底板3bの内面3iとで反射を繰り返し、図3に示すように、xy断面で見ると、4つの側板3c,3d,3e,3fで反射を繰り返す。
例えば箱体3の内面3iの光反射率が95%であったとすると、反射時に5%の光の損失が生じるものの、その他の大部分の光Lはキャビティ5の内部を伝播する。光Lは、天板3aの開口部6に到達しない限り、キャビティ5内を導光する。光Lは、天板3aの開口部6に到達すると、箱体3の外部に取り出される。したがって、開口部6は、特許請求の範囲の「光透過部」に相当する。開口部6が設けられた箱体3の天板3aは、特許請求の範囲の「光射出板」に相当する。
図4(A)に示したように、開口部6の内面6cは、天板3aの外面3hおよび内面3iに対して垂直な面ではない。開口部6の内面6cは、天板3aの外面3hおよび内面3iに対して傾いたテーパ面である。以下、本明細書では、天板3aの内面3iと同一の平面のうち、開口部6に対応する部分を「光入射端6a」と称し、天板3aの外面3hと同一の平面のうち、開口部6に対応する部分を「光射出端6b」と称する。光入射端6aの径をφ1とし、光射出端6bの径をφ2とすると、φ1>φ2である。言い換えると、開口部6の光入射端6aの面積と光射出端6bの面積とが異なり、光入射端6aの面積は光射出端6bの面積よりも大きい。天板3aの板厚方向に沿った断面で見た開口部6の寸法は、光射出端6bから光入射端6aに向けて直線的に大きくなっている。
寸法の一例を示すと、天板3aの板厚tが1mm、光入射端6aの径φ1が6mm、光射出端6bの径φ2が2mm、である。この寸法の例では、開口部6のテーパ角θは約27°である。
図4(B)に示すように、開口部600の光入射端600aの径φ1’と光射出端600bの径φ2’とが等しい面光源装置を考える。この面光源装置を比較例の面光源装置と称する。すなわち、光入射端600aの径をφ1’とし、光射出端600bの径をφ2’とすると、比較例の面光源装置では、φ1’=φ2’である。天板に開口部を形成する際、一般的な手法で板材に孔開け加工を施すと、開口部の内面は拡散反射面となるのが普通である。よって、比較例の面光源装置において、開口部600の内面600cは拡散反射面とする。
比較例の面光源装置の場合、符号L1で示すように、開口部600の近傍に到達しても、開口部600に入射しない光は外部に取り出されることはない。符号L2で示すように、開口部600に入射した光のうちの一部は、開口部600の内面600cに当たることなく、開口部600から射出される。符号L3で示すように、開口部600に入射した光のうちの残りは、開口部600の内面600cで拡散反射しながら進み、開口部600から射出される。
このとき、符号L4で示すように、開口部600の内面600cで拡散反射した光の一部は、キャビティ5側に戻る向きに反射し、開口部600から射出されない。また、拡散反射時に光の吸収が起こり、損失が生じる場合もある。これらの理由により、箱体からの光の取り出し効率は低下する。光の取り出し効率の低下は、開口部600の径に対する板厚の割合、いわゆる開口部600のアスペクト比が大きくなる程、顕著になる。
これに対して、図4(A)に示したように、本実施形態の面光源装置1の場合、光射出端6bの径φ2を比較例の面光源装置の光入射端600aの径φ1’および光射出端600bの径φ2’と等しくしたとき(φ2=φ1’=φ2’)、これらの寸法に対して光入射端6aの径φ1が大きい。そのため、開口部6の光入射端6aの近傍に到達した光、すなわち、符号L1で示すように、φ2〜φ1の範囲に相当する符号Tの領域に到達した光は、比較例では開口部600に入射しないのに対し、本実施形態では開口部6に入射する。したがって、本実施形態の面光源装置1では、開口部6に入射する光の量が比較例の面光源装置に比べて増加する。
一方、本実施形態の面光源装置1の場合、光入射端6aの径φ1が大きく、開口部6の内面6cが大きく傾いている分、開口部6に入射した光のうち、符号L4で示すように、開口部6の内面6cで反射してキャビティ5に戻る光の割合が比較例の面光源装置に比べて増える。この点は、光の取り出し効率の向上にとってデメリットとなる。
しかしながら、本願発明者らが考察した結果、このようなデメリットがあっても、開口部6に入射する光の量が増加することのメリットの影響の方が大きいことが判明した。その結果、本実施形態によれば、光の取り出し効率に優れた面光源装置1を実現することができる。光の取り出し効率に優れた面光源装置1を用いれば、LED2に同じ電力を供給しても射出光量が増加し、明るい面光源装置となる。あるいは、光の取り出し効率に優れた面光源装置1を用いれば、所定の明るさを得るための消費電力を低減することができる。
本実施形態の面光源装置1では、LED2から射出された光Lが箱体3の開口部6からのみ取り出されるため、LED2を1次光源とすると、開口部6を2次光源とみなすことができる。すなわち、2次光源である開口部6から配光分布および輝度分布が均一化された光Lが射出される。したがって、1次光源として配光分布や輝度分布に優れたLED2を用いる必要はなく、用いるLED2の選択の自由度を高められる。
本実施形態では箱体2の側板3fにLED2を設置したが、LED2からの光がキャビティ5に入りさえすればよいため、LED2の設置位置は必ずしも箱体3の側板3fに限ることはない。例えば箱体3の天板3aや底板3bにLED2を設置することも可能である。このように、LED2の設置位置の自由度も高い。
本実施形態では、開口部6が均一のピッチで規則的に配列されている例を示したが、開口部6が必ずしも規則的に配置されていなくてもよい。例えば、開口部6がランダムに配置されていてもよい。
本発明者らは、本実施形態の面光源装置1の光取り出し効率についてシミュレーションを行った。
シミュレーションには、照明設計解析ソフトウェア:Light Tools(ver7.2)を用いた。シミュレーションには、図5(A)〜(D)に示す実施例1の面光源装置11を用いた。図5(A)に示すように、箱体13の天板13aの平面形状を正方形とし、天板13aの1辺の寸法xt、ytをそれぞれ100mmとし、天板13aの中心にLED12を配置した。LED12の平面寸法(横:xe、縦:ye)は、1.4mm×3mmとした。LED12を取り囲むように8個の開口部16を等間隔に配置した。
図5(B)に示すように、箱体13の底板13bの平面形状を正方形とし、底板13bの1辺の寸法xb、ybをそれぞれ80mmとした。図5(C)に示すように、キャビティ15の高さtkを10mmとした。図5(D)に示すように、天板13aの板厚tを1mm、開口部16の光入射端16aの径φ1を6mm、光射出端16bの径φ2を2mm、とした。一方、開口部の光入射端の径φ1、光射出端の径φ2がともに2mmである点以外は実施例1と同一の面光源装置を想定した。この面光源装置を比較例1の面光源装置とした。
LED12から射出された光の量に対する開口部16から射出された光の量の割合を光取り出し効率と定義する。シミュレーションの結果、比較例1の面光源装置の光取り出し効率が12%であったのに対し、実施例1の面光源装置の光取り出し効率は17%であった。このように、開口部16をテーパ状とすることで光取り出し効率を向上できることが実証された。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図6(A)、(B)を用いて説明する。
本実施形態の面光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、開口部の形状が第1実施形態と異なる。
図6(A)は、本実施形態の面光源装置を示す断面図である。図6(B)は、箱体の開口部近傍の拡大断面図、である。
図6(A)、(B)において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態では、開口部6の内面が平滑なテーパ面となっていた。これに対して、本実施形態の面光源装置21においては、図6(A)、(B)に示すように、開口部6Aの内面6Acには段差が形成されている。本実施形態の場合、開口部6Aの内径が3段階で異なっている。ただし、段差の数は特に限定されず、3段以外であってもよい。この場合、例えば1枚の板材からなる天板の開口部の内面を段差状に加工してもよい。
しかしながら、そのような加工を行うことが難しい場合、図6(B)に示すように、3枚の板材3A1,3A2,3A3を積層した天板3Aを用いることが好ましい。その場合、例えば内径6mmの開口部を形成した板材3A1と、内径4mmの開口部を形成した板材3A2と、内径2mmの開口部を形成した板材3A3と、を順次積層して天板3Aを作製すればよい。その他の構成は第1実施形態と同様である。
本実施形態の面光源装置21は、開口部6Aの内面6Acの形状が第1実施形態と異なるが、開口部6Aの光入射端6Aaの面積および径が光射出端6Abの面積および径よりも大きい点は第1実施形態と共通である。したがって、開口部6Aに入射する光の量を従来よりも増やすことができる作用も第1実施形態と同様に得られる。これにより、本実施形態によれば、光の取り出し効率に優れた面光源装置21を実現できる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図7〜図8(A)、(B)を用いて説明する。
本実施形態の面光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、開口部の形状が第1実施形態と異なる。
図7は、本実施形態の面光源装置を示す断面図である。図8(A)は、図7に示す箱体の開口部近傍の拡大断面図であり、図8(B)は、比較例の箱体の開口部近傍の拡大断面図である。
図7、図8(A)、(B)において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態では、開口部6の光入射端6aの面積および径が光射出端6bの面積および径よりも大きい。これに対して、本実施形態の面光源装置31では、図7、図8(A)に示すように、第1実施形態とは逆に、開口部6Bの光射出端6Bbの面積および径が光入射端6Baの面積および径よりも大きい。すなわち、光入射端6Baの径をφ1とし、光射出端6Bbの径をφ2とすると、φ1<φ2である。寸法の一例を示すと、天板3Bの板厚tが1mm、光入射端6Baの径φ1が2mm、光射出端6Bbの径φ2が6mm、である。その他の構成は第1実施形態と同様である。
第1実施形態の説明で用いた比較例の面光源装置を再度、図8(B)に示す。
これに対して、図8(A)に示したように、本実施形態の面光源装置31の場合、光入射端6Baの径φ1が比較例の面光源装置における光入射端600aの径φ1’および光射出端6Bbの径φ2’と等しいとき(φ1=φ1’=φ2’)、これらの寸法に対して光射出端6Bbの径φ2が大きい。本実施形態の場合、光入射端6Baの径が比較例の光入射端600aの径と等しいため、第1実施形態と異なり、開口部6Bに入射する光の量が比較例に比べて増えるわけではない。開口部6Bに入射する光の量は比較例の面光源装置と同じである。
しかしながら、本実施形態の面光源装置31では、開口部6Bの光射出端6Bbが広がった形状となっているため、符号L1,L2で示すように、開口部6Bに入射した光のうち、大きい入射角で入射し、内面で反射することなく射出される光の量が比較例の面光源装置に比べて増加する。その結果、本実施形態によれば、光の取り出し効率に優れた面光源装置31を実現することができる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図9(A)、(B)を用いて説明する。
本実施形態の面光源装置の基本構成は第3実施形態と同様であり、開口部の形状が第3実施形態と異なる。
図9(A)は、本実施形態の面光源装置を示す断面図である。図9(B)は、箱体の開口部近傍の拡大断面図、である。
図9(A)、(B)において、第3実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第3実施形態では、開口部6Bの内面6Bcが平滑なテーパ面となっていた。これに対して、本実施形態の面光源装置41においては、図9(A)、(B)に示すように、開口部6Cの内面には段差が形成されている。本実施形態の場合、開口部6Cの内径が3段階で異なっている。ただし、段差の数は特に限定されず、3段以外であってもよい。この場合、例えば1枚の板材からなる天板の開口部の内面を段差状に加工してもよい。
しかしながら、そのような加工を行うことが難しい場合、図9(B)に示すように、3枚の板材3C1,3C2,3C3を積層した天板3Cを用いることが好ましい。その場合、例えば内径2mmの開口部を形成した板材3C1と、内径4mmの開口部を形成した板材3C2と、内径6mmの開口部を形成した板材3C3と、を順次積層して天板3Cを作製すればよい。その他の構成は第3実施形態と同様である。
本実施形態の面光源装置41は、開口部6Cの内面6Ccの形状が第3実施形態と異なるが、開口部6Cの光射出端6Cbの面積および径が光入射端6Caの面積および径よりも大きい点は第3実施形態と共通である。したがって、開口部6Cに入射した光のうち、内面6Ccで反射せずに射出される光の量が増える作用も第3実施形態と同様に得られる。これにより、本実施形態によれば、光の取り出し効率に優れた面光源装置を実現できる、という第3実施形態と同様の効果が得られる。
[第5実施形態]
以下、本発明の第5実施形態について、図10、図11(A)、(B)を用いて説明する。
本実施形態の面光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、開口部の内面の状態が第1実施形態と異なる。
図10は、本実施形態の面光源装置を示す断面図である。図11(A)は、箱体の開口部近傍の拡大断面図である。図11(B)は、比較例の面光源装置の開口部近傍の拡大断面図である。
図10、図11(A)、(B)において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態では、開口部6の内面6cが拡散反射面であった。これに対して、本実施形態の面光源装置51においては、図10、図11(A)に示すように、開口部6Dの内面6Dcは、光入射端6Daから入射した光を正反射させる正反射面となっている。開口部6Dの内面6Dcを正反射面とする方法としては、例えば、開口部を形成した後、開口部の内面を鏡面研磨する方法、開口部の内面に金属膜を成膜する方法などが挙げられる。本実施形態では、開口部6Dの内面6Dcは天板3aの外面3hおよび内面3iに対して垂直に立っている。開口部6Dの光入射端6Daの径φ1と光射出端6Dbの径φ2とは等しい。その他の構成は第1実施形態と同様である。
図11(B)に示すように、比較例の面光源装置の場合、開口部600の内面600cが拡散反射面であるため、符号L4で示すように、開口部600の内面600cで反射した光の一部は、キャビティ500側に戻り、開口部600から射出されない。この種の光によって光の取り出し効率は低下する。これに対して、図11(A)に示すように、本実施形態の面光源装置51の場合、開口部6Dの内面6Dcが正反射面であるため、光入射端6Daから入射した光L1,L2は、内面6Dcで反射しつつ常に光射出端6Dbに向けて進み、外部に取り出される。本実施形態の面光源装置51の場合、開口部6Dの内面6Dcで反射した光がキャビティ5側に戻ることはない。これにより、本実施形態によれば、光の取り出し効率に優れた面光源装置51を実現することができる。
[第6実施形態]
以下、本発明の第6実施形態について、図12、図13(A)、(B)を用いて説明する。
本実施形態の面光源装置の基本構成は第5実施形態と同様であり、導光棒を備えた点が第5実施形態と異なる。
図12は、本実施形態の面光源装置を示す斜視図である。図13(A)は、図12のA−A’線に沿う断面図である。図13(B)は、箱体の開口部近傍の拡大断面図である。
図12、図13(A)、(B)において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図12に示すように、本実施形態の面光源装置61は、天板3aの光射出側に複数の導光棒62が設けられている。本実施形態の場合、導光棒62は、行方向(x軸方向)に並ぶ開口部6Eに対応してx軸方向に延在するように、各行に1本、合計5本設けられている。ただし、図12では3本の導光棒62のみを図示し、残りの導光棒62の図示を省略する。
導光棒62は、例えばアクリル、ガラス等の光透過性を有する透明材料で構成されている。導光棒62は、x軸方向に延在して内部で光を伝播させつつ上面から射出させる導光棒本体62aと、導光棒本体62aの下面から突出し、開口部6Eに挿入される凸部62bと、を有している。導光棒本体62aと凸部62bとは一体の部材で構成されていてもよいし、別体の部材で構成されていてもよい。なお、本実施形態では、箱体からの光を内部で伝播させつつ上面から射出させる部材として、棒状の部材を用いるが、棒状の部材に限ることなく、例えば面状(板状)の部材を用いてもよい。
図13(A)、(B)に示すように、導光棒62の凸部62bは、天板3aの開口部6Eに挿入されている。凸部62bと開口部6Eの内面6Ecとは密着しておらず、凸部62bと開口部6Eの内面6Ecとの間には隙間が存在している。本実施形態の場合、開口部6Eの光入射端6Eaに到達した光Lは、凸部62bの下面から導光棒62に入射する。
例えば導光棒62が屈折率1.49のアクリルで形成されている場合、凸部62bの側面62bcは、屈折率1.49のアクリルと屈折率1.0の空気との界面となる。そのため、凸部62bの側面62bcは正反射面となる。したがって、凸部62bの下面から入射した光は、側面62bcで正反射しつつ導光棒本体62aに向けて進み、導光棒本体62aの上面から外部に取り出される。このように、導光棒62の凸部62bの側面62bcが正反射面となるため、本実施形態の場合、天板3aの開口部6Eの内面6Ecに鏡面加工を施す必要はない。その他の構成は第5実施形態と同様である。
本実施形態の面光源装置61の場合、導光棒62の凸部62bの側面62bcが正反射面であるため、凸部62bに入射した光は、側面62bcで反射しつつ常に導光棒本体62aに向けて進み、導光棒62の上面から外部に取り出される。本実施形態の面光源装置61では、比較例のように、開口部6Eの内面6Ecで反射してキャビティ5側に戻る光は存在しない。これにより、本実施形態によれば、光の取り出し効率に優れた面光源装置61を実現することができる。
[第7実施形態]
以下、本発明の第7実施形態について、図14〜図17を用いて説明する。
本実施形態の面光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、レンズシートを備えた点が第1実施形態と異なる。
図14は、本実施形態の面光源装置を示す斜視図である。図15は、面光源装置の平面図である。図16は、図14のA−A’線に沿う断面図である。図17は、開口部近傍の拡大断面図である。
図14〜図17において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の面光源装置71は、図14、図16に示すように、複数のLED2と、箱体3と、レンズシート4と、を備えている。レンズシート4は、箱体3の天板3aに対向して配置されている。図14では、図面を見易くするためにレンズシート4と箱体3とを離して描いている。実際には、レンズシート4と箱体3とはより近い位置に配置されている。レンズシート4と箱体3とは密着していてもよい。本実施形態のレンズシート4は、特許請求の範囲におけるレンズ部材に相当する。
LED2および箱体3の構成は第1実施形態と同一である。箱体3の外面のうち、少なくともレンズシート4に対向する外面3hは、例えば黒色の塗膜が設けられた光吸収面となっていることが望ましい。その理由は、レンズシート4の光入射面で反射して箱体3に戻った光が箱体3の外面3hで反射して指向性を乱す光とならないように、箱体3に戻った光を外面3hで吸収させるためである。
レンズシート4は、複数のレンズ7を有するシート状の部材である。本実施形態のレンズシート4は、同じ寸法、同じ形状の13個のレンズ7を有している。図15に示すように、13個のレンズ7は規則的に配列されている。レンズ7は、光軸方向から見た平面形状が円形であり、2つの凸面が球面からなる両凸レンズである。レンズシート4を法線方向から見ると、レンズ7は、レンズ7の輪郭となる円の中心が開口部6に一致するように配置されている。本実施形態のレンズ7は、特許請求の範囲における単位レンズに相当する。
開口部6の配置と同様、レンズ7の配置を列方向で見ると、右端から数えて奇数番目の列には3個のレンズ7が配置され、偶数番目の列には2個のレンズ7が配置されている。同じ列の中でy軸方向に隣り合うレンズ7の中心間の間隔Pyを1ピッチとすると、奇数番目の列の3個のレンズ7の配置に対して、偶数番目の列の2個のレンズ7の配置はy軸方向に1/2ピッチずれている。
行方向で見ると、上から数えて奇数番目の行には3個のレンズ7が配置され、偶数番目の行には2個のレンズ7が配置されている。同じ行の中でx軸方向に隣り合うレンズ7の間隔Pxを1ピッチとすると、奇数番目の行の3個のレンズ7の配置に対して、偶数番目の行の2個のレンズ7の配置はx軸方向に1/2ピッチずれている。
レンズシート4および箱体3の断面を見ると、図17に示すように、レンズ7は、当該レンズ7の焦点Fが当該レンズ7に対応する開口部6の位置に一致するように配置されている。すなわち、レンズ7の焦点Fは、当該レンズ7に対応する開口部6の内部に位置している。キャビティ5内を導光する光Lは、箱体3の様々な内面3iで複数回反射した後、開口部6に達する。そのため、開口部6から様々な角度で光Lが射出される。光Lがいかなる角度で開口部6から射出されたとしても、開口部6の光射出端の径Dがある程度小さければ、レンズ7の焦点Fもしくはその近傍から射出された光Lのみがレンズ7に入射する。これにより、レンズ7に対して様々な角度で入射した光Lは、レンズ7の光軸AXに対して略平行な光に変換されてレンズ7から射出される。つまり、レンズ7は、開口部6から射出された光Lを平行化するコリメータレンズとして機能する。
本実施形態の面光源装置71によれば、開口部6の位置に焦点Fを有する球面レンズの作用によりレンズ7の光軸AXに対して略平行な光L、いわゆる指向性が高い光Lを得ることができる。また、箱体3の開口部6から射出される光Lは、キャビティ5の内部で何回も反射を繰り返しているため、箱体3から射出される時点で配光分布および輝度分布が均一化されている。その結果、レンズシート4を通した面光源装置71として、光取り出し効率に優れることに加えて、配光分布および輝度分布が均一で指向性の高い光を得ることができる。
[第8実施形態]
以下、本発明の第8実施形態について、図18を用いて説明する。
以下の第8、第9実施形態では、上記実施形態の面光源装置を備えた表示装置の一例を示す。本実施形態は、第1実施形態の面光源装置をバックライトとして備えた液晶表示装置の一例である。
図19は、本実施形態の液晶表示装置を示す断面図である。
図19において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の液晶表示装置68は、図18に示すように、第1実施形態の面光源装置1からなるバックライト69と、第1偏光板70と、液晶パネル77と、第2偏光板72と、視野角拡大フィルム73(光拡散部材)と、を備えている。なお、図18では、液晶パネル77を模式的に1枚の板状に図示している。観察者は、視野角拡大フィルム73が配置された図18の液晶表示装置68の上側から表示を見ることになる。よって、以下の説明では、視野角拡大フィルム73が配置された側を視認側と称し、バックライト69が配置された側を背面側と称する。
本実施形態の液晶表示装置68においては、バックライト69から射出された光を液晶パネル77で変調し、変調した光によって所定の画像や文字等を表示する。液晶パネル77から射出された光が視野角拡大フィルム73を透過すると、射出光の角度分布が視野角拡大フィルム73に入射する前よりも広がった状態となり、光が視野角拡大フィルム73から射出される。これにより、観察者は広い視野角を持って表示を視認できる。
液晶パネル77としては、例えばアクティブマトリクス方式の透過型液晶パネルを用いることができる。ただし、アクティブマトリクス方式の透過型液晶パネルに限らず、例えば半透過型(透過・反射兼用型)液晶パネル、各画素がスイッチング用薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor, 以下、TFTと略記する)を備えていない単純マトリクス方式の液晶パネルであっても良い。液晶パネル77には周知の一般的な液晶パネルを用いることができるため、詳細な構成の説明は省略する。
液晶表示装置68の視認側には、視野角拡大フィルム73が配置されている。視野角拡大フィルム73は、基材74と、基材74の一面(視認側と反対側の面)に形成された複数の光拡散部75と、基材74の一面に形成された光吸収層76と、から構成されている。視野角拡大フィルム73は、光拡散部75が設けられた側を第2偏光板72に向け、基材74の側を視認側に向けた姿勢で第2偏光板72上に配置されている。
基材74には、例えばトリアセチルセルロース(TAC)フィルム等の透明樹脂製の基材が好ましく用いられる。光拡散部75は、例えばアクリル樹脂やエポキシ樹脂等の光透過性および感光性を有する有機材料で構成されている。光拡散部75は、水平断面(xy断面)の形状が円形であり、光射出端面となる基材74側の面の面積が小さく、光入射端面となる基材74と反対側の面の面積が大きく、基材74側から基材74と反対側に向けて水平断面の面積が徐々に大きくなっている。すなわち、光拡散部75は、基材74側から見たとき、いわゆる逆テーパ状の円錐台状の形状を有している。光拡散部75は、視野角拡大フィルム73において光の透過に寄与する部分である。すなわち、光拡散部75に入射した光は、光拡散部75のテーパ状の側面で全反射しつつ、光拡散部75の内部に略閉じこめられた状態で導光し、全方位に拡散した状態で射出される。
光吸収層76は、基材74の光拡散部75が形成された側の面のうち、複数の光拡散部75の形成領域以外の領域に形成されている。光吸収層76は、一例として、ブラックレジスト等の光吸収性および感光性を有する有機材料で構成されている。
本実施形態の液晶表示装置68では、光取り出し効率に優れた第1実施形態の面光源装置1からなるバックライト69を用いているため、どの方向から見ても明るい映像を見ることができる。
[第9実施形態]
以下、本発明の第9実施形態について、図19を用いて説明する。
本実施形態は、第1実施形態の面光源装置をバックライトとして備えた蛍光励起型の液晶表示装置の一例である。
本実施形態の液晶表示装置78は、図19に示すように、第1実施形態の面光源装置1からなるバックライト69と、液晶素子79と、発光素子80と、を備えている。本実施形態の液晶表示装置78は、赤色光による表示を行う赤色用サブピクセル81R、緑色光による表示を行う緑色用サブピクセル81G、青色光による表示を行う青色用サブピクセル81Bが隣接して配置されている。これら3つのサブピクセル81R,81G,81Bにより表示を構成する最小単位である1つのピクセルが構成される。
バックライト69は、発光素子80の蛍光体層82R,82G,82Bを励起させる励起光L1を射出する。本実施形態のバックライト69は、励起光L1として紫外光や青色光を射出する。液晶素子79は、バックライト69から射出された励起光L1の透過率を上記のサブピクセル81R,81G,81B毎に変調する。発光素子80には、液晶素子79により変調された励起光L1が入射され、蛍光体層82R,82G,82Bが励起されて発光した光が外部に射出される。したがって、本実施形態では、図19に示す液晶表示装置78の上方側が、観察者が表示を見る視認側となる。
液晶素子79は、第1透明基板83と第2透明基板84との間に液晶層85が挟持された構成となっている。本実施形態の場合、観察者から見て前面側に位置する第2透明基板84は、発光素子80の基板を兼ねている。第1透明基板83の内面(液晶層85側の面)には、サブピクセル毎に第1透明電極86が形成され、第1透明電極86を覆うように配向膜(図示略)が形成されている。第1透明基板83の外面(液晶層85側と反対側の面)には第1偏光板87が設けられている。第1透明基板83には、例えばガラス、石英、プラスチック等からなる励起光を透過し得る基板を用いることができる。第1透明電極86には、例えばインジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide, 以下、ITOと略記する)等の透明導電性材料が用いられる。第1偏光板87には、従来一般の外付けの偏光板を用いることができる。
一方、第2透明基板84の内面(液晶層85側の面)には、蛍光体層82、第1光吸収層88が基板側からこの順に積層されている。蛍光体層82を構成する蛍光体材料は、サブピクセル毎に発光波長帯域が異なっている。バックライト69からの励起光が紫外光である場合、赤色用サブピクセル81Rには紫外光を吸収して赤色光を発光する蛍光体材料からなる蛍光体層82Rが設けられる。同様に、緑色用サブピクセル81Gには紫外光を吸収して緑色光を発光する蛍光体材料からなる蛍光体層82Gが設けられる。青色用サブピクセル81Bには紫外光を吸収して青色光を発光する蛍光体材料からなる蛍光体層82Bが設けられる。
もしくは、バックライト69からの励起光が青色光である場合には、赤色用サブピクセル81R、緑色用サブピクセル81Gには青色光を吸収して赤色光、緑色光をそれぞれ発光する蛍光体材料からなる蛍光体層82R,82Gが設けられる。青色用サブピクセル81Bには、蛍光体層に代えて、励起光である青色光を波長変換することなく散乱させて外部に射出させる光散乱層が設けられる。さらに、第2透明基板84の内面には、第1光吸収層88を覆うように第2偏光板89が形成され、第2偏光板89の表面に第2透明電極90、配向膜(図示略)が積層されている。第2偏光板89は、液晶素子79の製造過程で塗布技術等を用いて作り込まれる偏光板であり、いわゆるイン・セル偏光板である。第2透明電極90には、第1透明電極86と同様、ITO等の透明導電性材料が用いられる。
第2透明基板84の外面側には第2光吸収層91が形成されている。第2透明基板84の内面に設けられた第1光吸収層88は、バックライト69からの励起光L1の漏れによるコントラスト低下を抑制するためのものである。第2透明基板84の外面に設けられた第2光吸収層91は、外光によるコントラスト低下を抑制するためのものである。
本実施形態の液晶表示装置78では、光取り出し効率に優れた第1実施形態の面光源装置1からなるバックライト69を用いているため、発色性に優れた明るい映像を見ることができる。
[表示装置の構成例]
以下、表示装置の一構成例について、図20を用いて説明する。
図20は、表示装置の一構成例である液晶表示装置の概略構成を示す正面図である。
本構成例の液晶テレビジョン93は、図20に示すように、表示画面として上記第8実施形態の液晶表示装置68、もしくは第9実施形態の液晶表示装置78を備えている。観察者側(図20の手前側)には液晶パネルが配置され、観察者と反対側(図20の奥側)にはバックライト(面光源装置)が配置されている。
本構成例の液晶テレビジョン93は、上記実施形態の液晶表示装置68,78を備えているため、明るい表示が可能な液晶テレビジョンとなる。
[第10実施形態]
以下、本発明の第10実施形態について、図21を用いて説明する。
第10実施形態では、第1実施形態の面光源装置を備えた照明装置の一例を示す。
図21は、本実施形態の照明装置を示す断面図である。
図21において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の照明装置97は、図21に示すように、第1実施形態の面光源装置1を備えているため、本実施形態の照明装置97からは多くの光が取り出される。その結果、本実施形態の照明装置97によれば、所定の領域を明るく照明することができる。
なお、上記の第1〜第7実施形態においては、箱体の開口部から光が取り出される構成を例示したが、例えば導光棒を備えた第6実施形態の面光源装置のように、開口部の内部に光透過性を有する部材が挿入されていてもよく、箱体の天板の一部に光を透過し得る箇所(光透過部)がありさえすればよく、箱体の天板が必ずしも開口部を有していなくてもよい。
[第11実施形態]
以下、本発明の第11実施形態について、図22〜図26を用いて説明する。
上記の第1〜第7実施形態の面光源装置は、箱体の天板に開口部が設けられ、開口部以外の部分は光透過性を有しておらず、開口部の部分からのみ光が取り出される構成を有していた。これに対して、第11実施形態以降では、箱体の天板に開口部が設けられておらず、天板の全面から光が取り出される構成の面光源装置の例を示す。その他の面光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図22は、本実施形態の面光源装置を示す斜視図である。図23は、図22のA−A’線に沿う断面図である。図24は、光射出板となるバンドパスフィルタの拡大断面図である。図25(A)、(B)は、射出光の指向性が向上する原理を説明するための図である。図26(A)、(B)は、図25(A)、(B)と異なる光源を用いたときの射出光の指向性が向上する原理を説明するための図である。
図22〜図24において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図22、図23に示すように、本実施形態の面光源装置111では、光射出板として機能する箱体3の天板3aが、誘電体多層膜からなるバンドパスフィルタ112で構成されている。バンドパスフィルタ112は、所定の入射角θ以下の角度で入射した光を選択的に透過させ、所定の入射角を超える角度で入射した光を選択的に反射させる機能を有する。後述するように、バンドパスフィルタ112のこの機能を利用することにより、本実施形態の面光源装置111では指向性の高い光を取り出すことができる。
天板3a以外の箱体3の構成は、基本的に第1〜第7実施形態と同様である。
図23に示すように、LED2から射出された光は、箱体3の内面で反射を繰り返し、バンドパスフィルタ112に到達した際に所定の入射角θ以下の角度で入射したときにバンドパスフィルタ112を透過する。箱体3の底板3bおよび側板3c,3d,3e,3fの内面3iは、第1〜第7実施形態では拡散反射面であってもよいし、正反射面であってもよいと説明したが、本実施形態では拡散反射面であることが必須である。その理由は、バンドパスフィルタ112で反射した光がその後でバンドパスフィルタ112を透過するためには、入射角が変化する必要があるからである。箱体3の底板3bおよび側板3c,3d,3e,3fの内面が正反射面であると、バンドパスフィルタ112で1回反射した光は何度反射しても入射角が変わらず、バンドパスフィルタ112を透過することができない。
第1〜第7実施形態では光源に白色のLED2を用いたのに対し、本実施形態では青色のLED2Bを用いる。すなわち、LED2Bの発光スペクトルは、450nm近傍の波長域に少なくとも一つのピークを有する。すなわち、青色域に発光ピークを有する光がLED2Bから射出される。LED2Bは、指向性を持っていなくてよい。
図24に示すように、バンドパスフィルタ112は、屈折率が互いに異なる誘電体材料からなる高屈折率層114と低屈折率層115とを有し、これら高屈折率層114と低屈折率層115とが交互に多数積層された誘電体多層膜である。高屈折率層114の屈折率をnA、低屈折率層115の屈折率をnBとすると、nA≠nBであり、nA>nBである。バンドパスフィルタ112は、例えば屈折率が異なる樹脂材料の多層積層体の延伸体で構成される。もしくは、バンドパスフィルタ112は、屈折率が異なる無機酸化物の多層蒸着薄膜で構成される。バンドパスフィルタ112の法線方向の分光スペクトルは、400nm以上の波長域に少なくとも一つの反射帯域を有する。
誘電体多層膜の構成の一例として、屈折率層の総数は800層である。高屈折率層114の屈折率nAは1.75、低屈折率層115の屈折率nBは1.55、誘電体多層膜の平均屈折率naveは1.65、である。平均屈折率は、高屈折率層114の屈折率nAと低屈折率層115の屈折率nBとの相加平均とする。最も下層側の高屈折率層114の膜厚をd0、最も上層側の高屈折率層114の膜厚をdn、最も下層側の低屈折率層115の膜厚をd0’、最も上層側の低屈折率層115の膜厚をdn’としたときの膜厚の傾斜倍率kを、k=dn/d0=dn’/d0’と定義したとき、膜厚の傾斜倍率kは1.3である。誘電体多層膜は、波長分散を持たず(フラット分散)、誘電体多層膜の屈折率は全波長域で一定である。
高屈折率層114および低屈折率層115の屈折率の組み合わせは、上述した組み合わせの他、例えば下記の表1の実施例1〜4の組み合わせを採用することができる。
Figure 2014154332
バンドパスフィルタ112となる誘電体多層膜は、特定波長の光を反射あるいは透過させるため、光の干渉条件の式である下記の式(1)を満たすように、各膜の屈折率や膜厚が設定される。光の干渉条件の式によれば、光の入射角が0°のとき、すなわち、誘電体多層膜の法線方向から光が入射するとき、波長λは最大値を取る。その状態から光の入射角が大きくなると、波長λは小さくなる。したがって、誘電体多層膜を斜め方向から見たときの分光特性曲線は、正面方向から見たときの分光特性曲線に比べて短波長側にシフトする。この現象を波長シフト、もしくはブルーシフトと呼ぶ。波長シフト現象を利用して光源の配光分布を変えることは既に知られている。
λ/4=n×d×cosθ …(1)
(λ:光の波長、n:誘電体多層膜の屈折率、d:膜厚、θ:光の入射角度)
[指向性向上の原理]
次に、誘電体多層膜からなるバンドパスフィルタ112を用いて高指向性の面光源装置を実現する方法について説明する。
図25(A)は、誘電体多層膜を正面方向(誘電体多層膜の法線方向)から見たときの透過特性のイメージを示している。同様に、図25(B)は、誘電体多層膜を斜め方向から見たときの透過特性のイメージを示している。
例えば図25(A)に示すように、正面方向から見たときにLEDの分光スペクトル曲線S0(λ)のピークの略全てが誘電体多層膜の分光透過率曲線S1(λ)における透過領域Tに入っていたとする。この場合、正面方向から見る限り、光源から放射される光のエネルギーはほとんど損失しない。
一方、誘電体多層膜を斜め方向から見ると、図25(B)に示すように、上述した波長シフト現象により誘電体多層膜の分光透過率曲線が短波長側にシフトする。図25(B)では、シフト前の分光透過率曲線を符号S1(λ)とし、シフト後の分光透過率曲線を符号S1’(λ)とする。このとき、LEDの分光スペクトル曲線S0(λ)のピークの一部(短波長側)は誘電体多層膜の透過領域Tに入り、残りは誘電体多層膜の反射領域Rに入る。その結果、斜め方向に透過する光のエネルギーは反射によって損失する。エネルギー損失は、波長シフト量が大きくなる程、大きくなる。このように、斜め方向から見た光の透過率が正面方向から見た光の透過率よりも小さくなるため、正面方向への光の指向性を高めることができる。
このように、本実施形態の面光源装置111は、光射出板としてバンドパスフィルタ112を用いているため、バンドパスフィルタ112に対して垂直に近い入射角で入射した光は透過し、バンドパスフィルタ112に対して大きい入射角で入射した光は反射する。これにより、指向性の高い面光源装置111を実現することができる。また、LED2Bから射出された光は、キャビティ5内で多重反射した後でバンドパスフィルタ112の全面から射出されるため、輝度分布が均一な光が得られる。
本実施形態では、光源としてLED2Bを用いたが、波長シフト現象を利用して指向性を高めるためには、図26(A)、(B)に示すように、光源としてレーザーを用い、光源の分光スペクトルのピークを狭くすることが好ましい。また、白色光源よりも青色等の単色光源を用いることが好ましい。レーザーを用いることにより、より高い指向性を持つ面光源装置を得ることができる。
[第12実施形態]
以下、本発明の第12実施形態について、図27を用いて説明する。
本実施形態の面光源装置の基本構成は第11実施形態と同様であり、複数色のLEDを備えた点が第11実施形態と異なる。
第11実施形態の面光源装置は、青色LEDからなる光源を備えていた。これに対して、本実施形態の面光源装置は、青色LED、緑色LED、赤色LEDからなる3色のLEDを備えている。そのため、光源の分光スペクトルS0は、図27(A)、(B)に示すように、例えば波長450nm付近の青色域、波長550nm付近の緑色域、および波長650nm付近の赤色域の3つのピークPb,Pg,Prを有する。
すなわち、本実施形態の面光源装置の場合、光源からの光は、複数のピーク波長を含む分光スペクトルを有している。バンドパスフィルタは、正面方向において、図27(A)に示すように、光源の分光スペクトルS0の複数のピーク波長を含む複数の波長域を透過波長域とする透過スペクトルS1を有している。
本実施形態においても、第11実施形態と同様、図27(B)に示すように、バンドパスフィルタを構成する誘電体多層膜の波長シフト現象により、斜め方向においては、正面方向の透過スペクトルS1が短波長側にシフトし、透過スペクトルS1’となる。これにより、誘電体多層膜に対して小さい入射角で入射する光が選択的にバンドパスフィルタを透過する結果、指向性の高い光が得られる。特に本実施形態の場合、3色のLEDを備えたことにより、指向性の高い白色光が得られる。
[第13実施形態]
以下、本発明の第13実施形態について、図28を用いて説明する。
本実施形態の面光源装置の基本構成は第11実施形態と同様であり、反射型偏光フィルムを備えた点が第11実施形態と異なる。
図28は、本実施形態の面光源装置を示す断面図である。
図28において、第11実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図28に示すように、本実施形態の面光源装置131は、バンドパスフィルタ112の光射出側にあたるバンドパスフィルタ112の上面に、反射型偏光フィルム132を備えている。反射型偏光フィルム132は、バンドパスフィルタ112から射出された光のうち、第1偏光(例えばP偏光)を透過し、第1偏光と偏光状態が異なる第2偏光(例えばS偏光)を反射させる偏光選択素子である。反射型偏光フィルム132としては、例えばDBEF(住友スリーエム社製)を用いることができる。ここでは、バンドパスフィルタ112の上面に反射型偏光フィルム132が配置されているが、バンドパスフィルタ112の下面、すなわちバンドパスフィルタ112の光入射側に、反射型偏光フィルム132が配置されていてもよい。
本実施形態においても、指向性の高い面光源装置131を実現することができる、といった第11実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、面光源装置131が反射型偏光フィルム132を備えたことにより、一部の偏光をリサイクルしつつ偏光状態が揃った光を得ることができ、液晶表示装置などに用いて好適なものとなる。
[第14実施形態]
以下、本発明の第14実施形態について、図29、図30を用いて説明する。
本実施形態の面光源装置の基本構成は第11実施形態と同様であり、プリズムシートを備えた点が第11実施形態と異なる。
図29は、本実施形態の面光源装置を示す断面図である。図30は、プリズムシートの拡大図である。
図29、図30において、第11実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図29に示すように、本実施形態の面光源装置141は、バンドパスフィルタ112の光射出側にあたるバンドパスフィルタ112の上面に、プリズムシート142を備えている。プリズムシート142は、図29の紙面に垂直な方向に延在する複数のプリズム143が配列された構成を有する。
図30に示すように、プリズム143の断面形状は、バンドパスフィルタ112の上面に垂直な第1面143aと、バンドパスフィルタ112の上面に対して傾斜角αをなす第2面143bと、を有する直角三角形である。プリズムシート142は、バンドパスフィルタ112から射出された光の光軸を所定の方向に偏向させる光偏向部材である。
図29の左側にあたるプリズムシート142は、プリズム143の第2面143bが左側を向くように配置されている。それとは逆に、図29の右側にあたるプリズムシート142は、プリズム143の第2面143bが右側を向くように配置されている。バンドパスフィルタ112の上面の中央付近にはプリズムシート142が設けられていない。
図30に示すように、バンドパスフィルタ112の上面から垂直に射出された光は、プリズム143に入射した後、第2面143bで反射する。第2面143bで反射した光は、入射角(2α−90°)で第1面143aに入射し、屈折して第1面143aから外部に射出される。このとき、第1面143aと射出光Lの光軸Laxとのなす角度をβ、プリズム143の屈折率をn、空気の屈折率を1とすると、Snellの法則から次の(2)式が導かれる。
nsin(2α−90°)=sin(90°−β) …(2)
例えばβ=30°としたい場合、言い換えると、バンドパスフィルタ112の上面の法線方向から30°傾いた方向に光を射出させたい場合、n=1.5とすると、(2)式から、プリズム143の第2面143bの傾斜角αを62.6°に設定すればよい。
本実施形態においても、指向性の高い面光源装置141を実現することができる、といった第11実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、面光源装置141が上記構成のプリズムシート143を備えたことにより、射出光Lが中央寄りに集光するような指向性を有する面光源装置を実現することができる。
バンドパスフィルタ112上にプリズムシート142を配置する構成に代えて、バンドパスフィルタの上面自体をプリズム形状に加工してもよい。その場合、一体のバンドパスフィルタの一端と他端とで異なる方向を向くプリズムを作り分けてもよい。もしくは、プリズム形状を有する別体のバンドパスフィルタを複数組み合わせ、1つのバンドパスフィルタとしてもよい。
[第15実施形態]
以下、本発明の第15実施形態について、図31を用いて説明する。
以下の第15、第16実施形態では、上記実施形態の面光源装置を備えた表示装置の一例を示す。本実施形態は、第11実施形態の面光源装置をバックライトとして備えた液晶表示装置の一例である。
図31は、本実施形態の液晶表示装置を示す断面図である。
図31において、第11実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の液晶表示装置168は、図31に示すように、第11実施形態の面光源装置111からなるバックライト169と、第1偏光板70と、液晶パネル77と、第2偏光板72と、視野角拡大フィルム73(光拡散部材)と、を備えている。なお、図31では、液晶パネル77を模式的に1枚の板状に図示している。観察者は、視野角拡大フィルム73が配置された図31の液晶表示装置168の上側から表示を見ることになる。よって、以下の説明では、視野角拡大フィルム73が配置された側を視認側と称し、バックライト169が配置された側を背面側と称する。
本実施形態の液晶表示装置168においては、バックライト169から射出された光を液晶パネル77で変調し、変調した光によって所定の画像や文字等を表示する。また、液晶パネル77から射出された光が視野角拡大フィルム73を透過すると、射出光の角度分布が視野角拡大フィルム73に入射する前よりも広がった状態となって光が視野角拡大フィルム73から射出される。これにより、観察者は広い視野角を持って表示を視認できる。
液晶パネル77としては、例えばアクティブマトリクス方式の透過型液晶パネルを用いることができる。ただし、アクティブマトリクス方式の透過型液晶パネルに限らず、例えば半透過型(透過・反射兼用型)液晶パネル、各画素がスイッチング用薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor, 以下、TFTと略記する)を備えていない単純マトリクス方式の液晶パネルであっても良い。液晶パネル77には周知の一般的な液晶パネルを用いることができるため、詳細な構成の説明は省略する。
液晶表示装置168の視認側には、視野角拡大フィルム73が配置されている。視野角拡大フィルム73は、基材74と、基材74の一面(視認側と反対側の面)に形成された複数の光拡散部75と、基材74の一面に形成された光吸収層76と、から構成されている。視野角拡大フィルム73は、光拡散部75が設けられた側を第2偏光板72に向け、基材74の側を視認側に向けた姿勢で第2偏光板72上に配置されている。
基材74には、例えばトリアセチルセルロース(TAC)フィルム等の透明樹脂製の基材が好ましく用いられる。光拡散部75は、例えばアクリル樹脂やエポキシ樹脂等の光透過性および感光性を有する有機材料で構成されている。光拡散部75は、水平断面(xy断面)の形状が円形であり、光射出端面となる基材74側の面の面積が小さく、光入射端面となる基材74と反対側の面の面積が大きく、基材74側から基材74と反対側に向けて水平断面の面積が徐々に大きくなっている。すなわち、光拡散部75は、基材74側から見たとき、いわゆる逆テーパ状の円錐台状の形状を有している。光拡散部75は、視野角拡大フィルム73において光の透過に寄与する部分である。すなわち、光拡散部75に入射した光は、光拡散部75のテーパ状の側面で全反射しつつ、光拡散部75の内部に略閉じこめられた状態で導光し、全方位に拡散した状態で射出される。
光吸収層76は、基材74の光拡散部75が形成された側の面のうち、複数の光拡散部75の形成領域以外の領域に形成されている。光吸収層76は、一例として、ブラックレジスト等の光吸収性および感光性を有する有機材料で構成されている。
例えば画面の正面方向、すなわち液晶パネルを垂直に透過する光を基準として、液晶表示装置の画質の調整を行った場合、指向性を持たない従来のバックライトを用いた液晶表示装置では、画面を正面方向から見たときと斜め方向から見たときとで色ずれが生じてしまう。これに対して、本実施形態の液晶表示装置168では、高い指向性を有する第11実施形態の面光源装置111からなるバックライト169を用いている。これにより、液晶パネル77において色変化が少ない角度範囲のみを光が透過する。その後、視野角拡大フィルム73で光が全ての方位に拡散するため、観察者は、どの方向から見ても色ずれの少ない高画質の映像を見ることができる。
[第16実施形態]
以下、本発明の第16実施形態について、図32を用いて説明する。
本実施形態は、第11実施形態の面光源装置をバックライトとして備えた蛍光励起型の液晶表示装置の一例である。
本実施形態の液晶表示装置178は、図32に示すように、第11実施形態の面光源装置111からなるバックライト169(面光源装置)と、液晶素子79と、発光素子80と、を備えている。本実施形態の液晶表示装置178は、赤色光による表示を行う赤色用サブピクセル81R、緑色光による表示を行う緑色用サブピクセル81G、青色光による表示を行う青色用サブピクセル81Bが隣接して配置されている。これら3つのサブピクセル81R,81G,81Bにより表示を構成する最小単位である1つのピクセルが構成される。
バックライト169は、発光素子80の蛍光体層82R,82G,82Bを励起させる励起光L1を射出する。本実施形態のバックライト169は、励起光L1として紫外光や青色光を射出する。液晶素子79は、バックライト69から射出された励起光L1の透過率を上記のサブピクセル81R,81G,81B毎に変調する。発光素子80には、液晶素子79により変調された励起光L1が入射され、蛍光体層82R,82G,82Bが励起されて発光した光が外部に射出される。したがって、本実施形態では、図32に示す液晶表示装置178の上方側が、観察者が表示を見る視認側となる。
液晶素子79は、第1透明基板83と第2透明基板84との間に液晶層85が挟持された構成となっている。本実施形態の場合、観察者から見て前面側に位置する第2透明基板84は、発光素子80の基板を兼ねている。第1透明基板83の内面(液晶層85側の面)には、サブピクセル毎に第1透明電極86が形成され、第1透明電極86を覆うように配向膜(図示略)が形成されている。第1透明基板83の外面(液晶層85側と反対側の面)には第1偏光板87が設けられている。第1透明基板83には、例えばガラス、石英、プラスチック等からなる励起光を透過し得る基板を用いることができる。第1透明電極86には、例えばインジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide, 以下、ITOと略記する)等の透明導電性材料が用いられる。第1偏光板87には、従来一般の外付けの偏光板を用いることができる。
一方、第2透明基板84の内面(液晶層85側の面)には、蛍光体層82、第1光吸収層88が基板側からこの順に積層されている。蛍光体層82を構成する蛍光体材料は、サブピクセル毎に発光波長帯域が異なっている。バックライト69からの励起光が紫外光である場合、赤色用サブピクセル81Rには紫外光を吸収して赤色光を発光する蛍光体材料からなる蛍光体層82Rが設けられる。同様に、緑色用サブピクセル81Gには紫外光を吸収して緑色光を発光する蛍光体材料からなる蛍光体層82Gが設けられる。青色用サブピクセル81Bには紫外光を吸収して青色光を発光する蛍光体材料からなる蛍光体層82Bが設けられる。
もしくは、バックライト169からの励起光が青色光である場合には、赤色用サブピクセル81R、緑色用サブピクセル81Gには青色光を吸収して赤色光、緑色光をそれぞれ発光する蛍光体材料からなる蛍光体層82R,82Gが設けられる。青色用サブピクセル81Bには、蛍光体層に代えて、励起光である青色光を波長変換することなく拡散させて外部に射出させる光拡散層が設けられる。さらに、第2透明基板84の内面には、第1光吸収層88を覆うように第2偏光板89が形成され、第2偏光板89の表面に第2透明電極90、配向膜(図示略)が積層されている。第2偏光板89は、液晶素子79の製造過程で塗布技術等を用いて作り込まれる偏光板であり、いわゆるイン・セル偏光板である。第2透明電極90には、第1透明電極86と同様、ITO等の透明導電性材料が用いられる。
第2透明基板84の外面側には第2光吸収層91が形成されている。第2透明基板84の内面に設けられた第1光吸収層88は、バックライト169からの励起光L1の漏れによるコントラスト低下を抑制するためのものである。第2透明基板84の外面に設けられた第2光吸収層91は、外光によるコントラスト低下を抑制するためのものである。
第15実施形態で述べた通り、通常の液晶表示装置は、斜め方向から見たときに色ずれが生じる。これに対して、本実施形態の蛍光励起型の液晶表示装置178は、指向性が高い紫外光もしくは青色光を射出する面光源装置をバックライト169として用い、紫外光もしくは青色光を蛍光体層82で色変換する。このとき、各色の光が蛍光体層82から等方的に射出されるため、観察者は、どの方向から見ても色ずれの少ない高画質の映像を見ることができる。
[表示装置の構成例]
以下、表示装置の一構成例について、図33を用いて説明する。
図33は、表示装置の一構成例である液晶表示装置の概略構成を示す正面図である。
本構成例の液晶テレビジョン193は、図33に示すように、表示画面として上記第15実施形態の液晶表示装置168、もしくは第16実施形態の液晶表示装置178を備えている。観察者側(図33の手前側)には液晶パネルが配置され、観察者と反対側(図33の奥側)にはバックライト(面光源装置)が配置されている。
本構成例の液晶テレビジョン193は、上記実施形態の液晶表示装置168,178を備えているため、高画質の表示が可能な液晶テレビジョンとなる。
[第17実施形態]
以下、本発明の第17実施形態について、図34を用いて説明する。
第17実施形態では、第11実施形態の面光源装置を備えた照明装置の一例を示す。
図34は、本実施形態の照明装置を示す断面図である。
図34において、第11実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の照明装置197は、図34に示すように、第11実施形態の面光源装置111を備えている。よって、本実施形態の照明装置197は、高い指向性を有し、かつ、照度分布が均一化される。その結果、本実施形態の照明装置197によれば、照明光をある程度狭い領域に集光させ、その領域を均一に照明することができる。本実施形態の照明装置197を例えばスクリーン200等に向けて設置すれば、照明装置197から指向性の高い光が照射されるため、好適に用いることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記第1〜第7実施形態では、箱体から光を取り出すための光透過部が天板に設けられた開口部で構成されていたが、光透過部は必ずしも開口していなくてもよい。例えば、開口部を透明な部材で塞いだ構成の光透過部であってもよく、光を取り出すことができさえすればよい。上記全ての実施形態では、一つの箱体のみで面光源装置が構成されているが、例えば大面積の面光源装置を実現したい場合、光射出面が同一平面となるように複数の箱体を配列した構成、いわゆる複数の箱体をタイリングした構成としてもよい。
上記実施形態では、光源としてLEDやレーザーを用いたが、これらの固体光源に限ることはなく、冷陰極管等の他の光源を用いることも可能である。上記実施形態のように複数個の光源を用いる場合、必ずしも光源を等間隔に配置する必要はなく、光源の配置に疎密を付けてもよい。同様に、光透過部の配置についても、必ずしも等間隔である必要はなく、必要に応じて疎密を付けてもよい。また、光透過部の個数は少なくとも1個あればよい。その他、上記実施形態で例示した面光源装置の各構成部材の数、配置、材料等の具体的な構成については、適宜変更が可能である。
本発明は、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマディスプレイ等の各種表示装置に利用可能である。
1,11,21,31,41,51,61,71,111,131,141…面光源装置、2,2B,12…LED(光源)、3,13…箱体、3a,13a,3A,3B,3C…天板(光射出板)、4…レンズシート、5,15…キャビティ(内部空間)、6,6A,6B,6C,6D,16…開口部(光透過部)、6a,6Aa,6Ba,6Ca,6Da,16a…光入射端、6b,6Ab,6Bb,6Cb,6Db,16b…光射出端、7…レンズ、112…バンドパスフィルタ、132…反射型偏光フィルム(偏光選択素子)。

Claims (5)

  1. 光源と、
    少なくとも一つの光透過部が設けられた光射出板を含んで構成され、前記光源からの光を内部空間で複数回反射させつつ導光させて前記光透過部から射出させる箱体と、を備え、
    前記箱体の内面側に位置する前記光透過部の光入射端の面積と、前記箱体の外面側に位置する前記光透過部の光射出端の面積と、が異なることを特徴とする面光源装置。
  2. 前記光入射端の面積が前記光射出端の面積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
  3. 前記光射出板に対向して配置された少なくとも一つの単位レンズを含むレンズ部材をさらに備え、
    前記単位レンズの焦点の位置が前記光透過部の位置に略一致していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の面光源装置。
  4. 光源と、
    光射出板を含んで構成され、前記光源からの光を内部空間で複数回反射させつつ導光させて、前記光射出板から射出させる箱体と、を備え、
    前記光射出板の少なくとも一部が、所定の入射角度の光を選択的に透過させることを特徴とする面光源装置。
  5. 前記光射出板の外面側に、前記光射出板から射出された光のうち、第1偏光を透過し、前記第1偏光と偏光状態が異なる第2偏光を反射させる偏光選択素子をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の面光源装置。
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