JP2014135120A - 面光源装置、表示装置および照明装置 - Google Patents

面光源装置、表示装置および照明装置 Download PDF

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Abstract

【課題】指向性の高い光が得られる面光源装置を提供する。
【解決手段】本発明の面光源装置1は、発光素子と凹面ミラーとを有する光源6と、光源6から射出された光を端面から入射させ、内部で伝播させつつ主面から射出させる導光体3と、を備え、凹面ミラーは、導光体3の主面に平行な平面で切断したときの断面形状が、焦点を有する曲線形状を有し、発光素子は、発光面上に焦点が位置するように配置されるとともに、LEDからの光が、凹面ミラーを介して導光体3に入射される構成とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、面光源装置、表示装置および照明装置に関する。
表示装置の一例として、面光源装置から射出される光を利用して表示を行う透過型液晶表示装置が知られている。この種の液晶表示装置は、液晶パネルと、液晶パネルの背面側に配置された面光源装置と、を有している。従来の面光源装置は、発光ダイオード(Light Emitting Diode, 以下、LEDと略記する)等の光源と導光板とを備え、光源から射出された光を導光板の内部で伝播させ、導光板の全面から射出させるのが一般的である。以下、本明細書では、表示パネルの背面側に設けられる面光源装置のことをバックライトと記す場合もある。
下記の特許文献1には、複数の光源装置と、これら光源装置が端面に配置された導光板と、を備えたバックライト装置が開示されている。このバックライト装置において、光源装置は、LEDと、LEDからの光を反射させるリフレクターと、を備えている。リフレクターは、放物面をその軸線を通る水平面で半分に割った形状を有している。また、LEDの発光点は、リフレクターの放物面の焦点に位置している。
特開2007−234385号公報
特許文献1に記載されたバックライト装置において、LEDから射出された光の一部は、リフレクターで反射することなく導光板に入射される。そのため、指向性の高い光が得られないという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、指向性の高い光が得られる面光源装置を提供することを目的とする。また、この種の面光源装置を備えた表示装置および照明装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の面光源装置は、発光素子と前記発光素子から射出された光を反射する凹面ミラーとを少なくとも有する光源と、前記光源から射出された光を端面から入射させ、内部で伝播させる間に主面から射出させる導光体と、を備え、前記凹面ミラーは、前記導光体の主面に平行な平面で切断したときの断面形状が、焦点を有する曲線形状を少なくとも一部に有し、前記発光素子は、発光面上に前記焦点が位置するように配置されるとともに、前記発光素子からの光が、前記凹面ミラーを介して前記導光体に入射される構成とされたことを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記導光体が、前記光の伝播方向において前記主面に対して所定の傾斜角をなす反射面を有することを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記光源が、前記凹面ミラーの窪みに配置された凸レンズを備え、前記凸レンズの焦点の位置が前記凹面ミラーの焦点の位置と略一致していることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記凹面ミラーが、前記凸レンズの凸面に形成された金属膜で構成されたことを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記凸レンズの凸面と対向する面に溝が設けられ、前記溝の内部に前記発光素子が配置されたことを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記導光体の主面に平行な平面で切断したときの前記溝の底部の断面形状が曲線状であることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記導光体の主面に垂直な平面で切断したときの前記凹面ミラーの断面形状が直線形状であることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記導光体の端面に、前記光源が、前記主面に平行、かつ前記光の伝播方向に垂直な方向に複数並べて配置されていることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記複数の光源が、前記主面に垂直な方向に複数列並べて配置されていることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、一つの列を構成する前記複数の光源において、前記凹面ミラーの配列方向の寸法が異なることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、複数の列を構成する前記複数の光源において、前記光源の配列方向における前記発光素子の位置が列毎に異なることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記導光体が、前記端面に近い側から前記端面から遠い側に向けて厚みが薄くなる楔形状を有し、前記主面と対向する面全体が前記反射面であることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記導光体が、前記主面と対向する面に複数のプリズム構造体を有し、前記プリズム構造体の一つの傾斜面が前記反射面であることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記導光体の主面から射出された光の進行方向を、前記主面の法線により近い方向に変更する方向変更用部材を備えたことを特徴とする。
本発明の表示装置は、上記本発明の面光源装置と、前記面光源装置から射出される光を用いて表示を行う表示素子と、を備えたことを特徴とする。
本発明の照明装置は、上記本発明の面光源装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、指向性の高い光が得られる面光源装置を提供することができる。また、この種の面光源装置を備えた表示装置および照明装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態の面光源装置を示す斜視図である。 図1のA−A’線に沿う断面図である。 本実施形態の面光源装置における一つの光源を示す斜視図である。 (A)図3のB−B’線に沿う断面図、(B)図3のC−C’線に沿う断面図である。 本実施形態の面光源装置における複数個の光源を示す正面図である。 本発明の第2実施形態の面光源装置を示す断面図である。 本発明の第3実施形態の面光源装置における一つの光源を示す断面図である。 本発明の第4実施形態の面光源装置における一つの光源を示す断面図である。 (A)本発明の第5実施形態の面光源装置における一つの光源を示す斜視図、(B)断面図である。 本発明の第6実施形態の面光源装置における複数個の光源を示す正面図である。 本発明の第7実施形態の面光源装置における複数個の光源を示す正面図である。 本発明の第8実施形態の液晶表示装置を示す断面図である。 本発明の第9実施形態の液晶表示装置を示す断面図である。 本発明の表示装置の一構成例である液晶表示装置の概略構成を示す正面図である。 本発明の照明装置の概略構成を示す図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。
本実施形態では、例えば液晶表示装置のバックライトとして用いて好適な面光源装置の一例を示す。
図1は、本実施形態の面光源装置を示す斜視図である。図2は、図1のA−A’線に沿う断面図である。図3は、本実施形態の面光源装置における一つの光源を示す斜視図である。図4(A)は図3のB−B’線に沿う断面図、図4(B)は図3のC−C’線に沿う断面図である。図5は、本実施形態の面光源装置における複数個の光源を示す正面図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態の面光源装置1は、図1および図2に示すように、光源部2と、導光体3と、プリズムシート4(方向変更用部材)と、から構成されている。導光体3は、光源部2から射出された光を端面から入射させ、内部で伝播させる間に主面から射出させる機能を有する。プリズムシート4は、導光体3の主面から射出された光の進行方向を、主面の法線により近い方向に変更する機能を有する。なお、光源部2の詳細な構成は後述する。
導光体3は、例えばアクリル樹脂等の光透過性を有する樹脂からなる板体である。導光体3は、光源部2が設けられた端面3aに近い側から遠い側に向けて厚みが徐々に薄くなる楔形の形状を有している。すなわち、図2に示すように、後述する第1主面3bに垂直な面(xz平面)で切断したときの導光体3の断面形状は直角三角形である。導光板3の端面3aは、光源部2から射出された光を入射させる光入射面である。導光板3の第1主面3b(図2における上側の面)は、内部に入射した光を射出させる光射出面である。
なお、本実施形態において、導光体3の第1主面3bの面内における光の伝播方向をx軸方向、光の伝播方向と直交する方向をy軸方向、第1主面と直交する方向(導光体3の厚み方向)をz軸方向、と定義する。したがって、本明細書における「光の伝播方向」とは、図2に示す導光体3のxz断面内で光(1点鎖線の矢印Lで示す)が反射しつつ伝播する方向を意味するのではなく、導光体3の第1主面3bの法線方向から見て光が伝播する方向(実線の矢印Xで示す)を意味する。
導光体3の第1主面3bに対向する第2主面3c(図2における下側の面)は、光の伝播方向において第1主面3bに対して一定の傾斜角をもって傾斜している。第1主面3bに対する第2主面3cの傾斜角θ1(第1主面3bと第2主面3cとのなす角度、導光体3の先端角と呼ぶ場合もある)は、例えば2°程度に設定される。第2主面3cには、例えばアルミニウム等の光反射率の高い金属膜からなる反射ミラー5が設けられている。反射ミラー5が設けられたことで、第2主面3cは、その全体が導光体3の内部を伝播する光を反射させる反射面として機能する。なお、反射ミラー5は、導光体3の第2主面3cに直接形成された金属膜で構成しても良いし、導光体3とは別体に作製した反射板を貼り合わせた構成としても良い。
光源部2は、図1および図5に示すように、複数の光源6が、光の伝播方向Xと直交する方向(y軸方向)に1列に配列された構成を有している。光源6は、図3および図4(A)、(B)に示すように、LED7(発光素子)と、シリンドリカルレンズ8(凸レンズ)と、凹面ミラー9と、を備えている。シリンドリカルレンズ8は、例えばアクリル樹脂等の樹脂で構成されている。シリンドリカルレンズ8は、一方が凸面、他方が平坦面となったレンズ、いわゆる平凸レンズである。光は平坦面8aから射出されるため、以降、この平坦面8aを光射出面と称する。一方、凸面は、なだらかに湾曲した湾曲面8bと、湾曲面8bの両端に連続する2つの平坦な側面8cと、を有している。
シリンドリカルレンズ8をxy平面で切断した断面形状を見ると、図4(A)に示すように、凸面のうち、湾曲面8bは焦点Pを有する曲線形状を有している。本実施形態の場合、具体的には、湾曲面8bの断面形状は放物線状である。一方、シリンドリカルレンズ8をxz平面で切断した断面形状を見ると、図4(B)に示すように、湾曲面8bは直線形状である。すなわち、シリンドリカルレンズ8の湾曲面8bは、xy平面内において湾曲し、xy平面内においては湾曲していない放物面である。
シリンドリカルレンズ8の湾曲面8bに沿って凹面ミラー9が設けられている。凹面ミラー9は、シリンドリカルレンズ8の湾曲面8bに直接形成されたアルミニウム等の光反射率の高い金属膜で構成されている。このように、シリンドリカルレンズ8の湾曲面8bと凹面ミラー9とが密着しているため、凹面ミラー9の形状は湾曲面8bの形状が反映された放物面となる。したがって、凹面ミラー9の焦点の位置はシリンドリカルレンズ8の焦点の位置と一致する。焦点を図4(A)に点Pで示す。なお、シリンドリカルレンズ8の湾曲面8bに凹面ミラー9を直接形成する構成に代えて、シリンドリカルレンズとは別体に作製した凹面ミラーを貼り合わせた構成としても良い。
図4(A)に示すように、シリンドリカルレンズ8の光射出面8aには、LED7を内部に挿入できるだけの深さを有する溝10が設けられている。シリンドリカルレンズ8をxy平面で切断したときの溝10の底部の断面形状は円弧状に丸められている。溝10の内部には、棒状のLED7が配置されている。LED7は、発光面7aを凹面ミラー9に向けた姿勢で配置されている。また、LED7と凹面ミラー9およびシリンドリカルレンズ8とは、凹面ミラー9およびシリンドリカルレンズ8の焦点Pが発光面7a上に位置するように、互いの位置関係や寸法、形状等が設定されている。
LED7の発光面7aが凹面ミラー9を向いていることにより、LED7の発光面7aから射出された光の略全てが凹面ミラー9に向かい、凹面ミラー9で反射した後、シリンドリカルレンズ8の光射出面8aから射出される。したがって、LED7の発光面7aから射出された光のうち、凹面ミラー9で反射することなく、直接射出される光はほとんど存在しない。LED7は、特に指向性を有するものではなく、所定の拡散角で光を射出する一般的なLEDを用いることができる。シリンドリカルレンズ8の凸面のうち、最大の拡散角でLED7から射出された光が到達する位置までは少なくとも放物面となっており、凹面ミラー9が存在している。よって、LED7からの光が到達しない部分は平坦な側面8cとなっており、凹面ミラー9が存在しない。シリンドリカルレンズ8の側面8cは、隣接するシリンドリカルレンズ8の側面8cと互いに接触する接触面となる。
本実施形態においては、図5に示すように、各シリンドリカルレンズ8の光射出面8aにおいて上端から下端までを貫通するように溝10が設けられている。LED7は、シリンドリカルレンズ8の上端から下端まで達するように、溝10の全体にわたって設けられている。LED7に電流を供給するための配線(図示略)は、シリンドリカルレンズ8の上端および下端から引き出されている。LED7と溝10との間には僅かな間隙11が設けられている。この間隙11には、光学接着剤等が充填されても良いし、何も充填されずに空気が存在していても良い。なお、本実施形態では、複数の別体のシリンドリカルレンズ8を連結した構成としたが、これら複数のシリンドリカルレンズを一体にした構成のレンチキュラーレンズを用いても良い。
図1および図2に示すように、プリズムシート4が、導光体3の光射出面3bに対向する位置(図2における導光体3の上方)に設けられている。プリズムシート4は、光の伝播方向Xと直交する方向に延在する複数のプリズム構造体11が一面に設けられたものである。プリズムシート4は、複数のプリズム構造体11が設けられた面が導光体3の光射出面3bに対向するように配置されている。xz平面で切断した断面における一つのプリズム構造体11の断面形状は三角形状である。プリズム構造体11は、導光体3の光射出面3bに対して直交する第1面11aと、第1面11aに対して所定の先端角θ2をなす第2面11bと、を有している。
以下、上記構成の面光源装置1の作用について説明する。
LED7の発光面7aは所定の面積を有しているため、発光面7a上の全ての点が凹面ミラー9およびシリンドリカルレンズ8の焦点Pの位置に必ずしも一致するわけではない。ただし、以下では説明を簡単にするため、発光面7aの面積が十分に小さく、発光面7aが焦点Pと一致しているものとして説明する。
LED7の発光面7aから発せられた光Lは、所定の拡散角をもって凹面ミラー9に向かい、凹面ミラー9で反射する。ここで、導光体3の光射出面3bに平行な平面(xy平面)内での光の振る舞いを考える。図4(A)に示すように、発光面7aの位置が焦点Pと一致しているため、LED7から発せられた光Lは、凹面ミラー9に対してどのような角度で入射したとしても、凹面ミラー9で反射した後は凹面ミラー9の光軸に平行な方向に進行する。したがって、LED7の発光面7aから発せられた直後の拡散光は、凹面ミラー9で反射することで平行化された光、すなわち高い指向性を持つ光に変換され、シリンドリカルレンズ8の光射出面8aから射出される。
次に、光の伝播方向Xに平行、かつ導光体3の光射出面3bに垂直な平面(xz平面)内での光の振る舞いを考える。図4(B)に示すように、xz平面内で見る限りにおいては、凹面ミラー9は曲率を有していないので、凹面ミラー9は平面ミラーのように機能する。すなわち、光Lは、凹面ミラー9において入射角に等しい反射角で反射する。よって、光Lは、LED7の発光面7aから発せられた直後の拡散角を維持したまま、シリンドリカルレンズ8の光射出面8aから射出される。
以上をまとめると、シリンドリカルレンズ8の光射出面8aから射出された時点において、光Lは、導光体3の光射出面3bに平行な平面(xy平面)内でのみ高い指向性を持ち、光の伝播方向Xに平行、かつ導光体3の光射出面3bに垂直な平面(xz平面)内では指向性を持たない状態となる。このような光Lが、光入射面(端面)3aから導光体3に入射される。
次に、光入射面(端面)3aから導光体3に入射された光Lは、図2に示すように、第1主面3b(光射出面)と第2主面3c(反射面)との間で反射を繰り返しつつ、導光体3の内部を光の伝播方向X(図2の右側)に向けて進行する。仮に第1主面と第2主面とが平行であったとすると、光が反射を繰り返しても、第1主面および第2主面への光の入射角は変化しない。ところが、本実施形態の場合、導光体3は光入射面3a側から離れるにつれて厚みが徐々に薄くなる楔形であり、第1主面3bに対して第2主面3cが所定の傾斜角を有している。そのため、光Lは、第1主面3bおよび第2主面3cで反射する毎に第1主面3bおよび第2主面3cへの入射角が小さくなる。
ここで、例えば導光体3を構成するアクリル樹脂の屈折率が1.5、空気の屈折率を1.0とすると、導光体3の第1主面3b(光射出面)における臨界角、すなわち導光体3を構成するアクリル樹脂と空気との界面における臨界角は、スネルの法則から42°程度となる。導光体3に入射した直後の光が第1主面3bに入射した際、第1主面3bへの光Lの入射角が臨界角である42°よりも大きい間は全反射条件を満たすため、光Lは第1主面3bで全反射する。その後、光Lが第1主面3bと第2主面3cとの間で反射を繰り返し、第1主面3bへの光Lの入射角が臨界角である42°よりも小さくなった時点で全反射条件を満たさなくなり、光Lは外部空間に射出される。
すなわち、光Lは、第1主面3bへの入射角が臨界角よりも大きい間は導光体3の内部に閉じ込められ、第1主面3bへの入射角が臨界角よりも小さくなった時点で第1主面3bから順次射出される。光Lは第1主面3bから射出される際に屈折するので、第1主面3bへの入射角が42°程度の光は、射出角が70°程度の光となって射出される。このように、光の伝播方向Xに平行、かつ導光体3の光射出面3bに垂直な平面(xz平面)内で見たとき、光Lは導光体3に入射した時点では指向性を持たないが、導光体3から射出する時点では高い指向性を有することになる。
導光体3から射出するときの光Lの射出角は70°程度であり、光Lはかなり水平に近い方向に射出される。したがって、プリズムシート4を用いて、導光体3から射出された光Lを導光体3の第1主面3bの法線方向に近い方向に立ち上げる必要がある。具体的には、先端角θ2が38.5°程度のプリズム構造体11を有するプリズムシート4を用い、光Lを、プリズム構造体11の第1面11aから入射させ、第2面11bで反射させることで、導光体3の第1主面3bに対して略法線方向に立ち上げることができる。
本実施形態の面光源装置1においては、LED7から発せられた光を光源6の凹面ミラー9で反射させることで、導光体3の光射出面3bに平行な平面(xy平面)内で高い指向性を持たせた後、導光体3を透過させることで、光の伝播方向Xに平行、かつ導光体3の光射出面3bに垂直な平面(xz平面)内でも高い指向性を持たせることができる。さらに、高い指向性を持つ光を、プリズムシート4を透過させることで、導光体3の第1主面3bの法線方向に取り出すことができる。その結果、全ての方位角において高い指向性を持つ光を得ることができる。
本発明者らは、本実施形態の面光源装置を前提として、導光体から射出される光の輝度−角度プロファイルに関する光学シミュレーションを行った。シミュレーション条件として、凹面ミラーの曲率半径を2.5mm、シリンドリカルレンズの幅(y軸方向の寸法)を5mm、LEDの幅(y軸方向の寸法)を0.4mm、導光体の先端角を2°に設定した。シミュレーションを行った結果、本実施形態の面光源装置では、導光体の第1主面の法線方向を中心とした全ての方位角において、半値全幅が15°以下という高い指向性を有する光を得られることが確認された。
また、本実施形態の光源部2においては、シリンドリカルレンズ8の湾曲面8b上に凹面ミラー9が直接形成され、シリンドリカルレンズ8に設けられた溝10の内部にLED7が装入されているため、部品点数が少なく、導光体3の大きさに対して比較的小型の光源部2を作製することができる。また、光源部2が光の伝播方向Xと直交する方向に配列された複数の光源6を有しているため、輝度が高く、幅が広い導光体3に対応した面光源装置1を構成することができる。
また、仮にシリンドリカルレンズに設けた溝の底部が角部を有していたとすると、その角部は互いに直交する2つの平面(第1の平面、第2の平面)で構成される。このとき、LEDから射出された光が第1の平面に入射する場合と第2の平面に入射する場合とで、光の屈折方向が急激に変化する。そのため、最終的に面光源装置から射出される光の角度−輝度特性が複数のピークを有するものとなる。その点、本実施形態の溝10の底部は円弧状に丸められているため、LED7から射出された光の屈折方向が急激に変化することがない。その結果、なだらかな角度−輝度特性を有する光が得られる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図6を用いて説明する。
本実施形態の面光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、導光体の構成が第1実施形態と異なるのみである。
図6は、本実施形態の面光源装置をxz平面で切断した断面図であり、第1実施形態の図2に相当する図である。図6において図2と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の面光源装置14は、図6に示すように、光源部2と、導光体15と、プリズムシート4と、を備えている。光源部2とプリズムシート4の構成は第1実施形態と同様である。導光体15は、光の伝播方向Xと直交する方向(y軸方向)に延在する複数のプリズム構造体16が設けられたものである。導光体15は、複数のプリズム構造体16が設けられた面がプリズムシート4と反対側を向くように配置されている。
xz平面で切断した一つのプリズム構造体16の断面形状は三角形状である。プリズム構造体16は、導光体15の第1主面15bに対して直交する第1面16aと、第1面16aに対して所定の先端角θ3をなす第2面16bと、を有している。プリズム構造体16の第2面16bは、第1主面15bに平行な面に対する傾斜角θ4が全てのプリズム構造体16にわたって等しくなるように設定されている。一例として、各プリズム構造体16の先端角θ3は88°に設定され、第2面16bの傾斜角θ4は2°に設定されている。本実施形態の場合、プリズム構造体16の第2面16bが内部を伝播する光Lを反射させる反射面として機能する。
導光体15の内部を伝播する光Lは、第1主面15bとプリズム構造体16の第2面16bとの間で反射を繰り返し、第1主面15bへの光Lの入射角が臨界角よりも小さくなった時点で外部空間に取り出され、プリズムシート4を経て上方に射出される。
本実施形態の面光源装置14においても、全ての方位角において高い指向性を持つ光が得られる、という第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図7を用いて説明する。
本実施形態の面光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光源の構成が第1実施形態と異なるのみである。
図7は、本実施形態の面光源装置における光源をxy平面で切断した断面図であり、第1実施形態の図4(A)に相当する図である。図7において図4(A)と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の光源19は、図7に示すように、LED7と、凹面ミラー9と、シリンドリカルレンズ20と、を備えている。第1実施形態では、シリンドリカルレンズ8の光射出面8aに溝10を設け、溝10の内部にLED7を挿入した。これに対して、本実施形態では、シリンドリカルレンズ20の光射出面20aには溝を設けていない。LED7は、シリンドリカルレンズ20の光射出面20a上に配置されている。LED7は、光学接着剤等を用いてシリンドリカルレンズ20の光射出面20a上に固定されていても良いし、他の固定用部材を用いて固定されていても良い。LED7は、その発光面7a上に凹面ミラー9およびシリンドリカルレンズ20の焦点Pが位置するように配置されている。
本実施形態の面光源装置においても、全ての方位角において高い指向性を持つ光が得られる、という第1実施形態と同様の効果を得ることができる。本実施形態の場合、シリンドリカルレンズ20に溝を形成するための加工が不要であるため、光源部の製造が容易になる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図8を用いて説明する。
本実施形態の面光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光源の構成が第1実施形態と異なるのみである。
図8は、本実施形態の面光源装置における光源をxz平面で切断した断面図であり、第1実施形態の図4(B)に相当する図である。図8において図4(B)と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の光源23は、図8に示すように、LED24と、凹面ミラー9と、シリンドリカルレンズ25と、を備えている。第1実施形態では、シリンドリカルレンズ8の上端から下端まで貫通するように溝10が設けられ、LED7が溝10の全体にわたって配置されていた。これに対して、本実施形態では、シリンドリカルレンズ25に設けられた溝26はシリンドリカルレンズ25の上端から下端まで貫通していない。溝26はシリンドリカルレンズ25の高さ方向の一部に設けられ、溝26の内部にLED24が挿入されている。すなわち、LED24の長さ(z軸方向の寸法)は、シリンドリカルレンズ25の高さ(z軸方向の寸法)よりも短い。
本実施形態の面光源装置においても、全ての方位角において高い指向性を持つ光が得られる、という第1実施形態と同様の効果を得ることができる。本実施形態の場合、第1実施形態に比べてLED24の長さが短く済むため、面光源装置のコストを削減することができる。
[第5実施形態]
以下、本発明の第5実施形態について、図9(A)、(B)を用いて説明する。
本実施形態の面光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光源の構成が第1実施形態と異なるのみである。
図9(A)は、本実施形態の面光源装置における光源を示す斜視図であり、第1実施形態の図3に相当する図である。図9(B)は、本実施形態の光源をxy平面で切断したときの断面図であり、第1実施形態の図4(A)に相当する図である。図9(A)、(B)において図3、図4(A)と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の光源29は、図9(A)、(B)に示すように、LED7と、凹面ミラー30と、を備えており、シリンドリカルレンズを備えていない。すなわち、第1実施形態においてLED7と凹面ミラー9との間のシリンドリカルレンズ8が存在していた領域には、本実施形態では空気層が存在している。したがって、本実施形態の凹面ミラー30は、放物面形状の反射板で構成されている。LED7は、その発光面7a上に凹面ミラー30の焦点Pが位置するように配置され、任意の固定用部材(図示略)等を用いて固定されている。
本実施形態の面光源装置においても、全ての方位角において高い指向性を持つ光が得られる、という第1実施形態と同様の効果を得ることができる。本実施形態の場合、シリンドリカルレンズを用いない分、面光源装置のコストを削減することができる。また、光がシリンドリカルレンズを透過する際の損失が生じないため、輝度が高い面光源装置を提供することができる。
[第6実施形態]
以下、本発明の第6実施形態について、図10を用いて説明する。
本実施形態の面光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光源部の構成が第1実施形態と異なるのみである。
図10は、本実施形態の面光源装置の光源部を導光体の光入射面(端面)側から見た正面図であり、第1実施形態の図5に相当する図である。図10において図5と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態の光源部2は、図5に示すように、複数の光源6が、光の伝播方向と直交する方向(y軸方向)に1列に配列された構成であった。これに対して、本実施形態の光源部32は、図10に示すように、複数の光源33A,33Bが光の伝播方向と直交する方向(y軸方向)に配列された光源群が、導光体の第1主面の法線方向(z軸方向)に2列設けられている。
1列の光源群を構成する複数の光源33A,33Bは、シリンドリカルレンズ34A,34Bの幅(配列方向の寸法)が異なる2種類の光源を含んでいる。そして、シリンドリカルレンズ34Aの幅が大きい光源33Aと、シリンドリカルレンズ34Bの幅が小さい光源33Bと、が交互に配置されている。
光源33A,33Bの配列方向において同じ位置にある光源を見ると、シリンドリカルレンズ34Aの幅が大きい光源33Aの上方にシリンドリカルレンズ34Bの幅が小さい光源33Bが配置され、シリンドリカルレンズ34Bの幅が小さい光源33Bの上方にはシリンドリカルレンズ34Aの幅が大きい光源33Aが配置されている。また、同じ位置にある上下2つの光源33A,33Bは、シリンドリカルレンズ34A,34Bの幅は異なるが、LED7は同一直線上に配置されている。LED7は、上下の列で共通の1つのLEDを用いても良いし、上下の列で別個のLEDを用いても良い。
本実施形態の面光源装置においても、全ての方位角において高い指向性を持つ光が得られる、という第1実施形態と同様の効果を得ることができる。本実施形態の場合、シリンドリカルレンズ34A,34Bの幅が異なる光源33A,33Bが上下で重ね合わされているため、仮に個々の光源の中央部と周縁部とで輝度ムラがあったとしても、全体としては輝度ムラが緩和されるという効果が得られる。
[第7実施形態]
以下、本発明の第7実施形態について、図11を用いて説明する。
本実施形態の面光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光源部の構成が第1実施形態と異なるのみである。
図11は、本実施形態の面光源装置の光源部を導光体の光入射面(端面)側から見た正面図であり、第1実施形態の図5に相当する図である。図11において図5と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の光源部37は、図11に示すように、複数の光源38が光の伝播方向と直交する方向(y軸方向)に配列された光源群が、導光体の第1主面の法線方向(z軸方向)に2列設けられている。第6実施形態と異なり、1列の光源群を構成する複数の光源38は全て寸法が同一である。すなわち、シリンドリカルレンズ40は全て寸法が同一である。上列において隣り合う2つの光源38の境界の位置が下列においてはLED39の位置に対応し、下列において隣り合う2つの光源38の境界の位置が上列においてはLED39の位置に対応している。すなわち、光の伝播方向と直交する方向(y軸方向)における光源38の配列の繰り返しピッチを1ピッチとすると、上列の複数の光源38の配置と下列の複数の光源38の配置とは、1/2ピッチずれている。したがって、上下2列を合わせると、光源38の幅(y軸方向の寸法)が同じ場合、本実施形態の光源部37のLED39のピッチは第1実施形態の光源部2のLED7のピッチの1/2となる。
本実施形態の面光源装置においても、全ての方位角において高い指向性を持つ光が得られる、という第1実施形態と同様の効果を得ることができる。本実施形態の場合、上述したように、LED39のピッチが実質的に狭まることになるため、全体として輝度ムラが緩和されるという効果が得られる。
[第8実施形態]
以下、本発明の第8実施形態について、図12を用いて説明する。
第8〜第9実施形態では、上記実施形態の面光源装置を備えた表示装置の一例を示す。本実施形態は、第1実施形態の面光源装置をバックライトとして備えた液晶表示装置の一例である。
本実施形態の液晶表示装置43は、図12に示すように、バックライト44(面光源装置)と、第1偏光板45と、液晶パネル46と、第2偏光板47と、視野角拡大フィルム48と、から構成されている。なお、図12では、液晶パネル46を模式的に1枚の板状に図示している。観察者は、視野角拡大フィルム48が配置された図12における液晶表示装置43の上側から表示を見ることになる。よって、以下の説明では、視野角拡大フィルム48が配置された側を視認側と称し、バックライト44が配置された側を背面側と称する。
本実施形態の液晶表示装置43においては、バックライト44から射出された光を液晶パネル46で変調し、変調した光によって所定の画像や文字等を表示する。また、液晶パネル46から射出された光が視野角拡大フィルム48を透過すると、射出光の角度分布が視野角拡大フィルム48に入射する前よりも広がった状態となって光が視野角拡大フィルム48から射出される。これにより、観察者は広い視野角を持って表示を視認できる。
液晶パネル46としては、例えばアクティブマトリクス方式の透過型液晶パネルを用いることができる。ただし、アクティブマトリクス方式の透過型液晶パネルに限らず、例えば半透過型(透過・反射兼用型)液晶パネル、各画素がスイッチング用薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor, 以下、TFTと略記する)を備えていない単純マトリクス方式の液晶パネルであっても良い。液晶パネル46には周知の一般的な液晶パネルを用いることができるため、詳細な構成の説明は省略する。
液晶表示装置43の視認側には、視野角拡大フィルム48が配置されている。視野角拡大フィルム48は、基材49と、基材49の一面(視認側と反対側の面)に形成された複数の光拡散部50と、基材49の一面に形成された黒色層51(光吸収層)と、から構成されている。視野角拡大フィルム48は、光拡散部50が設けられた側を第2偏光板47に向け、基材49の側を視認側に向けた姿勢で第2偏光板47上に配置されている。
基材49には、例えばトリアセチルセルロース(TAC)フィルム等の透明樹脂製の基材が好ましく用いられる。光拡散部50は、例えばアクリル樹脂やエポキシ樹脂等の光透過性および感光性を有する有機材料で構成されている。光拡散部50は、水平断面(xy断面)の形状が円形であり、光射出端面となる基材49側の面の面積が小さく、光入射面となる基材49と反対側の面の面積が大きく、基材49側から基材49と反対側に向けて水平断面の面積が徐々に大きくなっている。すなわち、光拡散部50は、基材49側から見たとき、いわゆる逆テーパ状の円錐台状の形状を有している。光拡散部50は、視野角拡大フィルム48において光の透過に寄与する部分である。すなわち、光拡散部50に入射した光は、光拡散部50のテーパ状の側面で全反射しつつ、光拡散部50の内部に略閉じこめられた状態で導光し、全方位に拡散した状態で射出される。
黒色層51は、図4(A)に示すように、基材49の光拡散部50が形成された側の面のうち、複数の光拡散部50の形成領域以外の領域に形成されている。黒色層51は、一例として、ブラックレジスト等の光吸収性および感光性を有する有機材料で構成されている。
例えば画面の正面方向、すなわち液晶パネルを垂直に透過する光を基準として、液晶表示装置の画質の調整を行った場合、指向性を持たない従来のバックライトを用いた液晶表示装置では、画面を正面方向から見たときと斜め方向から見たときとで色ずれが生じてしまう。これに対して、本実施形態の液晶表示装置43では、正面方向に高い指向性を有する第1実施形態の面光源装置からなるバックライト44を用いているため、液晶パネル46において色変化が少ない角度範囲のみを透過する。その後、視野角拡大フィルム48で光が全ての方位に拡散するため、観察者はどの方向から見ても色ずれの少ない高画質の映像を見ることができる。
[第9実施形態]
以下、本発明の第9実施形態について、図13を用いて説明する。
本実施形態は、第1実施形態の面光源装置をバックライトとして備えた蛍光励起型の液晶表示装置の一例である。
本実施形態の液晶表示装置54は、図13に示すように、バックライト44(面光源装置)と、液晶素子55、発光素子56と、を備えている。本実施形態の液晶表示装置54は、赤色光による表示を行う赤色用サブピクセル57R、緑色光による表示を行う緑色用サブピクセル57G、青色光による表示を行う青色用サブピクセル57Bが隣接して配置されており、これら3つのサブピクセル57R,57G,57Bにより表示を構成する最小単位である1つのピクセルが構成されている。
バックライト44は、発光素子56の蛍光体層58R,58G,58Bを励起させる励起光L1を射出するものであり、本実施形態では励起光L1として紫外光や青色光を射出する。液晶素子55は、バックライト44から射出された励起光L1の透過率を上記のサブピクセル57R,57G,57B毎に変調するものである。発光素子56には、液晶素子55により変調された励起光L1が入射され、蛍光体層58R,58G,58Bが励起されて発光した光が外部に射出される。したがって、本実施形態では、図13に示す液晶表示装置54の上方側が、観察者が表示を見る視認側となる。
液晶素子55は、第1透明基板59と第2透明基板60との間に液晶層61が挟持された構成となっている。本実施形態の場合、観察者から見て前面側に位置する第2透明基板60は、発光素子の基板を兼ねている。第1透明基板59の内面(液晶層61側の面)には、サブピクセル毎に第1透明電極62が形成され、第1透明電極62を覆うように配向膜(図示略)が形成されている。第1透明基板59の外面(液晶層61側と反対側の面)には第1偏光板63が設けられている。第1透明基板59には、例えばガラス、石英、プラスチック等からなる励起光を透過し得る基板を用いることができる。第1透明電極62には、例えばインジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide, 以下、ITOと略記する)等の透明導電性材料が用いられる。第1偏光板63には、従来一般の外付けの偏光板を用いることができる。
一方、第2透明基板60の内面(液晶層61側の面)には、蛍光体層58、第1光吸収層64が基板側からこの順に積層されている。蛍光体層58を構成する蛍光体材料は、サブピクセル毎に発光波長帯域が異なっている。バックライト44からの励起光が紫外光である場合、赤色用サブピクセル57Rには紫外光を吸収して赤色光を発光する蛍光体材料からなる蛍光体層58Rが設けられる。同様に、緑色用サブピクセル57Gには紫外光を吸収して緑色光を発光する蛍光体材料からなる蛍光体層58Gが設けられる。青色用サブピクセル57Bには紫外光を吸収して青色光を発光する蛍光体材料からなる蛍光体層58Bが設けられる。
もしくは、バックライト44からの励起光が青色光である場合には、赤色用サブピクセル57R、緑色用サブピクセル57Gには青色光を吸収して赤色光、緑色光をそれぞれ発光する蛍光体材料からなる蛍光体層58R,58Gが設けられ、青色用サブピクセル57Bには、蛍光体層に代えて、励起光である青色光を波長変換することなく拡散させて外部に射出させる光拡散層が設けられる。さらに、第2透明基板60の内面には、光吸収層64を覆うように第2偏光板65が形成され、第2偏光板65の表面に第2透明電極66、配向膜(図示略)が積層されている。第2偏光板65は、液晶素子55の製造過程で塗布技術等を用いて作り込まれる偏光板であり、いわゆるイン・セル偏光板である。第2透明電極66には、第1透明電極62と同様、ITO等の透明導電性材料が用いられる。
第2透明基板60の外面側には第2光吸収層67が形成されている。第2透明基板60の内面に設けられた第1光吸収層64は、バックライト44からの励起光L1の漏れによるコントラスト低下を抑制するためのものである。第2透明基板60の外面に設けられた第2光吸収層67は、外光によるコントラスト低下を抑制するためのものである。
第8実施形態で述べた通り、通常の液晶表示装置は、斜め方向から見たときに色ずれが生じる。これに対して、本実施形態の蛍光励起型の液晶表示装置54は、高い指向性を有する紫外光もしくは青色光の面光源装置をバックライト44として用い、紫外光もしくは青色光を蛍光体層58で色変換するものである。このとき、各色の光が蛍光体層58から等方的に射出されるため、観察者はどの方向から見ても色ずれの少ない高画質の映像を見ることができる。
[表示装置の構成例]
以下、表示装置の一構成例について、図14を用いて説明する。
図14は、表示装置の一構成例である液晶表示装置の概略構成を示す正面図である。
本構成例の液晶テレビジョン75は、図14に示すように、表示画面として上記第7もしくは第8実施形態の液晶表示装置1を備えている。観察者側(図14の手前側)には液晶パネルが配置され、観察者と反対側(図14の奥側)にはバックライト(面光源装置)が配置されている。
本構成例の液晶テレビジョン75は、上記実施形態の液晶表示装置1を備えたことで、高い画質の液晶テレビジョンとなる。
[照明装置の構成例]
以下、照明装置の一構成例について、図15を用いて説明する。
図15は、照明装置の概略構成を示す図である。
照明装置の基本構成は第1実施形態の面光源装置と略同様であるため、図15において第1実施形態の図2と共通な構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本構成例の照明装置76は、図15に示すように、光源部2と、導光体3と、を備えている。すなわち、照明装置76は、図2に示した第1実施形態の面光源装置からプリズムシートを除いたものである。照明装置76はプリズムシートを備えていないため、照明装置76から発する光は、導光体3の第1主面3b(光射出面)の法線方向に立ち上がることなく、第1主面3bに対して大きな射出角で射出される。したがって、図15に示すように、光源部2を上方に向け、導光体3を下方に向けた姿勢で照明装置76を設置すると、照明装置76の斜め下方に向けて光Lを照射することができる。
本構成例の照明装置76を例えばホールの天井付近に設置すれば、照明装置76から下方に向けて指向性の高い光が照射されるので、スポットライトとして用いることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記第1〜第7実施形態においては、凹面ミラーの形状は放物面であると述べた。これに対し、上記の実施形態で用いることが可能な凹面ミラーの形状は、必ずしも放物面に限ることなく、放物面を含む概念として円錐曲面であれば良い。円錐曲面の頂点を通る断面の形状を示す曲線は二次曲線と呼ばれる。二次曲線は、円錐を任意の平面で切り取った断面から得られる曲線である。凹面ミラーの径方向の座標をρ、凹面ミラーの中心軸方向の座標をz、コーニック係数をkとすると、二次曲線を下記の(1)式、(2)式で表すことができる。
Figure 2014135120
Figure 2014135120
(1)式、(2)式におけるコーニック係数kの値によって二次曲線の形状は変化する。二次曲線は、例えばk=0のときに円となり、k=−0.25のときに楕円曲線となり、k=−1のときに放物線となり、k=−2のときに双曲線となる。上記の実施形態では、これらの二次曲線をxy平面における断面形状とする凹面ミラーを用いることができる。なお、第1実施形態でも述べたように、LEDからの光が到達する領域が少なくとも円錐曲面であれば良いので、LEDからの光が到達しない領域は例えば平坦な面であっても良い。
また、上記実施形態では、光源部が複数の光源で構成されている例を挙げたが、例えば光の伝播方向と直交する方向の寸法が短い、棒状の導光体を用いる場合であれば、光源部が1つの光源のみで構成されていても良い。その他、上記実施形態で例示した面光源装置の各構成要素の形状、数、配置、材質等に関しては、適宜変更が可能である。
本発明は、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマディスプレイなどの各種表示装置、もしくはこれらの表示装置に用いられる面光源装置、もしくは各種照明装置に利用可能である。
1,14…面光源装置、3,15…導光体、3a…端面(光入射面)、3b,15b…第1主面(光射出面)、3c…第2主面(反射面)、4…プリズムシート(方向変更用部材)、6,19,23,29,33A,33B,38…光源、7,24,39…LED(発光素子)、7a…発光面、8,20,25,34A,34B,40…シリンドリカルレンズ(凸レンズ)、9,30…凹面ミラー、10,26…溝、16…プリズム構造体、43,54…液晶表示装置(表示装置)、44…バックライト(面光源装置)、75…液晶テレビジョン(表示装置)、76…照明装置、P…焦点。

Claims (16)

  1. 発光素子と前記発光素子から射出された光を反射する凹面ミラーとを少なくとも有する光源と、
    前記光源から射出された光を端面から入射させ、内部で伝播させる間に主面から射出させる導光体と、を備え、
    前記凹面ミラーは、前記導光体の主面に平行な平面で切断したときの断面形状が、焦点を有する曲線形状を少なくとも一部に有し、
    前記発光素子は、発光面上に前記焦点が位置するように配置されるとともに、前記発光素子からの光が、前記凹面ミラーを介して前記導光体に入射される構成とされたことを特徴とする面光源装置。
  2. 前記導光体は、前記光の伝播方向において前記主面に対して所定の傾斜角をなす反射面を有することを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
  3. 前記光源が、前記凹面ミラーの窪みに配置された凸レンズを備え、
    前記凸レンズの焦点の位置が前記凹面ミラーの焦点の位置と略一致していることを特徴とする請求項1または2に記載の面光源装置。
  4. 前記凹面ミラーが、前記凸レンズの凸面に形成された金属膜で構成されていることを特徴とする請求項3に記載の面光源装置。
  5. 前記凸レンズの凸面と対向する面に溝が設けられ、前記溝の内部に前記発光素子が配置されたことを特徴とする請求項3または4に記載の面光源装置。
  6. 前記導光体の主面に平行な平面で切断したときの前記溝の底部の断面形状が曲線状であることを特徴とする請求項5に記載の面光源装置。
  7. 前記導光体の主面に垂直な平面で切断したときの前記凹面ミラーの断面形状が直線形状であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の面光源装置。
  8. 前記導光体の端面に、前記光源が、前記主面に平行、かつ前記光の伝播方向に垂直な方向に複数並べて配置されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の面光源装置。
  9. 前記複数の光源が、前記主面に垂直な方向に複数列並べて配置されていることを特徴とする請求項8に記載の面光源装置。
  10. 一つの列を構成する前記複数の光源は、前記凹面ミラーの配列方向の寸法が異なることを特徴とする請求項9に記載の面光源装置。
  11. 複数の列を構成する前記複数の光源は、前記光源の配列方向における前記発光素子の位置が列毎に異なることを特徴とする請求項9または10に記載の面光源装置。
  12. 前記導光体は、前記端面に近い側から前記端面から遠い側に向けて厚みが薄くなる楔形状を有し、前記主面と対向する面全体が前記反射面であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の面光源装置。
  13. 前記導光体が、前記主面と対向する面に複数のプリズム構造体を有し、前記プリズム構造体の一つの傾斜面が前記反射面であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の面光源装置。
  14. 前記導光体の主面から射出された光の進行方向を、前記主面の法線により近い方向に変更する方向変更用部材が備えられたことを特徴とする請求項1ないし13のいずれか一項に記載の面光源装置。
  15. 請求項1ないし14のいずれか一項に記載の面光源装置と、前記面光源装置から射出される光を用いて表示を行う表示素子と、を備えたことを特徴とする表示装置。
  16. 請求項1ないし14のいずれか一項に記載の面光源装置を備えたことを特徴とする照明装置。
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