JP2014153892A - 携帯情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体側端末部2と、表面に操作パネルが配設された蓋側端末部4と、蓋側端末部4に設けられ、本体側端末部2に着脱可能に連結されるとともに、蓋側端末部4を本体側端末部2に対して回動させるヒンジベース5と、を備え、ヒンジベース5は、X軸方向に沿ってスライド移動させて本体側端末部2に装着することで、X軸方向、及びX軸方向に直交するY軸方向及びZ軸方向に固定されることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
そして、従業員は、不使用時において両端末部を閉じて折り畳んだ状態で携帯し、接客時等の使用時において本体側端末部に対して蓋側端末部を例えば180度程度見開き、一方の手でハンディターミナルを保持した状態で、他方の手で操作パネルを操作できるようになっている。
具体的に、特許文献1の構成では、本体側端末部及びヒンジベースにそれぞれ形成されて両者を仮固定する切欠き部及び突起部と、ヒンジベースに配設されたねじ部材と、本体側端末部に形成されてねじ部材が螺着される雌ねじ部と、を備えている。
また、本体側端末部及びヒンジベースのうち、互いに対向する部分には、コイル等の無線通信部が配設され、両端末部間で電力が非接触で伝達されるようになっている。
更に、両端末部の着脱作業をユーザ側で行う場合、ねじ部材の締め付けにばらつきがあり、仮に締め付けが強すぎる場合にはねじ部材または雌ねじ部が損傷等し、また締め付けが弱すぎる場合には両端末部を確実に固定できない等の恐れがある。
また、スライド移動のみの簡単な構成により両端末部を固定することができるので、ねじ部材や雌ねじ部等の部品品質に依存することなく、またユーザによる着脱のばらつきを抑え、安定した着脱作業を行うことができる。
この構成によれば、他方の端末部の凹部内にヒンジベースの凸部が収容されることで、ヒンジベースと他方の端末部とのスライド方向に直交する二方向(第2方向及び第3方向)に位置決めすることができる。したがって、両端末部の着脱作業をより簡単、かつ確実に行うことができる。
この構成によれば、他方の端末部及びヒンジベースにおいて第1方向に対向する部分が、磁力によって固着されるので、上述した凸部が凹部内に収容されるのと同時に他方の端末部及びヒンジベースのスライド方向(第1方向)での固定を行うことができる。したがって、両端末部の着脱作業をより簡単、かつ確実に行うことができる。
この構成によれば、凹部内に凸部が係合手段を介して係合することで、ヒンジベースの第1方向への抜け止めをより確実に行うことができる。
(第1実施形態)
図1はハンディターミナルの展開図であり、図2はハンディターミナルの分解斜視図である。
図1、図2に示すように、ハンディターミナル1は、例えば居酒屋やレストラン等の飲食店舗内に設置される注文データ管理システムを構成する注文入力端末として機能するものである。従業員は、このハンディターミナル1を各自携帯しており、お客様から受けた注文を注文データとしてハンディターミナル1に入力し、この入力した注文データを例えば注文データ管理システムを構成する無線制御部に向けて無線送信等することが可能とされている。
本体側端末部2は、例えば樹脂材料等からなるケーシング11を有し、このケーシング11内に液晶パネル12や回路基板(不図示)等の内装ユニットが収納されている。
ケーシング11のうち、Z軸方向の一方側を向く面(以下、表面という)上には、表面全体を覆うようにタッチパネル10が嵌め込まれている。なお、図示の例において、タッチパネル10のY軸方向に沿う一方側は、ケーシング11内に収納された液晶パネル12を視認可能に構成されており、タッチパネル10を介して液晶パネル12に表示された内容を直接タッチして入力操作が行えるようになっている。なお、ケーシング11のうち、Z軸方向の他方側を向く面(裏面)側には、バッテリパック(不図示)が着脱可能に装着され、このバッテリパックによってハンディターミナル1に電力供給がなされている。
図2、図3に示すように、ケーシング11のうち、X軸方向に沿う一方側に位置する側壁部13には、一対のヒンジ壁部14が形成されている。これらヒンジ壁部14は、側壁部13のうちY軸方向の両端部からそれぞれX軸方向の一方側に向けて突出している。そして、これらヒンジ壁部14間には、上述したヒンジベース5が収容されるヒンジ収容部15が画成されている。ヒンジ収容部15は、X軸方向の一方側、及びZ軸方向の両側に開放されている。
また、側壁部13のうち、ヒンジ収容部15内に位置する部分において、Y軸方向に沿う一端部には、コイル17(図3参照)が板金16に隣接して配置されている。このコイル17は、図示しないケーブルを介してケーシング11内の回路基板に電気的に接続されている。なお、上述した板金16及びコイル17は、図示しない防水シートに覆われている。
図2に示すように、蓋側端末部4は、平面視において本体側端末部2と同形状に形成された板状のカバー体23を有している。このカバー体23の表面上には、上述した操作パネル3が嵌め込まれている。なお、カバー体23の内部には、図示しない回路基板が収納されている。
ヒンジベース5は、Y軸方向に沿って延在する板状部31と、板状部31の側縁部に連接されて上述したカバー体軸受部25に接続されたヒンジ軸受部32と、を有している。
まず、ヒンジ軸受部32は、Y軸方向に沿って延びる筒状とされ、板状部31のうち、Y軸方向の両端部にそれぞれ配設されている。ヒンジ軸受部32は、上述したカバー体軸受部25間にそれぞれ配置されている。そして、これら各軸受部25,32内には、回動軸33が挿通されており、これによりヒンジベース5が蓋側端末部4に対してY軸回りに回動可能に連結されている。なお、各軸受部25,32内には、カバー体23内の回路基板から引き出されたケーブルが配索されている。
図2〜図4に示すように、板状部31は、厚さ方向をX軸方向に向けた状態で上述したヒンジ収容部15内に収容されている。板状部31におけるY軸方向の両端部には、Y軸方向の外側に向けて突出する凸部34がそれぞれ形成されている。各凸部34は、上述した本体側端末部2の凹部21におけるX軸方向の一方側の開口部から凹部21内に向けてスライド移動させられることで、凹部21内に各別に収容されている。そして、各凸部34は、各凹部21内でZ軸方向両側、及びY軸方向両側への移動が規制されている。
次に、上述したハンディターミナル1の着脱方法について説明する。以下の説明では、まずヒンジベース5が設けられた蓋側端末部4を本体側端末部2に装着する方法から説明する。
まず、図2に示すように、ヒンジベース5を蓋側端末部4に対して回動させ、ヒンジベース5の表面がX軸方向の他方側を向いた状態(蓋側端末部4とヒンジベース5とが直角に交わった状態)とする。
次に、本体側端末部2の側壁部13と、ヒンジベース5の表面と、をX軸方向で対向させて配置する。このとき、ヒンジベース5の凸部34と、本体側端末部2の凹部21と、がX軸方向で対向するように配置する。
更に、ヒンジベース5の板状部31が本体側端末部2のヒンジ収容部15内に収容されると、板状部31の磁石35と、側壁部13の板金16と、が磁力によって固着される。これにより、本体側端末部2及びヒンジベース5がX軸方向で固定される。
この構成によれば、従来のように両端末部2,4の着脱に道具等を用いることがないので、両端末部2,4の着脱作業を容易にした上で、両端末部2,4を確実に固定することができる。
また、スライド移動のみの簡単な構成により両端末部2,4を固定することができるので、ねじ部材や雌ねじ部等の部品品質に依存することなく、またユーザによる着脱のばらつきを抑え、安定した着脱作業を行うことができる。
また、本体側端末部2及びヒンジベース5においてX軸方向に対向する部分が、磁石35によって固着されるので、凸部34が凹部21内に収容されるのと同時に本体側端末部2及びヒンジベース5のスライド方向(X軸方向)での固定を行うことができる。
したがって、両端末部2,4の着脱作業をより簡単、かつ確実に行うことができる。
この場合、本体側端末部2の凹部21に対してヒンジベース5の凸部34を着脱させる際には、凸部34が係合部41を乗り越えてスライド移動することになる。一方、凹部21内に凸部34が収容された状態では、係合部41が凸部34にX軸方向の他方側から係合することになる。これにより、ヒンジベース5のX軸方向への抜け止めをより確実に行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図6(a)は第2実施形態に係るハンディターミナルの分解斜視図であり、図6(b)は(a)の要部を示す分解斜視図である。また、図7は、図6(b)のC−C線に相当する断面図である。本実施形態では、ヒンジベース5と本体側端末部2とをY軸方向にスライド移動させることで、両端末部2,4を連結する点で上述した第1実施形態と相違している。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図6、図7に示すように、本実施形態の本体側端末部2のケーシング51には、側壁部52からX軸方向の一方側に向けて突出するヒンジ壁部53が、側壁部52におけるY軸方向の全体に亘って形成されている。
これにより、凸部63は、凹部54内でX軸方向両側、及びZ軸方向両側への移動が規制されている。
そして、Y軸方向において、凸部63の係合凹部65が凹部54内の係合突起56と同等の位置までスライド移動すると、これら係合突起56及び係合凹部65とが係合することで、本体側端末部2と、ヒンジベース5と、のスライド移動も規制される。
この場合、本実施形態では、凹部54及び凸部63が各端末部2,4のY軸方向全体に亘って形成されているため、各端末部2,4同士がY軸方向全体で連結されることになる。そのため、各端末部2,4をより強固に固定することができ、例えば蓋側端末部4の操作パネル3を操作する際のZ軸方向への撓みを抑えることができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図9は第3実施形態に係るハンディターミナルの分解図であり、図10は第3実施形態に係るハンディターミナルにおいて、図9のD−D線に相当する断面図である。なお、以下の説明では、上述した各実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、係合手段の構成が上述した第2実施形態と相違している。
図9、図10に示すように、本実施形態の本体側端末部2において、ヒンジ壁部153のZ軸方向の一方側に位置する部分には、ヒンジ壁部153をZ軸方向に貫通する係合孔(係合手段)101が形成されている。係合孔101において、Z軸方向の一方側に位置する部分は、Z軸方向の一方側に向けて内径が漸次拡大する拡径部102(図10参照)が形成されている。この拡径部102の内面形状は、Z軸方向の他方側に向けて突の曲面形状に形成されている。
フランジ部113は、そのZ軸方向の一方側を向く面が、凸部163の内面のうち、貫通孔110の周縁部に当接しており、係合ボタン111のZ軸方向の一方側への移動を規制している。なお、本実施形態の係合手段(係合孔101及び係合ボタン111)は、Y軸方向において、各軸受部25,32と干渉しない位置に配設されている。
その結果、ヒンジベース5をY軸方向に沿って接近移動(スライド移動)させることで、両端末部2,4がX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の三軸方向に固定された状態で装着される。
そして、この状態で、本体側端末部2と、ヒンジベース5と、をY軸方向に沿って離間するようにスライド移動させる。すると、係合ボタン111と係合孔101との係合が解除されるとともに、ヒンジベース5の凸部163が本体側端末部2の凹部154内から抜ける。これにより、ヒンジベース5を本体側端末部2から取り外すことができる。なお、係合ボタン111は、凹部154内から抜けると、付勢部材114の付勢力によって突出状態に復帰する。
例えば、上記各実施形態においては、携帯型電子機器としてハンディターミナル1を例に挙げて説明したが、使用者が携帯する電子機器であればハンディターミナル1に限定されるものではなく、例えば電子辞書、携帯型ゲーム機や携帯電話等でも構わない。
更に、上述した実施形態では、各端末部2,4間の電力の伝達を電磁誘導により行う構成について説明したが、これに限らず、有線で行ってよく、電磁誘導以外の無線により行っても構わない。
また、上述した実施形態では、ヒンジベース5が蓋側端末部4側に設けられている構成について説明したが、これに限らず、本体側端末部2に設けても構わない。
更に、第1実施形態の板金16及び磁石35の構成を第2,3実施形態に採用してもよく、逆に第2,3実施形態の係合手段の構成を第1実施形態に採用しても構わない。
また、上述した第1実施形態では、本体側端末部2に板金16を、蓋側端末部4に磁石35を設けた場合について説明したが、各端末部2,4のうち、少なくとも一方に磁石35が設ければ構わない。すなわち、本体側端末部2に磁石を、蓋側端末部4に板金を設けてもよく、両端末部2,4に磁石を設けても構わない。何れにしても両端末部2,4が磁力によって固着されていれば構わない。
Claims (4)
- 本体側端末部と、
表面に操作部が配設された蓋側端末部と、
前記本体側端末部及び前記蓋側端末部のうち一方の端末部に設けられ、他方の端末部に着脱可能に連結されるとともに、前記蓋側端末部を前記本体側端末部に対して回動させるヒンジベースと、を備え、
前記ヒンジベースは、第1方向に沿ってスライド移動させて前記他方の端末部に装着することで、前記第1方向、及び第1方向に直交する第2方向及び第3方向に固定されることを特徴とする携帯情報処理装置。 - 前記他方の端末部には、前記第1方向に沿って延在する凹部が形成され、
前記ヒンジベースには、前記第1方向に沿ってスライド移動させることで、前記第2方向及び前記第3方向への移動が規制された状態で前記凹部内に収容される凸部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の携帯情報処理装置。 - 前記他方の端末部及び前記ヒンジベースにおいて、前記第1方向で対向する部分は、磁力によって固着されていることを特徴とする請求項2記載の携帯情報処理装置。
- 前記凹部及び前記凸部には、前記第1方向のうち、前記他方の端末部と前記ヒンジベースとが離間する方向への移動を規制する係合手段が設けられていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の携帯情報処理装置。
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