JP2014152912A - シフトレバーのシフト位置報知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シフト位置報知装置を適切な装着位置に容易に装着できるようにする。
【解決手段】シフト位置報知装置5は、シフトレバー4の各々のシフト位置に対応する出力電圧の値を記憶値として予め記憶(学習)しておき、測距センサ16から出力電圧の値を計測値として入力すると、記憶している各々のシフト位置の記憶値を用いて現在のシフト位置を特定する。筐体に、測距センサ16の検出方向の長さが筐体の正面部から当該測距センサ16の出力電圧のピークまでの距離と略一致するせり出し部を固定状態に設けた。ユーザがシフト位置報知装置5を装着する際には、シフトレバー4をシフト位置報知装置5から最も近い位置であるパーキング位置に移動させ、せり出し部の端部をシフトレバー4に接触させれば良い。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定方向に移動可能なシフトレバーのシフト位置を報知するシフト位置報知装置に関する。
従来より、シフトレバーをパーキング位置、リバース位置、ニュートラル位置、ドライブ位置等の複数のシフト位置に移動させる(切換える)ことで、車両の挙動を切換える構成が供されている。この種の構成では、シフトレバーの操作誤り(勘違い)により、ユーザが想定していない挙動を呈することがある。例えば坂道を下る際にエンジンブレーキを効かせるためにシフトレバーを実際にはセカンド位置に移動させているにも関わらず、シフトレバーをドライブ位置に移動させていると思い込んでいることがある。又、例えばシフトレバーを実際にはニュートラル位置に移動させているにも関わらず、シフトレバーをドライブ位置に移動させていると思い込み、アクセルを作動して(空吹かし)しまうことがある。このような事情から、シフトレバーのシフト位置を音により報知する構成が開示されている(例えば特許文献1及び2参照)。
実開平03−28924号公報 特開平01−12924号公報
特許文献1及び2から、全てのシフト位置に対応してセンサを設けることで、シフトレバーが何れのシフト位置に移動された場合でも、そのシフト位置を音により報知する構成を想到し得る。ところが、全てのシフト位置に対応してセンサを設ける構成では、部品点数が増大して構成が複雑化する等の問題がある。又、シフトレバーがケースに組み付けられた既存の構成に対して適用する(いわゆる後付けする)ことができない問題もある。
そこで、出願人は、構成が複雑化することなく、全てのシフト位置を音により適切に報知することができ、しかも、既存の構成に対して容易に適用することができるシフト位置報知装置として、特願2012−178215を出願した。特願2012−178215では、赤外線(光)を発光部からシフトレバーに向けて照射し、シフトレバーで反射した光(反射光)を受光部のPSD(Position Sensitive Detector)により検出し、シフトレバーまでの距離に応じた出力電圧を出力することで、シフトレバーとの間の距離を計測する測距手段を用いる。そして、例えばシフト位置報知装置の装着時に測距手段が各々のシフト位置に対応して計測した出力電圧の計測値を記憶値として記憶し、これ以降に測距手段が計測した出力電圧の計測値を当該記憶値と比較することで、シフトレバーのシフト位置を特定する。
ところで、このようなPSDを用いた測距手段は、検出対象である物体までの距離が所定距離未満の領域(十分に短い領域)では物体までの距離が長くなるにつれて出力電圧が増加し、物体までの距離が所定距離以上の領域では物体までの距離が長くなるにつれて出力電圧が漸近的に減少するようにピークを持つ出力特性を有する。そのため、出力電圧のダイナミックレンジ(検出範囲)の広狭がシフト位置報知装置の装着位置(取付位置)に依存する。ここで、出力電圧のダイナミックレンジが広いほどノイズや安定性の観点から有利である。しかしながら、シフト位置報知装置の装着位置によっては出力電圧のダイナミックレンジを適切に(十分に広く)確保することができない場合があり、そうなると、シフトレバーのシフト位置を正確に特定することが困難となる虞がある。このような事情から、出力電圧のダイナミックレンジを適切に確保し得る適切な装着位置をユーザに認識させる手段が望まれる。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、物理量のダイナミックレンジを適切に確保し得る適切な装着位置をユーザに認識させることで、ユーザが適切な装着位置に容易に装着することができるシフトレバーのシフト位置報知装置を提供することにある。
請求項1に記載した発明によれば、筐体に設けられている測距手段は、所定方向に移動可能なシフトレバーとの間の距離を計測して取得した物理量を、シフトレバーのシフト位置を特定可能な特定適正領域とシフト位置を特定不可能な特定非適正領域とを含む出力特性で出力する。記憶手段は、シフトレバーの各々のシフト位置に対応して測距手段により取得された物理量を記憶値として記憶する。シフト位置特定手段は、測距手段により取得された物理量と記憶手段に記憶されている複数の記憶値とに基づいてシフトレバーのシフト位置を特定する。報知音出力制御手段は、シフト位置特定手段により特定されたシフトレバーのシフト位置を特定可能な報知音を報知音出力手段から出力させる。筐体には特定適正領域と特定非適正領域との境界を教示する教示部材が設けられている。
これにより、教示部材が存在することで、シフト位置を特定可能な特定適正領域とシフト位置を特定不可能な特定非適正領域との境界をユーザに認識させることができ、物理量のダイナミックレンジを適切に確保し得る適切な装着位置をユーザに認識させることができる。その結果、ユーザがシフトレバーのシフト位置報知装置を適切な装着位置(特定非適正領域を避ける装着位置)に容易に装着することができる。
本発明の第1の実施形態を示す機能ブロック図 車室内に装着された態様を示す斜視図 測距センサの出力電圧と物体までの距離との関係を示す図 車室内に装着された態様を模式的に示す側面図(a)及び平面図(b) 車室内に装着された複数の態様を模式的に示す平面図 測距センサの出力電圧とシフトレバーまでの距離との関係を示す図 各々のシフト位置の判定領域を示す図 測距センサの出力電圧と記憶値との関係を示す図 図8相当図 図8相当図 図8相当図 斜視図 正面図、側面図及び平面図 せり出し部の長さと測距センサの出力電圧との関係を示す図 シフト位置に対応する出力電圧の記憶処理を示すフローチャート シフト位置特定処理を示すフローチャート シフト位置報知処理を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態を示す図12相当図 図13相当図 引出しガイド部材の長さと測距センサの出力電圧との関係を示す図 本発明の第3の実施形態を示す図12相当図 図13相当図 外付けガイド部材の長さと測距センサの出力電圧との関係を示す図
(第1の実施形態)
以下、本発明を、車室内のフロアに配置されたシフトレバーに対して適用される第1の実施形態について、図1から図17を参照して説明する。図2に示すように、自動車の車室内において、運転席シート1(右ハンドル車両)と助手席シート2との間にはセンターコンソール3が設置されている。センターコンソール3の上面部3aにはオートマチックトランスミッションの変速位置を切換えるためのシフトレバー4が立設されている。シフトレバー4のシフト位置報知装置5は、その筐体6が矩形状をなし、センターコンソール3の上面部3aでシフトレバー4から見て車両前方側(インストルメントパネル(図示せず)側)に装着されている(取付けられている)。
シフト位置報知装置5がセンターコンソール3の上面部3aに装着される態様としては、例えば粘着テープにより接着される態様やネジ止めされる態様等がある。粘着テープにより接着される態様では適度の接着強度を有しつつ着脱を容易に行うことができる利点がある。一方、ネジ止めされる態様では着脱に手間を要するが確実に固定することができる利点がある。ユーザ(運転者を含む乗員)は、シフト位置報知装置5の使用形態に応じて何れの態様でシフト位置報知装置5を装着するかを選択すれば良い。即ち、シフト位置報知装置5を別の車両でも使用する(例えばプライベートで使用する車両と仕事で使用する車両とで併用する等)可能性が高ければ、着脱の操作性を優先して粘着テープにより接着すれば良い。一方、シフト位置報知装置5を別の車両で使用する可能性が低ければ、確実な固定を優先してネジ止めすれば良い。
シフトレバー4は、ユーザが把持可能な把持部7と、把持部7を支持する軸部8とを有し、車両の前後方向(所定方向)に直線的に節度を有して移動可能(操作可能)となっている。シフトレバー4が移動可能なシフト位置としては、車両前方側から車両後方側に向かってパーキング位置、リバース位置、ニュートラル位置、ドライブ位置、セカンド位置、ロー位置の6箇所が設定されている。ユーザは、把持部7を把持し、必要に応じてロック解除釦4aを操作して移動規制(ロック)を解除することで、シフトレバー4を車両の前後方向に移動可能となっており、シフトレバー4のシフト位置を任意に変更可能(シフトチェンジ可能)となっている。又、センターコンソール3の上面部3aには、各々のシフト位置に対応する「P」、「R」、「N」、「D」、「2」、「L」を示す文字部9及び6個の窓部10がシフトレバー4の移動方向に沿って設けられている。シフトレバー4が移動されているシフト位置に対応する窓部10は他の窓部10と区別されて視認される。
シフト位置報知装置5は、自動車の車室内に装備されている車両側電源としてのシガーライターソケット11に電源接続部12が装着されることで、電源(所定電圧の電力)がシガーライターソケット11から電源線13を経由して供給される。即ち、シフト位置報知装置5は、ACC(アクセサリー)スイッチがオン状態となり、車両バッテリ(図示せず)からシガーライターソケット11に電源が供給されることに追従して電源オン状態となる。尚、シフト位置報知装置5は、電源がACCスイッチやIG(イグニション)スイッチから供給されても良い。
シフト位置報知装置5は、図1に示すように、第1の電源部(第1のレギュレータ)14、第2の電源部(第2のレギュレータ)15、測距センサ16(測距手段に相当)、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する)17、スピーカ18(報知音出力手段に相当)及び設定スイッチ19を有する。第1の電源部14は、シガーライターソケット11から電源線13を経由して供給される所定電圧の電力を第1の一定電圧まで降圧して測距センサ16及びマイコン17に供給する。第2の電源部15は、シガーライターソケット11から電源線13を経由して供給される所定電圧の電力を第2の一定電圧まで降圧してアンプ内蔵型のスピーカ18に供給する。
測距センサ16は、第1の電源部14から供給される第1の一定電圧の電力を動作電力として動作する。測距センサ16は、後述する図12や図13に示すように、発光部20及び受光部21が横方向(水平方向)に並んで筐体6の正面部6b(端部に相当)に設けられており、発光部20から赤外線(光)を検出対象物である物体に向けて照射し、物体で反射した光(反射光)を受光部21のPSD(Position Sensitive Detector)により検出し、測距センサ16から物体までの距離に応じた電圧信号(物理量としての出力電圧)を出力する。図3は、測距センサ16の出力電圧と測距センサ16から物体までの距離との関係を示し、測距センサ16の出力電圧の波形の一例を示している。図3から判るように、測距センサ16の出力電圧は、物体までの距離が所定距離(図3では約5[cm])未満の領域では物体までの距離が長くなるにつれて増加し、物体までの距離が所定距離以上の領域では物体までの距離が長くなるにつれて漸近的に減少する。即ち、物体までの距離が所定距離以上の領域では、測距センサ16から物体までの距離と測距センサ16の出力電圧とは対応する関係にある。尚、測距センサ16の出力電圧が漸近的に減少する領域(検出領域)は、測距センサ16のスペックに応じて様々である。
本実施形態では、図2及び図4に示すように、測距センサ16の発光部20及び受光部21がシフトレバー4の移動軌跡の延長線上となるように、即ち、発光部20から照射される赤外線の光軸がシフトレバー4の移動軌跡に沿うようにシフト位置報知装置5が装着されており、赤外線を照射する検出対象物がシフトレバー4であるので、測距センサ16はシフトレバー4までの距離に応じた電圧信号を出力する。即ち、測距センサ16の検出領域を用いることで、シフトレバー4が移動されると、測距センサ16からシフトレバー4までの距離が変化し、その距離が変化することに追従して出力電圧が変化するので、その出力電圧の変化を検出することで、シフトレバー4のシフト位置を検出可能となる。
又、シフトレバー4からの反射光の強度が弱い(受光レベルが所定レベルに達していない)場合には、シフトレバー4に反射部材を取付けて反射率を高めるようにしても良い。又、発光部20及び受光部21が水平方向に並ぶように装着されても良いし、発光部20及び受光部21が垂直方向(軸部8の軸方向と同じ方向)に並ぶように装着されても良い。更に、測距センサ16としては、シフトレバー4までの距離を計測し、その計測した距離を示す物理量をマイコン17に出力可能であればどのようなセンサであっても良く、例えば超音波やレーダー等の光の往復時間を計測するセンサ等であっても良い。
マイコン17は、各種制御を行うマイコン本体であるコントローラ22(シフト位置特定手段、報知音出力制御手段に相当)、測距センサ16から電圧信号を入力するA/D変換器23、データ記憶用の不揮発性メモリ24(記憶手段に相当)、音声を合成する音声合成部25を有する。コントローラ22は、予め記憶している制御プログラムを実行してシフト位置報知装置5の動作全般を制御する。A/D変換器23は、測距センサ16から電圧信号を入力すると、その入力した電圧信号をアナログ信号からデジタル信号に変換してコントローラ22に出力する。不揮発性メモリ24は、シフト位置報知装置5が装着された状態における測距センサ16の出力電圧とシフトレバー4のシフト位置との関係を記憶可能な記憶領域を有する。又、不揮発性メモリ24は、後述する記憶値記憶済フラグを含む各種フラグの設定情報を記憶可能な記憶領域を有する。
音声合成部25は、コントローラ22から合成指令を入力すると、その入力した合成指令にしたがって音声を合成して音声信号を生成し、その生成した音声信号をスピーカ18に出力する。スピーカ18は、音声合成部25から音声信号を入力すると駆動し、音声合成部25から入力した音声信号に応じた音声を発話する。スピーカ18は、発話された音声がユーザに聴き取られ易いように筐体6の上面部6aに設けられている。
設定スイッチ19は、ユーザが操作可能なスイッチであり、ユーザの操作を検出すると、操作検出信号をコントローラ22に出力する。設定スイッチ19は、ユーザからの操作を上側から受付けるようにスピーカ18と同様にして筐体6の上面部6aに設けられている。尚、設定スイッチ19は、ユーザの誤操作を未然に防止するために、ユーザが長押し(連続した所定時間を越える操作)することを条件として、その操作が有効となることが望ましい。又、設定スイッチ19は、筐体6の側面部に設けられていても良い。
ここで、測距センサ16の出力電圧とシフトレバー4のシフト位置との関係について説明する。シフトレバー4の移動範囲(両端のシフト位置である「P(パーキング位置)」と「L(ロー位置)」との間の距離)やシフトレバー4に対するシフト位置報知装置5の装着位置(シフト位置報知装置5から最も近いシフト位置である「P」までの距離)は、車両の種類、センターコンソール3のサイズや形状等に依存して様々である。そのため、測距センサ16の出力電圧はシフトレバー4の移動範囲やシフトレバー4に対するシフト位置報知装置5の装着位置により異なる。具体的に説明すると、図5及び図6に示すように、シフトレバー4に対するシフト位置報知装置5の装着位置が同じである一方で、シフトレバー4の移動範囲が異なる(a)と(b)とでは、測距センサ16からの距離が長くなる(シフト位置が「L」に向かう)ことに追従して出力電圧の差が大きくなる(図6では(a)を実線にて示し、(b)を破線にて示す)。
又、シフトレバー4の移動範囲が同じである一方で、シフトレバー4に対するシフト位置報知装置5の装着位置が異なる(a)と(c)とでは、測距センサ16からの距離に関わらず出力電圧の差は概ね一定である(図6では(a)を実線にて示し、(c)を一点鎖線にて示す)。このように測距センサ16の出力電圧は、シフトレバー4のシフト位置が同じであっても、シフトレバー4の移動範囲やシフトレバー4に対するシフト位置報知装置5の装着位置、即ち、車両の種類、センターコンソール3のサイズや形状等に依存して異なる。このような事情から、上記したようにシフト位置報知装置5が装着された状態における測距センサ16の出力電圧とシフトレバー4のシフト位置との関係を不揮発性メモリ24に記憶可能(学習可能)となっている。
上記した構成では、コントローラ22は、シフト位置報知装置5の装着時に測距センサ16が各々のシフト位置に対応して計測した出力電圧の計測値を記憶値として不揮発性メモリ24に記憶しておき、これ以降に測距センサ16が計測した出力電圧の計測値を当該記憶値に対応する判定領域と比較することで、シフトレバー4のシフト位置を特定する。具体的に説明すると、コントローラ22は、パーキング位置の出力電圧の記憶値を「Vp」、リバース位置の出力電圧の記憶値を「Vr」、ニュートラル位置の出力電圧の記憶値を「Vn」、ドライブ位置の出力電圧の記憶値を「Vd」、セカンド位置の出力電圧の記憶値を「V2」、ロー位置の出力電圧の記憶値を「Vl」とすると、各々の記憶値に常数(定数)を乗じた値を判定領域として計算して記憶している。
即ち、コントローラ22は、図7に示すように、Vp±Vp×kp%(kpは所定の常数)をパーキング位置の判定領域とし、Vr±Vr×kr%(krは所定の常数)をリバース位置の判定領域とし、Vn±Vn×kn%(knは所定の常数)をニュートラル位置の判定領域とし、Vd±Vd×kd%(kdは所定の常数)をドライブ位置の判定領域とし、V2±V2×k2%(k2は所定の常数)をセカンド位置の判定領域とし、Vl±Vl×kl%(klは所定の常数)をロー位置の判定領域として計算して記憶している。そして、コントローラ22は、測距センサ16の出力電圧の計測値を「V」とすると、
Vp−Vp×kp%≦V≦Vp+Vp×kp%
を判定することで、シフトレバー4がパーキング位置であると特定し、
Vr−Vr×kr%≦V≦Vr+Vr×kr%
を判定することで、シフトレバー4がリバース位置であると特定し、
Vn−Vn×kn%≦V≦Vn+Vn×kn%
を判定することで、シフトレバー4がニュートラル位置であると特定し、
Vd−Vd×kd%≦V≦Vd+Vd×kd%
を判定することで、シフトレバー4がドライブ位置であると特定し、
V2−V2×k2%≦V≦V2+V2×k2%
を判定することで、シフトレバー4がセカンド位置であると特定し、
Vl−Vl×kl%≦V≦Vl+Vl×kl%
を判定することで、シフトレバー4がロー位置であると特定する。
ここで、このようにしてシフト位置を特定する手法では、各々のシフト位置の記憶値に着目すると、任意の2つの(例えば隣り合う)記憶値同士の差分が規定値以上であり、十分に確保されていれば、それら記憶値の判定領域が重複することがなく、シフトレバー4のシフト位置を特定することが可能である。しかしながら、任意の2つの記憶値同士の差分が規定値以上でなく(規定値未満であり)、十分に確保されていなければ、それら記憶値の判定領域が重複する虞があり、シフトレバー4のシフト位置を特定することが困難となる虞がある。
具体的に説明すると、図3に示したように、測距センサ16が、シフトレバー4までの距離が所定距離未満の領域ではシフトレバー4までの距離が長くなるにつれて増加し、シフトレバー4までの距離が所定距離以上の領域ではシフトレバー4までの距離が長くなるにつれて漸近的に減少する出力特性を有するので、シフト位置を特定可能となる領域が限定される。具体的には、図8に示すように、全ての記憶値が測距センサ16の出力電圧が漸近的に減少する領域であり且つパーキング位置の記憶値がピークに近ければ、全ての記憶値について記憶値同士の差分が規定値以上となる可能性が高く、シフトレバー4のシフト位置を適切に特定可能となる可能性が高い。
一方、図9及び図10に示すように、何れかの記憶値がピークを挟む領域であれば、そのピークを挟む領域の記憶値同士の差分(図9及び図10では、ΔVpr=Vp−Vr)が規定値未満となる可能性が高く、その記憶値同士の差分が規定値未満であるシフト位置を正確に特定可能となる可能性が低い。又、図11に示すように、全ての記憶値が測距センサ16の出力電圧が漸近的に減少する領域であるがパーキング位置の記憶値がピークから遠ければ、そのピークから遠い領域の記憶値同士の差分(図11では、ΔVpr=Vp−Vr)が規定値未満となる可能性が高く、その記憶値同士の差分が規定値未満であるシフト位置を含む全てのシフト位置を正確に特定可能となる可能性が低い。
このように測距センサ16の出力電圧が漸近的に減少する領域のうちピークに近い領域は、シフト位置を特定可能な特定適正領域であり、一方、測距センサ16の出力電圧が増加する領域や測距センサ16の出力電圧が漸近的に減少する領域のうちピークから遠い領域は、シフト位置を特定不可能な特定非適正領域である。このような測距センサ16の出力電圧の出力特性を考慮し、本実施形態では、図12及び図13に示すように、筐体6の正面部6bから測距センサ16の検出方向に突出するようにせり出し部31(教示部材に相当)が一体的に固定状態に設けられている。
せり出し部31は、その測距センサ16の検出方向の長さ(図12から図14では「La」にて示す)が、筐体6の正面部6b(測距センサ16)から当該測距センサ16の出力電圧のピークまでの距離と略一致するようになっている。このような構成により、ユーザがシフト位置報知装置5を装着する際には、シフトレバー4をシフト位置報知装置5から最も近い位置であるパーキング位置に移動させ、せり出し部31の端部31aをシフトレバー4(の軸部8)に接触させるように装着することで、全ての記憶値が測距センサ16の出力電圧が漸近的に減少する領域であり且つパーキング位置の記憶値がピークに近くなる。その結果、全ての記憶値について記憶値同士の差分が規定値以上となる可能性が高くなり、シフトレバー4のシフト位置を適切に特定可能となる可能性が高くなる。即ち、ユーザがシフト位置報知装置5を装着する際には、例えば定規等の測量器具を使用しなくとも、シフトレバー4をパーキング位置に移動させ、せり出し部31の端部31aをシフトレバー4(の軸部8)に接触させるように装着するという極めて容易な作業を行うだけで、シフト位置報知装置5を適切な装着位置に容易に装着することができる。
このようにしてユーザがシフト位置報知装置5を装着した以降では、マイコン17のコントローラ22は以下に説明する処理を行う。即ち、マイコン17のコントローラ22は、シフト位置報知装置5が電源オン状態では本発明に関連する処理として、図15から図17に示すように、
(1)シフト位置に対応する出力電圧の記憶処理
(2)シフト位置特定処理
(3)シフト位置報知処理
を並列で実行する。以下、これらの処理について順次説明する。
(1)シフト位置に対応する出力電圧の記憶処理
コントローラ22は、図15に示すように、シフト位置に対応する出力電圧の記憶処理を開始すると、記憶値記憶済フラグを設定しているか否かを判定し、各々のシフト位置に対応する(各々のシフト位置を特定可能な)出力電圧の記憶値を不揮発性メモリ24に既に記憶済であるか否かを判定する(ステップS11)。ここで、コントローラ22は、各々のシフト位置に対応する出力電圧の記憶値を不揮発性メモリ24に既に記憶済であると判定すると(ステップS11:YES)、設定スイッチ19が押下されたか否かを判定する(ステップS12)。コントローラ22は、設定スイッチ19が押下されたと判定すると(ステップS12:YES)、合成指令を音声合成部25に出力し、例えば「パーキングにして下さい」という音声をスピーカ18から発話させる(ステップS13)。
一方、コントローラ22は、各々のシフト位置に対応する出力電圧の記憶値を不揮発性メモリ24に未だ記憶済でない(未記憶である)と判定すると(ステップS11:NO)、設定スイッチ19が押下されたことを条件とすることなく、合成指令を音声合成部25に出力し、例えば「パーキングにして下さい」という音声をスピーカ18から発話させる(ステップS13)。
次いで、コントローラ22は、例えば「パーキングにして下さい」という音声をスピーカ18から発話させた後に、設定スイッチ19が押下されたか否かを再度判定し(ステップS14)、設定スイッチ19が押下されたと再度判定すると(ステップS14:YES)、その時点における測距センサ16の出力電圧の計測値「V」をパーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」として不揮発性メモリ24に記憶させる(ステップS15)。即ち、ユーザは、スピーカ18から発話された「パーキングにして下さい」という音声を確認した後に、シフトレバー4がパーキング位置以外であれば、シフトレバー4をパーキング位置に移動させ、シフトレバー4がパーキング位置であれば、シフトレバー4をパーキング位置に維持し、設定スイッチ19を押下することで、パーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」を不揮発性メモリ24に記憶させることができる。
次いで、コントローラ22は、合成指令を音声合成部25に出力し、例えば「リバースにして下さい」という音声をスピーカ18から発話させる(ステップS16)。コントローラ22は、例えば「リバースにして下さい」という音声をスピーカ18から発話させた後に、設定スイッチ19が押下されたか否かを再度判定し(ステップS17)、設定スイッチ19が押下されたと再度判定すると(ステップS17:YES)、その時点における測距センサ16の出力電圧の計測値「V」をリバース位置の出力電圧の記憶値「Vr」として不揮発性メモリ24に記憶させる(ステップS18)。即ち、ユーザは、スピーカ18から発話された「リバースにして下さい」という音声を確認した後に、シフトレバー4をパーキング位置からリバース位置に移動させ、設定スイッチ19を押下することで、リバース位置の出力電圧の記憶値「Vr」を不揮発性メモリ24に記憶させることができる。
次いで、コントローラ22は、パーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」からリバース位置の出力電圧の記憶値「Vr」を差引いた差分を計算し、その計算した差分が第1の所定値以上であるか否かを判定する(ステップS32)。第1の所定値とは、測距センサ16から最も遠い(離れた)2つのシフト位置(本実施形態ではロー位置とセカンド位置)を特定可能となるパーキング位置の記憶値とリバース位置の記憶値との出力電圧の記憶値の最小の電圧差である。即ち、パーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」からリバース位置の出力電圧の記憶値「Vr」を差引いた差分が第1の所定値以上であれば、パーキング位置からロー位置までの全てのシフト位置を十分に特定可能となる。一方、その差分が第1の所定値以上でなければ(第1の所定値未満であれば)、パーキング位置の判定領域とリバース位置の判定領域とが重複していたり、一部のシフト位置(特に測距センサ16から遠いシフト位置)を特定不可能となったりする可能性がある。
コントローラ22は、その計算した差分が第1の所定値以上であると判定すると(ステップS32:YES)、これ以降、同様にして、例えば「ニュートラルにして下さい」、「ドライブにして下さい」、「セカンドにして下さい」、「ローにして下さい」という音声をスピーカ18から順次発話させ、その都度、設定スイッチ19が押下されたと判定すると、その時点における測距センサ16の出力電圧の計測値「V」をニュートラル位置の出力電圧の記憶値「Vn」、ドライブ位置の出力電圧の記憶値「Vd」、セカンド位置の出力電圧の記憶値「V2」、ロー位置の出力電圧の記憶値「Vl」として不揮発性メモリ24に順次記憶させる(ステップS19〜S30)。
即ち、コントローラ22は、パーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」からリバース位置の出力電圧の記憶値「Vr」を差引いた差分が第1の所定値以上であり、図8に示したように、シフト位置報知装置5の現在の装着位置が適切であると判定すると、その現在の装着位置を維持したまま他のシフト位置の出力電圧の記憶値を不揮発性メモリ24に順次記憶させる。そして、コントローラ22は、記憶値記憶済フラグを設定し(ステップS31)、ステップS11に戻る。
一方、コントローラ22は、パーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」からリバース位置の出力電圧の記憶値「Vr」を差引いた差分が第1の所定値以上でない(第1の所定値未満である)と判定すると(ステップS32:NO)、パーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」が第2の所定値以上であるか否かを判定する(ステップS33)。第2の所定値とは、パーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」が測距センサ16の出力特性のピークに対してどの位置であるかを判定するための値である。
コントローラ22は、パーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」が第2の所定値以上であると判定すると(ステップS33:YES)、パーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」が、測距センサ16の出力電圧がシフトレバー4までの距離が長くなるにつれて増加する領域であると判定する。そして、コントローラ22は、合成指令を音声合成部25に出力し、例えば「装着位置がシフトレバーに近過ぎます。もう少し遠ざけて下さい」という音声(警告)をスピーカ18から発話させ、シフト位置報知装置5の装着位置をシフトレバー4から遠ざける修正をユーザに促し(ステップS34)、上記したステップS11に戻る。即ち、コントローラ22は、パーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」が第2の所定値以上であり、図9及び図10に示したように、シフト位置報知装置5の現在の装着位置がシフトレバーに近過ぎて適切でないと判定すると、その現在の装着位置を維持したまま他のシフト位置の出力電圧の記憶値を記憶させるのではなく、現在の装着位置をシフトレバー4から遠ざける修正をユーザに促す。
一方、コントローラ22は、パーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」が第2の所定値以上でない(第2の所定値未満である)と判定すると(ステップS33:NO)、パーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」が、測距センサ16の出力電圧がシフトレバー4までの距離が長くなるにつれて漸近的に減少する領域であると判定する。そして、コントローラ22は、合成指令を音声合成部25に出力し、例えば「装着位置がシフトレバーから遠過ぎます。もう少し近づけて下さい」という音声(警告)をスピーカ18から発話させ、シフト位置報知装置5の装着位置をシフトレバー4に近づける修正をユーザに促し(ステップS35)、上記したステップS11に戻る。即ち、コントローラ22は、パーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」が第2の所定値未満であり、図11に示したように、シフト位置報知装置5の現在の装着位置がシフトレバーから遠過ぎて適切でないと判定すると、その現在の装着位置を維持したまま他のシフト位置の出力電圧の記憶値を記憶させるのではなく、現在の装着位置をシフトレバー4に近づける修正をユーザに促す。
尚、本実施形態では、パーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」からリバース位置の出力電圧の記憶値「Vr」を差引いた差分が第1の所定値以上であるか否かを判定したが、任意の2つのシフト位置の記憶値同士の差分が第1の所定値以上であるか否かを判定しても良い。又、現在の装着位置の修正をユーザに促す態様としては、音声を発話させることに限らず、例えばLEDを設ける構成とし、LEDを点滅又は点灯させる等しても良い。その場合、現在の装着位置をシフトレバー4から遠ざける修正とシフトレバー4に近づける修正とを区別し、例えば前者についてはLEDを緑色で点滅又は点灯させることで促し、後者についてはLEDを赤色で点滅又は点灯させることで促す等しても良い。
又、全てのシフト位置の出力電圧の記憶値を順次記憶させた場合に、記憶値記憶済フラグを設定したが、例えばユーザが設定スイッチ19を押下しなかった等で、一部のシフト位置の出力電圧の記憶値を記憶させたが、残りのシフト位置の出力電圧の記憶値を記憶させなかった場合には、記憶値記憶済フラグを設定しない。又、記憶値記憶済フラグをシフト位置毎に設けても良い。
(2)シフト位置特定処理
コントローラ22は、図16に示すように、シフト位置特定処理を開始すると、測距センサ16から出力電圧の計測値「V」を所定のサンプリング周期(例えば4[ミリ秒]周期)で入力したか否かを判定する(ステップS41)。コントローラ22は、測距センサ16から出力電圧の計測値「V」を入力したと判定すると(ステップS41:YES)、その入力した出力電圧の計測値「V」と、各々のシフト位置の出力電圧の記憶値「Vp」、「Vr」、「Vn」、「Vd」、「V2」、「Vl」に基づく判定領域とを比較し、測距センサ16から入力した出力電圧の計測値「V」が何れかのシフト位置の判定領域内であると判定すると、その判定領域に応じたシフト位置を特定し(ステップS42〜S53)、ステップS41に戻る。
(3)シフト位置報知処理
コントローラ22は、図17に示すように、シフト位置報知処理を開始すると、シフトレバー4がパーキング位置であるか否かを判定する(ステップS61)。コントローラ22は、シフトレバー4がパーキング位置であると判定すると(ステップS61:YES)、測距センサ16の出力電圧の計測値「V」がパーキング位置の判定領域からパーキング位置以外の判定領域に変化したか否かを判定し、シフトレバー4がパーキング位置から変化したか否かを判定する(ステップS62)。コントローラ22は、シフトレバー4がパーキング位置から変化したと判定すると(ステップS62:YES)、合成指令を音声合成部25に出力し、変化後のシフト位置に対応する報知音声の発話を開始する(ステップS63)。このとき、コントローラ22は、スピーカ18の出力レベルを所定レベル(零以外)に維持することで、報知音声をユーザに聴き取らせる。
次いで、コントローラ22は、報知音声の発話を開始した後に、シフトレバー4のシフト位置が変化したか否かを継続して判定すると共に(ステップS64)、報知音声の発話を終了したか否かを判定する(ステップS65)。ここで、コントローラ22は、報知音声の発話を終了したと判定するよりも先に、シフトレバー4のシフト位置が変化したと判定すると(ステップS64:YES)、発話中の報知音声の発話を中断し(ステップS66)、上記したステップS63に戻り、変化後のシフト位置に対応する報知音声の発話を開始する。一方、コントローラ22は、シフトレバー4のシフト位置が変化したと判定するよりも先に、報知音声の発話を終了したと判定すると(ステップS65:YES)、ステップS61に戻る。
具体的に説明すると、コントローラ22は、シフトレバー4がリバース位置に移動されたと判定すると、例えば「リバース、後ろへ下がります」という報知音声の発話を開始し、シフトレバー4がニュートラル位置に移動されたと判定すると、例えば「ニュートラルです」という報知音声の発話を開始し、シフトレバー4がドライブ位置に移動されたと判定すると、例えば「ドライブ、前へ進みます」という報知音声の発話を開始し、シフトレバー4がセカンド位置に移動されたと判定すると、例えば「セカンド、前へ進みます」という報知音声の発話を開始し、シフトレバー4がロー位置に移動されたと判定すると、例えば「ロー、前へ進みます」という報知音声の発話を開始する。「リバース、後ろへ下がります」という音声を含め、シフト位置報知処理で発話される音声は、シフト位置を特定可能な報知音である。
この場合、例えばユーザがシフトレバー4をパーキング位置からリバース位置及びニュートラル位置を経由してドライブ位置まで順次移動させる場合に、そのシフトレバー4の移動が相対的に速く(すばやい操作であり)、発話中の報知音声の発話を終了する前にシフトレバー4を次のシフト位置に移動させる操作が行われると、発話中の報知音声の発話を中断し、例えば「リバース、後ろ」、「ニュート」、「ドライブ、前へ進みます」という途中で途切れた報知音声を発話させる。一方、そのシフトレバー4の移動が相対的に遅く(ゆっくりとした操作であり)、発話中の報知音声の発話を終了した後にシフトレバー4を次のシフト位置に移動させる操作が行われると、次のシフト位置を特定可能な報知音声を発話させない。
尚、コントローラ22は、このようにシフトレバー4がパーキング位置から別のシフト位置へ変化したと判定した場合に、変化後のシフト位置を報知する報知音声を発話させることに限らず、シフトレバー4がパーキング位置であると判定した場合に、例えば「パーキング、駐車です」という報知音声を発話させても良い。即ち、コントローラ22は、ユーザが乗車した直後でシフトレバー4がパーキング位置である場合や、ユーザが降車するためにシフトレバー4をパーキング位置に移動させた場合には、例えば「パーキング、駐車です」という報知音声を発話させる。又、発話される報知音声は、男性の声、女性の声、チャイム、ブザー等をユーザが選択可能にしても良い。
以上に説明したように第1の実施形態によれば、シフトレバー4の各々のシフト位置に対応する出力電圧の値を記憶値として予め記憶(学習)しておき、測距センサ16から出力電圧の値を計測値として入力すると、記憶している各々のシフト位置の記憶値を用いて現在のシフト位置を特定する構成において、測距センサ16の検出方向の長さが筐体6の正面部6bから当該測距センサ16の出力電圧のピークまでの距離と略一致するせり出し部31を筐体6に対して固定状態に設けた。これにより、ユーザがシフト位置報知装置5を装着する際には、シフトレバー4をシフト位置報知装置5から最も近い位置であるパーキング位置に移動させ、せり出し部31の端部31aをシフトレバー4に接触させるように装着することで、シフト位置報知装置5を適切な装着位置に容易に装着することができる。
又、パーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」からリバース位置の出力電圧の記憶値「Vr」を差引いた差分が第1の所定値以上でなく、パーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」が第2の所定値以上であれば、現在の装着位置をシフトレバー4から遠ざける修正をユーザに促し、パーキング位置の出力電圧の記憶値「Vp」が第2の所定値以上でなければ、現在の装着位置をシフトレバー4に近づける修正をユーザに促すようにした。これにより、現在の装着位置をどのように修正すれば良いかをユーザに適切に知らせることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図18から図20を参照して説明する。第1の実施形態は、せり出し部31を筐体6に対して固定状態に設けた構成であるが、第2の実施形態は、せり出し部31と同等の機能を有する引出しガイド部材を筐体に対して引出及び収納可能に設けた構成である。
即ち、シフト位置報知装置41は、引出しガイド部材42(教示部材に相当)が筐体43に対して引出及び収納可能に組み合わされて構成されている。引出しガイド部材42は、接触部42aとガイド部42bとを有する「T」字型の形状に構成されている。筐体43には正面部43a(端部に相当)に挿通口44aを有する挿通部44が形成されている。引出しガイド部材42は、そのガイド部42bが筐体43の挿通部44に挿通された状態で測距センサ16の検出方向に沿って引出位置と収納位置との間で往復移動可能となっており、筐体43の正面部43aから引出された任意の位置で例えばネジ止め(図示せず)等により一時的に固定可能となっている。
このような構成では、ユーザがシフト位置報知装置41を装着する際には、引出しガイド部材42を、その測距センサ16の検出方向の長さ(図18から図20では「Lb」にて示す)が筐体43の正面部43aから測距センサ16の出力電圧のピークまでの距離と略一致する位置まで引出して(調整して)固定し、シフトレバー4をパーキング位置に移動させ、引出しガイド部材42の接触部42aをシフトレバー4(の軸部8)に接触させるように装着することで、全ての記憶値が測距センサ16の出力電圧が漸近的に減少する領域であり且つパーキング位置の記憶値がピークに近くなる。尚、引出しガイド部材42をどの程度まで引出せば良いかの指標を例えば取扱説明書に記載しておく等の方法によりユーザに知らせば良い。又、測距センサ16の経年劣化を考慮して使用年数に応じて異なる指標をユーザに知らせても良い。又、それらの指標を示す目印が引出しガイド部材42や筐体43に印刷やシール等により設けられていても良い。
この場合も、このように極めて容易な作業を行うだけで、シフト位置報知装置41を適切な装着位置に容易に装着することができる。尚、ユーザがシフト位置報知装置41を装着する際にのみ引出しガイド部材42を引出せば良く、シフト位置報知装置41を装着した後では引出しガイド部材42を収納することで、引出しガイド部材42がシフトレバー4の操作に邪魔にならないと共に、見栄えを良くすることができる。又、引出しガイド部材42は、「T」字型の形状に限らず、同等の機能を有する構成であればどのような形状であっても良く、例えば「コ」字型の形状であっても良い。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図21から図23を参照して説明する。第3の実施形態は、第1の実施形態で説明したせり出し部31と同等の機能を有する外付けガイド部材を筐体に対して着脱可能に設けた構成である。
即ち、シフト位置報知装置51は、外付けガイド部材52(教示部材に相当)が筐体53に対して着脱可能に組み合わされて構成されている。外付けガイド部材52は、接触部52aと装着部52bとを有する「T」字型の形状に構成されている。筐体53の上面部53aには溝部54が形成されている。溝部54の幅は外付けガイド部材52の装着部52bの幅よりも僅かに広くなっている。外付けガイド部材52は、その装着部52bが溝部54に着脱可能に嵌合され、筐体53に装着された任意の位置で例えばネジ止め(図示せず)等により一時的に固定可能となっている。
このような構成では、ユーザがシフト位置報知装置51を装着する際には、外付けガイド部材52を、その測距センサ16の検出方向の長さ(図21から図23では「Lc」にて示す)が筐体53の正面部53b(端部に相当)から測距センサ16の出力電圧のピークまでの距離と略一致する位置まで突出するように装着し(調整し)、シフトレバー4をパーキング位置に移動させ、外付けガイド部材52の接触部52aをシフトレバー4(の軸部8)に接触させるように装着することで、全ての記憶値が測距センサ16の出力電圧が漸近的に減少する領域であり且つパーキング位置の記憶値がピークに近くなる。尚、この場合も、外付けガイド部材52をどの位置に取付ければ良いかの指標を例えば取扱説明書に記載しておく等の方法によりユーザに知らせば良い。又、測距センサ16の経年劣化を考慮して使用年数に応じて異なる指標をユーザに知らせても良い。又、それらの指標を示す目印が外付けガイド部材52や筐体53に印刷やシール等により設けられていても良い。
この場合も、このように極めて容易な作業を行うだけで、シフト位置報知装置51を適切な装着位置に容易に装着することができる。尚、ユーザがシフト位置報知装置51を装着する際にのみ外付けガイド部材52を取付ければ良く、シフト位置報知装置51を装着した後では外付けガイド部材52を取外すことで、外付けガイド部材52がシフトレバー4の操作に邪魔にならないと共に、見栄えを良くすることができる。又、外付けガイド部材52も、「T」字型の形状に限らず、同等の機能を有する構成であればどのような形状であっても良く、例えば「コ」字型の形状であっても良い。
(その他の実施形態)
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
出力電圧が漸近的に減少する領域のうちピークに近い領域が特定適正領域であり、一方、出力電圧が増加する領域や漸近的に減少する領域のうちピークから遠い領域が特定非適正領域である測距センサを対象としたが、例えば出力電圧が不連続となる領域を有する測距センサであれば、その出力電圧が不連続となる領域を特定非適正領域とするように教示部材が設けられても良い。
測距センサがシフト位置報知装置と一体に設けられた構成に限らず、測距センサがシフト位置報知装置とは別体に設けられても良い。このように構成すれば、シフト位置報知装置のサイズを小型化することができ、シフトレバーの付近にシフト位置報知装置を装着し得るスペースが確保されていなくても、測距センサのみを装着し得るスペースが確保されていれば、測距センサをシフトレバーの付近に装着することで、シフトレバーのシフト位置を適切に報知することができる。その場合、教示部材が測距センサに設けられていれば良い。又、スピーカがシフト位置報知装置とは別体に設けられる構成であっても良いし、測距センサ及びスピーカがシフト位置報知装置とは別体に設けられる構成であっても良い。
又、シフト位置報知装置がシフトレバーの車両前方側に装着されている構成に限らず、シフト位置報知装置がシフトレバーの車両後方側に装着されていても良い。その場合、ロー位置の出力電圧の記憶値「Vl」から順次記憶させ、ロー位置の出力電圧の記憶値「Vl」からセカンド位置の出力電圧の記憶値「V2」を差引いた差分が第1の所定値以上であるか否かを判定することで、現在の装着位置が適切であるか否かを判定する。
車室内のフロアに配置されたシフトレバーに対して適用される構成に限らず、インストルメントパネルに配置されたシフトレバーに対して適用される構成や、ステアリングコラムに配置されたシフトレバーに対して適用される構成であっても良い。その場合、測距センサをシフト位置報知装置とは別体に設けることで、シフト位置報知装置を装着し得る十分なスペースが確保されていなくても、測距センサのみを装着し得るスペースが確保されていれば、測距センサをシフトレバーの付近に装着すれば良い。又、車室内のフロアに配置されたシフトレバーに対して適用される場合、シフト位置報知装置がセンターコンソールに装着される必要はなく、シフトレバーとの間の距離を計測可能な部位であれば、どのような部位に装着されても良い。
測距センサの発光部及び受光部がシフトレバーの移動軌跡の延長線上となるようにシフト位置報知装置が装着される構成に限らず、測距センサの発光部及び受光部がシフトレバーの移動軌跡の延長線上から外れた位置に装着され、例えば測距センサの発光部から照射された光が反射部材等で反射した後にシフトレバーで反射するようにしても良い。その場合、単に測距センサの装着位置だけでなく反射部材等の装着位置や反射角度をも含めて適切であるか否かをもユーザに対して報知することができる。
図面中、4はシフトレバー、5はシフトレバーのシフト位置報知装置、6は筐体、6bは正面部(端部)、16は測距センサ(測距手段)、18はスピーカ(報知音出力手段)、22はコントローラ(シフト位置特定手段、報知音出力制御手段)、24は不揮発性メモリ(記憶手段)、31はせり出し部(教示部材)、41はシフトレバーのシフト位置報知装置、42は引出しガイド部材(教示部材)、43は筐体、43aは正面部(端部)、51はシフトレバーのシフト位置報知装置、52は外付けガイド部材(教示部材)、53は筐体、53bは正面部(端部)である。

Claims (5)

  1. 筐体(6、43、53)に設けられ、所定方向に移動可能なシフトレバー(4)との間の距離を計測して取得した物理量を、前記シフトレバー(4)のシフト位置を特定可能な特定適正領域とシフト位置を特定不可能な特定非適正領域とを含む出力特性で出力する測距手段(16)と、
    前記シフトレバー(4)の各々のシフト位置に対応して前記測距手段(16)により取得された物理量を記憶値として記憶する記憶手段(24)と、
    前記測距手段(16)により取得された物理量と前記記憶手段(24)に記憶されている複数の記憶値とに基づいて前記シフトレバー(4)のシフト位置を特定するシフト位置特定手段(22)と、
    前記シフト位置特定手段(22)により特定された前記シフトレバー(4)のシフト位置を特定可能な報知音を報知音出力手段(18)から出力させる報知音出力制御手段(22)と、を備えたシフトレバーのシフト位置報知装置において、
    前記筐体(6、43、53)に設けられ、前記特定適正領域と前記特定非適正領域との境界を教示する教示部材(31、42、52)を備えたことを特徴とするシフトレバーのシフト位置報知装置。
  2. 請求項1に記載したシフトレバーのシフト位置報知装置において、
    前記測距手段(16)は、前記シフトレバー(4)との間の距離が所定距離未満の領域では当該距離が長くなるにつれて物理量が増加すると共に所定距離以上の領域では当該距離が長くなるにつれて物理量が減少するようにピークを持つ出力特性で出力し、
    前記教示部材(31、42、52)は、前記シフトレバー(4)との間の距離が所定距離未満の領域を前記特定非適正領域とし、前記シフトレバー(4)との間の距離が所定距離以上の領域を前記特定適正領域とすることを特徴とするシフトレバーのシフト位置報知装置。
  3. 請求項1又は2に記載したシフトレバーのシフト位置報知装置において、
    前記教示部材(31)は、前記筐体(6)に対して固定状態に設けられ、前記筐体(6)の端部(6b)から突出する長さが、前記筐体(6)の端部(6b)から前記特定適正領域と前記特定非適正領域との境界までの長さであることを特徴とするシフトレバーのシフト位置報知装置。
  4. 請求項1又は2に記載したシフトレバーのシフト位置報知装置において、
    前記教示部材(42)は、前記筐体(43)に対して収納位置と引出位置との間を往復移動可能に設けられ、前記引出位置に移動されている状態で前記筐体(43)の端部(43a)から突出する長さが、前記筐体(43)の端部(43a)から前記特定適正領域と前記特定非適正領域との境界までの長さに調整可能であることを特徴とするシフトレバーのシフト位置報知装置。
  5. 請求項1又は2に記載したシフトレバーのシフト位置報知装置において、
    前記教示部材(52)は、前記筐体(53)に対して着脱可能に設けられ、装着されている状態で前記筐体(53)の端部(53b)から突出する長さが、前記筐体(53)の端部(53b)から前記特定適正領域と前記特定非適正領域との境界までの長さに調整可能であることを特徴とするシフトレバーのシフト位置報知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102015112177A1 (de) 2014-07-28 2016-01-28 Canon Kabushiki Kaisha Bilderzeugungsvorrichtung mit abnehmbarer Fixiereinrichtung, zugehöriges Steuerverfahren und zugehöriges Steuerprogramm speicherndes Speichermedium

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