JP2014152401A - 耐久制電撥水性ポリエステル繊維布帛及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗濯耐久性のある制電性と撥水性を兼ね備え、かつ環境規制をクリアできるポリエステル繊維布帛及びその製造方法の提供。
【解決手段】JIS L−1092法に規定される繰り返し洗濯30回後の撥水度が3級以上であり、JIS L−1094法に規定される摩擦帯電圧が2500V以下であり、そして飛行時間二次イオン質量分析(TOF−SIMS)測定におけるパーフルオロオクタン酸(PFOA)含有量が検出限界未満であるフッ素系撥水剤で処理されていることを特徴とする耐久制電撥水性ポリエステル繊維布帛。
【選択図】図1

Description

本発明は布帛に関する。より詳細には、本発明は、耐久性に非常に優れた制電性及び撥水性をもち、かつ生体・環境に安全なポリエステル繊維布帛、及びその製法に関する。
合成繊維布帛は静電気を蓄積しやすく、特にポリエステル繊維布帛に関してはその傾向が顕著である。そのため、衣服の着用時に体にまとわりついたり、脱着時にバチバチという放電現象が生じたりするなどの不快感を与えるという問題がある。また、外衣用途としてこれらの布帛を用いる場合が多いが、雨や雪等により衣服が濡れるという問題もある。
静電気を抑える制電加工として、イオン性高分子活性剤で処理して繊維表面にコンプレックスを形成する方法や、親水性高分子物質と酸性、塩基性及びアミド系低分子量物質の混合物を繊維に付与後、これらを乾熱・湿熱・放射線・マイクロ波・紫外線等によって繊維表面にグラフトする方法等が提案されている。
一方、撥水加工としては、布帛に対して最終仕上げ工程でフッ素系撥水剤やシリコーン系撥水剤等の撥水剤を含浸後、乾燥熱処理を行う方法や、特に洗濯耐久性に優れているフッ素系撥水剤を使用した撥水加工が広く行われている。
しかしながら、撥水加工と制電加工を併用する場合、両処理剤の性質上、撥水性に加えて洗濯耐久性のある制電性を同時に付与することは非常に困難であった。そこで制電性を付与する為に、撥水性能をあまり低下させないようなカチオン系の界面活性剤やポリカチオン誘導体等の高分子電解質を、フッ素系樹脂に併用して処理する方法が行われているが、この方法では洗濯耐久性に乏しいという欠点がある。
例えば、以下の特許文献1、2には、繊維を親水性化合物で処理したあと、低温プラズマ処理し、しかる後に該繊維を撥水又は撥水撥油加工することを特徴とする繊維の処理方法について提案されている。また、以下の特許文献3には、ナイロン繊維に含まれるアミノ末端と反応可能な官能基を分子内に少なくとも2個以上もつ制電性を有する樹脂化合物とナイロン繊維を繊維表面上で反応せしめた後、低温プラズマ処理を行い、その上に撥水性を有する樹脂層を形成させるという方法が提案されている。しかしながら、これらの場合後から施した撥水加工が勝る為制電性が不十分となり、さらには洗濯耐久性にも乏しいという問題がある。
また、撥水加工において、多くの場合、C8テロマー(C17−)を原料としたパーフルオロオクタン酸(以下、「C8」ともいう。)系撥水剤が高濃度で使用されていることが問題である。C8テロマーを原料として撥水・撥油剤を製造する際に、微量のPFOA(パーフルオロオクタン酸:C15COOH)が副生し、このPFOAは環境残留性、人体蓄積性を有するため、世界的な動きとして予防処置的に拡散防止を行う方向で規制が進んでいる。その代替策としてパーフルオロヘキサン酸(以下、「C6」ともいう。)系撥水剤を使用する動きがある(以下の特許文献4〜6参照)が、C6系撥水剤は、C8系撥水剤に比較して撥水性能に大きく劣ると言う欠点がある。
このように、満足する洗濯耐久性のある制電性と撥水性を兼ね備えた(以下、「耐久制電撥水性」ともいう。)、かつ環境規制をクリアできるポリエステル繊維布帛及びその製造方法は未だ提供されていない。
特開昭61−97478号公報 特開平10−325078号公報 特開平11−36176号公報 特開2006−219586号公報 国際公開WO2009/041650号パンフレット 特開2010−229593号公報
本発明が解決しようとする課題は、かかる従来技術の背景に鑑み、洗濯耐久性のある制電性と撥水性を兼ね備え、かつ環境規制をクリアできるポリエステル繊維布帛及びその製造方法を提供することである。
本発明者は、上記課題を達成すべく鋭意研究し、実験を重ねた結果、まず布帛を低温プラズマで処理し、しかる後に制電剤と特定の撥水剤を同時に付与することによって、制電剤、撥水剤とも布帛に対して強固に固着し、上記課題が達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りのものである。
(1)JIS L−1092法に規定される繰り返し洗濯30回後の撥水度が3級以上であり、JIS L−1094法に規定される摩擦帯電圧が2500V以下であり、そして飛行時間二次イオン質量分析(TOF−SIMS)測定におけるパーフルオロオクタン酸(PFOA)含有量が検出限界未満であるフッ素系撥水剤で処理されていることを特徴とする耐久制電撥水性ポリエステル繊維布帛。
(2)前記フッ素系撥水剤がパーフルオロヘキサン酸(C6)系撥水剤である、前記(1)に記載の耐久制電撥水性ポリエステル繊維布帛。
(3)以下の工程:
ポリエステル繊維布帛を低温プラズマで処理し、
該処理された布帛を、飛行時間二次イオン質量分析(TOF−SIMS)測定におけるパーフルオロオクタン酸(PFOA)含有量が検出限界未満であるフッ素系撥水剤と制電剤の混合液で処理し、そして
得られた布帛を乾燥させる、
を含む、前記(1)又は(2)に記載の耐久制電撥水性ポリエステル繊維布帛の製造方法。
本発明によれば、洗濯耐久性に非常に優れた制電性及び撥水性を同時に有し、かつ環境規制をクリアできるポリエステル繊維布帛を提供することができる。
本発明の実施例4における布帛の編組織図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の布帛は、JIS L−1092法に規定される撥水性(度)評価方法において、繰り返し洗濯30回後の撥水度が3級以上であることを特徴とする。該撥水性は、好ましくは4級以上である。
また、本発明の布帛は、JIS L−1094法に規定される帯電性試験方法において、繰り返し洗濯30回後の摩擦帯電圧が2500V以下であることを特徴とする。該摩擦帯電圧は、好ましくは2000V以下、より好ましくは1500V以下である。
さらに本発明の布帛は、フッ素系撥水剤が付着され、かつ飛行時間二次イオン質量分析(TOF−SIMS)測定における該フッ素系撥水剤中のパーフルオロオクタン酸(PFOA)含有量が検出限界未満であることを特徴とする。例えば高速液体クロマトグラフィー質量分析(LC−MS)による測定でのPFOA検出限界は2〜5ppb程度とされているが、該測定ではこれより高感度の分析が可能であり、TOF−SIMS測定におけるPFOAが検出限界未満、すなわち該測定においてPFOA相当のフラグメントイオンが検出されなければ、実質的にPFOAを含有していないことの指標となる。従来、フッ素系撥水剤の主成分としては、フッ素原子と炭素原子8個が結びついたC8有機フッ素化合物(C8)が広く用いられてきたが、C8はその代謝物であるPFOAが哺乳動物の体内に蓄積することがわかり、安全性に問題があると考えられている。各メーカーはC8の製造を順次中止する見込みであり、これに替わるPFOAフリーのフッ素系撥水剤が各種開発されている。本発明ではこれらの、PFOAを実質的に含有しないフッ素系撥水剤が用いられていればよい。このような撥水剤としては、アサヒガードEシリーズ(旭硝子(株)社製)、NKガードSシリーズ(日華化学(株)社製)、ユニダインマルチシリーズ(ダイキン工業(株)社製)等が挙げられる。このような撥水剤としては、フッ素原子と炭素原子4〜6個が結びついたC4〜6有機フッ素化合物(C4〜C6)を主成分とする撥水剤が挙げられ、撥水性能の面でパーフルオロヘキサン酸(C6)系撥水剤が好ましい。これらの撥水剤は、それ自体の飛行時間二次イオン質量分析(TOF−SIMS)測定におけるPFOA含有量が検出限界未満であることが好ましい。
本発明でいうポリエステル繊維布帛とは、構成する糸素材が主としてポリエステル繊維フィラメント糸であることを特徴とする。本発明のポリエステル繊維は、主たる繰り返し単位としてエチレンテレフタレートを含み、95モル%以上、好ましくは97モル%以上、より好ましくは99モル%以上でエチレンテレフタレートを繰り返し単位として含む。エチレンテレフタレートは100モル%で繰り返し単位であってもよく、5モル%未満がその他のエステルの繰り返し単位からなるものでもよい。すなわち、本発明のポリエステル繊維に用いられるポリマーは、PET単一構造でもよく、5モル%未満がその他のエステルの繰り返し単位である共重合PETであってもよい。
共重合成分の代表例としては、以下のものが挙げられる。
酸性分としては、イソフタル酸や5−ナトリウムスルホイソフタル酸に代表される芳香族ジカルボン酸、アジピン酸やイタコン酸に代表される脂肪族ジカルボン酸などである。グリコール成分としては、エチレングリコール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコールなどである。
また、ヒドロキシ安息香酸などのヒドロキシカルボン酸も挙げられる。これらの複数が共重合されていてもよい。
さらに、本発明のポリエステル繊維には、本発明の効果を妨げない範囲で、酸化チタン等の艶消剤、熱安定剤、酸化防止剤、制電剤、紫外線吸収剤、抗菌剤、種々の顔料などの添加剤を含有してもよく、あるいはこれらの成分を共重合により含有してもよい。
本発明のポリエステル繊維の繊度は7dtex以上200dtex以下が好適に用いられ、織物に用いる場合には、5dtex以上100dtex以下であることが好ましい。さらに好ましい範囲は10dtex以上84dtex以下である。7dtex未満であると、繊度が細すぎるため、織編工程での繊維の取り扱いが困難になりやすい。100dtexを超えると、衣料用薄地織物の厚みが厚くなり、風合いが良好でない。
編物に用いる場合には、20dtex〜200dtexであることが好ましい。より好ましい範囲は30dtex〜175dtexである。20dtex未満であると繊度が細すぎるため、編成時に糸切れが発生しやすい。一方、200dtexを超えると、糸が硬くなり、編物の風合いが良好でない。
本発明のポリエステル繊維の単糸繊度は1.0dtex以上4.0dtex以下であり、好ましくは1.0dtex以上3.1dtex以下である。単糸繊度が1.0dtex未満の場合は、耐摩耗性が良好でなく、一方、単糸繊度が4dtexを超えると耐摩耗性は良好となるものの、繊維が硬くなるため、編物の風合いが良好でなく、皮膚刺激も生じやすい。
本発明の布帛は、織物や編物等布帛として得られるものであれば、糸使い、密度、組織等は特に限定されない。本発明の布帛は、例えば、織物としては、一重織物、二重織物、ヨコ二重織物、タテ二重織物、タテ・ヨコ二重織物等であることができ、また、編物としては、シングルジャージ、ダブルジャージ、シングルトリコット、ダブルトリコット、シングルラッセル、ダブルラッセル等であることができる。本発明の布帛は、中でもアウトドア用途として適している一重織物が好ましい。
ポリエステル繊維以外が含まれていてもよいが、布帛中のポリエステル繊維比率が30%以上であることが好ましく、50%以上がより好ましく、ポリエステル繊維100%からなることが最も好ましい。
本発明では、ポリエステル繊維布帛に対し、低温プラズマ処理を行うことを特徴とする。低温プラズマとは、低圧力で得られるプラズマであり、電子温度は高いが全体として気体温度は低く、個々の励起された中性粒子やイオン、電子が化学反応を促進させるために、表面処理を中心として工業的に多く利用されている。低温プラズマの発生は、繊維布帛を収容した密閉容器を真空ポンプにて減圧し、その容器中に処理を行うガスを導入する。導入ガスの種類は、不活性ガス、酸素、窒素、空気など、プラズマ重合を起こさない非重合性ガスであればいずれでもよいが、特にエッジング効果による制電剤、撥水剤の固着性の観点から、窒素ガスが好ましい。また導入するガスの圧力は、10〜260Paの範囲に調整する必要があり、その範囲を逸脱すると、低温プラズマの発生が起こらず、本発明の布帛の特徴が得られない。本発明で用いるプラズマの発生は、上述の雰囲気中に電気エネルギーを印加してグロー放電を起こすことにより得られる。このときの電気エネルギー源としては、一般的には高周波電源13.56MHzが使用される。出力0.3〜10kW/cm、照射面と生地との距離1〜25cm、処理時間1〜100秒により、所望の性能を得ることができる。
本発明では、低温プラズマ処理を行なう前に何らかの化学加工(以下、「前処理」とも言う。以下の表1参照)を施してもよく、特に制電性と撥水性を両立するためには、前もって制電剤による処理を行うことが好ましい。
本発明では、低温プラズマ処理に続いて、得られた布帛に制電剤と撥水剤の混合液を付与する(以下、「後処理」ともいう。)。本発明で用いられる制電剤とは、繊維表面上に付与された場合、それ自身の親水性により制電性能を発揮し得る有機化合物をいい、具体的には、例えば、ポリエチレンオキサイド、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、メタクリル酸ポリエチレングリコールエステル、アクリル酸ポリエチレングリコールエステル、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。本発明では、上述の制電性を有する樹脂化合物の水溶液で合成繊維布帛を処理し、制電剤は、繊維重量に基づき固形分で0.1〜5重量%付着させることが好ましい。ここで制電剤の付着量が0.1重量%未満であれば、十分な制電性能を得ることはできず、また、5重量%を超えると、風合が著しく硬化するので好ましくない。
一方、撥水剤としては、前述のように、生体・環境への安全の観点から、PFOAが実質的に副生しないC6テロマー(C13−)を原料としたC6系撥水剤を用いることが好ましい。撥水剤の付着量としては、繊維重量に対し固形分換算で0.1〜5重量%程度であることが好ましい。撥水剤の付着量が0.1重量%未満であれば、十分な撥水性能を得ることはできず、また、5重量%を超えると、風合が著しく硬化するので好ましくない。また、洗濯耐久性の観点から、撥水剤はブロック化イソシアネート架橋剤と併用するのが好ましい。
撥水剤付着量については、撥水剤の固形分濃度とピックアップ率より求めることができるが、蛍光X線法によって求めてもよい。また、撥水剤の構造は、TOF−SIMS測定によって検出されるフラグメントイオンから確認することができる。
制電剤と撥水剤は、水系エマルジョンの形でポリエステル繊維布帛に付与する。この水溶液を合成繊維布帛に付与する方法としては、繊維布帛を処理浴に浸漬した後、マングルで均一に絞り乾燥、熱処理を行なう通常のパッド−ドライ法であることができるが、本発明では特に限定しない。
このような低温プラズマ処理後に制電剤と撥水剤を水系エマルジョンの形でポリエステル繊維布帛に付与することにより、制電剤と撥水剤の両者が該布帛に対し強固に結合するため、洗濯耐久性に優れた制電性及び撥水性を合成繊維布帛に付与することができる。
続いて、前記処理された布帛を乾燥する。かかる乾燥は、熱処理であることができ、熱処理時間としては、約150〜190℃の温度で約1〜2分間であることが好ましい。このような熱処理によって、制電性及び撥水性の耐久性は大きく向上する。
本発明の布帛の目付は特に限定されないが、10〜250g/mが好ましく、より好ましくは30〜200g/mである。
本発明の布帛の厚みについても特に限定されないが、0.01〜1.2mmが好ましく、より好ましくは0.05〜0.8mmである。本明細書中、布帛の厚みは、Peacock社製の厚み測定器を用い、φ3.0cmの測定部を5gの荷重にて布帛に接触させ、3か所測定し、平均した値である。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。本発明はこれに限定されるものではない。
以下の実施例、比較例においては、以下の測定方法により評価した。
(1)撥水性
JIS L−1092 スプレー法に基づいて、以下の基準で評価した。
5級:表面に湿潤や水滴の付着がないもの
4級:表面に湿潤しないが小さな水滴の付着を示すもの
3級:表面に小さな個々の水滴状の湿潤を示すもの
2級:表面の半分の面積に湿潤を示すもの
1級:表面全体に湿潤を示すもの
各実施例、比較例で得られた布帛について、洗濯処理なし(洗濯処理前)、及びC法による繰り返し洗濯30回後の試料をそれぞれ測定した。
尚、以下の表1中、撥水性「4−5」は、4級と5級の間の状態を指し、「3−4」は、3級と4級の間の状態を指し、そして「2−3」は、2級と3級の間の状態を指す。
(2)制電性
JIS L−1094に基づき、温度20℃、湿度40%RHの条件で摩擦帯電圧を測定した。洗濯処理なし、及び上記(1)と同条件による繰り返し洗濯30回後の試料をそれぞれ測定した。
(3)飛行時間二次イオン質量分析(TOF−SIMS)測定
撥水剤自体、及び制電撥水加工された布帛について、飛行時間二次イオン質量分析装置:TRIFT・III型(Physical Electric社製)を用いて、サンプル表面におけるPFOA由来のフラグメントイオン、及びパーフルオロヘキサン酸由来のフラグメントイオンの定性分析を行なった。
[実施例1]
ポリエステル17デシテックス/18フィラメントを経糸と緯糸に使用したタフタ組織の織物を、ウォータージェットルーム織機にて製織した。得られた織物を、常法により精練、染色し、濃青色の染色布を得た。この布帛を、“TS−897”(高松油脂(株)社製、固形分25重量%):3重量%水分散液に浸漬し、圧搾機にて余剰液を除去、100℃×2分間の乾燥を行い、170℃×90秒のキュアリングを行った。その後、下記条件にて低温プラズマ処理を行い、得られた布帛に対し、“TS−897”(高松油脂(株)社製、固形分25重量%):3重量%及びフッ素系樹脂“アサヒガードAG−E082”(旭硝子(株)社製、固形分20重量%、TOF−SIMS測定においてPFOA由来のフラグメントイオンが検出されず、パーフルオロヘキサン酸(C6)に基づくフラグメントイオンが検出されたため、C6系撥水剤と判断される):4重量%及びイソシアネート架橋剤“メイカネートST”(旭硝子(株)社製):0.4重量%水分散液に浸漬し、圧搾機にて余剰液を除去、100℃×2分間の乾燥を行い、170℃×90秒のファイナルセットを行った。この布帛に対し、初期(洗濯処理なし(前))と繰り返し洗濯30回後の制電性、撥水性を評価した。各試験の結果を以下の表1に示す。尚、本布帛のTOF−SIMS測定において、PFOA由来のフラグメントイオンは検出されず、パーフルオロヘキサン酸のフラグメントイオンが検出された。
(プラズマ処理条件)
ガス・圧力:窒素53〜67Pa
印加電圧:5〜6kV
照射面と生地との距離:5cm
処理速度:20m/分
電極数:4本
[実施例2]
ポリエステル糸24デシテックス/18フィラメントを経糸に、ポリエステル糸34デシテックス/24フィラメントを緯糸に使用したリップストップ組織の織物を、ウォータージェットルーム織機にて製織した。得られた織物を、常法により精練、染色し、濃青色の染色布を得た。この布帛を、“TS−897”(高松油脂(株)社製、固形分25重量%)の3重量%及びフッ素系樹脂“アサヒガードAG−E082”(旭硝子(株)社製、固形分20重量%):4重量%及びイソシアネート架橋剤“メイカネートST”(旭硝子(株)社製):0.4重量%水分散液に浸漬し、圧搾機にて余剰液を除去、100℃×2分間の乾燥を行い、170℃×90秒のキュアリングを行った。その後、実施例1と同様の条件にて低温プラズマ処理を行い、得られた布帛に対し、“TS−897”(高松油脂(株)社製、固形分25重量%):3重量%及びフッ素系樹脂“アサヒガードAG−E082”(旭硝子(株)社製、固形分20重量%):8重量%及びイソシアネート架橋剤“メイカネートST”(旭硝子(株)社製):0.8重量%水分散液に浸漬し、圧搾機にて余剰液を除去、100℃×2分間の乾燥を行い、170℃×90秒のファイナルセットを行った。この布帛に対し、初期と繰り返し洗濯30回後の制電性、撥水性を評価した。各試験の結果を以下の表1に示す。尚、布帛のTOF−SIMS測定結果は実施例1と同様であった。
[実施例3]
ポリエステル糸17デシテックス/18フィラメントを経糸と緯糸に使用したタフタ組織の織物を、ウォータージェットルーム織機にて製織した。得られた織物を、常法により精練、染色し、濃青色の染色布を得た。この布帛に対し実施例1と同様の条件にて低温プラズマ処理を行い、得られた布帛に対し、“TS−897”(高松油脂(株)社製、固形分25重量%):6重量%及びフッ素系樹脂“アサヒガードAG−E082”(旭硝子(株)社製、固形分20重量%):4重量%及びイソシアネート架橋剤“メイカネートST”(旭硝子(株)社製):0.4重量%水分散液に浸漬し、圧搾機にて余剰液を除去、100℃×2分間の乾燥を行い、170℃×90秒のファイナルセットを行った。この布帛に対し、初期と繰り返し洗濯30回後の制電性、撥水性を評価した。各試験の結果を以下の表1に示す。尚、布帛のTOF−SIMS測定結果は実施例1と同様であった。
[実施例4]
28GGのシングル丸編み機を使用し、シリンダ側、ダイアル側ともにポリエステルW型断面加工糸84デシテックス/30フィラメントを給糸して図1の組織で構成されたタック組織の編地を得た。得られた編地を、常法により精練、染色し、白色の染色布を得た。この布帛を、“TS−897”(高松油脂(株)社製、固形分25重量%):3重量%水分散液に浸漬し、圧搾機にて余剰液を除去、100℃×2分間の乾燥を行い、170℃×90秒のキュアリングを行った。その後、下記のバッチ式条件にて低温プラズマ処理を行い、得られた布帛に対し、“TS−897”(高松油脂(株)社製、固形分25重量%):3重量%及びフッ素系樹脂“アサヒガードAG−E082”(旭硝子(株)社製、固形分20重量%):4重量%及びイソシアネート架橋剤“メイカネートST”(旭硝子(株)社製):0.4重量%水分散液に浸漬し、圧搾機にて余剰液を除去、100℃×2分間の乾燥を行い、170℃×90秒のファイナルセットを行った。この布帛に対し、初期と繰り返し洗濯30回後の制電性、撥水性を評価した。各試験の結果を以下の表1に示す。尚、布帛のTOF−SIMS測定結果は実施例1と同様であった。
(プラズマ処理条件2)
ガス・圧力:窒素20〜30Pa
出力:400W
照射面と生地との距離:200mm
処理時間:60sec
電極数:1本
[実施例5]
ポリエステル糸17デシテックス/18フィラメントを経糸と緯糸に使用したタフタ組織の織物を、ウォータージェットルーム織機にて製織した。得られた織物を、常法により精練、染色し、濃青色の染色布を得た。この布帛を、“TS−897”(高松油脂(株)社製、固形分25重量%):3重量%及びフッ素系樹脂“アサヒガードAG−E082”(旭硝子(株)社製、固形分20重量%):4重量%及びイソシアネート架橋剤“メイカネートST”(旭硝子(株)社製):0.4重量%水分散液に浸漬し、圧搾機にて余剰液を除去、100℃×2分間の乾燥を行い、170℃×90秒のキュアリングを行った。その後、実施例4と同様の条件にて低温プラズマ処理を行い、得られた布帛に対し、“TS−897”(高松油脂(株)社製、固形分25重量%):3重量%及びフッ素系樹脂“アサヒガードAG−E082”(旭硝子(株)社製、固形分20重量%):8重量%及びイソシアネート架橋剤“メイカネートST”(旭硝子(株)社製):0.8重量%水分散液に浸漬し、圧搾機にて余剰液を除去、100℃×2分間の乾燥を行い、170℃×90秒のファイナルセットを行った。この布帛に対し、初期と繰り返し洗濯30回後の制電性、撥水性を評価した。各試験の結果を以下の表1に示す。尚、布帛のTOF−SIMS測定結果は実施例1と同様であった。
[比較例1]
ポリエステル糸17デシテックス/18フィラメントを経糸と緯糸に使用したタフタ組織の織物を、ウォータージェットルーム織機にて製織した。得られた織物を、常法により精練、染色し、濃青色の染色布を得た。この布帛を、“TS−897”(高松油脂(株)社製、固形分25重量%):3重量%水分散液に浸漬し、圧搾機にて余剰液を除去、100℃×2分間の乾燥を行い、170℃×90秒のキュアリングを行った。その後、実施例1と同様の条件にて低温プラズマ処理を行い、得られた布帛を、フッ素系樹脂“アサヒガードAG−E082”(旭硝子(株)社製、固形分20重量%):4重量%及びイソシアネート架橋剤“メイカネートST”(旭硝子(株)社製):0.4重量%水分散液に浸漬し、圧搾機にて余剰液を除去、100℃×2分間の乾燥を行い、170℃×90秒のファイナルセットを行った。この布帛に対し、初期と繰り返し洗濯30回後の制電性、撥水性を評価した。各試験の結果を以下の表1に示す。尚、布帛のTOF−SIMS測定結果は実施例1と同様であった。
[比較例2]
ポリエステル糸17デシテックス/18フィラメントを経糸と緯糸に使用して製織した織物を、常法により精練、染色し、淡青色の染色布を得た。この布帛を、フッ素系樹脂“アサヒガードAG−E082”(旭硝子(株)社製、固形分20重量%):8重量%及びイソシアネート架橋剤“メイカネートST”(旭硝子(株)社製):0.8重量%水分散液に浸漬し、圧搾機にて余剰液を除去、100℃×2分間の乾燥を行い、170℃×90秒のキュアリングを行った。その後、実施例1と同様の条件にて低温プラズマ処理を行い、得られた布帛を、“TS−897”(高松油脂(株)社製、固形分25重量%):3重量%水分散液に浸漬し、圧搾機にて余剰液を除去、100℃×2分間の乾燥を行い、170℃×90秒のファイナルセットを行った。この布帛に対し、初期と繰り返し洗濯30回後の制電性、撥水性を評価した。各試験の結果を以下の表1に示す。尚、布帛のTOF−SIMS測定結果は実施例1と同様であった。
[比較例3]
ポリエステル糸17デシテックス/18フィラメントを経糸と緯糸に使用して製織した織物を、常法により精練、染色し、淡青色の染色布を得た。この布帛を、“TS−897”(高松油脂(株)社製、固形分25重量%):3重量%及びフッ素系樹脂“アサヒガードAG−E082”(旭硝子(株)社製、固形分20重量%):8重量%及びイソシアネート架橋剤“メイカネートST”(旭硝子(株)社製):0.8重量%水分散液に浸漬し、圧搾機にて余剰液を除去、100℃×2分間の乾燥を行い、170℃×90秒のキュアリングを行った。この布帛に対し、初期と繰り返し洗濯30回後の制電性、撥水性を評価した。各試験の結果を以下の表1に示す。尚、布帛のTOF−SIMS測定結果は実施例1と同様であった。
[比較例4]
ポリエステル糸17デシテックス/18フィラメントを経糸と緯糸に使用したタフタ組織の織物を、ウォータージェットルーム織機にて製織した。得られた織物を、常法により精練、染色し、濃青色の染色布を得た。この布帛を、“TS−897”(高松油脂(株)社製、固形分25重量%):3重量%水分散液に浸漬し、圧搾機にて余剰液を除去、100℃×2分間の乾燥を行い、170℃×90秒のキュアリングを行った。その後、“TS−897”(高松油脂(株)社製、固形分25重量%):3重量%及びフッ素系樹脂“アサヒガードAG−E082”(旭硝子(株)社製、固形分20重量%):4重量%及びイソシアネート架橋剤“メイカネートST”(旭硝子(株)社製):0.4重量%水分散液に浸漬し、圧搾機にて余剰液を除去、100℃×2分間の乾燥を行い、170℃×90秒のファイナルセットを行った。この布帛に対し、初期と繰り返し洗濯30回後の制電性、撥水性を評価した。各試験の結果を以下の表1に示す。尚、布帛のTOF−SIMS測定結果は実施例1と同様であった。
[比較例5]
実施例4の編地を、常法により精練、染色し、白色の染色布を得た。この布帛を “TS−897”(高松油脂(株)社製、固形分25重量%):3重量%及びフッ素系樹脂“アサヒガードAG−E082”(旭硝子(株)社製、固形分20重量%):4重量%及びイソシアネート架橋剤“メイカネートST”(旭硝子(株)社製):0.4重量%水分散液に浸漬し、圧搾機にて余剰液を除去、100℃×2分間の乾燥を行い、170℃×90秒のファイナルセットを行った。この布帛に対し、初期と繰り返し洗濯30回後の制電性、撥水性を評価した。各試験の結果を以下の表1に示す。尚、布帛のTOF−SIMS測定結果は実施例1と同様であった。
Figure 2014152401
本発明により、ポリエステル繊維布帛に対し洗濯耐久性に優れた制電性と撥水性を同時に付与することができるため、本発明は、洗濯耐久性のある制電性と撥水性を兼ね備え、かつ生体・環境に安全なスポーツウェア、アウターなどの衣服等の製造に好適に利用可能である。

Claims (3)

  1. JIS L−1092法に規定される繰り返し洗濯30回後の撥水度が3級以上であり、JIS L−1094法に規定される摩擦帯電圧が2500V以下であり、そして飛行時間二次イオン質量分析(TOF−SIMS)測定におけるパーフルオロオクタン酸(PFOA)含有量が検出限界未満であるフッ素系撥水剤で処理されていることを特徴とする耐久制電撥水性ポリエステル繊維布帛。
  2. 前記フッ素系撥水剤がパーフルオロヘキサン酸(C6)系撥水剤である、請求項1に記載の耐久制電撥水性ポリエステル繊維布帛。
  3. 以下の工程:
    ポリエステル繊維布帛を低温プラズマで処理し、
    該処理された布帛を、飛行時間二次イオン質量分析(TOF−SIMS)測定におけるパーフルオロオクタン酸(PFOA)含有量が検出限界未満であるフッ素系撥水剤と制電剤の混合液で処理し、そして
    得られた布帛を乾燥させる、
    を含む、請求項1又は2に記載の耐久制電撥水性ポリエステル繊維布帛の製造方法。
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