JP2014151929A - 製袋充填機におけるガセット形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガセット形成装置は、支持体60にフィルム幅方向に進退移動可能に配設され、筒状フィルムを内方へ押し込んでガセットを形成する押込体62と、本体部15に配設され、両シール体の近接離間方向の動きに連動して作動する作動手段と、作動手段の作動に連動して押込体62がフィルム幅方向に進退移動するように押込体62と作動手段とを係合すると共に、押込体62が受ける筒状フィルムからの反力が所定値を超えた際に、押込体62と作動手段との係合を解除する係合手段とを備える。
【選択図】図3
Description
筒状フィルムの搬送路を挟んで対向して配設されて、筒状フィルムを挟持しつつ該フィルムの搬送と共にそのフィルム搬送方向に移動する一対のシール体によって、筒状フィルムに所定間隔毎に横シールを施す製袋充填機の横シール装置に設けられ、互いに近接・離間移動する両シール体の近接離間方向の動きに連動して筒状フィルムにガセットを形成するガセット形成装置において、
前記シール体を支持する本体部と、
該本体部によって、前記シール体と共にフィルム搬送方向に移動可能に支持された支持体と、
該支持体に、前記両シール体の近接離間方向と交差するフィルム幅方向に進退移動可能に配設され、筒状フィルムを内方へ押し込んでガセットを形成する押込体と、
前記本体部または前記支持体に配設され、前記両シール体の近接離間方向の動きに連動して作動する作動手段と、
前記作動手段の作動に連動して前記押込体が前記フィルム幅方向に進退移動するように押込体と作動手段とを係合すると共に、押込体が受ける筒状フィルムからの反力が所定値を超えた際に、押込体と作動手段との係合を解除する係合手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、一対のシール体の近接離間方向の動きに連動して前進する押込体に対して所定値を超えた反力がかかった際に、押込体と作動手段との間に設けられた係合手段の係合が解除されることで、押込体の筒状フィルムに向けた前進が停止する。すなわち、両シール体が筒状フィルム内の物品を噛み込む等の異常が生じた際に、押込体の前進を簡単な機構で停止させることができ、フィルムや物品の破損を防止し得る。
請求項2に係る発明によれば、係合手段が、筒状フィルムに向けて前進させる付勢手段の付勢力によって押込体を作動手段に係合させる構成であるので、より簡単な機構とすることができる。
前記本体部に配設され、前記一対のシール体の近接離間方向の動きに連動して前記フィルム搬送方向に移動する第1連係体と、
該第1連係体に対して両シール体の近接離間方向に向いた軸周りに回動可能に連結され、第1連係体のフィルム搬送方向への移動に連動してフィルム搬送方向に移動する第2連係体と、
前記フィルム搬送方向に離間して配設され、前記本体部および前記第2連係体に対して、両シール体の近接離間方向に向いた軸周り回動可能に連結された一対のリンク体と、
両リンク体に回動可能に連結されると共に、前記係合手段を介して前記押込体と係合する作動部とを備え、
各リンク体における前記第2連係体、前記本体部および前記作動部に対する連結位置が一直線上に並ばず、両リンク体における各連結位置の配置関係および各連結位置間の長さ関係が互いに同じにされ、
前記第2連係体の移動に連動して前記作動部が前記フィルム幅方向に進退移動するよう構成されたことを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、第2連係体のフィルム搬送方向への移動に連動して、一対のリンク体が本体部との連結位置を中心に同じ向き互いに干渉することなく回動し、作動部をフィルム幅方向に進退移動させる簡単な作動手段によって、押込体を筒状フィルムに対して進退させることができる。
請求項4に係る発明によれば、支持体が一対のシール体を支持するスライドロッドに配設されているので、支持体をフィルム搬送方向への両シール体の移動に追従するように移動させることができる。
前記本体部は、固定枠と、この固定枠に高さ位置を変更可能に支持された移動枠と、固定枠に対する移動枠の高さ位置を調節する高さ調節手段とを備え、
該高さ調節手段によって前記移動枠の高さ位置と前記一対のシール体が噛み合う高さ位置と前記押込体の高さ位置とを共に変更し得るように、前記支持体が移動枠に支持されたことを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、固定枠に対する移動枠の高さ位置の変更に伴って押込体の高さ位置が変更されるので、包装する物品のサイズや包装品種の切り替えに対応してガセットを適切に形成し得る。
次に、実施例に係るガセット形成装置の作用について説明する。係合手段を介して作動手段に係合した押込体62は、両シール体12,14の近接離間方向の動きに連動して作動する作動手段によって筒状フィルムFに対して進退し、これにより筒状フィルムFを両シール体12,14が挟持するタイミングに合わせて、筒状フィルムFにガセットを形成し得る。図5に示すように、両シール体12,14が筒状フィルムF内の物品Gを噛み込む等の異常が生じて、両シール体12,14の近接離間方向の動きに連動して前進する押込体62に対して所定値を超えた反力がかかった際に、作動手段の作動部84に当接していた係合手段の係合ローラ86が該作動部84から離れて係合が解除されることで、押込体62の筒状フィルムFに向けた前進が停止する。すなわち、両シール体12,14が筒状フィルムF内の物品Gを噛み込む等の異常が生じた際に、押込体62の前進を付勢手段70と係合ローラ86からなる簡単な係合手段で停止させることができ、筒状フィルムFや物品Gの破損を抑制し得る。ここで、係合手段は、押込体62と、この押込体62を進退移動させる作動手段との間に設けられているので、前記異常発生時に作動手段を構成する部材の荷重や作動手段の作動力が押込体62および係合手段にかからず、異常発生時に係合手段をスムーズに係合解除させることができる。
本願発明は実施例の構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例に記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1)横形製袋充填機以外に、縦形製袋充填機や三方シール装置などの様々なシール手段を有する製袋充填機などに適用可能である。
(2)横シール手段は、スライドロッドを用いた構成に限定されず、両シール体を溝カムで支持・案内してボックスモーションさせる構成等、その他の構成を採用し得る。
(3)作動手段は、実施例のカムとリンク機構とを組み合わせた構成に限られず、例えばモータやエアシリンダ等の駆動源によって係合手段を介して押込体を進退させる構成など、その他の構成を採用できる。また、カム機構やリンク機構の他に、プーリ機構などのその他の連係機構を用いることができる。
(4)作動手段は、支持体に配設してもよい。
(5)作動手段のリンク機構としては、連係体、一対のリンク体および作動部によって平行リンク機構を構成してもよい。
(6)作動手段のカム機構としては、溝カムなどの平面カムやその他の構成を採用することができる。
(7)係合手段は、凹部と凸部との嵌合により押込体と作動手段とを係合し、凹部から凸部が外れることで係合解除される構成や、異常発生時に係合手段の一部または全部が破断することで係合解除される構成など、その他の構成を採用し得る。
(8)係合手段の付勢手段は、押込体を付勢する構成に限られず、例えば爪が凹部に嵌って係合する構成において、爪を凹部に挿入するように付勢する構成等、その他の構成であってもよい。
(9)押込体の押込爪は、板状等、適宜の形状を採用し得る。
18 移動枠,38 スライドロッド,60 支持体,62 押込体,70 付勢手段,
78 第1連係体,80 第2連係体,82a 軸部,82 リンク体,84 作動部,
F 筒状フィルム,S 横シール
Claims (5)
- 筒状フィルム(F)の搬送路(11)を挟んで対向して配設されて、筒状フィルム(F)を挟持しつつ該フィルム(F)の搬送と共にそのフィルム搬送方向に移動する一対のシール体(12,14)によって、筒状フィルム(F)に所定間隔毎に横シール(S)を施す製袋充填機の横シール装置に設けられ、互いに近接・離間移動する両シール体(12,14)の近接離間方向の動きに連動して筒状フィルム(F)にガセットを形成するガセット形成装置において、
前記シール体(12,14)を支持する本体部(15)と、
該本体部(15)によって、前記シール体(12,14)と共にフィルム搬送方向に移動可能に支持された支持体(60)と、
該支持体(60)に、前記両シール体(12,14)の近接離間方向と交差するフィルム幅方向に進退移動可能に配設され、筒状フィルム(F)を内方へ押し込んでガセットを形成する押込体(62)と、
前記本体部(15)または前記支持体(60)に配設され、前記両シール体(12,14)の近接離間方向の動きに連動して作動する作動手段と、
前記作動手段の作動に連動して前記押込体(62)が前記フィルム幅方向に進退移動するように押込体(62)と作動手段とを係合すると共に、押込体(62)が受ける筒状フィルム(F)からの反力が所定値を超えた際に、押込体(62)と作動手段との係合を解除する係合手段とを備えた
ことを特徴とする製袋充填機におけるガセット形成装置。 - 前記係合手段は、前記支持体(60)と前記押込体(62)との間に配設されて該押込体(62)を筒状フィルム(F)に向けて付勢する付勢手段(70)の付勢力によって、押込体(62)と作動手段とを係合するよう構成され、該付勢手段(70)による付勢力が前記所定値に設定されていることを特徴とする請求項1記載の製袋充填機におけるガセット形成装置。
- 前記作動手段は、
前記本体部(15)に配設され、前記一対のシール体(12,14)の近接離間方向の動きに連動して前記フィルム搬送方向に移動する第1連係体(78)と、
該第1連係体(78)に対して両シール体(12.14)の近接離間方向に向いた軸周りに回動可能に連結され、第1連係体(78)のフィルム搬送方向への移動に連動してフィルム搬送方向に移動する第2連係体(80)と、
前記フィルム搬送方向に離間して配設され、前記本体部(15)および前記第2連係体(80)に対して、両シール体(12,14)の近接離間方向に向いた軸周り回動可能に連結された一対のリンク体(82,82)と、
両リンク体(82,82)に回動可能に連結されると共に、前記係合手段を介して前記押込体(62)と係合する作動部(84)とを備え、
各リンク体(82,82)における前記第2連係体(80)、前記本体部(15)および前記作動部(84)に対する連結位置が一直線上に並ばず、両リンク体(82,82)における各連結位置の配置関係および各連結位置間の長さ関係が互いに同じにされ、
前記第2連係体(80)の移動に連動して前記作動部(84)が前記フィルム幅方向に進退移動するよう構成されたことを特徴とする請求項1または2記載の製袋充填機におけるガセット形成装置。 - 前記支持体(60)は、前記一対のシール体(12,14)を支持するスライドロッド(38)に、該スライドロッド(38)の前記近接離間方向の移動を許容するように配設されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の製袋充填機におけるガセット形成装置。
- 前記横シール装置は、横形製袋充填機に配設され、
前記本体部(15)は、固定枠(16)と、この固定枠(16)に高さ位置を変更可能に支持された移動枠(18)と、固定枠(16)に対する移動枠(18)の高さ位置を調節する高さ調節手段とを備え、
該高さ調節手段によって前記移動枠(18)の高さ位置と前記一対のシール体(12,14)が噛み合う高さ位置と前記押込体(62)の高さ位置とを共に変更し得るように、前記支持体(60)が移動枠(18)に支持されたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の製袋充填機におけるガセット形成装置。
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