JP2014151702A - 車両フロア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリを車内に取り付ける作業を効率よく行えるようにする。
【解決手段】車両フロア構造のフロアカーペット10は、ドレンホース25が挿通するホース用貫通孔15の周縁部から延びる第1の切込み11および第2の切込み12が形成される。第1の切込み11は、ホース用貫通孔15の周縁部から前後方向に所定位置まで延び、所定位置から車幅方向の一方向に屈曲して延び、切込み方向がホース用貫通孔15がある側で前後方向に変わるように切り込まれ、前後方向に延びて終端11eとなる。第2の切込み12は、ホース用貫通孔15の周縁部から、終端11eがある側と反対側の車幅方向に延び、車両前後方向に沿って両側に分岐して延びる。
【選択図】図3

Description

本発明は、フロアカーペットが敷設された車両フロア構造に関する。
車両(自動車)の車室の床には、フロアパネル上にフロアカーペットが敷設されている。このフロアカーペットを敷くことで、車内の外観性、遮音性および断熱性等の特性を向上させている。
一方で、近年、車内にバッテリを搭載する自動車が普及しつつある。このバッテリには、稼働時に発生する水分等の液体を自動車の外部に排出するために、ドレンホースが取り付けられている。フロアパネルには、ドレンホース内を流れる液体を外部に排出するためのドレン孔が形成される。
バッテリを車内に取り付ける際に、バッテリはフロアカーペット上に設置されることとなる。このため、フロアカーペットには、ドレンホースを挿通させるための貫通孔やスリットが必要となる。また、ドレンホースがドレン孔に連結されているときに、ドレンホースから室内への漏洩を防ぐため、連結部にフロアカーペットが挟まれないようにする必要がある。
フロアカーペットにスリットを形成するもとしては、例えば特許文献1に開示されるフロアカーペット等が知られている。この例では、ケーブルを挿通させるための貫通孔およびスリットがフロアカーペットに形成されている。
特許第4693837号公報
ドレンホースをフロアパネルのドレン孔に取り付ける場合には、フロアカーペットの貫通孔にドレンホースを貫通させた状態で、ドレン孔に取り付ける。この場合、作業員がドレン孔の位置を確認しやすくするために、貫通孔の周囲にはスリットを形成しておく必要がある。作業者は、このスリットを用いてカーペットを折り返して、ドレン孔を確認する。このスリットを、例えば特許文献1に開示された例を用いることもできる。
ところが、この例では、フロアカーペットを一方向にしか折り返すことができない。その結果、作業者がドレン孔を確認しにくくなることがある。そのため、ドレンホースを取り付けた状態でフロアカーペットの端末を挟み込むなどの組付け上の不具合が発生することがある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、バッテリを車内に取り付ける作業を効率よく行うことができる車両フロア構造を提供することである。
上記目的を達成するため本発明に係る車両フロア構造は、車両の下部に配置されて、バッテリに取り付けられたドレンホース内を流れる液体を前記車両の外部に排出するためのドレン孔が形成されたフロアパネルと、前記フロアパネルを上方から覆い、前記ドレンホースが貫通可能な貫通孔が形成されたフロアカーペットと、を有する車両フロア構造において、前記フロアカーペットには、前記貫通孔の周縁部から延びる第1の切込みおよび第2の切込みが互いに独立して形成され、前記第1の切込みは、前記貫通孔の周縁部から車両前後方向に沿って所定位置まで延び、前記所定位置から車幅方向の一方向に屈曲して延び、切込み方向が前記貫通孔がある側の車両前後方向に変わるように切り込まれ、車両前後方向に沿って前記貫通孔より車両前後方向後方まで延びて終端となるように形成され、前記第2の切込みは、前記貫通孔の周縁部から、前記第1の切込みの前記終端がある側と反対側の車幅方向に沿って延び、さらに車両前後方向に沿って両側に分岐して延びるように形成されている。
また、本発明に係る車両フロア構造は、前記第1の切込みが、前記所定位置から屈曲する前記一方向とは反対方向の車幅方向に延びるように切り込まれる。
また、本発明に係る車両フロア構造は、前記フロアパネル上で、前記車両内に配置される座席の下方には、車両高さ方向に突出しながら車幅方向に沿って延びるように設けられて、前記フロアカーペットにより上方から覆われるように配置されたクロスメンバを有し、前記フロアカーペットが前記クロスメンバを覆うとき、前記クロスメンバの車両前後方向後方に、前記フロアカーペットの一部が車両前後方向の後方に面する縦壁部を形成し、前記第1の切込みおよび前記第2の切込みは、前記縦壁部よりも車両前後方向後方に形成されている。
請求項1に係る発明によれば、フロアカーペットに第1の切込みおよび第2の切込みを形成することにより、第1の切込みが貫通孔の少なくとも半周を取り囲んで開き、第2の切込みが第1の切込みと車両前後方向の反対側に開くため、広い作業スペースを確保して、ドレンホースをフロアパネル側に連結する際のフロアカーペットの挟み込みを防ぐことが可能となり、作業性を向上させることができる。
また、第2の切込みを車幅方向に長く形成できるため、車両前後方向のスペースが狭い場合でも、広い開口を得られることができる。
また、請求項2に係る発明によれば、第2の切込みによるフロアカーペットのカーペット片を開く作業が、更に容易になり、作業性を向上させることができる。
また、請求項3に係る発明によれば、貫通孔の前方に近接してクロスメンバの盛り上がる部分があるため、その上を覆うフロアカーペットには縦壁部が形成される。縦壁部は、自重により下側への荷重が発生する。この荷重により、第2の切込みで折り曲げられる部分には、下側方向の力がドレンホースに向かって閉じる方向に作用する。したがって、ドレンホースをドレン孔に連結した後は、フロアカーペットが閉じて、フロアパネル等からの音漏れが抑制されて、静粛性を向上させることができる。
また、請求項3に係る発明によれば、クロスメンバの前側には座席に着座した乗員の足が置かれることでフロアカーペットが引っ張られやすい状態であっても、第1の切込みおよび第2の切込みがクロスメンバの後方に形成されているため、クロスメンバの盛り上がる部分で堰き止められて、足で引っ張られたときに発生するフロアカーペットの動きの影響を受けにくくすることができる。これにより、第1の切込みおよび第2の切込みきが開いた状態になるのを抑制することができる。
本発明に係る一実施形態の車両フロア構造を部分的に示す概略斜視図で、フロアパネル、フロアカーペットおよびバッテリが上下方向に分離した状態を示している。 図1のフロアパネル、フロアカーペットおよびバッテリ等を車幅方向から見た側断面図である。 図2の上面図である。 図3のホース用貫通孔の周辺を拡大して示す拡大上面図である。
以下、本発明に係る車両フロア構造の一実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
図1は、本実施形態の車両フロア構造を部分的に示す概略斜視図で、フロアパネル1、フロアカーペット10およびバッテリ20が上下方向に分離した状態を示している。図1では、第1の切込み11および第2の切込み12の図示は省略している。図2は、図1のフロアパネル1、フロアカーペット10およびバッテリ20等を車幅方向から見た側断面図である。図2では、フロアパネル1は床面を線で示している。
図3は、図2の上面図である。図2および図3では、バッテリ20の本体部21は、仮想的に二点鎖線で示し、取付け部22の図示は省略している。
図4は、図3のホース用貫通孔15の周辺を拡大して示す拡大上面図である。図4では、第1の折曲げライン31および第2の折曲げライン32と、これらのライン31、32で折り曲げられたカーペット片と、をそれぞれ二点鎖線で示している。
本実施形態の車両フロア構造は、以下、車内にバッテリ20が搭載される自動車のフロア構造を例に挙げて説明する。先ず、当該車両フロア構造の構成について説明する。
車両フロア構造は、図1に示すように、フロアパネル1と、クロスメンバ7と、フロアカーペット10と、を有する。また、この車両フロア構造には、バッテリ20が搭載されている。バッテリ20にはドレンホース25が取り付けられている。
フロアパネル1は、自動車のフロア構造を構成する主要部材で、車両室内の床面を形成する。このフロアパネル1には、ドレンホース25が連結されるドレン孔3が形成されている。また、このフロアパネル1には、バッテリ20を固定するための固定部材4が取り付けられている。この例では、四個の固定部材4が互いの間隔をあけて取り付けられている。各固定部材4には、ボルト33を螺合するためのボルト孔5が形成されている。
クロスメンバ7は、図2に示すように、フロアパネル1上に取り付けられている。このクロスメンバ7は、運転席または助手席の座席(共に図示せず)の下方で、当該座席が取り付けられる位置の車両方向前後それぞれに配置され、フロアパネル1の上に取り付けられている。
クロスメンバ7は、いわゆる補強材で、フロアパネル1の床面に対して車両高さ方向に突出しながら、車幅方向に沿って延びるように設けられている。
フロアーペット10は、フロアパネル1およびクロスメンバ7を車室内で上方から覆うように配置される。フロアカーペット10が室内に面する側が床面となる。このフロアカーペット10には、図3に示すように、複数の本体設置用貫通孔14と、ドレンホース25を通すためのホース用貫通孔15と、二つの切込み、すなわち第1の切込み11および第2の切込み12と、が形成されている。
本体設置用貫通孔14は、バッテリ20の本体を固定するための貫通孔で、詳細は後述する。
ホース用貫通孔15は、ドレンホース25が挿通するように形成された貫通孔である。また、第1の切込み11および第2の切込み12は、作業者がドレンホース25をドレン孔3に連結するときに、ドレン孔3を確認しやすくするために形成されている。これらの切込みの形状については、後で詳細に説明する。
フロアカーペット10がクロスメンバ7を覆うとき、図2に示すように、クロスメンバ7の車両前後方向の後方に、フロアカーペット10の床面側の一部が車両前後方向の後方に面するように縦壁部16が形成される。この縦壁部16は、車両方向前方にいくに従って車両方向上方に向かうように形成された斜面である。フロアカーペット10は、バッテリ20が設置される部分と、クロスメンバ7を覆う部分の頂上とで、段差が形成されている。
ここで、第1の切込み11および第2の切込み12の形状について図3および図4を用いて説明する。
先ず、第1の切込み11について説明する。第1の切込み11は、ホース用貫通孔15の周縁部から車両前方に向かって延び、車幅方向に沿って両側に分岐する。分岐したうちの車幅方向の一方向(図3および図4における上方)は、ドレンホース25の半径と略等しい長さになるように切り込まれる。
もう一方は、図3および図4における下方の車幅方向に沿って延び、円弧を描きながら車両後方に向かって切り込まれる。さらに、車両前後方向に沿ってホース用貫通孔15より車両前後方向の後方まで延びて終端11eとなるように切り込まれる。
以下、図4を用いて、第1の切込み11の形状を、複数の部分に分けて詳細に説明する。
第1の切込み11は、前後方向切込み部11aと、屈曲切込み部11bと、切込み方向変更部11cと、終端切込み部11dと、を含む。以下、これら各部の形状を説明する。
前後方向切込み部11aは、ホース用貫通孔15の周縁部から車両前後方向に沿って所定位置まで延びる。このとき、前後方向切込み部11aの延長上にホース用貫通孔15の中心があるように形成されている。
屈曲切込み部11bは、上述の所定位置から、すなわち前後方向切込み部11aの貫通孔から離れた方の端部から、車幅方向に沿って両側に屈曲して延びる。すなわち、当該端部(所定位置)で分岐するように構成されている。
上述したように、屈曲切込み部11bの分岐したうちの図4の上方に分岐した方で、第2の切込み12に近づく方の屈曲切込み部11bは、分岐した部分から切込み端までの長さが、ドレンホース25の半径にほぼ等しくなるように切り込まれている。
切込み方向変更部11cは、屈曲切込み部11bの分岐したもう一方の端部から、切込み方向が車両前後方向に変わるように切り込まれる。この例では、円弧を描くように切り込まれている。当該円弧の中心は、ホース用貫通孔15がある方にある。
終端切込み部11dは、切込み方向変更部11cに連続するように切り込まれ、車両前後方向の後方に沿って切込みの終端11eとなる位置まで切り込まれる。
次に、第2の切込み12について説明する。第2の切込み12は、ホース用貫通孔15の周縁部から、第1の切込み11の終端11eがある側と反対側の車幅方向に沿って延び、車両前後方向に沿って両側に分岐して延びる。当該第2の切込み12は、全体でT字形状になるように形成されている。
第2の切込み12は、車幅方向切込み部12aと、分岐切込み部12bと、を含む。以下、これら各部の形状を説明する。
車幅方向切込み部12aは、ホース用貫通孔15の周縁部から、上述したように第1の切込み11の終端11eがある側と反対側に車両前後方向に沿って延びる。すなわち、周縁部から図4における上方に延びている。この例では、車幅方向切込み部12aが延びる方向は、第1の切込み11の前後方向切込み部11aが延びる方向に対して、互いに90度になるように切り込まれている。また、車幅方向切込み部12aの延長上にホース用貫通孔15の中心があるように形成されている。
分岐切込み部12bは、車幅方向切込み部12aのホース用貫通孔15から離れた方の端部から車両前後方向に沿って両側に分岐して延びる。
分岐切込み部12bの一方の端部、この例では車両前後方向の後方の端部(後端部12d)は、第1の切込み11の終端11eと互いに結ばれて形成される仮想線で、折曲げ可能である。当該仮想線は、後述する第1の折曲げライン31で、図4では、二点鎖線で示している。
この第1の折り曲げライン31がホース用貫通孔15と車両高さ方向(上下方向)に重ならないように、分岐切込み部12bの後端部12dおよび終端11eの位置が定められている。すなわち、終端切込み部11dの車両前後方向長さは、後端部12dとの関係で決まるもので、この例では、第1の切込み11は、終端11eが後端部12dよりも車両方向後方にあるように形成される。
分岐切込み部12bの前端部12cは、屈曲切込み部11bの図4における上端部と互いに結ばれて形成される仮想線で、折曲げ可能である。当該仮想線は、後述する第2の折曲げライン32で、図4では、二点鎖線で示している。
続いて、バッテリ20の構成について説明する。
バッテリ20は、比較的小型のもので、本体部21と、取付け部22と、ドレンホース25と、を有する。このバッテリ20は、フロアカーペット10上で、クロスメンバ7の後方に固定される。フロアカーペット10のホース用貫通孔15は、バッテリ20の車両前後方向の前方部と、縦壁部16と、の間に形成されている。
本体部21は、ブレーキ作動時などの減速エネルギにより発電された電気を蓄える機能を有している。
取付け部22は、本体部21に取り付けられており、この例では四箇所形成される。これらの取付け部22には、それぞれボルト用貫通孔23が形成されている。図1では、これらの四個の取付け部22のうちの二個が、紙面手前側に示されている。
ドレンホース25は、本体部21に取り付けられており、本体部21による電源供給等で生じた水分等の液体を、自動車の外部に排水させるためのものである。このドレンホース25は、本体部21の車両前方側に引き回されている。ドレンホース25の先端部は、フロアパネル1のドレン孔3に連結される。ドレンホース25の先端部には、ドレン孔3に差し込んで固定するための接続部材25aが取り付けられている。
ここで、バッテリ20の固定について説明する。先ず、本体部21を以下の手順で固定する。
バッテリ20のボルト用貫通孔23、フロアカーペット10の本体設置用貫通孔14、フロアパネル1のボルト孔5が互いに連通するように配置する。その後、ボルト用貫通孔23および本体設置用貫通孔14をボルト33が貫通した状態で、当該ボルト33をボルト孔5に螺号する。この作業を四箇所について行うことで、本体部21がフロアカーペット10を介してフロアパネル1に固定される。
次に、ドレンホース25をドレン孔3に差し込む手順について説明する。
初めにドレンホース25をホース用貫通孔15の付近まで引き回しておく。
その後、第1の切込み11の終端11eと、第2の切込み12の分岐切込み部12bの後端部12dとが互いに結ばれて形成される第1の折曲げライン31で、図4における矢印Xの方向にフロアカーペット10を折り曲げる。このとき、ホース用貫通孔15を含むカーペット片が上側になるように折り曲げる。
次に、第1の切込み11の屈曲切込み部11bの図4における上端部と、第2の切込み12の分岐切込み部12bの前端部12cとが互いに結ばれて形成される第2の折曲げライン32で、図4における矢印Yの方向にフロアカーペット10を折り曲げる。このとき、ホース用貫通孔15を含むカーペット片が上側になるように折り曲げる。
この状態で、ドレンホース25をドレン孔3に差し込む。その後、各カーペット片を元の位置に戻す。すなわち、ホース用貫通孔15周辺が折り曲げられた状態から平坦な状態にする。これにより、ドレンホース25がホース用貫通孔15に挿通した状態で、ドレン孔3に差し込まれる。以上で、ドレンホース25をドレン孔3に差し込む作業が完了する(図2)。
以上の説明からわかるように本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
第1の切込み11がホース用貫通孔15の半周以上を取り囲んで開き、第2の切込み12が第1の切込み11と車両前後方向の反対側に開く。すなわち、第1の折曲げライン31および第2の折曲げライン32でカーペット片を開くため、フロアカーペット10を前後2方向に折り返すことが可能となる。このため、ホース用貫通孔15の周辺には、ホース用貫通孔15単体の開口面積に対して、大きな開口面積を得ることができる。このため、ドレンホース25の取付け先であるドレン孔3の周辺を、作業者が明確に確認できる。
また、第2の折曲げライン32で前側にカーペット片を開くことができるので、フロアパネル1のドレン孔3の全周についてフロアカーペット10を開くことができる。
その結果、作業スペースが確保され、作業者がドレン孔3を確認しやすい状態でドレンホース25をドレン孔3に差し込むことが可能となり、作業者の誤組付け等を防ぐことができる。さらに、ドレンホース25をフロアカーペット10に挿通させてドレン孔3に取り付けるとき、フロアカーペット10の端部の挟込みや巻込み等を抑制することができる。
バッテリ20とクロスメンバ7の後方の縦壁部16との間の前後方向長さは短いため、作業スペースが狭い。このような狭いスペースでは、フロアカーペット10の切込みを単純に長くすることができない。
これに対して本実施形態によれば、第2の切込み12の車幅方向切込み部12aを車幅方向に長く形成でき、前後方向のスペースを極力小さくすることが可能になる。これにより、上述したような比較的狭いスペースにおいても、ドレンホース25をドレン孔3に取り付けるときに、すなわち作業時に、十分な開口を確保することが可能になる。
ホース用貫通孔15のみを形成する場合、ホース用貫通孔15を大きくする必要があるため、ドレン孔3の周辺の形状等のフロアパネル1が乗員に直接見えてしまうことがある。これに対して、本実施形態では、第1および第2の切込み11、12により折り返しを設けていることで、組み付いた後に、フロアパネル1のドレン孔3の周辺にフロアカーペット10を被せることができる。その結果、外観の見栄え等の特性(外観性)が向上する。
ホース用貫通孔15の横にT字形の第2の切込み12を形成することで、フロアカーペット10とドレンホース25との車両前後方向のラップ量を減らすことができる。そのため、フロアカーペット10の折り返しで、ドレンホース25取付け部分、すなわち、ドレン孔3の周辺に、より確実に蓋をすることができる。
また、本実施形態では、ホース用貫通孔15の前後に折曲げライン31、32が形成されている。折曲げられた部分がもとの状態に戻ろうとする力が作用する。これにより、フロアカーペット10が閉じられて、静粛性を保つことができる。
ホース用貫通孔15の前方に近接してクロスメンバ7の盛り上がる部分があるため、その上を覆うフロアカーペット10には縦壁部16が形成される。縦壁部16は、自重により下側への荷重が発生する。
この荷重により第2の折曲げライン32には、下側方向の力が発生する。この力により、ドレンホース25に向かって閉じる方向に作用する。したがって、ドレンホース25をドレン孔3に連結した後は、フロアカーペット10が閉じて、フロアパネル1等からの音漏れが抑制されて、静粛性を向上させることが可能になる。
また、クロスメンバ7の前側には座席に着座した乗員の足が置かれるため、フロアカーペット10が引っ張られやすくなる。この引っ張り力は、ホース用貫通孔15の周囲のフロアカーペット10を開こうとする力となる。しかし、本実施形態の第1の切込み11および第2の切込み12は、クロスメンバ7の後方に形成されているため、クロスメンバ7の盛り上がる部分で堰き止められて、足で引っ張られたときに発生するフロアカーペット10の動きの影響を受けにくくすることができる。これにより、第1および第2の切込み11、12が開いた状態になるのを抑制することが可能になる。
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
上記の実施形態では、第1の切込み11の屈曲切込み部11bは、前後方向切込み部11aのホース用貫通孔15から離れた方の端部で分岐するように構成されているが、これに限らない。一方(図4の下方)のみに屈曲させてもよい。
また、切込み方向変更部11cは、円弧を描くように切り込まれているが、これに限らない。屈曲するように切り込んでもよい。
前後方向切込み部11aおよび車幅方向切込み部12aそれぞれの延長上に、ホース用貫通孔15の中心があるように形成されているが、これに限らない。ホース用貫通孔15の中心を通らなくてもよい。
また、ドレンホース25をドレン孔3に取り付ける前に、バッテリ20の本体部21をボルト33等で固定しているが、これに限らない。本体部21を固定する前にドレンホース25をドレン孔3に連結してもよい。
1 フロアパネル
3 ドレン孔
4 固定部材
5 ボルト孔
7 クロスメンバ
10 フロアカーペット
11 第1の切込み
11a 前後方向切込み部
11b 屈曲切込み部
11c 切込み方向変更部
11d 終端切込み部
11e 終端
12 第2の切込み
12a 車幅方向切込み部
12b 分岐切込み部
12c 前端部
12d 後端部
14 本体設置用貫通孔
15 ホース用貫通孔
16 縦壁部
20 バッテリ
21 本体部
22 取付け部
23 ボルト用貫通孔
25 ドレンホース
25a 接続部材
31 第1の折曲げライン
32 第2の折曲げライン
33 ボルト

Claims (3)

  1. 車両の下部に配置されて、バッテリに取り付けられたドレンホース内を流れる液体を前記車両の外部に排出するためのドレン孔が形成されたフロアパネルと、
    前記フロアパネルを上方から覆い、前記ドレンホースが貫通可能な貫通孔が形成されたフロアカーペットと、
    を有する車両フロア構造において、
    前記フロアカーペットには、前記貫通孔の周縁部から延びる第1の切込みおよび第2の切込みが互いに独立して形成され、
    前記第1の切込みは、前記貫通孔の周縁部から車両前後方向に沿って所定位置まで延び、前記所定位置から車幅方向の一方向に屈曲して延び、切込み方向が前記貫通孔がある側の車両前後方向に変わるように切り込まれ、車両前後方向に沿って前記貫通孔より車両前後方向後方まで延びて終端となるように形成され、
    前記第2の切込みは、前記貫通孔の周縁部から、前記第1の切込みの前記終端がある側と反対側の車幅方向に沿って延び、さらに車両前後方向に沿って両側に分岐して延びるように形成されていること、
    を特徴とする車両フロア構造。
  2. 前記第1の切込みは、前記所定位置から屈曲する前記一方向とは反対方向の車幅方向に延びるように切り込まれることを特徴とする、請求項1に記載の車両フロア構造。
  3. 前記フロアパネル上で、前記車両内に配置される座席の下方には、車両高さ方向に突出しながら車幅方向に沿って延びるように設けられて、前記フロアカーペットにより上方から覆われるように配置されたクロスメンバを有し、
    前記フロアカーペットが前記クロスメンバを覆うとき、前記クロスメンバの車両前後方向後方に、前記フロアカーペットの一部が車両前後方向の後方に面する縦壁部を形成し、
    前記第1の切込みおよび前記第2の切込みは、前記縦壁部よりも車両前後方向後方に形成されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の車両フロア構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017128179A (ja) * 2016-01-19 2017-07-27 マツダ株式会社 自動車の補機配設構造
JP2021014164A (ja) * 2019-07-11 2021-02-12 トヨタ紡織株式会社 乗物用カーペット

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