JP2014151480A - 積層ポリエステルフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 色剤を含有するポリエステルフィルムの少なくとも片面に、アルキル鎖を有するポリアミンを含有する塗布層を有することを特徴とする積層ポリエステルフィルム。
【選択図】 なし
Description
有機溶剤としては、例えばn−ブチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、エチルアルコール、メチルアルコール等の脂肪族または脂環族アルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール等のグリコール類、n−ブチルセルソルブ、エチルセルソルブ、メチルセルソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコール誘導体、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸アミル等のエステル類、メチルエチルケトン、アセトン等のケトン類、N−メチルピロリドン等のアミド類が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの有機溶剤は単独で用いてもよいが、必要に応じて2種以上を併用してもよい。
ΔE*abは値が低いほど抽出液の透明性が高く、積層フィルム表面への色剤のブリードアウトを抑制していると言える。
ポリエステル1gに対し、フェノール/テトラクロロエタン:50/50(重量比)の混合溶媒を100mlの比で加えて溶解させ、30℃で測定した。
株式会社島津製作所製遠心沈降式粒度分布測定装置SA−CP3型を用いて、ストークスの抵抗則に基づく沈降法によって粒子の大きさを測定した。測定により得られた粒子の等価球形分布における積算(体積基準)50%の値を用いて平均粒径とした。
塗布層の表面をRuO4で染色し、エポキシ樹脂中に包埋した。その後、超薄切片法により作成した切片をRuO4で染色し、塗布層断面をTEM(株式会社日立ハイテクノロジーズ製 H−7650、加速電圧100V)を用いて測定した。
実施例および比較例で作成したフィルムを、180度のオーブンで10分間加熱する。
その後、熱処理をした当該フィルムを、塗布層表面が箱の内側になるように折り、縦20cm、横12.5cm、高さ5cmの箱形の形状をつくる。次いで、上記の方法で作成した箱の底面(250cm2)に接触するようにジメチルホルムアミド10mLを入れて3分間放置した後、ジメチルホルムアミドを回収し、縦12.5mm、横12.5mm、高さ45mmの石英製の液セルに入れ、液セルを光路長が12.5mmとなるように株式会社島津製作所社製分光光度計「UV−3100PC」に設置して透過度の測定を行い、2°視野、標準D65光源の時のL*値、a*値、b*値の値を求めた。同様にして、リファレンスとなるジメチルホルムアミドのL*値、a*値、b*値を求め、その差ΔL*、Δa*、Δb*を前述の数式(1)に代入し、リファレンスのジメチルホルムアミドに対するΔE*ab値を算出した。
フィルムを、180度のオーブンで10分間加熱する。その後、熱処理をした当該フィルムを、塗布層表面が箱の内側になるように折り、上部が開いている縦20cm、横12.5cm、高さ5cmの箱形の形状とし、次いで、上記の方法で作成した箱の底面(250cm2)に接触するようにジメチルホルムアミド10mLを入れて3分間放置した後、ジメチルホルムアミドを回収し、蛍光灯下にて、目視により色剤の抽出度合の判別を行い、以下の基準により評価した。
○:色剤の流出が極僅かに認められる
×:色剤の流出度合が酷い
なお、実施例および比較例で用いている重量%とは、不揮発分での重量%を意味している。
(A)ポリアリルアミン
(A−1):明細書中記載の化学式(1)の重量平均分子量が25000であるアリルアミンのホモ重合体
(A−2):明細書中記載の化学式(1)の重量平均分子量が1600であるアリルアミンのホモ重合体
(A−3):明細書中記載の化学式(1)の重量平均分子量が8000であるアリルアミンのホモ重合体
(B−1)
ジアリルジメチルアンモニウムクロライドとN−メチロールアクリルアミドとN−Nジメチルアクリルアミドを重量比率で90/5/5の比率で共重合させた、数平均分量が20000である、主鎖にカチオンを有するカチオン性基含有樹脂
(B−2):アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステルを共重合した、ガラス転移温度(Tg)が50℃のアクリル樹脂
(B−3):下記の組成で構成されたポリエステル樹脂
酸成分:テレフタル酸/イソフタル酸/5−ソジウムスルホイソフタル酸//ジオール成分:エチレングリコール/1,4−ブチレングリコール =55/40/5//65/35(mol%)
(C−1):ポリグリセロールポリグリシジルエーテル。
(C−2):オキサゾリン化合物であるエポクロス WS−500(株式会社日本触媒製)
(D)粒子
平均粒径0.07μmのシリカ粒子
テレフタル酸ジメチル100重量%とエチレングリコール60重量%とを出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム・4水塩0.09重量%を反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後実質的にエステル交換反応を終了した。この反応混合物にエチルアシッドフォスフェート0.04重量%、三酸化アンチモン0.04重量%、平均粒径が1.9μmのシリカ粒子0.05重量%を加えて、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、4時間を経た時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させた。得られたポリエステルの極限粘度は0.65dl/gであった。
ポリエステル−Aの製造において、平均粒径が1.9μmのシリカ粒子0.05重量%を加えず、重縮合反応を3時間15分とする以外はポリエステル−Aと同様の方法でポリエステルを得て、さらにかかるポリエステルを225℃−0.3mmHgの条件下で15時間固相重合を行った。得られたポリエステルの極限粘度は0.78dl/gであった。
ポリエステル−B 100重量%を乾燥した後、三菱化学株式会社製ダイアレジンレッドHS(ぺリノン系) 0.4重量%、三菱化学株式会社製ダイアレジンブルーH3G(アントラキノン系) 0.8重量%、および三菱化学株式会社製ダイアレジンイエローF(イソキノリン系) 0.3重量%を押出機にて溶融混練りしポリエステル−Cを得た。得られたポリエステルの極限粘度は0.61dl/gであった。
ポリエステル−Aを表層の原料とし、ポリエステル−Cを中間層の原料として、2台の押出機に各々を供給し、各々285℃で溶融した後、30℃に設定した冷却ロール上に2種3層の構成で厚み構成比がA/C/A=3/19/3となるよう共押出し、冷却固化させて未延伸シートを得た。次いで、ロール周速差を利用してフィルム温度85℃で縦方向に3.4倍延伸した後、この縦延伸フィルムの片面に、表1に示す塗布液を塗布し、テンターに導き、横方向に93℃で4.3倍延伸した後、225℃で熱処理を施して、塗布層の膜厚(乾燥後)が0.05μmの塗布層を有する厚さ25μmのポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムを評価したところ、下記表2に示すとおり、色剤のブリードアウト防止性能は良好であった。
実施例1において塗布する、塗布液を下記表1に示す塗布剤組成と塗布厚に変更する以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは、下記表2に示すとおり、色剤のブリードアウト防止性能は良好であった。
実施例1において塗布する、塗布液を下記表1に示す塗布剤組成と塗布厚に変更する以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは、下記表2に示すとおり、色剤のブリードアウト防止性能は極めて悪かった。
Claims (2)
- 色剤を含有するポリエステルフィルムの少なくとも片面に、アルキル鎖を有するポリアミンを含有する塗布層を有することを特徴とする積層ポリエステルフィルム。
- アルキル鎖を有するポリアミンが炭素数18以下のアミン化合物をモノマーとして含有するポリマーである請求項1に記載の積層ポリエステルフィルム。
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