JP2014150746A - 干し柿乾燥用の乾燥用具と、この干し柿乾燥用の乾燥用具を利用した干し柿吊込み方法 - Google Patents

干し柿乾燥用の乾燥用具と、この干し柿乾燥用の乾燥用具を利用した干し柿吊込み方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 干し柿の製造において、天日乾燥の欠点である、乾燥日数変動、黒変・かびや腐敗果が発生し、品質・歩留低下と、製品の計画出荷が難しい等を無くす、機械乾燥が進んでいる。即ち、乾燥機による製造方法である。しかし、乾燥機に配備する剥皮した柿と、乾燥トレイの構造等の管理が十分でなく、品質・歩留低下に対して、改良の余地がある。
【解決手段】 本発明は、乾燥トレイには、剥皮した柿落下防止用の孔を有する底部を設け、空気流通用の多数の孔等を開設した構成とし、この乾燥トレイの一方向(短手方向、又長手方向)に、順列し、剥皮した柿を、一個、又は数個吊下することを特徴としたので、効率的に、高品質の干柿を、歩留まりよく製造できる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、干し柿乾燥用の乾燥用具と、この干し柿乾燥用の乾燥用具を利用した干し柿吊込み方法に関する。
干し柿の製造方法は、従来の天日乾燥から、機械化されている(乾燥機の活用である)。その理由は、特開2006−101752号公報(文献(1))に記載されたように「天日乾燥による弊害、例えば、日数は、20日から1ヶ月と大変長く、天候によって乾燥日数が変動し、かつ黒変等による品質低下が生じる。天候によって、かびや腐敗果が発生し、品質・歩留り低下があること、又は製品の計画出荷が難しいこと等」である。
また、干し柿の吊込み方法は、軒先、又は剥皮した柿専用建屋に、竿、棚、棒材と紐、及び/又は、吊具を利用して、すだれ状に吊下げる方法が知られている。この吊込み方法は、剥皮した柿が、移動し、吊下げ時等において、接触し、剥皮した柿が傷むこと、また、乾燥が不均一になり易いこと、等の問題があった。
そして、この天日乾燥、及び/又は、吊込みの弊害を解消するものとして、次のような文献(1)〜文献(4)が挙げられるとともに、そこで使用されている剥皮した柿(へた取り、皮剥ぎ、脱渋等処理した柿を云う)の吊下げ手段は、工夫されているが、改良すべき点が考えられる。
特開2006−101752号公報(文献(1))に記載された発明は、乾燥機の収容部外側に設けた温度調節器と、収容部内部に二つの空気流通路と、整流部を配備し、この収容部に、吊持具に吊下した剥皮した柿(へた取り、皮剥ぎ、脱渋等処理した柿を云う)を支持したコンテナを収容、かつ乾燥する構造を提案する。しかし、文献(1)は、剥皮した柿を、吊し棒に、整然と吊下する方法が開示されておらず、乾燥ムラと歩留り低下が考えられる。また、乾燥機内を循環する温風、又は空気で、剥皮した柿が揺れ、剥皮した柿が接触し、品質低下と、歩留低下が考えられる。
また、特開平1−98468号公報(文献(2))に記載された発明は、乾燥室と、この乾燥室に、除湿、加温した空気を供給する機械室でなる干し柿製造装置であり、この乾燥室に乾燥台車を収容する構造であって、この乾燥台車には、多数本の竿を水平支持するとともに、この竿には、多数生柿を吊下げた紐を掛架する構造である。しかし、文献(2)は、文献(1)と同様な問題を抱えている。
特開平9−107878号公報(文献(3))は、文献(1)と同様に、乾燥機を利用した発明であり、この発明は、除湿機と乾燥機を備えた乾燥室に柿を収納し、所定の温度に調節され乾燥・除湿させる乾燥工程と、休乾のための適温に調節される休乾工程の組合せであり、かつこの乾燥工程と休乾工程を、交互に行う構造であって、乾燥室の吊し棒に、剥皮した柿を吊下げ支持する構造である。しかし、文献(2)は、乾燥機から温風、又は冷風に関する風向、風量制御の開示がなく、また、剥皮した柿を、吊し棒に、整然と吊下する方法が開示されておらず、乾燥ムラと歩留り低下が考えられる。
その他、一般的な、乾燥トレイ(エビラ、セイロ等の乾燥用容器)に関しては、特開2003−92980号公報(文献(4))と、特開平10−210928号公報(文献(5))がある。この発明は、乾燥トレイの構造であって、例えば、乾燥トレイ(セイロ)の底部の改良、又は乾燥トレイ(食品乾燥用具)のコーナー用ジョイントを利用した乾燥トレイの製造方法に関する。従って、乾燥処理対象物(魚介類の干物等)の吊下げ方、乾燥トイレの利用の仕方等に関するものではないし、また、本発明が目的とする、剥皮した柿を整然、かつ格子状に吊下する構造でなく、剥皮した柿の乾燥トレイとしては、十分でない。
特開2006−101752号公報 特開平1−98468号公報 特開平9−107878号公報 特開2003−92980号公報 特開平10−210928号公報
上記に鑑み、本発明は、次のようなことを意図する。
「イ」 剥皮した柿を、乾燥トレイに、整然、かつ格子状に吊下できる。
「ロ」 剥皮した柿を、乾燥トレイに、整然、かつ格子状に吊下できるので、温風、及び/又は、湿気を含んだ空気を、迅速に循環できる。また、剥皮した柿を、効率的、かつ短時間に乾燥可能である。さらに、乾燥トレイを流れる温風、又は空気で、剥皮した柿が揺れることがなく、剥皮した柿の接触を無くし、品質向上と、歩留低下回避を意図する。
「ハ」 乾燥トレイに、風路として役立つ、孔を開設したので、剥皮した柿を、効率的、かつ短時間に乾燥可能である。
「ニ」 乾燥トレイに孔を設けた底部は、剥皮した柿の落下防止に役立ち、かつこの落下による他の剥皮した柿への衝突回避と、品質劣化防止を回避できる。
「ホ」 剥皮した柿を整然、かつ格子状に吊下する構造とすることで、剥皮した柿を、スムース、かつ簡易に、乾燥トイレに吊下げ可能である。
「ヘ」 また、剥皮した柿を整然、かつ格子状に吊下する構造とすることで、経験を要さず、剥皮した柿を、乾燥トイレに吊下げ可能である。
前記「イ」〜「ヘ」を達成するために、下記の請求項1〜6を提供する。
請求項1には、剥皮した柿用の吊具と、この吊具を支持する乾燥トレイ(エビラ)と、この乾燥トレイが段積みされる乾燥機でなる干し柿の乾燥装置の乾燥用具であって、
前記乾燥トレイは、下部に剥皮した柿落下防止用の孔、又はネットを備えた底部を設けるとともに、側壁に空気流通用の多数の開口を設けた構成とし、
また、前記乾燥トレイの一方向(短手方向、又長手方向)に、前記吊具を、順列し、取付け可能とした干し柿の乾燥装置の乾燥用具である。
請求項2は、請求項1に記載の干し柿乾燥用の乾燥用具であって、
前記乾燥トレイは、内側対峙壁面に、各鍔片を設け、この各鍔片に、等間隔で突起を複数形成し、この突起に、前記吊具の両端の孔を差込み係止する構成とした干し柿乾燥用の乾燥用具である。
請求項3は、請求項1に記載の干し柿乾燥用の乾燥用具であって、
前記吊具の孔は、吊具に等間隔で設ける構成とした干し柿乾燥用の乾燥用具である。
請求項4は、請求項1に記載の干し柿乾燥用の乾燥用具であって、
前記乾燥トレイの鍔片間に吊具を等間隔で設け、前記吊具の孔に剥皮した柿を等間隔で設け、この乾燥トレイに、複数の剥皮した柿を、等間隔で吊下げる構成とした干し柿乾燥用の乾燥用具である。
請求項5は、剥皮した柿用の吊具と、この吊具を支持する乾燥トレイ(エビラ)と、この乾燥トレイが段積みされる乾燥機でなる干し柿の乾燥装置の乾燥用具であって、
多数の剥皮した柿を、複数本の吊具の各孔に、順次、係止し、この吊具に複数個の剥皮した柿を吊下し、この剥皮した柿を吊下した複数本の吊具を形成し、
この剥皮した柿を吊下した吊具を、前記乾燥トレイの各突起に、順次、支持し、この各乾燥トレイに、格子状に剥皮した柿を(等間隔に)吊下し、
この格子状に剥皮した柿を吊下した各乾燥トレイを、乾燥機の棚に、順次、支持し、
前記乾燥機により、格子状に、複数吊下した剥皮した柿を、乾燥する構成とした干し柿乾燥用の乾燥用具を利用した干し柿吊込み方法である。
請求項6は、請求項5に記載の乾燥用具を利用した干し柿吊込み方法であって、
前記剥皮した柿を吊下した複数本の吊具を形成する構成を、連作り作業とし、
また、前記格子状に剥皮した柿を吊下した各乾燥トレイを、乾燥機の棚に、順次、支持する構成を、棚掛け作業とし、
で行う構成とした干し柿乾燥用の乾燥用具を利用した干し柿吊込み方法である。
請求項1の発明は、干し柿乾燥用の乾燥用具であって、
乾燥トレイには、剥皮した柿落下防止用の孔を有する底部と、空気流通用の多数の孔等を開設した構成とし、この乾燥トレイの一方向(短手方向、又長手方向)に、順列し、剥皮した柿を、一個、又は数個吊下することを特徴としたので、下記の効果がある。
「イ」 剥皮した柿を、乾燥トレイに、整然、かつ格子状に吊下できる。
「ロ」 剥皮した柿を、乾燥トレイに、整然、かつ格子状に吊下できるので、温風、及び/又は、湿気を含んだ空気を、迅速に循環できる。また、剥皮した柿を、効率的、かつ短時間に乾燥可能である。さらに、乾燥トレイを流れる温風、又は空気で、剥皮した柿が揺れることがなく、剥皮した柿の接触を無くし、品質向上と、歩留低下回避ができる。
「ハ」 乾燥トレイに、風路として役立つ、孔を開設したので、剥皮した柿を、効率的、かつ短時間に乾燥可能である。
「ニ」 乾燥トレイの孔を設けた底部は、剥皮した柿の落下防止に役立ち、かつこの落下による他の剥皮した柿への衝突回避と、品質劣化防止を回避できる。
また、請求項2の発明は、乾燥トレイは、内側対峙壁面に、各鍔片を設け、この各鍔片に、等間隔で突起を複数形成し、突起に、前記吊具の両端の孔を差込み係止する構成としたので、前記の効果に、下記の効果がある。
「ホ」 剥皮した柿を整然、かつ格子状に吊下する構造とすることで、剥皮した柿を、スムース、かつ簡易に、乾燥トイレに吊下げ可能である。
請求項3の発明は、吊具の孔は、吊具に等間隔で設ける構成としたので、前記「イ」〜「ニ」の効果を達成できる。
請求項4の発明は、乾燥トレイの鍔片間に吊具を等間隔で設け、吊具の孔に剥皮した柿を等間隔で設けて吊下げる構成としたので、前記「イ」〜「ホ」の効果に、下記の効果を達成できる。
「ヘ」 剥皮した柿を整然、かつ格子状に吊下する構造とすることで、経験を要さずに、剥皮した柿を、乾燥トイレに吊下げ可能である。
請求項5の発明は、剥皮した柿用の吊具と、この吊具を支持する乾燥トレイと、この剥皮した柿を乾燥する乾燥機に使用する干し柿乾燥用の乾燥用具であって、
多数の剥皮した柿を、複数本の吊具の各孔に、順次、係止し、剥皮した柿を吊下した複数本の吊具を形成し、剥皮した柿を吊下した吊具を、乾燥トレイの各突起に、順次、係止し、格子状に剥皮した柿を吊下し、各乾燥トレイを、乾燥機の棚に、順次、差込み係止し、乾燥する構成としたので、前記「イ」〜「ヘ」の効果がある。
請求項6の発明は、剥皮した柿を吊下した複数本の吊具を形成する連作り作業と、格子状に剥皮した柿を吊下した各乾燥トレイを、乾燥機の棚に、順次、差込み係止する棚掛け作業と、で行う構成としたので、前記「イ」〜「ヘ」の効果がある。
乾燥機(業界では、横吹き循環式の乾燥機)の一例の断面模式図 乾燥機(業界では、上向き循環式の乾燥機)の一例の断面模式図 作業台に吊具と、剥皮した柿を乗せた状態の俯瞰図 一本の吊具に、複数個の剥皮した柿を係止した状態で、乾燥トレイに吊下げる(係止する)過程を示した俯瞰模式図 図4の作業が、順次、進行していく過程と、その要部を拡大して示した俯瞰図 移動台車に、乾燥トレイに、複数個の剥皮した柿を、それぞれ係止し、この乾燥トレイを、収容した状態の縮尺模式図
図1は横吹き循環式の乾燥機Aの一例であり、送風機1と、熱交換器2、並びに缶体3、図示しないバーナ等でなる熱源装置と、乾燥トレイ5を多数収容できる多段の棚6を有する。この熱源装置で生成された温風は、矢印Xの如く、乾燥室7内を横方向X1のように移動し、乾燥トレイ5間、及び/又は、剥皮した柿W間の隙間を通った後、湿潤し、この湿潤した空気は、熱源装置にリターンする如く、循環する。この循環を介して、乾燥トレイ5に吊下した剥皮した柿Wを、効率よく、かつ略均等に乾燥する。
図2は上吹き循環式の乾燥機Bの一例であり、送風機1と、熱交換機2(熱交換器)、並びに缶体3、図示しないバーナ等でなる熱源装置と、乾燥トレイ5を多数収容できる多段の棚6を有する。この熱源装置で生成された温風は、矢印Yの如く、乾燥室7内を縦方向Y1のように移動し、乾燥トレイ5間、及び/又は、剥皮した柿W間の隙間を通った後、湿潤し、この湿潤した空気は、熱源装置にリターンする如く、循環する。この循環を介して、乾燥トレイ5に吊下した剥皮した柿Wを、効率よく、かつ略均等に乾燥する。
図3〜図6に示した、乾燥トレイ5の構造と、この乾燥トレイ5に、剥皮した柿Wを吊下げる吊具8の構造について説明する。
図3に示した作業台Cには、複数の細い板状の吊具8と、この吊具8に吊下する剥皮した柿Wがある。この吊具8の長手方向Eには、等間隔で、剥皮した柿Wを差込み、かつ係止する(支持の一例である)係止手段を設ける。この係止手段は、吊具8の杆部(本体)に多数個設けた異形形状の孔8aである。孔8aは、環状の差込み部8b(引抜部)と、収斂された係止部8cで構成する。例えば、剥皮した柿Wのヘタ上の枝W1と、残した折曲枝部W2を、差込み部8bより入れ込み、係止部8cで係止する(支持の一例である)。例えば、吊具8を手で支持し、又は移動しても落下しない構造である。また、その取外しは、逆の操作で、簡便にできる。吊具8は、後述する乾燥トレイ5に掛止めする。吊具8の、例えば、長手方向Eの両端に取付孔8dが設けられており、この取付孔8dを乾燥トレイ5の突起に係止しして支持する(支持の一例である)。また、吊具8の長手方向Eの寸法は、人が把持、移動時に支持する最適な長さを示すが、必ずしも、限定されない。尚、図示しないが、他の例の吊具は、板材、プラスチック材で、側面視してL形となる折曲片と、本体で構成し、この折曲片は、持ち手として利用する。また、本体には、多数個の差込み孔(引抜孔)と、長手方向Eの面より略35°〜45°に立設した多数個の立上吊片(吊片)を形成する。この立上吊片には、切欠係止部(例えば、三角形状の掛止部等の掛止部)を備え、この切欠係止部に枝W1の折曲枝部W2を掛け止め(喰込み掛け止め)に最適な例である。立上吊片の取付け、取外しと、その効果は、前述の孔8aより有効と考えられる。この例では、差込み孔より枝W1を差入れ、切欠係止部に折曲枝部W2を掛止め係止する構造である。その他は、前述の吊具8に準ずる。その他として、吊具8等は縄、紐等の他の材料でもよく、要は、前記の如く、吊具8等を把持、又は移動等の所作の際に、剥皮した柿Wが落下しないことと、取外しが容易な構造であれは、限定されない。尚、図示しないが、係止部8c(切欠係止部)は、大小の枝W1を係止するために、係止幅等を大小とする(寸法変更する)ことも可能である。
図5に示した乾燥トレイ5は、方形状の箱型であり、その四周辺を形成する側壁5aには、空気流通用の多数の開口50(孔、溝、スリット、ネットの隙間等の空気流通部)が開設されている。この開口50は、空気の流れを抑制しつつ、乾燥トレイ5内において、拡散できる形状と、開口面積(数)を備えている。即ち、この開口50は、空気が、乾燥トレイ5と剥皮した柿W間を素通りせず、この剥皮した柿Wの周辺を、万遍なく(迂回するが如く)流れるような構造とする。従って、剥皮した柿Wを効率よく、かつ迅速に乾燥できる。そして、対峙する長手方向E1(図示しないが、短手方向Fも有り得るが、吊具8が長くなる)の両側壁5a内面には、例えば、鍔片51が設けられており、この鍔片51には、突起52(溝、切込み、磁石「吊具着磁」等の係止手段)が等間隔に形成されている。乾燥トレイ5の底部(一例で有り、例えば、中間底部、上底部等もある)に、孔53を設け、吊具8より落下した剥皮した柿Wを受止めるとともに、他の剥皮した柿Wとの接触、及び/又は、衝突等を回避し、傷、乾燥ムラの発生回避と、品質劣化回避等を図る。また、この乾燥トレイ5の側壁5aの高さは、剥皮した柿Wを吊下げた際に、剥皮した柿Wを底部より離間する高さ寸法Z(立ち)を有する(剥皮した柿Wが底部に接触しないようにし、品質の向上と、傷を無くし、かつ乾燥の均一化、又は甘味の均一化等を図る)。尚、図示しないが、吊具8等は、乾燥トレイ5の側壁5aの長手方向E1に、等間隔で設けた係止部(切欠部、突起部等)をガイドとして架承する構造、また、側壁5aの長手方向E1に、等間隔で設けた係止部(切欠孔、突起部等)をガイドとして差込み架承する構造、等でも可能である。
図6に示した移動台車Dには、棚D1が等間隔で設けられており、この棚D1間に、乾燥トレイ5が、差込み収容される。
また、図示しないが、移動台車Dに乾燥トレイ5等と剥皮した柿Wを収容し、直接、乾燥機Aに収容することも可能である。但し、この移動台車Dに空気流通用の手段(孔等)を設ける必要がある。
続いて、図3〜図6に示した、剥皮した柿Wを、吊具8を利用して乾燥トレイ5の一方向(短手方向F、又は長手方向E1「図示せず」)に、順列するように、吊下げる(支持する)方法の一例を説明する。先ず、図3の如く、作業台Cに、多数の剥皮した柿Wと、吊具8を準備する。この吊具8(図示しない、吊具は、板材を利用してプレス加工等する)の差込み部8b(図示しない、差込み孔)より係止部8c(図示しない、切欠係止部)に向かって枝W1と折曲枝部W2を差込み係止する(差込み支持する)。この作業を繰返し、吊具8に剥皮した柿Wを吊下げる。図中の途中過程の状態を示している。この吊具8に、等間隔で剥皮した柿Wを吊下げた場合には、図4の如く、乾燥トレイ5の短手方向F(一方向)に、剥皮した柿Wを吊下げた吊具5を、順次、支持する。この支持した際に、剥皮した柿Wが底部、又は孔53に触れないことが肝要である。この作業を繰返し、乾燥トレイ5の長手方向E1に向かって、かつその短手方向F(一方向)に沿って順列し、吊下げることで、乾燥トレイ5の全体に等間隔で、格子状に、剥皮した柿Wを吊下げる。従って、乾燥トレイ5に、剥皮した柿Wが整然と、かつ格子状に配備される(連作り作業)。
また、この格子状に吊下された剥皮した柿Wの周辺には、等間隔で、空気が流れる隙間G(空間)が形成される。この乾燥トレイ5に、剥皮した柿Wが配備された状態で、乾燥トレイ5を把持し、持運んでも、剥皮した柿Wは、確実に保持されている。従って、従来の長く吊下げる方法の問題である、収容時、及び/又は、持運び時において、隣接する剥皮した柿Wに接触することがなく、品質劣化と、歩留まり低下を回避できる。さらに、ネット53上等への落下がなく、かつ品質・歩留まり低下等が回避される。
そして、この乾燥トレイ5に、剥皮した柿Wが、格子状に吊下された状態で、乾燥トレイ5を把持して、移動台車Dの棚D1に、順次、収容されることで、図6に示した状態となる。移動台車Dを乾燥機Aの近傍に移動し、乾燥トレイ5を、取出し、かつ把持して、順次、乾燥棚A1に収容する(棚掛け作業)。この収容時、及び/又は、持運び時において、隣接する剥皮した柿Wに接触することがなく、品質劣化と、歩留まり低下を回避できる(従来の長く吊下げる方法の問題点の解消となる)。
前述の如く、連作り作業と棚掛け作業が、何人も、簡易に、かつ迅速に行える。また、その疲労の程度も少ない。
乾燥機Aに乾燥トレイ5が収容された状態で、熱交換機2(熱源装置)で生成された温風は、送風機1で圧送され、矢印Yの如く、乾燥室7内を、例えば、横方向Y(図1参照)、又は縦方向Y1(図2参照)のように移動し、各乾燥トレイ5の開口50、及びネット53より、その内部に到り、多数の剥皮した柿W間の隙間Gを通った後、湿潤し、この湿潤した空気は、熱交換機2にリターンする如く、循環する。この循環を介して、乾燥トレイ5に吊下した剥皮した柿Wを、効率よく、かつ略均等に乾燥する。この乾燥時において、乾燥トレイ5に吊下された剥皮した柿Wは、格子状に、かつ安定した状態で、吊下(支持)されており、温風で揺れることなく、及び/又は、隣接する剥皮した柿Wに接触することがなく、品質劣化と、歩留まり低下を回避できる。また、剥皮した柿Wの落下を回避でき、同様に、品質劣化と、歩留まり低下を回避できる。そして、また、乾燥後に、この乾燥機Aより、乾燥済の剥皮した柿Wを、取出し、かつ持運びする時にも、前述の収容と持運びと同様な状態となり、極めて、重宝する。
以上で説明した各実施例と説明は、好ましい一例を示したものであり、同様な効果と特徴を有する他の構造、手段は、本発明の範疇である。
1 送風機
2 熱交換機
3 缶体
5 乾燥トレイ
5a 側壁
50 開口
51 鍔片
52 突起
53 ネット
6 棚
8 吊具
8a 掛止孔
8b 差込み部
8c 係止部
8d 取付孔
A 乾燥機
B 乾燥機
C 作業台
D 移動台車
D1 棚
E 長手方向
E1 長手方向
F 短手方向
G 隙間
X 矢印
Y 矢印
X1 横方向
Y1 縦方向
Z 高さ寸法
W 剥皮した柿
W1 枝
W2 折曲枝部

Claims (6)

  1. 剥皮した柿用の吊具と、この吊具を支持する乾燥トレイ(エビラ)と、この乾燥トレイが段積みされる乾燥機でなる干し柿の乾燥装置の乾燥用具であって、
    前記乾燥トレイには、剥皮した柿落下防止用の孔、又はネットを備えた底部を設けるとともに、側壁に空気流通用の多数の開口を設けた構成とし、
    また、前記乾燥トレイの一方向に、前記吊具を、順列し、取付け可能とした干し柿の乾燥装置の乾燥用具。
  2. 請求項1に記載の干し柿乾燥用の乾燥用具であって、
    前記乾燥トレイは、内側対峙壁面に、各鍔片を設け、この各鍔片に、等間隔で突起を複数形成し、この突起に、前記吊具の両端の孔を差込み係止する構成とした干し柿乾燥用の乾燥用具。
  3. 請求項1に記載の干し柿乾燥用の乾燥用具であって、
    前記吊具の孔は、吊具に等間隔で設ける構成とした干し柿乾燥用の乾燥用具。
  4. 請求項1に記載の干し柿乾燥用の乾燥用具であって、
    前記乾燥トレイの鍔片間に吊具を等間隔で設け、前記吊具の孔に剥皮した柿を等間隔で設け、この乾燥トレイに、複数の剥皮した柿を、等間隔で吊下げる構成とした干し柿乾燥用の乾燥用具。
  5. 剥皮した柿用の吊具と、この吊具を支持する乾燥トレイ(エビラ)と、この乾燥トレイが段積みされる乾燥機でなる干し柿の乾燥装置の乾燥用具であって、
    多数の剥皮した柿を、複数本の吊具に、順次、支持し、この吊具に複数個の剥皮した柿を吊下し、この剥皮した柿を吊下した複数本の吊具を形成し、
    この剥皮した柿を吊下した吊具を、前記乾燥トレイの各突起に、順次、係止し、この各乾燥トレイに、格子状に剥皮した柿を吊下し、
    この格子状に剥皮した柿を吊下した各乾燥トレイを、乾燥機の棚に、順次、支持し、
    前記乾燥機により、格子状に、複数吊下した剥皮した柿を、乾燥する構成とした干し柿乾燥用の乾燥用具を利用した干し柿吊込み方法。
  6. 請求項5に記載の乾燥用具を利用した干し柿吊込み方法であって、
    前記剥皮した柿を吊下した複数本の吊具を形成する構成を、連作り作業とし、
    また、前記格子状に剥皮した柿を吊下した各乾燥トレイを、乾燥機の棚に、順次、支持する構成を、棚掛け作業とし、
    で行う構成とした干し柿乾燥用の乾燥用具を利用した干し柿吊込み方法。
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