JP3204700U - 減圧乾燥機及び減圧乾燥システム - Google Patents

減圧乾燥機及び減圧乾燥システム Download PDF

Info

Publication number
JP3204700U
JP3204700U JP2016001469U JP2016001469U JP3204700U JP 3204700 U JP3204700 U JP 3204700U JP 2016001469 U JP2016001469 U JP 2016001469U JP 2016001469 U JP2016001469 U JP 2016001469U JP 3204700 U JP3204700 U JP 3204700U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drying
drying chamber
dried
vacuum dryer
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016001469U
Other languages
English (en)
Inventor
博志 西性
博志 西性
Original Assignee
株式会社テクモア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社テクモア filed Critical 株式会社テクモア
Priority to JP2016001469U priority Critical patent/JP3204700U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3204700U publication Critical patent/JP3204700U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

【課題】減圧設備を大型化することなく、被乾燥物の増加に対応可能な減圧乾燥機及び減圧乾燥システムを提供する。【解決手段】被乾燥物を減圧下で乾燥させる減圧乾燥機1を、被乾燥物を収容する乾燥室、乾燥室内に供給される空気を取り込むための吸気口21、吸気口から取り込まれた空気を加熱するヒーター、乾燥室内の空気を循環させる循環ファン、乾燥室内の空気を乾燥室外に強制排気する排気ファン及び乾燥室から排出された空気を外部に放出する排気口28を少なくとも備える複数の乾燥ユニット2と、複数の乾燥ユニット2の各乾燥室内の温度及び気圧を、乾燥ユニット2毎に個別に制御する制御部3とで構成する。【選択図】図1

Description

本考案は、被乾燥物を減圧下で乾燥させる減圧乾燥機及びこの減圧乾燥機を備える減圧乾燥システムに関する。より詳しくは、植物由来又は動物由来の被乾燥物を乾燥させるための減圧乾燥機及び減圧乾燥システムに関する。
野菜や果物などの植物由来の被乾燥物又は肉や魚などの動物由来の被乾燥物を乾燥させる際は、熱風乾燥機、遠赤外線乾燥機及び減圧乾燥機など様々な種類の乾燥機が用いられている。これら従来の乾燥機の中でも減圧乾燥機は、乾燥室内の気圧を下げることにより、常圧乾燥よりも低い温度で被乾燥物中の水分を蒸発させることができ、加熱による成分の分解を抑えることが可能であることから、食品分野での需要の増加が期待されている。
一般に、減圧乾燥機は、密閉状の乾燥室の内部に、室内の空気を循環させる循環ファンと、室内の空気を温めるヒーターと、乾燥室内の空気を吸い出して室圧を下げる減圧ファンなどが設けられた構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−101966号公報
しかしながら、前述した従来の減圧乾燥機は、より多くの被乾燥物を乾燥できるように乾燥室を大容量化すると、乾燥室内を減圧にするための設備も大型化しなければならず、設置スペースが増大すると共に装置価格も増加するという問題がある。また、乾燥室を大容量化すると、被乾燥物の乾燥むらが生じ易くなり、被乾燥物の乾燥に要する時間も長くなるという問題が生じる。更に、乾燥室の大容量化には、加熱処理や洗浄処理などの乾燥前の処理、及び乾燥室内への被乾燥物の搬入を、一度に大量に行わなければならず、生産効率が低下するという問題もある。
そこで、本考案は、減圧設備を大型化することなく、被乾燥物の増加に対応可能な減圧乾燥機及び減圧乾燥システムを提供することを目的とする。
本考案に係る減圧乾燥機は、被乾燥物を減圧下で乾燥させる減圧乾燥機であって、前記被乾燥物を収容する乾燥室、前記乾燥室内に供給される空気を取り込むための吸気口、前記吸気口から取り込まれた空気を加熱するヒーター、前記乾燥室内の空気を循環させる循環ファン、前記乾燥室内の空気を前記乾燥室外に強制排気する排気ファン及び前記乾燥室から排出された空気を外部に放出する排気口を少なくとも備える複数の乾燥ユニットと、前記複数の乾燥ユニットの各乾燥室内の温度及び気圧を、乾燥ユニット毎に個別に制御する制御部とを有する。
本考案の減圧乾燥機は、更に、被乾燥物が載置された複数のトレイが高さ方向に多段に配置される1又は複数の棚を有し、前記棚が前記乾燥室に出し入れ可能となっていてもよい。
その場合、例えば前記乾燥室の床面に、前記棚を移動させるための回転ローラー付レールが配設されていてもよい。
また、前記乾燥室には2以上の棚を収容することができ、その場合、前記乾燥ユニットには、前記棚毎に前記ヒーター及び前記循環ファンを設けることができる。
一方、本考案の減圧乾燥機は、前記制御部により前記乾燥室内の温度をシーケンス制御し、相互に異なる2以上の温度条件により段階的に前記被乾燥物を乾燥させることもできる。
また、本考案の減圧乾燥機は、前記複数の乾燥ユニットの各乾燥室内の温度、気圧及び湿度のうち少なくとも1つを表示する表示部を備えていてもよい。
本考案に係る減圧乾燥システムは、前述した減圧乾燥機と、前記複数の乾燥ユニットの各乾燥室内の温度、気圧及び湿度のうち少なくとも1つを表示する表示装置とを備える。
本考案によれば、減圧のための設備を大型化することなく、被乾燥物の増加に対応可能な減圧乾燥機及び減圧乾燥システムを実現することができる。
A及びBは本考案の第1の実施形態の減圧乾燥機の外観を示す斜視図である。 Aは図1に示す減圧乾燥機1の正面図であり、Bは平面図であり、Cは側面図である。 Aは図2Aに示すx−x線による断面図であり、Bは図2Bに示すy−y線による断面図である。 Aは図1に示す減圧乾燥機1に用いられる棚の構成例を示す斜視図であり、Bは棚5に配置されるトレイ50,51を示す斜視図である。 Aは棚5の移動機構を示す一部断面斜視図であり、BはAに示すレール9と台車6との連結部分の拡大図である。 A〜Cは乾燥ユニット2の乾燥室20内に棚5を搬入する方法を工程順に示す斜視図である。 図1に示す減圧乾燥機1の制御部2の動作を示すブロック図である。 本考案の第2の実施形態に係る減圧乾燥システムの構成例を示す模式図である。
以下、本考案を実施するための形態について、添付の図面を参照して、詳細に説明する。なお、本考案は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
先ず、本考案の第1の実施形態に係る減圧乾燥機について説明する。図1A,Bは本実施形態の減圧乾燥機の外観を示す斜視図であり、図2Aは図1に示す減圧乾燥機1の正面図であり、図2Bは平面図であり、図2Cは側面図である。また、図3A,Bは図1に示す減圧乾燥機1の内部構造を示す図であり、図3Aは図2Aに示すx−x線による断面図であり、図3Bは図2Bに示すy−y線による断面図である。
本実施形態の減圧乾燥機1は、植物由来又は動物由来の被乾燥物を減圧下で乾燥させるものであり、図1A,B及び図2A〜Cに示すように、複数の乾燥ユニット2と、これらの乾燥ユニット2を制御する制御部3とで構成されている。
[被乾燥物]
本実施形態の減圧乾燥機1は、野菜や果物などの植物由来の被乾燥物、肉や魚などの動物由来の被乾燥物又はこれらを加工した食品類などの乾燥に用いられる。植物由来の被乾燥物としては、例えば、野菜、果実、芋類、花きなどの農産物が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、植物から得られるものであればよい。また、動物由来の被乾燥物としては、例えば、魚や貝などの水産物や、肉、卵、牛乳又はこれらの加工品などの畜産物が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、動物から得られるものであればよい。更に、これらの被乾燥物は、乾燥前に加熱処理や洗浄処理などが施されていてもよい。
[乾燥ユニット2]
図3A,Bに示すように、本実施形態の減圧乾燥機1の各乾燥ユニット2には、それぞれ被乾燥物を減圧乾燥するための設備が設けられている。具体的には、乾燥ユニット2毎に、乾燥室20、吸気口21、循環ファン23、ヒーター24、排気ファン26及び排気口28などが設けられている。各乾燥ユニット2の内部には、L字ダクト24、排気ダクト27及び気流調整板29などが設けられていてもよく、また各乾燥ユニット2の筐体には、扉7、点検口11、配電箱12、シグナルタワー13及び配線カバー14などが設けられていてもよい。
乾燥室20は、被乾燥物を収容し、乾燥するための空間であり、その内部には被乾燥物を載置するための1又は複数の棚5が配置されている。図4Aは図1に示す減圧乾燥機1に用いられる棚5の構成例を示す斜視図であり、図4Bは棚5に配置されるトレイ50,51を示す斜視図である。本実施形態の減圧乾燥機1で用いられる棚5の構成は、特に限定されるものではないが、例えば、図4Aに示す棚5のように、被乾燥物が載置される複数のトレイ50,51が高さ方向に多段に配置されるものを使用することができる。
被乾燥物をむらなく乾燥させるため、棚5に配置されるトレイは、図4Bに示すトレイ50,51のように、被乾燥物が載置される面がメッシュ状になっていることが好ましく、更に壁面にも孔50aが設けられていることが好ましい。また、乾燥効率向上の観点からは、トレイ50,51だけでなく、棚5の枠にも温風が通過可能な孔5aが形成されていることが好ましい。なお、被乾燥物が食品類などである場合は、トレイ50,51の上に樹脂製のメッシュシート又は多孔質シートを敷き、その上に被乾燥物を載置してもよい。
また、図4Aに示すように、トレイ50とトレイ51は、被乾燥物が載置された状態で上下に重ねて棚5に配置することもできる。これにより、1つの棚に2倍の量の被乾燥物を収容できるため、設備を大型化しなくても、一度に乾燥できる量を増やすことが可能となる。この場合、トレイ50、トレイ51又はその両方の枠部に、位置ずれ防止構造が形成されていることが好ましい。
更に、棚5は、乾燥室20に出し入れ可能となっていることが好ましい。棚5を乾燥室20に固定した場合、乾燥前に被乾燥物を棚に並べたり、乾燥後に乾燥物を回収したりする間は、その乾燥ユニット2は使用することができない。そして、被乾燥物の量が増える程、棚への配置や乾燥後の回収に要する時間は長くなる。これに対して、棚5を乾燥室20から出し入れ可能にすると、被乾燥物を並べる作業と乾燥後の回収作業がより簡便になり、減圧乾燥機1又は乾燥ユニット2を使用できない時間を低減することができる。
具体的には、予め乾燥室20の外でトレイ50,51に被乾燥物を並べておき、それを棚5に配置して乾燥室20に搬入すれば、被乾燥物の搬入に要する時間を大幅に短縮することができる。乾燥後は、棚5ごと乾燥室20外に搬出し、乾燥室20の外で乾燥物を回収することで、乾燥物の搬出に要する時間も大幅に短縮できる。また、予備の棚5を用意しておき、乾燥物の搬出と新たな被乾燥物の搬入を連続して行うことで、生産効率を更に向上することが可能となる。
棚5を乾燥室20に出し入れ可能にするための構成は、特に限定されるものではなく、乾燥室20の床面にレールなどの案内機構を設ける方法や、棚5に車輪を付けて棚台車とする方法など、任意の構成を適用することができる。図5Aは棚5の移動機構の一例を示す一部断面斜視図であり、図5Bは図5Aに示す乾燥ユニット2のレール9と台車6のレール60との連結部分の拡大図である。
本実施形態の減圧乾燥機1では、例えば、図5Aに示すように、複数のローラー9aが回転可能に取り付けられたレール9(以下、回転ローラー付レール9という。)を乾燥室20の床面に配設し、その上を棚5が移動する構成とすることができる。一般に、被乾燥物が載置されたトレイを配置すると、棚5の重さは200〜300kg程度になるが、回転ローラー付レール9を利用すると、図4Aに示すような車輪のない棚5でも容易に乾燥室20に搬入及び乾燥室20から搬出することができる。
その場合、減圧乾燥機1外での棚5の移動には、例えば、複数のローラー60aが回転可能に取り付けられたレール60(以下、回転ローラー付レール60という。)を備える台車6を用いることができる。そして、台車6で運搬した棚5を減圧乾燥機1の乾燥室20に搬入する際及び棚5を乾燥室20から搬出する際は、図5Bに示すように、台車6の回転ローラー60a付レール60と、乾燥ユニット2の回転ローラー9a付きレール9とを連結すればよい。これにより、棚5をスムーズに移動させることができる。
図6A〜Cは乾燥ユニット2の乾燥室20内に棚5を搬入する方法を工程順に示す斜視図である。例えば、図6A示す乾燥ユニット2の乾燥室20に棚5を搬入する場合は、図6Bに示すように、トレイ上に被乾燥物が載置された棚5を台車6に載せて乾燥ユニット2まで運搬し、回転ローラー付レール9上を移動させて乾燥室20内の所定位置に配置する。この作業を3回繰り返し、図6Cに示すように、乾燥室20に3個の棚5を配置する。
循環ファン23及びヒーター24は、吸気口21から取り込まれた空気を加熱し、乾燥室20内に循環させるものである。図3Aに示すように、乾燥室20内に2以上の棚5が収容される場合は、棚5毎にヒーター24と循環ファン23を設けることが好ましい。これにより、被乾燥物の量が多い場合でも、全ての被乾燥物を短時間で均一に乾燥させることができる。ここで、ヒーター24には、例えば電気ヒーター、セラミックヒーター及び温風発生機を用いることができるが、これらに限定されるものではなく、種類や加熱方式は乾燥室20の大きさや被乾燥物などに応じて適宜選択することができる。
排気ファン26は、乾燥室20内の空気を乾燥室20外に強制排気するためのものである。本実施形態の減圧乾燥機1は、排気ファン26を調整し、吸気口21からの吸気量よりも排気口28からの排気量を多くすることで、乾燥室20内を減圧状態としている。なお、図3A,Bに示す減圧乾燥機1の場合、排気ファン26により強制排気すると、吸気口21から自然に空気が取り込まれる構成となっている。
吸気口21から取り込まれた空気は、例えば吸気口21に連結された吸気ダクト22を通流し、各循環ファン23で分岐され、ヒーター24で加熱される。ヒーター24で加熱された空気は、例えば棚毎に設けられたL字ダクト25を介して、棚5の方向に供給され、棚5の各段を通流した後、排気ファン26により強制排気される。排気ファン26によって乾燥室20から排出された空気は、例えば排気ダクト27を通流し、排気口28から装置外に排出される。
更に、本実施形態の減圧乾燥機1では、温風の流れを調整し、被乾燥物の乾燥効率を向上させるため、乾燥室20における棚が配置される部分に、棚5の各段(トレイ)に温風を流入させるための気流調整板29が設けられていることが好ましい。この気流調整板29は、例えば棚5の各段に対応する位置に設けられ、その長さ(突出長)は、上段の方が短く、下段になるに従い長くなっている。これにより、棚5に流入する温風の量を、各段で均一にすることができる。
なお、気流調整板29の長さ(突出長)は、手動又は自動で調整可能となっていることが好ましい。そして、例えば、被乾燥物が棚5の上段にのみ配置されている場合は、被乾燥物が配置されていない下段には温風が流入せず、上段にのみ温風が流入するように気流調整板29の長さ(突出長)を調整する。これにより、効率的に被乾燥物の乾燥を行うことが可能となる。
[制御部3]
制御部3は、乾燥室20内の温度及び気圧を、乾燥ユニット2毎に個別に制御するものであり、例えば、PLC(Programmable Logic Controller)やマイクロコンピュータなどで構成されている。この制御部3は、配線などを介して、各乾燥ユニット2と電気的に接続されている。
図7は制御部3の動作例を示すブロック図である。図7に示すように、制御部3は、例えば循環ファン23、ヒーター24及び排気ファン26などに接続されており、これらの動作を調節することにより、乾燥室12内の気圧や温度が予め定められた値となるようにする。また、制御部3は、前述した運転制御の他、異常高温の監視や異常運転の停止などを行うこともできる。
更に、制御部3には、表示部4や入力部8が接続されていてもよい。表示部4は、乾燥室12内の温度、気圧及び湿度のうち少なくとも1つを表示するものであり、例えば液晶ディスプレイなどの公知の表示装置を用いることができる。また、入力部8は、制御部3に温度、気圧及び時間などの運転条件を入力するためのものであり、例えばキー入力などの方式を採用することができる。なお、表示部4にタッチパネル機能付きの表示装置を用いると、表示部4と入力部8を一体とすることができる。
本実施形態の減圧乾燥機1は、制御部3により乾燥室20内の温度をシーケンス制御し、相互に異なる2以上の温度条件により段階的に被乾燥物を乾燥させることもできる。シーケンス制御を行うことにより、異なる温度を組み合わせて被乾燥物を乾燥させる場合に、手動で温度設定を変える必要がなくなり、減圧乾燥機1の運転を止めることなく、乾燥室20内の温度を自動的に所定の温度に変えて、被乾燥物の乾燥を行うことができる。
[動作]
次に、本実施形態の減圧乾燥機1の動作、即ち、減圧乾燥機1を用いて被乾燥物を乾燥する方法について説明する。本実施形態の減圧乾燥機1により被乾燥物を乾燥する際は、先ず、被乾燥物の種類、大きさ及び数量などに応じて、使用する乾燥ユニット2の数や乾燥条件を決定し、制御部3に入力すると共に、各乾燥ユニット2の乾燥室20内に被乾燥物を搬入する。ここで、各乾燥ユニット2に搬入される被乾燥物は全て同じものである必要はなく、乾燥ユニット2ごとに異なる種類の被乾燥物を搬入し、乾燥ユニット2ごとに異なる条件で乾燥を行うこともできる。
その後、制御部3により、被乾燥物が収容された乾燥ユニット2のヒーター24、循環ファン23及び排気ファン26を作動させる。これにより、図3Bに示すように、吸気口21から乾燥ユニット2内に空気が取り込まれ、各ヒーター24によって所定の温度まで加熱され、循環ファン23によって乾燥室20内を循環する。
ヒーター24で加熱された空気は、乾燥室20内の被乾燥物の周囲を通流した後、排気ファン26によって排気ダクト27へ送られ、排気口28から乾燥ユニット2の外に排出される。このように、被乾燥物の周囲に加熱した空気を通流させることで、被乾燥物の表面又は内部にある水分を蒸発させ、被乾燥物を乾燥させることができる。
本実施形態の減圧乾燥機1では、制御部3により循環ファン23及び排気ファン26を制御し、乾燥室20内への空気の供給量に対して、乾燥室20内からの空気の排出量を多くする。これにより、乾燥室20内の気圧が低下し、減圧条件下で被乾燥物を乾燥させることができる。この状態を所定時間維持した後、制御部3により排気ファン26を制御し、各乾燥ユニット2の乾燥室20内の圧力を常圧に戻す。そして、循環ファン23、ヒーター24及び排気ファン26などの作動を停止させて、乾燥を終了した後、乾燥物を搬出する。
以上詳述したように、本実施形態の減圧乾燥機は、それぞれに乾燥室や乾燥のための設備が設けられている複数の乾燥ユニットを備え、これらを1つの制御部で制御して実質的に1つの装置として動作させているため、大型の減圧設備を用いることなく、乾燥室の総容量を増加させることができる。また、本実施形態の減圧乾燥機は、乾燥ユニットの増設が容易であるため、必要になったときに必要な分だけ乾燥ユニットを接続し、乾燥室の総容量を増やすことが可能である。
乾燥室を大容量化すると、乾燥室内への送風や空気の加熱に要する時間が増加するなどして、被乾燥物の乾燥に要する時間が長くなる傾向にあるが、本実施形態の減圧乾燥機は、乾燥ユニット毎に乾燥設備が設けられているため、従来と同等又は従来装置よりも短い時間で、被乾燥物を乾燥することができる。
本実施形態の減圧乾燥機の各乾燥ユニットは、制御部によって個別に制御することができるため、動作させる乾燥ユニットの数を変更したり、乾燥ユニット毎に乾燥条件を変更したりすることが可能となる。即ち、本実施形態の減圧乾燥機は、被乾燥物の増加に対応できるだけでなく、少量多品種の被乾燥物にも対応することができる。更に、本実施形態の減圧乾燥機は、被乾燥物の量が少ない場合には、複数ある乾燥ユニットのうち1台だけ運転することも可能である。これにより、被乾燥物の乾燥処理を効率的に行うことができる。
本実施形態の減圧乾燥機は、各乾燥ユニットの構成が同じであるため、少量の被乾燥物を乾燥する場合も多量の被乾燥物を乾燥する場合も、乾燥条件を変えることなく乾燥を行うことができる。特に農産物などは収穫時期などによって生産量が変動するが、乾燥条件を変えることなく被乾燥物の量の増減に対応できるため、本実施形態に係る減圧乾燥機は、好適に用いられる。
本実施形態の減圧乾燥機は、乾燥室内の気圧を下げることにより、常圧乾燥よりも低い温度で被乾燥物の乾燥処理を行うことができる。これにより、被乾燥物に含まれる熱に弱い成分の分解を抑えて乾燥処理を行うことが可能となる。特に、被乾燥物が食品の場合には、減圧乾燥で乾燥処理を行うことにより、常圧乾燥に比べて、より栄養価の高い乾燥物を得ることができる。
なお、図1〜3には、3個の乾燥ユニットを備える減圧乾燥機を例示しているが、本考案の減圧乾燥機はこれに限定されるものではなく、乾燥ユニットの数は2以上であればよく、設置場所や要求される処理能力に応じて適宜設定することができる。また、当然ながら、制御部に接続される乾燥ユニットの数が1個の場合でも、問題なく乾燥処理を行うことが可能である。
(第2の実施形態)
次に、本考案の第2の実施形態に係る減圧乾燥システムについて説明する。図8は本実施形態の減圧乾燥システムの構成例を示す模式図である。図8に示すように、本実施形態の減圧乾燥システム10は、前述した第1の実施形態の減圧乾燥機1と、この減圧乾燥機1における各乾燥ユニット2の運転状況などを表示する表示装置40とを備える。
[表示装置40]
表示装置40は、減圧乾燥機1と有線又は無線により接続されており、例えば減圧乾燥機1の各乾燥ユニット2の乾燥室20内の温度、気圧及び湿度のうち少なくとも1つを表示する。表示装置40は、前述した情報を表示できるものであればよく、例えばパーソナルコンピューターや携帯端末などのように、表示部を備える各種情報処理装置を用いることができる。表示装置40として情報処理装置を用いた場合、内蔵の記憶部や外付けした記憶装置に、乾燥室20内の温度、気圧及び湿度などの表示した情報をデータとして記憶することもできる。
本実施形態の減圧乾燥システムは、減圧乾燥機と接続された表示装置を備えているため、作業者は、減圧乾燥機が設置されている部屋とは別の部屋で、減圧乾燥機の運転状況を確認することができる。これにより、本実施形態の減圧乾燥システムは、少人数で運転することが可能となるため、作業効率及び生産効率が向上する。なお、本実施形態の減圧乾燥システムにおける上記以外の構成及び効果は、前述した第1の実施形態と同様である。
1 減圧乾燥機
2 乾燥ユニット
3 制御部
4 表示部
5 棚
5a、50a 孔
6 台車
7 扉
8 入力部
9、60 レール
9a、60a ローラー
10 減圧乾燥システム
11 点検口
12 配電箱
13 シグナルタワー
14 配線カバー
30 PLC
31 マイクロコンピュータ(マイコン)
20 乾燥室
21 吸気口
22 吸気ダクト
23 循環ファン
24 ヒーター
25 L字ダクト
26 排気ファン
27 排気ダクト
28 排気口
29 気流調整板
40 表示装置(パーソナルコンピューター)
50、51 トレイ

Claims (7)

  1. 被乾燥物を減圧下で乾燥させる減圧乾燥機であって、
    前記被乾燥物を収容する乾燥室、前記乾燥室内に供給される空気を取り込むための吸気口、前記吸気口から取り込まれた空気を加熱するヒーター、前記乾燥室内の空気を循環させる循環ファン、前記乾燥室内の空気を前記乾燥室外に強制排気する排気ファン及び前記乾燥室から排出された空気を外部に放出する排気口を少なくとも備える複数の乾燥ユニットと、
    前記複数の乾燥ユニットの各乾燥室内の温度及び気圧を、乾燥ユニット毎に個別に制御する制御部と、
    を有する減圧乾燥機。
  2. 更に、被乾燥物が載置された複数のトレイが高さ方向に多段に配置される1又は複数の棚を有し、
    前記棚は前記乾燥室に出し入れ可能となっている請求項1に記載の減圧乾燥機。
  3. 前記乾燥室の床面に前記棚を移動させるための回転ローラー付レールが配設されている請求項2に記載の減圧乾燥機。
  4. 前記乾燥室には2以上の棚が収容され、前記乾燥ユニットには、前記棚毎に前記ヒーター及び前記循環ファンが設けられている請求項2又は3に記載の減圧乾燥機。
  5. 前記制御部により前記乾燥室内の温度をシーケンス制御し、相互に異なる2以上の温度条件により段階的に前記被乾燥物を乾燥させる請求項1〜4のいずれか1項に記載の減圧乾燥機。
  6. 前記複数の乾燥ユニットの各乾燥室内の温度、気圧及び湿度のうち少なくとも1つを表示する表示部を備える請求項1〜5のいずれか1項に記載の減圧乾燥機。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の減圧乾燥機と、
    前記複数の乾燥ユニットの各乾燥室内の温度、気圧及び湿度のうち少なくとも1つを表示する表示装置と、
    を備える減圧乾燥システム。
JP2016001469U 2016-03-30 2016-03-30 減圧乾燥機及び減圧乾燥システム Active JP3204700U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016001469U JP3204700U (ja) 2016-03-30 2016-03-30 減圧乾燥機及び減圧乾燥システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016001469U JP3204700U (ja) 2016-03-30 2016-03-30 減圧乾燥機及び減圧乾燥システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3204700U true JP3204700U (ja) 2016-06-09

Family

ID=56103074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016001469U Active JP3204700U (ja) 2016-03-30 2016-03-30 減圧乾燥機及び減圧乾燥システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3204700U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109282590A (zh) * 2018-11-06 2019-01-29 麦汉辉 一体式烘干设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109282590A (zh) * 2018-11-06 2019-01-29 麦汉辉 一体式烘干设备
CN109282590B (zh) * 2018-11-06 2024-03-29 麦汉辉 一体式烘干设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7205507B2 (en) Food cooking and heating apparatus
KR101695975B1 (ko) 피건조물을 섞을 수 있는 농산물 건조 장치
JP7141794B2 (ja) 乾燥装置
US9733015B2 (en) Drying method, drying device, and drying system making use of temperature differential
CN108151491A (zh) 一种led铝基板烘干装置
JP3204700U (ja) 減圧乾燥機及び減圧乾燥システム
JP6700063B2 (ja) 乾燥加工装置
KR101231928B1 (ko) 후숙고
BG63980B1 (bg) Сушилня
JP6954938B2 (ja) 貯蔵庫ユニット
JP2006226573A (ja) 穀物乾燥装置及び方法
KR100578030B1 (ko) 정치식 원적외선 건조기
KR20140100649A (ko) 농산물 건조장치
CN208154974U (zh) 自旋转塔型家用食品烘干机
JP2008194018A (ja) 帆立貝柱の乾燥方法及び帆立貝柱の乾燥装置
JP2011152089A (ja) 葉物野菜の凍結品製造装置
CN210832950U (zh) 一种多功能层烘干固化设备
CN209085237U (zh) 一种烘干机
CN113405331A (zh) 一种烧结砖湿坯干燥设备及其干燥方法
JPH0662819A (ja) 棚式乾燥設備
US2552120A (en) Process for drying macaroni
KR101771791B1 (ko) 다목적 혼합 건조기
KR20080021309A (ko) 농산물 건조기
JP3223052U (ja) 整流機能を備えた台車式乾燥機
CN208891684U (zh) 一种食用菌加工烘干箱

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3204700

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250