JP2006254883A - 渋抜き装置を備えた柿の乾燥干し機器 - Google Patents

渋抜き装置を備えた柿の乾燥干し機器 Download PDF

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満男 須田
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Abstract

【課題】 保湿乾燥庫本体にドライヤー型除湿&換気機と撹拌送風機や遠赤外線ヒーター並びに殺菌灯などを設けこれらを自動もしくは手動による操作をタイマーや各スイッチ操作により時間コントロール出来るようにし、生柿を強制乾燥と風味を保つ湿度と渋みを抜く事ができるようにした渋抜き装置を備えた柿の乾燥干し機器を提供する。
【解決手段】 保湿乾燥庫本体にドライヤー型除湿&換気機と撹拌送風機や遠赤外線ヒーター並びに殺菌灯などを設け、これらを自動もしくは手動による操作をタイマーや各スイッチ操作により時間コントロール出来るように各操作スイッチを設け、生柿を強制乾燥とカビを防止し風味を保つ湿度と渋みを抜く事ができる事を特徴とする渋抜き装置を備えた柿の乾燥干し機器である。
【選択図】図2

Description

本発明は、保湿乾燥庫本体にドライヤー型除湿&換気機と撹拌送風機や遠赤外線ヒーター並びに殺菌灯などを設けこれらを自動もしくは手動による操作をタイマーや各スイッチ操作により時間コントロール出来るようにし、生柿を強制乾燥と風味を保つ湿度と渋みを抜く事ができるようにした渋抜き装置を備えた柿の乾燥干し機器に関するものである。
従来、柿を乾燥させるには、次の方法があった。
(イ) 季節の気温と風を利用し乾かす自然乾燥式があった。
(ロ) 冬気候でありながら気温が高い日もあり、自然の寒さをまっていては乾かす事が出来ない為補助的手段で扇風機の風と除湿器の湿度とりの併用による機械乾燥式があった。
(ハ) 業務用の冷蔵庫用のプレハブハウス内にクーラを設け、除湿をさせて表面を乾かす簡易乾燥式があった。
(ニ) ファンヒータを用いた火力による乾燥方式があった。
従来、柿の渋みをなくすには、次の方法があった。
(イ) 自然干しにより、約15日以上から約40日天日干しをしてやる方法が渋みを抜く方法があった。
(ロ) 自然干しにより、約20日間干した後に、遠赤外線ヒーターを設けた密閉箱室などに入れて、渋みを抜く方法があった。
発明が解決しようとする問題
そのために、次のような問題点があった。
(イ) 自然の冬の気候を利用するために、温暖な冬の気候時には乾きが悪く、干している中、カビ等が発生したり、温暖で吊るしから溶け落ちるなど、干し柿にするのが難しかった。
(ロ) 電気機器を利用した、乾燥方式では、乾燥はするが渋みがとれない欠点が残った。
(ハ) ファンヒータを用いた火力による乾燥方式は早く乾燥はする利点があるが、渋みがとれない事と、戻りといって、程々の湿度を持たして仕上げとするため、早乾燥はするが見た目の乾燥商品仕上げの為、商品日持ちが悪くカビになりやすい欠点がある。
(ニ) 渋みを抜く方法としては、自然天日を利用した20日前では渋みが残り難点があった、その為に遠赤外線ヒーターと併用し、甘味を引出す方法がとられているが、カキの渋みが抜けるには、自然の風と適度な湿度の乾く時間を要しないと、遠赤外線ヒーターを誇示した方式たけでは不十分で難しかった。
課題を解決しようとするための手段
保湿乾燥庫本体にドライヤー型除湿&換気機と撹拌送風機や遠赤外線ヒーター並びに殺菌灯などを設ける。これらを自動もしくは手動による操作をタイマーや各スイッチ操作により時間コントロール出来るようにする。以上を特徴とする生柿を強制乾燥と風味を保つ湿度と渋みを抜く事ができるようにする渋抜き効果を備えた柿の乾燥干し機器である。
発明の効果
保湿乾燥庫本体に設けた、ドライヤー型除湿&換気機は乾燥用タイマーと渋抜き戻し用タイマーの働きにより、皮の剥かれた生柿は一定時間乾燥用タイマーの働き時間により強制乾燥と除湿を行い柿の表面を乾かし、渋抜き戻し用タイマーの働きにより庫内の空気を自動換気して庫内から排出して、カビの繁殖が多くなる湿度は湿度80%前後であるゆえ、除湿は庫内約60%以下を自動的に確保しカビの原因の元となる湿気だけを自動排気し、庫内を相対湿度約60%を維持し、柿の渋みが抜けると言われる自然乾燥工程による渋みの抜ける事とは、徐々に表面乾燥し柿の湿度が徐々に外に押し出され、この表面乾燥と柿の芯がわの湿度が外に抜けていくこの繰返しで、渋みが抜けていく、ゆえに短時間での柿の表面のみの乾燥方式では渋みを抜く事が出来なかった、従って従来の機械を並べる丈で機械乾燥をした柿は、渋みの抜け方にばらつきが多かった為、これらの難点な条件を解決し、紫外線による殺菌灯によりカビ菌を抑えドライヤー型除湿効果によりカビになりにくい湿度約60%以下を維持し、余分な湿気だけは自動排気し、また庫内に雑菌や排出熱などが入り込めないよう各フィルターを設け外気侵入しないようにも工夫をしてあり、単日数による生柿の乾燥とカビ防止並びに渋みを取る工程を備え持ち、早く、美味しく、カビない保存力の高い柿の乾燥干し機器である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ) 保湿乾燥庫本体(1)開口部に左側開き戸(2)と右側開き戸(3)を設け、右側開き戸(3)には上窓(4)と下窓(5)を設け、上窓(4)には、温度計&湿度計(6)を設ける。
(ロ) 保湿乾燥庫本体(1)の庫内の内部面にアルミ状着フイルム(7)を四方に貼付け、保湿乾燥庫本体(1)内部の奥面に排出口(10)を設けたドライヤ置枠台(9)を設ける。
(ハ) 保湿乾燥庫本体(1)内部の上部に庫内照明(13)と撹拌送風機(12)設けた引出し式函(11)を設ける。
(ニ) 庫内奥面に殺菌灯(14)を設け、庫内床面に遠赤外線ヒーター(15)を設ける。
(ホ) 保湿乾燥庫本体(1)左右側面下側にフィルター付換気口(16)(16)を設け、ドライヤ置枠台(9)にドライヤー型除湿&換気機(17)を設ける。
(ヘ) 保湿乾燥庫本体(1)左右側面にL型吊り下げ金具(18)(18)を設け、保湿乾燥庫本体(1)の底面に自在キャスター(20)を設ける。
本発明は以上のような構成で、これを使用するときは、左右側面にL型吊り下げ金具(18)(18)に柿(36)を吊るした、吊るし用柿縄(35)を複数吊るした後、左側開き戸(2)と右側開き戸(3)の両戸を閉めた後殺菌灯用スイッチ(31)を入りにする。
次に、撹拌送風機用スイッチ(32)を入りにして、遠赤外線ヒーター用スイッチ(21)を入にして、除湿ドライヤー用スイッチ(22も入りにする。
次に、乾燥用タイマー(26)と渋抜き戻し用タイマー(27)をセットし、自動除湿用スイッチ(23)を入れる。 ドライヤー型除湿&換気機(17)が乾燥用タイマー(26)が入ると同時にドライヤー型除湿&換気機(17)が運転を始める。
乾燥用タイマー(26)が経過すると渋抜き戻し用タイマー(27)が運転を開始し、除湿機が換気運転に入り、庫内の空気を排出し渋抜き戻し用タイマー(27)の交互の作用により柿の水分を徐々に除湿しながら再度庫内の換気の排出を繰返す。ドライヤー型除湿機はカビの原因になる余分な湿気だけを自動で排出用フィルターを通し排気しカビになりやすいと言われる湿度80%前後を抑え湿気条件約60%以上にならないよう自動的に抑え庫内約60%以下を維持してカビ防止の働きをする。またカビなどの繁殖抑える紫外線の殺菌灯(14)も設けてある。次に柿の渋は、乾燥と適度な湿度の繰返しをして渋が徐々に抜けていく、柿表面の乾燥と実の芯の水分(湿度)の排出の繰返しで渋みが抜けていくこれを『戻し』といい、この戻しの繰り返しが渋ぬきの自然乾燥工程による効果である。この『戻し』を自動で行う工程が乾燥用タイマー(26)と渋抜き戻し用タイマー(27)の 交互の働きで行え本発明 の最大の特徴でも有る。
次に、手動操作でおこなう場合は、遠赤外線ヒーター用スイッチ(21)を入にして、手動除湿用スイッチ(24)を入りにし、換気ドライヤー用スイッチ(25)を入りにして自動から手動に切り替え、遠赤外線ヒーター(15)と撹拌送風機(12)併用と庫内の内部面に設けたアルミ状着フイルム(7)に遠赤外線が乱反射を受けて、多数に吊り下げれた柿の一個一個に効率良く当りその効果を十分に発揮し乾燥と渋みが抜けた柿を更に仕上げの甘味引出しの仕上げと進行を速め、遠赤外線効果による甘味引出しとの連続作業製造工程が可能になり短縮日数で製品を生産出荷する事が出来る。
また、本発明と一体となって外気温などに左右されずに出荷出来る柿に仕上げ自然乾燥方式のもつ干し柿の美味しさを保持出来る柿に仕上がることも出来る。
さらに、本発明と自然乾燥時の柿との併用することにより、落下やカビなどのロスを効果的に抑え自然乾燥時間と本発明との併用で乾燥仕上げの短縮も出来また仕上げの渋調整と甘さを引きだす、遠赤外線効果の利用も出来る。
本発明の斜視図 本発明の完成斜視図 本発明の右側面図 本発明の左側面図 本発明の背面図 本発明の使用状態を示す斜視図
符号の説明
1 保湿乾燥庫本体
2 左側開き戸
3 右側開き戸
4 上窓
5 下窓
6 温度計&湿度計
7 アルミ状着フイルム
8 取っ手
9 ドライヤ置枠台
10 排出口
11 引出し式函
12 撹拌送風機
13 庫内照明
14 殺菌灯
15 遠赤外線ヒーター
16 フィルター付換気口
17 ドライヤー型除湿&換気機
18 L型吊り下げ金具
19 函支え板
20 自在キャスター
21 遠赤外線ヒーター用スイッチ
22 除湿ドライヤー用スイッチ
23 自動除湿用スイッチ
24 手動除湿用スイッチ
25 換気ドライヤー用スイッチ
26 乾燥用タイマー
27 渋抜き戻し用タイマー
28 漏電遮断付きプラグ
29 延長コード
30 庫内照明用スイッチ
31 殺菌灯用スイッチ
32 撹拌送風機用スイッチ
33 排出用フィルター
34 ドライヤ用コンセント
35 吊るし用柿縄
36 柿

Claims (1)

  1. 保湿乾燥庫本体(1)開口部に左側開き戸(2)と右側開き戸(3)を設け、右側き戸(3)には上窓(4)と下窓(5)を設け、上窓(4)には、温度計&湿度計(6)を設け保湿乾燥庫本体(1)の庫内の内部面に保温と庫内反射効果を持ったアルミ状着フイルム(7)を四方に貼付け、保湿乾燥庫本体(1)内部の奥面に排出口(10)を設けたドライヤ置枠台(9)を設け、保湿乾燥庫本体(1)内部の上部に作業時の照明として庫内照明(13)と撹拌送風機(12)設けた引出し式函(11)を設け、庫内奥面には雑菌の繁殖を抑える紫外線の殺菌灯(14)を設け、庫内床面には甘味と品質などを高める為の遠赤外線ヒーター(15)を設け、保湿乾燥庫本体(1)左右側面下側には庫内の温度や換気を自然空気流通フィルター付換気口(16)(16)を通し庫内を自然コントロール出来るように設け、ドライヤ置枠台(9)に自動で働く、ドライヤー型除湿&換気機(17)を設け、保湿乾燥庫本体(1)左右側面に柿を保持出来る、L型吊り下げ金具(18)(18)を設け、保湿乾燥庫本体(1)を移動するときに容易に移動出来るように、保湿乾燥庫本体(1)の底面に自在キャスター(20)を設け、保湿乾燥庫本体(1)外部右側面側に設けた延長コード(29)は電源差込みに繋がり、漏電遮断付きプラグ(28)を設け電気使用においての負荷などにも対応した漏電遮断付きプラグ(28)を通して、各スイッチの操作をするように設け、自動スイッチ及び手動切り替えが出来るように、遠赤外線ヒーター用スイッチ(21)と除湿ドライヤー用スイッチ(22)を設け、自動除湿用スイッチ(23)と手動除湿用スイッチ(24)と換気ドライヤー用スイッチ(25)を設け、一定の湿度を自動的に保つ事の出来る働きをさせる為の乾燥用タイマ(26)と柿の水分を外に引きださせるように自動コントロールする渋抜き戻し用タイマー(27)を設け、自動操作と手動操作の切り替えも可能にし、保湿乾燥庫本体(1)外部左側面には、庫内照明用スイッチ(30)と殺菌灯用スイッチ(31)と撹拌送風機用スイッチ(32)を設け、L型吊り下げ金具(18)(18)には各ピンに吊るし用柿縄(35)を吊るす事ができるピンを設けてあり、皮の剥いた生柿の柿(36)は吊るし用柿縄(35)に直接吊り下げる事もできるように設けた事を特徴とする渋抜き装置を備えた柿の乾燥干し機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014150746A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Fulta Electric Machinery Co Ltd 干し柿乾燥用の乾燥用具と、この干し柿乾燥用の乾燥用具を利用した干し柿吊込み方法
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