JPH08327235A - 乾燥機 - Google Patents

乾燥機

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JPH08327235A
JPH08327235A JP15833795A JP15833795A JPH08327235A JP H08327235 A JPH08327235 A JP H08327235A JP 15833795 A JP15833795 A JP 15833795A JP 15833795 A JP15833795 A JP 15833795A JP H08327235 A JPH08327235 A JP H08327235A
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JP
Japan
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drying
air
drying chamber
chamber
intake
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JP15833795A
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English (en)
Inventor
Katsuya Sonomoto
勝也 園本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 閉鎖状に形成された乾燥室内において素材
を乾燥移動させて多方向から空気流に充分に触れさせて
良好な乾燥を行う。 【構成】 閉鎖状に形成した乾燥室1a内に素材Wを
乾燥移動させる乾燥棚3を設けると共に、該乾燥室1a
に設置された吸気ファン4及び吸気口6間で形成される
循環路1b中の適所に温度センサS1と湿度センサS2
を設け、これにより乾燥室1a内の空気を排出すると共
に、吸気口6及び調整弁5を閉鎖し乾燥室1a内の空気
を循環させるようにコントロールし素材Wを乾燥させ
る。また、乾燥室1aの後壁11側に加熱装置8を設け
ると共に、他の少なくとも前壁10及びその両側壁1
2,13を採光可能な採光壁に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、柿等の果実又は魚介類
等食材或いは木材等の栽培物他の被乾燥素材を、乾燥室
内に乾燥移動可能に設置した乾燥棚で乾燥させる乾燥機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような素材を人工的に乾燥
させる乾燥機は、エアコン及び除湿機よりなる空調機や
冷凍機等を用いた乾燥機が知られている。一方、簡単な
装置による乾燥手段としては、遠赤外線ヒータやランプ
等の熱発生装置(加熱装置)によって、柿等の被乾燥物
(素材)を直接加熱したり室内空気を加熱して乾燥させ
る加熱乾燥装置による手段が多用されている。また柿の
栽培農家が吊し柿を製作する際の乾燥手段は、採光性の
よい室内に吊るした柿を自然乾燥及び煉炭を燃焼させた
火力乾燥等を適宜組み合わせることにより行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し、上記前者の空調
機や冷凍機等を用いた乾燥機は、均質な乾燥を比較的良
好に行うことができる利点があるが、複雑で高価格な乾
燥機器を多用しているため装置が大型高価格化すると共
に、吊し柿栽培農家の室内に簡単に設置することができ
なかったりイニシャルコストが高い等の欠点がある。一
方、遠赤外線ヒータやランプ等の熱発生装置(加熱装
置)によって、柿等の被乾燥物(素材)を加熱乾燥させ
る場合には、室内空気を等温に維持することが困難で局
部過熱や乾燥不足を伴い易く、多量の素材を均質に乾燥
することができないものであると共に、ランニングコス
トも高い等の問題がある。さらに、自然乾燥による場合
には天候に左右されると共に、品質のよい乾燥仕上がり
に煩雑な手間を要し納期が確保し難い等の問題がある。
そこで本発明は上記従来の問題点を解消し、簡潔な構成
の乾燥機構で素材を品質よく廉価に乾燥することの可能
な乾燥機を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明による乾燥機は、加熱装置8を内装し閉鎖状に
形成した乾燥室1a内の一側に、室内と室外とに空気を
切換送出可能な調整弁5を備えた吸気ファン4を設ける
と共に、該吸気ファン4と対向する他側で外気を取り入
れ可能に開閉する吸気弁61を有する吸気口6を設けた
乾燥機1において、前記乾燥室1a内に素材Wを乾燥移
動させる乾燥棚3を設けると共に、上記吸気ファン4又
は吸気口6から室内に送出される空気を素材Wに吹きつ
ける送風ファン4a,4b,4cを設けている。
【0005】また、加熱装置8を内装し閉鎖状に形成し
た乾燥室1a内に素材Wを乾燥移動させる乾燥棚3を設
けると共に、該乾燥室1aに設置された吸気ファン4及
び吸気口6間で形成される循環路1b中の適所に、温度
センサS1と湿度センサS2を設け、該温度センサS1
と湿度センサS2が設定値以上の温度又は湿度を感知し
たとき、吸気口6及び調整弁5を解放し乾燥室1a内の
空気を排出すると共に、該温度センサS1と湿度センサ
S2が設定値以下の温度又は湿度を感知したとき、吸気
口6及び調整弁5を閉鎖し乾燥室1a内の空気を循環さ
せて素材Wを乾燥させるようにしている。
【0006】また、乾燥室1aの後壁11側に加熱装置
8を設けると共に、他の少なくとも前壁10及びその両
側壁12,13を採光可能な採光壁に形成したことを特
徴としている。
【0007】また、吸気口6に、煉炭燃焼装置等の二次
処理装置Nを連結設置させて乾燥を行うことを特徴とし
ている。
【0008】さらに、乾燥棚3を両側の支枠32,32
を設けて形成すると共に、該支枠32,32間に、多数
の素材Wを取着した紐W1の両側を取付け支持させて乾
燥させることを特徴としている。
【0009】
【作用】上記した構成により、素材Wを乾燥する場合に
は、天候による温度及び湿度の状況に応じ吸気ファン
4,加熱装置8並びに調整弁5,吸気弁61等の各作動
機器を適宜操作又は自動制御によって操作運転し素材W
に適応した乾燥を所望に行うことができる。このような
乾燥作業にあって、素材Wは流動循環する空気によって
乾燥されるとき、乾燥棚3の作動に伴い偏りなく空気流
を受けることができるので、均質且つ速やかな乾燥を促
進される。上記構成した乾燥機1は採光面に形成された
側壁10,12,13から日光を多量に室内に取り込む
ことができるので、省エネ運転を良好に行うことができ
ると共に、日光と風による自然乾燥と同様な緩やかな乾
燥を容易に行わせることができる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
図1〜図5は室内或いは屋外等に簡単に設置し移動する
ことができる乾燥機の第1実施例を示し、該乾燥機1は
後述する各側壁10,11,12,13及び上壁14,
下壁15により、周囲を密閉状に閉鎖された箱型の機体
2に形成され、底部にキャスタ2aを設けている。そし
て中空状の乾燥室1a内に、被乾燥物(以下素材と言
う)Wを載せて乾燥移動させる後述の乾燥棚3を縦軸を
中心に回転可能に内装設置している。
【0011】そして、上記乾燥室1aは天板16と底板
17との外周を前壁10,後壁11及び左右の側壁1
2,13で囲繞形成し,実施例においては上記側壁のう
ち前壁10,及び左右の側壁12,13を採光可能な硝
子又はプラスチック材からなる採光壁にすると共に、右
側の側壁13側を前記素材W或いは乾燥棚3等を出し入
れ可能なドア18に構成している。これら各側壁は断熱
効果の高い部材或いは構造によって構成することが好ま
しく、食品素材を乾燥加工する乾燥機の外壁はステンレ
ス材で形成するとよい。
【0012】また上記乾燥室1aは、天板16の央部に
開設した吸気口40に吸気ファン4を取り付けると共
に、該吸気ファン4の送風ダクト側に可動弁50を有す
る調整弁5を連結し、該調整弁5は可動弁50により2
方向に択一的に切り換えられる循環口51と機外に通ず
る排出筒52aを有する排出口52を備えて、該循環口
51に連通する導風路53を下向きに曲成して乾燥室1
a内の上部に開口している。
【0013】一方底板17と下壁15との間で形成され
る送気路60には前記吸気ファン4に離間した対向部位
に、吸気弁61を有し外気を吸気可能な吸気口6を設置
すると共に該吸気口6にはフィルター62を前面に取着
している。また上記吸気口6には、薬剤、調味剤等の付
加装置としての二次処理装置Nを直接的に連結するか或
いは、上記二次処理装置Nから発生させたガス等を大気
と共に吸気するように間接設置可能にしている。
【0014】これによれば、例えば柿を乾燥させる場合
に、炭材(煉炭が好ましい)を燃焼させる燃焼装置を上
記二次処理装置N部分として簡単に設けることができ、
発生燃焼ガス及び熱を同時に乾燥室1a内に供給するこ
とができると共に、ガス中の硫黄成分で素材Wの殺菌或
いは防カビ等の表面処理を良好に行い、乾燥作業と上記
二次処理作業を能率よく容易に行うことができる利点が
ある。尚、この他所望の燻製処理等をこの乾燥機1を用
いて、乾燥作業と並行または単独に行うことができる。
【0015】また前記底板17には前記導風路53の下
方に対向して開設された連通孔17aを開設すると共
に、該連通孔17aから送気路60を経た底板17部位
には、前記乾燥棚3の外側下方の4隅或いは下方の適所
に送風口17bを適数開設し、乾燥室1a内の空気を送
気路60を経て各送風口17bから、再び乾燥室1a内
に向けて送出するように構成することによって一連の循
環路1bを形成し、乾燥棚3に載置された素材Wの乾燥
を効率よく良好に行うことができるようにしている。
尚、上記送風口17bから送出する送出風は強制的に送
ることが好ましく、この場合には、前記連通孔17aの
下手側に送風ファン4aを設置することにより圧送して
もよく、また送風口17bに小型の送風ファン4bを各
設置するようにしてもよい。
【0016】上記のように構成された乾燥室1aの後壁
11側には前記導風路53と連通孔17aとの背部に、
案内板7を天板16と底板17間に平面視で円弧状に凹
曲させて立設しており、その案内面には熱発生装置8と
して遠赤外線を発生させるランプを上下方向又は左右に
適宜間隔を有して設けると共に、送風ファン4cを同様
に設置している。これにより、上記ランプ8によって生
ずる熱を案内板7で効率よく反射させて素材Wを良好に
加熱すると共に、乾燥室1a内の加熱された空気を、素
材Wに向けて送風ファン4cにより側方から的確に吹き
つけて、該素材Wを乾燥棚3の運動に伴う乾燥位置を移
動させる乾燥移動によって、該素材Wの過熱を防止した
状態で均質且つ良好に乾燥させるようにしている。尚、
案内板7と後壁11間に形成される間隙7aを導風路に
利用する場合には、上記送風ファン4cは該間隙7a内
の空気を乾燥室1a内に送給するように構成することに
より装置を簡潔で小型化させることができる。
【0017】一方、既述乾燥棚3は図5に示すように、
乾燥棚3の中心部に支軸30を貫通しており、該支軸3
0の上下端寄りに支杆31を突設し径の異なるリング状
の支枠32,32a,32b・・を設けると共に、上下
の支枠32を適数の連結杆33で枠組み構成している。
同図に示す上記各支枠32・・には紐等を結び付け可能
な切欠部又は取付孔34を多数穿設しており、各両支枠
32,32・・の対応する取付孔34,34間に紐W1
を張設可能にしている。これにより該紐W1に多数の被
乾燥素材Wとしての柿(吊し柿)や、適宜な果実等を取
着することにより多量の素材Wの装着を簡単に行うこと
ができると共に、素材Wが摺接し合うことによる損傷等
を防止した状態でその乾燥を良好に行うことを可能にす
る利点がある。
【0018】また上記連結杆33或いは支軸30の長手
方向には、別途用意される支杆35を着脱可能に係止さ
せる突起又は切欠部等の取付部36が設けてあり、該取
付部36の所望箇所に支杆35を係止し素材Wをこれに
吊下げるか、受棚(箱棚)37或いは網棚38等を支持
することができるようにしている。そして、上記構成さ
れた乾燥棚3は、支軸30の上下端を機体2の上下に設
置した軸受2aに回転及び着脱可能に軸支すると共に、
前記送気路60内に固設した駆動モータ20によって、
スプロケット21,22間に巻掛けしたチェーン23を
介して回転自在に設置される。
【0019】また、ドア18を有する側壁13の一側上
部には制御盤9が設置され、図7に一例として示す制御
回路を有しており、該操作盤9の操作により前記吸気フ
ァン4,送風ファン4b,(4c)及び調整弁5,吸気
弁61並びに駆動モータ20,ランプ8等の作動をプロ
グラム又はタイマーT並びに手動操作によって、素材W
毎に適正な乾燥処理を行うことができるようにコントロ
ール自在に構成している。
【0020】同図において、ブレーカ(メインスイツ
チ)M0及び操作スイツチM,M1を入れると、回路は
タイマーTで設定された時間だけスイツチT1,T2を
ONにして、マグネットG1が駆動モータ20,送風フ
ァン4b,(4c)を作動し、また吸気ファン4を強弱
運転作動させると共に、循環路1b中に臨設される温度
センサS1,湿度センサS2(実施例ではダクト内に設
置している)の室内空気の状態感知によって、マグネッ
トG2,G3を介しランプ8,調整弁5,吸気弁61の
作動をコントロールする。
【0021】即ち、温度センサS1が乾燥室1a内空気
を感知して高温側接点Hにあるときは、調整弁5と吸気
弁61は開動作され乾燥室1a内に吸気口6から外気を
取り入れると共に、排出口52から温かい室内空気を排
出し室内温度を降下させる。このとき、スイツチT2が
ONである場合にはマグネットG3に対応するスイツチ
G4がONになると、吸気ファン4は強回転することに
より乾燥室1a内空気を速やかに排出するようにしてい
る。
【0022】また温度センサS1が低温側接点Lに切り
換えられると、上記両弁5,61は共に閉じられるので
乾燥室1a内の空気は吸気ファン4によって既述の循環
路1bを循環し、温度センサS1による設定温度に維持
コントロールされる。そして、湿度センサS2が乾燥室
1a内空気が高湿度であることを感知すると、調整弁
5,吸気弁61を高温排気時と同様に開動作させて、乾
燥室1a内を換気して湿度調整を行うようにしている。
【0023】上記構成した乾燥機1による素材Wの乾燥
作業は、ドア18を開けて乾燥棚3に素材Wを設置した
のち該ドア18を閉じ乾燥室1aを閉鎖し、メインスイ
ツチM0,操作スイツチM,M1をON操作する。これ
により制御盤9の回路は前述のように作動され、素材W
毎に設定されたタイマーTによるコントロール及び状況
に応じた手動必要操作が自由に行われて所期の乾燥を簡
単且つ容易におこなうことができる。
【0024】上記使用操作の一例として吊し柿を乾燥す
る場合について説明する。この場合、乾燥初期において
タイマーTは一例として、5時間連続運転したのち2時
間の停止時間を設け、その後3時間連続運転したのち1
時間の停止時間を設けると共に、さらに2時間連続運転
したのち1時間の停止時間を設けるように設定し基準運
転を行うようにする。このような基準運転を行ったのち
は、天候による温度及び湿度の状況に応じ吸気ファン
4,ランプ8並びに調整弁5,吸気弁61等の各作動機
器を適宜操作して、仕上げ乾燥を行うことにより所望の
吊し柿の乾燥を簡単且つ適切に行うことができる。
【0025】このような乾燥作業にあって、素材Wは底
板17並びにランプ8側から吸気ファン4側に流動する
空気によって乾燥されるとき、乾燥棚3の回転移動に伴
い偏りなく空気流を受けることができるので、多数の素
材W全体は均質且つ速やかに乾燥を促進されることとな
る。また上記乾燥棚3の乾燥移動速度を速くすることに
より素材Wはより強く空気流を受けることができると共
に、乾燥室1a内に風を生じさせて対流を促進すること
ができる利点があり、また吸気ファン4及び送風ファン
4a,4b,4c等の小型化を図ることができ廉価型の
乾燥機を提供し得るものである。
【0026】上記構成した乾燥機1は日当たりのよい窓
側に設置することが好ましく、この場合には日光を三方
が採光面に形成された側壁10,12,13から多量に
室内に取り込むことができるので、ランプ或いはヒータ
ー等の発熱装置8の運転を抑制して室内空気及び素材W
を加熱することができると共に、温度調整を乾燥室1a
の上部に設置した一つの吸気ファン4によって小電力の
省エネ運転を良好に行うことができ、自然乾燥と同様な
日光と風による緩やかな乾燥を自然の風味を損なうこと
なく良好に行うことができる。また乾燥機1は電気消費
量の低い常温乾燥型の乾燥装置として、簡潔な構成で取
扱い性よく廉価に製作することができる特徴がある。
【0027】尚、上記実施例において乾燥棚3は縦軸回
転型のものを示したが、これに限ることなく図6に示す
ように、乾燥棚3を横軸回転可能に支架して乾燥移動さ
せる棚構成に形成してもよい。この場合の乾燥棚3の乾
燥移動方向は、矢印の如く案内板7に対し下向きに対向
するように回転させると、素材Wを空気流に対し充分に
接触させ円滑な乾燥を促進することができる。またドア
18は前壁10側に観音開き状に設けて、乾燥棚3全体
を乾燥室1a内に出し入れ可能に構成するとよい。
【0028】次に乾燥棚3の他の実施例を図8〜図10
おいて説明する。図8に示す乾燥棚3は、受棚37を左
右に分割形成することにより、支軸30及び連結杆33
に着脱可能に装着できるようにした例を示し、この場合
は、上記支軸30及び連結杆33には所定間隔を以て受
座30a、33aを設置すると共に、該受座30aには
受棚37の遠心方向の移動を防止する係止片30bを突
設し、該係止片30bに受棚37に切欠形成した係合部
37aを係合させて簡単に設置できるようにするとよ
い。
【0029】図9に示す乾燥棚3は、上記受棚37にす
のこ状に細い横線又は紐等からなる支杆35を設けると
共に、該支杆35に素材Wを係止或いは挟持することに
より吊り下げ可能な例えばクリップ状又はフック状の取
付具39を多数取着するようにしている。これにより、
柿等の多数個の素材Wの乾燥棚3に対する取付作業を、
取付具39を介して簡単且つ能率よく行うようにしてい
る。尚、上記支杆35には素材Wの適正乾燥間隔を維持
させる上で、上記取付具39を位置決め可能な係合部3
5aを適宜設けるとよい。
【0030】図10に示す乾燥棚3は、上下の支枠3
2,32間に受棚37を傾斜状に立設支持するようにし
た例を示し、魚等の目刺し干し或いはイカ等を串刺し状
に干す場合に好適に使用することができるようにしてい
る。即ち、前記支枠32,32には内向きにコ字状に形
成された取付部32dを、適当間隔に位相をずらしなが
ら放射方向に形成すると共に、受棚37の上下端を該取
付部32d,32d間に側方からスライド可能に挿脱す
るようにしている。そして、図例においては目刺し用の
魚(素材)Wを吊下する櫛37cを上記受棚37の上下
方向に着脱可能に多数取着するように構成している。こ
れにより、素材Wの取付けを容易に行うと共に、各素材
Wを他の物に接触させることなく損傷を防止するように
個別に吊下させて、品質のよい良好な乾燥を行うことが
できる特長がある。
【0031】次に本発明の第2実施例を図11を参照し
説明する。同図に示す乾燥機1は、天板16上に設置し
た駆動モータ(ギヤードモータ)20により乾燥棚3を
噛合回転させるようにすると共に、吸気ファン4から調
整弁5の循環口51を介して送られる循環風を、前記案
内板7と後壁11との間に形成した循環路7aに送り、
案内板7に開口させて取着した送風ファン4c,4cに
よって乾燥室1a内に循環送風させることにより、乾燥
移動する素材Wに吹きつけて良好に乾燥するようにして
いる。
【0032】そして、吸気弁61を有する吸気口6は上
記湾曲した案内板7と後壁11とで形成される空隙部の
下方に設置し装置の構成を簡潔にすると共に、小型化を
図るようにしている。またドア18は側壁12側に観音
開き方式で構成すると共に、該ドア18の上方には採光
用の傾斜天窓18aを形成している。
【0033】次に本発明の第3実施例を図12〜16を
参照し説明する。同図に示す乾燥機1は、大量の素材W
を同時連続乾燥処理可能に構成した大型機の一例を示
し、この乾燥室1a内には、素材Wを上下及び横方向に
乾燥移動可能な乾燥棚3を備えており、該乾燥棚3は駆
動モータ20で正逆回転可能に機体2に横架した支軸3
0に径大リング状の回動枠3aを設けると共に、該回動
枠3aの円周には受棚37を支持可能な多数の受止部3
bが形成されている。
【0034】上記受棚37は図16(B)に示す如く、
受棚枠に既述した支杆35をすのこ状に設けて素材Wを
吊り下げて乾燥させる吊下乾燥型のもの、又は同図
(A)に示すように素材Wを載置乾燥させる受網38を
設けた載置乾燥型等よりなり、これら受棚37に設けた
取付部(吊下紐等)3cを前記受止部3bに着脱可能に
形成することにより、該取付部3cを介して回動枠3a
に装着できるようにしている。
【0035】従って、回動枠3aが一方向に回転すると
き上記受棚37は互いに水平方向姿勢を維持し乾燥移動
され、大量の素材Wを良好に乾燥することができる。
尚、上記乾燥棚3の乾燥移動手段は実施例に示すような
回転させるものの他公知の棚機構によって巡回させるよ
うにしてもよく、また該乾燥棚3を乾燥室1a内に適数
台分割可能に設置すると共に、この乾燥棚3が乾燥室1
a内に取り出し可能に搬入移動するように構成してもよ
い。
【0036】また上記乾燥機1は、乾燥室1aの上方で
天板16と上壁14との間に循環路7aを形成してお
り、該循環路7a内の一側に図13,図14に示すよう
に、既述した調整弁5を各備えた吸気ファン4を長手方
向に適数設置すると共に、この他側に上記循環路7a内
の空気を乾燥室1a内に送風する送風ファン4aを複数
列設している。そして、適数のランプ8を天板16側に
取り付けて、前記乾燥棚3により乾燥移動される各受棚
37内の素材Wを良好に加熱することができるように配
置構成している。
【0037】25は乾燥室1aの下方で乾燥棚3によっ
て移動される受棚37の外側軌跡に沿って対設した案内
板7Hであり、該案内板7Hは熱を効果的に素材W側に
反射すると共に空気の対流を良好に案内し、また受棚3
7から落下する屑類や水滴等を具合よく受け止め収集し
機外への取り出しを容易に行うことができるようにして
いる。尚この案内板7Hは底板と共に機体外方に取り出
し可能に構成することにより、その清掃等メンテナンス
作業を簡単且つ能率よく行うことができる。
【0038】そして、上記案内板7Hと外側壁との間で
形成される空間部内には既述実施例と同様な吸気弁61
を有する吸気口6を設置しており、外気を案内板7Hの
上部と側壁との間で形成される間隙部から乾燥室1a内
に供給するようにしており、この実施例に示す吸気口6
は乾燥室1aの各コーナー部に配設することにより、乾
燥室1a内の温湿度調整並びに換気等を良好に行うよう
にしている。上記構成された乾燥機1は、素材Wの供給
及び取り出し作業をドア18から行うことができ、該ド
ア18及び機体上部のコーナー部に形成した斜壁を採光
壁にすることにより日光の採り入れを可能にしている。
この場合該日光の採り入れは全周囲を採光壁に構成する
ことができるものであり、省エネ効果の高い乾燥コント
ロールを良好に行うことができる。
【0039】尚、各実施例における側壁は断熱効果の高
い部材或いは構造によって構成するとよく、さらには天
候に伴う外気の高低及び日光の強弱に対応調節或いは保
護を図るために、乾燥機1の外周を断熱及び遮光機能を
有するカバーで覆うようにするとよく、また乾燥室1a
内に開閉動作可能なカーテンカバー等を設置構成し、こ
のカバーは外部操作可能或いは温度,日照等による自動
開閉コントロールを行うようにするとよい。
【0040】また熱発生装置8として遠赤外線を放出す
るランプを用いたが、これに限ることなく熱線ヒーター
等であってもよく、加熱と共に殺菌等他の処理を併有さ
せるものであってもよい。そして、乾燥室1aには殺菌
処理用のガス或いは熏烝処理材等を適宜供給する供給装
置を並設することにより、これらの処理を乾燥と同時に
行うことにより多種の乾燥加工を能率よく良好に行うこ
とができる。
【0041】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したことに
より以下の効果を奏する。請求項1により、閉鎖状に形
成された乾燥室内において空気は、調整弁を備えた吸気
ファンと吸気弁を有する吸気口により空気流を調整可能
に循環されながら送風ファンによって素材に送風される
と共に、素材は乾燥棚によって上記空気流中を乾燥移動
するので、該素材は多方向から空気流に充分に触れるこ
とができて速やかな乾燥を良好に行うことができる。ま
た循環される空気流中に乾燥棚を移動させるので、素材
を効率よく乾燥することができると共にランニングコス
トを低減することができる。
【0042】請求項2により、乾燥室内の空気は循環路
に設けた温度センサ及び湿度センサによってその状況を
的確に検出されると共に、その指令によって外気を取り
入れながら検出し所定に調整されるので、排出及び循環
を自動的に行うので、素材に適応した乾燥作業を簡単且
つ効率よく行うことができる。また乾燥室内を循環する
空気流は乾燥棚によって移動する素材を多方向から吹き
つけるように作用し素材を良好に乾燥させる。
【0043】請求項3により、素材は乾燥室の後壁側で
加熱装置によって加熱されると共に、他側壁部分で日光
により加熱されると共に、乾燥室内の空気も効率よく加
熱されるので、素材を良好に乾燥すると共に電力消費量
を低減させてランニングコストを少なくすることができ
る。またこれにより乾燥機の小型化を効率よく図ること
ができると共に取り扱い性を向上することができる。
【0044】請求項4により、吸気口から煉炭等の燃焼
ガスを乾燥室内に簡単に供給することができると共に、
乾燥室内で乾燥作業と二次処理作業を並行して行うこと
ができるので、素材に適応した所望の乾燥処理を能率よ
く容易に遂行することができる。
【0045】請求項5により、多数の素材を紐に取付け
た状態で乾燥棚の支枠に張設して装着することがでるの
で、多量の素材を損傷させることなく乾燥移動させると
共に効率よく同時に乾燥処理することができる。またこ
れにより吊し柿等を品質よく良好に乾燥することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図。
【図2】乾燥棚の斜視図。
【図3】図1の側断面図。
【図4】図1の正断面図。
【図5】図1の平断面図。
【図6】乾燥棚の他の設置例を示す平面図。
【図7】乾燥機のコントロールを行う回路図。
【図8】乾燥棚の別実施例を示し、(A)は乾燥棚の斜
視図。(B)は受棚の斜視図。(C)は乾燥棚の正面部
分断面図。
【図9】受棚の別実施例を示し、(A)は受棚の平面
図。(B)は同図(A)の受棚に取付具を介して素材を
装着する例を示す正面図。(C)は同図(B)の側面
図。
【図10】乾燥棚の別実施例を示し、(A)は乾燥棚の
斜視図。(B)は乾燥棚の正面部分断面図。
【図11】乾燥機の第2実施例を示し、(A)は乾燥機
の側断面図。(B)は同図(A)の平断面図。
【図12】乾燥機の第3実施例を示す側面図。
【図13】図12の平面図。
【図14】図12の側断面図。
【図15】図12の乾燥棚を示す平面図。
【図16】棚枠の別実施例を示し、(A)は受棚の平面
図。(B)は別の受棚を示す平面図。(C)は同図
(B)の受棚に素材を装着する例を示す正面図。
【符号の説明】
1 乾燥機 1a 乾燥室 1b,7a 循環路 2 機体 3 乾燥棚 4 吸気ファン 4a,4b,4c 送風ファン 5 調整弁 6 吸気口 7 案内板 8 加熱装置(ランプ) 10 前壁 11 後壁 12,13 側壁 14 上壁 15 下壁 16 天板 17 底板 17a 連通孔 18 ドア 20 駆動モータ 35 支杆 37 受棚 40 吸気口 52 排気口 60 送気路 61 吸気弁 S1 温度センサ S2 湿度センサ N 二次処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F26B 23/04 F26B 23/04 Z 25/00 25/00 H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱装置(8)を内装し閉鎖状に形成し
    た乾燥室(1a)内の一側に、室内と室外とに空気を切
    換送出可能な調整弁(5)を備えた吸気ファン(4)を
    設けると共に、該吸気ファン(4)と対向する他側で外
    気を取り入れ可能に開閉する吸気弁(61)を有する吸
    気口(6)を設けた乾燥機(1)において、前記乾燥室
    (1a)内に素材Wを乾燥移動させる乾燥棚(3)を設
    けると共に、上記吸気ファン(4)又は吸気口(6)か
    ら室内に送出される空気を素材(W)に吹きつける送風
    ファン(4a),(4b),(4c)を設けたことを特
    徴とする乾燥機。
  2. 【請求項2】 加熱装置(8)を内装し閉鎖状に形成し
    た乾燥室(1a)内に素材(W)を乾燥移動させる乾燥
    棚(3)を設けると共に、該乾燥室(1a)に設置され
    た吸気ファン(4)及び吸気口(6)間で形成される循
    環路(1b)中の適所に、温度センサ(S1)と湿度セ
    ンサ(S2)を設け、該温度センサ(S1)と湿度セン
    サ(S2)が設定値以上の温度又は湿度を感知したと
    き、吸気口(6)及び調整弁(5)を解放し乾燥室(1
    a)内の空気を排出すると共に、該温度センサ(S1)
    と湿度センサ(S2)が設定値以下の温度又は湿度を感
    知したとき、吸気口(6)及び調整弁(5)を閉鎖し乾
    燥室(1a)内の空気を循環させて素材(W)を乾燥さ
    せることを特徴とする乾燥機。
  3. 【請求項3】 乾燥室(1a)の後壁(11)側に加熱
    装置(8)を設けると共に、他の少なくとも前壁(1
    0)及びその両側壁(12),(13)を採光可能な採
    光壁に形成した請求項1又は2記載の乾燥機。
  4. 【請求項4】 吸気口(6)に、煉炭燃焼装置等の二次
    処理装置(N)を連結設置させて乾燥を行う請求項1又
    は2記載の乾燥機。
  5. 【請求項5】 乾燥棚(3)を両側の支枠(32),
    (32)を設けて形成すると共に、該支枠(32),
    (32)間に、多数の素材(W)を取着した紐(W1)
    の両側を取付け支持させて乾燥させる請求項1又は2記
    載の乾燥機。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100451385B1 (ko) * 2000-10-10 2004-10-08 오귀녀 소방용품 건조기
JP2007044025A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Okutetsu:Kk 干し柿用薫蒸・乾燥機
JP2010281537A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Oki Kogei:Kk 食材乾燥装置
AU2008248951B2 (en) * 2007-05-04 2013-08-22 Michael Metz Drying cabinet
CN107631579A (zh) * 2017-09-12 2018-01-26 郑诗青 一种集成电路板烘烤装置
KR20190085651A (ko) * 2018-01-11 2019-07-19 신한담 근적외선을 이용한 회전식 건조기

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