JP2014149962A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】充放電特性及びサイクル特性に優れた高容量な非水電解質二次電池を提供する。
【解決手段】本発明は、負極集電体とその上に形成された負極活物質層とを備える負極と、正極集電体とその上に形成された正極活物質層を備える正極と、を具備する非水電解質二次電池において、負極活物質層の充填密度は1.54〜1.71g/cmであり、正極活物質層は、正極活物質粒子を含み、この正極活物質粒子は、内部に結晶子が存在する複数の一次粒子が凝集して形成された二次粒子からなり、この結晶子の平均サイズに対する一次粒子の平均粒子径の比が1.5〜5であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、非水電解質二次電池の充放電特性とサイクル特性の改良に関する。
リチウムイオン二次電池に代表される非水電解質二次電池は、高エネルギー密度で高容量であるため、携帯電話、ノートパソコン等の電子機器、電気自動車などの駆動電源として用いられている。
近年、上記機器の小型化・高機能化が急速に進んでおり、その駆動電源である非水電解質二次電池には、さらなる小型化や高エネルギー密度化が要望されている。
非水電解質二次電池に用いられる正極活物質としては、例えば、コバルト酸リチウム(LiCoO2)が挙げられる。コバルト酸リチウムは、電位がリチウム基準で約4Vと高く、比容量密度が約140mAh/gと大きく、また充放電サイクル寿命も長いといった長所を有している。
しかしながら、コバルトは、希少な資源であるため、コバルト酸リチウムを含む電池はコスト高となるという問題が生じる。
そこで、低コストでより高エネルギー密度の非水電解質二次電池の開発という観点から、コバルト酸リチウムに替わるリチウム含有複合酸化物の開発が進んでおり、リチウムニッケル複合酸化物を中心とする正極活物質が注目を集めている。なお、ニッケルは、Coよりも豊富に存在する資源である。
例えば、特許文献1には、層状構造の六方晶系リチウムニッケル複合酸化物であって、LiNi(1−y−z)Coの組成式で表され、前記組成式におけるxが0.95以上、1.10以下、yが0より大きく、0.20以下、zが0より大きく、0.15以下で、M元素がAl、Ti、Mn、Ga、Mg、Nbの元素群から選択される少なくとも1種の元素からなり、前記リチウムニッケル複合酸化物の比表面積が0.5〜2.0m/gである技術が開示されている。
特開2010−64944号公報
ところで、さらなる高容量化の要求に応えるために、活物質の充填密度を高めることも行われている。
しかしながら、高容量に設計された正極と、高密度化された負極とを組み合わせて用いた場合、高密度化された負極はLiイオンの受入性が悪化し、充電時に正極から放出されたLiイオンの一部が負極に吸蔵されず金属リチウムとして析出する。この結果、充放電特性やサイクル特性を低下するという問題が新たに生じる。
本発明は、上記課題を解消するものであり、充放電特性及びサイクル特性に優れた高容量な非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
本発明は、負極集電体とその上に形成された負極活物質層とを備える負極と、正極集電体とその上に形成された正極活物質層とを備える正極と、を具備する非水電解質二次電池において、負極活物質層の充填密度は1.54〜1.71g/cmであり、正極活物質層は正極活物質粒子を含み、この正極活物質粒子は、内部に結晶子が存在する複数の一次粒子が凝集して形成された二次粒子からなり、この結晶子の平均サイズに対する一次粒子の平均粒子径の比が1.5〜5であることを特徴とする。
上記のように負極活物質層の充填密度を高くすると、負極のLiイオンの受入性が低下する。このとき、Liイオンが、負極の受入速度を超えて正極から放出されると、Liイオンの一部が負極上に金属リチウムとして析出してしまう。そこで、本発明においては、正極活物質粒子を構成する一次粒子内に存在する結晶子の平均サイズに対する一次粒子の平均粒径の比を1.5〜5として、正極からのLiイオンの放出速度を適切に制御している。具体的には、前記比を1.5〜5に制御することで、一次粒子内に適度な結晶子界面が形成され、Liイオンが正極活物質粒子内を移動する際に結晶子界面が移動障壁となり、正極からLiイオンが放出される速度が低下する。この結果、負極活物質層の充填密度を1.54g/cm以上と高くしても、金属リチウムが析出することなく、Liイオンが負極に吸蔵されることが可能となる。このため、負極活物質層の充填密度を高めた場合でも、非水電解質二次電池の充放電特性及びサイクル特性を向上させることができる。
前記比が1.5より小さいと、一次粒子内に存在する結晶子の数が少なくなり、その結果、結晶子間の界面数が少なくなり、Liイオンの移動障壁が減少する。このため、Liイオンが正極から放出されるLiイオンが多くなりすぎて、負極で受け入できないLiイオンが金属リチウムとして析出する。この結果、充放電特性やサイクル特性が低下する。一方、前記比が5よりも大きい場合、このような正極活物質粒子の作製時に、Li欠損部分が生じてしまうために、初期容量が低下する。よって、結晶子の平均サイズに対する一次粒子の平均粒径の比は1.5〜5に規制する。
負極活物質層の充填密度が1.54g/cmよりも小さくなると、十分なエネルギー密度が得られない。また、負極活物質層の充填密度を1.71g/cmよりも大きくする場合、圧延圧力を大きくする必要があるため、製造コストが増加したり、負極活物質粒子が破損したりするおそれがある。よって、負極活物質層の充填密度は1.54〜1.71g/cmに規制する。
高い初期容量と優れたサイクル特性とを両立できるため、結晶子の平均サイズに対する一次粒子の平均粒子径の比は2.0〜3.5とすることが好ましい。
上記非水電解質二次電池において、正極活物質粒子は、LiNi(1−y)(0.95≦x≦1.10、0.65≦y≦1.0、Mは、Co、Mn、Al、Mg、Ti、Sr、Zr、Y、Mo、及びWよりなる群から選択される少なくとも1種の元素である。)で示される化合物の粒子からなる構成とすることができる。Ni以外の元素は含まれなくともよいが、Ni以外の前記のような元素が含まれることにより、正極活物質粒子の構造がより安定化される。よって、前記式で表される化合物の粒子は、高容量であり、またサイクル特性や熱安定性に優れる。
上記非水電解質二次電池において、一次粒子の平均粒子径は0.3〜1.0μmであり、二次粒子の平均粒子径は5〜15μmである構成とすることができる。一次粒子の平均粒子径が小さすぎると、不均一な結晶が多くなり、容量が低下するおそれがある。一方、一次粒子の平均粒子径が大きすぎると、結晶が崩壊し易くなり、容量や熱安定性が低下するおそれがある。一次粒子の平均粒子径は0.4〜0.7μmとすることがさらに好ましい。
二次粒子の平均粒子径が小さすぎると、正極活物質粒子と導電材との混合性が低下したり、正極活物質層の充填密度を高めることができなかったりするおそれがある。二次粒子の平均粒子径が大きすぎる場合、正極活物質層の充填密度を高めることはできるが、正極作製時の極板平滑性が低下するおそれがある。二次粒子の平均粒子径は8〜13μmとすることがさらに好ましい。
上記非水電解質二次電池において、一次粒子内に存在する結晶子の平均サイズが、150〜370nmである構成とすることができる。結晶子の平均サイズが小さすぎると、結の成長が不十分となり易いため、結晶内にLi欠損部分が多く存在し、このため、容量が低下するおそれがある。結晶子の平均サイズが大きすぎると、正極活物質粒子から一度にLiイオンが放出され易くなり、正極活物質粒子の熱安定性が低下するおそれがある。結晶子の平均サイズは190〜260nmであることがさらに好ましい。
また、上記非水電解質二次電池において、負極活物質層は負極活物質を含み、この負極活物質は炭素材料からなる構成とすることができる。
ここで、結晶子とは、単結晶とみなすことができる領域のことであり、結晶子の平均サイズは、ブルカーエイエックスエス(株)のX線回折装置を用い、高精度で測定したデータを、DIFFRACplus TOPASによるリーベルト解析によって得ることができる。
一次粒子とは、外見上の幾何学的形態から判断して、単位粒子と考えられるものであり、一次粒子の平均粒子径は、以下のようにして求めることができる。具体的には、多数の二次粒子を樹脂埋めし、この樹脂の切り出し断面を研磨して走査型電子顕微鏡で観察し、そのときの一次粒子の長軸方向における平均長さを平均粒子径とする。なお、一次粒子の長軸方向における平均長さは、走査型電子顕微鏡写真を、(株)マウンテック製「画像解析式粒度分布測定ソフトウェア Mac-View」で画像処理することにより求める。測定する一次粒子の数は300個以上とする。
二次粒子は、一次粒子が凝集して形成されたものであり、二次粒子の平均粒子径は、レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置(例えば、(株)堀場製作所製のLA920)を用いて測定することができる。具体的には、メジアン径D50を二次粒子の平均粒子径とする。
なお、負極活物質層の充填密度は、負極活物質層の寸法と、重量と、厚みと、から求めることができる。例えば、負極が、負極集電体と、その上に形成された負極活物質層とから構成される場合、単板状に切り出した測定用負極板の寸法と、負極集電体の重量を除いた測定用負極板の重量と、負極集電体の厚みを除いた測定用負極板の厚みとから、求めることができる。なお、負極板及び負極集電体の厚みは、厚み計を用いて測定できる。
また、負極活物質層の充填密度は、例えば圧延圧力を調節することにより制御することができる。
以上のように、本発明によれば、負極活物質層の充填密度を高めた場合でも、正極活物質粒子を構成する1次粒子内に存在する結晶子の平均サイズに対する一次粒子の平均粒子径を制御することにより、非水電解質二次電池の充放電特性及びサイクル特性を向上させることができる。
本発明の一実施形態にかかる円筒型非水電解液二次電池の構成を模式的に示す縦断面図である。
図1に、本発明の一実施形態にかかる円筒型非水電解質二次電池の構成を模式的に示す縦断面図を示す。図1に示す円筒型電池は、発電要素、前記発電要素を内部に収容した有底の円筒型電池ケース6、この電池ケース6の開口部を封口する封口体18を含む。電池ケース6の開口端部と封口体18との間には、絶縁ガスケット10が配置されており、これにより、電池ケース6と封口体18とが絶縁される。
発電要素は、正極板1、負極板3、および正極板1と負極板3との間に配置された多孔質絶縁体としてのセパレータ5からなる極板群、ならびに非水電解質(図示せず)からなる。非水電解質は、非水溶媒と、非水溶媒に溶解されたリチウム塩とを含む。
次に、正極板1および負極板3について説明する。
正極板1は、正極集電体と、正極集電体の片面または両面に形成された正極活物質層とを含む。正極活物質層は、正極活物質粒子を含み、この正極活物質粒子は、複数の一次粒子が凝集して形成された二次粒子からなる。負極板3は、負極集電体と、負極集電体の片面または両面に形成された負極活物質層とを含む。本発明において、電池容量を高めるため、負極活物質層の充填密度を1.54〜1.71g/cmとしている。
負極活物質層の充填密度を高くすると、負極活物質層のLiイオン受入性が低下し、負極活物質に吸蔵されなかったLiイオンが金属リチウムとして負極上に堆積する。そこで、本発明では、正極活物質粒子を構成する一次粒子内に存在する結晶子の平均サイズに対する一次粒子の平均粒子径の比を1.5〜5に調節することにより、正極活物質粒子からのLiイオンの放出速度を適切に制御している。この結果、Liイオンが金属リチウムとして負極上に堆積することを抑制でき、よって、負極活物質層の充填密度を高くしたときの非水電解質二次電池の充放電特性及びサイクル特性を向上させることができる。
前記正極活物質粒子において、一次粒子の平均粒子径は0.3〜1.0μmであることが好ましく、二次粒子の平均粒子径は5〜15μmであることが好ましい。一次粒子の平均粒子径が小さすぎると、不均一な結晶が多くなり、容量が低下するおそれがある。一方、一次粒子の平均粒子径が大きすぎると、結晶が崩壊し易くなり、容量や熱安定性が低下するおそれがある。一次粒子の平均粒子径は0.4〜0.7μmであることがさらに好ましい。
また、二次粒子の平均粒子径が小さすぎると、正極活物質粒子と導電材との混合性が低下したり、正極活物質層の充填密度を高めることができなくなったりするおそれがある。二次粒子の平均粒子径が大きすぎる場合、正極活物質層の充填密度を高めることはできるが、正極作製時の極板平滑性が低下するおそれがある。二次粒子の平均粒子径は8〜13μmであることがさらに好ましい。
一次粒子内に存在する結晶子の平均サイズは、150〜370nmであることが好ましい。結晶子の平均サイズが小さすぎると、結晶の成長が不十分となり易いため、結晶内にLi欠損部分が多く存在し、このため、容量が低下するおそれがある。結晶子の平均サイズが大きすぎると、正極活物質粒子から一度にLiイオンが放出され易くなり、熱安定性が低下するおそれがある。結晶子の平均サイズは190〜260nmであることがさらに好ましい。
上記正極活物質粒子は、リチウムイオンの吸蔵・放出が可能であり、かつ複数の一次粒子が凝集して形成された二次粒子から構成されれば、特に限定されないが、例えば、Niを主成分として含むリチウムニッケル複合酸化物粒子を用いることができる。
このようなリチウムニッケル複合酸化物としては、LiNi(1−y)(0.95≦x≦1.10、0.65≦y≦1.0、Mは、Co、Mn、Al、Mg、Ti、Sr、Zr、Y、Mo、及びWよりなる群から選択される少なくとも1種の元素である。)で示されるリチウムニッケル複合酸化物が好ましい。このようなリチウムニッケル複合酸化物は、高容量であるとともに、サイクル特性や熱安定性にも優れる。
なかでも、LiNiCoM1(1−y−z)(0.95≦x≦1.10、0.65≦y≦1.0、0≦z≦0.20、0≦1−y−z≦0.15、M1は、Mn、Al、Mg、Ti、Sr、Zr、Y、Mo、及びWよりなる群から選択される少なくとも1種である。)を用いることが好ましい。前記式で表されるリチウムニッケル複合酸化物は、高容量であるとともに、サイクル特性及び熱安定性がより優れている。
上記正極活物質粒子は、以下のようにして作製することができる。例えばニッケル化合物とリチウム化合物とを混合し、得られた混合物を、酸素や空気などの酸化性雰囲気中、600〜800℃で焼成し、焼成物を必要に応じて粉砕・分級することにより、正極活物質粒子を得ることができる。このとき、正極活物質粒子を構成する一次粒子の平均粒子径や結晶子の平均サイズは、リチウム化合物とニッケル化合物を反応合成させる際の温度や時間を調節することで制御することができる。また、二次粒子の平均粒子径は、粉砕や分級の条件を調節することにより制御できる。
リチウム化合物としては、公知のものを使用でき、その中でも、水酸化リチウムが好ましい。ニッケル化合物とリチウム化合物との使用割合は特に制限されず、得ようとする正極活物質が利用される非水電解質二次電池の他の構成、用途などに応じて適宜選択すればよい。
ニッケル化合物としては、公知の材料、例えばニッケル水酸化物、ニッケル酸化物、またはニッケル炭酸塩を用いることができる。
また、上記のようなリチウムニッケル複合酸化物を作製する場合、Co、Mn、Al、Mg、Ti、Sr、Zr、Y、Mo、及びWよりなる群から選択される少なくとも1種の元素をさらに含むニッケル水酸化物、ニッケル酸化物、またはニッケル炭酸塩を用いればよい。このようなニッケル水酸化物、ニッケル酸化物、またはニッケル炭酸塩は、これらの化合物を生成する際に、その原料に前記元素を含む化合物を予め添加することにより得ることができる。
あるいは、上記リチウムニッケル複合酸化物を作製するときに、上記元素を含まないニッケル化合物とリチウム化合物との混合物に、上記元素を含む化合物を添加してもよい。
なお、添加する元素の種類は、電池の求められる特性に応じて適宜選択され、上記元素のうち1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。
負極活物質としては、充電・放電によりリチウムイオンを吸蔵・放出できる炭素材料を用いることが好ましい。たとえば、有機高分子化合物(フェノール樹脂、ポリアクリロニトリル、およびセルロース等)を焼成することにより得られる炭素材料、コークスやピッチを焼成することにより得られる炭素材料、人造黒鉛、天然黒鉛、ピッチ系炭素繊維、PAN系炭素繊維などが好ましい。負極活物質の形状としては、繊維状、球状、鱗片状、塊状などが挙げられる。
次に、図1の円筒型電池の他の構成要素について説明する。ただし、図1の円筒型電池に含まれる他の構成要素は、以下に限定されない。
電池ケース6の開口部の上端より少し下方には内側に向かう溝入れが行われており、環状支持部7が電池ケース6の内側に向かって膨出形成されている。環状支持部7上には封口体18が嵌合している。
封口体18は、プレート8、外部接続端子となるキャップ9ならびにプレート8とキャップ9の間に配置された上弁体13および下弁体14からなる。上弁体13と下弁体14との間には絶縁体であるフィルター19が挟持されるとともに、上弁体13と下弁体14とは溶接点15で導通接続されている。
封口体18の周縁部には絶縁ガスケット10が配置されており、これによって電池ケース6と封口体18とが絶縁されている。さらに、電池ケース6の開口端部が絶縁ガスケット10にかしめられ、これにより電池ケース6が密閉されている。
また、正極板1には正極活物質層を有さない無地部(正極集電体露出部)が設けられ、そこに正極リード2の一端が接続される。正極リード2の他端は、封口体18のプレート8に接続されている。
負極板3には負極活物質層を有さない無地部(負極集電体露出部)が設けられ、ここに負極リード4の一端が接続される。負極リード4の他端は、電池ケース6の内底部に接続されている。
なお、図1に示す円筒型非水電解質二次電池においては、封口体18を構成する上弁体13は環状の易破壊部13aを備え、下弁体14は環状の易破壊部14aを備える。電池内圧が上昇した場合には、下弁体14の易破壊部14aが破断し、さらに電池内圧が上昇した場合には上弁体13の易破壊部13aが破断して、キャップ9の排出孔16からガスを外部に放出する。これにより、電池内圧が異常上昇することを防止することができる。
また、キャップ9と上弁体13との間に、PTC素子17を配設することにより、安全性がより高められている。
(正極活物質の作製)
硫酸ニッケル、硫酸コバルトおよび硝酸アルミニウムが溶解している混合溶液に尿素を加え、この溶液を攪拌しながら、溶液温度を80〜100℃の間に調節して、結晶成長速度を制御し、沈殿物を得た。こうして、NiとCoとAlとの原子比率が0.75:0.20:0.05のニッケル−コバルト−アルミニウム共沈水酸化物(Ni0.75Co0.20Al0.05(OH))を得た。
次に、得られたニッケル−コバルト−アルミニウム共沈水酸化物と、水酸化リチウム一水和物(LiOH・HO)とを、リチウムとニッケルとコバルトとアルミニウムの原子比率がLi:Ni:Co:Al=1.00:0.75:0.20:0.05になるように混合した。得られた混合物を、アルミナ製容器に入れ、酸素雰囲気下の電気炉中で、800℃15時間反応させて、アルミニウム固溶ニッケル−コバルト酸リチウム(LiNi0.75Co0.20Al0.05)を得た。得られたアルミニウム固溶ニッケル−コバルト酸リチウムを正極活物質Aとした。
合成手順は正極活物質Aと同様であるが、焼成温度及び焼成時間を表1に示されるように変更して、正極活物質B〜Jを得た。
また、表1には、結晶子の平均サイズ、一次粒子の平均粒子径、結晶子の平均サイズに対する一次粒子の平均粒子径の比(粒径比)及び二次粒子の平均粒子径を示す。ここで、結晶子の平均サイズ、一次粒子の平均粒子径、及び二次粒子の平均粒子径は、上記のようにして求めた。
Figure 2014149962
粒径比が1.5〜5の範囲にある正極活物質C〜Iの二次粒子の累積粒度分布に関し、D50に対するD10の比は、0.45〜0.60の範囲にあり、D50に対するD90の比は、1.45〜1.90の範囲にあった。ここで、D10、D50及びD90は、それぞれ前記二次粒子の体積基準の累積粒度分布における、小粒子側からの累積体積が10%であるときの粒子径、50%であるときの粒子径、及び90%であるときの粒子径である。
また、正極活物質C〜Iにおいて、画像解析式粒度分布測定ソフトウェアを用いて測定された一次粒子の長軸方向における長さの累積粒度分布において、D50に対するD10の比は、0.3以上であり、D50に対するD90の比は、2以下であった。ここで、D10、D50及びD90は、それぞれの累積粒度分布における、小粒子側からの累積個数が10%であるときの長軸方向における長さ、50%であるときの長軸方向における長さ、及び90%であるときの長軸方向における長さである。
なお、正極活物質A、B、Jの二次粒子及び一次粒子の長軸方向における長さの累積粒度分布においても、D50に対するD10の比及びD50に対するD90の比は、上記範囲内にあった。
≪実施例1≫
正極活物質Cを用い、図1に示されるような円筒型リチウム二次電池を、上記のようにして作製した。
(正極板の作製)
上記正極活物質Cと、導電材としてのカーボンブラックと、結着剤としてのポリ四フッ化エチレンを含む水性ディスパージョンとを、固形分の質量比で100:3:10の割合で混錬した。得られた混合物を、カルボキシメチルセルロース水溶液(濃度1%)に懸濁させて、正極合剤ペーストを調製した。
この正極合剤ペーストを、厚さ30μmのアルミニウム箔からなる正極集電体の両面に、ドクターブレード方式で、その全体の厚さが約230μmとなるように塗布した。ここで、全体の厚さとは、正極集電体と、正極集電体の両面に塗布されたペースト(又は正極活物質層)との合計の厚さをいう。
正極合剤ペーストを乾燥後、全体の厚さが180μmになるように圧延し、圧延後の極板を所定寸法に切断して、正極集電体の両面に正極活物質層が形成された正極板を得た。この正極板には、正極集電体の正極活物質層が形成されていない部分に、アルミニウム製の正極リードを溶接した。
(負極板の作製)
負極活物質である天然黒鉛と、スチレン−ブタジエンゴム系結着剤のディスパージョンとを、固形分の質量比で100:5の割合で混錬して、負極合剤ペーストを調製した。この負極合剤ペーストを、厚さ20μmの銅箔からなる負極集電体の両面に、ドクターブレード方式で、全体の厚さが約230μmとなるように塗布した。なお、全体の厚さは、上記と同様である。
負極合剤ペーストを乾燥後、負極活物質層の充填密度が1.553g/cmになるように圧延し、圧延後の極板を所定寸法に切断して負極板を得た。この負極板には、負極集電体の負極活物質層が形成されていない部分に、ニッケル製の負極リードを溶接した。
(非水電解質の調製)
エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)とを1:3のモル比で混合した混合溶媒に、溶質であるLiPFを1モル/Lの濃度で溶解して、非水電解質を調製した。
(電池の組み立て)
上記のようにして作製した正極板と負極板とを、厚さ25μmのポリエチレン製の微多孔フィルムからなるセパレータを介して渦巻状に巻回して、極板群を得た。この極板群を、電池ケースに収容し、正極リードを封口体を構成するプレートに溶接し、負極リードを電池ケースの内底面に溶接した。次いで、この電池ケースに、上記のように調製した非水電解質を注液し、封口体で電池ケースを封口した。電池ケースの封口は、絶縁ガスケットの圧縮率が30%となるように、電池ケースの開口端部を、絶縁ガスケットを介して封口体にかしめつけることによって行った。このようにして、比較電池1を作製した。
得られた電池の直径は18.0mmであり、総高は65.0mmであった。設計容量は2000mAhとした。
≪実施例2〜15及び比較例1〜5≫
正極活物質の種類及び負極活物質層の充填密度を、表2に示されるように変更したこと以外、上記と同様にして、実施例2〜15及び比較例1〜5の電池を作製した。
[評価]
実施例1〜15及び比較例1〜5の各電池を、電池内部の安定化を目的に24時間エージングさせた。このエージング期間の経過後に、各電池を、充電電圧を4.2Vに設定して5時間充電した。次いで、充電後の電池を、400mAの定電流で、電池電圧が2.5Vに低下するまで放電した。このような充放電サイクルを500回繰り返した。
1サイクル目の放電容量を、初期容量として表2に示す。さらに、1サイクル目の放電容量に対する500サイクル目の放電容量の比を容量維持率として表2に示す。さらに、表2には、結晶子の平均サイズに対する一次粒子の平均粒子径の比(粒径比)も示している。
Figure 2014149962
電池1〜3の結果から、負極活物質層の充填密度を1.54g/cm以上に高くした場合でも、粒径比を1.5以上とすることにより、80%以上の容量維持率が得られることがわかる。また、2000mAh以上の初期容量が得られることもわかる。
負極活物質層の充填密度を1.54〜1.56g/cmの範囲とした電池1および4〜9、比較電池1〜2に関し、粒径比が1.5よりも小さい比較電池1は、容量維持率が80%未満であった。一方で、粒径比が1.5〜5の範囲にある電池1、4〜9では、86%以上の容量維持率が得られた。
粒径比が小さくなると、一次粒子内に存在する結晶子の数が減少し、結晶子間の界面数が低下して、Liイオンの移動障壁が減少するために、正極から放出されるLiイオンの量が多くなりすぎ、Liイオンの一部が、負極上に金属リチウムとして析出してしまう。
一方で、一次粒子内に存在する結晶子の数を増やす、つまり結晶子の平均サイズに対する1次粒子の平均粒子径の比を1.5以上とすることにより、正極から放出されるLiイオンの量が適切に制御される。この結果、Liイオンが金属リチウムとして負極上に体積することを抑制でき、よって、容量維持率を80%よりも大きくでき、優れたサイクル特性が得られる。
ただし、粒径比が5を超える比較電池2では、1920mAhと初期容量が著しく低下していた。これは、結晶子の平均サイズを小さく設計する場合、焼成温度を低くしたり、焼成時間を短くしたりする必要があり、この場合、焼成時の熱量が不十分で結晶が十分成長できず、その結果、正極活物質粒子にLi欠損部分が生じてしまうためであると考えられる。
負極活物質層の充填密度を1.70〜1.71g/cmの範囲とした電池3および10〜15、比較電池3〜5についても、上記と同様な傾向が見られた。具体的には、粒径比が1.5よりも小さい比較電池3〜4は、容量維持率がそれぞれ60.1%及び73.9%であり、十分な容量維持率が得られなかった。一方、粒径比を1.5〜5の範囲にある電池3及び10〜15は、81%以上の高い容量維持率が得られた。また、粒径比が5よりも大きい比較電池5では、1901mAhと初期容量が著しく低下していた。
以上のことから、負極活物質層の充填密度が1.54〜1.71g/cmと高くしたとき、正極活物質粒子の一次粒子内に存在する結晶子の平均サイズに対する一次粒子の平均粒子径の比を、1.5〜5とすることで、良好なサイクル特性と十分な初期容量を得ることができる。結晶子の平均サイズに対する一次粒子の平均粒子径の比は、初期容量とサイクル特性の両方をさらに向上できるため、2.0〜3.5とすることが好ましい。
(追記事項)
圧延前の正極活物質層の厚さは、正極集電体の片面に形成する場合は好ましくは20〜150μmであり、正極集電体の両面に形成する場合は合計で好ましくは50〜250μmである。
正極板の圧延は、ロールプレス機によって正極板が、例えば130〜200μmの厚みになるまで線圧1000〜2000kg/cmで数回を行うか、または線圧を変えて行ってもよい。
正極集電体としては、非水電解質二次電池の分野で常用されるものを使用でき、たとえば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタンなどを含有するシート、箔などが挙げられる。シートは多孔質体でもよい。多孔質体には、たとえば、発泡体、織布、不織布などが含まれる。正極集電体の厚さは、特に限定されないが通常1〜500μm、好ましくは10〜60μmである。これらの中でも、アルミニウム、アルミニウム合金などが好ましい。正極集電体の表面は、ラス加工またはエッチング処理が施されていてもよい。
負極集電体は銅箔からなり、その厚みが5μm〜30μmの範囲にあるものが好ましい。また、負極集電体の表面はラス加工もしくはエッチング処理されていてもよい。
セパレータとしては、高分子材料からなる微多孔性フィルムが好ましく用いられる。前記高分子材料としては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテル(ポリエチレンオキシドやポリプロピレンオキシド)、セルロース(カルボキシメチルセルロースやヒドロキシプロピルセルロース)、ポリ(メタ)アクリル酸、およびポリ(メタ)アクリル酸エステルなどが挙げられる。これらの高分子材料は1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。また、これらの微多孔性フィルムを重ね合わせた多層フィルムも用いることができる。なかでもポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデンなどからなる微多孔性フィルムが好適である。微多孔性フィルムの厚みは15μm〜30μmが好ましい。
電池ケースとしては、銅、ニッケル、ステンレス鋼、ニッケルメッキ鋼などからなるものを使用できる。これらの材料からなる金属板に、絞り加工などを施して電池ケースの形状にすることができる。電池ケースの防蝕性を高めるために加工後の電池ケースにめっき処理を施しても良い。
また、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる電池ケースを用いることにより、軽量でエネルギー密度の高い角型の二次電池を作製することができる。
非水電解質は、非水溶媒と、非水溶媒に溶解された溶質とを含む。
非水溶媒としては、主成分として環状カーボネートおよび鎖状カーボネートを含有するものが好ましい。たとえば、環状カーボネートとしては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートおよびブチレンカーボネートから選ばれる少なくとも一種を用いることが好ましい。また、鎖状カーボネートとしては、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートおよびエチルメチルカーボネート等よりなる群から選択される少なくとも一種を用いることが好ましい。
溶質としては、たとえば、アニオンが電子吸引性の強い官能基を有するリチウム塩が用いられる。これらの例としては、LiPF、LiBF、LiClO、LiAsF、LiCFSO、LiN(SOCF、LiN(SOおよびLiC(SOCF等が挙げられる。これらの溶質は、一種類で使用しても良く、二種類以上を組み合わせて使用しても良い。また、これらの溶質は、前記非水溶媒に対して0.5〜1.5Mの濃度で溶解させることが好ましい。
また、非水電解質に、例えばビニレンカーボネート、シクロヘキシルベンゼン、tert−アミルベンゼン等の添加剤を添加してもよい。
プレートとしては、耐非水電解質性および耐熱性を備える材料からなるものを特に限定されることなく用いることができる。そのなかでも、耐非水電解質性と耐熱性が高く、かつ軽いアルミニウムまたはアルミニウム合金からなるものが好ましい。上弁体および下弁体としては、可撓性を有するアルミニウム製の薄い金属箔からなるものが好ましい。
正極リードおよび負極リードとしては、当該分野で公知のものを用いることができる。たとえば、正極リードとしては、アルミニウムからなるもの等が挙げられる。負極リードとしては、ニッケルからなるもの等が挙げられる。
正極及び負極に用いられる導電材としては、たとえば、カーボンブラック、黒鉛、炭素繊維、金属繊維などを使用できる。カーボンブラックとしては、たとえば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラックなどが挙げられる。導電材は1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。
正極及び負極に用いられる結着剤としては、分散媒に溶解または分散できるものであれば、特に限定なく使用できる。たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素系結着剤、ゴム粒子、アクリル系重合体、ビニル系重合体などを使用できる。フッ素系結着剤としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体などが挙げられる。これらは、ディスパージョンの形態で用いるのが好ましい。ゴム粒子としては、アクリルゴム粒子、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)粒子、アクリロニトリルゴム粒子などが挙げられる。これらの中でも、正極活物質層の耐酸化性を向上させることなどを考慮するとフッ素を含む結着剤が好ましい。これらの結着剤は1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。
合剤ペーストを調製するときに用いられる分散媒は、結着剤が分散または溶解可能なものが適切である。有機系結着剤を用いる場合、分散媒としては、たとえば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルホルムアミド、ヘキサメチルスルホルアミド、テトラメチル尿素などのアミド類、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、ジメチルアミンなどのアミン類、メチルエチルケトン、アセトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、テトラヒドロフランなどのエーテル類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが好ましい。これらの中でも、NMP、メチルエチルケトンなどが好ましい。また、SBRなどの水系結着剤を用いる場合は、分散媒としては水や温水が好ましい。分散媒は、1種を単独でまたは必要に応じて2種以上を組み合わせて使用できる。
また、合剤ペーストの調製には、この分野で常用される方法を採用できる。たとえば、プラネタリーミキサー、ホモミキサー、ピンミキサー、ニーダー、ホモジナイザーなどの混合装置を用いて上記各成分を混合する方法が挙げられる。混合装置は、単独でまたは2種以上を組み合わせて使用される。さらに、正極合剤ペーストの混練時に必要に応じて各種分散剤、界面活性剤、安定剤などを添加してもよい。
また、合剤ペーストを調製するときに用いられる増粘剤としては、この分野で常用されるものを使用でき、エチレン−ビニルアルコール共重合体、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロースなどが挙げられる。
合剤ペーストは、たとえば、スリットダイコーター、リバースロールコーター、リップコーター、ブレードコーター、ナイフコーター、グラビアコーターおよびディップコーターなどを用いて集電体の表面に塗布できる。集電体に塗布された合剤ペーストは、自然乾燥に近い乾燥を行うことが好ましいが、生産性を考慮すると70℃〜200℃の温度で10分間〜5時間乾燥させるのが好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、充放電特性とサイクル特性が優れた高容量な非水電解質二次電池を提供できる。よって、産業上の利用可能性は大きい。
1 正極板
2 正極リード
3 負極板
4 負極リード
5 セパレータ
6 電池ケース
7 環状支持部
8 プレート
9 キャップ(外部接続端子)
10 絶縁ガスケット
11 上部絶縁板
12 下部絶縁板
13 上弁体
13a 上弁体易破壊部
14 下弁体
14a 下弁体易破壊部
15 溶接点
16 排出孔
17 PTC素子
18 封口体
19 フィルター

Claims (5)

  1. 負極集電体及び前記負極集電体上に形成された負極活物質層を備える負極と、正極集電体及び前記正極集電体上に形成された正極活物質層を備える正極と、を具備する非水電解質二次電池において、
    前記負極活物質層の充填密度が1.54〜1.71g/cmであり、
    前記正極活物質層は、正極活物質粒子を含み、
    前記正極活物質粒子は、内部に結晶子が存在する複数の一次粒子が凝集して形成された二次粒子からなり、前記結晶子の平均サイズに対する前記一次粒子の平均粒子径の比が1.5〜5である、
    ことを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 請求項1に記載の非水電解質二次電池において、
    前記正極活物質粒子は、LiNi(1−y)(0.95≦x≦1.10、0.65≦y≦1.0、Mは、Co、Mn、Al、Mg、Ti、Sr、Zr、Y、Mo、及びWよりなる群から選択される少なくとも1種の元素である。)で表される化合物の粒子からなる、
    ことを特徴とする非水電解質二次電池。
  3. 請求項1又は2に記載の非水電解質二次電池において、
    前記一次粒子の平均粒子径が、0.3〜1.0μmであり、前記二次粒子の平均粒子径が、5〜15μmである、
    ことを特徴とする非水電解質二次電池。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池において、
    前記結晶子の平均サイズが、150nm〜370nmである、
    ことを特徴とする非水電解質二次電池。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池において、
    前記負極活物質層は、負極活物質を含み、前記負極活物質は、炭素材料からなる、
    ことを特徴とする非水電解質二次電池。
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