JP2014148777A - 製紙用スクリーン装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スクリーン装置Aは、製紙原料を受け入れる槽1と、この槽1を一次室11と二次室12に仕切るスクリーン2と、槽1の一次室11に連通して槽1に前記製紙原料を供給する製紙原料供給通路3と、一次室11に連通し、スクリーン2を通過しない異物を含む前記製紙原料を槽1の外へ排出する異物排出通路4と、二次室12に連通し、スクリーン2を通過した前記製紙原料を槽1の外へ排出する製紙原料排出通路5と、スクリーン2の内側である一次室11に回転自在に設けられ、一次室11内の前記製紙原料を攪拌する円筒形状の円筒形状のローター本体60とを備え、このローター本体60の両端面を除く側面に設けられ、側面視、階段状の撹拌部材61を有し、階段状の撹拌部材61は、製紙原料流れに対して、下がり勾配に形成されている。
【選択図】図1
Description
原料の流れに対し、該撹拌部材の前部で加圧を生じ、撹拌部材の後部で負圧を生じさせ、
バスケットの目洗い作用を起こして精選させる製紙用スクリーン装置がある(特許文献1
参照)。
この製紙用スクリーン装置にあっては、精選力は良好なものの、製紙原料が撹拌部材
に対し直角に、しかも、縦長に、製紙原料流れの抵抗を受けるため、動力を要するという
問題点があった。
この問題点を改善するものとして、円筒形状の製紙用ローターの両端面を除く側面に
、製紙原料流れに対して下がり勾配となる直線状の撹拌部材を設け、製紙原料の流れに対
し、該撹拌部材の前部で加圧を生じ、撹拌部材の後部で負圧を生じさせ、スクリーンの目
洗い作用を起こして精選させる製紙用スクリーン装置がある(特許文献2参照)。
この製紙用スクリーン装置にあっては、撹拌部材が斜めになることで、製紙原料流れ
が撹拌部材の傾斜に合わせ、抵抗を受け流す形となるため、動力の点では改善された。
がり勾配、つまり、斜め方向に直線状に形成されているため、撹拌部材に衝突した製紙原
料は斜め方向に直線状に導かれるため、下流側への流れが強くなり、スクリーンを通過し
ない製紙原料がリジェクト側へと強制的に送られるが、リジェクト側は流量調整バルブで
流量を制限しているため、原料流れが上流側に戻ってくる現象が起こっている。そのため
、スクリーンを通過できなかった異物も再度、上流側に戻ることなりスクリーンを通過し
てしまうため、精選力が十分でないという問題点があった。
ンス良く達成することができる製紙用スクリーン装置を提供することを目的とする。
室と二次室に仕切るスクリーンと、前記槽の前記一次室に連通して前記槽に前記製紙原料
を供給する製紙原料供給通路と、前記一次室に連通し、前記スクリーンを通過しない異物
を含む前記製紙原料を前記槽の外へ排出する異物排出通路と、前記二次室に連通し、前記
スクリーンを通過した前記製紙原料を前記槽の外へ排出する製紙原料排出通路と、前記ス
クリーンの内側である前記一次室に回転自在に設けられ、前記一次室内の前記製紙原料を
攪拌する円筒形状の円筒形状のローター本体とを備え、このローター本体の両端面を除く
側面に設けられ、側面視、階段状の撹拌部材を有し、前記階段状の撹拌部材は、製紙原料
流れに対して、下がり勾配に形成されているものである。
本体の両端面を除く側面に設けられ、側面視、階段状の撹拌部材とを備えた製紙用ロータ
ーであって、前記階段状の撹拌部材は、製紙原料流れに対して、下がり勾配に形成されて
いるため、階段状の撹拌部材で撹拌された製紙原料は、衝突抵抗をある程度受け流す形と
なり、動力を抑えられ、傾斜形状の撹拌部材より、下流側への強制流れが抑えられ、小ブ
ロック単位で精選作用を起こし、1段目(前段)で、精選されない製紙原料は下流側の隣
接する撹拌部材へと導かれ、下流側の隣接する撹拌部材と、この撹拌部材に対向するスク
リーンの部位とで、効率良く精選することができ、省エネルギー効果も期待出来るスクリ
ーン装置を得ることができる。
明する。
Aはスクリーン装置で、スクリーン装置Aは、製紙原料を受け入れる槽1と、この槽
1を一次室11と二次室12に仕切るスクリーン2と、スクリーン2の内側である一次室
11に回転自在に設けられ、一次室11内の製紙原料を攪拌する円筒形状の製紙用ロータ
ー6とを有する。
[開口部21は、例えば、棒状の長手形状部材を隙間(長手形状の隙間)を有して環状に
並設した場合の隙間、円筒形状の側面に設けた丸孔、スリット(例えば、細長い長方形状
の隙間)]を有したもので、底面部22を開放して槽1内に立設して固定されている。
ー本体60と、このローター本体60の両端面を除く側面60aに突出するように設けら
れた、側面視、階段状の撹拌部材61とを備えている。
階段状の撹拌部材61は、例えば、4つの部材を側面60aに、個々の部材毎に側面
60aに溶接してローター本体60と一体化しても良いし、また、4つの部材を一体化し
て一部材に構成した撹拌部材61を側面60aに溶接してローター本体60と一体化して
も良い。
構成されている。
階段状の撹拌部材61は、複数個の単一の撹拌部材(各撹拌部材、例えば、61a、61b、61c、61d)からなり、前記単一の撹拌部材の長手方向が円筒形状のローター本体60の両端面に略平行で、且つ、前記単一の撹拌部材を隣接して階段状に複数形成し、更に、隣接する単一の撹拌部材61a、61bは、製紙原料流れに対して上流の単一の撹拌部材61aのローター本体60の回転方向Yに対する先端部(衝突面)Aが下流の単一の撹拌部材61bのローター本体60の回転方向Yに対する先端部(衝突面)Bより前に位置している。
また、同様に、隣接する単一の撹拌部材61b、61cは、製紙原料流れXに対して上流の単一の撹拌部材61bのローター本体60の回転方向Yに対する先端部(衝突面)Bが下流の単一の撹拌部材61cのローター本体60の回転方向Yに対する先端部(衝突面)Cより前に位置している。
また、同様に、隣接する単一の撹拌部材61c、61dは、製紙原料流れXに対して上流の単一の撹拌部材61cのローター本体60の回転方向Yに対する先端部(衝突面)Cが下流の単一の撹拌部材61dのローター本体60の回転方向Yに対する先端部(衝突面)Dより前に位置している。
また、製紙用ローター3は、図示しないモーターから動力伝達部材7(例えば、ベル
ト)を介して回転するようになっている。
4は、一次室11に連通し、スクリーン2を通過しない異物を含む製紙原料を槽1の外へ
排出する異物排出通路で、5は、二次室22に連通し、スクリーン2を通過した製紙原料
を槽1の外へ排出する製紙原料排出通路である。
に行くにつれて、階段状の撹拌部材61に衝突し、階段状の撹拌部材61に衝突した製紙
原料は、階段状の撹拌部材61を構成する各撹拌部材61a、61b、61c、61dに
逐次衝突し、衝突抵抗をある程度受け流す形となり、動力を抑えられ、傾斜形状の撹拌部
材より、下流側への強制流れが抑えられ、小ブロック単位で精選作用を起こし、1段目(
前段)で、精選されない製紙原料は下流側の隣接する撹拌部材へと導かれ、下流側の隣接
する撹拌部材と、この撹拌部材に対向するスクリーンの部位とで、効率良く精選すること
ができる。
その結果、精選効率を高めて、スクリーン2により精選された製紙原料は、製紙原料
排出通路5を介して槽1の外へと排出され、スクリーン2を通過できない異物を含む製紙
原料は、異物排出通路4を介して槽1の外へと排出されることとなる。
なお、製紙原料は、製紙用ローター3の回転に伴い各撹拌部材61a、61b、61
c、61dも回転し、各撹拌部材61a、61b、61c、61dの前部で、スクリーン
2に対し加圧を生じさせると共に、各撹拌部材61a、61b、61c、61dの後部で
、スクリーン2に対し負圧を生じさせて、スクリーン2に対し、目洗いの作用を行い製紙
原料を精選していく。
リーンであるが、本願発明にあっては、これに限らず、製紙原料を上方より流入させる図
6記載のスクリーン装置も同様に適用でき(図6に上述した実施例と同一部分に同一符号
を付してその説明を省略する。)、また、上述した実施例のスクリーン装置Aの槽1は立
設しているが、本願発明にあっては、これに限らず、図示しないが、スクリーン装置Aの
槽1を横臥するタイプのスクリーンでも同様に適用できるものである。
階段状の撹拌部材61は、複数個の単一の撹拌部材(各撹拌部材、例えば、61a、61b、61c、61d)からなり、前記単一の撹拌部材の長手方向が円筒形状のローター本体60の両端面に略平行で、且つ、前記単一の撹拌部材を隣接して階段状に複数形成し、更に、隣接する単一の撹拌部材61a、61bは、製紙原料流れXに対して上流の単一の撹拌部材61aのローター本体60の回転方向Yに対する先端部(衝突面)Aが下流の単一の撹拌部材61bのローター本体60の回転方向Yに対する先端部(衝突面)Bより前に位置している。
また、同様に、隣接する単一の撹拌部材61b、61cは、製紙原料流れXに対して上流の単一の撹拌部材61bのローター本体60の回転方向Yに対する先端部(衝突面)Bが下流の単一の撹拌部材61cのローター本体60の回転方向Yに対する先端部(衝突面)Cより前に位置している。
また、同様に、隣接する単一の撹拌部材61c、61dは、製紙原料流れXに対して上流の単一の撹拌部材61cのローター本体60の回転方向Yに対する先端部(衝突面)Cが下流の単一の撹拌部材61dのローター本体60の回転方向Yに対する先端部(衝突面)Dより前に位置している。
そして、図9、図10、図11(a)に示すように、前記単一の撹拌部材61dに設けられた雄ねじ61dAは円筒形状のローター本体60の孔60hを貫通し、円筒形状のローター本体60内に位置する雌ネジMaに螺合して締め付けられ固定されている。
なお、図7乃至図11(a)記載の実施例にあっては、上述の実施例(図1乃至図6)と同一部分に同一符号を付して説明の一部を省略する。
1 槽
11 一次室
12 二次室
2 スクリーン
3 製紙原料供給通路
4 異物排出通路
5 製紙原料排出通路
60 ローター本体
61 階段状の突起
Claims (4)
- 製紙原料を受け入れる槽と、
この槽を一次室と二次室に仕切るスクリーンと、
前記槽の前記一次室に連通して前記槽に前記製紙原料を供給する製紙原料供給通路と
、
前記一次室に連通し、前記スクリーンを通過しない異物を含む前記製紙原料を前記槽
の外へ排出する異物排出通路と、
前記二次室に連通し、前記スクリーンを通過した前記製紙原料を前記槽の外へ排出す
る製紙原料排出通路と、
前記スクリーンの内側である前記一次室に回転自在に設けられ、前記一次室内の前記
製紙原料を攪拌する円筒形状の円筒形状のローター本体とを備え、
このローター本体の両端面を除く側面に設けられ、側面視、階段状の撹拌部材を有し
、
前記階段状の撹拌部材は、製紙原料流れに対して、下がり勾配に形成されている
ことを特徴とするスクリーン装置。 - 単一の撹拌部材は、長手方向の両端に対し中間部の幅が広い略三日月形状部材であり、
階段状の撹拌部材は、複数個の前記単一の撹拌部材からなり、前記単一の撹拌部材の長手方向が円筒形状のローター本体の両端面に略平行で、且つ、前記単一の撹拌部材を隣接して階段状に複数形成し、更に、隣接する前記単一の撹拌部材は、製紙原料流れに対して上流の前記単一の撹拌部材のローター本体の回転方向に対する先端部が下流の前記単一の撹拌部材のローター本体の回転方向に対する先端部より前に位置し、
前記単一の撹拌部材に設けられた雄ねじは前記円筒形状のローター本体の孔を貫通し、前記円筒形状のローター本体内に位置する雌ネジに螺合して締め付けられ固定されている
ことを特徴とする請求項1記載のスクリーン装置。 - 単一の撹拌部材は、長手方向の両端に対し中間部の幅が広い略三日月形状部材であり、
階段状の撹拌部材は、複数個の前記単一の撹拌部材からなり、前記単一の撹拌部材の長手方向が円筒形状のローター本体の両端面に略平行で、且つ、前記単一の撹拌部材を隣接して階段状に複数形成し、更に、隣接する前記単一の撹拌部材は、製紙原料流れに対して上流の前記単一の撹拌部材のローター本体の回転方向に対する先端部が下流の前記単一の撹拌部材のローター本体の回転方向に対する先端部より前に位置し、
前記円筒形状のローター本体内に設けられた雄ねじは前記円筒形状のローター本体の孔を貫通し、前記単一の撹拌部材に設けられた雌ネジに螺合して締め付けられ固定されている
ことを特徴とする請求項1記載のスクリーン装置。 - 単一の撹拌部材は、長手方向の両端に対し中間部の幅が広い略三日月形状部材であり、
階段状の撹拌部材は、複数個の前記単一の撹拌部材からなり、前記単一の撹拌部材の長手方向が円筒形状のローター本体の両端面に略平行で、且つ、前記単一の撹拌部材を隣接して階段状に複数形成し、更に、隣接する前記単一の撹拌部材は、製紙原料流れに対して上流の前記単一の撹拌部材のローター本体の回転方向に対する先端部が下流の前記単一の撹拌部材のローター本体の回転方向に対する先端部より前に位置している
ことを特徴とする請求項1記載のスクリーン装置。
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