JP2014147337A - ガレート型カテキンとタンパク質との複合体を用いた不快味のマスキング剤 - Google Patents

ガレート型カテキンとタンパク質との複合体を用いた不快味のマスキング剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2014147337A
JP2014147337A JP2013017763A JP2013017763A JP2014147337A JP 2014147337 A JP2014147337 A JP 2014147337A JP 2013017763 A JP2013017763 A JP 2013017763A JP 2013017763 A JP2013017763 A JP 2013017763A JP 2014147337 A JP2014147337 A JP 2014147337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
masking agent
unpleasant taste
protein
gallate
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013017763A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6160098B2 (ja
Inventor
Satoshi Doi
聡 土井
Shinsuke Kitanaka
進介 北中
Akinobu Kuzumi
明宣 來住
Taiji Matsukawa
泰治 松川
Takeki Matsui
雄毅 松居
Yasumasa Yamada
泰正 山田
Ichiro Yamada
一郎 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uha Mikakuto Co Ltd
Original Assignee
Uha Mikakuto Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Uha Mikakuto Co Ltd filed Critical Uha Mikakuto Co Ltd
Priority to JP2013017763A priority Critical patent/JP6160098B2/ja
Publication of JP2014147337A publication Critical patent/JP2014147337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6160098B2 publication Critical patent/JP6160098B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

【課題】薬剤等の辛味、苦味等の不快味を低減させることができ、しかも製造する際に特別な製造工程を必要としない新たなマスキング剤並びに該マスキング剤を含む食品、医薬品および医薬部外品を提供すること。
【解決手段】ガレート型カテキン(A)及び平均分子量4,000以上のタンパク質(B)の含有量(重量%)の比(B/A)が1〜20の範囲で形成されるコロイド状溶液を乾燥されて得られる固体状組成物であることを特徴とする不快味のマスキング剤並びに該マスキング剤を含む食品、医薬品および医薬部外品。
【選択図】なし

Description

本発明は、ガレート型カテキンとタンパク質との複合体を用いた不快味のマスキング剤に関するものである。また、本発明は、前記マスキング剤を含む食品、医薬品または医薬部外品に関するものである。
近年、様々な薬剤や機能性素材(以下薬剤等と表記)の開発が進んでいる。しかし、薬剤等には苦味や辛味などの不快味を有しているものが多い。このような不快味を有する薬剤等は服用する人にとって摂取し難いものとなったり、摂取の継続性を著しく低下させる要因となったりするため商品化において大きな障害となる場合が多い。したがって、商品開発を促進する観点から、不快味を効果よくマスキングできる剤の開発が大いに期待される。
これまでのマスキング剤としては、打錠品の糖衣によって口腔内に薬剤等が暴露されなくする方法や合成甘味料を添加する方法、エチルセルロースやオイドラギット等の高分子で薬剤等を直接被覆する方法(特許文献1)、エチレンセルロースと水溶性可塑剤とからなる水性懸濁液を噴霧コーティングする方法(特許文献2)、タンパク質と脂質成分の複合体を有効成分とするマスキング剤(特許文献3)など数多く報告されている。しかし、これらの方法はコーティング剤自体のコストや製造工程数の増加などの問題も多い。また簡便な方法として乳酸カルシウムを添加する方法(特許文献4)が報告されているが、後述の実施例にも示すように苦味に限定されたマスキング効果であり、その用途範囲は狭い。
また近年では口腔内崩壊性を高めた錠剤の開発が進んでいる。この技術によって嚥下能力の低い高齢者や幼児にも服用しやすいものとなっているが、同時に薬剤等が長時間口腔内に暴露される問題もはらんでいる。
以上のことから薬剤等の苦味や辛味などの不快味をマスキングする新たなマスキング剤の開発が求められている。
特表平6−502194号公報 特開2000−53563号公報 特許第3485955号公報 特許第5097488号公報 特願2011−179594号
本発明は、薬剤等の辛味、苦味等の不快味を低減させることができ、しかも製造する際に特別な製造工程を必要としない新たなマスキング剤並びに該マスキング剤を含む食品、医薬品および医薬部外品を提供することを目標とする。
本発明者らはこれまでガレート型カテキン、平均分子量4,000以上の水溶性タンパク質を含有するコロイド状液体が苦味や水溶性ゼラチン由来の不快味が低減されることを見出しているが(特許文献5)、乾燥した状態での不快味の低減効果については不明であった。そこで、本発明では、前記コロイド状液体を乾燥させた固体状組成物と辛味や苦味の不快味を呈する素材と粉体混合したところ、驚くべきことに前記素材の不快味が著しく低減されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明の要旨は、
〔1〕ガレート型カテキン(A)及び平均分子量4,000以上のタンパク質(B)の含有量(重量%)の比(B/A)が1〜20の範囲で形成されるコロイド状溶液を乾燥させて得られる固体状組成物であることを特徴とする不快味のマスキング剤、
〔2〕不快味が辛味及び/又は苦味である前記〔1〕記載の不快味のマスキング剤、
〔3〕前記〔1〕又は〔2〕記載の不快味のマスキング剤を含有することを特徴とする食品、医薬品又は医薬部外品、
に関する。
本発明のマスキング剤は、薬剤等と粉体混合するだけで、特別な工程や処理を施すことなく、薬剤等の苦味、辛味を抑制することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明において、「マスキング剤」とは、苦味及び辛味の不快味をマスキングできるものをいう。このマスキング作用は、具体的には、後述の実施例に記載の方法により評価することで確認することができる。
本発明の不快味のマスキング剤(以下、本発明のマスキング剤)は、ガレート型カテキン(A)及び平均分子量4,000以上のタンパク質(B)の含有量(重量%)の比(B/A)が1〜20の範囲で形成されるコロイド状溶液を乾燥させて得られる固体状組成物であることを特徴とする。
カテキンとは、緑茶、紅茶あるいはウーロン茶などの茶に多く含まれているポリフェノールの一種であり、主にエピカテキン(EC)、エピカテキンガレート(ECg)、エピガロカテキン(EGC)、エピガロカテキンガレート(EGCg)、カテキン(C)などのフラバン−3−オール類の総称であるが、本発明において「ガレート型カテキン」とは、分子内にガロイル基を有するカテキンであり、具体的には、ECg、EGCgなどを指す。これらは、精製品の他、粗製品でも良く、これらを含有する天然物もしくはその加工品でも良い。例えば、茶葉などより抽出した茶抽出物やサンフェノンEGCg(太陽化学株式会社社製)などが挙げられる。
本発明において「平均分子量4,000以上のタンパク質」とは、平均分子量4,000以上から分子量30万程度のタンパク質までが含まれる。
本発明に用いられるタンパク質の平均分子量は、4,000以上である。好ましくは7,000以上、さらに好ましくは10,000以上である。前記平均分子量が4,000より少ない場合、マスキング効果が不十分となる。尚、タンパク質の分子量に関する情報は、粘度測定やHPLC及びゲルろ過法等の定量方法によって得られ、公知の手法を使用することが可能である。ここで平均分子量とは重量平均分子量をいう。
このような平均分子量4,000以上のタンパク質は、例えば、ゼラチン、コラーゲンペプチド、ダイズペプチド、ホエイペプチド、卵白アルブミンなどが挙げられる。また、これらのタンパク質は、単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。
本発明のマスキング剤は、ガレート型カテキン類および平均分子量4,000以上のタンパク質を含むコロイド状溶液と作製することで、前記2成分の粉末を単純に混合した場合と比べて、ガレート型カテキン類とタンパク質とからなる複合体を形成し、この複合体によりカテキンや不快味成分の不快味を低減させることができる。
前記マスキング剤は以下の方法で製造することができる。
まず、ガレート型カテキンおよび平均分子量4,000以上のタンパク質の含有量(重量%)の比(B/A)が1〜20の範囲となるように水中で混合してコロイド状液体を作製する。
ガレート型カテキンおよび平均分子量4,000以上のタンパク質の合計の濃度は、効率よくコロイド状にできる観点から、1〜50重量%となるように調整することが好ましい。なお、ガレート型カテキンおよび平均分子量4,000以上のタンパク質は、水溶液を予め作製しておき、両者を混合してもよいし、いずれか一方の水溶液中に、固体状の他方を混合してもよい。
前記ガレート型カテキンの水溶液および平均分子量4,000以上のタンパク質の水溶液はいずれも透明であることから、本発明では、前記の2成分を含む混合物がコロイド状液体となった状態を両者が複合体を形成した状態とする。
また、本発明においてコロイド状とは白濁物質が生成された状態をいう。
前記コロイド状液体中のガレート型ガレート型カテキンの濃度は、タンパク質と複合体を形成させる観点から、0.06重量%以上であることが好ましい。
また、平均分子量4,000以上のタンパク質の濃度は、ガレート型カテキンと複合体を形成させる観点から、0.3重量%以上であることが好ましい。
次に、前記コロイド状液体を乾燥することで固体状のマスキング剤を得ることができる。
前記乾燥の方法としては、例えば、凍結乾燥やスプレードライなど公知の乾燥法によって、水分を除去して乾燥粉末の形態にすればよく、特に限定はない。
以上のようにして得られる本発明のマスキング剤中におけるガレート型カテキンの含有量は、マスキング作用を十分に発揮する観点から、0.1〜50重量%であることが好ましい。
また、本発明のマスキング剤における平均分子量4,000以上のタンパク質の含有量は、ガレート型カテキンと複合体を形成させる観点から、50〜90重量%であることが好ましい。
本発明のマスキング剤は、前記ガレート型カテキン、平均分子量4,000以上のタンパク質のみを含有していてもよいが、例えば、散剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、細粒剤、顆粒剤等の固形製剤、水剤、懸濁剤、乳剤等の液剤、ゲル剤等に製剤される場合にはそれぞれの剤形に応じた任意成分をさらに含有してもよい。
前記任意成分の例としては、大豆多糖類、粉末状の果汁、野菜汁、乳製品、茶類、コーヒー、酸味料、香料、着色料、食物繊維、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸、油脂、乳化剤、高甘味度甘味料、食感改良剤(ペクチン、カラギーナン、寒天、ジェランガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、トラガントガム、グァーガム、カラヤガム、タマリンドシードガム)等が挙げられる。
これらの任意成分については、例えば、前記のように形成した複合体に混合すればよい。
また、錠剤、丸剤、顆粒剤、顆粒を含有するカプセル剤の顆粒は、必要により、ショ糖等の糖類、マルチトール等の糖アルコールで糖衣を施したり、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等でコーティングを施したりすることもできる。また、胃溶性又は腸溶性物質のフィルムで被覆してもよい。
以上のようにして得られる本発明のマスキング剤は、不快味を有する薬剤等と混合することで、不快味を顕著に低減することができる。
前記薬剤等としては、特に限定はなく精製品の他、粗製品でも良く、これらを含有する天然物もしくはその加工品でもよい。例えば、トウガラシパウダーおよびその抽出物、ヒハツパウダーおよび抽出物、シナモンパウダーおよび抽出物、ショウガパウダーおよび抽出物などの辛味成分を含む素材や、センブリパウダーおよび抽出物、ニキガパウダーおよび抽出物、ミカン等の柑橘系果実の果皮パウダーおよび抽出物などの苦味成分を含む素材が挙げられる。また精製品としては、例えば、カプサイシン、ピペリン、ショウガオール、ジンゲロール等の辛味成分、カフェイン、キニーネ等の苦味成分が挙げられる。辛味と苦味とは摂取を妨げる代表的な成分であるが、本発明のマスキング剤は、これらの辛味成分と苦味成分のマスキング効果に優れるという利点がある。
具体例としては、苦味成分であるカフェインとしては、コーヒー豆などから抽出したコーヒー抽出物や茶の素(天然カフェイン、白鳥製薬株式会社製)などが挙げられる。
本発明のマスキング剤と前記不快味成分との混合割合は、不快味成分の種類に応じて適宜調整すればよく特に制限はないが、優れたマスキング効果を奏する観点からは、前記不快味成分1重量部に対してマスキング剤を1〜100重量部の比で添加することが好ましい。
また、本発明のマスキング剤は、食品、医薬品、医薬部外品等に配合して使用することもできる。このような食品、医薬品、医薬部外品は、不快味が顕著に低減されることで摂取し易い食品、医薬品、医薬部外品となる。
前記食品としては、飲料、アルコール飲料、ゼリー、菓子等、どのような形態でもよい。例えば、例えば、クッキー、ビスケット、ケーキ、スポンジケーキ、カステラなどの焼き菓子、チョコレート、キャンディ、ゼリーなどの砂糖菓子、和生菓子、饅頭、洋生菓子、菓子パンなどの生菓子、八つ橋、おこしなどの干菓子などが挙げられるが、特に限定はない。
また、前記食品には、ヒトが食べる食品だけでなく、例えば、非ヒト動物、例えば、ラット、マウス、モルモット、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ウマ、ネコ、イヌ、サル、チンパンジー等の哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類等の治療剤又は飼料に配合してもよい。飼料としては、例えばヒツジ、ブタ、ウシ、ウマ、ニワトリ等に用いる家畜用飼料、ウサギ、ラット、マウス等に用いる小動物用飼料、ウナギ、タイ、ハマチ、エビ等に用いる魚介類用飼料、イヌ、ネコ、小鳥、リス等に用いるペットフードが挙げられる。
前記医薬品としては、散剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤等の固形製剤、懸濁剤、乳剤等の液剤、ゲル剤等が挙げられる。錠剤、丸剤、顆粒剤、顆粒を含有するカプセル剤等の顆粒は、必要により、ショ糖等の糖類、マルチトール等の糖アルコールで糖衣を施したり、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等でコーティングを施してもよいし、胃溶性若しくは腸溶性物質のフィルムで被覆してもよい。また、製剤の溶解性を向上させるために、前記の製剤に公知の可溶化処理を施すこともできる。常法に基づいて、前記液剤を注射剤、点滴剤に配合して使用してもよい。
医薬部外品としては、口腔に用いられる医薬部外品、例えば、歯磨き、マウスウォッシュ、マウスリンス、ドリンク剤が挙げられる。
本発明のマスキング剤を用いて食品、医薬品又は医薬部外品を調製する場合、本発明の効果が損なわれない範囲内で食品、医薬品又は医薬部外品に通常用いられる成分を適宜任意に配合することができる。
例えば、食品の場合には、水、アルコール、澱粉質、蛋白質、繊維質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、着香料、着色料、甘味料、調味料、安定剤、防腐剤のような食品に通常配合される原料又は素材と組み合わせることができる。
医薬品や医薬部外品の場合には、主剤、基材、界面活性剤、起泡剤、湿潤剤、増粘剤、透明剤、着香料、着色料、安定剤、防腐剤、殺菌剤等に組み合わせ、常法に基づいて、液状、軟膏状又はスプレー噴射可能な最終形態等にすることができる。
また、本発明のマスキング剤を食品に添加する場合には、該食品中に、通常は0.1〜99重量%添加することが好ましい。
本発明のマスキング剤を医薬もしくは医薬部外品用途で使用する場合、薬効を妨げない程度の添加量であればよい。例えば、通常0.001〜30重量%添加するのが好ましい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら制限されるものではない。
(実施例1:固体状組成物の作製)
緑茶抽出物(サンフェノン90S、ガレート型カテキン含有量64.8%、太陽化学社製)10gを水500gに添加して60℃で加熱溶解した。ゼラチン(日本ピュアフーズ社製)64.9g、大豆多糖類10gを水500gに添加して60℃で加熱溶解した。上記の2種類の溶液を混合させ、コロイド状の液体を得た。これを噴霧乾燥することでマスキング効果を有する固体状組成物(ゼラチン/ガレート型カテキン=約10)40gを得た。
(実施例2:官能評価による辛味マスキング効果の検証)
本実験では、辛味成分としてハバネロパウダー(ヤスマ株式会社製)を使用し、実施例1で得られた固体状組成物を含む錠剤(発明品と記載)、先行技術にある乳酸カルシウムを含む錠剤(比較品1と記載)、マスキング剤を含まない錠剤(比較品2)を作製して辛味のマスキング作用を評価した。各錠剤に含まれるものを表1に重量%で記した。
Figure 2014147337
試験はボランティア男性5名による辛味の官能評価を行った。試験品3品を食べたのちに比較品1の辛味を100とした場合での相対評価を行い、結果を表2に記した。
Figure 2014147337
その結果、本発明のマスキング剤を含む打錠品において辛味低減作用が認められた。また先行技術にある乳酸カルシウムは辛味に対するマスキング作用を有していなかった。したがって本発明のマスキング剤は辛味のマスキング効果を有することが示された。
(実施例3:官能評価による苦味マスキング効果の検証)
本実験では、苦味成分として天然カフェイン(公知貿易社製)を使用し、実施例1で得られた固体状組成物を含む錠剤(発明品と記載)、先行技術にある乳酸カルシウムを含む錠剤(比較品1と記載)、マスキング剤を含まない錠剤(比較品2)を作製して苦味のマスキング作用を評価した。各錠剤に含まれるものを表3に重量%で記した。
Figure 2014147337
試験はボランティア男性5名による苦味の官能評価を行った。試験品3品を食べたのち、比較品1の苦味を100とした場合での相対評価を行い、結果を表4に記した。
Figure 2014147337
その結果、本発明のマスキング剤を含む打錠品において苦味低減作用が認められた。また公知のマスキング剤である乳酸カルシウムよりも高いマスキング効果が認められた。したがって本発明のマスキング剤は苦味のマスキング効果を有することが示された。
以上のことから本発明のマスキング剤は辛味、苦味などの不快味を顕著に低減させ、しかも製造する際に特別な製造工程を必要としない新規のマスキング剤として有用であることが示された。

Claims (3)

  1. ガレート型カテキン(A)及び平均分子量4,000以上のタンパク質(B)の含有量(重量%)の比(B/A)が1〜20の範囲で形成されるコロイド状溶液を乾燥させて得られる固体状組成物であることを特徴とする不快味のマスキング剤。
  2. 不快味が苦味及び/又は辛味である請求項1記載の不快味のマスキング剤。
  3. 請求項1又は2記載の不快味のマスキング剤を含有することを特徴とする食品、医薬品又は医薬部外品。
JP2013017763A 2013-01-31 2013-01-31 ガレート型カテキンとタンパク質との複合体を用いた不快味のマスキング剤の製造方法 Expired - Fee Related JP6160098B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013017763A JP6160098B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 ガレート型カテキンとタンパク質との複合体を用いた不快味のマスキング剤の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013017763A JP6160098B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 ガレート型カテキンとタンパク質との複合体を用いた不快味のマスキング剤の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014147337A true JP2014147337A (ja) 2014-08-21
JP6160098B2 JP6160098B2 (ja) 2017-07-12

Family

ID=51570970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013017763A Expired - Fee Related JP6160098B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 ガレート型カテキンとタンパク質との複合体を用いた不快味のマスキング剤の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6160098B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016123348A (ja) * 2014-12-27 2016-07-11 ユーハ味覚糖株式会社 ナノ粒子の製造方法
JP2017029047A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 株式会社Adeka 焼菓子用改良材

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03168046A (ja) * 1989-11-27 1991-07-19 Nippon Kayaku Co Ltd 茶抽出物含有組成物及び食品
JPH0479843A (ja) * 1990-07-20 1992-03-13 Mitsuo Nakajima 飲食品改良剤
WO2000041579A1 (fr) * 1999-01-13 2000-07-20 Takara Shuzo Co., Ltd. Boissons contenant des epices
JP2001078708A (ja) * 1999-09-13 2001-03-27 Hiroshi Hara トウガラシの辛味成分(カプサイシン)の辛味を抑えた食品の製造法
JP2009278917A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Japan Tobacco Inc 苦味マスキング剤及び苦味低減方法
JP2011015633A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Kao Corp 苦味抑制剤
JP2011015632A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Kao Corp 苦味抑制剤

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03168046A (ja) * 1989-11-27 1991-07-19 Nippon Kayaku Co Ltd 茶抽出物含有組成物及び食品
JPH0479843A (ja) * 1990-07-20 1992-03-13 Mitsuo Nakajima 飲食品改良剤
WO2000041579A1 (fr) * 1999-01-13 2000-07-20 Takara Shuzo Co., Ltd. Boissons contenant des epices
JP2001078708A (ja) * 1999-09-13 2001-03-27 Hiroshi Hara トウガラシの辛味成分(カプサイシン)の辛味を抑えた食品の製造法
JP2009278917A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Japan Tobacco Inc 苦味マスキング剤及び苦味低減方法
JP2011015633A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Kao Corp 苦味抑制剤
JP2011015632A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Kao Corp 苦味抑制剤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016123348A (ja) * 2014-12-27 2016-07-11 ユーハ味覚糖株式会社 ナノ粒子の製造方法
JP2017029047A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 株式会社Adeka 焼菓子用改良材

Also Published As

Publication number Publication date
JP6160098B2 (ja) 2017-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4652486B2 (ja) コンドロイチン硫酸を含有する軟骨水系溶媒抽出物とケルセチン配糖体を含有する経口投与用製剤
JP2017200951A (ja) 黒ショウガ成分含有組成物
JP6127545B2 (ja) ガレート型カテキンとタンパク質との複合体およびカフェインを含む抗肥満組成物の製造方法
JP6160098B2 (ja) ガレート型カテキンとタンパク質との複合体を用いた不快味のマスキング剤の製造方法
WO2015137387A1 (ja) 筋肉増強剤
JP2008266223A (ja) 冷え性改善用組成物
JP4889970B2 (ja) 高リン血症用製剤
JP5436895B2 (ja) 水抽出コンドロイチンおよびミルク香料を含む経口製剤
JP6414443B2 (ja) 天然物由来成分を基材とするナノ粒子
JP5923896B2 (ja) ガレート型カテキン含有食品組成物
JP2005145933A (ja) フラボノイド組成物
JP6464745B2 (ja) 生理活性物質の担持力を向上させたナノ粒子の製造方法
JP2016159206A (ja) 生理活性物質の担持力を向上させたナノ粒子の製造方法
JPH10179077A (ja) 苦味マスキング剤
JP2014009198A (ja) ヒアルロニダーゼ活性阻害剤組成物
JP6849281B2 (ja) 肝臓加水分解物とドクダミエキスを含む組成物
JP2016124804A (ja) 天然物由来成分を基材とするナノ粒子の製造方法
JP6476697B2 (ja) ゼラチンを含有するナノ粒子
JP2017079712A (ja) クリルオイル組成物
JP6443009B2 (ja) 生理活性物質の担持力を向上させたナノ粒子の製造方法
JP2017001957A (ja) 唾液分泌促進剤、口腔乾燥抑制剤及び口腔内うるおい付与剤、及び組成物
JP6428165B2 (ja) 生理活性物質の安定性を保持できるナノ粒子
KR20230000907A (ko) 커큐민 유도체와 TGF-β 수용체 억제제의 병용투여를 통한 비알코올성 지방간염 치료 방법
JP2016123348A (ja) ナノ粒子の製造方法
JP2013039107A (ja) ガレート型カテキン含有ハードキャンディ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6160098

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees