JP2014144660A - 車両用シートバック - Google Patents

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Shigeki Ishiwatari
茂樹 石渡
Kimimichi Yoshizawa
公理 吉澤
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Abstract

【課題】着座者の着座姿勢を安定して保持しつつ、着座者の身体形状にフィットさせることができる車両用シートバックを提供する。
【解決手段】弾性材からなり、シート10の背もたれ面を構成する支持部材20を備えた車両用シートバック1の着座者の脊柱部分に対応する部位22Cに、支持部材20の他の部位26よりも剛性が高く設定された主高剛性部HMを設け、他の部位26の剛性を、着座者Mがもたれかかった際に、着座者の身体に沿って変形するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートバックに関する。
特許文献1の車両用シートバックには、シートバックフレームの中央部に網状フレームを配置する際に、網状フレームの下部に設けた弾性体を介してシートバックフレームに連結する構成が開示されている。このような構成とすることで、着座者の腰部に対応する網状フレームの下部を弾性体によって支持し、腰部を支持している。また、網状フレームの上部をシートバックフレームに支持しないことで、シートバック上部のたわみ量を相対的に増加させ、体の支持バランスを向上させている。
特開2000−025497号公報
ところで、運転中は、様々な方向に加速度が発生し、着座者は、その身体が前後左右に振られてしまう。このため、着座者の上体を支持する車両用シートバックは、高剛性で大きく変形しないことが望まれている。しかしながら、シートバック全体を高剛性とした場合には、着座者にとっては硬くて、乗り心地が悪く、長時間に渡って快適に座り続けることは困難であるという問題があった。
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、着座者の着座姿勢を安定して保持しつつ、着座者の身体形状にフィットさせることができる車両用シートバックを提供することを目的とする。
本発明の車両用シートバックは、シートフレームと弾性材からなる支持部材を備えている。支持部材における着座者の脊柱部分に対応する部位には、着座者の身体に沿って変形するように構成された支持部材の他の部位よりも高剛性に設定された主高剛性部が設けられている。
本発明に係る車両用シートバックによれば、着座者の脊柱に対応する支持部材の部位を、他の部位よりも剛性が高い主高剛性部に設定したことによって、主高剛性部が、着座者の骨格となる脊柱部分を支え、着座者の着座姿勢を安定して保持する。また、支持部材の他の部位が変形して、着座者の身体形状にフィットすることができる。これにより、着座者は、長時間に渡って快適に座り続けることができる。
第1実施形態に係る車両用シートバックを示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る車両用シートバックを示す背面側斜視図である。 図2のIII部分を示す要部拡大図である。 図2のIV部分を示す要部拡大図である。 第1実施形態に係る車両用シートを示す正面図である。 着座者が着座した状態を示す、図6のVI-VI線に沿った断面図である。 着座者が着座した状態を示す側面概要図である。 第2実施形態に係る車両用シートを示す背面側斜視図である。 第3実施形態に係る車両用シートを示す正面側斜視図である。 第3実施形態に係る別態様の車両用シートを示す正面側斜視図である。 第4実施形態に係る車両用シートを示す正面側斜視図である。 図11のXII-XII線に沿った断面図である。 図11のXIII-XIII線に沿った断面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一の構成部材には同一の符号を付し、その説明は省略するものとする。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合があるものとする。なお、以下の実施形態におけるシートバックは、主にスポーツ走行を目的とした車両用シートに適用されるが、本発明はこれに限定されない。
<第1実施形態>
本実施形態の車両用シートバックとしてのシートバック1は、図1〜図7に示すように、乗用車の運転席、および助手席等に適用される1人掛けの車両用シート10の背もたれを構成している。また、本実施形態のシートバック1は、スポーツ走行を目的とした車両用シート10に主に採用される。そして、車両用シート10は、座面を構成するシートクッション2を備え、シートクッション2の後縁に、リクライナ3を介してシートバック1の下端をリクライニング可能に支持している。
シートバック1は、図1、図2に示すように、シートフレーム11、支持部材20、クッション材30、および表皮カバー40を備え、支持部材20は、連結手段50を介して、シートフレーム11に設置されている。なお、連結手段50は固定連結手段51と係合連結手段52とで構成されている。そして、固定連結手段51は、図3に示すように、フレーム側固定連結部51aとシェル側固定連結部51bで構成され、係合連結手段52は、図4に示すように、フレーム側係合連結部52aとシェル側係合連結部52bとで構成されている。
シートフレーム11は、着座者Mの上体を囲むように、下方に開いた正面視コ字形状を備えた金属材で形成されている。また、シートフレーム11は、体格の大きな人が着座し、もたれ掛かった場合でも変形しないように、堅牢に構成されている。そして、シートフレーム11の左右下端には、支持部12が設けられ、この支持部12がシートクッション2にリクライナ3を介してリクライニング可能に支持される。また、シートフレーム11には、固定連結手段51を構成するフレーム側固定連結部51aと、係合連結手段52を構成するフレーム側係合連結部52aとが配置されている。
フレーム側固定連結部51aは、着座者Mの骨盤上部に対応するシートフレーム11の部位に、左右1箇所ずつ配置されている。フレーム側固定連結部51aは、車両前方に面しつつ、互いに対向するシートフレーム11に向かって突設された板状のブラケット53からなり、車両前方に面して開口するボルト孔(図示せず)を備えている。また、フレーム側固定連結部51aは、ブラケット53の背面とシートフレーム11の内面に渡ってL字形状の補強部材55を配置することで、変形することなく、着座者Mの上体を十分に支えられるように補強されている。
フレーム側係合連結部52aは、着座者Mの肩部に対応するシートフレーム11の部位に、左右1箇所ずつ配置されている。フレーム側係合連結部52aは、2つの直角部が連続するクランク形状を備えた軸状部材によって構成されている。そして、フレーム側係合連結部52aは、一端がシートフレーム11の上下方向に沿ってシートフレーム11の前面に固定され、他端がシートフレーム11の前面から前方に突出しつつ、上方に延設されている。
支持部材20は、弾力性を有する樹脂材によって一体に成形されており、シートバック1の背もたれ面を構成している。また、支持部材20は、着座者Mの上体の背面を支える主支持部21と、着座者Mの脇の下から骨盤、および腰椎の側部を支える補助支持部23とで構成されている。
主支持部21は、図5に示すように、平面視における車両左右方向について、右側支持列22R、中央支持列22C、および左側支持列22Lの3ブロックで構成されている。また、上下方向において、上側支持段22U、中央支持段22M、および下側支持段22Dの3ブロックで構成されている。つまり、主支持部21は、上下左右の合計9つのブロックからなり、各ブロックは所定の板厚を有する平板状の基材で形成されている。そして、主支持部21は、合計9つの略平板状の基材を組み合わせることで、着座者M上体の背面形状に沿った立体形状を形成している。
また、ブロック毎に基材の板厚を変えることで、ブロック毎に剛性を設定している。例えば、右側支持列22Rと左側支持列22Lの板厚は、図6の二点鎖線に示すように、他の部位として、着座者Mがもたれかかった際に、着座者の身体に沿って変形するように構成されている。また、右側支持列22Rと左側支持列22Lは、中央支持列22Cとの境界部から平面視における車両左右方向外側に離れるにしたがって、その前面25が5〜15°前方に行くように形成されている。これにより、右側支持列22Rと左側支持列22Lは、着座者Mの上体の背面形状に沿って、車両左右方向、つまり中央支持列22Cの前面24に対して斜めに位置するように形成されている。
中央支持列22Cの板厚は、右側支持列22R、および左側支持列22Lよりも厚く設定されている。これによって、中央支持列22Cは、主高剛性部HMとして、その剛性が他の部位である右側支持列22R、および左側支持列22Lの剛性よりも高く設定されている。また、中央支持列22Cは、その前面24が車両左右方向に対して平行に、車両前方に面して配置される。さらに、中央支持列22Cは、着座者Mの脊柱部分に対応するように、主支持部21の左右方向中央部分に上下方向に沿って配置されている。そして、中央支持列22Cの左右方向の幅は、着座者Mにおける胸郭M2の下部M2aと腰部M3の上部M3aとの間(図7参照)に対応する中央支持段22Mで最も狭く、中央支持段22Mから上方と下方に離れるにしたがってそれぞれ広くなるように設定されている。これによって、上下方向に対して、図7に示すように、着座者Mがシートバック1にもたれ掛かった際に、中折部として、中央支持段22Mが窪むように屈曲し、着座者Mの背中形状に沿うように、主支持部21の剛性が分布する。なお、本実施形態の車両用シート10では、1人掛け用であることから、着座者Mが着座する着座部が1箇所であるため、中央支持列22Cは、左右方向の中央部に上下方向に沿って配置される。また、本実施形態のシートバック1は、シートクッション2から着座者Mの肩の高さまでを支える構成であるため、中央支持段22Mは、上下方向中央部に配置される。
また、主支持部21の周縁部分には、枠状に形成された周縁側高剛性部HFが設けられている。周縁側高剛性部HFは、主高剛性部HMと同様の板厚に設定されることで、他の部位である右側支持列22R、および左側支持列22Lよりも剛性が高く設定されている。
主支持部21の背面には、シェル側固定連結部51b、およびシェル側係合連結部52bが、それぞれフレーム側固定連結部51a、およびフレーム側係合連結部52aと対応する部位に配置されている。
シェル側固定連結部51bは、円柱状の突起からなり、中央部分に雌ネジ部(図示せず)が形成され、フレーム側固定連結部51aのボルト孔を貫通する固定ボルト57を雌ネジ部に螺合することで固定される。
シェル側係合連結部52bは、筒形状を備え、軸線が上下方向に沿うように配置され、フレーム側係合連結部52aの上方に延設された先端部分が挿入され、係合する。ここで、係合連結手段52を固定連結手段51と同様に、固定ボルトで主支持部21をシートフレーム11に固定する構成とした場合には、着座した際の主支持部21の変形が妨げられてしまう。しかしながら、本実施形態では、上下方向に延びる筒状のシェル側係合連結部52bに、フレーム側係合連結部52aを構成するL字形状の軸部分を挿入する構成としているため、係合箇所における主支持部21の前後左右方向の変形を制限しつつ、上下方向の変形を可能としている。つまり、着座した際に、主支持部21の上部が上下方向に変位し、主支持部21は、着座者Mにおける胸郭M2の下部M2aと腰部M3の上部M3aとの間に対応する部位である中央支持段22Mが窪むように屈曲して、着座者Mの背中形状に沿うように変形する。また、運転中に発生した加速度によって、着座者Mの身体が左右方向に振られるような場合でも、連結手段50によって支持部材20の左右方向の変位が制限されるため、着座者の姿勢を安定して保持することができる。
補助支持部23は、略平板状の基材からなり、図6に示すように、中央支持段22Mと下側支持段22Dの側縁部から、左右方向外側に離れるにしたがって前方に行き、着座者Mの脇腹を囲むように車両左右方向に対して斜めに形成されている。また、補助支持部23は、他の部位として、右側支持列22R、および左側支持列22Lと同様の剛性となるように板厚が設定されている。加えて、補助支持部23の周縁部には、枠状に形成された補助高剛性部HSが設けられている。補助高剛性部HSは、主高剛性部HMと同様の板厚に設定されることで、他の部位である右側支持列22R、および左側支持列22Lよりも剛性が高く設定されている。
なお、改めて他の部位26とは、主高剛性部HMと周縁側高剛性部HFとを除いた主支持部21と、補助高剛性部HSを除いた補助支持部23の部位を指している。また、他の部位26には、着座者Mが着座した際のフィット感を向上するために、所定の各部に、他の部位26よりも剛性が低くなるように設定された低剛性部Lが設けられている。低剛性部Lは、図5に示すように、楕円状の溝形状を備え、主支持部21、および補助支持部23の表面側各部に複数配置されている。つまり、低剛性部Lは、他の部位26よりも板厚を薄くすることで、剛性が他の部位よりも下がるように構成されている。また、低剛性部Lは、支持部材20が変形する際に、着座者Mの身体に合わせて、よりフィットする方向に、主支持部21、および補助支持部23が変形するように、楕円状の溝の配置される向きがそれぞれ個別に設定されている。そして、低剛性部Lの溝形状は、楕円状に限らず、要求される剛性に応じて、円形や矩形等、様々な形状としても良い。また、本実施形態では、低剛性部Lを支持部材20の表面側に配置する構成としているが、表面側や、表面側と裏面側の両方に配置する構成としても良い。加えて、低剛性部Lの形状は、溝に限らず、貫通する孔や波板形状等、様々な形状とすることができ、配置する部位に応じて様々な形状を組合わせることも可能である。
なお、本実施形態では、主高剛性部HMの板厚を一定としているが、主高剛性部HM内の板厚を変え、各部位毎に剛性を変える構成としても良い。例えば、主高剛性部HMを、裏面側に左右方向に幅一定で突出するように配置し、主高剛性部HMの各部の板厚は、中央支持段22Mで最も薄く、上方と下方に離れるにしたがって厚くなるように設定することができる。このような構成とすることでも、同様の作用効果が得られる。また、主高剛性部HMの幅と板厚の両方を変化させ、高剛性部の剛性を部位毎に設定する構成としても良い。
クッション材30は、平板状のウレタンフォームからなり、着座した際に所定の硬さとなるように、密度と厚さが設定され、支持部材20の前面に配置される。
表皮カバー40は、クッション材30の前面をカバーし、クッション材30を保護する物で、着座時に着座者Mの背面が滑りにくい素材が設定されている。そして、滑りにくい素材とすることで、運転中に発生する加速度によって、着座者Mの身体が左右方向に振られるような場合における着座者の姿勢安定保持に寄与している。
以上の構成によって、本実施形態のシートバック1では、支持部材20の中に、剛性が高い部位と低い部位を設けることによって、着座者Mの姿勢保持能力とフィット感とを両立させている。つまり、着座者Mの脊柱に対応する支持部材20の中央支持列22Cに、他の部位よりも剛性が高く設定された高剛性部としての主高剛性部HMが設けられ、支持部材20の他の部位26に低剛性部Lが設定されている。そして、主高剛性部HMが、着座者Mの骨格となる脊柱部分を支えるため、車両走行中の様々な方向に加速度が発生する状況であっても、主高剛性部HMが脊柱部分を支え、着座者Mは着座姿勢を安定させることができる。また、他の部位26の剛性を主高剛性部HMよりも低く設定するとともに、他の部位26に低剛性部Lを設けたことによって、着座者Mが着座した際に、支持部材20の他の部位26が着座者背面M1の凹凸形状に追従するように変形する。以上のことから、着座状態における着座者Mのフィット感を向上させることができる。
また、主高剛性部HMである中央支持列22Cは、その前面24が車両前方に面して配置される。さらに、他の部位である右側支持列22Rと左側支持列22Lは、中央支持列22Cとの境界部から左右方向外側に離れるにしたがって、その前面25が前方に行くように、中央支持列22Cの前面24に対して斜めに配置される。これによって、左右方向の追従性が増すため、左右方向の加速度による上体の振られに対しても高い姿勢保持効果を発揮することができる。
主高剛性部HMは、その形状が、中央支持段22Mから上下方向に離れるにしたがって、左右方向に拡がるように設定されている。これによって、中央支持段22Mから下部にかけて背もたれの反力が強くなることにより骨盤を強調して支持するとともに、中央支持段22Mから上部にかけて背もたれの反力が強くなるため、胸郭もしっかり支持することができる。そして、人体の重量物である骨盤と胸郭を効率的に支持することができる為、姿勢変化が少なく、かつ筋負担が少ない姿勢が実現できることから、着座時の疲労を低減することができる。さらに、主高剛性部HMが上方に行くにしたがって左右方向に拡がることによって、主高剛性部HMが肩や肩甲骨を支持できるため、着座者Mに係る捻れ方向の荷重を主高剛性部HMが受止めることができる。これによって、着座者Mは、着座姿勢をさらに安定させることができるとともに、着座者Mを自然な着座姿勢で効率的に支えることができるため、生理学上の筋負担を低減し、着座時の疲労を低減することができる。また、格別な調整機構を用いない単純な構成であることから、重量増やコスト高をもたらすことなく、シートバック1を中央支持段22Mで折れ曲がる中折れ形状とすることができる。
シートフレーム11と支持部材20とを連結する連結手段50として、係合連結手段52と固定連結手段51を備えている。そして、係合連結手段52は、中央支持段22Mよりも上方の周縁部に配置され、固定連結手段51は中央支持段22Mよりも下方の周縁部に配置されている。これによって、中央支持段22Mの撓み変形が妨げられないため、着座者Mの脊柱の湾曲に沿ったシートバック1の中折れ形状を容易に形成することができる。また、連結手段50によって、身体上重い重量物である骨盤と胸郭を強調して支持することができるため、生理学上の筋負担を低減し、着座時の疲労を低減することができる。
支持部材20の周縁部は、他の部位26よりも剛性が高い周縁側高剛性部HFに設定されている。これによって、着座者Mが着座した際に、周縁側高剛性部HFが、他の部位26の撓み変形を抑制する。そして、他の部位26が必要以上に撓み変形することが防止され、着座者Mは着座姿勢をさらに安定させることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態のシートバック1Aでは、支持部材20の主高剛性部HMAの構成について、図8を参照して説明する。なお、主高剛性部HMAを除いた他の構成は、第1実施形態と同様のため、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態の支持部材20Aは、第1実施形態と同様に、弾力性を有する板状の樹脂材で構成されている。また、本実施形態の主高剛性部HMAは、第1実施形態とは異なり、中央支持列22Cの裏面側に、上下方向に沿って配置される角筒状の突起で構成されている。なお、角筒形状の突起は、図8に示されるように、各部の断面形状が一定となる直管状に形成されている。
このように主高剛性部HMAを構成することによって、主高剛性部HMAが、着座者Mの骨格となる脊柱部分を支えるため、車両走行中の様々な方向に加速度が発生する状況であっても、主高剛性部HMAが脊柱部分を支え、着座者Mは着座姿勢を安定させることができる。また、主高剛性部HMAの周囲に剛性の低い部位を設定することによって、着座者Mが着座した際に、支持部材20の他の部位26が着座者背面M1の凹凸形状に追従するように変形する。以上のことから、着座状態における着座者Mのフィット感を向上させることができる。
なお、着座者Mの胸郭M2の下部M2aと腰部61の上部61aとの間に対応する部位である中央支持段22Mから上下方向に離れるにしたがって、角筒形状が左右方向に拡がる構成としても良い。そして、このように主高剛性部HMAを構成することによって、格別な調整機構を用いることなく、単純な構成で、シートバックを中央支持段22Mで折れ曲がる中折れ形状とすることができる。これによって、着座者Mの自然な着座姿勢に効率的に追従することができるため、生理学上の筋負担を低減し、着座時の疲労を低減することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態のシートバック1Bでは、支持部材20Bと主高剛性部HMBの構成について、図9を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態の支持部材20Bは、その基材が、紐状の部材を網状に編んだネット素材26Bからなり、所定の張力を掛けた状態でネット素材26Bをフレーム(図示せず)に張り掛けることで、支持部材20Bは構成されている。また、所定の張力を掛けた状態でネット素材26Bをフレームに張り掛けることで、他の部位として、着座者Mがもたれかかった際に、着座者の身体に沿って変形するように構成される。
また、本実施形態のシートバック1Bにも、第1実施形態と同様の部位に、主高剛性部HMBが設定されている。つまり、本実施形態の主高剛性部HMBは、網状のネット素材26B上に、ネット素材26Bよりも剛性の高いゴムなどの弾性材を溶着、または接着することで形成されている。そして、主高剛性部HMBは、着座者Mの脊柱部分に対応するように、支持部材20Bの左右方向中央部分に上下方向に沿って配置されている。また、主高剛性部HMBの左右方向の幅は、着座者Mの胸郭M2の下部M2aと腰部M3の上部M3aとの間に対応する部位である中央支持段22MBで最も狭く、この中央支持段22MBから上方と下方に離れるにしたがってそれぞれ広くなるように設定されている。これによって、上下方向に対して、着座時に、中央支持段22MBが窪むように屈曲し、着座者Mの背中形状に沿うように、支持部材20Bに剛性が分布する。
なお、支持部材20Bの両側縁部には、着座者Mの肩部から腰部に渡って、上下方向に沿って補助支持部23Bが設けられている。補助支持部23Bは、着座者Mの上体の背面を支える主支持部21Bの側縁部から、左右方向外側に離れるにしたがって前方に行き、着座者Mの肩から脇腹を囲むように車両左右方向に対して斜めに形成されている。また、補助支持部23Bは、その基材としてウレタンフォームが採用されるとともに、表面が表皮カバー40Bによって覆われている。基材のウレタンフォームは、他の部位として、ネット素材26Bと同様の剛性となるようにウレタンフォームの硬さが設定されている。
また、別態様のシートバック1B′として、図10に示すように、主高剛性部HMB′は、他の部位となるネット素材26Bよりも網目を細かくしたり、紐状の部材の太さや材質を変えたりすることで剛性を高める構成とすることもできる。
このように主高剛性部HMBを構成するとともに、支持部材20Bを上記剛性分布とすることによって、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
<第4実施形態>
第4実施形態のシートバック1Cでは、支持部材20Cと主高剛性部HMCの構成について、図11〜図13を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態の支持部材20Cは、その基材が、ウレタンフォームによって構成されている。また、支持部材20Cは、左右方向において、右側支持列22RC、中央支持列22CC、および左側支持列22LCの3ブロックで構成されている。なお、右側支持列22RCと左側支持列22LCは、同一の比較的軟質なウレタンフォームで構成され、中央支持列22CCは、右側支持列22RC、および左側支持列22LCよりも硬質なウレタンフォームで構成されている。このように支持部材20Cを3ブロックのウレタンフォームで構成することによって、中央支持列22CCは、主高剛性部HMCとして、その剛性が他の部位である右側支持列22RC、および左側支持列22LCの剛性よりも高く設定されている。
そして、中央支持列22CCの前面24が、車両前方に面して配置される構成、および右側支持列22RCと左側支持列22LCの前面25が、中央支持列22CCの前面24から5〜15°前方に行くように、斜めに形成される構成は、第1実施形態と同様である。
さらに、中央支持列22CCは、着座者Mの脊柱部分に沿って上下方向に配置されるとともに、その左右方向の幅は、着座者Mの胸郭M2の下部M2aと腰部M3の上部M3aとの間に対応する部位である中央支持段22MCで最も狭く、この部位から上方と下方に離れるにしたがって広くなるように設定されている点も第1実施形態と同様である。これによって、上下方向に対して、着座時に、中央支持段22MCが窪むように屈曲し、着座者Mの背中形状に沿うように、主支持部21Cの剛性分布が構成される。
なお、支持部材20Cの両側縁部には、着座者Mの肩部から腰部に渡って、上下方向に沿って補助支持部23Cが設けられている。補助支持部23Cは、主支持部21Cの側縁部から、左右方向外側に離れるにしたがって前方に行き、着座者Mの肩から脇腹を囲むように車両左右方向に対して斜めに形成されている。また、補助支持部23Cは、その基材としてウレタンフォームが採用されるとともに、表面が表皮カバー40Cによって覆われている。また、補助支持部23Cの基材は、他の部位として、右側支持列22RC、および左側支持列22LCと同様のウレタンフォームが用いられている。
このように主高剛性部HMCを構成するとともに、支持部材20Cを上記剛性分布とすることによって、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本実施形態のシートバック1Cは、乗用車の後席シートのような、着座者が着座する着座部が複数設定されたシートに適用することが可能である。この場合の中央支持列22は、各着座部の左右方向の中央部に、上下方向に沿って配置される。
本発明は、例えば自動車などに設置される車両用シートのシートバックに用いることができる。
1,1A,1B,1C…車両用シートバック
10…シート
11…シートフレーム
20,20A,20B,20C…支持部材
22C,22CC…着座者の脊柱部分に対応する部位(中央支持列)
22M,22MB,22MC…着座者における胸郭の下部と腰部の上部との間に対応する部位(中央支持段)
24…主高剛性部の前面
25…他の部位の前面
26,26B…他の部位
HM,HMA,HMB,HMC…主高剛性部
HF…周縁側高剛性部
M…着座者
M1…着座者背面
M2a…着座者の胸郭の下部
M3a…着座者の腰郭の上部

Claims (5)

  1. 車両用シートの背凭れを構成する車両用シートバックに於いて、
    車両用シートバックはシートフレームと、
    シートフレームに連結してシートの背もたれ面を構成する支持部材とを備え、
    該支持部材は着座者の脊柱部分に対応する部位に他の部位よりも剛性を高く設定した主高剛性部を設け、
    着座者が車両用シートバックにもたれ掛かった際に、該主高剛性部が着座者の脊柱部分を支持し、他の部位が着座者の脊柱部分以外の部位を支持しつつ、着座者の身体に沿って変形するよう構成した
    ことを特徴とする車両用シートバック。
  2. 請求項1に記載の車両用シートバックであって、
    前記主高剛性部は、平面視において、車両左右方向に沿って配置し、
    前記他の部位は、平面視において、前記主高剛性部の左右方向端部から左右方向外側に離れるにしたがって前方に行くように、車両左右方向に対して斜めに配置されたことを特徴とする車両用シートバック。
  3. 請求項1、または請求項2に記載の車両用シートバックであって、
    前記主高剛性部の左右方向の幅は、着座者の胸郭の下部と腰部の上部との間に対応する部位で最も狭く、且つ該着座者の胸郭の下部と腰部の上部との間に対応する部位から上方、および下方に離れるにしたがって広くなるように設定されたことを特徴とする車両用シートバック。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の車両用シートバックであって、
    前記支持部材の外形形状に沿った枠状のシートフレームを備え、
    前記支持部材は、周縁部が着座者の胸郭の下部と腰部の上部との間に対応する部位よりも上方、および下方の位置で、該シートフレームに連結されたことを特徴とする車両用シートバック。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の車両用シートバックであって、
    前記支持部材の周縁部に、前記他の部位よりも剛性が高く設定された周縁側高剛性部を枠状に設けたことを特徴とする車両用シートバック。
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