JP2014144548A - 熱転写シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材(1)の一方の面に色材層(3)及び/又は転写性保護層(4)が設けられ、基材の他方の面にバインダー樹脂を含有する背面層(5)が設けられた熱転写シートであって、背面層は、一般式(1)で表されるポリグリセリン脂肪酸エステルを含有しており、ポリグリセリン脂肪酸エステルは、融点が25℃以下であり、一般式(1)中のRは、水素原子又は脂肪酸残基であり、Rが脂肪酸残基である割合が、Rの総数に対し50%以上であり、背面層は、酸性を有する滑剤成分を実質的に含有していない。
【選択図】図1
Description
基材1は、ある程度の耐熱性と強度を有するものであれば特に限定されることはなく、従来公知の材料を適宜選択して用いることができる。このような基材1として、例えば、0.5μm〜50μm、好ましくは1μm〜10μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等が挙げられる。更に、これらの材料はそれぞれ単独でも使用できるが、他の材料と組み合わせた積層体として使用してもよい。
図1〜図3に示すように基材1の、色材層3及び/又は転写性保護層4が設けられている面とは反対側の面上には背面層5が設けられている。背面層5は、本発明の熱転写シート10における必須の構成である。また、本発明では、背面層5が以下の条件1〜3を満たすことを必須の要件としている。以下、背面層5について、各条件について言及しつつ具体的に説明する。
条件2:下記一般式(1)中のRが脂肪酸残基である割合が、下記一般式(1)中のRの総数に対し50%以上であること。
条件3:条件2のポリグリセリン脂肪酸エステルの融点が25℃以下であること。
背面層5は、上記条件2、及び条件3を満たすポリグリセリン脂肪酸エステルとともに、バインダー樹脂を含有する。
また、基材1と背面層5との間に、基材1と背面層5との密着性を向上させるための図示しない背面プライマー層を設けてもよい。背面プライマー層の材料としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等接着性を示すものが挙げられる。
図1〜図3に示すように基材1の一方の面の少なくとも一部には、色材層3及び/又は転写性保護層4が設けられている。本発明では、図示する形態に限定されることはなく、図示する形態以外の形態をとることもできる。例えば、昇華性の染料を含有する色材層3と、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する色材層3とを連続した1枚の基材上に面順次に設けてもよい。なお、本発明では、基材1の一方の面上に色材層3、転写性保護層4の何れか一方が設けられていればよく、転写性保護層4が設けられている場合には、色材層3は任意の構成となる。
図2に示すように基材1の全面に転写性保護層4を設けることもでき、図3に示すように、本発明の熱転写シート10において、基材1上に上記で説明した色材層3と転写性保護層4とを面順次に設けることもできる。上述したように、基材1の一方の面上には、色材層3と転写性保護層4の何れか一方が設けられていればよく、基材1上に色材層3が設けられている場合には、転写性保護層4は任意の層となる。
本発明においては、基材1と、色材層3及びとの間に図示しない下引き層が設けられていることが好ましい。下引き層を設けることで基材1と、色材層3との密着性を向上させ、熱転写時に熱転写受像シートへの色材層3の異常転写を防止することができる。なお、下引き層は、熱転写シート10における任意の構成である。
基材として、幅160mm、長さ:225m、厚み:5μmの長尺状の易接着処理済みポリエチレンテレフタレートフィルムを準備し、この基材の一方の全面に、下記組成の背面層用塗工液1を乾燥時0.8g/m2になるように塗布し、背面層を形成した。次いで、基材の他方の面の全面に、下記組成の下引き層用塗工液を、乾燥塗布量が0.1g/m2になるように塗布、乾燥して下引き層を形成することで、背面層/基材/下引き層がこの順で積層された積層体を得た。この積層体の下引き層上に、1画面が図4に示す形態となるようにイエロー染料層用塗工液、マゼンタ染料層用塗工液、シアン染料層用塗工液をそれぞれ、乾燥時塗工量が0.6g/m2となるように塗工して、イエロー染料層(Y染料層)、マゼンタ染料層(M染料層)、シアン染料層(C染料層)を形成した。また、図4に示す形態となるように離型層用塗工液、転写性保護層用塗工液、検知マーク用塗工液を用いてそれぞれの乾燥塗布量が0.6g/m2、1.0g/m2、0.6g/m2となるように離型層、転写性保護層(保護層)、検知マークを形成した。上記積層体上に400画面分繰り返して形成し、DS40プリンター用純正リボンと同じ形態に加工することで実施例1の熱転写シートを作製した。
・ポリビニルアセタール樹脂 56.3部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 28.7部
(バーノック D750 DIC(株))
・ジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%、酸価0.5) 10.0部
(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))
・タルク 5.0部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
・コロイダルシリカ(粒子径4〜6nm、固形分10%) 30部
(スノーテックスOXS、日産化学工業(株)製)
・ポリビニルピロリドン樹脂(K−90、ISP社製) 3部
・水 50部
・イソプロピルアルコール 17部
・Solvent Yellow 93 2.0部
・Disperse Yellow 231 2.0部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・分散染料(MSレッドG) 1.5部
・分散染料(マクロレックスレッドバイオレットR) 2.0部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・Solvent Blue 63 2.0部
・Disperse Blue 354 2.0部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・シリコーン変性アクリル系樹脂(固形分50%) 16部
(セルトップ226 ダイセル化学工業(株)製)
・アルミニウム触媒(固形分10%) 3部
(セルトップCAT−A ダイセル化学工業(株)製)
・メチルエチルケトン 8部
・トルエン 8部
・アクリル樹脂 20部
(ダイヤナールBR87、三菱レイヨン(株)製)
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
・カーボンブラック 60部
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 100部
(#1000GK 電気化学工業(株)製)
・ウレタン樹脂 100部
(HMS−20 日本ポリウレタン(株)製)
・メチルエチルケトン 160部
・トルエン 160部
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液2を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例2の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂 61.6部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 31.4部
(バーノック D750 DIC(株))
・ジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%、酸価0.5) 2.0部
(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))
・タルク 5.0部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液3を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例3の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂 49.7部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 25.3部
(バーノック D750 DIC(株))
・ジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%、酸価0.5) 20部
(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))
・タルク 5.0部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液4を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例4の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂 62.3部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 31.7部
(バーノック D750 DIC(株))
・ジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%、酸価0.5) 1.0部
(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))
・タルク 5.0部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液5を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例5の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂 48.4部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 24.6部
(バーノック D750 DIC(株))
・ジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%、酸価0.5) 22.0部
(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))
・タルク 5.0部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
背面層用塗工液1にかえて、背面層用塗工液1のジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%)(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))10.0部を、ジグリセリンテトライソステアレート(エステル化率100%、酸価4.8)(Sフェイス IS−204P 阪本薬品工業(株))10.0部に変更した背面層用塗工液6を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例6の熱転写シートを得た。
背面層用塗工液1にかえて、背面層用塗工液1のジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%)(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))10.0部を、テトラグリセリンペンタオレート(エステル化率83%、酸価2.9)(SYグリスター PO−3S 阪本薬品工業(株))10.0部に変更した背面層用塗工液7を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例7の熱転写シートを得た。
背面層用塗工液1にかえて、背面層用塗工液1のジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%)(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))10.0部を、ヘキサグリセリンペンタオレート(エステル化率63%、酸価12以下)(SYグリスター PO−5S 阪本薬品工業(株))10.0部に変更した背面層用塗工液8を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例8の熱転写シートを得た。
背面層用塗工液1にかえて、背面層用塗工液1のジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%)(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))10.0部を、デカグリセリンノナイソステアレート(エステル化率75%、酸価0.2)(Sフェイス IS−1009P 阪本薬品工業(株))10.0部に変更した背面層用塗工液9を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例9の熱転写シートを得た。
背面層用塗工液1にかえて、背面層用塗工液1のジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%)(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))10.0部を、デカグリセリンデカオレート(エステル化率83%、酸価1.8)(SYグリスター DAO−7S 阪本薬品工業(株))10.0部に変更した背面層用塗工液10を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例10の熱転写シートを得た。
背面層用塗工液1にかえて、背面層用塗工液1のジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%)(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))10.0部を、デカグリセリンオクタエルケート(エステル化率67%、酸価0.3)(SYグリスター OE−750 阪本薬品工業(株))10.0部に変更した背面層用塗工液11を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例11の熱転写シートを得た。
背面層用塗工液1にかえて、背面層用塗工液1のジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%)(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))10.0部を、デカグリセリンヘプタオレート(エステル化率58%)(NIKKOL Decaglyn 7−OV 日光ケミカルズ(株))10.0部に変更した背面層用塗工液12を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例12の熱転写シートを得た。
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液13を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例13の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂 55.0部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 28.0部
(バーノック D750 DIC(株))
・ヘキサグリセリンペンタオレート(エステル化率63%、酸価12以下) 10.0部
(SYグリスター PO−5S 阪本薬品工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 2.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液14を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例14の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂 51.0部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.0部
(バーノック D750 DIC(株))
・ヘキサグリセリンペンタオレート(エステル化率63%、酸価12以下) 10.0部
(SYグリスター PO−5S 阪本薬品工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 8.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液15を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例15の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂 56.0部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 28.5部
(バーノック D750 DIC(株))
・ヘキサグリセリンペンタオレート(エステル化率63%、酸価12以下) 10.0部
(SYグリスター PO−5S 阪本薬品工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 0.5部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液16を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例16の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂 49.7部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 25.3部
(バーノック D750 DIC(株))
・ヘキサグリセリンペンタオレート(エステル化率63%、酸価12以下) 10.0部
(SYグリスター PO−5S 阪本薬品工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 10.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液17を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例17の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂 55.0部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 28.0部
(バーノック D750 DIC(株))
・ヘキサグリセリンペンタオレート(エステル化率63%、酸価12以下) 10.0部
(SYグリスター PO−5S 阪本薬品工業(株))
・ステアリン酸アマイド 2.0部
(アマイドAP−1 日本化成(株))
・タルク 5.0部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
背面層用塗工液1にかえて、背面層用塗工液1のジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%)(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))10.0部を、リン酸エステル(酸価145)(プライサーフ A208N 第一工業製薬(株))10.0部に変更した背面層用塗工液Aを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例1の熱転写シートを得た。
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液Bを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例2の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂 55.0部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 28.0部
(バーノック D750 DIC(株))
・ジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%) 10.0部
(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))
・リン酸エステル(酸価145) 2.0部
(プライサーフ A208N 第一工業製薬(株))
・タルク 5.0部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
背面層用塗工液1にかえて、背面層用塗工液1のジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%)(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))10.0部を、デカグリセリンモノオレート(エステル化率8%)(NIIKOL Decaglyn 1−OV 日光ケミカルズ(株))10.0部に変更した背面層用塗工液Cを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例3の熱転写シートを得た。
背面層用塗工液1にかえて、背面層用塗工液1のジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%)(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))10.0部を、デカグリセリンデカステアレート(エステル化率83%、融点48℃)(NIIKOL Decaglyn 10−SV 日光ケミカルズ(株))10.0部に変更した背面層用塗工液Dを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例4の熱転写シートを得た。
背面層用塗工液1にかえて、背面層用塗工液1のジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%)(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))10.0部を、ステアリルリン酸亜鉛(LBT−1830精製 堺化学工業(株))10.0部に変更した背面層用塗工液Eを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例5の熱転写シートを得た。
背面層用塗工液1にかえて、背面層用塗工液1のジグリセリントリイソステアレート(エステル化率75%)(NIIKOL DGTIS 日光ケミカルズ(株))10.0部を、ステアリン酸エチルヘキシル(NIKKOL STO 日光ケミカルズ(株))10.0部に変更した背面層用塗工液Fを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例6の熱転写シートを得た。
上記で得られた各実施例、及び比較例の熱転写シートを、昇華型転写プリンター(株式会社DNPフォトルシオ製 DS−40)にセットし、低温低湿環境下(5℃、20%)に3時間放置した後に、DS−40純正受像紙に黒ベタ(255/255階調)画像を400画面連続印画した。その後、この受像紙に、195/255階調、135/255階調、75/255階調の3パターンの印画を行うことで各パターンの画像を形成した。得られた各パターンの画像にざらつきがあるかを目視により確認し、下記の評価基準に基づいてざらつきの評価を行った。評価結果を表1に示す。ざらつきとは画像着色部全体にみられる、無数の極微小の濃度ムラをいい、ざらつきがないほど、ヘッド摩耗がないことを意味する。
○・・・全ての画像でざらつきの発生がなく良好である。
×・・・各画像で使用上問題となるざらつきの発生がみられる。
上記で得られた各実施例、及び比較例の熱転写シートを、昇華型転写プリンター(株式会社DNPフォトルシオ製 DS−40)にセットし、低温低湿環境下(5℃、20%)に3時間放置した後に、DS−40純正受像紙に、(1)黒ベタ画像、(2)右黒画像(左白)、(3)左黒画像(右白)、(4)中黒画像(左右白)を各5枚(計20枚)印画し、下記の評価基準に基づいて印画シワの評価を行った。なお、黒画像は(255/255階調)、白画像は(0/255階)で形成した画像である。評価結果を表1に示す。
◎・・・全ての画像((1)〜(4))で印画シワの発生がない
○・・・(1)〜(4)のいずれかの1種の画像でシワが発生
×・・・(1)〜(4)の2種以上の画像でシワが発生。
上記で得られた各実施例、及び比較例の熱転写シートを、昇華型転写プリンター(株式会社DNPフォトルシオ製 DS−40)にセットし、DS−40純正受像紙に、黒ベタ画像を形成し、各実施例及び比較例の印画物を得た。この印画物の光沢性を、Gloss Meter VG2000(日本電色社製)を用いて、測定角度45°で測定し、以下の評価基準に基づいて光沢性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
○・・・光沢性の測定結果が80以上である。
△・・・光沢性の測定結果が60以上80未満である。
×・・・光沢性の評価結果が60未満である。
3・・・色材層
5・・・背面層
10・・・熱転写シート
Claims (3)
- 前記背面層は、当該背面層の固形分総量に対し2質量%以上20質量%以下の範囲内で前記ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有していることを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
- 前記背面層は、当該背面層の固形分総量に対し1質量%以上8質量%以下の範囲内で金属石鹸及び/又は脂肪酸アマイドを更に含有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱転写シート。
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