JP2014143143A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】釘刺時及び圧壊時の安全性を向上する。
【解決手段】この蓄電装置は、電極組立体50の積層方向の一方端に位置する正極20を含みかつ互いに隣り合うn1個(n1≧1)の正極20を第一外側正極群20OUT1とし、電極組立体50の積層方向の他方端に位置する正極20を含みかつ互いに隣り合うn2個(n2≧1)の正極20を第二外側正極群20OUT2とし、第一外側正極群20OUT1及び第二外側正極群20OUT2の間に配置されかつ互いに隣り合うn3個(n3≧1)の正極を中間正極群20INと定義したときに、第一及び第二外側正極群20OUT1、2の正極活物質のモース硬度MHOは、中間正極群20INの正極活物質のモース硬度MHIよりも高く、第一及び第二外側正極群20OUT1、2の正極活物質の発熱開始温度TOは、中間正極群20INの正極活物質の発熱開始温度TIよりも高い。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電装置に関する。
従来より、釘刺時における安全性の高い蓄電装置が知られている。
特開2001−68156号公報
しかしながら、釘刺時だけでなく圧壊時にも安全性をより高めることが好ましい。本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、釘刺時及び圧壊時の安全性を向上可能な蓄電装置を提供することを目的とする。
本発明に係る第一の蓄電装置は、電極組立体、及び、前記電極組立体を収容するケースを備える。前記電極組立体は、3つ以上のシート状の正極、前記正極間にそれぞれ配置されたシート状の負極、及び、前記正極及び負極間にそれぞれ配置されたセパレータが積層された構造を有する。前記正極は、正極金属箔、及び前記正極金属箔の表面に設けられ正極活物質を含む正極活物質層をそれぞれ有する。ここで、前記電極組立体の前記積層方向の一方端に位置する正極を含みかつ互いに隣り合うn1個(n1≧1)の正極を第一外側正極群とし、前記電極組立体の前記積層方向の他方端に位置する正極を含みかつ互いに隣り合うn2個(n2≧1)の正極を第二外側正極群とし、前記第一外側正極群及び第二外側正極群の間に配置されかつ互いに隣り合うn3個(n3≧1)の正極を中間正極群と定義する。このとき、前記第一外側正極群及び前記第二外側正極群の正極活物質のモース硬度MHOは、前記中間正極群の正極活物質のモース硬度MHIよりも高い。また、前記第一外側正極群及び第二外側正極群の正極活物質の発熱開始温度TOは、前記中間正極群の正極活物質の発熱開始温度TIよりも高い。
本発明によれば、釘刺し時には、発熱開始温度が相対的に高い第一及び/又は第二外側正極群が、発熱開始温度が相対的に低い中間正極群よりも先に負極と短絡するので、安全性が高くなる。また、圧壊時には、モース硬度が相対的に高い第一及び第二外側正極群の活物質が、モース硬度が相対的に低い中間正極群の活物質よりも先にセパレータを突き破って負極と短絡しやすくなる。したがって、この場合も、発熱開始温度が相対的に高い第一及び/又は第二外側正極群が先に短絡するので、安全性が高くなる。
ここで、n1/(n1+n2+n3)≧0.05、及びn2/(n1+n2+n3)≧0.05を満たすことが好ましい。
また、前記第一外側正極群及び前記第二外側正極群の正極活物質はスピネル型及び/又はオリビン型結晶構造を有し、前記中間正極群の正極活物質は層状結晶構造を有することが好ましい。
また、前記第一外側正極群及び前記第二外側正極群の正極活物質はLiMnであり、前記中間正極群の正極活物質はLiNiCoMn1−x−y(ただし、0<x<1、0<y<1)であることが好ましい。
本発明に係る第二の蓄電装置は、電極組立体、及び、前記電極組立体を収容するケースを備える。前記電極組立体は、シート状の正極、前記正極と対向するシート状の負極、及び、前記正極と前記負極との間に配置されたセパレータが巻回された構造を有する。前記正極は、正極金属箔、前記正極金属箔の内の巻回軸側の端部に設けられ正極活物質を含む内側正極活物質層、及び、前記正極金属箔の内の前記巻回軸とは反対側の端部に設けられ正極活物質を含む外側正極活物質層を有する。前記外側正極活物質層は前記巻回軸周りを少なくとも一周以上周回する長さを有する。前記外側正極活物質層の正極活物質のモース硬度MHOは前記内側正極活物質層の正極活物質のモース硬度MHIよりも高い。また、前記外側正極活物質層の正極活物質の発熱開始温度TOは前記内側正極活物質層の正極活物質の発熱開始温度TIよりも高い。
本発明によれば、釘刺し時には、発熱開始温度が相対的に高い外側正極活物質層が、発熱開始温度が相対的に低い内側正極活物質層よりも先に短絡するので、安全性が高くなる。また、圧壊時には、モース硬度が相対的に高い外側正極活物質層の活物質が、モース硬度が相対的に低い内側正極活物質層の活物質よりも先にセパレータを突き破って負極と短絡しやすくなる。したがって、この場合も、発熱開始温度が相対的に高い外側正極活物質層が先に短絡するので、安全性が高くなる。
ここで、前記外側正極活物質層及び前記内側正極活物質層の前記巻回軸周りの巻数の合計に対する、前記外側正極活物質層の前記巻回軸周りの巻数は、0.1以上であることが好ましい。
また、前記外側正極活物質層の正極活物質はスピネル型及び/又はオリビン型結晶構造を有し、前記内側正極活物質層の正極活物質は層状結晶構造を有することが好ましい。
また、前記外側正極活物質層の正極活物質はLiMnであり、前記内側正極活物質層の正極活物質はLiNiCoMn1−x−y(ただし、0<x<1、0<y<1)であることが好ましい。
また、前記モース硬度MHOは6〜8であり、前記モース硬度MHIは1〜5であることが好ましい。
また、前記発熱開始温度TOは300〜400℃であり、前記発熱開始温度TIは100〜270℃であることが好ましい。
本発明に依れば、釘刺時及び圧壊時の安全性が向上する。
図1は、第一実施形態にかかるリチウムイオン二次電池の概略断面図である。 図2の(a)は図1のリチウムイオン二次電池の負極の概略断面図、図2の(b)は図1のリチウムイオン二次電池の正極の概略断面図である。 図3は、第二実施形態にかかるリチウムイオン二次電池の概略断面図である。 図4は、図3のリチウムイオン二次電池の正極の概略断面図である。
(第一実施形態)
図1に示すように、第一実施形態に掛かるリチウムイオン二次電池100は、電極組立体50、及び、ケース11を主として備えている。
(電極組立体50)
電極組立体50は、3以上のシート状の正極20、複数のシート状の負極10、正極及び負極を離間させる複数のセパレータ30を有し、負極10及び正極20がセパレータ30を介して交互に積層されている。
(負極10)
負極10は、図2の(a)に示すように、負極金属箔12と、この負極金属箔12の両面に形成された負極活物質層14とを有している。負極金属箔12は、負極活物質層14が形成されていないタブ部12aを有する。
負極金属箔12は導電材料からなる。負極金属箔12の材料の例は、ステンレス鋼、チタン、ニッケル、アルミニウム、銅などの金属材料または導電性樹脂である。特に、金属箔12の材料として、銅が好適である。負極金属箔12の厚みは特に限定されないが、例えば、5〜25μmとすることができる。また、負極活物質層14の厚みも特に限定されないが、例えば、40〜100μmとすることができる。
負極活物質層14は、負極活物質、バインダを含み、必用に応じて導電助剤を含むことができる。
負極活物質の例は、リチウムを吸蔵、放出可能な炭素系材料、リチウムと合金化可能な元素、リチウムと合金化可能な元素を有する元素化合物、あるいは高分子材料である。
炭素系材料の例は、難黒鉛化性炭素、人造黒鉛、コークス類、グラファイト類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体、炭素繊維、活性炭あるいはカーボンブラック類である。ここで、有機高分子化合物焼成体とは、フェノール類やフラン類などの高分子材料を適当な温度で焼成して炭素化したものをいう。
リチウムと合金化可能な元素の例は、Na、K、Rb、Cs、Fr、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Ra、Ti、Ag、Zn、Cd、Al、Ga、1n、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、Biである。中でも、リチウムと合金化可能な元素は、珪素(Si)または錫(Sn)であるとよい。
リチウムと合金化可能な元素を有する元素化合物の例は、ZnLiAl、AlSb、SiB、SiB、MgSi、MgSn、NiSi、TiSi、MoSi、CoSi、NiSi、CaSi、CrSi、CuSi、FeSi、MnSi、NbSi、TaSi、VSi、WSi、ZnSi、SiC、Si、SiO、SiO(0<v≦2)、SnO(0<w≦2)、SnSiO、LiSiOあるいはLiSnOである。リチウムと合金化反応可能な元素を有する元素化合物の例は、珪素化合物または錫化合物であることがよい。珪素化合物は、SiO(0.5≦x≦1.5)であることがよい。錫化合物は、例えば、スズ合金(Cu−Sn合金、Co−Sn合金等)などが使用できる。
高分子材料の例は、ポリアセチレン、ポリピロールである。
バインダの例は、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド等のイミド系樹脂、アルコキシシリノレ基含有樹脂である。バインダの量は、活物質100質量部に対して、1〜30質量部とすることができる。
導電助剤の例は、カーボンブラック、黒鉛、アセチレンブラック(AB) 、ケッチェンブラック(登録商標) (KB) 、気相法炭素繊維(VaporGrown Carbon Fiber : VGCF) 等の炭素系粒子である。これらは、単独で、または二種以上組み合わせて添加することができる。導電助剤の使用量については、特に限定されないが、例えば、100質量部の活物質に対して、1〜30質量部とすることができる。
(正極20)
正極20は、正極金属箔22と、この正極金属箔22の両面に形成された正極活物質層24とを有している。正極金属箔22の端には、図2の(b)に示すように、正極活物質層24が形成されていないタブ部22aを有する。
正極金属箔22は導電材料からなる。正極金属箔22の材料の例は、アルミニウムなどの金属である。負極金属箔22の厚みは特に限定されないが、例えば、5〜25μmとすることができる。
正極活物質層24は、正極活物質、バインダを含み、必用に応じて導電助剤を含むことができる。バインダや導電助剤の例及び配合量は、負極10で記載したのと同様とすることができる。また、正極活物質層24の厚みも特に限定されないが、例えば、40〜100μmとすることができる。
本実施形態にかかるリチウムイオン二次電池では、正極20の位置に応じて、正極活物質の種類が異なる。
ここで、電極組立体50の積層方向(図1の上下方向)の一方端(上方端)に位置する正極20を含みかつ互いに隣り合うn1個(n1≧1、ただし、図1ではn1=3)の正極20の組み合わせを第一外側正極群20OUT1とし、電極組立体50の積層方向の他方端(下方端)に位置する正極20を含みかつ互いに隣り合うn2個(n2≧1、ただし図1ではn2=3))の正極20の組み合わせを第二外側正極群20OUT2とし、第一外側正極群20OUT1及び第二外側正極群20OUT2の間に配置されかつ互いに隣り合うn3個(n3≧1、ただし、図1ではn3=5)の正極20の組み合わせを中間正極群20INと定義する。
そして、第一外側正極群20OUT1及び第二外側正極群20OUT2の正極活物質のモース硬度MHOは、中間正極群20INの正極活物質のモース硬度MHIよりも高く、かつ、第一外側正極群20OUT1及び第二外側正極群20OUT2の正極活物質の発熱開始温度TOは、中間正極群20OUTの正極活物質の発熱開始温度TIよりも高い。
モース硬度MHOは6〜8であることが好ましく、モース硬度MHIは1〜5であることが好ましい。
発熱開始温度TOは300〜400℃であることが好ましく、発熱開始温度TIは100〜270℃であることが好ましい。
発熱開始温度は、Nなどの不活性雰囲気で充電状態の活物質を10℃/minの速度で昇温させた場合のDSC(示差走査熱量測定)曲線において、酸素放出に伴う発熱ピークの立ち上がり温度と定義される。
第一外側正極群20OUT1及び第二外側正極群20OUT2の正極活物質の例は、スピネル型及び/又はオリビン型結晶構造を有する活物質である。
スピネル型結晶構造を有する活物質の例は、LiMn、LiMn1.5Ni0.5である。
オリビン型結晶構造の例は、LiMPO(ただし、M=Fe、Mn等)である。
一方、中間正極群20INの正極活物質の例は層状結晶構造を有する活物質である。層状結晶構造を有する活物質の例は、LiNiO,LiCoO,LiNiCoMn1−x−y(ただし、0<x<1、0<y<1)である。
n1、n2、n3はそれぞれ1以上の整数であれば特に限定されない。n1/(n1+n2+n3)≧0.05、及びn2/(n1+n2+n3)≧0.05を満たすことが好ましい。また、n1/(n1+n2+n3)≦0.3、及びn2/(n1+n2+n3)≦0.3を満たすことも好ましい。
(セパレータ30)
セパレータ30は、正極20と負極10とを隔離し、両極の接触による電流の短絡を防止しつつ、リチウムイオンを通過させる。セパレータ30の例は、ポリテトラフルオロエチレン(PEFE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、あるいはポリエチレン(PE)などの合成樹脂製の多孔質膜、またはセラミックス製の多孔質膜である。正極20の正極活物質層24及び負極10の負極活物質層14がセパレータ30に接触し、正極活物質層24及び負極活物質層14はセパレータ30を介して対向している。
セパレータ30の厚みは、10〜50μmとすることができる。一対のセパレータ30が、正極20又は負極10を取り囲むように袋を形成していても良い。
(ケース11)
ケース11は、電極組立体50、及び電解液(図示略)を収容する。ケース11の材料や形態は特に限定されず、樹脂、金属などを公知の種々の物を使用できる。
なお、図示は省略するが、全ての負極金属箔12のタブ部12aには負極リードが接続されており、負極金属箔12の電位が全て同一とされる。また全ての正極金属箔22のタブ部22aには正極リードが接続されており、正極金属箔22の電位が全て同一とされる。これらのリードの端部は、ケース11の外部に出ている。また、電極組立体50は、図示しない絶縁シートで覆われていても良い。
(電解液)
電解液は、電解質と、この電解質を溶解する溶媒とを含む。電解質は、負極活物質層14、セパレータ30、正極活物質層24内に含浸されている。
電解質の例は、LiBF、LiPF、LiClO、LiAsF、LiCFSO、LiN(CFSO等のリチウム塩である。
溶媒の例は、環状エステル類、鎖状エステル類、エーテル類である。これらの溶媒を2種以上混合することもできる。環状エステル類の例は、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ガンマブチロラクトン、ビニレンカーボネート、2−メチル−ガンマブチロラクトン、アセチル−ガンマプチロラクトン、ガンマバレロラクトンである。鎖状エステル類の例は、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、メチルエチルカーボネート、プロピオン酸アルキルエステル、マロン酸ジアルキルエステル、酢酸アルキルエステルである。エーテル類の例は、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、1,2−ジブトキシエタンである。
電解液における電解質の濃度は、例えば、0.5〜1.7mol/Lとすることができる。電解液は、ゲル化剤を含んでいても良い。
(作用効果)
本実施形態にかかる蓄電装置100によれば、釘刺し時には、発熱開始温度が相対的に高い第一外側電極群20OUTI及び/又は第二外側正極群20OUT2が、発熱開始温度が相対的に低い中間正極群20INよりも先に負極10と短絡する。したがって、電池の安全性が高くなる。また、圧壊時には、モース硬度が相対的に高い第一外側電極群20OUT1及び/又は第二外側正極群20OUT2の活物質が、モース硬度が相対的に低い中間正極群20INの活物質よりも先にセパレータ30を突き破って負極10と短絡しやすくなる。したがって、この場合も、発熱開始温度が相対的に高い第一外側正極群20OUT1及び/又は第二外側正極群20OUT2が先に負極と短絡するので、安全性が高くなる。
(第二実施形態)
続いて、第二実施形態にかかるリチウムイオン二次電池200について、図3及び図4を参照して説明する。図3に示すように、第二実施形態に掛かるリチウムイオン二次電池200は、電極組立体50、及び、ケース11を主として備えている。
電極組立体50は、シート状の正極20、シート状の負極10、及び、正極20及び負極10を離間するセパレータ30を有する。正極20及び負極10は、これらの間にセパレータ30が介在した状態で、軸X周りに巻回された構造を有する。
負極10は、負極金属箔12、及び、負極活物質12の両面に設けられた負極活物質層14を有する。負極金属箔12や負極活物質層14の材料は、第一実施形態と同様である。負極活物質層14は、巻回された負極金属箔12において、巻回軸X側の内側端部から、巻回軸X側から離れた外側端部にまで設けられている。
正極10は、図4に示すように、正極金属箔22、正極金属箔22の内の巻回軸X側の端部に設けられ正極活物質を含む内側正極活物質層24a、及び、正極金属箔22の内の巻回軸Xとは反対側の端部に設けられ正極活物質を含む外側正極活物質層24bをそれぞれ両面に有している。外側正極活物質層24bは巻回軸X周りを少なくとも一周以上周回する長さを有する。
外側正極活物質層24bの正極活物質のモース硬度MHOは、内側正極活物質層24aの正極活物質のモース硬度MHIよりも高い。また、外側正極活物質層24bの正極活物質の発熱開始温度TOは、内側正極活物質層24aの正極活物質の発熱開始温度TIよりも高い。
外側正極活物質層24bの正極活物質の例は、第一実施形態の外側正極群に用いられるものと同じである。内側正極活物質層24bの正極活物質の例は、第一実施形態の内側正極群に用いられるものと同じである。また、好ましいモース硬度MHO及びMHIの範囲、及び、好ましい発熱開始温度TO,TIの範囲も第一実施形態と同様である。
外側正極活物質層24b及び内側正極活物質層24aの巻回軸X周りの巻数の合計に対する、外側正極活物質層24aの巻回軸X周りの巻数は、0.1以上であることが好ましい。上限は特にないが、0.4以下であることが好ましい。
セパレータ30、ケース11、電解液、リード(不図示)などは、第一実施形態と同様である。
本実施形態にかかる発明によれば、釘刺し時には、発熱開始温度が相対的に高い外側正極活物質層24aが、発熱開始温度が相対的に低い内側正極活物質層24bよりも先に負極10と短絡するので、安全性が高くなる。また、圧壊時には、モース硬度が相対的に高い外側正極活物質層24bの活物質が、モース硬度が相対的に低い内側正極活物質層24aの活物質よりも先にセパレータを突き破って負極と短絡しやすくなる。したがって、この場合も、発熱開始温度が相対的に高い外側正極活物質層24bが先に短絡するので、安全性が高くなる。
本実施形態は上記実施形態に限られず様々な変形態様が可能である。例えば、上記実施形態では、蓄電装置としてリチウムイオン二次電池を挙げたが、リチウムイオンポリマー電池などの蓄電装置にも適用可能である。
50…電極組立体、11…ケース、10…負極、14…負極活物質層、20…正極、30…セパレータ、24…正極活物質層、20OUT1…第一外側正極群、20OUT2…第二外側正極群、20IN…内側正極群、22…正極金属箔、24a…内側正極活物質層、24b…外側正極活物質層、100、200…リチウムイオン二次電池(蓄電装置)、X…巻回軸。

Claims (11)

  1. 電極組立体、及び、前記電極組立体を収容するケースを備え、
    前記電極組立体は、3つ以上のシート状の正極、前記正極の間にそれぞれ配置されたシート状の負極、及び、前記正極及び負極の間にそれぞれ配置されたセパレータが積層された構造を有し、
    前記正極は、正極金属箔、及び前記正極金属箔の表面に設けられ正極活物質を含む正極活物質層をそれぞれ有し、
    前記電極組立体の前記積層方向の一方端に位置する正極を含みかつ互いに隣り合うn1個(n1≧1)の正極を第一外側正極群とし、
    前記電極組立体の前記積層方向の他方端に位置する正極を含みかつ互いに隣り合うn2個(n2≧1)の正極を第二外側正極群とし、
    前記第一外側正極群及び第二外側正極群の間に配置されかつ互いに隣り合うn3個(n3≧1)の正極を中間正極群と定義したときに、
    前記第一外側正極群及び前記第二外側正極群の正極活物質のモース硬度MHOは、前記中間正極群の正極活物質のモース硬度MHIよりも高く、
    前記第一外側正極群及び第二外側正極群の正極活物質の発熱開始温度TOは、前記中間正極群の正極活物質の発熱開始温度TIよりも高い、蓄電装置。
  2. n1/(n1+n2+n3)≧0.05、及びn2/(n1+n2+n3)≧0.05を満たす請求項1記載の蓄電装置。
  3. 前記第一外側正極群及び前記第二外側正極群の正極活物質はスピネル型及び/又はオリビン型結晶構造を有し、前記中間正極群の正極活物質は層状結晶構造を有する、請求項1または2に記載の蓄電装置。
  4. 前記第一外側正極群及び前記第二外側正極群の正極活物質はLiMnであり、
    前記中間正極群の正極活物質はLiNiCoMn1−x−y(ただし、0<x<1、0<y<1)である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  5. 電極組立体、及び、前記電極組立体を収容するケースを備え、
    前記電極組立体は、シート状の正極、前記正極と対向するシート状の負極、及び、前記正極と前記負極との間に配置されたセパレータが巻回された構造を有し、
    前記正極は、正極金属箔、前記正極金属箔の内の巻回軸側の端部に設けられ正極活物質を含む内側正極活物質層、及び、前記正極金属箔の内の前記巻回軸とは反対側の端部に設けられ正極活物質を含む外側正極活物質層を有し、
    前記外側正極活物質層は前記巻回軸の周りを少なくとも一周以上周回する長さを有し、
    前記外側正極活物質層の正極活物質のモース硬度MHOは前記内側正極活物質層の正極活物質のモース硬度MHIよりも高く、
    前記外側正極活物質層の正極活物質の発熱開始温度TOは前記内側正極活物質層の正極活物質の発熱開始温度TIよりも高い、蓄電装置。
  6. 前記外側正極活物質層及び前記内側正極活物質層の前記巻回軸の周りの巻数の合計に対する、前記外側正極活物質層の前記巻回軸の周りの巻数は、0.1以上である請求項5記載の蓄電装置。
  7. 前記外側正極活物質層の正極活物質はスピネル型及び/又はオリビン型結晶構造を有し、前記内側正極活物質層の正極活物質は層状結晶構造を有する、請求項5または6に記載の蓄電装置。
  8. 前記外側正極活物質層の正極活物質はLiMnであり、
    前記内側正極活物質層の正極活物質はLiNiCoMn1−x−y(ただし、0<x<1、0<y<1)である、請求項5〜7のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  9. 前記モース硬度MHOは6〜8であり、前記モース硬度MHIは1〜5である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  10. 前記発熱開始温度TOは300〜400℃であり、前記発熱開始温度TIは100〜270℃である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  11. リチウムイオン二次電池である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の蓄電装置。
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