JP2014142082A - 天吊り形空調ユニットの吊り金具 - Google Patents
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Abstract
【課題】吊り金具からの支持ボルトの離脱を阻止でき、空調ユニットの落下を防ぐことができる安全性の高い天吊り形空調ユニットの吊り金具を提供することを目的とする。
【解決手段】天吊り形空調ユニットの吊り金具11であって、該吊り金具11は、断面がL字形で、天井面と対向する上面13に、前後一対の吊りボルトが挿入固定されるボルト挿入溝14が設けられるとともに、空調ユニットの側面に前後一対の支持ボルトによって締め付け固定される垂直面16に、該支持ボルトが挿入可能な前後一対の水平方向の引っ掛け溝17,18が設けられた構成とされ、その引っ掛け溝17,18の少なくとも前方側もしくは後方側の引っ掛け溝18に、支持ボルトの該引っ掛け溝18への挿入を許容し、該支持ボルトがいったん所定位置まで挿入されると、その離脱を阻止する位置に作動するロック部材20が設けられている。
【選択図】図3
【解決手段】天吊り形空調ユニットの吊り金具11であって、該吊り金具11は、断面がL字形で、天井面と対向する上面13に、前後一対の吊りボルトが挿入固定されるボルト挿入溝14が設けられるとともに、空調ユニットの側面に前後一対の支持ボルトによって締め付け固定される垂直面16に、該支持ボルトが挿入可能な前後一対の水平方向の引っ掛け溝17,18が設けられた構成とされ、その引っ掛け溝17,18の少なくとも前方側もしくは後方側の引っ掛け溝18に、支持ボルトの該引っ掛け溝18への挿入を許容し、該支持ボルトがいったん所定位置まで挿入されると、その離脱を阻止する位置に作動するロック部材20が設けられている。
【選択図】図3
Description
本発明は、天吊り形空調ユニットの両側面に設置され、空調ユニットを吊りボルトを介して天井から吊下げ設置するための吊り金具に関するものである。
天吊り形の空調ユニットは、室内の天井面に吊りボルトを介して吊下げ設置されるものである。このため、例えば、特許文献1に示されるように、空調ユニットの左右両側面に吊り金具を取り付け、この吊り金具に設けられている引っ掛け溝に天井側から垂下されている吊りボルトを通してナットで締め付け固定することにより、空調ユニットを天井面に吊りボルトを介して懸架し、据え付け設置する構成とされている。
かかる天吊り形空調ユニットの据え付け作業を簡便化するため、一般に特許文献2に示されるように、吊り金具に空調ユニットの両側面に設けられている前後一対の支持ボルトを挿入する水平方向の引っ掛け溝を設け、この左右一対の吊り金具を予め吊りボルトに取り付けて置き、その引っ掛け溝に対して、空調ユニットを天井面近くまで持ち上げ、両側面の支持ボルトを引っ掛けて支持し、該支持ボルトを引っ掛け溝の奥まで水平にスライドさせた後、締め付け固定することにより、据え付け設置する方法を採っていた。
しかしながら、天吊り形の空調ユニットにおいて、上記のような据え付け方法を採った場合、吊り金具の引っ掛け溝に空調ユニット側の支持ボルトを引っ掛けて支持し、その支持ボルトを締め付け固定する前の作業中に、空調ユニットが何らかの理由で水平方向に動いたとき、支持ボルトが引っ掛け溝から離脱し、空調ユニットが落下する虞があった。
そこで、水平方向の引っ掛け溝から支持ボルトが離脱し難くするため、溝の引っ掛かり代を長くしたり、あるいは引っ掛け溝を奥側に向って斜め下向きに設けたり、逆U字形の溝にしたりする等の対応策が考えられる。
そこで、水平方向の引っ掛け溝から支持ボルトが離脱し難くするため、溝の引っ掛かり代を長くしたり、あるいは引っ掛け溝を奥側に向って斜め下向きに設けたり、逆U字形の溝にしたりする等の対応策が考えられる。
然るに、溝の引っ掛かり代を長くするには、前後移動量の増大で他部品と干渉する事態が生じることから制約があり、また、後者の対応策では、引っ掛け溝の入口側位置と支持ボルトを締め付け固定する最奥位置との間の上下寸法差を大きくすれば、支持ボルトが離脱し難くなるが、この場合、据え付け後に空調ユニットと天井面との間に上下寸法差分に相当する隙間が生じ、見栄えが低下するという課題があり、これを避けるため、上下寸法差を小さくすると、離脱防止効果が低下するという課題があって、必ずしも好ましい対応策とはなり得なかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、最少の部品追加で確実に吊り金具からの支持ボルトの離脱を阻止でき、空調ユニットの落下を防ぐことができる安全性の高い天吊り形空調ユニットの吊り金具を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の天吊り形空調ユニットの吊り金具は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる天吊り形空調ユニットの吊り金具は、天井に複数本の吊りボルトで吊下げ設置される空調ユニットの両側面に、支持ボルトを介して締め付け固定される天吊り形空調ユニットの吊り金具であって、前記吊り金具は、断面がL字形で、天井面と対向する上面に、前後一対の前記吊りボルトが挿入固定されるボルト挿入溝が設けられるとともに、前記空調ユニットの側面に前後一対の前記支持ボルトによって締め付け固定される垂直面に、該支持ボルトが挿入可能な前後一対の水平方向の引っ掛け溝が設けられた構成とされ、前記引っ掛け溝の少なくとも前方側もしくは後方側の引っ掛け溝に、前記支持ボルトの該引っ掛け溝への挿入を許容し、該支持ボルトがいったん所定位置まで挿入されると、その離脱を阻止する位置に作動するロック部材が設けられていることを特徴とする。
すなわち、本発明にかかる天吊り形空調ユニットの吊り金具は、天井に複数本の吊りボルトで吊下げ設置される空調ユニットの両側面に、支持ボルトを介して締め付け固定される天吊り形空調ユニットの吊り金具であって、前記吊り金具は、断面がL字形で、天井面と対向する上面に、前後一対の前記吊りボルトが挿入固定されるボルト挿入溝が設けられるとともに、前記空調ユニットの側面に前後一対の前記支持ボルトによって締め付け固定される垂直面に、該支持ボルトが挿入可能な前後一対の水平方向の引っ掛け溝が設けられた構成とされ、前記引っ掛け溝の少なくとも前方側もしくは後方側の引っ掛け溝に、前記支持ボルトの該引っ掛け溝への挿入を許容し、該支持ボルトがいったん所定位置まで挿入されると、その離脱を阻止する位置に作動するロック部材が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、支持ボルトが挿入可能な前後一対の水平方向の引っ掛け溝が設けられている吊り金具の少なくとも前方側もしくは後方側の引っ掛け溝に、支持ボルトの引っ掛け溝への挿入を許容し、支持ボルトがいったん所定位置まで挿入されると、その離脱を阻止する位置に作動するロック部材が設けられているため、左右両側の吊り金具を吊りボルト側に取り付けた状態で、空調ユニットを天井付近まで持ち上げ、その両側面に設けられている前後一対の支持ボルトを、吊り金具に設けられている前後一対の水平方向の引っ掛け溝に引っ掛けて支持し、該支持ボルトを引っ掛け溝の開口端から所定位置(最奥位置)に挿入することによって、ロック部材は支持ボルトの引っ掛け溝への挿入を許容し、支持ボルトがいったん所定位置(最奥位置)まで挿入されることにより、支持ボルトの引っ掛け溝からの離脱を阻止する位置へと作動される。この状態で支持ボルトを締め付けることにより、吊り金具を空調ユニットの両側面に固定し、この吊り金具を介して吊りボルトにより空調ユニットを天井面に吊下げ設置することができる。従って、空調ユニット側面の支持ボルトを吊り金具の引っ掛け溝に引っ掛けた状態で据え付け作業をしている最中に、支持ボルトが引っ掛け溝から離脱して空調ユニットが落下する虞を確実に解消し、作業の安全性を確保することができる。
さらに、本発明の天吊り形空調ユニットの吊り金具は、上記の天吊り形空調ユニットの吊り金具において、前記ロック部材は、前記垂直面に軸を介して回動自在に軸支され、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入時、前記支持ボルトと接して一方向に回動されることにより、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入を許容し、前記支持ボルトが所定位置まで挿入されると、前記と逆方向に回動され、ストッパーで定位置に位置決めされることにより、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝からの離脱を阻止する構成とされていることを特徴とする。
本発明によれば、ロック部材が、垂直面に回動自在に軸支され、支持ボルトと接して一方向に回動されることにより、支持ボルトの引っ掛け溝への挿入を許容し、支持ボルトが所定位置まで挿入されると、逆方向に回動され、ストッパーで定位置に位置決めされることにより、支持ボルトの引っ掛け溝からの離脱を阻止する構成とされているため、引っ掛け溝にロック部材を設けたとしても、従来の据え付け作業と同様に支持ボルトを引っ掛け溝に挿入するだけで、ロック部材を支持ボルトの引っ掛け溝への挿入を許容する位置および引っ掛け溝からの離脱を阻止する位置に動かすことができる。従って、動力源無しでロック部材を確実に機能させることができ、据え付け方法を変更することなく、その作業の安全性を高めることができる。
さらに、本発明の天吊り形空調ユニットの吊り金具は、上記の天吊り形空調ユニットの吊り金具において、前記ロック部材は、前記垂直面に軸を介して回動自在に軸支され、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入時、前記支持ボルトと接して一方向に回動されることにより、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入を許容し、前記支持ボルトが所定位置まで挿入されると、前記と逆方向に回動され、前記支持ボルトが前記引っ掛け溝から離脱方向に移動しようとすると、該引っ掛け溝の下縁との間で前記支持ボルトを挟み込むことにより、前記ロック部材の前記逆方向への回動を阻止し、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝からの離脱を阻止する突部を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、ロック部材が、垂直面に回動自在に軸支され、支持ボルトと接して一方向に回動されることにより、支持ボルトの引っ掛け溝への挿入を許容し、支持ボルトが所定位置まで挿入されると、逆方向に回動され、支持ボルトが引っ掛け溝から離脱方向に移動しようとすると、該引っ掛け溝の下縁との間で支持ボルトを挟み込むことにより、ロック部材の逆方向への回動を阻止し、支持ボルトの引っ掛け溝からの離脱を阻止する突部を備えているため、引っ掛け溝にロック部材を設けたとしても、従来の据え付け作業と同様に支持ボルトを引っ掛け溝に挿入するだけで、ロック部材を支持ボルトの引っ掛け溝への挿入を許容する位置および引っ掛け溝からの離脱を阻止する位置に移動させることができる。従って、動力源無しでロック部材を確実に機能させることができ、据え付け方法を変更することなく、その作業の安全性を高めることができる。
さらに、本発明の天吊り形空調ユニットの吊り金具は、上記の天吊り形空調ユニットの吊り金具において、前記ロック部材は、前記垂直面に上下複数本のピンを介して上下方向に昇降自在に支持され、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入時、前記支持ボルトと接して上昇されることにより、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入を許容し、前記支持ボルトが所定位置まで挿入されると、所定位置に降下し、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝からの離脱を阻止する構成とされていることを特徴とする。
本発明によれば、ロック部材が、垂直面に上下方向に昇降自在に支持され、支持ボルトと接して上昇されることにより、支持ボルトの引っ掛け溝への挿入を許容し、支持ボルトが所定位置まで挿入されると、所定位置に降下し、支持ボルトの引っ掛け溝からの離脱を阻止する構成とされているため、引っ掛け溝にロック部材を設けたとしても、従来の据え付け作業と同様に支持ボルトを引っ掛け溝に挿入するだけで、ロック部材を支持ボルトの引っ掛け溝への挿入を許容する位置および引っ掛け溝からの離脱を阻止する位置に動かすことができる。従って、動力源無しでロック部材を確実に機能させることができ、据え付け方法を変更することなく、その作業の安全性を高めることができる。
さらに、本発明の天吊り形空調ユニットの吊り金具は、上記の天吊り形空調ユニットの吊り金具において、前記ロック部材は、前記垂直面に軸を介して回動自在に軸支され、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入時、前記支持ボルトと接して一方向に回動されることにより、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入を許容し、前記支持ボルトが所定位置まで挿入されると、前記と逆方向に回動されて前記支持ボルトに係止し、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝からの離脱を阻止するフック部を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、ロック部材が、垂直面に回動自在に軸支され、支持ボルトと接して一方向に回動されることにより、支持ボルトの引っ掛け溝への挿入を許容し、支持ボルトが所定位置まで挿入されると、逆方向に回動されて支持ボルトに係止し、支持ボルトの引っ掛け溝からの離脱を阻止するフック部を備えているため、引っ掛け溝にロック部材を設けたとしても、従来の据え付け作業と同様に支持ボルトを引っ掛け溝に挿入するだけで、ロック部材を支持ボルトの引っ掛け溝への挿入を許容する位置および支持ボルトに係止して引っ掛け溝からの離脱を阻止する位置に動かすことができる。従って、動力源無しでロック部材を確実に機能させることができ、据え付け方法を変更することなく、その作業の安全性を高めることができる。
さらに、本発明の天吊り形空調ユニットの吊り金具は、上述のいずれかの天吊り形空調ユニットの吊り金具において、前記ロック部材は、自重によって、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入を許容する位置から、その離脱を阻止する位置に移動可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、ロック部材が、自重によって、支持ボルトの引っ掛け溝への挿入を許容する位置から、その離脱を阻止する位置に移動可能とされているため、ロック部材を垂直面に回動自在または摺動自在に設置するだけでよく、そのロック部材を支持ボルトの引っ掛け溝への挿入を許容する位置から離脱を阻止する位置へと自重で移動させることができる。従って、最少の部品で支持ボルトの離脱を阻止可能なロック機構を構成でき、簡素で低コストで、かつ安全性の高いロック機構を備えた吊り金具を提供することができる。
さらに、本発明の天吊り形空調ユニットの吊り金具は、上述のいずれかの天吊り形空調ユニットの吊り金具において、前記ロック部材は、バネ力によって、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入を許容する位置から、その離脱を阻止する位置に移動可能に付勢されていることを特徴とする。
本発明によれば、ロック部材が、バネ力によって、支持ボルトの引っ掛け溝への挿入を許容する位置から、その離脱を阻止する位置に移動可能に付勢されているため、ロック部材を支持ボルトの引っ掛け溝への挿入を許容する位置から離脱を阻止する位置へとバネ力により強制的に移動させることができる。従って、ロック部材の支持ボルトの挿入を許容する位置から離脱を阻止する位置への移動と、その切換えを速やかに、かつ確実に行わせることができ、より信頼性の高いロック機構を備えた吊り金具を提供することができる。
本発明によると、左右両側の吊り金具を吊りボルト側に取り付けた状態で、空調ユニットを天井付近まで持ち上げ、その両側面に設けられている前後一対の支持ボルトを、吊り金具に設けられている前後一対の水平方向の引っ掛け溝に引っ掛けて支持し、該支持ボルトを引っ掛け溝の開口端から所定位置(最奥位置)へと挿入することによって、ロック部材は支持ボルトの引っ掛け溝への挿入を許容し、支持ボルトがいったん所定の位置(最奥位置)まで挿入されると、支持ボルトの引っ掛け溝からの離脱を阻止する位置へと作動される。この状態で支持ボルトを締め付けることにより、吊り金具を空調ユニットの両側面に固定し、この吊り金具を介して吊りボルトにより空調ユニットを天井面に吊下げ設置することができるため、空調ユニット側面の支持ボルトを吊り金具の引っ掛け溝に引っ掛けた状態で据え付け作業をしている最中に、支持ボルトが引っ掛け溝から離脱して空調ユニットが落下する虞を確実に解消し、作業の安全性を確保することができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図4を用いて説明する。
図1には、本発明の実施形態に係る吊り金具を適用した天吊り形空調ユニットの外観斜視図が示され、図2には、その側面カバーを取り外した状態の側面図、図3には、その第1実施形態に係る吊り金具の斜視図、図4には、その吊り金具のロック部材の作動状態説明図(A),(B),(C)が示されている。
天吊り形空調ユニット(空調ユニット)1は、横長の直方形状とされたユニット本体2内に、室内ファン3および図示省略された室内熱交換器、ドレンパン、フィルタ等が内蔵されたもので、室内の天井面に複数本の吊りボルト4を介して吊下げ設置され、使用されるものである。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図4を用いて説明する。
図1には、本発明の実施形態に係る吊り金具を適用した天吊り形空調ユニットの外観斜視図が示され、図2には、その側面カバーを取り外した状態の側面図、図3には、その第1実施形態に係る吊り金具の斜視図、図4には、その吊り金具のロック部材の作動状態説明図(A),(B),(C)が示されている。
天吊り形空調ユニット(空調ユニット)1は、横長の直方形状とされたユニット本体2内に、室内ファン3および図示省略された室内熱交換器、ドレンパン、フィルタ等が内蔵されたもので、室内の天井面に複数本の吊りボルト4を介して吊下げ設置され、使用されるものである。
この天吊り形空調ユニット1は、ユニット本体2の下面に設けられている吸込み口5から吸い込みグリル6、フィルタを介して室内の空気を吸い込み、室内熱交換器を通して温調した後、ユニット本体2の前面に設けられている吹出し口7からルーバ8およびフラップ9により風向を調整して室内に吹出し、室内の空調を行う構成とされている。
天吊り形空調ユニット1を天井面に吊下げ設置するため、ユニット本体2の左右両側面には、それぞれ吊り金具11が前後一対の支持ボルト12を介して固定設置されるようになっている。この吊り金具11は、ユニット本体2に対して着脱自在に装着される側面カバー10によって覆われるようになっている。図2には、この側面カバー10を取り外した状態が示されている。
図3及び図4に、吊り金具11の詳細構成が示されている。
吊り金具11は、断面がL字形状に曲げられて板金製の金具であり、その上面13の前後2箇所に、所定の間隔を隔てて吊りボルト4を通すT字形のボルト挿入溝14が設けられており、このボルト挿入溝14に吊りボルト4を通した後、吊り金具11がナット15で吊りボルト4に締め付け固定されるようになっている。一方、ユニット本体2の側面に支持ボルト12を介して締め付け固定される垂直面16には、所定の間隔を隔てて支持ボルト12を挿入する前後一対の水平方向の引っ掛け溝17,18が設けられている。
吊り金具11は、断面がL字形状に曲げられて板金製の金具であり、その上面13の前後2箇所に、所定の間隔を隔てて吊りボルト4を通すT字形のボルト挿入溝14が設けられており、このボルト挿入溝14に吊りボルト4を通した後、吊り金具11がナット15で吊りボルト4に締め付け固定されるようになっている。一方、ユニット本体2の側面に支持ボルト12を介して締め付け固定される垂直面16には、所定の間隔を隔てて支持ボルト12を挿入する前後一対の水平方向の引っ掛け溝17,18が設けられている。
この一対の引っ掛け溝17,18の前方側の引っ掛け溝17は、奥側に向って数度下向きに傾斜されているとともに、入口部分に1〜2mm程度の段部19が設けられた構成とされている。また、後方側の引っ掛け溝18は、前方側の引っ掛け溝17と同様、奥側に向って数度下向きに傾斜されているとともに、入口部の近くにロック部材20が設けられた構成とされている。
このロック部材20は、略台形状をなす板金製の板部材とされ、短辺側の中央部が、引っ掛け溝18の入口近くの上縁付近に軸21を介して回転自在に軸支されるとともに、長辺側の前方部位に引っ掛け溝18の下縁に接して下方への回動位置を決めるストッパー22が設けられた構成とされており、引っ掛け溝18に挿入された支持ボルト12が、いったん所定の位置(最奥位置)まで挿入されると、引っ掛け溝18から離脱されないようにロックするためのものである。
つまり、ロック部材20は、通常、自重(重力)によりストッパー22が引っ掛け溝18の下縁に当接する位置に回動されており、支持ボルト12が引っ掛け溝18内に挿入されて行く過程で、その前方縁が支持ボルト12に接し、ロック部材20が自重に抗して上方に回動(図示左回転)されることにより、支持ボルト12の挿入を許容(図4(A)→(B)参照)する。そして、支持ボルト12が引っ掛け溝18の所定位置(最奥位置)まで挿入されると、支持ボルト12から離れて自重により逆方向に回動(右回転)し、ストッパー22が引っ掛け溝18の下縁に接する位置まで戻ることにより、図4(C)に示されるように、支持ボルト12の引っ掛け溝18からの離脱を阻止する構成とされている。
なお、上記した実施形態では、少なくとも後方側の引っ掛け溝18の入口部の近くにロック部材20を設けた場合について説明したが、後方側の引っ掛け溝18に代えて、前方側の引っ掛け溝17に対し、ロック部材20を設けた構成としてもよく、この場合、後方側の引っ掛け溝18のロック部材20は省略することができる。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
天吊り形空調ユニット1の据え付け作業は、吊り金具11をユニット本体2側から取り外し、天井側に設けられた吊りボルト4側に取り付けることにより、従来と同様の手順で行われる。まず、空調ユニット1を天井近くまで持ち上げた(ここでは、持ち上げ手段は問わない)状態で、ユニット本体2側に設けられている支持ボルト12を、吊りボルト4に取り付けられている吊り金具11の一対の水平方向の引っ掛け溝17,18内に、ユニット本体2を前後方向に移動させて挿入する。
天吊り形空調ユニット1の据え付け作業は、吊り金具11をユニット本体2側から取り外し、天井側に設けられた吊りボルト4側に取り付けることにより、従来と同様の手順で行われる。まず、空調ユニット1を天井近くまで持ち上げた(ここでは、持ち上げ手段は問わない)状態で、ユニット本体2側に設けられている支持ボルト12を、吊りボルト4に取り付けられている吊り金具11の一対の水平方向の引っ掛け溝17,18内に、ユニット本体2を前後方向に移動させて挿入する。
この際、前方側もしくは後方側の引っ掛け溝17,18に設けられているロック部材20は、自重に抗して押し上げられ、一方向に回動することにより支持ボルト12の挿入を許容する。そして、支持ボルト12が引っ掛け溝18(または17)の最奥位置まで挿入されると、ロック部材20は、支持ボルト12から離れて自重により逆方向に回動し、元のストッパー22が引っ掛け溝18(または17)の下縁に当接する位置まで戻る。このため、図4(C)に図示される如く、ロック部材20が引っ掛け溝18(または17)からの支持ボルト12の離脱を阻止するように作用する。
これにより、支持ボルト12をいったん引っ掛け溝17,18の最奥位置まで挿入した後は、支持ボルト12が引っ掛け溝17,18から離脱する心配はなく、この状態で支持ボルト12を締め付け固定することによって、空調ユニット1を天井面に懸架することができ、その作業中に支持ボルト12が引っ掛け溝17,18から離脱し、空調ユニット1が落下する事故を確実に解消することができる。
斯くして、本実施形態によると、吊り金具の前後一対の引っ掛け溝17,18のいずれかに、一片のロック部材20を回動自在に設けただけの簡単な構成により、空調ユニット1の据え付け作業中に、支持ボルトが引っ掛け溝17,18から離脱して空調ユニット1が落下する虞を確実に解消し、作業の安全性を確保することができる。
また、引っ掛け溝17,18に対して極端な傾斜や必要以上に高い段部を設ける必要がなく、従って、据え付け後に空調ユニットと天井面との間に大きな隙間が生じ、見栄えが低下することもない。
また、引っ掛け溝17,18に対して極端な傾斜や必要以上に高い段部を設ける必要がなく、従って、据え付け後に空調ユニットと天井面との間に大きな隙間が生じ、見栄えが低下することもない。
更に、ロック部材20が、垂直面16に回動自在に軸支され、支持ボルト12と接して一方向に回動されることにより、支持ボルト12の引っ掛け溝18(または17)への挿入を許容し、支持ボルト12が所定位置まで挿入されると、逆方向に回動され、ストッパー22で定位置に位置決めされることにより、支持ボルト12の引っ掛け溝18(または17)からの離脱を阻止する構成とされているため、引っ掛け溝18(または17)にロック部材20を設けたとしても、従来の据え付け作業と同様に支持ボルト12を引っ掛け溝18(または17)に挿入するだけで、ロック部材20を支持ボルト12の引っ掛け溝18(または17)への挿入を許容する位置および引っ掛け溝18(または17)からの離脱を阻止する位置に動かすことができる。従って、動力源無しでロック部材20を確実に機能させることができ、据え付け方法を変更することなく、その作業の安全性を高めることができる。
また、本実施形態によると、ロック部材20が、自重によって、支持ボルト12の引っ掛け溝18(または17)への挿入を許容する位置から、その離脱を阻止する位置に回動(移動)可能とされているため、ロック部材20を垂直面16に回動自在に設置するだけでよく、そのロック部材20を支持ボルト12の引っ掛け溝18(または17)への挿入を許容する位置から離脱を阻止する位置へと自重(重力)で回動(移動)させることができる。従って、最少の部品で支持ボルト12の離脱を阻止可能なロック機構を構成でき、簡素で低コストで、かつ安全性の高いロック機構を備えた吊り金具11を提供することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図5および図6を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、ロック部材30の構成が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態において、ロック部材30は、略矩形状の板金製の板部材とされ、その上方側の一角部が、垂直面16の引っ掛け溝18の入口近くの上縁付近に軸31を介して回転自在に軸支された構成とされている。また、軸支される上方側の他の一角部に、外方に突出した突部32が設けられた構成とされている。
次に、本発明の第2実施形態について、図5および図6を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、ロック部材30の構成が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態において、ロック部材30は、略矩形状の板金製の板部材とされ、その上方側の一角部が、垂直面16の引っ掛け溝18の入口近くの上縁付近に軸31を介して回転自在に軸支された構成とされている。また、軸支される上方側の他の一角部に、外方に突出した突部32が設けられた構成とされている。
つまり、本実施形態のロック部材30は、自重により軸31を支点として下方に垂れ下っており、支持ボルト12が引っ掛け溝18内に挿入される過程で、その前方縁が支持ボルト12に接し、ロック部材30が自重に抗して上方に回動(図示左回転)されることによって、支持ボルト12の挿入を許容(図6(A)→(B)参照)する。そして、支持ボルト12が引っ掛け溝18の所定位置(最奥位置)まで挿入されると、支持ボルト12から離れて自重で逆方向に回動(右回転)し、元の位置に戻る。また、この状態で支持ボルト12が溝から離脱方向に移動しようとすると、図6(C)に示されるように、支持ボルト12を引っ掛け溝18の下縁と突部32との間で挟み込み、ロック部材30の逆方向への回動を阻止することにより、支持ボルト12の引っ掛け溝18からの離脱を阻止する構成とされている。
斯くして、本実施形態においても、吊り金具11に対して、軸31により回動自在に軸支され、支持ボルト12と接して一方向に回動されることにより、支持ボルト12の引っ掛け溝18への挿入を許容し、支持ボルト12が所定位置まで挿入されると、逆方向に回動され、支持ボルト12が引っ掛け溝18から離脱方向に移動しようとすると、該溝18の下縁との間で支持ボルト12を挟み込むことにより、逆方向への回動を阻止し、支持ボルト12の引っ掛け溝18からの離脱を阻止する突部32を有するロック部材30を備えた構成とされているため、ロック部材30を動力無しで確実に動作させることができ、上記した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、図7および図8を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、ロック部材40の構成が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態において、ロック部材40は、下辺が傾斜辺41とされた略矩形状の板金製の板部材とされ、そのロック部材40が、垂直面16の引っ掛け溝18の入口近くの上縁付近に設けられた上下2本のピン42を介して上下方向に昇降自在に支持された構成とされている。また、傾斜辺41の下方端が、斜め下方への延長部43とされたものである。
次に、本発明の第3実施形態について、図7および図8を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、ロック部材40の構成が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態において、ロック部材40は、下辺が傾斜辺41とされた略矩形状の板金製の板部材とされ、そのロック部材40が、垂直面16の引っ掛け溝18の入口近くの上縁付近に設けられた上下2本のピン42を介して上下方向に昇降自在に支持された構成とされている。また、傾斜辺41の下方端が、斜め下方への延長部43とされたものである。
つまり、このロック部材40は、通常、自重により上下2本のピン42をガイドとして下方に降下しており、支持ボルト12が引っ掛け溝18内に挿入される過程で、その傾斜辺41が支持ボルト12に接し、ロック部材40が自重に抗してピン42をガイドに上昇することによって、支持ボルト12の挿入を許容(図8(A)→(B)参照)する。そして、支持ボルト12が引っ掛け溝18の所定位置(最奥位置)まで挿入されると、支持ボルト12から離れて自重で下方に降下し、元の位置に戻ることにより、図8(C)に示されるように、支持ボルト12の引っ掛け溝18からの離脱を阻止する構成とされている。
なお、ロック部材40の傾斜辺41から延長されている延長部43は、支持ボルト12が離脱方向に移動しようとした場合、支持ボルト12により下向きの力を受けるようになっているため、ロック部材40が予期せぬ動きで上昇し、ロック機能が損なわれる事態を阻止することができる。
斯くして、本実施形態においても、吊り金具11に対し、複数本のピン42により昇降自在に支持され、支持ボルト12と接して上昇されることにより、支持ボルト12の引っ掛け溝18への挿入を許容し、支持ボルト12が所定位置まで挿入されると、下方位置に降下し、支持ボルト12の引っ掛け溝18からの離脱を阻止するロック部材40を備えた構成とされているため、ロック部材40を動力無しで確実に機能させることができ、上記した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について、図9および図10を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、ロック部材50の構成が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態において、ロック部材50は、先端が滑らかな湾曲面とされているフック部51を備えた鈎型の板金製の板部材とされ、そのロック部材50が、垂直面16の引っ掛け溝18の延長方向上に設けられている軸52を介して回動自在に軸支された構成とされている。なお、フック部51の先端には、ロック部材50の自重による下方への回動位置を規制するストッパー53が設けられている。
次に、本発明の第4実施形態について、図9および図10を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、ロック部材50の構成が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態において、ロック部材50は、先端が滑らかな湾曲面とされているフック部51を備えた鈎型の板金製の板部材とされ、そのロック部材50が、垂直面16の引っ掛け溝18の延長方向上に設けられている軸52を介して回動自在に軸支された構成とされている。なお、フック部51の先端には、ロック部材50の自重による下方への回動位置を規制するストッパー53が設けられている。
つまり、本実施形態のロック部材50は、通常、自重により先端のフック部51が引っ掛け溝18の入口を塞ぐ位置に回動されており、支持ボルト12が引っ掛け溝18内に挿入される過程で、フック部51の先端の湾曲面に接し、ロック部材50が自重に抗して軸52を中心に上方に回動(図示右回転)されることにより、支持ボルト12の挿入を許容(図10(A)→(B)参照)する。そして、支持ボルト12が引っ掛け溝18の所定位置(最奥位置)まで挿入されると、支持ボルト12から離れて自重で逆方向に回動(左回転)され、フック部51が支持ボルト12に係止されることにより、図10(C)に示されるように、支持ボルト12の引っ掛け溝18からの離脱を阻止する構成とされている。
斯くして、本実施形態においても、吊り金具11に対して、軸52により回動自在に軸支され、支持ボルト12と接して一方向に回動されることにより、支持ボルト12の引っ掛け溝18への挿入を許容し、支持ボルト12が所定位置まで挿入されると、逆方向に回動されて支持ボルト12と係止し、支持ボルト12の引っ掛け溝18からの離脱を阻止するフック部51を有するロック部材50を設けた構成とされているため、ロック部材50を動力無しで確実に動作させることができ、上記した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態について、図11を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、ロック部材60の構成が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態において、ロック部材60は、略二等辺三角形状とされた板金製の板部材とされ、その底辺側の中央部が、垂直面16の引っ掛け溝18の入口近くの上縁付近に軸61を介して回転自在に軸支された構成とされている。また、ロック部材60は、常にバネ62により時計回り方向(右回転方向)に付勢され、ストッパー63に当接して引っ掛け溝18の入口を閉じる位置、すなわち支持ボルト12の引っ掛け溝18からの離脱を阻止する位置に位置決めされる構成とされている。
次に、本発明の第5実施形態について、図11を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、ロック部材60の構成が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態において、ロック部材60は、略二等辺三角形状とされた板金製の板部材とされ、その底辺側の中央部が、垂直面16の引っ掛け溝18の入口近くの上縁付近に軸61を介して回転自在に軸支された構成とされている。また、ロック部材60は、常にバネ62により時計回り方向(右回転方向)に付勢され、ストッパー63に当接して引っ掛け溝18の入口を閉じる位置、すなわち支持ボルト12の引っ掛け溝18からの離脱を阻止する位置に位置決めされる構成とされている。
斯くして、本実施形態によると、ロック部材60は、支持ボルト12を引っ掛け溝18に挿入する際、バネ62のバネ力に抗して上方に回動(左回転)され、支持ボルト12の引っ掛け溝18への挿入を許容し、支持ボルト12が所定位置(最奥位置)まで挿入されると、バネ62のバネ力によって、支持ボルト12の引っ掛け溝18への挿入を許容する位置から、その離脱を阻止する位置へと強制的に回動(右回転)される。
このように、ロック部材60を、支持ボルト12の引っ掛け溝18への挿入を許容する位置から離脱を阻止する位置へとバネ力により強制的に移動させることによって、ロック部材60の支持ボルト12の挿入を許容する位置から離脱を阻止する位置への移動と、その切換えを速やかに、かつ確実に行わせることができ、より信頼性の高いロック機構を備えた吊り金具11を提供することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記各実施形態では、水平方向の引っ掛け溝17,18に対して、奥側に向って下向きの微小な傾斜や段部19を設けることにより、支持ボルト12を挿入し易くするとともに、より安全性を高めるようにしているが、このような傾斜や段部19を省き、水平な引っ掛け溝17,18としてもよいことはもちろんである。
また、第2実施形態ないし第5実施形態では、少なくとも後方側の引っ掛け溝18の入口部の近くにロック部材30,40,50,60を設けた例について説明したが、第1実施形態と同様、前方側の引っ掛け溝17に、ロック部材を設けた構成としてもよく、この場合、後方側の引っ掛け溝18のロック部材20は省略してもよい。さらに、第1実施形態ないし第4実施形態では、ロック部材60を自重(重力)により支持ボルト12の挿入を許容する位置から離脱を阻止する位置へと動作させる例について説明したが、これらの実施形態においても、第5実施形態のように、バネを付設することにより、その力を利用してロック部材を回動あるいは移動させる構成としてもよい。
1 天吊り形空調ユニット(空調ユニット)
2 ユニット本体
4 吊りボルト
11 吊り金具
12 支持ボルト
13 上面
14 ボルト挿入溝
16 垂直面
17,18 引っ掛け溝
20,30,40,50,60 ロック部材
21,31,52,61 軸
22,63 ストッパー
32 突部
42 ピン
51 フック部
62 バネ
2 ユニット本体
4 吊りボルト
11 吊り金具
12 支持ボルト
13 上面
14 ボルト挿入溝
16 垂直面
17,18 引っ掛け溝
20,30,40,50,60 ロック部材
21,31,52,61 軸
22,63 ストッパー
32 突部
42 ピン
51 フック部
62 バネ
Claims (7)
- 天井に複数本の吊りボルトで吊下げ設置される空調ユニットの両側面に、支持ボルトを介して締め付け固定される天吊り形空調ユニットの吊り金具であって、
前記吊り金具は、断面がL字形で、天井面と対向する上面に、前後一対の前記吊りボルトが挿入固定されるボルト挿入溝が設けられるとともに、前記空調ユニットの側面に前後一対の前記支持ボルトによって締め付け固定される垂直面に、該支持ボルトが挿入可能な前後一対の水平方向の引っ掛け溝が設けられた構成とされ、
前記引っ掛け溝の少なくとも前方側もしくは後方側の引っ掛け溝に、前記支持ボルトの該引っ掛け溝への挿入を許容し、該支持ボルトがいったん所定位置まで挿入されると、その離脱を阻止する位置に作動するロック部材が設けられていることを特徴とする天吊り形空調ユニットの吊り金具。 - 前記ロック部材は、前記垂直面に軸を介して回動自在に軸支され、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入時、前記支持ボルトと接して一方向に回動されることにより、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入を許容し、前記支持ボルトが所定位置まで挿入されると、前記と逆方向に回動され、ストッパーで定位置に位置決めされることにより、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝からの離脱を阻止する構成とされていることを特徴とする請求項1に記載の天吊り形空調ユニットの吊り金具。
- 前記ロック部材は、前記垂直面に軸を介して回動自在に軸支され、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入時、前記支持ボルトと接して一方向に回動されることにより、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入を許容し、前記支持ボルトが所定位置まで挿入されると、前記と逆方向に回動され、前記支持ボルトが前記引っ掛け溝から離脱方向に移動しようとすると、該引っ掛け溝の下縁との間で前記支持ボルトを挟み込むことにより、前記ロック部材の前記逆方向への回動を阻止し、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝からの離脱を阻止する突部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の天吊り形空調ユニットの吊り金具。
- 前記ロック部材は、前記垂直面に上下複数本のピンを介して上下方向に昇降自在に支持され、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入時、前記支持ボルトと接して上昇されることにより、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入を許容し、前記支持ボルトが所定位置まで挿入されると、所定位置に降下し、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝からの離脱を阻止する構成とされていることを特徴とする請求項1に記載の天吊り形空調ユニットの吊り金具。
- 前記ロック部材は、前記垂直面に軸を介して回動自在に軸支され、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入時、前記支持ボルトと接して一方向に回動されることにより、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入を許容し、前記支持ボルトが所定位置まで挿入されると、前記と逆方向に回動されて前記支持ボルトに係止し、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝からの離脱を阻止するフック部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の天吊り形空調ユニットの吊り金具。
- 前記ロック部材は、自重によって、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入を許容する位置から、その離脱を阻止する位置に移動可能とされていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の天吊り形空調ユニットの吊り金具。
- 前記ロック部材は、バネ力によって、前記支持ボルトの前記引っ掛け溝への挿入を許容する位置から、その離脱を阻止する位置に移動可能に付勢されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の天吊り形空調ユニットの吊り金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013009334A JP2014142082A (ja) | 2013-01-22 | 2013-01-22 | 天吊り形空調ユニットの吊り金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013009334A JP2014142082A (ja) | 2013-01-22 | 2013-01-22 | 天吊り形空調ユニットの吊り金具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014142082A true JP2014142082A (ja) | 2014-08-07 |
Family
ID=51423521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013009334A Pending JP2014142082A (ja) | 2013-01-22 | 2013-01-22 | 天吊り形空調ユニットの吊り金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014142082A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107606759A (zh) * | 2017-09-16 | 2018-01-19 | 奥克斯空调股份有限公司 | 锁紧件及锁紧结构及空调器 |
CN110749073A (zh) * | 2019-10-25 | 2020-02-04 | 珠海格力电器股份有限公司 | 悬挂式安装结构及空调 |
WO2023029131A1 (zh) * | 2021-09-03 | 2023-03-09 | 青岛海信日立空调系统有限公司 | 吊装式空调室内机 |
-
2013
- 2013-01-22 JP JP2013009334A patent/JP2014142082A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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