JP2014141458A - ゲル状毛髪化粧料 - Google Patents
ゲル状毛髪化粧料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014141458A JP2014141458A JP2013251200A JP2013251200A JP2014141458A JP 2014141458 A JP2014141458 A JP 2014141458A JP 2013251200 A JP2013251200 A JP 2013251200A JP 2013251200 A JP2013251200 A JP 2013251200A JP 2014141458 A JP2014141458 A JP 2014141458A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hair
- group
- gel
- less
- mol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/72—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
- A61K8/84—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions otherwise than those involving only carbon-carbon unsaturated bonds
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/02—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
- A61K8/04—Dispersions; Emulsions
- A61K8/042—Gels
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/33—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
- A61K8/34—Alcohols
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/40—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
- A61K8/41—Amines
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q5/00—Preparations for care of the hair
- A61Q5/06—Preparations for styling the hair, e.g. by temporary shaping or colouring
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q5/00—Preparations for care of the hair
- A61Q5/12—Preparations containing hair conditioners
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K2800/00—Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
- A61K2800/10—General cosmetic use
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Birds (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Dermatology (AREA)
- Emergency Medicine (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Abstract
【解決手段】成分(a)〜(c)を水性成分中に乳化して得られ、DSCによる吸熱ピークが40〜75℃の範囲にあるゲル状毛髪化粧料。
(a)重量平均分子量3300〜50000のポリアルキレンイミンに含まれるN原子の40モル%以上に、次のいずれかが結合したポリアルキレンイミン誘導体又はその塩
R1−CO−、R2−(CH2)n-CHX−CH2−、R3−NH−CO−
〔R1はH、アルキル、アルケニル等、R2はH、アルキル、アルコキシ、アルケニル等、nは0又は1、XはH又はOH、R3はH、アルキル又はアルケニル、R1〜R3は少なくとも1つが炭素数13以上、平均炭素数が9以上、直鎖状が30モル%以上〕
(b)C12〜28の飽和脂肪族アルコール
(c)カチオン界面活性剤
【選択図】なし
Description
(a) 重量平均分子量3300以上50000以下のポリアルキレンイミンに含まれる窒素原子の40モル%以上に、一般式(I)、(II)及び(III)のいずれかで表される一種以上の置換基が結合したポリアルキレンイミン誘導体又はその塩
R1−CO− (I)
R2−(CH2)n−CHX−CH2− (II)
R3−NH−CO− (III)
〔一般式(I)中、R1は水素原子、直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基及びヒドロキシアルキル基から選択される基を示し、
一般式(II)中、R2は水素原子、直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基及びアルケニルオキシ基から選択される基を示し、nは0又は1の整数を示し、R2が水素原子、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である場合、nは0であり、R2がアルコキシ基又はアルケニルオキシ基である場合、nは1であり、Xは水素原子又は水酸基を示し、
一般式(III)中、R3は水素原子、直鎖又は分岐鎖のアルキル基及びアルケニル基から選択される基を示し、
R1、R2及びR3は、同一でも異なってもよく、これらのうち少なくとも1つは炭素数13以上であり、全てのR1、R2及びR3の平均炭素数は9以上であって、かつ全てのR1、R2及びR3中に占める直鎖構造の基の割合は30モル%以上である。〕
(b) 炭素数12〜28の飽和脂肪族アルコール
(c) カチオン界面活性剤
成分(a)は、重量平均分子量3300以上50000以下のポリアルキレンイミンに含まれる窒素原子の40モル%以上に、一般式(I)、(II)及び(III)のいずれかで表される一種以上の置換基が結合したポリアルキレンイミン誘導体又はその塩である。
R1−CO− (I)
R2−(CH2)n−CHX−CH2− (II)
R3−NH−CO− (III)
〔一般式(I)中、R1は水素原子、直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基及びヒドロキシアルキル基から選択される基を示し、
一般式(II)中、R2は水素原子、直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基及びアルケニルオキシ基から選択される基を示し、nは0又は1の整数を示し、R2が水素原子、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である場合、nは0であり、R2がアルコキシ基又はアルケニルオキシ基である場合、nは1であり、Xは水素原子又は水酸基を示し、
一般式(III)中、R3は水素原子、直鎖又は分岐鎖のアルキル基及びアルケニル基から選択される基を示し、
R1、R2及びR3は、同一でも異なってもよく、全てのR1、R2及びR3の平均炭素数は9以上であって、かつ全てのR1、R2及びR3中に占める直鎖構造の基の割合は30モル%以上である。〕
従来、アルキル基のパッキング性は、アルキル基を導入したPAMAMデンドリマー(Tracy Zhang ら、Langmuir 2007, 23, pp10589-10597)に、アルキル基を導入したポリプロピレンイミンデンドリマー(Aihua Suら、J. Phys. Chem. C 2007, 111, pp4695-4701)についてπ-A等温線が測定されており、例えば、アルキル基の根元にあるアミド基による水素結合がアルキル基のパッキング性を高めることが報告されている。
本発明者らの推測によれば、ポリアルキレンイミン誘導体又はその塩について、特定の分子量やアルキル基の密度を有することで、アルキル基のパッキング性が高まり、また、アルキル基のパッキング性の高さが、疎水性や湿潤時の低摩擦性を発現するために重要である。
アルキル基のパッキング性の高さは、ポリアルキレンイミン誘導体又はその塩について、π-A等温線を測定し、アルキル基1本あたりの占有面積を測定することで検証が出来る。
成分(a)は、アルキル基のパッキング性が高く、π-A等温線を測定した際に、圧力が低い条件、例えば表面圧が0.1mN/mの際におけるアルキル基1本あたりの占有面積が小さい。すなわち、成分(a)はπ-A等温線を測定した場合に、表面圧0.1mN/mにおけるアルキルあたりの占有面積は、好ましくは17(Å2)以下、更に好ましくは15(Å2)以下、更に好ましくは13(Å2)以下である。
成分(b)は、炭素数12〜28の飽和脂肪族アルコールである。これらのうち、成分(a)の毛髪に対する吸着の均一性及び毛髪化粧料の安定性を向上させる観点から、炭素数12〜22の飽和脂肪族アルコールが好ましい。具体的には、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが挙げられる。成分(b)は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、その含有量は、本発明のゲル状毛髪化粧料に対して、好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1.0質量%以上、更に好ましくは2.0質量%以上、更に好ましくは3.0質量%以上、更に好ましくは4.0質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である。
成分(c)のカチオン界面活性剤としては、3級アミン誘導体又はその塩、4級アンモニウム塩が挙げられる。
本発明のゲル状毛髪化粧料における成分(b)と成分(c)との比率は、本発明のゲル状毛髪化粧料の安定性を向上させる観点から、成分(b)の成分(c)に対するモル比〔(b)/(c)〕として、好ましくは2.0以上、更に好ましくは2.5以上であり、また、好ましくは10.0以下、更に好ましくは8.0以下、更に好ましくは6.0以下である。
本発明のゲル状毛髪化粧料には、組成物の安定性、及び毛髪に対する成分(a)の均一吸着の観点から、不揮発性かつ常温で液体の油剤や溶剤を、成分(a)を溶解可能な量(成分(a)を溶解することにより悪影響を生じる量)で共存させないことが好ましい。なお、不揮発性とは、25℃、1013hPaにて沸点が300℃以上であることをいう。
なお、本発明の毛髪化粧料はゲル状である。ここでゲル状とは、30℃においてB型粘度計で測定した場合に、粘度が250mPa・s以上、100000mPa・s以下であるものを指すものとし、好ましくは500mPa・s以上、100000mPa・s以下、更に好ましくは1000mPa・s以上、50000mPa・s以下であることが好ましい。ここで、粘度の測定は、TVB10形粘度計(東機産業社)及び、Tバーステージ TS-10型(東機産業社)を用いて、
粘度が250mPa・s以上500mPa未満の範囲は、30℃、ロータM1、回転数12rpm、1分間の条件で、
粘度が500mPa・s以上1000mPa未満の範囲は、30℃、ロータM2、回転数30rpm、1分間の条件で、
粘度が1000mPa・s以上2500mPa未満の範囲は、30℃、ロータM2、回転数12rpm、1分間の条件で、
粘度が2500mPa・s以上4000mPa未満の範囲は、30℃、ロータM3、回転数30rpm、1分間の条件で、
粘度が4000mPa・s以上10000mPa未満の範囲は、30℃、ロータM3、回転数12rpm、1分間の条件で、
粘度が10000mPa・s以上20000mPa未満の範囲は、30℃、ロータM4、回転数30rpm、1分間の条件で、
粘度が20000mPa・s以上の範囲は、30℃、ロータT-C、回転数10rpm、ステージ上昇速度20mm/min、1分間の条件で測定することができる。
本発明の毛髪化粧料は、任意にシリコーン類を含んでもよい。シリコーン類としては、例えば、以下の(i)〜(vi)が挙げられる。
高重合ジメチルポリシロキサンとしては、重合度が1000以上であるジメチルポリシロキサン、例えば、BY11-026、BY22-19 、FZ-3125(東レ・ダウコーニング社製)、等が挙げられる。
高重合ジメチルポリシロキサンとしては、液状油(例えば、下記(ii)ジメチルポリシロキサン、(iii)環状シリコーン等の液状シリコーン油、イソパラフィン等の液状炭化水素油)に溶解又は分散したものも使用することができる。
上記環状シリコーンとして、例えば、SH244、SH344、SH245、DC345、DC246(東レ・ダウコーニング社製)、並びにKF994、KF995、KF9937(信越化学工業社製)等を挙げることができる。
アミノ変性シリコーンとしては、下記一般式で表されるものが挙げられる。
上記以外に、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリシドール変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料には更に、毛髪化粧料に一般に使用されるその他の成分を、目的に応じて配合することができる。例えば、カチオン化セルロース、ヒドロキシ化セルロース、高重合ポリエチレンオキサイド等の高分子化合物;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシド等の非イオン界面活性剤;スクワレン、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、シクロパラフィン等の炭化水素;ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボカド油、オリーブ油等のグリセリド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ等のロウ類;パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル等のエステル;カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、イソステアリル酸、イソパルミチン酸等の高級脂肪酸、イソステアリルグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテルなどの油剤;エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、2-ベンジルオキシエタノール、メチルカルビトール、エチルカルビトール、プロピルカルビトール、ブチルカルビトール、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、グリセリン等のアルコール類;ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;抗炎症剤;防腐剤;キレート剤;パンテノール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ユーカリの極性溶媒抽出物、真珠層を有する貝殻又は真珠から得られる蛋白質又はその加水分解物、シルクから得られる蛋白質又はその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、オタネニンジン抽出物、米胚芽抽出物、ヒバマタ抽出物、ツバキ抽出物、アロエ抽出物、月桃葉抽出物、クロレラ抽出物等のエキス類;雲母チタン等のパール粉体;メントール等の清涼剤:香料;色素;紫外線吸収剤;酸化防止剤;その他エンサイクロペディア・オブ・シャンプー・イングリーディエンツ(ENCYCLOPEDIA OF SHAMPOO INGREDIENTS (MICELLE PRESS))に記載されている成分等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料のpHは、毛髪化粧料の安定性を向上させる観点から、2.0以上が好ましく、更には2.5以上、更には3.0以上が好ましく、また成分(a)の毛髪への吸着性を向上させる観点から、7.5以下が好ましく、更には6.5以下、更には5.5以下が好ましい。なお、本発明において、毛髪化粧料のpHは、水で20質量倍希釈したときの25℃における値をいう。
本発明のゲル状毛髪化粧料の形態としては、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック等の浴室内で使用されるもの、またヘアミルク、ヘアクリーム、ヘアワックス等の浴室外で使用されるスタイリング剤などが挙げられる。
本発明のゲル状毛髪化粧料を用いて毛髪を処理することにより、ダメージを受けて親水化された毛先表面に対して、コンディショニング基剤を均一に吸着させ、健常毛本来の疎水性及び湿潤時の低摩擦性を回復することができる。このように毛髪を疎水性かつ低摩擦性に改質するには、本発明のゲル状毛髪化粧料を頭髪に塗布し、馴染ませればよい。また、ゲル状毛髪化粧料が洗い流すタイプの剤型である場合には、当該ゲル状毛髪化粧料を頭髪に塗布し、馴染ませた後、すすぎ流せばよい。
次の成分(a)、(b)及び(c)を水性成分中に乳化して得られるゲル状の水性組成物であって、示差走査熱量計(DSC)を用いた測定において、当該ゲルの吸熱ピークが40℃以上75℃以下の範囲にあるゲル状毛髪化粧料。
(a) 重量平均分子量3300以上50000以下のポリアルキレンイミンに含まれる窒素原子の40モル%以上に、一般式(I)、(II)及び(III)のいずれかで表される一種以上の置換基が結合したポリアルキレンイミン誘導体又はその塩
R1−CO− (I)
R2−(CH2)n−CHX−CH2− (II)
R3−NH−CO− (III)
〔一般式(I)中、R1は水素原子、直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基及びヒドロキシアルキル基から選択される基を示し、
一般式(II)中、R2は水素原子、直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基及びアルケニルオキシ基から選択される基を示し、nは0又は1の整数を示し、R2が水素原子、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、又はアルケニル基である場合、nは0であり、R2がアルコキシ基又はアルケニルオキシ基である場合、nは1であり、Xは水素原子又は水酸基を示し、
一般式(III)中、R3は水素原子、直鎖又は分岐鎖のアルキル基及びアルケニル基から選択される基を示し、
R1、R2及びR3は、同一でも異なってもよく、これらのうち少なくとも1つは炭素数13以上、全てのR1、R2及びR3の平均炭素数は9以上であって、かつ全てのR1、R2及びR3中に占める直鎖構造の基の割合は30モル%以上である。〕
(b) 炭素数12〜28の飽和脂肪族アルコール
(c) カチオン界面活性剤
成分(a)において、ポリアルキレンイミンに含まれる窒素原子のうち一般式(I)、(II)及び(III)のいずれかで表される置換基によって置換されているものの割合が、好ましくは45モル%以上、更に好ましくは50モル%以上である<1>記載のゲル状毛髪化粧料。
成分(a)における置換基の全体に対する、一般式(I)で表される基の占める割合が、好ましくは20モル%以上、更に好ましくは40モル%以上、更に好ましくは60モル%以上、更に好ましくは80モル%以上であり、一般式(II)で表される基及び一般式(III)で表される基の合計の占める割合が、好ましくは80モル%以下、更に好ましくは60モル%以下、更に好ましくは40モル%以下、更に好ましくは20モル%以下である<1>又は<2>記載のゲル状毛髪化粧料。
成分(a)における全てのR1、R2及びR3中に占める直鎖構造の基の割合が、好ましくは40モル%以上であり、また、好ましくは90モル%以下、更に好ましくは80モル%以下である<1>〜<3>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料。
成分(a)における全てのR1、R2及びR3中に占める分岐構造の基の割合が、好ましくは10モル%以上であり、更に好ましくは20モル%以上であり、また、好ましくは60モル%以下である<1>〜<4>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料。
成分(a)における全てのR1、R2及びR3中に占める直鎖構造の基の割合が、好ましくは30モル%以上90モル%以下であり、分岐構造の基の割合が、10モル%以上70モル%以下である<4>に記載のゲル状毛髪化粧料。
成分(a)における全てのR1、R2及びR3中に占める直鎖構造の基の割合が、好ましくは40モル%以上80モル%以下であり、分岐構造の基の割合が、20モル%以上60モル%以下である<4>に記載のゲル状毛髪化粧料。
成分(a)における全てのR1、R2及びR3の平均炭素数が、好ましくは12以上である<1>〜<7>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料。
成分(a)の原料であるポリアルキレンイミンの重量平均分子量が、好ましくは4000以上、更に好ましくは4500以上、更に好ましくは5000以上であり、また、好ましくは40000以下、更に好ましくは30000以下、更に好ましくは20000以下、更に好ましくは10000以下である<1>〜<8>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料。
成分(a)の原料であるポリエチレンイミンに含まれる第三級アミノ基の割合が、窒素原子の全量に対して、好ましくは10モル%以上、更に好ましくは20モル%以上、更に好ましくは25モル%以上であり、また、40モル%以下、更に好ましくは35モル%以下である<1>〜<9>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料。
成分(a)のポリアルキレンイミン誘導体又はその塩の重量平均分子量が、好ましくは2500以上、更に好ましくは3000以上、更に好ましくは3500以上であり、また、好ましくは50000以下、更に好ましくは40000以下、更に好ましくは20000以下、更に好ましくは10000以下である<1>〜<10>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料。
成分(a)の含有量が、好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上であり、また、好ましくは10.0質量%以下、更に好ましくは3.0質量%以下、更に好ましくは1.0質量%以下、更に好ましくは0.8質量%以下である<1>〜<11>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料。
成分(b)が、好ましくは炭素数12〜22の飽和脂肪族アルコールである<1>〜<12>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料。
成分(b)が、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールからなる群より選ばれるものである<13>記載のゲル状毛髪化粧料。
成分(b)の含有量が、好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1.0質量%以上、更に好ましくは2.0質量%以上、更に好ましくは3.0質量%以上、更に好ましくは4.0質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である<1>〜<14>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料。
成分(c)が、好ましくはエーテルアミン又はその塩、アミドアミン又はその塩、及び4級アンモニウム塩からなる群より選ばれるものである<1>〜<15>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料。
成分(c)の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、更に好ましくは2.5質量%以下である<1>〜<16>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料。
成分(b)の成分(c)に対するモル比〔(b)/(c)〕が、好ましくは2.0以上、更に好ましくは2.5以上であり、また、好ましくは10.0以下、更に好ましくは8.0以下、更に好ましくは6.0以下である<1>〜<17>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料。
成分(a)の含有量に対する、溶解パラメータδ値が20以下であって常温で液体である不揮発性溶剤及び油剤の合計含有量の比率が、好ましくは20以下、更に好ましくは10以下、更に好ましくは5以下であり、また、好ましくは0.01以上、更に好ましくは0.1以上である<1>〜<18>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料。
溶解パラメータδ値が20以下であって常温で液体である不揮発性溶剤及び油剤の合計含有量が、好ましくは4.0質量%、更に好ましくは2.0質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下であり、また、好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上である<1>〜<19>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料。
水で20質量倍希釈したときの25℃におけるpHが、好ましくは2.0以上、更に好ましくは2.5以上、更に好ましく3.0以上であり、また、好ましくは7.5以下、更に好ましくは6.5以下、更に好ましくは5.5以下である<1>〜<20>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料。
<1>〜<21>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料を頭髪に塗布し、馴染ませることによる毛髪改質方法。
<1>〜<21>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料を頭髪に塗布し、馴染ませた後、すすぎ流すことによる毛髪改質方法。
<1>〜<21>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料を頭髪に塗布し、馴染ませることによる、ダメージを受けて親水化された毛髪の疎水性を回復するための、当該毛髪化粧料の使用。
<1>〜<21>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料を頭髪に塗布し、馴染ませることによる、毛髪の低摩擦性を回復するための、当該毛髪化粧料の使用。
<1>〜<21>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料を頭髪に塗布し、馴染ませた後、すすぎ流すことによる、ダメージを受けて親水化された毛髪の疎水性を回復するための、当該毛髪化粧料の使用。
<1>〜<21>のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料を頭髪に塗布し、馴染ませた後、すすぎ流すことによる、毛髪の低摩擦性を回復するための、当該毛髪化粧料の使用。
ポリエチレンイミン(エポミンSP018:分子量1800(メーカー公称値),日本触媒社製)40gを加温し、そこへステアリン酸(ルナックS-98:花王社製)を140g加え、窒素気流下で180℃に昇温し、18時間攪拌した。ポリエチレンイミンの窒素原子の50モル%がアシル化されたポリエチレンイミン誘導体(1)が得られた。
ポリエチレンイミン(ルパゾールPR8515:分子量2000(メーカー公称値),BASF社製)40g、ステアリン酸(ルナックS-98:花王社製)86.8g、イソステアリン酸52.1g(イソステアリン酸EX:高級アルコール工業社製)、酢酸11.7gを用いて製造例1と同様の手順により、ポリエチレンイミンの窒素原子の70%がアシル化され、直鎖アルキルと分岐アルキルの割合がモル比で73:27である、アシル化されたポリエチレンイミン誘導体(2)を得た。
製造例1、2と同様の手順により、ポリアルキレンイミンと脂肪酸との反応を行い、ポリアルキレンイミン誘導体(3)〜(11)を得た。
ポリエチレンイミン(エポミンSP012:分子量(メーカー公称値)1200,重量平均分子量(実測値)4250,日本触媒社製)40gを加温し、そこにイソステアリルグリシジルエーテル(特開昭56-142275号公報記載)27gを加え、窒素気流下80℃に昇温し4時間反応させた。その後、ステアリン酸(ルナックS-98:花王社製)100gを加え、180℃に昇温し、8時間反応させた。ポリエチレンイミンの窒素原子の約9モル%がアルキル化され(すなわち一般式(II)で表される置換基が結合)、約36モル%がアシル化された(すなわち一般式(I)で表される置換基が結合)、ポリエチレンイミン誘導体(12)が得られた。
ポリエチレンイミン(ルパゾールG20waterfree:分子量(メーカー公称値)1300,重量平均分子量(実測値)3500,BASF社製)40gをトルエン100gに溶解させ、窒素気流下で100℃に加温した。そこへオクタデシルイソシアネート(和光純薬工業社製)49.4gを滴下し4時間反応させた。その後、ステアリン酸42.2g(ルナックS-98:花王社製)、イソステアリン酸(イソステアリン酸EX:高級アルコール工業社製)26.4gを加え、トルエンを留去しながら180℃に昇温し、8時間反応させた。ポリエチレンイミンの窒素原子の約20モル%がウレア化され(すなわち一般式(III)で表される置換基が結合)、約30モル%がアシル化された(すなわち一般式(I)で表される置換基が結合)、ポリエチレンイミン誘導体(13)が得られた。
ポリエチレンイミン(エポミンSP012:分子量(メーカー公称値)1200,重量平均分子量(実測値)4250,日本触媒社製)40gを加温し、そこにステアリルグリシジルエーテル72g、イソステアリルグリシジルエーテル(特開昭56-142275号公報記載)48gを加え、窒素気流下80℃に昇温し8時間反応させた。ポリエチレンイミンの窒素原子の約40モル%がアルキル化された(すなわち一般式(II)で表される置換基が結合)、ポリエチレンイミン誘導体(14)が得られた。
条件1.成分(a)の原料である、ポリアルキレンイミンの測定条件:ポリアルキレンイミンを溶離液1に溶解して0.1質量%溶液とし、GPCにより下記条件で測定し、プルラン換算の重量平均分子量を求めた。
・GPC測定条件
カラム:東ソー株式会社製 TSKgel α-M 2本
溶離液1:0.15mol/L 硫酸ナトリウム,1質量% 酢酸/水
流速:1.0mL/min、カラム温度:40℃
検出器:示差屈折率計
・GPC測定条件
カラム:Shodex製 K-804L 2本
溶離液2:0.1mol/L N,N-ジメチルドデシルアミン(ファーミンDM2098(花王社製))/クロロホルム
流速:1.0mL/min、カラム温度:40℃
検出器:示差屈折率計
表3〜6に示す処方のゲル状毛髪化粧料を常法に従って調製した。
これらのゲル状毛髪化粧料について、組成物が形成するゲルの吸熱ピークの温度(℃)を測定した。またダメージ毛に対して浴比20質量%で各ゲル状毛髪化粧料を塗布し、30秒間なじませた後、30秒間流水中ですすいだ。その後、湿潤時の摩擦係数、後退接触角を測定した。それぞれの測定方法について以下に記載する。
また、使用したポリアルキレンイミン誘導体の一部については、アルキル基のパッキング性の高さについても評価した。この評価方法についても以下に記載する。
化学処理歴のない日本人成人女性の長さ約25cmの黒色直毛を検体とし、これを40〜50℃の下記記載の標準シャンプー20倍希釈水溶液中に10分間浸漬して洗浄し、流水で洗浄した後風乾する。この毛髪検体約10gを均一な厚みとなるように4cm幅に引き揃え、毛髪の長さが20cmになるようにしてその片端を3cm幅のプラスチック板に接着剤で固定したものを準備する。それに対して、ブリーチと洗髪90回を合計4回、更に、洗髪5回おきに、乾燥後180℃にセットしたヘアアイロンによって、約3秒間かけて根元から毛先までセットを行った。そのようにして、ブリーチ4回、洗髪360回、ヘアアイロン72回を行ったダメージ毛トレスを準備した。
(質量%)
25%ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム塩 62.0
ラウリン酸ジエタノールアミド 2.3
エデト酸二ナトリウム 0.15
安息香酸ナトリウム 0.5
塩化ナトリウム 0.8
75%リン酸 適量
香料、メチルパラベン 適量
精製水 残量
各ゲル状水性組成物30mg及び基準物質として蒸留水30mgを、それぞれアルミニウム製クローズ式セルに封入し、示差走査熱量計(DSC6100、エスアイアイ・ナノテクノロジー社製)のホルダーにセットした。昇温速度2℃/minで30〜90℃まで加熱し、組成物の相状態が変化する際に生じる熱吸収が極大となる温度をDSC吸熱ピーク温度として記録した。
春沢文則ほか「毛髪及び繊維への活性剤の収着と毛髪の動摩擦係数について」J.Soc. Cosmet. Chem. Japan, Vol.15, No.3, P225-232(1985)に記載の方法に倣い、ゲル状毛髪化粧料による処理後のダメージ毛について湿潤時の摩擦を評価した。
後退接触角は、表面の疎水部の占有面積が約80%以上で急激に増大することが知られており(WALTER J.ほか「The Receding Contact Angle」, Journal of Colloid and Interface Science, Vol. 33, No. 1, p164(1970))、疎水性コンディショニング剤の吸着均一性を測る指標として用いることができる。傷んだ毛先の後退接触角は通常0度であり、健常毛の後退接触角は通常30〜60度である。
渡部俊輔ほか、「毛髪へのシリコーンの吸着挙動」、粧技誌、第29巻、第1号、p.64-68(1995)に記載の方法に従い、ゲル状毛髪化粧料による処理後の毛髪(N=10)について後退接触角(度)を測定した。なお、処理前の毛髪の後退接触角は0度であった。
ポリアルキレンイミン誘導体におけるアルキル基のパッキング性は、Tracy Zhang ら3名、Langmuir 2007, 23, pp10589-10597に記載の方法に従い、ポリアルキレンイミン誘導体(3)、(4)、(7)、(8)、(9)及び(14)についてπ-A等温線を測定した。その結果を元に、表面圧が0.1mN/mにおける、アルキル基1本あたりの占有面積について計算を行った結果を表2に示す。
*2:XS65-C0032(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・インク)
*3:特開2002-308738号公報の合成例1のアミノ変性シリコーン
*4:ポリマーの融解温度
(質量%)
N,N-ジメチル-3-オクタデシルオキシプロピルアミン 1.5
ポリアルキレンイミン誘導体(4) 0.4
ステアリルアルコール 6.0
ジプロピレングリコール 5.0
ベンジルアルコール 0.5
メチルポリシロキサン混合液 2.0
アミノ変性ジメチルポリシロキサン 0.3
乳酸 1.0
メントール 1.0
香料 0.4
水酸化ナトリウム 適量
イオン交換水 残量
※DSCによる吸熱ピークの温度は68℃
(質量%)
N-(3-(ジメチルアミノ)プロピル)ドコサナミド 1.5
ステアリルアルコール 3.0
セチルアルコール 2.0
ポリアルキレンイミン誘導体(4) 0.2
ベンジルアルコール 0.3
グリセリン 1.0
ヒマワリ油 0.2
メチルポリシロキサン混合液 2.5
アミノ変性ポリジメチルシロキサン 0.5
乳酸 1.0
香料 0.4
水酸化ナトリウム 適量
イオン交換水 残量
※DSCによる吸熱ピークの温度は64℃
(質量%)
N,N-ジメチル-3-オクタデシルオキシプロピルアミン 1.5
ステアリルアルコール 5.5
ポリアルキレンイミン誘導体(2) 0.5
ジプロピレングリコール 3.0
ベンジルアルコール 0.8
メチルポリシロキサン混合液 1.5
アミノ変性ポリジメチルシロキサン 0.3
乳酸 0.8
香料 0.4
水酸化ナトリウム 適量
イオン交換水 残量
※DSCによる吸熱ピークの温度は68℃
Claims (11)
- 次の成分(a)、(b)及び(c)を水性成分中に乳化して得られるゲル状の水性組成物であって、示差走査熱量計(DSC)を用いた測定において、当該ゲルの吸熱ピークが40℃以上75℃以下の範囲にあるゲル状毛髪化粧料。
(a) 重量平均分子量3300以上50000以下のポリアルキレンイミンに含まれる窒素原子の40モル%以上に、一般式(I)、(II)及び(III)のいずれかで表される一種以上の置換基が結合したポリアルキレンイミン誘導体又はその塩
R1−CO− (I)
R2−(CH2)n−CHX−CH2− (II)
R3−NH−CO− (III)
〔一般式(I)中、R1は水素原子、直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基及びヒドロキシアルキル基から選択される基を示し、
一般式(II)中、R2は水素原子、直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基及びアルケニルオキシ基から選択される基を示し、nは0又は1の整数を示し、R2が水素原子、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である場合、nは0であり、R2がアルコキシ基又はアルケニルオキシ基である場合、nは1であり、Xは水素原子又は水酸基を示し、 一般式(III)中、R3は水素原子、直鎖又は分岐鎖のアルキル基及びアルケニル基から選択される基を示し、
R1、R2及びR3は、同一でも異なってもよく、これらのうち少なくとも1つは炭素数13以上、全てのR1、R2及びR3の平均炭素数は9以上であって、かつ全てのR1、R2及びR3中に占める直鎖構造の基の割合は30モル%以上である。〕
(b) 炭素数12〜28の飽和脂肪族アルコール
(c) カチオン界面活性剤 - 成分(a)における全てのR1、R2及びR3中に占める直鎖構造の基の割合が40モル%以上90モル%以下である請求項1記載のゲル状毛髪化粧料。
- 成分(a)における置換基の全体に対する、一般式(I)で表される基の占める割合が20モル%以上、一般式(II)で表される基及び一般式(III)で表される基の合計の占める割合が80モル%以下である請求項1又は2記載のゲル状毛髪化粧料。
- 溶解パラメータδ値が20以下である常温で液体の不揮発性溶剤及び油剤の合計含有量が4.0質量%以下である、請求項1〜3のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料。
- 水で20質量倍希釈したときの25℃におけるpHが2.0以上7.5以下である請求項1〜4のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料を頭髪に塗布し、馴染ませることによる毛髪改質方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料を頭髪に塗布し、馴染ませた後、すすぎ流すことによる毛髪改質方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料を頭髪に塗布し、馴染ませることによる、ダメージを受けて親水化された毛髪の疎水性を回復するための、当該毛髪化粧料の使用。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料を頭髪に塗布し、馴染ませることによる、毛髪の低摩擦性を回復するための、当該毛髪化粧料の使用。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料を頭髪に塗布し、馴染ませた後、すすぎ流すことによる、ダメージを受けて親水化された毛髪の疎水性を回復するための、当該毛髪化粧料の使用。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のゲル状毛髪化粧料を頭髪に塗布し、馴染ませた後、すすぎ流すことによる、毛髪の低摩擦性を回復するための、当該毛髪化粧料の使用。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013251200A JP6225007B2 (ja) | 2012-12-26 | 2013-12-04 | ゲル状毛髪化粧料 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012283746 | 2012-12-26 | ||
JP2012283746 | 2012-12-26 | ||
JP2013251200A JP6225007B2 (ja) | 2012-12-26 | 2013-12-04 | ゲル状毛髪化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014141458A true JP2014141458A (ja) | 2014-08-07 |
JP6225007B2 JP6225007B2 (ja) | 2017-11-01 |
Family
ID=51020828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013251200A Active JP6225007B2 (ja) | 2012-12-26 | 2013-12-04 | ゲル状毛髪化粧料 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9849075B2 (ja) |
EP (1) | EP2939658B1 (ja) |
JP (1) | JP6225007B2 (ja) |
BR (1) | BR112015015649B1 (ja) |
WO (1) | WO2014103739A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017160128A (ja) * | 2016-03-07 | 2017-09-14 | 株式会社日本触媒 | ポリアルキレンイミン誘導体からなる化粧料用基材 |
JP2023502684A (ja) * | 2019-12-01 | 2023-01-25 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | ベヘナミドプロピルジメチルアミンを含有するヘアコンディショナー組成物 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6225008B2 (ja) * | 2012-12-26 | 2017-11-01 | 花王株式会社 | 毛髪洗浄剤 |
US10563042B2 (en) | 2016-12-14 | 2020-02-18 | Ecolab Usa Inc. | Quaternary cationic polymers |
WO2019241056A1 (en) | 2018-06-12 | 2019-12-19 | Ecolab Usa Inc. | Quaternary cationic surfactants and polymers for use as release and coating modifying agents in creping and tissue papers |
JP2023502132A (ja) | 2019-12-01 | 2023-01-20 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 安息香酸ナトリウム、並びにグリコール及び/又はグリセリルエステルを含有する防腐剤系を有する、ヘアコンディショナー組成物 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5338636A (en) * | 1976-09-17 | 1978-04-08 | Sunstar Inc | Hair and skin treatment agent |
JPS63165306A (ja) * | 1986-09-30 | 1988-07-08 | ユニオン,カーバイド,コーポレーシヨン | 身体ケアにおける部分的に加水分解されたポリ(n−アシルアルキレンイミン) |
JPH06172522A (ja) * | 1992-12-04 | 1994-06-21 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 両性界面活性剤 |
JPH07188698A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-25 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 両性界面活性剤 |
JP2006219493A (ja) * | 2005-02-11 | 2006-08-24 | L'oreal Sa | カチオン、カチオン性ポリマー、固体化合物、及びデンプンを含む化粧品組成物並びに美容処理方法 |
JP2012236804A (ja) * | 2011-05-13 | 2012-12-06 | Kao Corp | 毛髪化粧料 |
Family Cites Families (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3980091A (en) | 1975-01-06 | 1976-09-14 | Alberto Culver Company | Quaternary ammonium compounds in pretreatment of hair before shampooing with an anionic shampoo |
JPS5936989B2 (ja) | 1980-12-02 | 1984-09-06 | 花王株式会社 | メチル分岐アルキルグリシジルエ−テル |
JPH01190619A (ja) | 1988-01-25 | 1989-07-31 | Shiseido Co Ltd | 毛髪化粧料 |
JP3918878B2 (ja) * | 1993-04-13 | 2007-05-23 | ミヨシ油脂株式会社 | 帯電防止剤 |
JP3645603B2 (ja) | 1995-02-14 | 2005-05-11 | 花王株式会社 | シャンプー組成物 |
JP3688040B2 (ja) | 1995-12-14 | 2005-08-24 | ミヨシ油脂株式会社 | 抗菌剤 |
WO1998004233A1 (en) * | 1996-07-31 | 1998-02-05 | The Procter & Gamble Company | Conditioning shampoo compositions comprising polyalkoxylated polyalkyleneamine |
FR2763505B1 (fr) | 1997-05-22 | 2000-10-06 | Oreal | Utilisation en cosmetique de certains polymeres polyamines comme agents anti-oxydants |
JP2000178145A (ja) | 1998-12-16 | 2000-06-27 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | リンス基剤 |
DE19900458A1 (de) * | 1999-01-08 | 2000-07-13 | Bayer Ag | Acylierte polymere Polyamine |
US6399741B1 (en) | 2000-03-13 | 2002-06-04 | Cognis Corporation | Color-stable polyalkyleneimine derivatives, fiberglass lubricants containing the same and processes for producing the same |
US7026435B2 (en) | 2000-06-08 | 2006-04-11 | Cognis Corporation | Water-dispersible, hydrophobic polyalkyleneimine polyamide fiberglass lubricant, process for producing the same, and method of use therefor |
US6491902B2 (en) * | 2001-01-29 | 2002-12-10 | Salvona Llc | Controlled delivery system for hair care products |
JP2002308738A (ja) | 2001-04-05 | 2002-10-23 | Kao Corp | 毛髪化粧料 |
US7708981B2 (en) * | 2003-03-11 | 2010-05-04 | L'oreal S.A. | Cosmetic compositions comprising at least one crosslinked copolymer, at least one insoluble mineral particle and at least one polymer, and uses thereof |
US20060182702A1 (en) * | 2005-02-11 | 2006-08-17 | L'oreal | Composition containing a cation, a cationic polymer, a solid compound and a starch, and cosmetic treatment process |
US20090169502A1 (en) | 2008-01-02 | 2009-07-02 | L'oreal | Compositions and methods for treating keratinous substrates using polyamides |
JP5510948B2 (ja) | 2008-09-25 | 2014-06-04 | 東邦化学工業株式会社 | 化粧料組成物 |
JP2009161762A (ja) * | 2009-02-13 | 2009-07-23 | Nippon Shokubai Co Ltd | 変性アルキレンイミン系重合体 |
GB201111543D0 (en) | 2011-07-06 | 2011-08-17 | Croda Int Plc | Personal care compositions |
JP5818564B2 (ja) | 2011-08-03 | 2015-11-18 | 花王株式会社 | 毛髪化粧料組成物 |
JP6080374B2 (ja) | 2012-04-10 | 2017-02-15 | 花王株式会社 | 毛髪化粧料組成物 |
US9068147B2 (en) * | 2012-05-11 | 2015-06-30 | Basf Se | Quaternized polyethylenimines with a high quaternization degree |
JP6225024B2 (ja) | 2012-12-28 | 2017-11-01 | 花王株式会社 | 毛髪化粧料組成物 |
-
2013
- 2013-12-04 JP JP2013251200A patent/JP6225007B2/ja active Active
- 2013-12-12 BR BR112015015649A patent/BR112015015649B1/pt not_active IP Right Cessation
- 2013-12-12 EP EP13867623.4A patent/EP2939658B1/en active Active
- 2013-12-12 WO PCT/JP2013/083346 patent/WO2014103739A1/ja active Application Filing
- 2013-12-12 US US14/655,935 patent/US9849075B2/en active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5338636A (en) * | 1976-09-17 | 1978-04-08 | Sunstar Inc | Hair and skin treatment agent |
JPS63165306A (ja) * | 1986-09-30 | 1988-07-08 | ユニオン,カーバイド,コーポレーシヨン | 身体ケアにおける部分的に加水分解されたポリ(n−アシルアルキレンイミン) |
JPH06172522A (ja) * | 1992-12-04 | 1994-06-21 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 両性界面活性剤 |
JPH07188698A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-25 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 両性界面活性剤 |
JP2006219493A (ja) * | 2005-02-11 | 2006-08-24 | L'oreal Sa | カチオン、カチオン性ポリマー、固体化合物、及びデンプンを含む化粧品組成物並びに美容処理方法 |
JP2012236804A (ja) * | 2011-05-13 | 2012-12-06 | Kao Corp | 毛髪化粧料 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
田中宣征: "ヘアケアにおける自然志向 その現状と課題", FRAGRANCE JOURNAL, JPN6017026198, 1 May 1986 (1986-05-01), pages 44 - 52, ISSN: 0003601123 * |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017160128A (ja) * | 2016-03-07 | 2017-09-14 | 株式会社日本触媒 | ポリアルキレンイミン誘導体からなる化粧料用基材 |
JP2023502684A (ja) * | 2019-12-01 | 2023-01-25 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | ベヘナミドプロピルジメチルアミンを含有するヘアコンディショナー組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2014103739A1 (ja) | 2014-07-03 |
BR112015015649B1 (pt) | 2019-08-27 |
US20160000690A1 (en) | 2016-01-07 |
BR112015015649A2 (pt) | 2017-07-11 |
EP2939658B1 (en) | 2018-01-31 |
JP6225007B2 (ja) | 2017-11-01 |
EP2939658A4 (en) | 2016-11-02 |
EP2939658A1 (en) | 2015-11-04 |
US9849075B2 (en) | 2017-12-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4719575B2 (ja) | 毛髪化粧料及びその製造方法 | |
JP6225007B2 (ja) | ゲル状毛髪化粧料 | |
JP4184312B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
US20180055751A1 (en) | Compositions comprising an associaton of cationic compounds, silane compounds, esters and fatty substances | |
TWI361699B (en) | Aqueous hair cleansing composition | |
WO2006109877A1 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2002226332A (ja) | ジ4級シリコーンポリマーを含有するヘアトリートメント剤 | |
JP6225008B2 (ja) | 毛髪洗浄剤 | |
JP2017019748A (ja) | 毛髪化粧料 | |
CN113301965A (zh) | 护发系统、护发方法以及护发系统的用途 | |
JP6633337B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
US11638682B2 (en) | Hair cosmetic | |
JP5693122B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
WO2020008812A1 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP5698528B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP6403432B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
TWI827617B (zh) | 毛髮化妝料 | |
JP5693133B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP6940077B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JPH04230615A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP6718705B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP6718706B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP6688664B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2021143147A (ja) | 毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法 | |
JP2009120557A (ja) | ヘアリンス組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160907 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170706 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170718 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170828 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171003 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171006 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6225007 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |