JP2014137769A - 定期券システムおよびicカード処理機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】定期券システムは、ICカード16を自社定期券として扱う発行処理を行ったとき、当該ICカードのメモリ16Aは固有のカードIDのみを記録し、発行処理に係る定期券情報は自社の定期券情報サーバ12で記録管理し、定期券情報サーバから、日毎有効な定期券に係る定期券情報を、路線車両に備えられかつICカードに対して乗降可能判断および精算を行うICカード処理機20に提供して記憶させるように構成される。ICカード処理機20は、日毎定期券情報のリストを受け取り、リストに基づいて、読み取ったカードIDに対応するICカードの定期券としての有効性を判断し精算を行う。
【選択図】図1
Description
近年、ICカードに備えるメモリも以前に比較すると大きくなり、IC化に伴ってマスターデータや一件明細をやり取りするために、毎日上位機器と情報を交換するという環境も存在することから、例えば新たなバス定期券システムの提供が望まれている。
この構成によれば、乗合路線バス等の1社の乗合路線車両会社が自社の定期券システムを運営する場合において、2以上の路線において共通の定期券として1枚のICカードを用いることができる。2以上の路線の各々毎にICカード定期券を用意する必要がなく、1枚のICカードを共通の定期券として用いることができる。
この構成では、複数の乗合路線車両会社の各々の定期券システムに対して1枚のICカードを共通の定期券として使用することが可能となる。各乗合路線車両会社の定期券システムは、各々の定期券情報を各々の定期券情報サーバにおいて当該ICカードのカードIDに紐付けて記録管理するように構成される。ユーザとしては、1枚のICカードを所有するだけで、このICカードを定期券として複数のバス会社等の路線バス等を利用することができる。
この構成によれば、乗合路線車両会社毎の1つの定期券情報サーバと、路線車両毎のICカード処理機とを備える定期券システムの構成において、さらに、定期券発行装置と、配信手段を備える。ICカード定期券が実際に使用される路線バス等では、乗降時にユーザによってかざされるICカードを処理するICカード処理機が設けられる。定期券発行装置は、ICカードを定期券として発行すると共に、自社の定期券情報サーバに定期券情報を提供する。さらに、路線車両毎のICカード処理機は、ICカードの定期券情報を上記の定期券情報サーバの側からその配信手段によって提供される。定期券情報の配信については、好ましくは当日な有効な定期券に係る情報が配信され、定期券情報は例えばリスト形式で提供される。
各路線車両に搭載されたICカード処理機に日毎に記憶媒体または金庫のメモリを接続するときには、当該記憶媒体等の有効性を判定するように構成し、常に適切な定期券処理が行って乗降可能判断および精算を行うように構成される。
各路線車両に搭載されたICカード処理機に日毎に記憶媒体または金庫のメモリを接続するときには、当該接続を行う者(運転手等の係員)が正規な資格を有する適格者であるか否かを判断するように構成され、その判断は通常的には係員ID等を入力する等によって行われる。
位置情報取得手段としては、路線車両内の音声案内から位置情報を取得する手段、停車場に設置された位置情報装置からの無線等による位置情報を受けて位置情報を取得する手段、搭載されたナビ装置やGPS等によって位置情報を取得する手段等がある。車載のICカード処理機に付加された位置情報取得手段によって、例えば乗車位置や降車位置を高い精度で求めることができ、当該乗車位置等と定期券情報で得られた定期券用ICカードの有効区間とを対比して利用の適正性を判断することができる。
このICカード処理機によれば、上記の本発明に係る定期券システムを構築するに当たって、定期券としてのICカードを乗降時に処理する機械として各路線車両に装備されるものである。このICカード処理機は、定期券としてのICカードとの間でデータの送受を行うICカードリーダライタと、送受したデータを管理し処理する処理装置と、定期券情報を当該処理装置に提供するための着脱自在な移動型ユニット部とを備えている。移動型ユニット部は、上記の記憶媒体または金庫のメモリ等に対応するものであり、当日等の日毎に有効な定期券に係る定期券情報のリストをメモリ等への記憶によって備えている。
ICカードを定期券として扱う発行処理を行ったとき、ICカードのメモリにはカードIDのみを記録し、定期券情報は定期券情報サーバで記録管理し、定期券情報サーバから、日毎有効な定期券に係る定期券情報を、路線バス等に備えられたICカード処理機に提供して記憶させ、このICカード処理機によって定期券としてのICカードに対して乗降可能判断および精算を行うようにしたため、ICカードのメモリにはID情報のみを記録し定期券情報を記録せず、例えば1枚のICカードを1社または2社以上の路線バス等の定期券として使用できかつ低コストで実現できる。
図1〜図6を参照して本発明に係る定期券システムおよびICカード処理機の第1の実施形態を説明する。この実施形態では、乗合の路線バスを運営する1社の路線バス会社Aに適用された定期券システム等の例に基づいて説明する。なお乗合路線車両会社は路線バス会社に限定されず、路面電車、地方の路線電車(ワンマンカー電車等)等に対して本発明に係る定期券システムを適用することができる。
ユーザ17は路線バス19に乗り込み、そのICカード処理機20のICカードリーダライタ25に対してICカード16をかざす(ステップS51)。ICカード処理機20では、CPU21がICカード16のカードID16−1を読み込む(ステップS52)。次いで、外部メモリ26に記憶されているリストで読み取ったカードIDが存在するか否かを検索し(ステップS53)、その後、次の判定ステップS54を実行する。リストでカードIDが存在する場合(YES)には定期券として有効処理を行い(ステップS55)、カードIDが存在しない場合(NO)には定期券として無効処理を行う(ステップS56)。
有効処理では、例えば当該ICカード16に定期券情報がエンコードされている場合と同様な処理が行われ、定期券として有効区間内の乗降であるならば、運賃をICカード16から引き去らずに乗降させ、有効区間外であるならばSF乗車として取り扱う。無効処理では、例えば、SF乗車として取り扱い、運賃をICカード16から引き去る。
前述した第1の実施形態の構成については、次のように変形することが可能である。
上記の位置情報取得手段としては、路線バス19内の音声案内に基づき位置情報を取得する手段、バス停車場に設置された位置情報装置から無線等で位置情報を受けて位置情報を取得する手段、路線バス19に搭載されたナビ装置、その他GPS等から位置情報を取得する手段等である。ICカード処理機20に付設された位置情報取得手段によって、路線バス19を利用するユーザの乗車位置または降車位置等を高い精度で求めることができる。
有効区間の判別および乗降可能・不可能の判断等を行う判定手段はCPU21の処理機能によって実現される。ICカード処理機20のメモリ22に利用区間有効性判定プログラムが格納される。ICカード処理機20のCPU21は、利用区間有効性判定プログラムを実行することにより、位置情報取得手段で得られた乗車位置等の情報と、定期券情報で得られた定期券用ICカードの利用区間とを対比することにより、利用区間の有効性および適正性を判断することができる。
図7を参照して本発明に係る定期券システム等の第2の実施形態を説明する。この実施形態では、乗合の路線バスを運営する1社の路線バス会社Aに適用された定期券システムであって、当該路線バス会社Aの複数の路線バスに対して1つのICカードを定期券として適用する例である。その他の条件、構成については前述した第1の実施形態の場合と同じであるので、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図7では、2つの路線バス19,19Aが示されている。路線バス19は第1の実施形態で説明したものと同じである。路線バス19Aは、路線バス19とは同じ構成であるが、他の地域に設定された路線バスであり、別のバス営業所13Aで管理・運営されているものとする。路線バス19Aには車載機であるICカード処理機20に備えられており、同様にバス営業所13には営業所情報端末14が備えられている。その他のシステム構成は第1の実施形態と同じである。路線バス19AのICカード処理機20にも、日毎に、定期券情報サーバ12、営業所情報端末14、外部メモリ31等によって、定期券情報に係るリストが提供される。
上記の構成によれば、ユーザ17は、所持するICカード16を、2つの路線の路線バス19,19Aにおいて共通の定期券として使用することができる。
図8を参照して本発明に係る定期券システム等の第3の実施形態を説明する。この実施形態では、乗合の路線バスを運営する複数社の路線バス会社に適用された定期券システムであって、複数社の路線バス会社の各々の路線バスに対して1つのICカードを定期券として適用する例である。この実施形態では、一例として2社の路線バス会社A,Bの各路線バスに対して共通の定期券としてICカード16を利用する。その他の条件、構成については、前述した第1の実施形態の場合と同じであるので、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
路線バス会社Aの定期券システム41のシステム構成は第1の実施形態で説明したシステム構成と同じである。他方、路線バス会社Bの定期券システム42も同じシステム構成であり、同様に、定期券発行端末11、定期券情報サーバ12、バス営業所13、営業所情報端末14、外部メモリ31等、路線バス19Bに搭載されたICカード処理機20から構成されている。データ通信ネット15については、インターネットのような共通ネットでもよいし、路線バス会社毎の専用のネットでもよい。
ユーザ17は、ICカード16に関して、路線バス会社Aの定期券システム41に関して前述の通り定期券としての発行手続を行うと共に、他の路線バス会社Bの定期券システム41においてもその定期券発行端末11を利用して同様にして定期券としての発行手続を行う。路線バス会社Bの定期券システム42の定期券情報サーバ12では、ICカード16のカードID16−1に紐付けられた定期券情報が提供され、その後リストに含まれることになる。
路線バス会社Aのバス営業所13には上記の通り営業所情報端末14が備えられ、路線バス19にはICカード処理機20が備えられている。他方、路線バス会社Bのバス営業所13にも営業所情報端末14が備えられ、路線バス19Bには同様にICカード処理機20が備えられている。路線バス会社Aの路線バス19のICカード処理機20、および路線バス会社Bの路線バス19BのICカード処理機20の各々には、当日等のごとく日毎に、それぞれの定期券情報サーバ12、営業所情報端末14、外部メモリ31等によって、定期券情報に係るリストが提供される。
上記の構成によれば、ユーザ17は、所持する1つのICカード16を、2つの路線バス会社A,Bの各路線バス19,19Bにおいて共通の定期券として使用することができる。
12 定期券情報サーバ
13 バス営業所
14 営業所情報端末
15 データ通信ネット
16 ICカード
16A メモリ
16−1 カードID
17 ユーザ
18 定期券情報
19 路線バス
19A,19B 路線バス
20 ICカード処理機
21 CPU
22 メモリ
23 表示部
24 外部メモリコネクタ
25 ICカードリーダライタ
26 入力部
27 バス等(信号・データライン)
31 外部メモリ
32 現金処理機
33 リスト
41,42 定期券システム
Claims (9)
- ICカードを自社定期券として扱う発行処理を行ったとき、前記ICカードのメモリは固有のカードIDのみを記録し、発行処理に係る定期券情報は自社の定期券情報サーバで記録管理し、前記定期券情報サーバから、日毎有効な定期券に係る定期券情報を、路線車両に備えられかつ前記ICカードに対して乗降可能判断および精算を行うICカード処理機に提供して記憶させることを特徴とする定期券システム。
- 1社の乗合路線車両会社における2以上の路線の各々で前記ICカードは定期券として使用されることを特徴とする請求項1記載の定期券システム。
- 2社以上の乗合路線車両会社で前記ICカードを共通定期券として使用され、前記乗合路線車両会社の各々で前記ICカードを自社定期券として扱う発行処理を行ったとき、前記ICカードのメモリは固有のカードIDのみを記録し、発行処理に係る定期券情報は各々の自社の定期券情報サーバで記録管理し、前記定期券情報サーバから、日毎有効な定期券に係る定期券情報を、自社の路線車両に備えられかつ前記ICカードに対して乗降可能判断および精算を行うICカード処理機に提供して記憶させることを特徴とする請求項1記載の定期券システム。
- 前記定期券情報サーバと路線車両毎に搭載された前記ICカード処理機とを備えると共に、さらに、前記ICカードを自社定期券として発行しかつ前記定期券情報サーバに前記ICカードの定期券情報を提供する定期券発行装置と、前記定期券情報サーバから提供される当日有効な定期券に係る前記定期券情報を前記ICカード処理機に配信する配信手段とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定期券システム。
- 前記配信手段は、前記ICカード処理機に着脱自在な記憶媒体または金庫のメモリであることを特徴とする請求項4記載の定期券システム。
- 前記ICカード処理機は、前記記憶媒体または前記金庫のメモリを前記ICカード処理機に接続して前記ICカード処理機に前記定期券情報を配信するとき、接続された前記記憶媒体または前記金庫のメモリが有効であるか否かを判断する判定手段を備えることを特徴とする請求項5記載の定期券システム。
- 前記ICカード処理機は、前記記憶媒体または前記金庫のメモリを前記ICカード処理機に接続して前記ICカード処理機に前記定期券情報を配信するとき、前記記憶媒体または前記金庫のメモリを接続する係員が正規であるか否かを判断する判定手段を備えることを特徴とする請求項5記載の定期券システム。
- 前記ICカード処理機は、前記路線車両または外部装置から提供される前記路線車両の移動位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、この位置情報取得手段で取得した前記移動位置情報に基づいて定期券用ICカードの有効区間を判別し前記ICカードに対して前記乗降可能判断を行うように構成されることを特徴とする請求項1記載の定期券システム。
- ICカードを定期券として使用する路線車両の定期券システムに用いられ、かつ前記路線車両毎に搭載され、ICカードリーダライタおよび処理装置と、日毎有効な定期券に係る定期券情報を有する着脱自在な移動型ユニット部とを備え、利用者がかざすICカードのメモリに記録された固有のカードIDのみとの紐付けに基づき前記定期券情報を用いて当該ICカードに対して乗降可能判断および精算を行うことを特徴とするICカード処理機。
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