JP2014136560A - 車両電源システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電源切替え制御を容易かつ確実に実行することができる低電力損失の車両電源システムを提供する。
【解決手段】車両電源システムは、第1のバッテリと第2のバッテリとを切り替えて電源出力するリレーと、リレーの切替え動作を制御し、第1のバッテリの出力と第2のバッテリの出力とがリレーにより選択的に接続される第1の給電経路を介して給電可能に接続され、イグニション電源から第2の給電経路を介して給電可能に接続され、第2の給電経路の電圧低下に伴い第2の給電経路を遮断して、第2の給電経路を介して行っていた給電のバックアップを行うように導通する第3の給電経路を介して、第2のバッテリから給電可能に接続されている制御装置と、イグニション電源から第2の給電経路への出力が予め定めた閾値よりも低い電圧に低下すると、バックアップを行うように導通した第3の給電経路を所定時間後に遮断するスイッチ装置とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の電源を切り替え可能に備える車両電源システムに関するものである。
バッテリを2つ備え、これらを切り替えて使用する車両の電源システムの開発が進められている。このような電源システムにおいては、メインバッテリとサブバッテリとを搭載し、メインバッテリを通常電源として使用する。サブバッテリはメインバッテリが機能しなくなる虞がある場合や機能喪失に至る場合に、動作を継続または開始する必要のあるECUやセンサ回路等に電力を供給する。例えば、車両の衝突事故時等にメインバッテリが損傷してしまう場合に備えて、メインバッテリからの給電をサブバッテリからの給電に切り替えてドアのアンロックを行うモータを駆動するための電源を確保する。
モータを始めとする電力負荷に対して供給される電源と、電源システム内に存在する制御ECU等に対して供給される信号処理用電源とが、メインバッテリとサブバッテリとの組合せにより行われる。電力負荷に対して供給される電源が、例えば、メインバッテリとサブバッテリとからそれぞれダイオードを介して接続された給電経路により供給される方式が採用されており、通常時はメインバッテリからダイオードを介した電源供給が行われる一方、メインバッテリの電圧低下時あるいは喪失時には、上記給電経路の電圧低下により、サブバッテリの出力に接続されたダイオードが自然に導通して、サブバッテリへの電源切替えが行われるようになっている。
このようにして、メインバッテリとサブバッテリとを有する電源システムにおいては、メインバッテリの機能保全を確保できない虞がある場合や機能喪失時に、サブバッテリからの電源供給に切り替えて、各種負荷の機能を維持する。サブバッテリは、通常時に発電機系統から行われる充電により電圧を維持しており、緊急時の出力に備えている。
特許文献1には、第1のダイオードを介した第1の経路により電源供給を行うメインバッテリと、当該メインバッテリにより充電されながら第2のダイオードを介した第2の経路により負荷に電源供給を行うサブバッテリとを備えた車両用の電源回路が記載されている。
特開2012−061955号公報 特開2005−312195号公報
上述のようなダイオードを介した電力負荷への電源供給を行う車両電源システムを、例えば、車両衝突が発生してから10秒後にドアロックモータを駆動してアンロック状態に移行できるように構成するような場合には、1)制御装置としてのボデーECUに電源を供給し続けて制御を継続させる、2)ドアロックモータ駆動用の電源をサブバッテリから供給する、という要求が発生する。ダイオードを介した電力負荷への電源供給方式は条件2)を満たしており、さらに条件1)を満たすためには、ボデーECUが電源遮断により初期状態にリセットされないようにする必要がある。この場合に、サブバッテリはメインバッテリの電源遮断に伴い例えばダイオードを介してボデーECUへ瞬時に出力を行うバックアップ電源とされる。当該ボデーECUへの給電経路およびダイオードを、電力負荷への給電経路およびそのダイオードが兼ねることができる。
しかしながら、上述した車両電源システムは、電源を切替えるためにダイオードを用いることから、電力負荷への給電経路に設けられたダイオードにおいて大きな電力損失が発生するという問題がある。当該ダイオードによる電力損失に起因して、次のような様々なデメリットがもたらされる可能性がある。
まず、電源システムの負荷容量が大きい場合には、ダイオードに流れる電流が大きいことから発熱が大きい。この発熱への対策として、耐熱性や放熱性を向上させるための、素子や基板の大型化が必要となる場合がある。また、負荷容量が大きくなると、既存の素子では耐熱・放熱能力が不足し、新規素子の開発が必要となる場合がある。
また、ダイオードの電力損失はシステムが供給する電力量に比例するため、サブバッテリの蓄電量がダイオードの電力損失分だけ余分に必要となり、サブバッテリの大型化が必要となる場合がある。
また、メインバッテリによる通常の電源供給時にもダイオードにおいて電力損失が発生し続けるため、バッテリ収支(燃費)が悪化する場合がある。
上記の問題を解消するために、ダイオードに代えてリレーによる電源の切替えを行うことが考えられる。しかし、制御装置は、衝突事故時のイグニション電源からの電源供給遮断等、電源切替えを行うべき事象に起因してリレーを動作させると、接点切替え時に瞬断が発生するため、電源バックアップが他に行われない限り、電源を一旦は喪失することからリセット状態となってしまう。従ってこの場合には、制御装置は、衝突信号等のリレー切替えを指示する信号を受けたとしても、制御を継続することができなくなってしまう。また、このような制御を可能とするために、制御装置の内部で制御用の電源系統をモータ等の負荷への主電力系統から分離して上記電源バックアップを行う手法を実現することは容易でなかった。
このように、従来は、ダイオードを用いた給電方法に代わるような、主電力系統に対する低電力損失の電源切替え制御を、確実に実行することができなかった。
本発明は、斯かる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、電源切替え制御を容易かつ確実に実行することができる低電力損失の車両電源システムを提供するものである。
本発明の第1の局面は、複数のバッテリを備えた車両電源システムであって、前記複数のバッテリに含まれる第1のバッテリと第2のバッテリとを切り替えて電源出力するリレーと、前記リレーの切替え動作を制御する制御装置であって、前記第1のバッテリの出力と前記第2のバッテリの出力とが前記リレーにより選択的に接続される第1の給電経路を介して給電可能に接続されており、また、イグニション電源から第2の給電経路を介して給電可能に接続されており、さらに、前記第2の給電経路の電圧低下に伴い前記第2の給電経路を遮断して、前記第2の給電経路を介して行っていた給電のバックアップを行うように導通する第3の給電経路を介して、前記第2のバッテリから給電可能に接続されている制御装置と、前記イグニション電源から前記第2の給電経路への出力が予め定めた閾値よりも低い電圧に低下すると、前記バックアップを行うように導通した前記第3の給電経路を所定時間後に遮断するスイッチ装置とを備えていることを特徴とする。
また、本発明の第2の局面は、前記第1の局面において、前記スイッチ装置は、前記第2の給電経路に前記イグニション電源からの出力に対して順方向となるように挿入された第1のダイオードと、前記第3の給電経路に直列に挿入された、オンオフ制御されるスイッチ素子、および、前記第2のバッテリからの出力に対して順方向となる第2のダイオードと、前記イグニション電源から前記第2の給電経路への出力が前記予め定めた閾値よりも低い電圧に低下した時点から、前記所定時間後に前記スイッチ素子のオフ制御信号を生成出力する計時装置とを備え、前記第1のダイオードのカソード側で構成される前記第2の給電経路の下流部と、前記第3の給電経路の前記第2のダイオードのカソード側で構成される下流部とは互いに共通のラインで終端していることを特徴とする。
また、本発明の第3の局面は、前記第1または第2の局面において、前記制御装置は、前記所定時間の長さを制御することを特徴とする。
第1の局面によれば、第3の給電経路は、第2の給電経路による給電をバックアップして導通し、イグニション電源から第2の給電経路への出力が通常電圧から予め定めた閾値よりも低い電圧に低下すると、所定時間が経過した後に遮断される。制御装置は、所定時間の間にリレーを介さない第3の給電経路を介した給電によりリレーの切替え動作を制御することができる。従って、第1の給電経路を介した給電により負荷駆動を行う場合に、第3の給電経路は微弱電力のみを供給する経路として使用することが可能であり、第3の給電経路上での消費電力を小さくすることができる。さらには、所定時間後に第3の給電経路を遮断するので、第3の給電経路での電力消費を無くすことができる。この結果、電源切替え制御を容易かつ確実に実行することができる低電力損失の車両電源システムを提供することができる。
第2の局面によれば、第1のダイオードおよび第2のダイオードを備えていて、第2の給電経路と第3の給電経路とが共通のラインで終端していることにより、計時装置によりスイッチ素子をオン状態に制御した状態で、第3の給電経路が第2の給電経路の給電をバックアップすることができる。また、第3の給電経路が第2の給電経路の給電をバックアップしてから、計時装置によって所定時間後にスイッチ素子をオフ状態に制御することにより、第3の給電経路を遮断することができる。従って、スイッチ装置を容易に実現することができる。
第3の局面によれば、制御装置によって、リレーを切り替えるタイミングに応じて所定時間が終了するように制御することができる。
本発明の実施形態を示すものであり、第1の車両電源システムの構成を示す回路ブロック図 本発明の実施形態を示すものであり、(a)および(b)は第1の車両電源システムが備える遅延回路の構成例を示す回路図 本発明の実施形態を示すものであり、第1の車両電源システムの動作を説明するタイミングチャート 本発明の実施形態を示すものであり、第2の車両電源システムの構成を示す回路ブロック図 本発明の実施形態を示すものであり、第2の車両電源システムが備える遅延回路の第1の構成例を示す回路図 本発明の実施形態を示すものであり、本発明の実施形態を示すものであり、第2の車両電源システムが備える遅延回路の第2の構成例を示す回路図 本発明の実施形態を示すものであり、第2の車両電源システムの動作を説明するタイミングチャート 本発明の実施形態を示すものであり、比較例としての車両電源システムの構成を示す回路ブロック図
〔第1の実施形態〕
本発明の一実施形態について図面を用いて説明すれば以下の通りである。
図1に、本実施形態に係る車両電源システム10の構成を示す。車両電源システム10は、メインバッテリB1、ボデーECU1、サブバッテリアセンブリ2、イグニション電源3を備えている。車両電源システム10には一般に複数のバッテリが搭載されていてよく、当該複数のバッテリの中にメインバッテリB1と後述のサブバッテリB2とが含まれている。車両に搭載される電源としてはイグニション電源3も含まれるが、発電機による電源として、車両の任意時に使用可能なバッテリとは区別される。
メインバッテリ(第1のバッテリ)B1はニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、リチウムイオン電池、電気二重層コンデンサ、鉛蓄電池等の充電可能で脱着可能な電池と、必要に応じて適宜組み合わされるDC−DCコンバータ等の電力変換装置とを備えている。メインバッテリB1には、イグニション電源3のオン時に発電機から充電がなされる。メインバッテリB1は+B電源(常時電源)として電圧V+Bを出力する。
ボデーECU(制御装置)1は、メインバッテリB1からの給電が不能な場合でも動作を継続する用途を有するECUであり、例えばドアロック制御ECUで構成される。ボデーECU1は、車両状態に衝突等の異常がない車両の通常時にはメインバッテリB1およびイグニション電源3を電源として使用し、メインバッテリB1およびイグニション電源3からサブバッテリアセンブリ2を介して給電される。ボデーECU1は、イグニション電源3のオフ時でもセキュリティ上の理由等により動作を行う用途があることから、メインバッテリB1からの+B電源が常時入力される。また、イグニション電源3のオン時にイグニション電源3からボデーECU1への給電が遮断されたり、給電電圧が低下したりした場合には、後述するサブバッテリB2がイグニション電源3のバックアップ電源として使用される他、当該バックアップ電源を使用して、メインバッテリB1からの給電をサブバッテリB2からの給電に切り替える制御を行う。
ボデーECU1は、CPU1aで示されるプロセッサ、図示しないメモリ、CPU電源回路1bで示される電源回路等を備えたコンピュータの基本構成を備えている。ボデーECU1は、さらに、入力回路1c、駆動回路1d、出力回路1e、入力回路1f、ダイオードDaおよびDbを備えている。CPU電源回路1bは、サブバッテリアセンブリ2の出力する電源ラインL1からダイオードDaを介して供給される電源と、サブバッテリアセンブリ2の出力する電源ラインLbからダイオードDbを介して供給される電源とがともに接続される電源入力端子における入力電源電圧Vinから、CPU1aが使用する例えば5Vの電源電圧を生成する。すなわち、ダイオードDaのアノードはボデーECU1の主電源入力端子(主電源電圧Vaの入力端子)を介して電源ラインL1に、カソードはCPU電源回路1bの電源入力端子にそれぞれ接続されているとともに、ダイオードDbのアノードはボデーECU1の補助電源入力端子(補助電源電圧Vbの入力端子)を介して電源ラインLbに、カソードはCPU電源回路1bの前記電源入力端子にそれぞれ接続されている。
入力回路1cは、加速度センサやエアバッグECU等を含む衝突信号出力システム50からの衝突信号hが入力される衝突信号入力回路である。駆動回路1dは、ドアロックモータ等の負荷20を駆動する回路であり、CPU1aにより制御される。駆動回路1dの電源として、主電源電圧Vaの電源がダイオードDaのアノード側から供給される。出力回路1eは、後述するサブバッテリアセンブリ2が備えるリレー2cの励磁電流を供給する回路である。出力回路1eのリレー駆動出力Rxがオン状態またはオフ状態となるように、CPU1aにより制御される。入力回路1fは、ダイオードDbのアノード側で電源ラインLbの電圧を検出してCPU1aに検出結果を出力するものであり、適宜付加される構成である。車両の通常時は、後述するようにイグニション電源3のオン時には電源ラインLbに車両電源電圧が供給される一方、イグニション電源3のオフ時には電源ラインLbが無電圧状態に低下することから、入力回路1fにより電源ラインLbの電圧Vbを検出することにより、検出結果を受けたCPU1aは当該検出結果をイグニション信号として通常時の車両におけるイグニション電源3のオン/オフを判定することができる。
サブバッテリアセンブリ2は、サブバッテリB2、充電回路2a、リレー2b、スイッチ装置2cを備えている。
サブバッテリ(第2のバッテリ)B2は、コンデンサや二次電池と、必要に応じて組み合わされる電力変換装置とを備えている。通常時には、イグニション電源3のオン時に発電機から充電回路2aを介してサブバッテリB2に充電がなされる。サブバッテリB2の出力電圧Vsは、メインバッテリB1の出力電圧V+Bよりも低く設定されている。また、サブバッテリB2の出力電圧Vsは、イグニション電源3の出力電圧VIGよりも低く設定されている。
リレー2bは、サブバッテリアセンブリ2に入力されるメインバッテリB1からの出力と、サブバッテリB2からの出力とを切り替えて出力する。リレー2bは、サブバッテリB2の出力端子と、ボデーECU1が有する出力回路1eのリレー駆動出力Rxを行う端子との間に接続された励磁コイル22bを備えている。励磁コイル22bは、出力回路1eのリレー駆動出力Rxを行う端子とは励磁ラインLrxによって接続されている。励磁コイル22bに電流が流れるか否かに応じて、メインバッテリB1の出力端子に接続された接点xと、サブバッテリB2の出力端子に接続された接点yとのいずれがリレー出力端子zに接続されるかが、選択的に切り替わるようになっている。出力回路1eのリレー駆動出力Rxがオフ状態であるときは、励磁コイル22bには電流が流れず、接点xがリレー出力端子zに接続され、出力回路1eのリレー駆動出力Rxがオン状態であるときは、励磁コイル22bに電流が流れ、接点yがリレー出力端子zに接続される。リレー出力端子zは電源ラインL1に接続されている。
スイッチ装置2cは、遅延回路22c、トランジスタT、ダイオードD1およびD2を備えている。
ダイオード(第1のダイオード)D1は、イグニション電源3からサブバッテリアセンブリ2への出力と、サブバッテリアセンブリ2から電源ラインLbへの出力との間を接続する電源ラインL2上に挿入されている。ダイオードD1はイグニション電源3からの出力に対して順方向となるように挿入されており、アノードがイグニション電源3に、カソードが電源ラインLbにそれぞれ接続されている。トランジスタ(スイッチ素子)Tおよびダイオード(第2のダイオード)D2は、サブバッテリB2の出力端子と電源ラインLbとの間を接続する電源ラインL3上に挿入されている。トランジスタTはオンオフ制御端子を有して挿入経路をオンオフするように制御される。ダイオードD2はサブバッテリB2からの出力に対して順方向となるよう、トランジスタTの電源供給下流側に直列に挿入されている。トランジスタTはpチャネル型の電界効果トランジスタであり、ソースがサブバッテリB2の出力端子に接続されており、ドレインがダイオードD2のアノードに接続されている。トランジスタTのゲートは遅延回路22cの出力端子に接続されている。ダイオードD2のカソードはダイオードD1のカソードとともに電源ラインLbの一端に接続されている。
遅延回路(計時装置)22cは、電源ラインL2の電圧VIGの異常低下をトリガとしてトランジスタTのオフ制御信号を所定時間だけ遅延させて生成し、トランジスタTのゲートへ出力する。スイッチ装置2cは、イグニション電源3から電源ラインL2に通常電圧である電圧VIGで出力がなされているときには、トランジスタTをオン状態としているが、電源ラインL3に供給される電圧Vsが電圧VIGよりも低いことから、ダイオードD2がオフ状態となることにより電源ラインL3は非導通となる。また、スイッチ装置2cは、イグニション電源3がオン状態にあるときに、衝突等の要因でイグニション電源3が強制遮断される等してイグニション電源3から電源ラインL2への出力が閾値を下回るまで電圧低下すると、所定時間後にトランジスタTをオン状態からオフ状態へ移行させて電源ラインL3を遮断する。また、また、スイッチ装置2cは、イグニション電源3が車両電源オフ操作によりオフ状態となると、イグニション電源3から電源ラインL2への出力が遮断されるので、同様に、所定時間後にトランジスタTをオン状態からオフ状態へ移行させて電源ラインL3を非導通とする。
上記構成の車両電源システム10において、ボデーECU1に電源を供給する経路として、以下の系統が存在する。まず、メインバッテリB1の出力あるいはサブバッテリB2の出力が、リレー2bと電源ラインL1とから構成される第1の給電経路を介してボデーECU1に供給される系統が存在する。電源ラインL1は、駆動回路1dのような大きな電力を消費する負荷への給電経路を含む主電源ラインである。また、イグニション電源3の出力が、電源ラインL2と電源ラインLbとから構成される第2の給電経路を介してボデーECU1に供給される系統が存在する。さらに、サブバッテリB2の出力が、電源ラインL3と電源ラインLbとから構成される第3の給電経路を介してボデーECU1に供給される系統が存在する。第2の給電経路と第3の給電経路とは、互いの末端部分を電源ラインLbとして共有するように接続されている。すなわち、ダイオードD1のカソード側で構成される第2の給電経路の下流部と、ダイオードD2のカソード側で構成される第3の給電経路の下流部とは互いに共通のラインで終端している。電源ラインLbは、CPU1aによる制御用電力等の微弱電力を消費する負荷への給電経路に専用の補助電源ラインである。また、電源ラインL1および電源ラインLbの各下流側は、ボデーECU1の内部において、ダイオードDaおよびダイオードDbの各カソード側で互いに接続されてCPU電源回路1bの電源入力に接続されている。
車両の通常時において、イグニション電源3がオンの状態では、ボデーECU1は第1の給電経路を介してメインバッテリB1から電源供給を受けるとともに、第2の給電経路を介してイグニション電源3から電源供給を受ける。メインバッテリB1の出力電圧V+Bとイグニション電源3の出力電圧VIGとは例えば等しく12Vに設定されており、ダイオードDaとダイオードDbとがともにオン状態となって給電が行われる。第3の給電経路は、トランジスタTがオン状態であるがダイオードD2がオフ状態となることにより、遮断された状態にある。
また、車両の衝突時においては、ボデーECU1が衝突信号hを受けて、リレー2bの出力を、メインバッテリB1の出力からサブバッテリB2の出力へと切替えるように制御を行う。これにより、ボデーECU1は第1の給電経路を介してサブバッテリB2から電源供給を受ける。また、衝突によりイグニション電源VIGが出力低下(出力機能の低下)を起こす、あるいは遮断されるなどで、出力電圧の異常低下が発生した場合には、第2の給電経路を介した電源供給が継続できないが、電源ラインL2の電圧低下に伴いダイオードD1がオフ状態となり、ダイオードD2がオン状態となるので、サブバッテリB2から第3の給電経路を介した電源バックアップが自然に行われる。従って、電圧の異常低下が発生してから、スイッチ装置2cにより第3の給電経路の遮断が行われる所定時間が経過するまでの一時的な期間に、ボデーECU1はリレー2bに上記の切替え動作を行わせることができる。第3の給電経路を介した給電が遮断された後は、ボデーECU1への電源供給は、第1の給電経路を介したサブバッテリB2からのもののみとなる。
また、車両の通常時において、イグニション電源3がオフの状態では、ボデーECU1は第1の給電経路を介してメインバッテリB1から電源供給を受ける。スイッチ装置2cのトランジスタTはオフ状態とされ、第2の給電経路を介したイグニション電源3からの電源供給も、第3の給電経路を介したサブバッテリB2からの電源供給も行われない。
このようにして、駆動回路1dの電源はリレー2bの切替え動作により、常に、メインバッテリB1とサブバッテリB2とのいずれかから第1の給電経路を介して供給される。そして、駆動回路1dを制御するボデーECU1の電源は、第2の給電経路が遮断されても第3の給電経路を介して所定時間だけバックアップされるので、リレー2bの接点xと接点yとの間での切替え時間が存在することにより第1の給電経路は瞬断を起こすものであったとしても、ボデーECU1は当該バックアップの間にリレー2bを切替え制御することによって制御を続行することができる。第2の給電経路はダイオードD1を含み、第3の給電経路はダイオードD2を含んでいるが、第2の給電経路および第3の給電経路はボデーECU1の電源という微弱電源を供給する系統であることから、電流は小さく、従って、ダイオードD1およびD2における電力損失は小さい。
次に、図2(a)および(b)に、遅延回路22cの回路構成例を示す。
図2(a)の遅延回路22cは、抵抗221、コンデンサ222、トランジスタ223を備えている。トランジスタ223はnチャネル型の電界効果トランジスタである。
抵抗221の一端はダイオードD2よりも電源供給上流側にある部分の電源ラインL3に接続されており、抵抗221の他端はコンデンサ222の一方の端子に接続されている。コンデンサ222の当該一方の端子はトランジスタTのゲートに接続されており、コンデンサ222の他端はGNDに接続されている。トランジスタ223のゲートは、ダイオードD1よりも電源供給上流側の部分の電源ラインL2に接続されている。トランジスタ223のドレインはコンデンサ222の前記一方の端子に接続されており、トランジスタ223のソースはコンデンサ222の前記他方の端子に接続されている。
図2(a)の構成の遅延回路22cによれば、車両の通常時において、イグニション電源3がオフ状態にあるときには、電源ラインL2が低電位であることからトランジスタ223はオフ状態にある。従って、抵抗221がコンデンサ222の前記一方の端子をサブバッテリB2の出力電圧Vsにプルアップすることにより、トランジスタTのゲートにオフ制御信号となる電圧が印加されており、トランジスタTはオフ状態にある。これにより、電源ラインL3は遮断状態にある。イグニション電源3がオン状態になると、電源ラインL2が電圧VIGに充電されることから、トランジスタ223がオン状態となってコンデンサ222の両端を短絡する。これにより、コンデンサ222の前記一方の端子はGND電位付近に固定される。このとき、トランジスタTのゲート電位が低下するため、トランジスタTのゲートにオン制御信号となる電圧が印加されることとなって、トランジスタTはオン状態となる。電圧VIGが電圧Vsよりも大きいことから、ダイオードD1はオン状態にあり、ダイオードD2はオフ状態にある。従って、電源ラインL3は遮断状態のままとなる。
一方、イグニション電源3が通常の電圧VIGの状態から出力低下を起こすことにより、電源ラインL2の電圧が電源ラインL3の電圧Vsよりも低下すると、ダイオードD1がオフ状態となって電源ラインL2が遮断される一方、ダイオードD2がオン状態となって電源ラインL3が導通する。すなわち、第3の給電経路は、第2の給電経路を遮断して、第2の給電経路が行っていた給電をバックアップするように導通する。これにより、第3の給電経路を介したボデーECU1への給電が開始される。イグニション電源3の出力がさらに低下して、トランジスタ223のゲート・ソース間電圧が閾値電圧よりも低下すると、トランジスタ223がオフ状態となる。これにより、抵抗221を介してコンデンサ222への充電が開始される。当該充電は、抵抗221の抵抗値とコンデンサ222の容量値とで決まる時定数に従った速さで、電圧Vsに等しくなるまで進む。充電が開始されて所定時間後にコンデンサ222の充電電圧がトランジスタTの閾値電圧を超えるまで上昇すると、トランジスタTのゲートにオフ制御信号となる電圧が印加されることとなって、トランジスタTはオフ状態となる。これにより、電源ラインL3は遮断される。
このようにして、電源ラインL3は、イグニション電源3から電源ラインL2への出力が通常電圧から閾値を下回るまで低下すると、所定時間が経過した後に遮断される。図2(a)の構成の場合には、当該閾値は、トランジスタ223の閾値電圧で決まる。イグニション電源3が再び通常電圧による出力を行う状態となれば、電源ラインL2の電圧が上昇してトランジスタ223がオン状態となり、イグニション電源3のオン時における初期状態へ戻る。
次に、図2(b)の遅延回路22cは、トランジスタ231、クロック発生回路232、カウンタ233、駆動バッファ234、抵抗235、コンデンサ236、トランジスタ237、判定回路238、駆動バッファ239を備えている。トランジスタ231はpチャネル型の電界効果トランジスタであり、ゲートは駆動バッファ239の出力端子に、ソースはトランジスタTのドレインよりも電源供給上流側にある部分の電源ラインL3に、ドレインはクロック発生回路232、カウンタ233、および、駆動バッファ234の各電源入力端子に、それぞれ接続されている。クロック発生回路232は、クロック信号を発生して、カウンタ233に入力する。カウンタ233は、電源投入により初期状態にリセットされ、駆動バッファ234にアクティブな信号を出力する。当該カウンタ233は例えばダウンカウントにより予め設定された計数値をゼロとするまでクロック発生回路232から入力されるクロックパルスの計数を行う。カウンタ233は、上記計数値分の計数を終了すると駆動バッファ234に非アクティブな信号を出力して計数動作を停止する。駆動バッファ234は、カウンタ233から入力される信号に応じてトランジスタTのゲートを駆動する電圧を生成する。駆動バッファ234は、カウンタ233からアクティブな信号が入力されるとトランジスタTのゲートに対してオン制御信号となるローレベルの電圧を生成して出力する。また、駆動バッファ234は、カウンタ233から非アクティブな信号が入力されるとトランジスタTのゲートに対してオフ制御信号となるハイレベルの電圧を生成して出力する。
抵抗235は、トランジスタTのゲートとソースとを互いに接続している。コンデンサ236は、トランジスタTのゲートとGNDとの間に接続されている。トランジスタ237はnチャネル型トランジスタであり、ゲートはダイオードD1よりも電源供給上流側にある部分の電源ラインL2に、ドレインはトランジスタTのゲートに、ソースはGNDに、それぞれ接続されている。
判定回路238は、トランジスタ231をオン状態とする期間を判定する回路である。当該判定回路238は、イグニション電源3が電源ラインL2に出力した電圧と、トランジスタTのゲート電圧とがともに低電位となる第1の状態にあるときにのみ、駆動バッファ239にアクティブな信号を出力して、トランジスタ231をオン状態とするゲート駆動電圧を出力させる。上記の2つの電圧が、少なくとも一方が高電位となる第2の状態にあるときは、駆動バッファ239に非アクティブな信号を出力して、トランジスタ231をオフ状態とするゲート駆動電圧を出力させる。このような判定回路238として、例えばNOR回路に、上記の2つの電圧に相当する論理レベルを入力する構成が挙げられる。これにより、トランジスタ231は、オン状態にあるイグニション電源3の電源ラインL2への出力が閾値を下回るまで電圧低下したときに、オン状態となり、クロック発生回路232、カウンタ233、および、駆動バッファ234に電源ラインL3から電圧Vsの電源を供給開始する。
図2(b)の構成の遅延回路22cによれば、車両の通常時において、イグニション電源3がオフ状態にあるときには、電源ラインL2が低電位にあるとともに、トランジスタTのゲートが抵抗235により電圧Vsにプルアップされてコンデンサ236が電圧Vsに充電されている。従って、判定回路238は入力される前記2つの電圧が第2の状態にあると判定して非アクティブな信号を出力し、トランジスタ231はオフ状態となる。イグニション電源3がオン状態になると、電源ラインL2が電圧VIGに充電されることから、判定回路238は前記2つの電圧が第2の状態にあると判定して非アクティブな信号を出力し、トランジスタ231はオフ状態を継続する。クロック発生回路232、カウンタ233、駆動バッファ234は、未だ電源が供給されない停止状態にある。またこのとき、トランジスタ237はオン状態となるので、コンデンサ236が放電してトランジスタTのゲートはGND電位となる。従って、トランジスタTはオン状態に移行する。
一方、イグニション電源3が、通常の電圧VIGの状態から出力低下を起こすことにより、電源ラインL2の電圧が電源ラインL3の電圧Vsよりも低下すると、ダイオードD1がオフ状態となって電源ラインL2が遮断される一方、ダイオードD2がオン状態となって電源ラインL3が導通する。すなわち、第3の給電経路は、第2の給電経路を遮断して、第2の給電経路が行っていた給電をバックアップするように導通する。これにより、第3の給電経路を介したボデーECU1への給電が開始される。イグニション電源3の出力がさらに低下することにより、電源ラインL2の電圧が予め定めた閾値を下回るまで低下すると、判定回路238は、入力される前記2つの電圧がともに低電位となる第1の状態にあると判定して、駆動バッファ239にトランジスタ231をオン状態とするアクティブな信号を出力する。これにより、クロック発生回路232、カウンタ233、駆動バッファ234に電源ラインL3から電源が供給される。カウンタ233が電源投入後の初期状態においてアクティブな信号を出力するとともに、電源ラインL2の電圧低下によりトランジスタ237がオフ状態になるので、トランジスタTのオン状態が継続される。クロック発生回路232はクロック信号を生成してカウンタ233に出力し、カウンタ233は入力されるクロックパルスを計数する。カウンタ233は、予め設定された計数値分だけクロックパルスを計数することにより所定時間を計時し、駆動バッファ234にトランジスタTのオフ制御信号を生成させる非アクティブな信号を出力して計数動作を停止する。これにより駆動バッファ234はトランジスタTのゲートに高電圧を出力し、トランジスタTは再びオフ状態へ移行する。またこのとき、判定回路238は、入力される2つの電圧が第2の状態であると判定することから、駆動バッファ239にトランジスタ231をオフ状態にさせる非アクティブな信号を出力する。これにより、クロック発生回路232、カウンタ233、駆動バッファ234への電源が遮断される。
このようにして、電源ラインL3は、イグニション電源3から電源ラインL2への出力が通常電圧から予め定めた閾値よりも低い電圧に低下すると、所定時間が経過した後に遮断される。図2(b)の構成の場合には、当該閾値は、判定回路238の入力段トランジスタ等の閾値電圧と、トランジスタTの閾値電圧との関係で決まる。イグニション電源3が再び通常電圧による出力を行う状態となれば、電源ラインL2の電圧が上昇してトランジスタ237がオン状態となり、イグニション電源3のオン時における初期状態へ戻る。
なお、図2(a)および(b)の各遅延回路22cの構成は概念的なものであり、電圧レベルの調整回路等、必要に応じて他の構成を付加したり、同一機能を別構成で実現したりするようにしてもよい。
次に、図3のタイミングチャートを用いて、車両電源システム10の動作例を説明する。
図3では、時刻t0に車両衝突が発生したとする。時刻t0までは、+B電源が出力する電圧V+Bおよびイグニション電源3が出力する電圧VIGはともに12Vであり、電源ラインL1が供給する主電源電圧Va、電源ラインLbが供給する補助電源電圧Vb、CPU電源回路1bへの入力電源電圧Vinは全て12Vであるとする。
時刻t0の衝突によりメインバッテリB1およびイグニション電源3が損傷等の異常発生により出力低下を起こし、電圧V+Bおよび電圧VIGが12Vから次第に低下したとする。このとき、イグニション電源3は未だ遮断状態にはなく、電源ラインL2の電圧が電圧Vsよりも低下した値となる時刻t1において、ボデーECU1への第2の給電経路を介した電源供給が第3の給電経路を介した電源供給に切り替わって、電源バックアップが行われる。これにより、補助電源電圧VbはサブバッテリB2の出力電圧Vsとなる。このようにして、時刻t1までメインバッテリB1による主電源電圧Vaとイグニション電源3による補助電源電圧Vbとにより給電されていたボデーECU1には、時刻t1からサブバッテリB2による補助電源電圧Vbのみによって給電される。
時刻t2にはイグニション電源3が強制遮断され、電圧VIGは0Vに低下する。これに伴い、メインバッテリB1の出力電圧V+Bも0Vへと低下していく。これにより、主電源電圧Vaは電源脱落による無電圧状態の値となる。このとき、電源ラインL2の電圧が閾値を下回るまで低下することで、サブバッテリアセンブリ2のスイッチ装置2cが作動する。スイッチ装置2cは、時刻t2から所定時間T2が経過する時刻4まで電源ラインL3の導通状態を保持し、時刻t4で電源ラインL3を遮断する。
一方、時刻t0の衝突により衝突信号出力システム50から衝突信号hが発生しており、当該衝突信号hは衝突から時間Δtaだけ遅延してボデーECU1に入力される。また、ボデーECU1は、衝突信号hが入力されると出力回路1eを動作させる制御を行うが、衝突信号hの入力から出力回路1eがリレー駆動出力Rxをオン状態とする動作を行うまでに時間Δtbだけ遅延する。さらに、励磁コイル22bに電流が流されたリレー2bは、時間Δtcだけ遅延して、リレー出力端子zに接続する接点を接点x(メインバッテリB1側)から接点y(サブバッテリB2側)に切り替える動作を完了する。このようにして、衝突が発生してから時間T1後にリレー2bの切替え動作が完了し、サブバッテリB2から第1の給電経路への出力が開始される。すなわち、
T1=Δta+Δtb+Δtc ・・・(1)
となる。
スイッチ装置2cが電源ラインL3の導通状態を保持する所定時間T2は、リレー接点位置が切り替わる時刻t3よりも後に終了するように設定されている。すなわち、
T2=Δta+Δtb+Δtc−(t2−t0)
=T1−(t2−t0)
>t3−t2 ・・・(2)
となる。時間T2として例えば100msecといった長さに設定することが可能である。電源ラインL3には負荷20を駆動するような大きな電流は流れず、電源ラインL3をから微弱電力のみを供給することができるので、時間T2が適度な長さ以下に設定されていれば、トランジスタTやダイオードD2を始めとする負荷を含んだスイッチ装置2cにおける電力消費量は実使用上問題の無い程度に抑制される。
入力電源電圧Vinのチャートに示すように、CPU電源回路1bの入力電源は、時刻t1以降には、電源ラインL3を介して電圧Vsに等しい補助電源電圧Vbが供給される状態にバックアップされる。リレー2bによる接点位置の切替えは(2)式の関係の下に行われるので、時刻t3から時刻t4までは、主電源電圧Vaと補助電源電圧Vbとの両方に電圧Vsが出力され、CPU電源回路1bには、補助電源ラインに加えて主電源ラインによっても給電が行われる状態となる。駆動回路1dは時刻t3以降に駆動制御することが可能となり、ドアロックモータ等の負荷20を駆動することができるようになる。時刻t4ではスイッチ装置2cによって電源ラインL3が遮断され、ボデーECU1には主電源電圧Vaのみによる給電が行われるようになる。ドアロックモータは衝突発生から例えば10sec程度後に駆動されるので、衝突発生からリレー2bの切替え動作を完了させるまでの時間T1は、ドアロックモータの駆動前に十分な余裕をもって設定することができる。
以上のように、車両電源システム10によれば、ボデーECU1によるリレー2bの切替え制御を、リレー2bを介さない電源バックアップ用の第3の給電経路から微弱電力を得て行うとともに、時間T2の経過後に第3の給電経路での電力消費をなくすようにする。この結果、電源切替え制御を容易かつ確実に実行することができる低電力損失の車両電源システムを提供することができる。
図8に、車両電源システム10に対する比較例として、ダイオードのみを用いてバッテリの切替えを行う車両電源システム300の構成を示す。車両電源システム300は、メインバッテリB1、ボデーECU101、サブバッテリアセンブリ102、イグニション電源3を備えている。以下では、特に説明しない部材であって図1の車両電源システム10と同一の符号を付したものについては、前述と同等の機能を有するものとする。
ボデーECU101は、車両電源システム10が備えるボデーECU1において、出力回路1eを取り除いた構成である。サブバッテリアセンブリ102は、車両電源システム10が備えるサブバッテリアセンブリ2において、リレー2bおよびスイッチ装置2cを取り除き、メインバッテリB1の出力電圧V+BをダイオードD11を介して、また、サブバッテリB2の出力電圧VsをダイオードD12を介して、それぞれ主電源ラインLaに出力するようにした構成である。電源ラインLaは、ボデーECU1の主電源入力端子に接続されている。また、イグニション電源3からCPU電源回路1bへの補助電源ラインLbは、必ずしも設けられていなくてもよいが、設けられている場合には、出力電圧VIGが直接にボデーECU1の補助電源入力端子に接続される。
車両電源システム300において、車両の通常時には、メインバッテリB1からの+B電源がダイオードD11および主電源ラインLaを介してボデーECU101に供給される。電圧Vsは電圧V+Bよりも低く設定されているため、ダイオードD11はオフ状態にある。補助電源ラインLbが設けられている場合には、イグニション電源3のオン時に補助電源ラインLbを介してイグニション電源3からの給電も受ける。
一方、車両の衝突時等の異常時には、イグニション電源3が遮断してもメインバッテリB1が出力低下を起こさない限りはダイオードD11を介したボデーECU1への電源供給が継続される。メインバッテリB1が出力低下を起こした場合には、ダイオードD11がオフ状態、ダイオードD12がオン状態となり、サブバッテリVsからダイオードD12および主電源ラインLaを介したボデーECU1への電源バックアップが行われる。このようにして、メインバッテリB1の電源喪失があっても、ボデーECU1はサブバッテリB2からの給電により、駆動回路1dによるドアロックモータ等の負荷4の駆動を制御することができる。
車両電源システム300では、通常時にはダイオードD11を介して主電源ラインLaに出力を行い、メインバッテリB1の出力低下時にはダイオードD12を介して主電源ラインLaに出力を行うので、常時、ダイオードにおける大きな電力損失が発生する。図1の車両電源システム10は、このような大きな電力損失を回避することができる他、スイッチ装置2cを遅延回路程度の実現容易な構成の追加で済ませることができる、ボデーECU1について電源系等の大幅な変更はなく上記比較例の構成に用いられるボデーECU101に出力回路1eの1回路系統を追加しただけの軽微な変更で済ませることができる、といった構成実現上のメリットも有する。
〔第2の実施形態〕
本発明の他の実施形態について図面を用いて説明すれば以下の通りである。
図4に示すように、本実施形態に係る車両電源システム11は、メインバッテリB1、ボデーECU31、サブバッテリアセンブリ32、イグニション電源3を備えている。以下では、特に説明しない部材であって図1の車両電源システム10と同一の符号を付したものについては、前述と同等の機能を有するものとする。
サブバッテリアセンブリ32は、車両電源システム10が備えるサブバッテリアセンブリ2において、遅延回路22cを遅延回路22c’とし、さらに制御ラインLcを追加した構成である。ボデーECU31は、車両電源システム10が備えるボデーECU1において、制御ラインLcを介して遅延回路22c’を制御するように構成したものである。
遅延回路22c’は、遅延回路22cの機能に加えて、制御ラインLcを介したボデーECU31からの制御により、イグニション電源3が出力低下を起こしたときに、電源ラインL2の電圧が閾値を下回るまで低下してから電源ラインL3を遮断するまでの所定時間を延長する機能を有する。図4では、制御ラインLcは励磁ラインLrxから遅延回路22c’に接続されている。
次に、図5および図6に、遅延回路22c’の回路構成例を示す。
図5に示す遅延回路22c’は、図2(a)の遅延回路22cの構成に、さらにコンデンサ224、トランジスタ225、トランジスタ226、分圧コンデンサ227、トランジスタ228、トランジスタ229、ダイオード230を追加した構成である。トランジスタ225、226、および228はnチャネル型の電界効果トランジスタであり、トランジスタ229はpチャネル型の電界効果トランジスタである。遅延回路22c’は、リレー2bの励磁電流遮断時に励磁コイル22bから放出される磁気エネルギーにより流れる電流Ixの作用で、コンデンサ222にコンデンサ224を並列に接続することにより、トランジスタTのゲート電位の上昇速度を決める時定数を大きくするものである。
コンデンサ224の一方の端子はトランジスタTのゲートに接続されており、コンデンサ224の他方の端子はトランジスタ226のドレインに接続されている。トランジスタ225のゲートは、ダイオードD1よりも電源供給上流側にある部分の電源ラインL2に接続されている。トランジスタ225のドレインはコンデンサ224の前記一方の端子に、トランジスタ225のソースはコンデンサ224の前記他方の端子に、それぞれ接続されている。トランジスタ226のゲートは分圧コンデンサ227の分圧出力点に、トランジスタ226のソースはGNDに、それぞれ接続されている。
分圧コンデンサ227は複数のコンデンサが直列に接続されてなり、分圧コンデンサ227の一方端の端子はダイオード230を介して制御ラインLcに、分圧コンデンサ227の他方端の端子はGNDに、それぞれ接続されている。トランジスタ228のゲートは、ダイオードD1よりも電源供給上流側にある部分の電源ラインL2に接続されている。トランジスタ228のドレインは分圧コンデンサ227の前記一方端の端子に、トランジスタ228のソースは分圧コンデンサ227の前記他方端の端子に、それぞれ接続されている。トランジスタ229のゲートは、ダイオードD1よりも電源供給上流側にある部分の電源ラインL2に接続されている。トランジスタ229のドレインは分圧コンデンサ227の前記一方端の端子に、トランジスタ229のソースはダイオード230のカソードに、それぞれ接続されている。ダイオード230のアノードは制御ラインLcに接続されている。
次に、上記構成の遅延回路22c’の動作について説明する。イグニション電源3から電源ラインL2への出力が閾値を下回るまで電圧低下した状態においては、図2(a)で説明したのと同様にして遅延回路22c’が所定時間を計時開始する。このとき、トランジスタ225および228はオフ状態、トランジスタ229はオン状態にある。また、励磁ラインLrxはサブバッテリB2により電圧Vsに充電されており、ダイオード230を介して分圧コンデンサ227の全体を電圧Vsに充電する。このとき、分圧コンデンサ227の分圧出力点から出力される電圧はトランジスタ226の閾値電圧よりも低い状態にあり、トランジスタ226はオフ状態にある。
この状態で、ボデーECU1が出力回路1eのリレー駆動出力Rxをオン状態に制御すると、リレー2bによる電源切替え動作が行われる。続いて、ボデーECU1が出力回路1eのリレー駆動出力Rxをオフ状態に制御すると、リレー2bの励磁コイル22bに蓄積されていた磁気エネルギーが放出され、ダイオード230を介して分圧コンデンサ227に一部の電流Ixが流れ込む。分圧コンデンサ227の電圧は増加し、分圧出力がトランジスタ226の閾値電圧を超えて上昇することによりトランジスタ226がオン状態となる。これにより、コンデンサ224がコンデンサ222に並列に接続された状態となり、抵抗221を介して充電される容量が増加する。従って、抵抗221の抵抗値とコンデンサ222および224の合成容量値とで決まる時定数が、抵抗221の抵抗値とコンデンサ222の容量値とで決まる時定数よりも大きくなり、トランジスタTのゲート電位の上昇速度が低下する。
このようにして、遅延回路22c’がトランジスタTをオフ状態にするまでの所定時間が延長される。一度、リレー駆動出力Rxがオン状態からオフ状態にされ、電流Ixが分圧コンデンサ227に流れ込むことにより分圧コンデンサ227が昇圧されると、2回目以降のリレー駆動出力Rxのオン状態からオフ状態への変化時には、分圧コンデンサ227への電流Ixは流れずに、出力回路1eの出力段等に設けられた本来の還流経路のみを通して励磁コイル22cからの放出電流が低インピーダンスの電源へと流れるため、分圧コンデンサ227の電圧は上記昇圧の後は一定値に保持される。また、リレー駆動出力Rxがオフ状態からオン状態とされるときに、出力回路1eの出力端子の電位はGND電位等の低電位となるので、励磁ラインLrxも同様の低電位となるが、このときダイオード230は逆方向接続された状態となるため、分圧コンデンサ227の電圧は保持される。また、分圧コンデンサ227が昇圧された後のリレー駆動出力Rxのオフ状態においても、ダイオード230は逆方向接続された状態となり、分圧コンデンサ227の電圧は保持される。
所定時間が経過してトランジスタTがオフ状態となった後は、コンデンサ222および224が電圧Vsに充電された状態となる。次回のイグニション電源3のオン時に、トランジスタ223および225がオン状態となることによりコンデンサ222および224が放電を行って初期化され、トランジスタ228がオン状態、トランジスタ229がオフ状態となることにより分圧コンデンサ227が放電を行って初期化される。
次に、図6に示す遅延回路22c’について説明する。図6に示す遅延回路22c’は、図2(b)の遅延回路22cの構成において、カウンタ233をカウンタ233’とし、カウンタ233’に制御ラインLcが接続された構成である。
カウンタ233’は、制御ラインLcから入力される制御パルスによって、計数値を増加させる機能を有するカウンタである。当該制御パルスは、リレー駆動出力Rxがオフ状態からオン状態にされた後、オン状態からオフ状態にされることにより発生するローレベルのパルスである。カウンタ233’は当該パルスが入力されると、計数出力を取り出すフリップフロップをより上位桁のものに変更するようにスイッチ切替えによって出力位置を選択する、あるいは、計数出力までのフリップフロップの段数を増加させるようにスイッチ切替えを行う等して、トランジスタTをオフ状態とするまでの所定時間を延長する。
なお、カウンタ233’に対して、図6ではリレー2bの動作を利用し、励磁ラインLcを介して制御パルスを入力する構成であるが、ボデーECU1のCPU1aから直接にカウンタ233’に対して制御パルスを入力する構成であってもよい。また、カウンタ233’に対して用いた制御パルスによるスイッチの切替えを、図5の遅延回路22c’のようなコンデンサを並列接続するスイッチの切替えに適用してもよい。また、コンデンサの並列接続による所定時間の延長動作を行う場合に、リレー駆動出力Rxのオン期間を利用した制御パルスにより、トランジスタ226のような並列接続用のトランジスタのゲート電圧を電源ラインL3から得るためのトランジスタをオン制御するような構成も可能である。
次に、図7のタイミングチャートを用いて、車両電源システム11の動作例を説明する。時刻t0から時刻t2までの動作と衝突信号hの発生については、図3のタイミングチャートと同様であるので、その説明を省略する。
衝突信号hがボデーECU1に入力されてから、時間Δtbだけ遅延して、ボデーECU1は出力回路1eからのリレー駆動出力Rxを、時間ΔTだけオン状態とする。これにより、時間ΔTの間は、出力回路1eの出力端子から出力されているGND電位が制御ラインLcを介して遅延回路22c’に入力される。従って、遅延回路22c’には時間ΔTの幅でローレベルとなるパルスが遅延回路22c’に入力され、遅延回路22c’は以降で詳述するように所定時間を延長する。時間ΔTの長さは例えば30msecとすることができる。
そして、リレー駆動出力Rxがオン状態とされてから時間Δtcだけ遅延した時刻t3にリレー2bの接点位置が接点x(メインバッテリB1側)から接点y(サブバッテリB2側)に切り替わる。時刻t3から時間ΔT後には励磁コイル22bに電流が流れなくなるため、再びリレー2bの接点位置が接点yから接点xに切り替わる。こうして、リレー2bは、主電源電圧VaとしてサブバッテリB2の出力電圧Vsを出力するように一旦切り替えられた後、再び主電源電圧VaとしてメインバッテリB1の出力電圧V+Bを出力するように切り替えられる。
負荷30としての例えばドアロックモータを、衝突から10sec程度後のタイミングで動作させることになっている場合に、時刻t2から遅延回路22c’による所定時間の計時が開始されても、リレー2bを介した駆動回路1dへの電力供給は当該タイミングの直前から必要となるので、10sec程度の待機時間のうち当該タイミングに至るまでの大半の期間にはリレー2bに励磁電流を流す必要がない。従って、上述のように、所定時間を延長する制御を行うためにリレー2bへの励磁電流を供給した後に当該励磁電流の供給を一旦停止し、延長された所定時間が終了する前のタイミングで再度リレー2bへの励磁電流の供給を行ってから負荷20の駆動を開始する。
図7では、リレー駆動出力Rxを一旦オン状態としてから、再度のリレー接点の切替え動作を行う時刻t6よりも後の、時間T3が経過する時点である時刻t7まで、所定時間を延長するようにしている。時刻t5にリレー駆動出力Rxを再度オン状態にするものとすると、
T3>t5−t3+2Δtc ・・・(3)
の関係が満たされるようにする。
時刻t6以降は主電源電圧Vaによる給電が継続されるようになり、ドアロックモータ等の負荷20を駆動することができる。遅延回路22c’が時間T3を計時終了すると、トランジスタTがオフ状態とされて、第3の給電経路は遮断される。これにより、補助電源電圧Vbによる給電が終了する。
なお、ボデーECU1は、衝突信号hのような特定の信号が入力される場合にのみ、上記のように時間ΔTだけリレー駆動出力Rxをオン状態として所定時間を延長する制御を行うようにすることができる。例えば、衝突時のドアアンロック制御においては、ドアロックモータの短い動作時間に比して、衝突時からドアロックモータ動作時までの10secといった長い待機時間に、リレー2bの励磁電流を流し続けるのは電力効率を悪化させる場合がある。これに対して、通常時に車両メンテナンス等でリレー2bを切り替えるときには、リレー2bを、励磁電流を流した状態で、特に待機時間を要することもなく100msecを超えるような長時間に亘り使用する場合があり、このようなときには一旦リレー2bの励磁電流を遮断することによる消費電力抑制の意義が少ない。従って、このようなときに遅延回路22c’における所定時間の延長制御を行わないような構成とすれば、即座にリレー2bによる電源切替えを行うことができる。
以上、各実施形態について説明した。なお、上述した各実施例を本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更した構成で実施することも可能である。
本発明は、複数のバッテリを搭載する各種車両に適用可能である。
1 ボデーECU
1a CPU
2 サブバッテリアセンブリ
2b リレー
2c スイッチ装置
3 イグニション電源
10、11 車両電源システム
22c、22c’ 遅延回路
B1 メインバッテリ
B2 サブバッテリ
D1、D2 ダイオード
T トランジスタ
L1、L2、L3、Lb 電源ライン
Rx リレー駆動出力
h 衝突信号

Claims (3)

  1. 複数のバッテリを備えた車両電源システムであって、
    前記複数のバッテリに含まれる第1のバッテリと第2のバッテリとを切り替えて電源出力するリレーと、
    前記リレーの切替え動作を制御する制御装置であって、
    前記第1のバッテリの出力と前記第2のバッテリの出力とが前記リレーにより選択的に接続される第1の給電経路を介して給電可能に接続されており、
    また、イグニション電源から第2の給電経路を介して給電可能に接続されており、
    さらに、前記第2の給電経路の電圧低下に伴い前記第2の給電経路を遮断して、前記第2の給電経路を介して行っていた給電のバックアップを行うように導通する第3の給電経路を介して、前記第2のバッテリから給電可能に接続されている制御装置と、
    前記イグニション電源から前記第2の給電経路への出力が予め定めた閾値よりも低い電圧に低下すると、前記バックアップを行うように導通した前記第3の給電経路を所定時間後に遮断するスイッチ装置とを備えていることを特徴とする車両電源システム。
  2. 前記スイッチ装置は、
    前記第2の給電経路に前記イグニション電源からの出力に対して順方向となるように挿入された第1のダイオードと、
    前記第3の給電経路に直列に挿入された、オンオフ制御されるスイッチ素子、および、前記第2のバッテリからの出力に対して順方向となる第2のダイオードと、
    前記イグニション電源から前記第2の給電経路への出力が前記予め定めた閾値よりも低い電圧に低下した時点から、前記所定時間後に前記スイッチ素子のオフ制御信号を生成出力する計時装置とを備え、
    前記第1のダイオードのカソード側で構成される前記第2の給電経路の下流部と、前記第3の給電経路の前記第2のダイオードのカソード側で構成される下流部とは互いに共通のラインで終端していることを特徴とする請求項1に記載の車両電源システム。
  3. 前記制御装置は、前記所定時間の長さを制御することを特徴とする請求項1または2に記載の車両電源システム。
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