JP6915430B2 - 電源システム - Google Patents

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Description

本発明は、電源システムに関する。
例えば、特許文献1に、高圧バッテリーからDCDCコンバーターを介して低圧バッテリーに電力を充電できる電源システムが、開示されている。この電源システムでは、低圧バッテリーを保護するなどの目的で、低圧バッテリーとDCDCコンバーターとの間に開閉制御が可能なスイッチ機構が挿入されている。
特開2000−354363号公報
上記特許文献1に記載の電源システムでは、DCDCコンバーターの高圧側電圧が低圧側電圧よりも低くなってしまう現象(以下「電圧逆転現象」という)が発生した場合、DCDCコンバーターの動作を停止してもスイッチング素子(例えばMOSFET)のボディダイオードによって電流が流れるため、その状態のままでは低圧バッテリーが過放電に至る可能性がある。このため、上記電源システムでは、電圧逆転現象が発生した場合、スイッチ機構によって低圧バッテリーをDCDCコンバーターから切り離して、低圧バッテリーの過放電を防止している。
しかしながら、上記電源システムのように、スイッチ機構によって低圧バッテリーをDCDCコンバーターから切り離した場合には、低圧バッテリーから電子機器(負荷)へ電力供給を行うことができなくなるため、電圧逆転現象が発生した原因によっては高圧バッテリーからの電力供給も停止して、電子機器(負荷)へ全く電力供給がされなくなってしまう虞がある。
なお、電圧逆転現象が発生する原因には、電源システムに接続された電子機器の一時的な消費電流増大(大電力負荷)による電圧低下や、バッテリー配線の地絡による電源失陥など、が考えられる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、電圧逆転現象が発生した場合に、低圧バッテリーの過放電を防止しつつ、高圧又は低圧いずれかのバッテリーから電子機器(負荷)へ電力を供給することができる、電源システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、電源システムであって、第1バッテリーと、第1バッテリーよりも低電圧の第2バッテリーと、DCDCコンバーターと、第1配線を介して第1バッテリーに接続され、かつ、第2配線を介してDCDCコンバーターの1次側と接続される電子機器と、第1配線と第2配線とを接続する第1リレーと、第2バッテリーとDCDCコンバーターの2次側との間に挿入される第2リレーと、第1リレー及び第2リレーを制御する制御部と、を備え、制御部は、DCDCコンバーターの1次側電圧が2次側電圧よりも低下したことを検知した場合、第1リレーを開放して得られる第1配線の電圧及び第2配線の電圧と、第2バッテリーから放電される電流量とに基づいて、第2配線で電源失陥が発生していると判断した場合、第1リレー及び第2リレーを開放して第1バッテリーから電子機器へ電力を供給し、第1配線で電源失陥が発生していると判断した場合、第1リレーを開放かつ第2リレーを閉成して第2バッテリーから電子機器へ電力を供給し、第1配線及び第2配線のいずれにも電源失陥が発生していないと判断した場合、第1リレー及び第2リレーを閉成して、第1バッテリー又は第2バッテリーのいずれかから電子機器へ電力を供給する、ことを特徴とする。
この本発明の一態様の電源システムでは、第1バッテリーを負荷である電子機器に繋ぐ第1配線と第2バッテリーをDCDCコンバーターを介して電子機器に繋ぐ第2配線とを第1リレーで接続し、第2バッテリーとDCDCコンバーターの2次側とを第2リレーで接続する。そして、本態様の電源システムは、DCDCコンバーターの1次側電圧が2次側電圧よりも低下した電圧逆転現象を検知した場合には、第1配線の開放電圧、第2配線の開放電圧、及び第2バッテリーの放電電流量に基づいて電圧逆転現象の発生原因を判断し、第1リレーと第2リレーを適切に制御する。
この制御により、地絡などによって第2配線で電源失陥が発生している場合には、第1リレーと第2リレーとを共に開放して、第1バッテリーから第1配線を通じて負荷へ電力を供給することができる。また、地絡などによって第1配線で電源失陥が発生している場合には、第1リレーを開放し第2リレーを閉成して、第2バッテリーから第2配線を通じて負荷へ電力を供給することができる。さらに、一時的な消費電流増大(大電力負荷)による電圧低下が原因であって第1配線及び第2配線のいずれにも電源失陥が発生していない場合には、第1リレーと第2リレーとを共に閉成して、第1バッテリー又は第2バッテリーのいずれかから負荷へ電力を供給することができる。
上記本発明の電源システムによれば、電圧逆転現象が発生した場合に、低圧バッテリーの過放電を防止しつつ、高圧又は低圧いずれかのバッテリーから電子機器(負荷)へ電力を供給することができる。
本発明の一実施形態に係る電源システムの概略構成を示す図 DCDCコンバーターの構成例を示す図 制御部が行う電源制御処理の手順を説明するフローチャート 電圧と放電電流の変化タイミングの一例を示したチャート図 電圧と放電電流の変化タイミングの一例を示したチャート図 電圧と放電電流の変化タイミングの一例を示したチャート図 電圧逆転現象の原因となる事象を説明する図 電圧逆転現象の原因となる事象を説明する図 電圧逆転現象の原因となる事象を説明する図 応用例における制御部が行う電源制御処理の手順を説明するフローチャート 応用例での電圧と放電電流の変化タイミングの一例を示したチャート図 応用例での電圧と放電電流の変化タイミングの一例を示したチャート図 応用例での電圧と放電電流の変化タイミングの一例を示したチャート図
[概要]
本発明は、高圧バッテリーと低圧バッテリーとの間にDCDCコンバーターを設けて電力の充放電を可能とした電源システムである。本電源システムでは、DCDCコンバーターの高圧側が低圧側よりも電圧低下した電圧逆転現象を検知した場合には、要所での電圧と放電電流とに基づいて電圧逆転現象の発生原因を判断する。そして、この判断に応じて、低圧バッテリーの過放電を防止しつつ、高圧又は低圧いずれかのバッテリーから所定の電子機器へ電力を供給できるように電源回路を適切に制御する。
[電源システムの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る電源システム10の概略構成を示す図である。図1に例示した電源システム10は、発電機11と、第1バッテリー12と、第1電子機器13と、第2電子機器14と、DCDCコンバーター(DDC)15と、第2バッテリー16と、制御部17と、第1リレー21と、第2リレー22と、を備えている。これらの構成は、第1配線31、第2配線32、及び第3配線33によって接続されている。本実施形態の電源システム10は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車などの車両に搭載することができる。
発電機11は、例えばオルタネーターであって、車両の減速走行の時や下り坂走行の時などに発電を行う機器である。発電機11は、これらの走行によって発生する回生エネルギーを電力に変換して第1配線31に送出する。
第1バッテリー12は、例えば、鉛蓄電池などの充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。第1バッテリー12は、第1配線31に接続されており、発電機11で発電された電力を蓄電したり、自らが蓄えている電力を放電したりする。この第1バッテリー12には、所定の電圧(例えば12V)のバッテリーが用いられている。
第1電子機器13は、電力を消費する負荷となる装置である。第1電子機器13としては、例えば、電動パワーステアリング装置や電動アクティブスタビライザ装置などが該当する。この第1電子機器13は、第1配線31に接続され、発電機11で発電された電力及び/又は第1バッテリー12に蓄えられている電力で動作するように構成される。
第2電子機器14は、第1電子機器13と同様に電力を消費する負荷であって、特に安全走行に関わる装置である。第2電子機器14としては、例えば、車両に故障などが発生した場合であっても車両を安全な場所まで走行させて停車させるために必要な機能(走る・曲がる・止まる)を作動させることができる装置が該当する。このため、第2電子機器14は、バックアップ装置(バックアップ負荷)とも呼ばれる。
この第2電子機器14は、第1配線31に接続され、発電機11で発電された電力及び/又は第1バッテリー12に蓄えられている電力で動作できるように構成される。また、第2電子機器14は、第2配線32によって後述するDCDCコンバーター15の1次側にも接続されており、DCDCコンバーター15の1次側に現れる電力でも動作できるように構成される。すなわち、車両の安全走行に関わる第2電子機器14へ電力を供給する経路が、第1配線31側からと第2配線32側からとの二重に設けられている。
第1配線31と第2配線32との間には、第1リレー21が挿入されている。この第1リレー21は、後述する制御部17の制御によって閉成(ON)又は開放(OFF)の状態が切り替え可能に構成されている。第1リレー21が閉成状態の時(通常時)には、第1配線31と第2配線32とが接続され、第1リレー21が開放状態の時には、第1配線31と第2配線32とが切り離されて非接続となる。
DCDCコンバーター15は、入力された電圧を予め定めた電圧に変換して出力する電圧変換器である。このDCDCコンバーター15は、第2配線32を介して1次側が第2電子機器14に接続されており、第2リレー22及び第3配線33を介して2次側が後述する第2バッテリー16に接続されている。例えば、DCDCコンバーター15は、1次側の高電圧を降圧して2次側に出力する降圧機能と、2次側の低電圧を昇圧して1次側に出力する昇圧機能とを兼ね備えた、双方向の電圧変換器とすることができる。
このDCDCコンバーター15の一例を図2に示す。図2は、非絶縁昇圧+降圧型の双方向DCDCコンバーターの一例を示している。図2に例示するDCDCコンバーター15は、1次側端子t1と2次側端子t2との間に、スイッチング素子S1とチョークコイルLとが直列に挿入されている。スイッチング素子S1とチョークコイルLとの間には、スイッチング素子S2が接地されている。スイッチング素子S1及びS2には、ソース−ドレイン間にボディダイオードが形成される電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を使用することができる。また、1次側端子t1には平滑用のコンデンサC1が、2次側端子t2には平滑用のコンデンサC2が、それぞれ接地されている。このスイッチング素子S1及びS2は、後述する制御部17の制御によって動作(ON)又は非動作(OFF)の状態が切り替え可能に構成されている。
第2バッテリー16は、例えば、リチウムイオン電池などの充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。第2バッテリー16は、第3配線33に接続されており、第2リレー22を介して、発電機11で発電された電力をDCDCコンバーター15で変換して蓄電したり、自らが蓄えている電力をDCDCコンバーター15で変換して第1電子機器13や第2電子機器14に放電(供給)したりする。この第2バッテリー16には、発電機11の発電電圧(例えば12.5〜15V)よりも低い電圧(例えば11V)のバッテリーが用いられている。
第2リレー22は、後述する制御部17の制御によって閉成(ON)又は開放(OFF)の状態が切り替え可能に構成されている。第2リレー22が閉成状態の時(通常時)には、DCDCコンバーター15の2次側と第2バッテリー16とが接続され、第2リレー22が開放状態の時には、DCDCコンバーター15の2次側と第2バッテリー16とが切り離されて非接続となる。
制御部17は、第1配線31の電圧V1、第2配線32の電圧V2、第3配線33の電圧V3及び放電電流I3、及び第2バッテリー16における過放電電流量Max_Iを、それぞれ取得する。そして、制御部17は、取得した電圧V1、電圧V2、電圧V3、放電電流I3、及び過放電電流量Max_Iに基づいて、DCDCコンバーター15の1次側電圧である電圧V2が2次側電圧である電圧V3よりも低くなってしまう電圧逆転現象の発生及びその原因を判断し、第1リレー21、第2リレー22、及びDCDCコンバーター15のスイッチング素子S1及びS2のON又はOFFの状態を適切に制御する。この制御部17による制御手法については後述する。
[電源システムが実行する制御]
次に、図3、図4A〜C、及び図5A〜Cをさらに参照して、本発明の一実施形態に係る電源システム10が実行する制御方法を説明する。図3は、電源システム10の制御部17が行う電源制御処理の手順を説明するフローチャートである。図4A〜Cは、電圧逆転現象の原因となる3つの事象について、電圧と放電電流の変化タイミングの一例を示したチャート図である。図5A〜Cは、電圧逆転現象の原因となる3つの事象を説明する図である。
図3に例示する電源制御は、電源システム10を通常動作させている時に電圧逆転現象の原因が発生し(図4A〜Cにおけるタイミング(a))、第2配線32の電圧V2が第3配線33の電圧V3未満になった場合(図4A〜Cにおけるタイミング(b))に開始される。電源システム10の通常動作では、第1リレー21がON(閉成)かつ第2リレー22がON(閉成)している。
ステップS301:DCDCコンバーター15のスイッチング素子S1がON(動作)かつスイッチング素子S2がOFF(非動作)に切り替えられて、2次側端子t2から1次側端子t1へ向けて放電できる状態に制御される。なお、DCDCコンバーター15は、まだこの時は自ら電流を制御できない状態にある。DCDCコンバーター15が放電状態に制御されると、ステップS302に処理が進む。
ステップS302:第1リレー21がOFF(開放)に制御されて、第1配線31と第2配線32とが電気的に切り離される(図4A〜Cにおけるタイミング(c))。これにより、DCDCコンバーター15は、自ら電流を制御できる状態になる。第1リレー21がOFFに制御されると、ステップS303に処理が進む。
ステップS303:第3配線33の放電電流I3が、第2バッテリー16が放電可能な最大の電流量である限界値Lmt_Iに達したか否かが判断される。この限界値Lmt_Iは、センサーや制御のばらつきなどを考慮して、第2バッテリー16における過放電電流量Max_Iに対して所定量だけ低く設定されることが望ましい(チャタリングの防止)。
放電電流I3が限界値Lmt_Iに達した場合(S303、Yes)、つまりDCDCコンバーター15が放電制御しているにもかかわらず放電電流I3が上昇し続けているため、図4Aのタイミング(d)に示す電圧及び放電電流の変化となる図5Aに示す第2配線32の地絡(点線の箇所)による電源失陥が電圧逆転現象の原因であると判断されて、ステップS304に処理が進む。一方、放電電流I3が限界値Lmt_Iに達していない場合(S303、No)、ステップS306に処理が進む。
なお、このステップS303では、DCDCコンバーター15が放電制御しているにもかかわらず第2配線32の電圧V2が低下し続けていることを判断することによって、第2配線32の地絡による電源失陥が電圧逆転現象の原因であると判断してもよい。
ステップS304:第2リレー22がOFF(開放)に制御されて、第2バッテリー16が第3配線33から電気的に切り離される。これにより、第2バッテリー16の過放電を防止できる。第2リレー22がOFFに制御されると、ステップS305に処理が進む。
ステップS305:DCDCコンバーター15のスイッチング素子S1及びS2が共にOFF(非動作)に制御されて、DCDCコンバーター15の動作が停止される。これにより、図5Aに示すように、第1バッテリー12(及び発電機11)から第2電子機器14(及び第1電子機器13)へ電力を供給することができる。
ステップS306:第2配線32の電圧V2が、DCDCコンバーター15の放電制御によって回復して、DCDCコンバーター15の1次側における目標出力電圧である目標値Tgt_Vで安定したか否かが判断される。この目標値Tgt_Vは、DCDCコンバーター15の昇圧性能などに応じて予め設定される。電圧V2が目標値Tgt_Vで安定した場合(S306、Yes)、ステップS307に処理が進む。一方、電圧V2が目標値Tgt_Vで安定しない場合(S306、No)、電圧逆転現象の原因がまだ判断できないため、ステップS303に処理が戻る。
ステップS307:第1配線31の電圧V1が、所定のリセット電圧Rst_Vまで低下したか否かが判断される。このリセット電圧Rst_Vは、電源システム10に求められる性能などに応じて任意に設定される。電圧V1がリセット電圧Rst_Vまで低下した場合(S307、Yes)、図4Bのタイミング(d)に示す電圧及び放電電流の変化となる図5Bに示す第1配線31の地絡(点線の箇所)による電源失陥が電圧逆転現象の原因であると判断される。よって、この場合には、図5Bに示すように、電圧逆転現象時において第2バッテリー16からDCDCコンバーター15を介して第2電子機器14(及び第1電子機器13)へ電力を供給することができる。一方、電圧V1がリセット電圧Rst_Vまで低下していない場合(S307、No)、ステップS308に処理が進む。
ステップS308:第1配線31の電圧V1が、第2配線32の電圧V2まで回復したか否かが判断される。電圧V1が電圧V2まで回復した場合(S308、Yes)、図4Cのタイミング(d)に示す電圧及び放電電流の変化となる図5Cに示す一時的な消費電流増大(大電力負荷)による電圧低下(網掛け矢印)が電圧逆転現象の原因であると判断されて、ステップS309に処理が進む。一方、電圧V1が電圧V2まで回復していない場合(S308、No)、電圧逆転現象の原因がまだ判断できないため、ステップS307に処理が戻る。
ステップS309:OFF(開放)であった第1リレー21がON(閉成)に制御されて、第1配線31と第2配線32とが再び電気的に接続される。この制御により、第2バッテリー16の過放電を防止できると共に、電圧逆転現象が終了した後は図5Cに示すように、第1バッテリー12(及び発電機11)又は第2バッテリー16のいずれかから第2電子機器14(及び第1電子機器13)へ電力を供給することができる。
[本実施形態における作用・効果]
上述した本発明の一実施形態に係る電源システム10によれば、第1バッテリー12を負荷である第2電子機器14に繋ぐ第1配線31と第2バッテリー16をDCDCコンバーター15を介して第2電子機器14に繋ぐ第2配線とを第1リレーで接続し、第2バッテリー16とDCDCコンバーター15の2次側とを第2リレーで接続する。そして、本電源システム10は、DCDCコンバーター15の1次側電圧V2が2次側電圧V3よりも低下した電圧逆転現象を検知した場合には、第1配線31の電圧V1、第2配線32の電圧V2、及び第2バッテリーの放電電流I3に基づいて電圧逆転現象の発生原因を判断し、第1リレー21と第2リレー22とを適切に制御する。
この制御により、地絡などによって第2配線32で電源失陥が発生している場合には、第1リレー21と第2リレー22とを共に開放(OFF)して、第1バッテリー12から第1配線31を通じて第2電子機器14へ電力を供給することができる。また、地絡などによって第1配線31で電源失陥が発生している場合には、第1リレー21を開放(OFF)し第2リレー22をON(閉成)して、第2バッテリー16から第2配線32及び第3配線33を通じて第2電子機器14へ電力を供給することができる。さらに、一時的な消費電流増大(大電力負荷)による電圧低下が原因であって第1配線31及び第2配線32のいずれにも電源失陥が発生していない場合には、第1リレー21と第2リレー22とを共にON(閉成)して、第1バッテリー12又は第2バッテリー16のいずれかから第2電子機器14へ電力を供給することができる。
よって、電圧逆転現象が発生した場合に、低圧バッテリーである第2バッテリー16の過放電を防止しつつ、高圧バッテリーである第1バッテリー12又は第2バッテリー16のいずれかから負荷である第2電子機器14へ電力を供給することができる。
[応用例]
上述した本実施形態に係る電源システム10の構成では、第1バッテリー12が劣化していると、電圧逆転現象の原因が一時的な消費電流増大(大電力負荷)による電圧低下(図5Cを参照)であった場合でも、第1配線31の電圧V1が第2配線32の電圧V2まで回復することなくリセット電圧Rst_Vまで低下してしまうことも考えられる。この場合、電圧逆転現象の原因が正しく判断されず、第2バッテリー16から第2電子機器14へ電力を供給する経路が遮断されてしまうことになる。
そこで、第1バッテリー12が劣化している場合でも、電圧逆転現象の原因を正しく判断することができる制御方法を説明する。図6は、応用例における電源システム10の制御部17が行う電源制御処理の手順を説明するフローチャートである。図7A〜Cは、電圧逆転現象の原因となる3つの事象について、応用例における電圧と放電電流の変化タイミングの一例を示したチャート図である。
図6に例示する電源制御は、電源システム10を通常動作させている時に電圧逆転現象の原因が発生し(図7A〜Cにおけるタイミング(a))、第2配線32の電圧V2が第3配線33の電圧V3未満になった場合(図7A〜Cにおけるタイミング(b))に開始される。電源システム10の通常動作では、第1リレー21がON(閉成)かつ第2リレー22がON(閉成)している。
ステップS601:DCDCコンバーター15のスイッチング素子S1がON(動作)かつスイッチング素子S2がOFF(非動作)に切り替えられて、2次側端子t2から1次側端子t1へ向けて放電できる状態に制御される。なお、DCDCコンバーター15は、まだこの時は自ら電流を制御できない状態にある。DCDCコンバーター15が放電状態に制御されると、ステップS602に処理が進む。
ステップS602:放電電流I3の単位時間当たりの電流量(又は放電電流量の直線傾き)が、所定値以上であるか否かが判断される。この所定値は、第1バッテリー12が劣化している場面で一時的な消費電流増大(大電力負荷)による電圧低下を原因とする電圧逆転現象が生じた時に、単位時間当たりに第2バッテリー16から流れる放電電流I3の量Xと、それ以外(地絡による電源失陥など)を原因とする電圧逆転現象が生じた時に、単位時間当たりに第2バッテリー16から流れる放電電流I3の量Yと、に基づいて設定される。典型的には、量Xと量Yとの間の値に所定値が設けられる。
放電電流I3の単位時間当たりの電流量が所定値以上である場合(S602、Yes)、ステップS603に処理が進む。一方、放電電流I3の単位時間当たりの電流量が所定値以上でない場合(S602、No)、図7Cのタイミング(d)に示す電圧及び放電電流の変化となる図5Cに示す一時的な消費電流増大(大電力負荷)による電圧低下(網掛け矢印)が電圧逆転現象の原因であると判断されて、ステップS608に処理が進む。
ステップS603:第1リレー21がOFF(開放)に制御されて、第1配線31と第2配線32とが電気的に切り離される(図7A及びBにおけるタイミング(c))。これにより、DCDCコンバーター15は、自ら電流を制御できる状態になる。第1リレー21がOFFに制御されると、ステップS604に処理が進む。
ステップS604:第1リレー21がOFF(開放)の状態において、第3配線33の放電電流I3が、第2バッテリー16の限界値Lmt_Iに達したか否かが判断される。放電電流I3が限界値Lmt_Iに達した場合(S604、Yes)、図7Aのタイミング(d)に示す電圧及び放電電流の変化となる図5Aに示す第2配線32の地絡(点線の箇所)による電源失陥が電圧逆転現象の原因であると判断されて、ステップS605に処理が進む。一方、放電電流I3が限界値Lmt_Iに達していない場合(S604、No)、ステップS607に処理が進む。
ステップS605:第2リレー22がOFF(開放)に制御されて、第2バッテリー16が第3配線33から電気的に切り離される。これにより、第2バッテリー16の過放電を防止できる。第2リレー22がOFFに制御されると、ステップS606に処理が進む。
ステップS606:DCDCコンバーター15のスイッチング素子S1及びS2が共にOFF(非動作)に制御されて、DCDCコンバーター15の動作が停止される。これにより、図5Aに示すように、第1バッテリー12(及び発電機11)から第2電子機器14(及び第1電子機器13)へ電力を供給することができる。
ステップS607:第2配線32の電圧V2が、DCDCコンバーター15の放電制御によって回復して目標値Tgt_Vで安定したか否かが判断される。電圧V2が目標値Tgt_Vで安定した場合(S607、Yes)、図7Bのタイミング(d)に示す電圧及び放電電流の変化となる図5Bに示す第1配線31の地絡(点線の箇所)による電源失陥が電圧逆転現象の原因であると判断される。よって、この場合には、図5Bに示すように、電圧逆転現象時において第2バッテリー16からDCDCコンバーター15を介して第2電子機器14(及び第1電子機器13)へ電力を供給することができる。一方、電圧V2が目標値Tgt_Vで安定しない場合(S607、No)、電圧逆転現象の原因がまだ判断できないため、ステップS604に処理が戻る。
ステップS608:第1リレー21がON(閉成)の状態において、第3配線33の放電電流I3が、第2バッテリー16の限界値Lmt_Iに達したか否かが判断される。放電電流I3が限界値Lmt_Iに達した場合(S608、Yes)、ステップS610に処理が進む。一方、放電電流I3が限界値Lmt_Iに達していない場合(S608、No)、ステップS609に処理が進む。
ステップS609:第2配線32の電圧V2が、DCDCコンバーター15の放電制御によって回復して目標値Tgt_Vで安定したか否かが判断される。電圧V2が目標値Tgt_Vで安定した場合(S609、Yes)、処理が完了する。一方、電圧V2が目標値Tgt_Vで安定しない場合(S609、No)、一時的な消費電流増大(大電力負荷)が解消されていないと判断できるため、ステップS608に処理が戻る。
ステップS610:第1リレー21がOFF(開放)に制御されて、第1配線31と第2配線32とが電気的に切り離される(図7Cにおけるタイミング(c))。第1リレー21がOFFに制御されると、ステップS611に処理が進む。
ステップS611:第1配線31の電圧V1が、第2配線32の電圧V2まで回復したか否かが判断される。電圧V1が電圧V2まで回復した場合(S611、Yes)、ステップS612に処理が進む。一方、電圧V1が電圧V2まで回復していない場合(S611、No)、一時的な消費電流増大(大電力負荷)が解消されていないと判断できるため、ステップS611の処理が繰り返される。
ステップS612:OFF(開放)であった第1リレー21がON(閉成)に制御されて、第1配線31と第2配線32とが再び電気的に接続される。
以上のように、上記応用例では、放電電流I3の単位時間当たりの電流量に基づいて、電圧逆転現象が生じた原因が、一時的な消費電流増大(大電力負荷)による電圧低下なのか、第1配線31又は第2配線32の地絡などによる電源失陥なのかを、まず判断する。そして、電圧逆転現象が生じた原因が一時的な消費電流増大(大電力負荷)による電圧低下である場合には、第2バッテリー16が過放電状態になる前までは第1リレー21をOFF(開放)に制御しない。
よって、第2バッテリー16が過放電状態になる前までは、DCDCコンバーター15のスイッチング素子S1のボディダイオードを流れる電流によって、可能な限り第2バッテリー16から第2電子機器14(及び第1電子機器13)へ電力供給を行うことが可能となる。
本発明の電源システムは、回生用のバッテリー及びDCDCコンバーターを搭載した車両などに利用可能である。
10 電源システム
11 発電機
12 第1バッテリー
13 第1電子機器(負荷)
14 第2電子機器(バックアップ負荷)
15 DCDCコンバーター(DDC)
16 第2バッテリー
17 制御部
21、22 リレー
31〜33 配線

Claims (1)

  1. 第1バッテリーと、
    前記第1バッテリーよりも低電圧の第2バッテリーと、
    DCDCコンバーターと、
    第1配線を介して前記第1バッテリーに接続され、かつ、第2配線を介して前記DCDCコンバーターの1次側と接続される電子機器と、
    前記第1配線と前記第2配線とを接続する第1リレーと、
    前記第2バッテリーと前記DCDCコンバーターの2次側との間に挿入される第2リレーと、
    前記第1リレー及び前記第2リレーを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記DCDCコンバーターの1次側電圧が2次側電圧よりも低下したことを検知した場合、前記第1リレーを開放して得られる前記第1配線の電圧及び前記第2配線の電圧と、前記第2バッテリーから放電される電流量とに基づいて、
    前記第2配線で電源失陥が発生していると判断した場合、前記第1リレー及び前記第2リレーを開放して前記第1バッテリーから前記電子機器へ電力を供給し、
    前記第1配線で電源失陥が発生していると判断した場合、前記第1リレーを開放かつ前記第2リレーを閉成して前記第2バッテリーから前記電子機器へ電力を供給し、
    前記第1配線及び前記第2配線のいずれにも電源失陥が発生していないと判断した場合、前記第1リレー及び前記第2リレーを閉成して、前記第1バッテリー又は前記第2バッテリーのいずれかから前記電子機器へ電力を供給する、
    電源システム。
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