JP2017200338A - 電池保護装置 - Google Patents

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Koki Notake
幸輝 野武
到 岩崎
Itaru Iwasaki
到 岩崎
卓益 早田
Takumi Hayata
卓益 早田
優志 倉田
Masashi Kurata
優志 倉田
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Abstract

【課題】消費電力を抑制しつつ、二次電池から電力を適切に供給する。【解決手段】電池保護装置14は、二次電池12の電力を負荷へ伝達する伝達状態または二次電池の電力の負荷への伝達を遮断する遮断状態とする第1スイッチ(FETQ1)と、第1スイッチと並列に接続され、二次電池の電力を負荷へ伝達する伝達状態または二次電池の電力の負荷への伝達を遮断する遮断状態とし、第1スイッチよりON抵抗が小さく、かつ、第1スイッチより伝達状態を維持する電力が大きい第2スイッチ(FETQ2)と、第2スイッチの伝達状態と遮断状態とを切り換える電池制御部14bと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、電池を保護する電池保護装置に関する。
近年、エネルギー密度が高く、出力電圧の高いリチウムイオン電池(二次電池)が着目されている。例えば、従来、自動車のバッテリーとしては、鉛電池が用いられていたが、バッテリーに求められる蓄電容量や充放電能力の向上に伴い、リチウムイオン電池への置換が進みつつある。
ただし、リチウムイオン電池には充放電可能な電圧に上下限がある。したがって、リチウムイオン電池と負荷との間には、遮断回路(ロードスイッチ)が設けられ、リチウムイオン電池における充放電可能な電圧の上下限を超えそうになると、BMS(Battery Management System)等の電池保護装置が遮断回路を通じてリチウムイオン電池と負荷とを遮断する。
例えば、特許文献1のように、二次電池の電圧が放電禁止直列電圧以下になると、二次電池とマイクロコンピュータとを接続するスイッチをOFFして、マイクロコンピュータへの給電を停止する技術が知られている。
特許第4013003号公報
ところで、自動車におけるECU(Engine Control Unit)は、エンジンを制御するため常に電力の供給を受けて動作する必要がある。したがって、リチウムイオン電池等の二次電池における充放電可能な電圧の上下限の間においては、常に、遮断回路が通電状態にあり、二次電池からECUに電力が供給されることとなる。
このような遮断回路として、小電流を流すのに適している(例えば駆動電力が小さい)半導体を採用すると、ECUへの継続的な電力の供給は可能となるが、エンジンスタータ等、動力を伴う負荷に大電流を流すことができなくなる。一方、大電流を流すのに適している(例えばON抵抗が小さい)半導体は、通電状態を維持するのに駆動電力を要することが多く、継続的に電力を供給するのには向いていない。
そこで本発明は、このような課題に鑑み、消費電力を抑制しつつ、二次電池から電力を適切に供給することが可能な電池保護装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の電池保護装置は、二次電池の電力を負荷へ伝達する伝達状態または二次電池の電力の負荷への伝達を遮断する遮断状態とする第1スイッチと、第1スイッチと並列に接続され、二次電池の電力を負荷へ伝達する伝達状態または二次電池の電力の負荷への伝達を遮断する遮断状態とし、第1スイッチよりON抵抗が小さく、かつ、第1スイッチより伝達状態を維持する電力が大きい第2スイッチと、第2スイッチの伝達状態と遮断状態とを切り換える電池制御部と、を備える。
第1スイッチはPチャネルのFETであり、第2スイッチはNチャネルのFETであってもよい。
二次電池の電圧が第1閾値未満である場合、第1スイッチおよび第2スイッチがOFFされてもよい。
外部電源の電力を二次電池へ伝達する伝達状態または外部電源の電力の二次電池への伝達を遮断する遮断状態とする第3スイッチを備え、電池制御部は、二次電池の電圧が第2閾値以上である場合、第3スイッチを遮断状態としてもよい。
電池制御部は、外部電源の電力によって起動すると、二次電池の電圧が第1閾値未満である場合に、第3スイッチを伝達状態としてもよい。
第3スイッチはNチャネルのFETであってもよい。
本発明によれば、消費電力を抑制しつつ、二次電池から電力を適切に供給することが可能となる。
充放電システムの概略的な構成を示す説明図である。 電池保護装置の回路構成を示した回路図である。 二次電池の電圧と電池保護装置の各回路との関係を示した説明図である。 二次電池の電圧と電池保護装置の回路との関係を示した説明図である。 二次電池の電圧と電池保護装置の各回路との関係を示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(充放電システム10)
図1は、充放電システム10の概略的な構成を示す説明図である。充放電システム10は、例えば自動車に搭載され、二次電池12および電池保護装置14を含む電池ユニット16、ECU18、エンジンスタータ20、外部電源22を含んで構成される。かかる図1および後述する図2では、電力の流れを実線で、信号の流れを破線の矢印で示している。
二次電池12は、例えば、リチウムイオン電池等で構成され、電気エネルギーを充放電できる。一般的に、1台の自動車には、1つの二次電池12が搭載されており、エンジンが停止している間、二次電池12が唯一の電源となる。なお、二次電池12が過放電すると不可逆的な劣化が生じるおそれがあり、過充電すると発火や発煙が生じるおそれがある。そこで、BMSとも呼ばれる電池保護装置14は、主として二次電池12の電圧を監視し(残容量、出力電流、温度等を監視してもよい)、二次電池12の過放電および過充電を防止する。
例えば、充放電システム10では、図1(a)のように、遮断回路14aを介して二次電池12と、負荷としてのECU18およびエンジンスタータ20とが接続され、二次電池12からECU18およびエンジンスタータ20に電気エネルギーが放電(出力)される(放電状態)。ここで、ECU18は、エンジンスタータ20の動作制御を始め、エンジン(不図示)の点火制御、燃料制御等、エンジン全体の制御を行う。エンジンスタータ20は、電動機(モータ)で構成され、エンジンを始動させる。ここで、電池保護装置14の電池制御部14bは、二次電池12の電圧を監視し、二次電池12から負荷への放電により、二次電池12の電圧が放電可能な下限閾値未満となると、遮断回路14aを通じて二次電池12と負荷とを遮断する遮断状態にする。
また、充放電システム10では、二次電池12の電圧が下限閾値未満となると、電池ユニット16とECU18やエンジンスタータ20との接続を解除するとともに、電池ユニット16と外部電源22とを接続し、外部電源22から二次電池12に電気エネルギーが充電(蓄積)される(充電状態)。ここで、電池保護装置14の電池制御部14bは、二次電池12の電圧を監視し、外部電源22から二次電池12への充電により、二次電池12の電圧が充電可能な上限閾値以上となると、遮断回路14aを通じて二次電池12と外部電源22とを遮断する遮断状態にする。
ここで、電池保護装置14の電池制御部14bは、図1(b)に示すように、二次電池12および外部電源22から、ダイオードD1、D2を通じ、いずれかの電力の供給を受け得るように構成されている。これは、以下の理由からである。
すなわち、電池制御部14bが二次電池12のみから電力の供給を受け得る構成とした場合、電池制御部14bが動作し続ける限り、二次電池12の電力が消費されてしまう。また、電池制御部14bが二次電池12の電圧が下限閾値未満であると判断して、遮断回路14aを遮断状態とした後でも、電池制御部14bは二次電池12の電力を消費するので、二次電池12が充電されなければ、過放電となるおそれがある。さらに、二次電池12の電圧が、下限閾値より小さい電池制御部14bの動作下限電圧未満となると、遮断回路14aを遮断状態から伝達状態に切り換えることができなくなり、二次電池12に電力を充電することができなくなってしまう。
一方、電池制御部14bが外部電源22のみから電力の供給を受け得る構成とした場合、外部電源22が接続されていない間、電池制御部14bを動作させることができず、二次電池12の過放電および過充電を適切に防止することができなくなる。また、このように外部電源22が接続されていない間でも二次電池12を適切に保護しようとすると、サービスプラグ等、手動の遮断回路14aを設けなくてはならなくなる。したがって、本実施形態では、二次電池12および外部電源22から、ダイオードD1、D2を通じ、いずれかの電力の供給を受け得るように構成して、それぞれの問題点を補い合っている。以下、電池保護装置14の具体的な構成を説明する。
(電池保護装置14)
図2は、電池保護装置14の回路構成を示した回路図である。ここでは、図1(a)に対応する二次電池12の放電状態と、図1(b)に対応する二次電池12の充電状態とに分けて電池保護装置14の動作を説明する。
(放電状態)
上述したように、ECU18は、運転者のキー操作に応じてエンジンスタータ20の動作制御を始め、エンジン全体の制御を行う。したがって、ECU18は、二次電池12の電圧が下限閾値以上であれば、エンジンが停止している間の唯一の電源となる二次電池12から、常に電力の供給を受けて動作する必要がある。このような二次電池12からECU18への電力の供給は電池保護装置14の遮断回路14aによって管理される。
しかし、ECU18やエンジンスタータ20等の負荷は、それぞれ特性が異なるため、遮断回路14aを単純な1の半導体で構成しようとすると以下の問題が生じる。例えば、ECU18は、小電流(例えば数アンペア)で動作可能であるが、継続的な電力の受給を要し、エンジンスタータ20は、電力の受給は短時間だが、動力を伴うので大電流(例えば100アンペア)を要する。
ここで、遮断回路14aとして、小電流を流すのに適している(例えば駆動電力が小さい)スイッチを採用すると、二次電池12からECU18への継続的な電力の供給は可能となるが、エンジンスタータ20に大電流を流すことができなくなる。また、仮に、大電流を流したとすると、ON抵抗が大きいので電圧降下が高くなり、エンジンスタータ20を動作させるのに十分な電圧を確保できなくなってしまう。一方、大電流を流すのに適している(例えばON抵抗が小さい)スイッチを採用すると、電圧降下は低いが、通電状態を維持するのに駆動電力を要し、ECU18に継続的に電力を供給することで、不要に二次電池12の電力を消費してしまう。
そこで、本実施形態では、遮断回路14aにおいて、二次電池12からECU18やエンジンスタータ20等の負荷に電力を供給するスイッチング素子として2つのFET(Field Effect Transistor)、すなわち、FETQ1(第1スイッチ)、FETQ2(第2スイッチ)を並列に設け、かかる各FETのON/OFFに基づき、それぞれ独立して、二次電池12の電力を負荷へ伝達する伝達状態、または、二次電池12の電力の負荷への伝達を遮断する遮断状態とする(伝達状態と遮断状態を切り換える)。
ここで、FETQ1とFETQ2は、例えば、それぞれ、PチャネルとNチャネルで構成される。したがって、FETQ2は、FETQ1よりON抵抗が小さく(電圧降下が低く)、大電流を流すのに適している。ただし、NチャネルのFETは、ソース電位が二次電池12の負極電位と異なるのでFETをON/OFFする駆動回路が複雑になり、伝達状態(導通状態)を維持するのに駆動電力を要する。したがって、FETQ2は、FETQ1より伝達状態を維持する電力が大きくなる。
このような2つのFETQ1、Q2の特性を活かし、ECU18等、小電流で済むが、継続的な電力の供給を要する負荷には、FETQ1を通じて二次電池12の電力を供給し、エンジンスタータ20等、短時間の電力供給で済むが、大電流を要する負荷には、FETQ2を通じて二次電池12の電力を供給する。
具体的に、二次電池12の電圧が下限閾値以上の間、FETQ1を常にONさせることで、比較的OFFであることが多いFETQ2をバイパスし、二次電池12の電力をECU18に継続的に供給する。FETQ1は、Pチャネルなので、FETQ2に比べON抵抗が大きいが、ECU18が小電流で動作するため、電圧降下の影響は小さい。
また、FETQ1は、FETQ2に比べ、FETQ1をON/OFFするための駆動回路が単純であり、伝達状態を維持する駆動電力が小さいので、継続的に電力を供給しても、その消費電力を抑制することができる。なお、二次電池12の電圧が下限閾値以上の間、FETQ1をONする構成は後程詳述する。
一方、エンジンの始動時には、ECU18が電池制御部14bに対して電力供給指令を発する。電池制御部14bは、二次電池12の電圧が下限閾値以上であれば、かかる電力供給指令に応じてFETQ2をONさせ、二次電池12の電力をエンジンスタータ20に供給する。そして、ECU18は、エンジンスタータ20を駆動し、エンジンを始動させる。このとき、FETQ2は、FETQ1に比べON抵抗が小さいので、エンジンスタータ20が大電流を要したとしても、電圧降下を最小限に抑えることができる。なお、FETQ2は、FETQ1に比べ、伝達状態を維持する駆動電力が大きいが、エンジンスタータ20に電力を供給するのは短時間なので、消費電力が増大することはない。
なお、FETQ2がONしているときは、FETQ1が常にONしていることになるが、FETQ2はFETQ1よりON抵抗が小さいので、電力の供給はFETQ2が支配的に行うことになる。したがって、ここでは、FETQ2をON/OFFするだけで、結果的に、二次電池12からの電力の伝達経路を、FETQ1とFETQ2との間で選択することになる。
このように、2つのFETQ1、Q2を並列に接続し、供給すべき電流量に応じてFETQ1またはFETQ2を選択することで、消費電力を抑制しつつ、二次電池12の電力を負荷に対して適切に供給することが可能となる。
続いて、二次電池12の電力を放電したことによる過放電の防止について述べる。ここでは、二次電池12の電圧が予め定められた第1閾値未満となると、二次電池12の電力の供給を受けている回路を遮断し、二次電池12の過放電を防止する。なお、第1閾値は、上述した二次電池12の下限閾値と等しいとしてもよいし、過放電とならないように猶予を設け下限閾値より大きい値としてもよい。なお、第1閾値や後述する第2閾値といった閾値は予め定められたとして説明しているが、必ずしも予め定められる場合に限られず、当業者の創作の範囲で異なる実施形態も採用可能である。
図3は、二次電池12の電圧と電池保護装置14の各回路との関係を示した説明図である。ここでは、大きく、ECU18に継続的に電力を供給するFETQ1、エンジンスタータ20に一時的に電力を供給するFETQ2、電池制御部14bに継続的に電力を供給するFETQ5に分け、その順に説明する。
図2に示すように、電池保護装置14では、抵抗R1、R2により、二次電池12の電圧が抵抗分割され、抵抗分割された電圧はFETQ3のゲートGに入力される。ここでは、二次電池12の電圧が第1閾値以上の間、抵抗分割された電圧によってFETQ3がONするように抵抗R1、R2の比率が設定されている。したがって、FETQ3は、二次電池12の電圧が第1閾値以上の場合にONし、第1閾値未満の場合にOFFすることとなる。
続いて、FETQ3がONの場合、FETQ1がONとなり、FETQ3がOFFの場合、FETQ1のゲートソース間電圧が0となり、FETQ1はOFFする。ここで、抵抗R3は、FETQ3がONしたときに、FETQ1がONするゲートソース間電圧となるように設定されている。
こうして、図3に示すように、二次電池12の電圧が第1閾値以上である場合、FETQ1がONしてECU18に電力が伝達される一方で、二次電池12の電圧が第1閾値未満である場合、FETQ1がOFFしてECU18への電力が遮断される。
また、図2に示すように、電池保護装置14では、電池制御部14bがA/Dコンバータ等の電圧計測部を通じて二次電池12の電圧を直接測定している。そして、電池制御部14bは、測定した電圧が第1閾値以上であれば、ECU18の電力供給指令に応じてFETQ2をONする。一方、電池制御部14bは、測定した電圧が第1閾値未満であれば、ECU18の電力供給指令に拘わらず、FETQ2をOFFする。すなわち、電池制御部14bは、測定した電圧が第1閾値未満のとき、ECU18の電力供給指令によりFETQ2がONされていればFETQ2をOFFし、FETQ2が既にOFFであればOFFを維持する。
こうして、図3に示すように、二次電池12の電圧が第1閾値以上である場合、ECU18の電力供給指令に応じてFETQ2がONし、エンジンスタータ20に電力が伝達可能となる。一方、二次電池12の電圧が第1閾値未満である場合、FETQ2がOFFしてエンジンスタータ20への電力が遮断される。
また、図2に示すように、電池保護装置14では、抵抗R4、R5により、二次電池12の電圧が抵抗分割され、抵抗分割された電圧はFETQ4のゲートGに入力される。ここでは、二次電池12の電圧が第1閾値以上の間、抵抗分割された電圧によってFETQ4がONするように抵抗R4、R5の比率が設定されている。したがって、FETQ4は、二次電池12の電圧が第1閾値以上の場合にONし、第1閾値未満の場合にOFFすることとなる。
続いて、FETQ4がONの場合、FETQ5がONとなり、FETQ4がOFFの場合、FETQ5のゲートソース間電圧が0となり、FETQ5はOFFする。ここで、抵抗R6は、FETQ4がONしたときに、FETQ5がONするゲートソース間電圧となるように設定されている。なお、上述した抵抗R1〜R6は、負荷とならないように、十分大きな抵抗値が選択される。
こうして、図3に示すように、二次電池12の電圧が第1閾値以上である場合、FETQ5がONして、ダイオードD1を通じ電池制御部14bに電力が伝達される。一方、二次電池12の電圧が第1閾値未満である場合、FETQ5がOFFして電池制御部14bへの電力が遮断される。なお、上記では、電池制御部14bが測定した電圧が第1閾値未満であれば、FETQ2をOFFする例を挙げて説明したが、このように二次電池12の電圧が第1閾値未満となって電池制御部14bへの電力が遮断されることによっても、結果的にFETQ2はOFFされる。
以上のように、二次電池12の電圧が第1閾値未満となると、電池保護装置14では、二次電池12の電力の供給を受けている回路を遮断するので、二次電池12の電力消費を停止し、二次電池12の過放電を防止することが可能となる。
(充電状態)
上記のように、二次電池12の電圧が第1閾値未満となると、ECU18やエンジンスタータ20との接続を解除し、外部電源22を接続して、外部電源22から二次電池12に電気エネルギーを充電(蓄積)することとなる。ここでは、二次電池12に電力を充電する際の過充電の防止について述べる。
図4は、二次電池12の電圧と電池保護装置14の回路との関係を示した説明図である。ここでは、外部電源22の電力を二次電池12に伝達する伝達状態または外部電源22の電力の二次電池12への伝達を遮断する遮断状態とする、NチャネルのFETQ6(第3スイッチ)について説明する。
図2に示すように、電池保護装置14では、電池制御部14bが、外部電源22から電力の供給を受け、A/Dコンバータ等の電圧計測部を通じて二次電池12の電圧を直接測定している。そして、電池制御部14bは、測定した電圧が、予め定められた第2閾値未満であれば、ECU18からの電力充電指令に応じて、FETQ6をONする。なお、第2閾値は、第1閾値より大きく、上述した二次電池12の上限閾値と等しいとしてもよいし、過充電とならないように猶予を設け上限閾値より小さい値としてもよい。
一方、電池制御部14bは、測定した電圧が第2閾値以上であれば、電力充電指令に拘わらず、FETQ6をOFFする。すなわち、電池制御部14bは、測定した電圧が第2閾値以上のとき、ECU18の電力充電指令によりFETQ6がONされていればFETQ6をOFFし、FETQ6が既にOFFであればOFFを維持する。
こうして、図4に示すように、二次電池12の電圧が第2閾値未満である場合、ECU18からの電力充電指令に応じてFETQ2がONし、外部電源22からの充電が可能となる。一方、二次電池12の電圧が第2閾値以上である場合、FETQ2がOFFして外部電源22からの充電を禁止する。
なお、FETQ6は、二次電池12の電圧が第2閾値未満である場合、充電状態のみならず、放電状態でも、ECU18からの電力充電指令に応じてONする。これは、不図示の電動機の回生ブレーキ等により二次電池12が充電可能となるからである。
このように、二次電池12の電圧が第2閾値以上となると、電池制御部14bが二次電池12と外部電源22との接続を遮断するので、二次電池12への電力供給を停止し、二次電池12の過充電を防止することが可能となる。
ただし、外部電源22を接続する際には、二次電池12の電圧は第1閾値未満となっており、過放電を防止すべく、FETQ1〜Q6が全てOFFとなっている。ここで、外部電源22が接続された場合に、電池制御部14bは、外部電源22から電力の供給を受けて動作することができるが、二次電池12の安全性を確認しないまま、直ちに充電を開始すると、二次電池12に適切に電力を充電できない場合が生じ得る。
そこで、電池制御部14bは、外部電源22の電力によって起動すると、充電可能条件を満たしているか否か判定し、満たしている場合に少なくともFETQ6をONする(加えてFETQ2をONしてもよい)。ここで、充電可能条件は、少なくとも、二次電池12の電圧が第1閾値未満であることを含み、充電の安全性を確保できる既存の様々な条件を採用することができる。
こうすることで、外部電源22を接続する際の電池保護装置14の各回路の状態に拘わらず、外部電源22から二次電池12に電力を適切に充電することが可能となる。
なお、充電状態においては、FETQ6のみならず、FETQ2をONしている。これは、FETQ6およびFETQ2のいずれもONすることで抵抗値を下げ、電圧降下を低くするためである。
ところで、本実施形態では、遮断回路14aとして、一対のNチャネルのFETQ2、Q6を、導通方向が逆になるように、すなわち、ソースS同士またはドレインD同士を接続して、FETQ1、Q2が直列となるように形成している。したがって、エンジンスタータ20の動作時や二次電池12の充電時に双方向に大電流を流すことが可能となる。なお、FETQ1およびFETQ5はPチャネルで構成されているが、それぞれECU18や電池制御部14bを駆動できればよいので電圧降下の影響は小さい。
図5は、二次電池12の電圧と電池保護装置14の各回路との関係を示した説明図である。また、本実施形態では、図1に示したように、過放電防止に寄与するFETQ1、Q2、Q5と、過充電防止に寄与するFETQ6とがそれぞれ独立して制御されている。
したがって、図5(a)のように放電状態において、二次電池12の電圧が第2閾値以上の場合、FETQ6をOFFして過充電を防止しつつ、FETQ1、Q2、Q5をONして負荷への電力供給を可能とすることができる。
また、図5(b)のように充電状態において、二次電池12の電圧が第1閾値未満の間、FETQ2、Q6をONして充電を遂行しつつ、FETQ1、Q5をOFFして二次電池12の電力の不要な消費を抑えることができる。
以上のように、電池保護装置14により、二次電池12の消費電力を抑制しつつ、二次電池12から負荷に電力を適切に供給することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変形例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態においては、二次電池12としてリチウムイオン電池を用いる例を挙げて説明したが、かかる場合に限らず、電気エネルギーを化学エネルギーとして蓄積し、また、蓄積した化学エネルギーを電気エネルギーとして放出できれば、様々な電池を採用することができる。
また、上述した実施形態においては、第1スイッチとしてPチャネルのFETQ1、第2スイッチとしてNチャネルのFETQ2を用いる例を挙げて説明しているが、第2スイッチは、第1スイッチよりON抵抗が小さく、かつ、第1スイッチより伝達状態を維持する駆動電力が大きいというトレードオフの関係があれば足り、この条件を満たす範囲で、いずれのスイッチもNチャネルのFETとしたり、PチャネルのFETとすることができる。
また、上述した実施形態においては、伝達状態または遮断状態とする第1スイッチ〜第3スイッチとしてFETQ1、Q2、Q6を設ける例を挙げて説明したが、かかる場合に限らず、リレーやバイポーラトランジスタ等、入力信号に応じて2つの端子を伝達状態または遮断状態とする様々な装置を用いることができる。
本発明は、電池を保護する電池保護装置に利用することができる。
Q1 FET(第1スイッチ)
Q2 FET(第2スイッチ)
Q6 FET(第3スイッチ)
12 二次電池
14 電池保護装置
14a 遮断回路
14b 電池制御部
22 外部電源

Claims (6)

  1. 二次電池の電力を負荷へ伝達する伝達状態または該二次電池の電力の該負荷への伝達を遮断する遮断状態とする第1スイッチと、
    前記第1スイッチと並列に接続され、前記二次電池の電力を前記負荷へ伝達する伝達状態または該二次電池の電力の該負荷への伝達を遮断する遮断状態とし、該第1スイッチよりON抵抗が小さく、かつ、該第1スイッチより伝達状態を維持する電力が大きい第2スイッチと、
    前記第2スイッチの伝達状態と遮断状態とを切り換える電池制御部と、
    を備える電池保護装置。
  2. 前記第1スイッチはPチャネルのFETであり、前記第2スイッチはNチャネルのFETである請求項1に記載の電池保護装置。
  3. 前記二次電池の電圧が第1閾値未満である場合、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチがOFFされる請求項1または2に記載の電池保護装置。
  4. 外部電源の電力を前記二次電池へ伝達する伝達状態または該外部電源の電力の該二次電池への伝達を遮断する遮断状態とする第3スイッチを備え、
    前記電池制御部は、前記二次電池の電圧が第2閾値以上である場合、前記第3スイッチを遮断状態とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電池保護装置。
  5. 前記電池制御部は、前記外部電源の電力によって起動すると、前記二次電池の電圧が第1閾値未満である場合に、前記第3スイッチを伝達状態とする請求項4に記載の電池保護装置。
  6. 前記第3スイッチはNチャネルのFETである請求項4または5に記載の電池保護装置。
JP2016090077A 2016-04-28 2016-04-28 電池保護装置 Pending JP2017200338A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018052176A (ja) * 2016-09-26 2018-04-05 トヨタ自動車株式会社 車両の補機電池システム
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