JP2014136435A - 車両用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】意図しない動きを防止し、コスト的に有利なパワーシートを提供する。
【解決手段】所定方向に動作するパワーシート10において、操作スイッチとしての1対のタッチセンサ50,52を、着座者の両側方に配設するとともに、上記所定方向において異なる位置に配設する。このパワーシートでは、着座者が両手を同時に上記所定方向に向かって動かすことで、1対のタッチセンサの一方が操作された後に、他方が操作される。つまり、先に操作された一方のタッチセンサが、操作方向の上流側に位置し、後に操作された他方のタッチセンサが操作方向の下流側に位置する。このため、操作方向は、上記所定方向での先に操作された一方のタッチセンサの配設位置から後に操作された他方のタッチセンサの配設位置に向かう方向となる。これにより、2個のタッチセンサを両手で操作することが可能となり、意図しない動きを防止し、コスト的に有利なパワーシートが実現する。
【選択図】図1
【解決手段】所定方向に動作するパワーシート10において、操作スイッチとしての1対のタッチセンサ50,52を、着座者の両側方に配設するとともに、上記所定方向において異なる位置に配設する。このパワーシートでは、着座者が両手を同時に上記所定方向に向かって動かすことで、1対のタッチセンサの一方が操作された後に、他方が操作される。つまり、先に操作された一方のタッチセンサが、操作方向の上流側に位置し、後に操作された他方のタッチセンサが操作方向の下流側に位置する。このため、操作方向は、上記所定方向での先に操作された一方のタッチセンサの配設位置から後に操作された他方のタッチセンサの配設位置に向かう方向となる。これにより、2個のタッチセンサを両手で操作することが可能となり、意図しない動きを防止し、コスト的に有利なパワーシートが実現する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用シート、詳しくは、車両用シートの少なくとも一部を所定の方向に動作させるアクチュエータと、そのアクチュエータを操作するための操作スイッチとを備えた車両用シートに関する。
車両用シートには、車両用シートの少なくとも一部を所定の方向に動作させるアクチュエータと、そのアクチュエータを操作するための操作スイッチとを備えたシート、所謂、パワーシートがある。そして、近年、パワーシートの操作性を向上させるべく、下記特許文献に記載されているように、操作スイッチとしてタッチセンサを採用したパワーシートの開発が進められている。
操作スイッチとしてタッチセンサを採用することで、パワーシートの操作性は向上する。一方で、タッチセンサは、入力媒体の接触若しくは接近を検出するため、パワーシートの着座者、若しくは、他のシートの着座者が、タッチセンサに入力媒体を誤って接触若しくは、接近させた場合には、パワーシートが着座者の意図しない動きをする虞がある。このため、上記特許文献1に記載のパワーシートでは、着座者の両側方の各々に2個のタッチセンサを配設、つまり、合計4個のタッチセンサを配設し、それら4個のタッチセンサを、着座者が両手で操作することで、パワーシートの動きが制御される。
具体的には、着座者は、左側方に配設された2個のタッチセンサを左手で操作し、右側方に配設された2個のタッチセンサを右手で操作する。その際、着座者は、右手と左手との各々で、2個のタッチセンサを所定の方向に向かって連続して操作することで、その所定の方向に向かって車両用シートの少なくとも一部が動作する。つまり、着座者が意図的に両手でタッチセンサを操作しない限り、車両用シートは動作しない。これにより、パワーシートの意図しない動きを防止することが可能となる。しかしながら、上記特許文献に記載の車両用シートでは、車両用シートの少なくとも一部を動作させるための1つの機構に対応して、4個のタッチセンサを配設する必要があり、コスト的に非常に不利である。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、車両用シートの意図しない動きを防止するとともに、コストパフォーマンスに優れた車両用シートを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の車両用シートは、車両用シートの少なくとも一部を所定の方向に動作させるアクチュエータと、そのアクチュエータを操作するための操作スイッチとを備えた車両用シートであって、前記操作スイッチは、入力媒体の接触・接近を検出する1対のタッチセンサを有し、それら1対のタッチセンサは、着座者の両側方に配設されるとともに、前記所定の方向において異なる位置に配設されたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記アクチュエータの作動を制御する制御装置を備え、その制御装置は、入力媒体の接触・接近が前記1対のタッチセンサのうちの一方のタッチセンサによって検出され、その検出から設定時間内に、他方のタッチセンサによって入力媒体の接触・接近が検出された場合に、前記所定の方向での前記一方のタッチセンサの配設位置から前記他方のタッチセンサの配設位置に向かって車両用シートの前記少なくとも一部が動作するように、前記アクチュエータの作動を制御することを特徴とする。
また、請求項3に記載の車両用シートでは、請求項1または請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記1対のタッチセンサは、前記所定の方向において重ならないように配設されたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の車両用シートでは、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の車両用シートにおいて、前記1対のタッチセンサは、当該車両用シートを構成するシートクッションの上面に配設されたことを特徴とする。
請求項1に記載の車両用シートは、車両用シートの少なくとも一部が所定の方向に動作するパワーシートであり、1対のタッチセンサが、着座者の両側方に配設されるとともに、上記所定の方向において異なる位置に配設されている。このように、1対のタッチセンサが配設された車両用シートでは、着座者が、両手を同時に上記所定の方向に向かって動かすことで、1対のタッチセンサの一方が操作された後に、他方が操作される。つまり、先に操作された一方のタッチセンサが、操作方向の上流側に位置し、後に操作された他方のタッチセンサが操作方向の下流側に位置する。このため、操作方向は、上記所定の方向での先に操作された一方のタッチセンサの配設位置から後に操作された他方のタッチセンサの配設位置に向かう方向となる。これにより、2個のタッチセンサによって、車両用シートの少なくとも一部を動作させるための1つの機構を操作することが可能となり、車両用シートの意図しない動きを防止するとともに、コストパフォーマンスに優れた車両用シートを実現することが可能となる。
また、請求項2に記載の車両用シートでは、1対のタッチセンサのうちの一方のタッチセンサによる検出が行われ、その検出から設定時間内に、他方のタッチセンサによる検出が行われた場合に、上記所定の方向での一方のタッチセンサの配設位置から他方のタッチセンサの配設位置に向かって車両用シートの少なくとも一部が、アクチュエータによって動かされる。具体的には、例えば、車両用シートを後方へスライドさせたい場合には、操作者は、両手を1対のタッチセンサの付近で、前方から後方に向けて動かすことで、車両用シートを後方へスライドさせるためのスイッチ操作が行われる。これにより、操作者は、感覚的に操作スイッチを操作することが可能となる。
また、請求項3に記載の車両用シートでは、1対のタッチセンサが上記所定の方向において重ならないように配設されている。このため、着座者が、両手を同時に所定の方向に向かって動かした場合には、1対のタッチセンサの一方の検出と他方の検出とが同時に行われることはなく、操作方向を適切に認定することが可能となる。これは、1対のタッチセンサの検出が同時に行われた場合には、1対のタッチセンサの操作順を確定し難くなるためである。
また、請求項4に記載の車両用シートでは、1対のタッチセンサはシートクッションの上面に配設されている。これにより、操作スイッチを着座者の近くに配設することが可能となり、操作スイッチの操作性が向上する。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例および変形例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
<車両用シートの構成>
図1および図2に、本発明の実施例の車両用シート10を示す。車両用シート10は、車両の右側に配設される運転席である。車両用シート10は、運転者の臀部を支持するシートクッション12と、運転者の背部を支持するシートバック14と、シートバック14の上端に設けられて運転者の頭部を支持するヘッドレスト16と、シートクッション12の両側面を覆う1対のサイドシールド18,20とによって構成されている。車両用シート10は、電動で各種着座姿勢を調節することが可能なシート、所謂、パワーシートとされており、車両用シート10の前後方向における位置を調整するための操作スイッチ22が、サイドシールド18,20に設けられている。
図1および図2に、本発明の実施例の車両用シート10を示す。車両用シート10は、車両の右側に配設される運転席である。車両用シート10は、運転者の臀部を支持するシートクッション12と、運転者の背部を支持するシートバック14と、シートバック14の上端に設けられて運転者の頭部を支持するヘッドレスト16と、シートクッション12の両側面を覆う1対のサイドシールド18,20とによって構成されている。車両用シート10は、電動で各種着座姿勢を調節することが可能なシート、所謂、パワーシートとされており、車両用シート10の前後方向における位置を調整するための操作スイッチ22が、サイドシールド18,20に設けられている。
車両用シート10の前後方向における位置を変更させる機構としては、スライド機構30が採用されている。スライド機構30は、車両のフロアに固定されるロアレール32と、そのロアレール32に対してスライド可能に設けられたアッパレール34と、ロアレール32とアッパレール34とを相対的に移動させる電磁モータ(図3省略)36とを有しており、電磁モータ36の作動により車両用シート10を前後方向にスライドさせることが可能とされている。
車両用シート10を前後方向にスライドさせるための操作スイッチ22は、1対のサイドシールド18,20に配設された1対のタッチセンサ50,52によって構成されている。タッチセンサ50は、シートクッション12の右側の側面を覆うサイドシールド18の後端部に配設されており、タッチセンサ52は、シートクッション12の左側の側面を覆うサイドシールド20の前端部に配設されている。それぞれのタッチセンサ50,52の構造は、同じであることから、タッチセンサ52を代表して説明する。
タッチセンサ52は、サイドシールド20の側面に配設されたトップカバー60と、トップカバー60の内部に設けられる基板62とによって構成されている。基板62には、電極(図3参照)64が設けられており、電極64は、ユーザーの指等の入力媒体の接近により、静電容量の変化に依拠して、検出値を出力する構成とされている。これにより、タッチセンサ52は、入力媒体の接触若しくは接近を検出することが可能とされている。つまり、タッチセンサ52は、静電容量方式のタッチセンサとして機能している。
また、車両用シート10は、図3に示すように、制御装置70を備えている。制御装置70は、CPU,ROM,RAM等を備えたコンピュータを主体とするコントローラ72と、上記電磁モータ36の駆動回路74とを備えている。そのコントローラ72には、駆動回路74を介して、電磁モータ36が接続されており、スライド機構30の作動を制御することが可能とされている。また、コントローラ72には、タッチセンサ50,52の基板62が接続されており、電極64による検出値が、コントローラ72に入力され、各検出値に基づいて、スライド機構30の作動が制御される。
<スライド機構の作動>
車両用シート10では、着座者が両手で1対のタッチセンサ50を操作することで、スライド機構30の作動が制御される。具体的な操作手法について、以下に説明する。なお、1対のタッチセンサ50,52を区別する場合には、タッチセンサ50を第1タッチセンサ50と称し、タッチセンサ52を第2タッチセンサ52と称する場合がある。
車両用シート10では、着座者が両手で1対のタッチセンサ50を操作することで、スライド機構30の作動が制御される。具体的な操作手法について、以下に説明する。なお、1対のタッチセンサ50,52を区別する場合には、タッチセンサ50を第1タッチセンサ50と称し、タッチセンサ52を第2タッチセンサ52と称する場合がある。
例えば、車両用シート10を前方に向かってスライドさせる場合には、着座者は、両手を同時にサイドシールド18,20の側面に沿って後方から前方に向かって動かす。つまり、着座者の右手は、サイドシールド18の後端部から前端部に沿って移動し、左手は、サイドシールド20の後端部から前端部に沿って移動する。このため、着座者の右手は、まず、第1タッチセンサ50に接触若しくは接近し、コントローラ72に、図4(a)に示すように、第1タッチセンサ50による検出値が入力される。この際、着座者の左手は、サイドシールド18の後端部に位置しており、第2タッチセンサ52から離れている。
そして、着座者が両手を前方に向かって動かすと、着座者の右手は、第1タッチセンサ50から離間する。一方、着座者の左手は、第2タッチセンサ52に接触若しくは接近し、コントローラ72に、図4(a)に示すように、第2タッチセンサ52による検出値が入力される。その第2タッチセンサ52による検出値が入力された時間t2が、第1タッチセンサ50による検出値が入力された時間t1から設定時間以上経過していない場合、つまり、着座者が右手を第1タッチセンサ50に接触若しくは、接近させてから、設定時間内に、左手を第2タッチセンサ52に接触若しくは、接近させた場合に、電磁モータ36が駆動し、車両用シート10は、前方に向かってスライドする。そして、着座者が、左手を第2タッチセンサ52から離間させると、電磁モータ36が停止し、車両用シート10のスライドも停止する。つまり、着座者が、左手を第2タッチセンサ52に接触若しくは、接近させている間は、車両用シート10は、前方に向かってスライドし続ける。
一方、車両用シート10を後方に向かってスライドさせる場合には、着座者は、両手を同時にサイドシールド18,20の側面に沿って前方から後方に向かって動かす。このため、着座者の左手が、まず、第2タッチセンサ52に接触若しくは接近し、コントローラ72に、第2タッチセンサ52による検出値が入力される。この際、着座者の右手は、サイドシールド18の前端部に位置しており、第1タッチセンサ50から離れている。続けて、着座者が両手を後方に向かって動かすと、着座者の左手は、第2タッチセンサ52から離間する。一方、着座者の右手は、第1タッチセンサ50に接触若しくは接近し、コントローラ72に、第1タッチセンサ50による検出値が入力される。そして、着座者が左手を第2タッチセンサ52に接触若しくは、接近させてから、設定時間内に、右手を第1タッチセンサ50に接触若しくは、接近させた場合に、電磁モータ36が駆動し、車両用シート10は、後方に向かってスライドする。そして、着座者が、右手を第1タッチセンサ50から離間させると、電磁モータ36が停止し、車両用シート10のスライドも停止する。
このように、車両用シート10では、着座者が両手で1対のタッチセンサ50,52を操作することで、車両用シート10の位置調整が行われており、車両用シート10の意図しない動作を防止することが可能となっている。具体的には、例えば、車両用シート10の着座者、若しくは、他のシートの着座者が、第1タッチセンサ50に入力媒体を誤って接触若しくは、接近させた場合には、図4(b)に示すように、コントローラ72に、第1タッチセンサ50による検出値が入力される。ただし、車両用シート10をスライドさせる意図が無い場合には、通常、第2タッチセンサ52へ入力媒体を接触若しくは、接近させることはない。このため、電磁モータ36は駆動せず、車両用シート10はスライドしない。このように、車両用シート10では、意図しない動作を防止することが可能となっている。
また、車両用シート10では、第1タッチセンサ50がサイドシールド18の後端部に配設され、第2タッチセンサ52がサイドシールド20の前端部に配設されている。つまり、1対のタッチセンサ50,52が、車両の前後方向において異なる位置に配設されている。これにより、少ない数のタッチセンサによって、操作方向を認定することが可能となっている。具体的には、例えば、図5に示すように、サイドシールド18の前端部と後端部とに2個のタッチセンサ80,82を配設し、サイドシールド20の前端部と後端部とに2個のタッチセンサ84,86を配設した車両用シート88では、タッチセンサ80,82若しくは、タッチセンサ84,86の操作順によって、操作方向を容易に認定することが可能である。しかし、4個のタッチセンサを配設する必要があり、コスト的に不利である。
一方、車両用シート10では、上述したように、1対のタッチセンサ50,52が、車両の前後方向において異なる位置に配設されている。このため、着座者が、両手を同時に前方、若しくは、後方に向かって動かすことで、1対のタッチセンサ50,52の一方が操作された後に、他方が操作される。つまり、先に操作された一方のタッチセンサが、操作方向の上流側に位置し、後に操作された他方のタッチセンサが操作方向の下流側に位置する。このため、操作方向は、車両の前後方向での先に操作された一方のタッチセンサの配設位置から後に操作された他方のタッチセンサの配設位置に向かう方向となる。これにより、車両用シート10では、2個のタッチセンサ50,52により操作方向を認定することが可能となっており、コスト的に非常に有利である。
また、車両用シート10では、1対のタッチセンサ50,52が、車両の前後方向において重ならないように配設されている。このため、着座者が、両手を同時に前方、若しくは、後方に向かって動かした場合には、図4(a)に示すように、1対のタッチセンサ50,52の一方の検出値と他方の検出値とが同時に入力されることが無く、操作方向の認定が明確となる。これは、1対のタッチセンサ50,52の検出値が同時に入力される状態で、着座者が両手をタッチセンサ50,52から離間若しくは接近させた場合に、タッチセンサ50,52の操作順を確定し難くなるためである。
さらに言えば、車両用シート10では、タッチセンサ50は、ドアに近接するサイドシールド18の後端部に配設されている。これにより、車両用シート10への着座者が車両に乗降する際のタッチセンサ50による検出を抑制している。つまり、例えば、タッチセンサ50がサイドシールド18の前端部に配設されていると、着座者が車両に乗降する際にタッチセンサ50に足等が接触若しくは、接近する場合があるが、タッチセンサ50をサイドシールド18の後端部に配設することで、乗降時のタッチセンサ50による検出を抑制している。一方、タッチセンサ52は、センターコンソールボックスに近接するサイドシールド20の前端部に配設されている。これにより、センターコンソールボックスに邪魔されることなく、タッチセンサ52の配設スペースを確保することが可能となる。
<制御プログラム>
上述したスライド機構30の作動は、図6にフローチャートを制御プログラムが実行されることで行われる。制御プログラムは、制御装置70のコントローラ72に格納されており、そのコントローラ72において実行される。
上述したスライド機構30の作動は、図6にフローチャートを制御プログラムが実行されることで行われる。制御プログラムは、制御装置70のコントローラ72に格納されており、そのコントローラ72において実行される。
制御プログラムでは、ステップ1(以下、単に「S1」と略す。他のステップについても同様とする)において、コントローラ72が、第1タッチセンサ50からの検出値が入力されたか否かを判定する。第1タッチセンサ50からの検出値が入力されていない場合には、S2において、コントローラ72は、第2タッチセンサ52からの検出値が入力されたか否かを判定する。第2タッチセンサ52からの検出値が入力されていない場合には、制御プログラムの実行が終了する。一方、第2タッチセンサ52からの検出値が入力された場合には、S3において、コントローラ72は、第2タッチセンサ52による検出値が入力されてから設定時間内に、第1タッチセンサ50からの検出値が入力されたか否かを判定する。
設定時間内に第1タッチセンサ50からの検出値が入力されていない場合には、制御プログラムの実行が終了する。一方、設定時間内に第1タッチセンサ50からの検出値が入力された場合には、S4において、コントローラ72は、車両用シート10が後方へスライドするように、電磁モータ36の作動を制御する。次に、S5において、コントローラ72は、第1タッチセンサ50からの検出値が入力され続けているか否かを判定する。第1タッチセンサ50からの検出値が入力され続けている場合には、S4の処理が行われる。一方、第1タッチセンサ50からの検出値の入力が途絶えた場合には、S6において、コントローラ72は、電磁モータ36の作動を停止させ、車両用シート10のスライドを停止する。そして、制御プログラムの実行が終了する。
また、S1で第1タッチセンサ50からの検出値が入力されている場合には、S7において、コントローラ72は、第1タッチセンサ50による検出値が入力されてから設定時間内に、第2タッチセンサ52からの検出値が入力されたか否かを判定する。設定時間内に第2タッチセンサ52からの検出値が入力されていない場合には、制御プログラムの実行が終了する。一方、設定時間内に第2タッチセンサ52からの検出値が入力された場合には、S8において、コントローラ72は、車両用シート10が前方へスライドするように、電磁モータ36の作動を制御する。
次に、S9において、コントローラ72は、第2タッチセンサ52からの検出値が入力され続けているか否かを判定する。第2タッチセンサ52からの検出値が入力され続けている場合には、S8の処理が行われる。一方、第2タッチセンサ52からの検出値の入力が途絶えた場合には、S6において、コントローラ72は、電磁モータ36の作動を停止させ、車両用シート10のスライドを停止する。そして、制御プログラムの実行が終了する。
<変形例>
上記実施例の1対のタッチセンサ50,52は、車両の前後方向において重ならないように配設されているが、図7に示すように、1対のタッチセンサ90,92を、それらの少なくとも一部が車両の前後方向において重なるように配設することも可能である。ただし、着座者が、両手を同時に前方、若しくは、後方に向かって動かした場合に、1対のタッチセンサ90,92の検出値が同時に入力される場合があるため、1対のタッチセンサ90,92の車両の前後方向において重なる部分は少ないことが好ましい。
上記実施例の1対のタッチセンサ50,52は、車両の前後方向において重ならないように配設されているが、図7に示すように、1対のタッチセンサ90,92を、それらの少なくとも一部が車両の前後方向において重なるように配設することも可能である。ただし、着座者が、両手を同時に前方、若しくは、後方に向かって動かした場合に、1対のタッチセンサ90,92の検出値が同時に入力される場合があるため、1対のタッチセンサ90,92の車両の前後方向において重なる部分は少ないことが好ましい。
また、上記実施例および変形例の1対のタッチセンサ50,52,90,92は、サイドシールド18,20に配設されているが、図8に示すように、1対のタッチセンサ100,102をシートクッション12の上面に配設することも可能である。ただし、着座者の臀部が触れにくい箇所に配設する必要がある。
また、タッチセンサ100,102は、シートクッション12上に配設されることから、タッチセンサ100,102として、導電性を有する導電布を採用することが好ましい。詳しくは、導電布は、通電可能な導電糸が非導電性の布に縫着されたものであり、その導電糸により、導電性を有するものとされている。そして、導電布への入力媒体の接触若しくは、接近により、導電糸の静電容量が変化し、その静電容量の変化により、入力媒体の接近が検出される。これにより、導電布は、静電容量方式のタッチセンサとして機能する。
ちなみに、上記実施例および変形例において、車両用シート10は、車両用シートの一例である。シートクッション12は、シートクッションの一例である。操作スイッチ22は、操作スイッチの一例である。電磁モータ36は、アクチュエータの一例である。タッチセンサ50,52,90,92,100,102は、タッチセンサの一例である。制御装置70は、制御装置の一例である。
なお、本発明は、上記実施例および変形例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。具体的には、例えば、上記実施例および変形例において、操作スイッチ22によって操作される機構として、スライド機構30が採用されているが、他の種類の機構を採用することが可能である。具体的には、シートバックのシートクッションに対する傾斜角度を変更可能なリクライニング機構、着座者の腰の保持状態を調整可能なランバーサポート機構、車両用シートの高さを調整可能なリフター機構、シートクッションの前部のチルト量を変更可能なフロントチルト機構、シートクッションの前後方向の長さ,シートバックの中折れ角度,サイドサポートの折れ曲げ角度,ヘッドレストの傾斜角度等を変更するための機構等を採用することが可能である。
また、上記実施例および変形例では、タッチセンサとして、静電容量方式のタッチセンサが採用されているが、種々の方式のタッチセンサを採用することが可能である。具体的には、例えば、表面弾性波方式,抵抗膜方式,電磁誘導方式,赤外線方式等、種々の方式のタッチセンサを採用することが可能である。
10:車両用シート
12:シートクッション
22:操作スイッチ
36:電磁モータ(アクチュエータ)
50,52,90,92,100,102:タッチセンサ
70:制御装置
12:シートクッション
22:操作スイッチ
36:電磁モータ(アクチュエータ)
50,52,90,92,100,102:タッチセンサ
70:制御装置
Claims (4)
- 車両用シートの少なくとも一部を所定の方向に動作させるアクチュエータと、
そのアクチュエータを操作するための操作スイッチと
を備えた車両用シートであって、
前記操作スイッチは、
入力媒体の接触・接近を検出する1対のタッチセンサを有し、
それら1対のタッチセンサは、
着座者の両側方に配設されるとともに、前記所定の方向において異なる位置に配設されたことを特徴とする車両用シート。 - 当該車両用シートは、
前記アクチュエータの作動を制御する制御装置を備え、
その制御装置は、
入力媒体の接触・接近が前記1対のタッチセンサのうちの一方のタッチセンサによって検出され、その検出から設定時間内に、他方のタッチセンサによって入力媒体の接触・接近が検出された場合に、前記所定の方向での前記一方のタッチセンサの配設位置から前記他方のタッチセンサの配設位置に向かって車両用シートの前記少なくとも一部が動作するように、前記アクチュエータの作動を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。 - 前記1対のタッチセンサは、
前記所定の方向において重ならないように配設されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用シート。 - 前記1対のタッチセンサは、
当該車両用シートを構成するシートクッションの上面に配設されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の車両用シート。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101593813B1 (ko) | 2014-08-01 | 2016-02-15 | 현대다이모스(주) | 차량용 시트조작장치 |
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