JP2011201379A - パワー作動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作の意図があるときのみ指などの操作者の動きを検出して車両用シートを作動させることにより装置の誤作動を防止する。
【解決手段】スイッチ操作に応じてモータによって車両用シートを作動させるシートスライド装置において、スイッチとして、シートスライド方向に沿って操作検出域を備える操作センサA,Bを一対設け、該一対の操作センサが同時期に、また同方向に操作されたことを判定する判定手段を備え、該判定手段によって一対の操作センサが同時期に、かつ同方向に操作されたと判定されると、モータ22によって同方向に車両用シートを作動させる作動手段を備える。一対の操作センサが同時期に、かつ同方向に操作されたことを判定することにより車両用シートを作動させるので、意に反してセンサを操作して車両用シートを作動させてしまうことは殆どなく、誤作動を防止できる。
【選択図】図7
【解決手段】スイッチ操作に応じてモータによって車両用シートを作動させるシートスライド装置において、スイッチとして、シートスライド方向に沿って操作検出域を備える操作センサA,Bを一対設け、該一対の操作センサが同時期に、また同方向に操作されたことを判定する判定手段を備え、該判定手段によって一対の操作センサが同時期に、かつ同方向に操作されたと判定されると、モータ22によって同方向に車両用シートを作動させる作動手段を備える。一対の操作センサが同時期に、かつ同方向に操作されたことを判定することにより車両用シートを作動させるので、意に反してセンサを操作して車両用シートを作動させてしまうことは殆どなく、誤作動を防止できる。
【選択図】図7
Description
本発明は、スイッチ操作に応じてアクチュエータによって被作動体を作動させるパワー作動装置に関する。
感圧スイッチのようなタッチセンサに指で触れることにより車両のサイドウインドウのような被作動体を作動させるものが特許文献1に開示されている。
この装置は、例えばサイドウインドウの開閉方向に沿って操作検出域を備えるタッチセンサに対し、サイドウインドウが閉じる方向に指を移動させながら触れると、その指の動きをタッチセンサが感知してサイドウインドウを閉じるように構成されている。反対方向に指を動かせばサイドウインドウが開くように構成されている。
この装置は、例えばサイドウインドウの開閉方向に沿って操作検出域を備えるタッチセンサに対し、サイドウインドウが閉じる方向に指を移動させながら触れると、その指の動きをタッチセンサが感知してサイドウインドウを閉じるように構成されている。反対方向に指を動かせばサイドウインドウが開くように構成されている。
しかし、かかる装置では意図せずタッチセンサに指が触れたときに指の動きがサイドウインドウを開または閉する方向に動かされることもあり、装置を誤作動させてしまう恐れがある。
本発明は、このような問題に鑑み、操作の意図があるときのみ指などの操作者の動きを検出して被作動体を作動させることにより装置の誤作動を防止することを課題とする。
本発明は、このような問題に鑑み、操作の意図があるときのみ指などの操作者の動きを検出して被作動体を作動させることにより装置の誤作動を防止することを課題とする。
本発明の第1発明は、スイッチ操作に応じてアクチュエータによって被作動体を作動させるパワー作動装置において、前記スイッチとして、被作動体の作動方向に沿って操作検出域を備える操作センサを一対設け、該一対の操作センサが同時期に、また同方向に操作されたことを判定する判定手段を備え、該判定手段によって前記一対の操作センサが同時期に、かつ同方向に操作されたと判定されると、アクチュエータによって同方向に被作動体を作動させる作動手段を備えることを特徴とするパワー作動装置である。
第1発明によれば、一対の操作センサが同時期に、かつ同方向に操作されたことを判定することにより被作動体を作動させるので、意に反してセンサを操作して被作動体を作動させてしまうことは殆どなく、誤作動を防止できる。ここで、一対の操作センサが同時期に操作とは所定範囲内の時間差で操作されることを意味し、一対の操作センサが同方向に操作とは所定範囲内の角度差で操作されることを意味する。
操作の意図を確認する手段としては、操作スイッチの他に意思確認スイッチを設けることが考えられる。しかし、意思確認スイッチが単純なものであると、誤作動の可能性を排除できない。一方、意思確認スイッチの操作を複雑なものとすると、誤作動の可能性は少なくできるものの操作が判り難くなる。従って、意思確認スイッチとしては、確実に意思を反映したもので、しかも判り易い操作であることが望ましい。その点で第1発明では、意思確認スイッチとしては本来の操作スイッチの操作と同じ操作が同時に行われるものとしたので上記の相反する課題を同時に解決している。
第1発明によれば、一対の操作センサが同時期に、かつ同方向に操作されたことを判定することにより被作動体を作動させるので、意に反してセンサを操作して被作動体を作動させてしまうことは殆どなく、誤作動を防止できる。ここで、一対の操作センサが同時期に操作とは所定範囲内の時間差で操作されることを意味し、一対の操作センサが同方向に操作とは所定範囲内の角度差で操作されることを意味する。
操作の意図を確認する手段としては、操作スイッチの他に意思確認スイッチを設けることが考えられる。しかし、意思確認スイッチが単純なものであると、誤作動の可能性を排除できない。一方、意思確認スイッチの操作を複雑なものとすると、誤作動の可能性は少なくできるものの操作が判り難くなる。従って、意思確認スイッチとしては、確実に意思を反映したもので、しかも判り易い操作であることが望ましい。その点で第1発明では、意思確認スイッチとしては本来の操作スイッチの操作と同じ操作が同時に行われるものとしたので上記の相反する課題を同時に解決している。
本発明の第2発明は、第1発明のパワー作動装置において、前記被作動体は車両用シートであり、前記一対の操作センサは車両用シートの作動方向の両側部における操作を検出するように配置されていることを特徴とするパワー作動装置である。
第2発明によれば、シートの両側部をシートを動かしたい方向へ指などで操作することによりシートを作動させるので、あたかもシートを持って操作するようなイメージでシートを作動させることができる。そのため、誤作動を防止できるとともに、操作が判り易く、操作性が良い。一方、一対の操作センサが車両用シートの両側部にあるため一対の操作センサ間の距離が子供にとっては大きく離れており、子供がいたずらで車両用シートを操作することを防止できる。また、一対の操作センサを両手で操作しないとシートを作動させることができないため、運転者は車両運転中に操作することができず、安全運転に資することができる。
第2発明によれば、シートの両側部をシートを動かしたい方向へ指などで操作することによりシートを作動させるので、あたかもシートを持って操作するようなイメージでシートを作動させることができる。そのため、誤作動を防止できるとともに、操作が判り易く、操作性が良い。一方、一対の操作センサが車両用シートの両側部にあるため一対の操作センサ間の距離が子供にとっては大きく離れており、子供がいたずらで車両用シートを操作することを防止できる。また、一対の操作センサを両手で操作しないとシートを作動させることができないため、運転者は車両運転中に操作することができず、安全運転に資することができる。
本発明の第3発明は、第1又は第2発明のパワー作動装置において、前記作動手段はアクチュエータによって被作動体を作動させた後、一対の操作センサのうち少なくとも一方の操作が解除されるまで作動を継続させることを特徴とするパワー作動装置である。
第3発明によれば、上記第1発明及び第2発明に比べて更に誤作動防止をより確実にすることができる。即ち、上記判定手段により瞬間的に前記一対の操作センサが同時期に、かつ同方向に操作されたと判定され、作動手段により被作動体を作動させたとしても、一対の操作センサが揃って操作され続けない限り被作動体の作動は継続されないため、判定手段が誤作動を意思に基づく操作と誤判定したとしても、一対の操作センサが揃って操作され続けなければ直ちに被作動体の作動を停止することができる。
第3発明によれば、上記第1発明及び第2発明に比べて更に誤作動防止をより確実にすることができる。即ち、上記判定手段により瞬間的に前記一対の操作センサが同時期に、かつ同方向に操作されたと判定され、作動手段により被作動体を作動させたとしても、一対の操作センサが揃って操作され続けない限り被作動体の作動は継続されないため、判定手段が誤作動を意思に基づく操作と誤判定したとしても、一対の操作センサが揃って操作され続けなければ直ちに被作動体の作動を停止することができる。
本発明の一実施形態として、車両用シート(本発明の被作動体に相当)に本発明を適用した場合について図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、車両用シート10は、主にシートクッション12、シートバック14、及びヘッドレスト16から構成され、シートクッション12の左右両側のサイドシールド11表面に操作センサとしてのタッチセンサA,Bが設けられている。また、シートバック14のバックボード13の左右両側にも操作センサとしてのタッチセンサC,Dが設けられている。タッチセンサA,Bはシートクッション12の前後長の略中央で、且つサイドシールド11の上下幅の略中央に配置されている。また、タッチセンサC,Dは、シートバック14の上下長の下から3分の1程度の位置で、且つシートバック14の前後幅の略中央に配置されている。従って、各タッチセンサA〜Dは、シートに着座した乗員が両手を自然に下ろした状態で無理なく操作できる位置に配置されている。タッチセンサA,Bはシートの前後スライド調整を行うための操作センサとされ、タッチセンサC,Dはシートバック14のリクライニング角度調整を行うための操作センサとされる。
各タッチセンサA〜Dは、公知の静電容量式センサであり、センサ表面を押圧することにより当該部分にある電極間の静電容量が他の部分に比べて変化し、それにより押圧操作を検出するもので、図4に示すように表面を多数の領域に分割されており、押圧する操作領域を移動することにより操作方向を検出可能にしている。このタッチセンサA〜Dとしては、公知の各種方式のものが採用可能であり、例えば、抵抗方式、赤外線方式、画像解析方式でも良い。抵抗方式は、センサ表面を押圧することにより当該部分にある電極間の電気抵抗が他の部分に比べて変化し、それにより押圧操作を検出するものであり、上述の静電容量式センサの場合と同様にセンサ表面が複数の領域に分割される。赤外線方式は、上記タッチセンサに相当する部分に指があることを検出するように、赤外線用ホトカプラを設置するものであり、操作方向を検出するためには、その操作方向に沿って複数の赤外線用ホトカプラが配置される。画像解析方式は、上記タッチセンサに相当する部分にある指を撮影して、その映像信号を解析して操作状態を検出するものである。
図1及び図2に示すように、車両用シート10は、主にシートクッション12、シートバック14、及びヘッドレスト16から構成され、シートクッション12の左右両側のサイドシールド11表面に操作センサとしてのタッチセンサA,Bが設けられている。また、シートバック14のバックボード13の左右両側にも操作センサとしてのタッチセンサC,Dが設けられている。タッチセンサA,Bはシートクッション12の前後長の略中央で、且つサイドシールド11の上下幅の略中央に配置されている。また、タッチセンサC,Dは、シートバック14の上下長の下から3分の1程度の位置で、且つシートバック14の前後幅の略中央に配置されている。従って、各タッチセンサA〜Dは、シートに着座した乗員が両手を自然に下ろした状態で無理なく操作できる位置に配置されている。タッチセンサA,Bはシートの前後スライド調整を行うための操作センサとされ、タッチセンサC,Dはシートバック14のリクライニング角度調整を行うための操作センサとされる。
各タッチセンサA〜Dは、公知の静電容量式センサであり、センサ表面を押圧することにより当該部分にある電極間の静電容量が他の部分に比べて変化し、それにより押圧操作を検出するもので、図4に示すように表面を多数の領域に分割されており、押圧する操作領域を移動することにより操作方向を検出可能にしている。このタッチセンサA〜Dとしては、公知の各種方式のものが採用可能であり、例えば、抵抗方式、赤外線方式、画像解析方式でも良い。抵抗方式は、センサ表面を押圧することにより当該部分にある電極間の電気抵抗が他の部分に比べて変化し、それにより押圧操作を検出するものであり、上述の静電容量式センサの場合と同様にセンサ表面が複数の領域に分割される。赤外線方式は、上記タッチセンサに相当する部分に指があることを検出するように、赤外線用ホトカプラを設置するものであり、操作方向を検出するためには、その操作方向に沿って複数の赤外線用ホトカプラが配置される。画像解析方式は、上記タッチセンサに相当する部分にある指を撮影して、その映像信号を解析して操作状態を検出するものである。
各タッチセンサA〜Dは、図3のようにアクチュエータである電動モータ22、24を作動制御する電気回路20に接続されている。電気回路20は、マイクロコンピュータを中心に構成されており、マイクロコンピュータによる制御内容は図6のフローチャートに示されたものとされている。
以下、このフローチャートに従って、制御内容と共にタッチセンサA,Bによる車両用シート10の前後スライド操作について説明する。この場合の操作は、図7のようにシートクッション12の両側に配置されたタッチセンサA,B表面上を左右の手の指で押圧しながら後方から前方へ、又は前方から後方へ指を移動させて行われる。
まず、ステップ31では、タッチセンサA,Bのいずれかが操作されたか否かが判断される。タッチセンサA,Bのいずれかの操作が検出されてステップ31が肯定判断されると、次にステップ32で一定時間、例えば1秒以内に他方のタッチセンサが操作されたか否かが判断される。即ち、ステップ31でタッチセンサAの操作が検出されたとすると、ステップ32ではタッチセンサBが一定時間以内に操作されたか否かが判断される。ステップ32も肯定判断されると、両方のタッチセンサA,Bが共に同時期に操作されていることになるので、ステップ33では、両タッチセンサA,Bの操作方向が互いに一致しているか、即ち同方向か否かが判断される。このとき、操作方向は所定角度内なら互いに角度差があっても一致と判断され、図10に示すように両タッチセンサA,Bの操作方向の角度差Δθが、例えば30度以内なら操作方向は一致と判断される。ステップ33が肯定判断されると、ステップ34においてシート10が作動される。即ち、タッチセンサA,Bが操作された方向にモータ22が作動し、シート10が前後のうち操作された方向に移動する。次にステップ35ではタッチセンサA,Bが共に操作されているか否かが判断される。両タッチセンサA,Bの操作が継続していればモータ22は作動を継続し、シート10も移動し続ける。タッチセンサA,Bのうちいずれか、若しくは両方の操作が終了すると、ステップ35は否定判断されて、ステップ36においてシート10の移動は停止される。
ここで、ステップ31〜33の処理は本発明の判定手段に相当し、ステップ34〜36の処理は本発明の作動手段に相当する。
このように両手でシートクッション12を挟むようにして、その手を後方から前方へ、又は前方から後方へ移動させることによりシート10を同方向にスライド動作させることができる。片手だけの操作ではなく両手操作によりスライド動作させるようにしたので、意に反してシート10がスライド動作されてしまう誤作動を防止することができる。しかも、あたかもシート10を持って操作するようなイメージでシート10を作動させることができるため、操作が判り易く、操作性が良い。一方、タッチセンサA,Bがシートクッション12の両側にあり、タッチセンサA,B間の距離が子供にとっては大きく離れているため、子供がいたずらで車両用シート10を操作することを防止できる。また、タッチセンサA,Bを両手で操作しないとシート10を作動させることができないため、運転者は車両運転中に操作することができず、安全運転に資することができる。
以下、このフローチャートに従って、制御内容と共にタッチセンサA,Bによる車両用シート10の前後スライド操作について説明する。この場合の操作は、図7のようにシートクッション12の両側に配置されたタッチセンサA,B表面上を左右の手の指で押圧しながら後方から前方へ、又は前方から後方へ指を移動させて行われる。
まず、ステップ31では、タッチセンサA,Bのいずれかが操作されたか否かが判断される。タッチセンサA,Bのいずれかの操作が検出されてステップ31が肯定判断されると、次にステップ32で一定時間、例えば1秒以内に他方のタッチセンサが操作されたか否かが判断される。即ち、ステップ31でタッチセンサAの操作が検出されたとすると、ステップ32ではタッチセンサBが一定時間以内に操作されたか否かが判断される。ステップ32も肯定判断されると、両方のタッチセンサA,Bが共に同時期に操作されていることになるので、ステップ33では、両タッチセンサA,Bの操作方向が互いに一致しているか、即ち同方向か否かが判断される。このとき、操作方向は所定角度内なら互いに角度差があっても一致と判断され、図10に示すように両タッチセンサA,Bの操作方向の角度差Δθが、例えば30度以内なら操作方向は一致と判断される。ステップ33が肯定判断されると、ステップ34においてシート10が作動される。即ち、タッチセンサA,Bが操作された方向にモータ22が作動し、シート10が前後のうち操作された方向に移動する。次にステップ35ではタッチセンサA,Bが共に操作されているか否かが判断される。両タッチセンサA,Bの操作が継続していればモータ22は作動を継続し、シート10も移動し続ける。タッチセンサA,Bのうちいずれか、若しくは両方の操作が終了すると、ステップ35は否定判断されて、ステップ36においてシート10の移動は停止される。
ここで、ステップ31〜33の処理は本発明の判定手段に相当し、ステップ34〜36の処理は本発明の作動手段に相当する。
このように両手でシートクッション12を挟むようにして、その手を後方から前方へ、又は前方から後方へ移動させることによりシート10を同方向にスライド動作させることができる。片手だけの操作ではなく両手操作によりスライド動作させるようにしたので、意に反してシート10がスライド動作されてしまう誤作動を防止することができる。しかも、あたかもシート10を持って操作するようなイメージでシート10を作動させることができるため、操作が判り易く、操作性が良い。一方、タッチセンサA,Bがシートクッション12の両側にあり、タッチセンサA,B間の距離が子供にとっては大きく離れているため、子供がいたずらで車両用シート10を操作することを防止できる。また、タッチセンサA,Bを両手で操作しないとシート10を作動させることができないため、運転者は車両運転中に操作することができず、安全運転に資することができる。
以上の図6のフローチャートでは、タッチセンサA,Bの操作に基づくシートの前後スライドについて説明したが、タッチセンサC,Dの操作に基づくシートバック14のリクライニング操作の場合も、図6のフローチャートにおけるタッチセンサA,BがタッチセンサC,Dに、また前後スライド用モータ22がリクライニング用モータ24に代わるのみで他は同様である。よって、タッチセンサC,Dの操作に基づくシートバック14のリクライニング操作についての説明は省略する。
なお、図示はしてないが、車両用シートの位置調整機能としては、上述の前後スライド、リクライニングの他に、フロントチルト(シートクッション12前部の上下調整)、リヤバーチカル(シートクッション12後部の上下調整)などがあるので、これらの操作にも本発明を適用することができる。
なお、図示はしてないが、車両用シートの位置調整機能としては、上述の前後スライド、リクライニングの他に、フロントチルト(シートクッション12前部の上下調整)、リヤバーチカル(シートクッション12後部の上下調整)などがあるので、これらの操作にも本発明を適用することができる。
ここまでの説明ではタッチセンサA〜Dとして一つの操作面が多数に分割されたタイプのものとしたが、図5及び図8に示すように複数のタッチセンサを検出すべき操作方向に並べて配置するタイプのものも採用可能である。図5及び図8は前後方向に二つのタッチセンサA1、A2を並べたものである。上述のタッチセンサA,Bの場合と同様、シートクッション12やシートバック14の反対側面にはタッチセンサB1,B2が配置されている。但し、図8においてはシートバック14の側面のタッチセンサの記載は省略している。この場合、二つのタッチセンサA1、A2(B1、B2)は互いに物理的に離されているため、指による操作途中に僅かながら段差があって操作性が悪いと感じさせることがある。その対策として二つのタッチセンサA1、A2(B1、B2)間に上記段差を埋めるように各タッチセンサと同じ厚さのスペーサを挟むことができる。そのようにすることにより操作性を改善できる。
図5のタッチセンサA1、A2,B1、B2の操作によるシートの作動について図9のタイムチャートに基づいて、図6のフローチャートと対応させながら説明する。但し、このフローチャートを見る場合は、タッチセンサA1、A2のいずれかが操作されていればタッチセンサAが操作されているものとし、タッチセンサB1、B2のいずれかが操作されていればタッチセンサBが操作されているものとする。また、タッチセンサA1、A2,B1、B2の操作は、図7の場合と同様にシートクッション12の両側に配置されたタッチセンサA1、A2,B1、B2表面上を押圧しながら後方から前方へ移動させて行われるものとする。
図9のt1のタイミングでタッチセンサA1が操作され、またt2のタイミングでタッチセンサB1が操作され、更にt5のタイミングでタッチセンサA2が操作されると、図6のフローチャートのステップ31が肯定判断される。次にt6のタイミングでタッチセンサB2が操作され、t5とt6との時間差TCが一定時間以内なら、ステップ32が肯定判断される。次のステップ33は、図5のタッチセンサA1、A2,B1、B2を採用した場合には省略される。なぜなら2つのタッチセンサA1、A2及びB1、B2は、共に同一方向に配列されており、タッチセンサA1の操作後にタッチセンサA2が操作され、且つタッチセンサB1の操作後にタッチセンサB2が操作されたときには、誤操作ではなく操作者の意思に基づく操作と判断できる。従って、タッチセンサA1,B1が略同時に操作され、続いてタッチセンサA2,B2が操作されれば意思に基づく操作として、t6のタイミングでステップ34においてシートを作動させる。t7のタイミングでタッチセンサA2の操作が終了し、t8のタイミングでタッチセンサB2の操作が終了すると、ステップ36においてシートの作動は停止される。図6のフローチャートのステップ35ではタッチセンサA,Bの両方が操作されていることを条件としてシートの作動を継続したが、図9のタイムチャートで示した例ではタッチセンサA2かタッチセンサB2のどちらかが操作されている間はシートの作動を継続するように構成されている。従って、この場合の図6のステップ35は『「タッチセンサA2=ON」OR「タッチセンサB2=ON」』とされている。
上記説明ではステップ32における一定時間を時間差TCによって判断したが、t1とt2の時間差TA又はt3とt4の時間差TB、若しくはTA、TB、TCの合計時間、又は平均時間によって判断しても良い。
図5のタッチセンサA1、A2,B1、B2の操作によるシートの作動について図9のタイムチャートに基づいて、図6のフローチャートと対応させながら説明する。但し、このフローチャートを見る場合は、タッチセンサA1、A2のいずれかが操作されていればタッチセンサAが操作されているものとし、タッチセンサB1、B2のいずれかが操作されていればタッチセンサBが操作されているものとする。また、タッチセンサA1、A2,B1、B2の操作は、図7の場合と同様にシートクッション12の両側に配置されたタッチセンサA1、A2,B1、B2表面上を押圧しながら後方から前方へ移動させて行われるものとする。
図9のt1のタイミングでタッチセンサA1が操作され、またt2のタイミングでタッチセンサB1が操作され、更にt5のタイミングでタッチセンサA2が操作されると、図6のフローチャートのステップ31が肯定判断される。次にt6のタイミングでタッチセンサB2が操作され、t5とt6との時間差TCが一定時間以内なら、ステップ32が肯定判断される。次のステップ33は、図5のタッチセンサA1、A2,B1、B2を採用した場合には省略される。なぜなら2つのタッチセンサA1、A2及びB1、B2は、共に同一方向に配列されており、タッチセンサA1の操作後にタッチセンサA2が操作され、且つタッチセンサB1の操作後にタッチセンサB2が操作されたときには、誤操作ではなく操作者の意思に基づく操作と判断できる。従って、タッチセンサA1,B1が略同時に操作され、続いてタッチセンサA2,B2が操作されれば意思に基づく操作として、t6のタイミングでステップ34においてシートを作動させる。t7のタイミングでタッチセンサA2の操作が終了し、t8のタイミングでタッチセンサB2の操作が終了すると、ステップ36においてシートの作動は停止される。図6のフローチャートのステップ35ではタッチセンサA,Bの両方が操作されていることを条件としてシートの作動を継続したが、図9のタイムチャートで示した例ではタッチセンサA2かタッチセンサB2のどちらかが操作されている間はシートの作動を継続するように構成されている。従って、この場合の図6のステップ35は『「タッチセンサA2=ON」OR「タッチセンサB2=ON」』とされている。
上記説明ではステップ32における一定時間を時間差TCによって判断したが、t1とt2の時間差TA又はt3とt4の時間差TB、若しくはTA、TB、TCの合計時間、又は平均時間によって判断しても良い。
本発明は、上記実施形態で説明した外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、実施形態として本発明を車両用シートに適用した場合を説明したが、車両用のサンルーフやサンシェードの開閉装置に適用できる。また、車両用以外でもスイッチ操作に応じてアクチュエータによって被作動体を作動させるパワー作動装置であれば広く適用できる。更に、アクチュエータとしては電動モータのみでなく、油圧シリンダ、電磁ソレノイドなどでも良い。
10 車両用シート(被作動体)
12 シートクッション
14 シートバック
20 制御回路
22、24 電動モータ(アクチュエータ)
A、B、C、D、A1、A2、B1、B2 タッチセンサ(操作センサ)
12 シートクッション
14 シートバック
20 制御回路
22、24 電動モータ(アクチュエータ)
A、B、C、D、A1、A2、B1、B2 タッチセンサ(操作センサ)
Claims (2)
- スイッチ操作に応じてアクチュエータによって被作動体を作動させるパワー作動装置において、前記スイッチとして、被作動体の作動方向に沿って操作検出域を備える操作センサを一対設け、該一対の操作センサが同時期に、また同方向に操作されたことを判定する判定手段を備え、該判定手段によって前記一対の操作センサが同時期に、かつ同方向に操作されたと判定されると、アクチュエータによって同方向に被作動体を作動させる作動手段を備えることを特徴とするパワー作動装置。
- 請求項1のパワー作動装置において、前記被作動体は車両用シートであり、前記一対の操作センサは車両用シートの作動方向の両側部における操作を検出するように配置されていることを特徴とするパワー作動装置。
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