JP2015202831A - シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性を向上させたシート装置を提供する。【解決手段】シート装置1は、複数の調整可能箇所ごとに調整機構が配置されたシート10と、シート10に配置され、操作者のジェスチャを検出して検出情報S2を出力するジェスチャ検出部20と、取得した検出情報S2に基づいてジェスチャで指示された調整可能箇所と調整量とを判定し、ジェスチャで指示された調整可能箇所に対応する調整機構を調整量に基づいて制御する制御部24と、を備えて概略構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、シート装置に関する。
従来の技術として、操作者が座るクッション部と、クッション部に対して傾斜可能に連結された背もたれと、背もたれに配置されたヘッドレストと、各部位の作動を操作可能なスイッチ装置と、を備えた電動シートが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この電動シートは、スイッチ装置になされた操作に基づくモータの駆動に応じて、電動シートを前後方向にスライドさせたり、背もたれの傾斜角度を調整したり、クッション部の高さを調整したり、ヘッドレストの上下高さを調整したりすることができるので、操作者に適したシートポジションに調整することができる。
特開2008−260444号公報
しかし、従来の電動シートは、シートポジションを調整する際、調整したい部位を駆動するためのスイッチを選択し、予め定められた方法でスイッチを操作する必要があり、直感的に操作することが困難で操作性が良くなかった。
従って、本発明の目的は、操作性を向上させたシート装置を提供することにある。
本発明の一態様は、複数の調整可能箇所ごとに調整機構が配置されたシートと、シートに配置され、操作者のジェスチャを検出して検出情報を出力するジェスチャ検出部と、取得した検出情報に基づいてジェスチャで指示された調整可能箇所と調整量とを判定し、ジェスチャで指示された調整可能箇所に対応する調整機構を調整量に基づいて制御する制御部と、を備えたシート装置を提供する。
本発明によれば、操作性を向上させることができる。
図1(a)は、第1の実施の形態に係るシート装置が配置された車両内部の概略図であり、図1(b)は、シート装置の概略図である。 図2は、第1の実施の形態に係るシート装置のブロック図である。 図3(a)は、第1の実施の形態に係るシート装置が電磁気的に接続される車両通信システムのブロック図であり、図3(b)は、シート装置の調整可能箇所を示したシート画像の概略図である。 図4(a)及び図4(b)は、第1の実施の形態に係るシート装置のジェスチャによるシートクッションの前後方向の調整を説明するための概略図であり、図4(c)は、シートクッションの前端部の上下方向の調整を説明するための概略図であり、図4(d)は、リクライニング角度の調整を説明するための概略図である。 図5(a)及び図5(b)は、第1の実施の形態に係るシート装置のジェスチャによるシートクッションの上下方向の調整を説明するための概略図であり、図5(c)は、ランバーサポートの前後上下方向の調整を説明するための概略図であり、図5(d)は、ヘッドレストの上下方向の調整を説明するための概略図である。 図6は、第1の実施の形態に係るシート装置の動作に関するフローチャートである。 図7は、第2の実施の形態に係るシート装置の概略図である。 図8は、第2の実施の形態に係るシート装置のブロック図である。 図9は、第2の実施の形態に係るシート装置が有するテーブルの概略図である。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係るシート装置は、複数の調整可能箇所ごとに調整機構が配置されたシートと、シートに配置され、操作者のジェスチャを検出して検出情報を出力するジェスチャ検出部と、取得した検出情報に基づいてジェスチャで指示された調整可能箇所と調整量とを判定し、ジェスチャで指示された調整可能箇所に対応する調整機構を調整量に基づいて制御する制御部と、を備えて概略構成されている。
このシート装置は、ジェスチャで指示された調整可能箇所と調整量とに基づいて該当する調整機構を制御するので、調整機構を制御するスイッチ等を操作する場合と比べて、スイッチを探したり、スイッチごとの操作方法を覚えたりする必要がなく、操作が直感的となって操作性が向上する。
[第1の実施の形態]
(シート装置1の全体構成)
図1(a)は、第1の実施の形態に係るシート装置が配置された車両内部の概略図であり、図1(b)は、シート装置の概略図である。図2は、第1の実施の形態に係るシート装置のブロック図である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また図2、図3(a)及び図8では、主な信号や情報の流れを矢印で示している。
このシート装置1は、図1(a)に示すように、車両5に配置されている。このシート装置1は、主に、車両5の運転席として用いられるが、助手席にも用いられても良い。
シート装置1は、複数の調整可能箇所ごとに調整機構が配置されたシート10と、シート10に配置され、操作者のジェスチャを検出して検出情報Sを出力するジェスチャ検出部20と、取得した検出情報Sに基づいてジェスチャで指示された調整可能箇所と調整量とを判定し、ジェスチャで指示された調整可能箇所に対応する調整機構を調整量に基づいて制御する制御部24と、を備えて概略構成されている。
またシート装置1は、制御部24が、ジェスチャを受け付けたことを、ジェスチャで指示された調整可能箇所を振動させて報知するように構成されている。
上述の調整可能箇所とは、一例として、シートクッション11の座面部11a、シートクッション11の前端部11b、シートバック12のサイドサポート部121、シートバック12のランバーサポート123、及びヘッドレスト13である。またシート装置1は、シートクッション11の前後上下方向の位置、及びシートクッション11とシートバック12との角度(リクライニング角度)が、調整可能である。
また上述の調整機構とは、例えば、図2に示すように、スライド調整機構102、フロントバーチカル調整機構104、リフター調整機構106、クッション長調整機構108、ランバーサポート前後調整機構110、ランバーサポート上下調整機構112、サイドサポート調整機構114、リクライニング調整機構116及びヘッドレスト調整機構118である。なお調整機構は、これらに限定されない。
さらに調整量とは、例えば、手の移動量であり、手の回転量である。この手の回転量とは、一例として、仮想的なつまみを回転させるジェスチャが行われた場合、この仮想的なつまみの回転量である。
(シート10の構成)
シート10は、図1(b)に示すように、乗員(操作者)が着座するシートクッション11と、シートクッション11に対して傾倒可能に連結されたシートバック12と、シートバック12に配置されたヘッドレスト13と、を備えている。
シートクッション11は、乗員が着座する座面部11aが浅い凹形状を有し、乗員の下半身を保持するように構成されている。この座面部11aは、例えば、シートバック12の表面、及び後述するヘッドレスト13の表面と同様に、革張り又は布張りがなされている。
またシートクッション11は、座面部11aの側面を囲むように側面部11cが設けられている。この側面部11cは、例えば、樹脂材料を用いて形成されている。
シートクッション11は、図1(b)に示すように、車両5の床に取り付けられたシートレール16に案内されて、車両5の前後方向(矢印A方向)に移動するように構成されている。このシートクッション11のシートレール16に沿った移動は、駆動モータ101によるスライド調整機構102の駆動により行われる。
スライド調整機構102は、シートクッション11の下部に配置されている。このスライド調整機構102は、駆動モータ101により駆動されてシートクッション11、すなわちシート10をシートレール16に沿った前後方向に移動させるように構成されている。駆動モータ101は、制御部24から出力される駆動信号Sにより、出力軸が正逆回転するように構成されている。この出力軸は、スライド調整機構102に接続されている。
またシートクッション11は、前端部11bが上下方向(矢印B方向)に移動するように構成されている。この前端部11bの上下方向の移動は、駆動モータ103によるフロントバーチカル調整機構104の駆動により行われる。
フロントバーチカル調整機構104は、シートクッション11の内部に配置されている。このフロントバーチカル調整機構104は、駆動モータ103により駆動されてシートクッション11の前端部11bを上下方向に移動させるように構成されている。駆動モータ103は、制御部24から出力される駆動信号Sにより、出力軸が正逆回転するように構成されている。この出力軸は、フロントバーチカル調整機構104に接続されている。
さらにシートクッション11は、全体が上下方向(矢印C方向)に移動するように構成されている。このシートクッション11の上下方向の移動は、駆動モータ105によるリフター調整機構106の駆動により行われる。
リフター調整機構106は、シートクッション11の内部に配置されている。このリフター調整機構106は、駆動モータ105により駆動されてシートクッション11を上下方向に移動させるように構成されている。駆動モータ105は、制御部24から出力される駆動信号Sにより、出力軸が正逆回転するように構成されている。この出力軸は、リフター調整機構106に接続されている。
またさらにシートクッション11は、座面部11aの前後方向(矢印D方向)の長さが変わるように構成されている。このシートクッション11の前後方向の長さは、駆動モータ107によるクッション長調整機構108の駆動により行われる。
クッション長調整機構108は、シートクッション11の内部に配置されている。このクッション長調整機構108は、駆動モータ107により駆動されてシートクッション11の長さを前後方向に変えるように構成されている。駆動モータ107は、制御部24から出力される駆動信号Sにより、出力軸が正逆回転するように構成されている。この出力軸は、クッション長調整機構108に接続されている。
シートバック12は、乗員の上半身を保持するものであり、乗員の背中が接触する背面部120と、背面部120の両端部に設けられ、乗員の上半身を包み込むように保持するサイドサポート部121と、を備えている。
このシートバック12は、乗員の腰の位置にランバーサポート123を有し、このランバーサポート123の前後方向(矢印E方向)の突出量を調整可能に構成されている。このランバーサポート123の突出量の調整は、駆動モータ109によるランバーサポート前後調整機構110の駆動により行われる。
ランバーサポート前後調整機構110は、シートバック12の内部に配置されている。このランバーサポート前後調整機構110は、駆動モータ109により駆動されてランバーサポート123の突出量を変えるように構成されている。駆動モータ109は、制御部24から出力される駆動信号Sにより、出力軸が正逆回転するように構成されている。この出力軸は、ランバーサポート前後調整機構110に接続されている。
またシートバック12は、上述のランバーサポート123の位置を上下方向(矢印F方向)に調整可能に構成されている。このランバーサポート123の上下方向の調整は、駆動モータ111によるランバーサポート上下調整機構112の駆動により行われる。
ランバーサポート上下調整機構112は、シートバック12の内部に配置されている。このランバーサポート上下調整機構112は、駆動モータ111により駆動されてランバーサポート123の上下の位置を変えるように構成されている。駆動モータ111は、制御部24から出力される駆動信号Sにより、出力軸が正逆回転するように構成されている。この出力軸は、ランバーサポート上下調整機構112に接続されている。
さらにシートバック12は、サイドサポート部121間の距離を縮めたり広げたりする方向(矢印G方向)に調整可能に構成されている。この矢印G方向の調整は、駆動モータ113によるサイドサポート調整機構114の駆動により行われる。
サイドサポート調整機構114は、シートバック12に配置されている。このサイドサポート調整機構114は、駆動モータ113により駆動されてサイドサポート部121間の距離を変えるように構成されている。駆動モータ113は、制御部24から出力される駆動信号Sにより、出力軸が正逆回転するように構成されている。この出力軸は、サイドサポート調整機構114に接続されている。
シート10は、シートクッション11とシートバック12との角度(リクライニング角度)を矢印H方向に調整可能に構成されている。このリクライニング角度の調整は、駆動モータ115によるリクライニング調整機構116の駆動により行われる。
リクライニング調整機構116は、シートクッション11に配置されている。このリクライニング調整機構116は、駆動モータ115により駆動されてリクライニング角度を変えるように構成されている。駆動モータ115は、制御部24から出力される駆動信号S10により、出力軸が正逆回転するように構成されている。この出力軸は、リクライニング調整機構116に接続されている。
またシート10は、ヘッドレスト13の上下方向(矢印I方向)の位置を調整可能に構成されている。この上下方向の調整は、駆動モータ117によるヘッドレスト調整機構118の駆動により行われる。
ヘッドレスト調整機構118は、シートクッション11に配置されている。このヘッドレスト調整機構118は、駆動モータ117により駆動されてヘッドレスト13の上下方向の位置を変えるように構成されている。駆動モータ117は、制御部24から出力される駆動信号S11により、出力軸が正逆回転するように構成されている。この出力軸は、ヘッドレスト調整機構118に接続されている。
(ジェスチャ検出部20の構成)
ジェスチャ検出部20は、例えば、乗員の右手側となる、シートクッション11の側面部11cに配置される。
ジェスチャ検出部20は、複数のジェスチャを検出するように構成されている。このジェスチャ検出部20は、図1(b)に示すように、後述するステレオカメラ(撮像部201)が撮像した画像の差分等に基づいて、ジェスチャ検出部20の検出空間200におけるジェスチャを検出するように構成されている。
このジェスチャ検出部20は、撮像部201と、照明部202と、判定部203と、を備えて概略構成されている。
撮像部201は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)及びCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子を備えている。さらに本実施の形態の撮像部201は、ステレオカメラ、つまり2つの撮像素子が間隔を空けて配置されている。この撮像部201は、2つの撮像素子により、実質的に同じタイミングで検出空間200内の手9を撮像し、撮像した2つの画像の情報を含む撮像情報Sを判定部203に出力するように構成されている。
照明部202は、例えば、発光素子を備えている。この発光素子は、例えば、赤外線領域の光を出力するように構成されている。この光は、例えば、可視光以外の赤外線であることが好ましい。従って発光素子は、一例として、780nmよりも長い波長の赤外線の光を出力するように構成されている。この照明部202は、検出空間200内の手9を照明するように構成されている。また照明部202は、例えば、撮像部201の周囲に少なくとも1つ配置されている。
判定部203は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工等を行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等から構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、判定部203が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果等を格納する記憶領域として用いられる。また判定部203は、ジェスチャ情報203aを備えている。
この判定部203は、例えば、取得した撮像情報Sを処理して、手の指を抽出し、この手の指の位置に基づいてジェスチャを判定するように概略構成されている。判定部203は、例えば、取得した撮像情報Sに基づいて二値化処理及び差分処理等を行って指を検出すると共にジェスチャ情報203aと比較し、ジェスチャを判定するように構成されている。このジェスチャ情報203aは、例えば、シート装置1に使用可能なジェスチャのパターンの情報を含んでいる。
判定部203は、判定した結果に基づいて検出情報Sを生成して制御部24に出力するように構成されている。
(通信部22の構成)
図3(a)は、第1の実施の形態に係るシート装置が電磁気的に接続される車両通信システムのブロック図であり、図3(b)は、シート装置の調整可能箇所を示したシート画像の概略図である。
シート装置1は、図3(a)に示すように、通信部22を介して車両通信システム51と電磁気的に接続されている。なお電磁気的に接続とは、導電体による接続、電磁波の一種である光による接続、及び電磁波の一種である電波による接続の少なくとも1つを用いた接続である。
通信部22は、例えば、制御部24が生成するシート情報S12を車両通信システム51の車両LAN(Local Area Network)52を介して車両制御部53に出力するように構成されている。車両通信システム51は、主に、この車両LAN52と、車両制御部53と、を備えて構成されている。
ここで、車両制御部53は、例えば、マイクロコンピュータである。この車両制御部53は、例えば、車両5の点火装置等の電子機器を制御するように構成されている。
車両通信システム51には、一例として、表示装置6が電磁気的に接続されている。この表示装置6は、図1(a)に示すように、車両5のインストルメントパネル50に配置されている。車両制御部53は、例えば、図3(b)に示すように、シート情報S12の取得に基づいて、表示画面60にシート画像61及びリスト画像62を表示させるように構成されている。
このシート画像61には、図3(b)に示すように、シート装置1を模した画像と、調整可能箇所に示された調整方向(矢印1〜矢印9)の画像と、が含まれている。またリスト画像62には、調整可能箇所の名称がリスト形式で表示されている。
このシート画像61及びリスト画像62は、例えば、乗員のジェスチャに基づいて判定された調整可能箇所を報知する、つまり判定された調整可能箇所を視覚化することにより、判定された調整可能箇所がどこなのかを認識し易くする目的で表示される。図3(b)では、一例として、リスト画像62の「スライド調整」に斜線を付加することにより、スライド調整が可能となっていることを示している。この斜線の付加による表示は、一例として、調整可能箇所の色が、他の画像の色と異なるように表示される選択表示を示している。
(制御部24の構成)
制御部24は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工等を行うCPU、半導体メモリであるRAM及びROM等から構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部24が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果等を格納する記憶領域として用いられる。
この制御部24は、ジェスチャ検出部20から取得した検出情報Sに基づいて駆動信号を生成し、駆動対象の調整機構を駆動する駆動モータに出力すると共に、後述するシート情報S12を生成して通信部22を介して車両通信システム51に出力するように構成されている。
また制御部24は、図2に示すように、調整情報240と、シート状態情報241と、を備えている。調整情報240とは、例えば、検出されたジェスチャに基づく手の形態、及び手の移動方向と、調整可能箇所及び調整方向と、を関連付けた情報である。
またシート状態情報241とは、例えば、調整が終了した後のシート10の状態の情報である。このシート状態情報241は、例えば、複数のシート10の状態の情報を含んでいる。つまり、乗員が所望するシート状態情報241を選択すると、制御部24が選択されたシート状態情報241に基づいた駆動信号を生成し、対応する駆動モータを駆動してシートの状態を再現する。
なおシート状態情報241の選択方法は、例えば、表示装置6に表示された設定名から所望のシート状態情報241が選択される方法でも良いし、車両5の電子キーに識別番号がある場合は、その識別番号に対応するシート状態情報241が選択される方法でも良いし、乗員が決めたジェスチャに対応するシート状態情報241が選択される方法でも良い。
制御部24は、乗員が行ったジェスチャが検出されると、ジェスチャを受け付けたことを、ジェスチャで指示された調整可能箇所を対応する駆動モータ及び調整機構を介して振動させて報知する。この報知は、予め定められた期間行われる。予め定められた期間とは、一例として、1〜2秒程度である。また報知は、振動と共に、表示装置6に表示されたシート画像61及びリスト画像62において、乗員が認識できるように、当該調整可能箇所が上述の選択表示とされる。
制御部24は、この報知が終了した後、判定した調整可能箇所と調整方向とに基づいて調整機構の駆動を開始する。乗員は、この報知から駆動までの間に、ジェスチャが正しく判定されたか否かを判断することが可能となり、誤った調整可能箇所が振動及び表示された場合は、ジェスチャをやり直すことが可能となる。
なお報知は、振動に限定されず、振動、音及び光の少なくとも1つによる報知であっても良い。音とは、一例として、調整可能箇所の近傍に設けられたスピーカーから出力されるものである。光とは、一例として、調整可能箇所の近傍に設けられた発光素子の発光、表示画面60に表示されたシート画像61及びリスト画像62の該当箇所の点滅及び選択表示等である。
(ジェスチャによる調整可能箇所の調整について)
図4(a)及び図4(b)は、第1の実施の形態に係るシート装置のジェスチャによるシートクッションの前後方向の調整を説明するための概略図であり、図4(c)は、シートクッションの前端部の上下方向の調整を説明するための概略図であり、図4(d)は、リクライニング角度の調整を説明するための概略図である。図5(a)及び図5(b)は、第1の実施の形態に係るシート装置のジェスチャによるシートクッションの上下方向の調整を説明するための概略図であり、図5(c)は、ランバーサポートの前後上下方向の調整を説明するための概略図であり、図5(d)は、ヘッドレストの上下方向の調整を説明するための概略図である。なお図4(a)〜図4(d)、図5(a)〜図5(d)に示すジェスチャは、シート10を調整するためのジェスチャの一部である。
・シートクッション11の前後方向の調整
シートクッション11の前後方向の調整は、一例として、図4(a)及び図4(b)に示すように、シートクッション11を移動させたい方向に手の平90を向けて移動させることにより可能となる。
乗員が検出空間200内において手の平90を前方向、つまり矢印a方向に移動させた場合、制御部24は、ジェスチャ検出部20から取得した検出情報Sに基づいて検出されたジェスチャ及び移動方向と、調整情報240と、に基づいて調整可能箇所と調整方向とを判定する。
制御部24は、判定結果に基づいて駆動モータ101を介してスライド調整機構102を制御し、手9の移動量に応じてシートクッション11を前方向に移動させる。
また乗員が検出空間200内において手の平90を後方向、つまり矢印b方向に移動させた場合、制御部24は、ジェスチャ検出部20から取得した検出情報Sに基づいて検出されたジェスチャ及び移動方向と、調整情報240と、に基づいて調整可能箇所と調整方向とを判定する。
制御部24は、判定結果に基づいて駆動モータ101を介してスライド調整機構102を制御し、手9の移動量に応じてシートクッション11を後方向に移動させる。
なお変形例として、シートクッション11の前後方向の調整は、図4(a)又は図4(b)に示すように、シートクッション11の側面部11cに対して手の平90が略垂直となる形態を保持して移動させたい方向に移動させることで行われても良い。
・シートクッション11の前端部11bの上下方向の調整
シートクッション11の前端部11bの上下方向の調整は、一例として、図4(c)に示すように、シートクッション11の前端部11b近くにおいて、つまみを回すようなジェスチャを行うことにより可能となる。
乗員が検出空間200の前方においてつまみを時計回り、つまり図4(c)に示す矢印c方向に回転させるようなジェスチャを行った場合、制御部24は、ジェスチャ検出部20から取得した検出情報Sに基づいて検出されたジェスチャ及び回転方向と、調整情報240と、に基づいて調整可能箇所と調整方向とを判定する。
制御部24は、判定結果に基づいて駆動モータ103を介してフロントバーチカル調整機構104を制御し、回転量に応じてシートクッション11の前端部11bを上方向に移動させる。
また乗員が検出空間200の前方においてつまみを反時計回り、つまり図4(c)に示す矢印d方向に回転させるようなジェスチャを行った場合、制御部24は、ジェスチャ検出部20から取得した検出情報Sに基づいて検出されたジェスチャ及び回転方向と、調整情報240と、に基づいて調整可能箇所と調整方向とを判定する。
制御部24は、判定結果に基づいて駆動モータ103を介してフロントバーチカル調整機構104を制御し、回転量に応じてシートクッション11の前端部11bを下方向に移動させる。
・リクライニング角度の調整
リクライニング角度の調整は、一例として、図4(d)に示すように、シートクッション11の後端部近くにおいて、つまみを回すようなジェスチャを行うことにより可能となる。
乗員が検出空間200の後方においてつまみを時計回り、つまり図4(d)に示す矢印e方向に回転させるようなジェスチャを行った場合、制御部24は、ジェスチャ検出部20から取得した検出情報Sに基づいて検出されたジェスチャ及び回転方向と、調整情報240と、に基づいて調整可能箇所と調整方向とを判定する。
制御部24は、判定結果に基づいて駆動モータ115を介してリクライニング調整機構116を制御し、回転量に応じてシートバック12を前方に倒す、つまりリクライニング角度を小さくさせる。
また乗員が検出空間200の後方においてつまみを反時計回り、つまり図4(d)に示す矢印f方向に回転させるようなジェスチャを行った場合、制御部24は、ジェスチャ検出部20から取得した検出情報Sに基づいて検出されたジェスチャ及び回転方向と、調整情報240と、に基づいて調整可能箇所と調整方向とを判定する。
制御部24は、判定結果に基づいて駆動モータ115を介してリクライニング調整機構116を制御し、回転量に応じてシートバック12を後方に倒す、つまりリクライニング角度を大きくさせる。
・シートクッション11の上下方向の調整
シートクッション11の上方向の調整は、一例として、図5(a)に示すように、手の平90を上に向けた状態で指をL型に折り曲げて上方向に移動させるジェスチャを行うことにより可能となる。またシートクッション11の下方向の調整は、一例として、図5(b)に示すように、手の平90が下になるように手首を曲げて下方向に移動させるジェスチャを行うことにより可能となる。
乗員が手の平90を上に向けた状態で指をL型に折り曲げて上方向(矢印g方向)に移動させるジェスチャを行った場合、制御部24は、ジェスチャ検出部20から取得した検出情報Sに基づいて検出されたジェスチャ及び移動方向と、調整情報240と、に基づいて調整可能箇所と調整方向とを判定する。
制御部24は、判定結果に基づいて駆動モータ105を介してリフター調整機構106を制御し、移動量に応じてシートクッション11を上方向に移動させる。
また乗員が手の平90が下になるように手首を曲げて下方向(矢印h方向)に移動させるジェスチャを行った場合、制御部24は、ジェスチャ検出部20から取得した検出情報Sに基づいて検出されたジェスチャ及び移動方向と、調整情報240と、に基づいて調整可能箇所と調整方向とを判定する。
制御部24は、判定結果に基づいて駆動モータ105を介してリフター調整機構106を制御し、移動量に応じてシートクッション11を下方向に移動させる。
なお変形例として、シートクッション11の上下方向の調整は、図5(a)又は図5(b)に示すような手9の形態を保持した状態で、移動させたい方向に移動させることで行われても良い。
・ランバーサポート123の前後上下方向の調整
ランバーサポート123の前後上下方向の調整は、一例として、図5(c)に示すように、手の平90をジェスチャ検出部20に向けて前後上下に移動させるジェスチャを行うことにより可能となる。
乗員が手の平90をジェスチャ検出部20に向けた状態で前方向(矢印i方向)に移動させるジェスチャを行った場合、制御部24は、ジェスチャ検出部20から取得した検出情報Sに基づいて検出されたジェスチャ及び移動方向と、調整情報240と、に基づいて調整可能箇所と調整方向とを判定する。
制御部24は、判定結果に基づいて駆動モータ109を介してランバーサポート前後調整機構110を制御し、移動量に応じてランバーサポート123の突出量を増加させる。
また乗員が手の平90をジェスチャ検出部20に向けて後方向(矢印j方向)に移動させるジェスチャを行った場合、制御部24は、ジェスチャ検出部20から取得した検出情報Sに基づいて検出されたジェスチャ及び移動方向と、調整情報240と、に基づいて調整可能箇所と調整方向とを判定する。
制御部24は、判定結果に基づいて駆動モータ109を介してランバーサポート前後調整機構110を制御し、移動量に応じてランバーサポート123の突出量を減少させる。
また乗員が手の平90をジェスチャ検出部20に向けて上方向(矢印k方向)に移動させるジェスチャを行った場合、制御部24は、ジェスチャ検出部20から取得した検出情報Sに基づいて検出されたジェスチャ及び移動方向と、調整情報240と、に基づいて調整可能箇所と調整方向とを判定する。
制御部24は、判定結果に基づいて駆動モータ111を介してランバーサポート上下調整機構112を制御し、移動量に応じてランバーサポート123を上に移動させる。
さらに乗員が手の平90をジェスチャ検出部20に向けて下方向(矢印l方向)に移動させるジェスチャを行った場合、制御部24は、ジェスチャ検出部20から取得した検出情報Sに基づいて検出されたジェスチャ及び移動方向と、調整情報240と、に基づいて調整可能箇所と調整方向とを判定する。
制御部24は、判定結果に基づいて駆動モータ111を介してランバーサポート上下調整機構112を制御し、移動量に応じてランバーサポート123を下に移動させる。
・ヘッドレスト13の上下方向の調整
ヘッドレスト13の上下方向の調整は、一例として、図5(d)に示すように、手9を握った状態で上下方向に移動させることで可能となる。
乗員が手9を握った状態で、上方向(矢印m方向)に移動させるジェスチャを行った場合、制御部24は、ジェスチャ検出部20から取得した検出情報Sに基づいて検出されたジェスチャと、調整情報240と、に基づいて調整可能箇所と調整方向とを判定する。
制御部24は、判定結果に基づいて駆動モータ117を介してヘッドレスト調整機構118を制御し、移動量に応じてヘッドレスト13を上方向に移動させる。
また乗員が手9を握った状態で、下方向(矢印n方向)に移動させるジェスチャを行った場合、制御部24は、ジェスチャ検出部20から取得した検出情報Sに基づいて検出されたジェスチャと、調整情報240と、に基づいて調整可能箇所と調整方向とを判定する。
制御部24は、判定結果に基づいて駆動モータ117を介してヘッドレスト調整機構118を制御し、移動量に応じてヘッドレスト13を下方向に移動させる。
以下に、本実施の形態に係るシート装置の動作について、図6のフローチャートに従って説明する。この動作は、まず乗員が所望の調整可能箇所に対応する手の形態を検出空間200において行い、表示装置6に当該調整可能箇所が受け付けられたことを示す表示がなされてから手を移動させる動作であるものとする。
(動作)
車両5の電源が投入されると、シート装置1のジェスチャ検出部20は、検出空間200においてジェスチャがなされていないか判定すると共に、判定した結果を周期的に検出情報Sとして出力する。
制御部24は、周期的に検出情報Sを取得するとジェスチャがなされたか否かを判定する。制御部24は、ジェスチャがなされたと判定する、つまりステップ1の「Yes」が成立すると(S1:Yes)、検出情報Sと調整情報240とに基づいて調整可能箇所を判定する。
制御部24は、判定した調整可能箇所を予め定められた期間、振動させる(S2)。具体的には、制御部24は、当該調整可能箇所を振動させるための駆動信号を生成し、当該調整可能箇所を駆動する駆動モータに出力すると共に、シート情報S12を、通信部22を介して車両通信システム51に出力する。車両通信システム51の車両制御部53は、取得したシート情報S12に基づいて表示装置6にシート画像61及びリスト画像62を表示させる。このシート画像61及びリスト画像62は、判定された調整可能箇所が視認可能となるように上述の選択表示とされている。
次に制御部24は、取得した検出情報Sに基づいて手の形態を保持した状態で、手が移動しているか否かを判定する。制御部24は、手が移動していると判定すると(S3:Yes)、判定した調整可能箇所と移動方向とに基づいて調整可能箇所に対応する駆動モータに駆動信号を出力して駆動する(S4)。
次に制御部24は、取得した検出情報Sに基づいてジェスチャが継続しているか否かを判定する。制御部24は、ジェスチャが終了している、つまりステップ5の「Yes」が成立すると(S5:Yes)、駆動信号の出力を停止して調整可能箇所の駆動を停止させる(S6)。制御部24は、駆動を停止した後、ステップ1に戻って動作を継続する。この動作は、電源が遮断されるまで継続される。
ここで、ステップ3において、制御部24は、手の移動が判定されない場合(S3:No)、ジェスチャが継続しているか否かを判定する。制御部24は、ジェスチャが継続していると判定すると(S7:Yes)、ステップ3に戻って次の周期の検出情報Sに基づいて手が移動しているか否かを判定する。また制御部24は、ジェスチャが終了していると判定すると(S7:No)、ステップ1に戻って動作を継続する。
(第1の実施の形態の効果)
本実施の形態に係るシート装置1は、操作性を向上させることができる。具体的には、シート装置1は、ジェスチャで指示された調整可能箇所と調整量とに基づいて該当する調整機構を制御するので、調整機構を制御するスイッチ等を操作する場合と比べて、スイッチを探したり、スイッチごとの操作方法を覚えたりする必要がなく、操作が直感的となって操作性が向上する。
シート装置1は、ジェスチャを検出したことを、判定された調整可能箇所を振動させることで報知するので、報知しない場合と比べて、意図しない調整可能箇所の移動を抑制することができる。またシート装置1は、表示装置6に、判定された調整可能箇所を表示させることができるので、表示させない場合と比べて、乗員が視認でき、さらに意図しない調整可能箇所の移動を抑制することができる。
シート装置1は、ジェスチャによって複数の調整可能箇所を操作することができるので、調整可能箇所を調整するための複数のスイッチを有する場合と比べて、製造コストが抑制される。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、調整可能箇所に応じた複数の操作部を有している点で第1の実施の形態と異なっている。
図7は、第2の実施の形態に係るシート装置の概略図である。図8は、第2の実施の形態に係るシート装置のブロック図である。図9は、第2の実施の形態に係るシート装置が有するテーブルの概略図である。なお以下に記載する実施の形態において、第1の実施の形態と同じ機能及び構成を有する部分は、第1の実施の形態と同じ符号を付し、その説明は省略するものとする。
本実施の形態のシート装置1は、図7に示すように、複数の調整可能箇所に応じた複数の操作部としての第1のセンサ31〜第5のセンサ35を有している。なお操作部は、例えば、押しボタンやスイッチ等でも良い。
この第1のセンサ31〜第5のセンサ35は、例えば、操作面に手が近づく、又は接触することによる電流の変化を検出する静電容量方式のタッチセンサである。このタッチセンサは、操作面の下に検出電極が配置されている。この操作面は、図7に示すように、各センサの露出している面である。
第1のセンサ31は、ジェスチャ検出部20に隣接した側面部11cに配置されている。この第1のセンサ31は、図8に示すように、操作に基づいた検出情報S13を制御部24に出力するように構成されている。
第2のセンサ32は、シートクッション11の前方の側面である前面部11dに配置されている。この第2のセンサ32は、図8に示すように、操作に基づいた検出情報S14を制御部24に出力するように構成されている。
第3のセンサ33は、シートバック12の右側の側面部124の下側に配置されている。この第3のセンサ33は、図8に示すように、操作に基づいた検出情報S15を制御部24に出力するように構成されている。
第4のセンサ34は、シートクッション11とシートバック12の連結部分の側面部11cに配置されている。この第4のセンサ34は、図8に示すように、操作に基づいた検出情報S16を制御部24に出力するように構成されている。
第5のセンサ35は、シートバック12の右側の側面部124の上側に配置されている。この第5のセンサ35は、図8に示すように、操作に基づいた検出情報S17を制御部24に出力するように構成されている。
制御部24は、操作がなされたセンサと、ジェスチャ検出部20が検出したジェスチャと、の組み合わせに基づいた調整機構を制御するように構成されている。この制御部24は、図8及び図9に示すように、組み合わせの情報を含むテーブル242を有している。
(第1のセンサ31とジェスチャの組み合わせについて)
制御部24は、乗員が第1のセンサ31にタッチ操作を行い、続いて検出空間200においてジェスチャを行った場合、第1のセンサ31とジェスチャとの組み合わせをテーブル242より読み出し、該当する調整可能箇所と調整方向とを判定する。
具体的には、制御部24は、一例として、なされたジェスチャが、手を前後方向に移動させるジェスチャであった場合、テーブル242に基づいてスライド調整機構102を駆動するための駆動信号Sを駆動モータ101に出力する。なおこのジェスチャの手の形態は、手を前後方向に移動させるジェスチャであれば良いので、任意の形態で良い。
また制御部24は、一例として、なされたジェスチャが、仮想的なつまみを回すようなジェスチャであった場合、テーブル242に基づいてリフター調整機構106を駆動するための駆動信号Sを駆動モータ105に出力する。なお、この仮想的なつまみを回すようなジェスチャは、第1の実施の形態と異なり、検出空間200の後側で行う必要はなく、検出空間200内であれば、どの位置でも良い。
(第2のセンサ32とジェスチャの組み合わせについて)
制御部24は、乗員が第2のセンサ32にタッチ操作を行い、続いて検出空間200においてジェスチャを行った場合、第2のセンサ32とジェスチャとの組み合わせをテーブル242より読み出し、該当する調整可能箇所と調整方向とを判定する。
具体的には、制御部24は、一例として、なされたジェスチャが、手を前後方向に移動させるジェスチャであった場合、テーブル242に基づいてクッション長調整機構108を駆動するための駆動信号Sを駆動モータ107に出力する。なおこのジェスチャの手の形態は、手を前後方向に移動させるジェスチャであれば良いので、任意の形態で良い。
また制御部24は、なされたジェスチャが、仮想的なつまみを回すようなジェスチャであった場合、テーブル242に基づいてフロントバーチカル調整機構104を駆動するための駆動信号Sを駆動モータ103に出力する。なお、この仮想的なつまみを回すようなジェスチャは、第1の実施の形態と異なり、検出空間200の前側で行う必要はなく、検出空間200内であれば、どの位置でも良い。
(第3のセンサ33とジェスチャの組み合わせについて)
制御部24は、乗員が第3のセンサ33にタッチ操作を行い、続いて検出空間200においてジェスチャを行った場合、第3のセンサ33とジェスチャとの組み合わせをテーブル242より読み出し、該当する調整可能箇所と調整方向とを判定する。
具体的には、制御部24は、一例として、なされたジェスチャが、手を前後方向に移動させるジェスチャであった場合、テーブル242に基づいてランバーサポート前後調整機構110を駆動するための駆動信号Sを駆動モータ109に出力する。なおこのジェスチャの手の形態は、手を前後方向に移動させるジェスチャであれば良いので、任意の形態で良い。
また制御部24は、一例として、なされたジェスチャが、手を上下方向に移動させるジェスチャであった場合、テーブル242に基づいてランバーサポート上下調整機構112を駆動するための駆動信号Sを駆動モータ111に出力する。なおこのジェスチャの手の形態は、手を上下方向に移動させるジェスチャであれば良いので、任意の形態で良い。
さらに制御部24は、なされたジェスチャが、仮想的なつまみを回すようなジェスチャであった場合、テーブル242に基づいてサイドサポート調整機構114を駆動するための駆動信号Sを駆動モータ113に出力する。なお、この仮想的なつまみを回すようなジェスチャは、検出空間200内であれば、どの位置でも良い。
(第4のセンサ34とジェスチャの組み合わせについて)
制御部24は、乗員が第4のセンサ34にタッチ操作を行い、続いて検出空間200においてジェスチャを行った場合、第4のセンサ34とジェスチャとの組み合わせをテーブル242より読み出し、該当する調整可能箇所と調整方向とを判定する。
具体的には、制御部24は、なされたジェスチャが、仮想的なつまみを回すようなジェスチャであった場合、テーブル242に基づいてリクライニング調整機構116を駆動するための駆動信号S10を駆動モータ115に出力する。なお、この仮想的なつまみを回すようなジェスチャは、検出空間200内であれば、どの位置でも良い。
(第5のセンサ35とジェスチャの組み合わせについて)
制御部24は、乗員が第5のセンサ35にタッチ操作を行い、続いて検出空間200においてジェスチャを行った場合、第5のセンサ35とジェスチャとの組み合わせをテーブル242より読み出し、該当する調整可能箇所と調整方向とを判定する。
制御部24は、一例として、なされたジェスチャが、手を上下方向に移動させるジェスチャであった場合、テーブル242に基づいてヘッドレスト調整機構118を駆動するための駆動信号S11を駆動モータ117に出力する。なおこのジェスチャの手の形態は、手を上下方向に移動させるジェスチャであれば良いので、任意の形態で良い。
なお上述の組み合わせは、一例であって、上述の記載に限定されるものではない。変形例として、シート装置1は、第5のセンサ35を備えず、第4のセンサ35と、上下方向のジェスチャと、を組み合わせてヘッドレスト13の調整を行うように構成されても良い。
なおシート装置1は、第1の実施の形態と同様に、報知を行う構成であるが、これに限定されない。本実施の形態のシート装置1は、センサとジェスチャとの組み合わせにより、より直感的に操作可能となっている。従ってシート装置1は、報知を行わない構成としても良い。
(第2の実施の形態の効果)
本実施の形態に係るシート装置1は、センサとジェスチャとの組み合わせに基づいて調整可能箇所を判定するように構成されている。従ってシート装置1は、ジェスチャのみで判定する場合と比べて、所望の調整可能箇所の近くに配置されたセンサに操作を行ってからジェスチャを行うので、意図しない調整可能箇所が移動する誤判定が抑制され、より直感的に操作することができる。
シート装置1は、センサとジェスチャとを組み合わせるので、調整可能箇所と同じ数のスイッチ等を配置する場合と比べて、調整可能箇所よりも少ないセンサで操作性を向上させることができ、製造コストが抑制される。
またシート装置1は、センサとジェスチャとを組み合わせることで、ジェスチャの種類を減らすことができるので、調整可能箇所と同じ数のジェスチャを備える場合と比べて、処理負荷が小さくなる。従ってシート装置1は、乗員が沢山のジェスチャを覚えなくても良いので、乗員の操作負荷が少なくなり、より操作性が向上する。
以上述べた少なくとも1つの実施の形態のシート装置1によれば、操作性を向上させることが可能となる。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更等を行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…シート装置、5…車両、6…表示装置、9…手、10…シート、11…シートクッション、11a…座面部、11b…前端部、11c…側面部、11d…前面部、12…シートバック、13…ヘッドレスト、16…シートレール、20…ジェスチャ検出部、22…通信部、24…制御部、31〜35…第1のセンサ〜第5のセンサ、50…インストルメントパネル、51…車両通信システム、52…車両LAN、53…車両制御部、60…表示画面、61…シート画像、62…リスト画像、90…手の平、101…駆動モータ、102…スライド調整機構、103…駆動モータ、104…フロントバーチカル調整機構、105…駆動モータ、106…リフター調整機構、107…駆動モータ、108…クッション長調整機構、109…駆動モータ、110…ランバーサポート前後調整機構、111…駆動モータ、112…ランバーサポート上下調整機構、113…駆動モータ、114…サイドサポート調整機構、115…駆動モータ、116…リクライニング調整機構、117…駆動モータ、118…ヘッドレスト調整機構、120…背面部、121…サイドサポート部、123…ランバーサポート、124…側面部、200…検出空間、201…撮像部、202…照明部、203…判定部、203a…ジェスチャ情報、240…調整情報、241…シート状態情報、242…テーブル

Claims (3)

  1. 複数の調整可能箇所ごとに調整機構が配置されたシートと、
    前記シートに配置され、操作者のジェスチャを検出して検出情報を出力するジェスチャ検出部と、
    取得した前記検出情報に基づいて前記ジェスチャで指示された調整可能箇所と調整量とを判定し、前記ジェスチャで指示された調整可能箇所に対応する調整機構を前記調整量に基づいて制御する制御部と、
    を備えたシート装置。
  2. 前記制御部は、前記ジェスチャを受け付けたことを、前記ジェスチャで指示された調整可能箇所を振動させて報知する、
    請求項1に記載のシート装置。
  3. 前記複数の調整可能箇所に応じた複数の操作部を有し、
    前記制御部は、操作がなされた前記操作部と、前記検出部が検出した前記ジェスチャと、の組み合わせに基づいた調整機構を制御する、
    請求項1又は2に記載のシート装置。
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