JP2015033972A - 乗物用内装品 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない数のタッチセンサの操作により複数の態様で作動する乗物用内装品を提供する。【解決手段】操作スイッチが、1対のタッチセンサにより構成され、1対のタッチセンサの一方による入力媒体の接触・接近が検出された後に、他方による入力媒体の接触等が検出され、その検出から設定時間ΔT0内に、一方による入力媒体の接触等が検出されない場合(図4(a))に、電磁モータが作動する。一方、1対のタッチセンサのうちの一方による入力媒体の接触等が検出された後に、他方による入力媒体の接触等が検出され、少なくとも、その検出から設定時間内に、一方による入力媒体の接触等が検出された場合(図4(b))に、発熱体に通電される。これにより、タッチセンサの操作手法を変えるだけで、乗物用内装品の作動態様の切換が可能となり、少ない数のタッチセンサの操作により、乗物用内装品を複数の態様で作動させることが可能となる。【選択図】図4

Description

本発明は、乗物用内装品、詳しくは、乗物の内装品を作動させる作動部と操作スイッチとを備えた乗物用内装品に関する。
乗物には多くの内装品が設けられており、それら多くの内装品には操作スイッチの操作により作動するものがある。具体的には、例えば、車両に設けられるシートの少なくとも一部を所定の方向に作動させるための電磁モータと、その電磁モータの作動を操作するための操作スイッチとを備えたシート、所謂、パワーシートがある。近年では、パワーシートの操作性を向上させるべく、下記特許文献に記載されているように、操作スイッチとしてタッチセンサを採用したパワーシートの開発が進められている。
特開2011−201379号公報
上記特許文献に記載されているように、操作スイッチとしてタッチセンサを採用することで、操作性は向上する。しかしながら、操作スイッチの操作により作動する内装品には、複数の態様で作動するものがあり、1つの内装品に対して、作動態様に応じた数のタッチセンサが必要となる場合がある。このような場合には、コスト増大,複数のタッチセンサの配置スペース等の問題がある。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、少ない数のタッチセンサの操作により複数の態様で作動する乗物用内装品の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の乗物用内装品は、乗物の内装品を作動させる作動部と、その作動部を操作するための操作スイッチと、その操作スイッチの操作に従って、前記作動部の作動を制御する制御装置とを備えた乗物用内装品であって、前記操作スイッチは、入力媒体の接触・接近を検出する1対のタッチセンサを有し、前記制御装置は、前記1対のタッチセンサのうちの一方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出された後に、他方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出され、その検出から設定時間内に、前記一方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出されない場合に、当該乗物用内装品が第1の態様で作動するように、前記作動部の作動を制御し、前記一方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出された後に、前記他方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出され、その検出から前記設定時間内に、少なくとも、前記一方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出された場合に、当該乗物用内装品が前記第1の態様と異なる第2の態様で作動するように、前記作動部の作動を制御することを特徴とする。
また、請求項2に記載の乗物用内装品では、請求項1に記載の乗物用内装品において、前記制御装置は、前記一方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出された後に、前記他方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出され、前記他方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近の検出から前記設定時間内に、前記一方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出され、その検出から前記設定時間内に、少なくとも、前記他方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出された場合に、当該乗物用内装品が前記第2の態様で作動するように、前記作動部の作動を制御することを特徴とする。
また、請求項3に記載の乗物用内装品では、請求項1または請求項2に記載の乗物用内装品において、前記制御装置は、前記一方のタッチセンサによる検出と前記他方のタッチセンサによる検出との間の時間に応じて、前記第2の態様の作動を指標する指標量が変化するように、前記作動部の作動を制御することを特徴とする。
請求項1に記載の乗物用内装品では、操作スイッチが、1対のタッチセンサによって構成されている。そして、1対のタッチセンサのうちの一方のタッチセンサによって入力媒体の接触・接近が検出された後に、他方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出され、その検出から設定時間内に、一方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出されない場合に、乗物用内装品が第1の態様で作動する。また、1対のタッチセンサのうちの一方のタッチセンサによって入力媒体の接触・接近が検出された後に、他方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出され、少なくとも、その検出から設定時間内に、一方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出された場合に、乗物用内装品が第2の態様で作動する。
つまり、操作者が、入力媒体を、1対のタッチセンサの一方から他方に移動させた場合に、乗物用内装品は、第1の態様で作動する。また、操作者が、入力媒体を、1対のタッチセンサの一方から他方に移動させ、さらに、少なくとも、他方から一方に移動させた場合、つまり、1対のタッチセンサの間を1往復以上移動させた場合に、乗物用内装品は、第2の態様で作動する。このように、1対のタッチセンサの操作手法を変えるだけで、乗物用内装品の作動態様を切り換えることが可能となっている。これにより、乗物用内装品の作動を制御するためのタッチセンサの数を少なくすることが可能となり、タッチセンサの配置スペース,コスト等を削減することが可能となる。
また、請求項2に記載の乗物用内装品では、操作者が、入力媒体を、1対のタッチセンサの一方から他方に移動させ、さらに、他方から一方に移動させ、さらに、少なくとも、一方から他方に移動させた場合、つまり、1対のタッチセンサの間を1往復半以上移動させた場合に、乗物用内装品は、第2の態様で作動する。このような入力媒体の移動は、操作者が意識しない限り、通常、実行されない。これにより、操作者の意図的な操作時にのみ、乗物用内装品を第2の態様で作動させることが可能となり、乗物用内装品の第2の態様での誤作動を抑制することが可能となる。
また、請求項3に記載の乗物用内装品では、1対のタッチセンサの一方による検出と他方による検出との間の時間に応じて、第2の態様の作動を指標する指標量が決定される。つまり、乗物用内装品が第2の態様で作動した際に、温度,音量,風量等が変化する場合には、温度,音量,風量等の変化を指標する指標量、つまり、設定温度,設定音量,設定風量等が、1対のタッチセンサの一方による検出と他方による検出との間の時間に応じて決定される。また、乗物用内装品が第2の態様で作動した際に、乗物用内装品が動作する場合には、乗物用内装品の動作を指標する指標量、つまり、動作距離,動作速度等が、1対のタッチセンサの一方による検出と他方による検出との間の時間に応じて決定される。つまり、入力媒体の操作速度を変えるだけで、温度,音量,動作速度等の指標量を設定することが可能となり、操作性が向上する。
実施例の車両用シートを示す斜視図である。 図1に示すAA線における断面図である。 図1に示す車両用シートの備える制御装置を示すブロック図である。 1対のタッチセンサの検出値と電磁モータの駆動状態および、1対のタッチセンサの検出値と発熱体の通電状態との関係を示すチャートである。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
<車両用シートの構成>
図1に、本発明の実施例の車両用シート10を示す。車両用シート10は、車両の右側に配設される運転席である。車両用シート10は、運転者の臀部を支持するシートクッション12と、運転者の背部を支持するシートバック14と、シートバック14の上端に設けられて運転者の頭部を支持するヘッドレスト16と、シートクッション12の両側面を覆う1対のサイドシールド18とによって構成されている。車両用シート10は、電動で各種着座姿勢を調節することが可能なシート、所謂、パワーシートとされており、車両用シート10の前後方向における位置を調整するための操作スイッチ20が、シートクッション12の左側側面に設けられている。
車両用シート10の前後方向における位置を変更させる機構としては、スライド機構30が採用されている。スライド機構30は、車両のフロアに固定されるロアレール32と、そのロアレール32に対してスライド可能に設けられたアッパレール34と、ロアレール32とアッパレール34とを相対的に移動させる電磁モータ(図3参照)36とを有しており、電磁モータ36の作動により車両用シート10を前後方向にスライドさせることが可能とされている。
車両用シート10を前後方向にスライドさせるための操作スイッチ20は、1対のタッチセンサ50,52により構成されており、それら1対のタッチセンサ50,52は、シートクッション12の左側側面に車両前後方向に並ぶように設けられている。それぞれのタッチセンサ50,52の構造は、同じであることから、タッチセンサ50を代表して説明する。
タッチセンサ50は、図1のAA線における断面図である図2に示すように、導電布54によって構成されており、導電布54は、シートクッション12のシートパッド56と、シートパッド56を覆うシートカバー58との間に介挿されている。導電布54は、通電可能な導電糸(図3参照)60が非導電性の布に縫着されたものであり、通電可能な導電糸60により、導電性を有するものとされている。導電糸60の縫着方法としては、本縫い、千鳥縫い、波縫い、単環縫い等、種々の縫い方を採用することが可能であり、導電布54では、本縫いにより導電糸60が非導電性の布に縫着されている。具体的には、本縫い可能なミシンの上糸として、導電糸60を用いるとともに、下糸として、通常のミシン糸(図示省略)を用い、非導電性の基布(図示省略)に対して本縫いを行う。これにより、導電布54が縫製される。
なお、導電糸60としては、通電可能なものであればよく、金属,合金製の線材、炭素繊維のフィラメント、非導電性の線材に金属,合金等のメッキ処理が施されたもの、金属,合金製の線材と非導電性の線材とが撚り合わされたもの等、種々のものを採用することが可能である。また、基布としては、通常の布材であればよく、織物、編物、不織布等、種々のものを採用することが可能である。
上記構造とされた導電布54は、導電糸60が縫着される側の基布の表面をシートカバー58に密着させた状態で、シートパッド56とシートカバー58との間に配設されている。そして、導電布54の配設箇所の側方に、ユーザーの指等の入力媒体が接近すると、その導電布54によって、入力媒体の接近を検出することが可能とされている。詳しくは、導電布54の配設箇所への入力媒体の接近により、導電糸60の静電容量が変化し、その静電容量の変化により、入力媒体の接近が検出されるように構成されている。つまり、導電布54は、静電容量方式のタッチセンサとして機能している。
また、車両用シート10には、図1に示すように、シートヒータ70も配設されている。シートヒータ70は、発熱体(図3参照)72を有しており、その発熱体72は、シートクッション12およびシートバック14の各々のシートパッドとシートカバーとの間に配設されている。そして、発熱体72に通電されることで、シートクッション12およびシートバック14の座面を加温するように構成されている。なお、シートヒータ70も、後に詳しく説明するように、操作スイッチ20への操作により作動する。
さらに、車両用シート10は、図3に示すように、制御装置80を備えている。制御装置80は、CPU,ROM,RAM等を備えたコンピュータを主体とするコントローラ82と、上記電磁モータ36の駆動回路84と、上記発熱体72の制御回路86とを備えている。そのコントローラ82には、駆動回路84を介して、電磁モータ36が接続されており、スライド機構30の作動を制御することが可能とされている。また、コントローラ82には、制御回路86を介して、発熱体72が接続されており、シートヒータ70の作動を制御することが可能とされている。さらに、コントローラ82には、タッチセンサ50,52の導電糸60が接続されており、導電糸60の静電容量の変化が、コントローラ82に入力される。具体的には、導電糸60の静電容量の変化により、入力媒体の接近が検出された場合には、ON信号が入力され、入力媒体の離間が検出された場合には、OFF信号が入力される。
<スライド機構およびシートヒータの作動>
車両用シート10では、着座者が1対のタッチセンサ50,52を操作することで、スライド機構30およびシートヒータ70の作動が制御される。具体的な操作手法について、以下に説明する。なお、1対のタッチセンサ50,52を区別する場合には、車両前方側に配設されたタッチセンサ50を第1タッチセンサ50と称し、車両後方側に配設されたタッチセンサ52を第2タッチセンサ52と称する場合がある。
例えば、車両用シート10を後方に向かってスライドさせる場合には、着座者は、左手をシートクッション12の左側側面に沿って前方から後方に向かって動かす。これにより、着座者の左手は、まず、第1タッチセンサ50に接近し、コントローラ82に、図4(a)に示すように、第1タッチセンサ50による検出値が入力される。つまり、コントローラ82に第1タッチセンサ50によるON信号が入力される。そして、着座者が左手を、さらに、後方に向かって動かすと、着座者の左手は、第1タッチセンサ50から離間し、第2タッチセンサ52に接近する。これにより、コントローラ82に、図4(a)に示すように、第1タッチセンサ50によるOFF信号が入力され、第2タッチセンサ52によるON信号が入力される。
第2タッチセンサ52によるON信号が入力された時刻tが、第1タッチセンサ50によるOFF信号が入力された時刻tから所定時間以上経過していない場合、つまり、着座者が左手を、第1タッチセンサ50から離間させてから、所定時間内に、第2タッチセンサ52に接近させた場合に、車両用シート10をスライドさせるための第1の条件が満たされる。
次に、第2タッチセンサ52によるON信号が入力された時刻tから設定時間ΔT経過するまでに、第1タッチセンサ50によるON信号が入力されたか否かが判定される。つまり、着座者が左手を、第2タッチセンサ52に接近させてから、設定時間ΔT内に、再度、第1タッチセンサ50に接近させたか否かが判定される。そして、第2タッチセンサ52によるON信号が入力された時刻tから設定時間ΔT経過するまでに、第1タッチセンサ50によるON信号が入力されない場合に、電磁モータ36が駆動し、車両用シート10は、後方に向かってスライドする。そして、着座者が、左手を第2タッチセンサ52から離間させると、電磁モータ36が停止し、車両用シート10のスライドも停止する。つまり、着座者が左手を、第1タッチセンサ50から離間させてから、所定時間内に、第2タッチセンサ52に接近させ、さらに、第2タッチセンサ52に接近させてから、設定時間ΔT内に、再度、第1タッチセンサ50に接近させない場合に、車両用シート10は後方に向かってスライドし、着座者が第2タッチセンサ52を操作している間、車両用シート10は、後方に向かってスライドし続ける。
また、車両用シート10を前方に向かってスライドさせる場合には、着座者は、左手をシートクッション12の左側側面に沿って後方から前方に向かって動かす。これにより、コントローラ82に、第2タッチセンサ52によるON信号が入力される。そして、着座者が左手を、さらに、前方に向かって動かすことで、コントローラ82に、第2タッチセンサ52によるOFF信号が入力され、第1タッチセンサ50によるON信号が入力される。この際、第1タッチセンサ50によるON信号が入力された時刻が、第2タッチセンサ52によるOFF信号が入力された時刻から所定時間以上経過していない場合に、車両用シート10をスライドさせるための第1の条件が満たされる。
次に、第1タッチセンサ50によるON信号が入力された時刻から設定時間ΔT経過するまでに、第2タッチセンサ52によるON信号が入力されたか否かが判定される。つまり、着座者が左手を、第1タッチセンサ50に接近させてから、設定時間ΔT内に、再度、第2タッチセンサ52に接近させたか否かが判定される。そして、第1タッチセンサ50によるON信号が入力された時刻から設定時間ΔT経過するまでに、第2タッチセンサ52によるON信号が入力されない場合に、電磁モータ36が駆動し、車両用シート10は、前方に向かってスライドする。そして、着座者が、左手を第1タッチセンサ50から離間させると、電磁モータ36が停止し、車両用シート10のスライドも停止する。
このように、車両用シート10では、1対のタッチセンサ50,52が、車両の前後方向、つまり、車両用シート10のスライド方向に並んで配設されており、1対のタッチセンサ50,52の操作順により、車両用シート10のスライド方向が決定される。具体的には、着座者が左手を前方から後方に向かって移動させ、第1タッチセンサ50が操作された後に、第2タッチセンサ52が操作された場合には、車両用シート10は後方に向かってスライドする。一方、着座者が左手を後方から前方に向かって移動させ、第2タッチセンサ52が操作された後に、第1タッチセンサ50が操作された場合には、車両用シート10は前方に向かってスライドする。これにより、着座者は、直感的にスライド機構30を操作することが可能となる。
次に、シートヒータ70を作動させる際の1対のタッチセンサ50,52の操作手法について説明する。シートヒータ70を作動させる場合には、着座者は、1対のタッチセンサ50,52を交互に操作する。具体的には、例えば、着座者は、まず、左手をシートクッション12の左側側面に沿って前方から後方に向かって動かす。これにより、着座者の左手は、まず、第1タッチセンサ50に接近し、コントローラ82に、図4(b)に示すように、第1タッチセンサ50によるON信号が入力される。そして、着座者が左手を、さらに、後方に向かって動かすと、着座者の左手は、第1タッチセンサ50から離間し、第2タッチセンサ52に接近する。これにより、コントローラ82に、図4(b)に示すように、第1タッチセンサ50によるOFF信号が入力され、第2タッチセンサ52によるON信号が入力される。
第2タッチセンサ52によるON信号が入力された時刻tが、第1タッチセンサ50によるOFF信号が入力された時刻tから所定時間以上経過していない場合に、シートヒータ70を作動させるための第1の条件が満たされる。次に、第2タッチセンサ52によるON信号が入力された時刻tから設定時間ΔT経過するまでに、第1タッチセンサ50によるON信号が入力されたか否かが判定される。つまり、第2タッチセンサ52によるON信号が入力された時刻tから第1タッチセンサ50によるON信号が入力された時刻tまでの経過時間ΔTが設定時間ΔT未満であるか否かが判定される。そして、経過時間ΔTが設定時間ΔT未満である場合に、シートヒータ70を作動させるための第2の条件が満たされる。
最後に、第1タッチセンサ50によるON信号が入力された時刻tから設定時間ΔT経過するまでに、第2タッチセンサ52によるON信号が入力されたか否かが判定される。つまり、第1タッチセンサ50によるON信号が入力された時刻tから第2タッチセンサ52によるON信号が入力された時刻tまでの経過時間ΔTが設定時間ΔT未満であるか否かが判定される。そして、経過時間ΔTが設定時間ΔT未満である場合に、発熱体72が通電され、シートヒータ70が作動する。
なお、上述したシートヒータ作動時のタッチセンサ50,52の操作手法では、第1タッチセンサ50から操作される場合について説明したが、第2タッチセンサ52から操作され、上記操作手法において、第1タッチセンサ50と第2タッチセンサ52との操作順を逆にすることでも、シートヒータ70は作動する。
このように、車両用シート10では、1対のタッチセンサ50,52が、交互に操作されることで、シートヒータ70が作動する。着座者による1対のタッチセンサ50,52の交互操作は、着座者が車両用シート10を擦って車両用シート10を温める操作に似ており、その操作を行うことで、車両用シート10がシートヒータ70によって温められる。これにより、着座者は、直感的にシートヒータ70を操作することが可能となる。
さらに言えば、車両用シート10では、上述したように、タッチセンサ50,52の操作手法を変えるだけで、スライド機構30を作動させる第1の態様と、シートヒータ70を作動させる第2の態様とで切り換えることが可能となっている。つまり、スライド機構30とシートヒータ70とを、1対のタッチセンサ50,52によって操作することが可能となっている。これにより、スライド機構30およびシートヒータ70の作動を制御するためのスイッチの数を少なくすることが可能となる。
また、シートヒータ70を作動させる際には、1対のタッチセンサ50,52の一方から他方、他方から一方、さらに、一方から他方に、着座者が左手を移動させる必要がある。つまり、1対のタッチセンサ50,52の間を、1往復半、着座者が左手を移動させることで、シートヒータ70が作動する。このような操作は、操作者が意識しない限り、通常、実行されない。これにより、操作者の意図的な操作時にのみ、シートヒータ70を作動させることが可能となり、シートヒータ70の誤作動を抑制することが可能となる。
さらに、タッチセンサ50,52によるシートヒータ作動時には、1対のタッチセンサ50,52の一方による検出時刻と他方による検出時刻との間の時間、つまり、経過時間ΔT,ΔTに応じて、シートヒータ70の温度が設定される。具体的には、経過時間ΔTと経過時間ΔTとのうちの短い時間を温度設定用時間ΔT´として決定し、以下の式に従ってシートヒータ70の設定温度Kが設定される。
K=K+α・(ΔT−ΔT´)
ここで、Kは、予め設定された基準温度であり、αは、ゲインである。さらに、ΔTは、予め設定された基準時間である。
これにより、温度設定用時間ΔT´が短いほど、設定温度は高い温度に設定される。つまり、1対のタッチセンサ50,52を着座者が交互に操作する速度が速いほど、設定温度は高い温度に設定される。着座者による1対のタッチセンサ50,52の交互操作は、上述したように、着座者が車両用シート10を擦って車両用シート10を温める操作に似ている。このため、操作速度、つまり、擦る速度が速くなるほど、擦る操作により車両用シート10が高い温度に温められるとイメージされる。これにより、着座者は、シートヒータ70の設定温度を、直感的に設定することが可能となる。
ちなみに、上記実施例において、車両用シート10は、乗物用内装品の一例である。操作スイッチ20は、操作スイッチの一例である。電磁モータ36は、作動部の一例である。タッチセンサ50,52は、タッチセンサの一例である。発熱体72は、作動部の一例である。制御装置80は、制御装置の一例である。設定時間ΔTは、設定時間の一例である。設定温度Kは、指標量の一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。具体的には、例えば、上記実施例では、車両用シート10を作動させるための機構として、スライド機構30およびシートヒータ70が採用されているが、他の種類の機構を採用することが可能である。具体的には、シートバックのシートクッションに対する傾斜角度を変更可能なリクライニング機構、着座者の腰の保持状態を調整可能なランバーサポート機構、車両用シートの高さを調整可能なリフター機構、シートクッションの前部のチルト量を変更可能なフロントチルト機構、シートクッションの前後方向の長さ,シートバックの中折れ角度,サイドサポートの折れ曲げ角度,ヘッドレストの傾斜角度等を変更するための機構等を採用することが可能である。
また、上記実施例では、操作スイッチ20によりスライド機構30とシートヒータ70との2種類の機構が作動するが、1種類の機構が作動してもよい。具体的には、例えば、第1の態様として、スライド機構30をタッチセンサ50,52の操作時間に応じて任意の時間、作動させ、第2の態様として、スライド機構30を所定の距離、作動させてもよい。
また、上記実施例では、操作スイッチ20によって操作される車両用内装品として、車両用シート10が採用されているが、種々の車両用内装品を採用することが可能である。具体的には、ウィンドウ,サンルーフ,サンシェードの開閉機構,ドアのロック機構等を採用し、ウィンドウ,サンルーフ,サンシェード等の開閉動作、ドアのロック等を操作するための操作スイッチに、上記技術を適用することが可能である。具体的には、第1の態様として、ウィンドウ等の開閉動作を、タッチセンサ50,52の操作時間に応じて任意の時間行い、第2の態様として、ウィンドウ等の開閉動作を、設定時間行ってもよい。また、第1の態様として、サンルーフをスライドさせ、第2の態様として、サンルーフをチルトさせてもよい。さらに言えば、第1の態様として、ウィンドウ等の開閉動作を行い、第2の態様として、ドアのロック機構のロック・解除の切換動作を行ってもよい。
さらに、例えば、空調装置,ルームランプ,オーディオ装置等の操作スイッチに、上記技術を適用することが可能である。具体的には、第1の態様として、ウィンドウ,サンルーフ,サンシェードの開閉機構,車両用シート10を移動させる機構を作動させ、第2の態様として、空調装置等の電源のON/OFFの切換操作を行ってもよい。なお、第2の態様として、空調装置等の電源のON/OFFの切換操作が行われる場合には、1対のタッチセンサ50,52の一方による検出時刻と他方による検出時刻との間の時間、つまり、経過時間ΔT,ΔTに応じて、第2の態様の作動を制御する指標量を変化させることが可能である。詳しくは、指標量として、空調の温度,風量,音量,光の強さ等を採用することが可能である。
また、上記実施例では、シートヒータ70の設定温度Kを決定する際に用いられる経過時間ΔT,ΔTでは、1対のタッチセンサ50,52の一方によるON信号が入力された時刻が、起点となり、他方によるON信号が入力された時刻が終点とされているが、起点および終点を任意の時間に設定することが可能である。具体的には、起点を、一方によるOFF信号が入力された時刻とし、終点を、他方によるON信号が入力された時刻としてもよい。また、起点を、一方によるON信号が入力された時刻とし、終点を、他方によるOFF信号が入力された時刻としてもよい。また、起点を、一方によるOFF信号が入力された時刻とし、終点を、他方によるOFF信号が入力された時刻としてもよい。
また、上記実施例では、第2の態様で車両用内装品を作動させる際に、着座者は、左手を、1対のタッチセンサ50,52の間を、1往復半移動させているが、1往復、若しくは、2往復以上移動させることで、車両用内装品を第2の態様で作動させてもよい。
また、車両用内装品に限られず、乗物、具体的には、飛行機,電車等の種々の乗物の内装品の操作スイッチに、上記技術を適用することが可能である。
また、上記実施例では、タッチセンサとして、布に導電糸60が縫着された導電布54が採用されているが、一般的なタッチセンサ、具体的には、トップカバーと基板と電極とにより構成され、電極が、静電容量の変化に依拠して、入力媒体の接触若しくは接近を検出するものを採用することが可能である。さらに言えば、静電容量方式のタッチセンサとは異なる方式のタッチセンサを採用することが可能である。具体的には、例えば、表面弾性波方式,抵抗膜方式,電磁誘導方式,赤外線方式等、種々の方式のタッチセンサを採用することが可能である。
10:車両用シート(乗物用内装品)
20:操作スイッチ
36:電磁モータ(作動部)
50:タッチセンサ
52:タッチセンサ
72:発熱体(作動部)
80:制御装置

Claims (3)

  1. 乗物の内装品を作動させる作動部と、
    その作動部を操作するための操作スイッチと、
    その操作スイッチの操作に従って、前記作動部の作動を制御する制御装置と
    を備えた乗物用内装品であって、
    前記操作スイッチは、
    入力媒体の接触・接近を検出する1対のタッチセンサを有し、
    前記制御装置は、
    前記1対のタッチセンサのうちの一方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出された後に、他方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出され、その検出から設定時間内に、前記一方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出されない場合に、当該乗物用内装品が第1の態様で作動するように、前記作動部の作動を制御し、前記一方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出された後に、前記他方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出され、その検出から前記設定時間内に、少なくとも、前記一方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出された場合に、当該乗物用内装品が前記第1の態様と異なる第2の態様で作動するように、前記作動部の作動を制御することを特徴とする乗物用内装品。
  2. 前記制御装置は、
    前記一方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出された後に、前記他方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出され、前記他方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近の検出から前記設定時間内に、前記一方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出され、その検出から前記設定時間内に、少なくとも、前記他方のタッチセンサによる入力媒体の接触・接近が検出された場合に、当該乗物用内装品が前記第2の態様で作動するように、前記作動部の作動を制御することを特徴とする請求項1に記載の乗物用内装品。
  3. 前記制御装置は、
    前記一方のタッチセンサによる検出と前記他方のタッチセンサによる検出との間の時間が短いほど、前記第2の態様の作動を指標する指標量に応じて、前記第2の態様の作動を指標する指標量が変化するように、前記作動部の作動を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗物用内装品。
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