JP2014135932A - 作業機 - Google Patents

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太郎 中村
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Abstract

【課題】走行機体の搭乗経路からの作業者の搭乗を容易にする作業機を構成する。
【解決手段】走行機体Aの運転座席3に対して走行機体Aの側部から作業者が乗り込む側部搭乗経路Sの前側に第1手摺フレーム51を備え、後側に第2手摺フレーム52を備えた。第1手摺フレーム51の後部の第1後部縦手摺部51Bが上側ほど前方に変位する傾斜姿勢で形成し、第2手摺フレーム52の前部の第2前部縦手摺部52Aが上側ほど後方に変位する傾斜姿勢で形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、作業機に関し、詳しくは、走行機体に備えられる手摺フレームの改良に関する。
上記のように構成された作業機として特許文献1には、走行機体の運転座席の足元のステップの外側位置において、ステップから立ち上がる姿勢の縦手摺りと、この縦手摺りの上端に連なるサイド手摺りとで成る手摺フレームを有する乗用型田植機が示されている。この特許文献1では、手摺フレームが運転座席の両側部に配置され、作業者が走行機体に乗降する際に手摺として使用される。
また、特許文献2には、走行機体の前部にボンネットの両側部にステップが配置され、走行機体の前部位置でステップの外端位置から立ち上がる姿勢の縦杆を有するステーに対して補助苗載台を備えた移植機が示されている。この特許文献2では、作業者がステップに乗降する際にはステーの縦杆を手摺として使用する点が記載されている。
特開2008‐278765号公報 特開2007‐244314号公報
乗用型田植機や乗用型播種機等の作業機では車輪が泥土に沈み込んだ状態でも作業を可能にするために、走行機体のフロアーやステップのレベルは車輪の接地位置から比較的高い位置に形成されている。また、乗用型田植機では運転座席の足元のフロアーから走行機体の両側部に連なる領域に作業者の乗降経路が形成され、特許文献2にも示されるように走行機体の前部のボンネットの両側部のステップを、走行機体の前端からの作業者の乗降を可能にする乗降経路とするものも存在する。
走行機体の前端の乗降経路を介して作業者が乗降する場合には、走行機体を畦に接近させることが多い。また、圃場面を基準にして畦が高い位置にあるため、走行機体の前端から作業者が乗降する場合には畦とステップとのレベル差が小さく作業者がバランスを崩すことは少ない。また、特許文献2に記載されるように走行機体の前部位置で上方に立ち上がる姿勢の手摺フレームを備えたものでは、乗降時に作業者が手摺フレームを握ることにより作業者の姿勢の安定化に繋がる。
これに対して、走行機体の側部の乗降部において作業者が乗降する場合には、作業者が圃場面と走行機体との間の大きいレベル差を移動するため作業者がバランスを崩すこともあった。このような不都合に対して特許文献1に記載されるように走行機体の側部で立ち上がる姿勢の手摺フレームを備えたものでは、乗降時に作業者が手摺フレームを握ることにより姿勢の安定を安定させることも可能となる。
しかしながら、特許文献1に記載される構成で、作業者が圃場から走行機体に搭乗する場合には一方の手で手摺フレームを握り、握った手で体を引き上げる移動形態となるため、作業者の負担が増すだけではなく、作業者は手摺フレームを握る片手だけで体を支えなければならず、バランスを崩すことも考えられた。そこで、走行機体の側部の搭乗経路を挟む位置に手摺フレームを配置することも考えられるが、乗降の際には前後位置の手摺フレームの間を作業者が通過する移動形態となるため、例えば、作業者の衣服が手摺フレームに接触することや、作業者が予備苗や、肥料のパッケージ等を運搬する場合には、これらが手摺フレームに接触して作業能率を低下させることも考えられた。
本発明の目的は、走行機体の側部に対して作業者が乗降する場合でもバランスを崩さず楽な乗降が可能になり、この側部搭乗経路での作業者の移動も容易となる作業機を合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、前部位置にステアリングハンドルを配置し、後端位置に作業装置を備え、これらの中間位置に運転座席を配置して走行機体が構成されると共に、前記走行機体の側部から前記運転座席に作業者が乗り込むための側部搭乗経路が形成され、この側部搭乗経路の前側の第1手摺フレームと、前記側部搭乗経路の後側の第2手摺フレームとが前記走行機体から立ち上がる姿勢で備えられ、前記第1手摺フレームの後部の第1後部縦手摺部が上側ほど前方に変位する傾斜姿勢で形成され、前記第2手摺フレームの前部の第2前部縦手摺部が上側ほど後方に変位する傾斜姿勢で形成されている点にある。
この構成によると、例えば、作業者が走行機体の側部位置で乗降する場合には、一方の手で第1手摺フレームを握り、他方の手で第2手摺フレームを握ることが可能となり、バランスを崩すさず走行機体に乗り込むことや、走行機体から圃場に降りることが容易に行える。また、第1手摺フレームの第1後部縦フレーム部と、第2手摺フレームの第2前部縦フレームとの間隔が上側ほど拡大しているので、第1手摺フレームと第2手摺フレームとの間の側部搭乗経路で作業者が移動する場合でも、これらの手摺フレームに対して作業者の衣服が接触することや、作業者が運搬する種籾や肥料のパッケージが接触する不都合を抑制でき、作業者の迅速な移動を可能にし、作業時間短縮による省力化も可能となる。
従って、走行機体の側部に対して作業者が乗降する場合でもバランスを崩さず楽な乗降が可能で、この側部搭乗経路での作業者の移動が容易で、作業効率を高くする作業機が構成された。
本発明は、前記第1手摺フレームの上端で水平姿勢となる第1横手摺部が、前記第2手摺フレームの上端で水平姿勢となる第2横手摺部の高さと等しい高さ、又は、この第2横手摺部より低い高さで形成されても良い。
これによると、第1横手摺部と第2横手摺部とが等しい高さであるものでは、作業者が左右何れの方向にバランスを崩しても第1横手摺部と第2横手摺部との何れかを即座に握って体の姿勢を安定させることが可能となる。しかも、作業者が側部搭乗経路の外端位置に立ち、一方の手で第1横手摺部を握り、他方の手で第2横手摺部を握った場合には、左右の手が等しい高さになり自然な姿勢で体を安定的に支えることも可能となる。これにより作業者に安心感を与えてスムーズな移動を可能にする。また、第1横手摺部が第2横手摺部より低く形成された構成では、第1手摺フレームの上端レベルを低くすることにより作業機の前部の小型化が可能となり、トラック等の荷台に積載して運搬する場合や、納屋に格納する場合の収納も容易となる。
本発明は、前記走行機体の前端部から前記運転座席に作業者が乗り込むための前部搭乗経路が形成され、前記第1手摺フレームの前部の第1前部縦手摺部の上部が上側ほど後方に変位する傾斜姿勢で形成されても良い。
これによると、例えば、畦から前部搭乗経路に作業者が搭乗する場合には、作業者が腕を前下がりの姿勢にした状態で、第1手摺フレームの前部縦手摺部の上部を握り、自然な姿勢で体を支えることが可能となる。このように体を支えた状態で、体の姿勢を安定させ前部搭乗経路の前端部に足を掛け走行機体への乗り移りを迅速に行える。
本発明は、前記走行機体の前端部から前記運転座席に作業者が乗り込むための前部搭乗経路が形成され、前記第1手摺フレームの前部の第1前部縦手摺部の下部が下側ほど後方に変位する傾斜姿勢で形成されても良い。
これによると、例えば、前部搭乗経路に作業者が搭乗する場合には、作業者の足(具体的には靴)が、第1手摺フレームの下端に接触する不都合を回避することになり、円滑な搭乗が可能となる。
本発明は、前記第1手摺フレームの前記第1後部縦手摺部が上端側ほど前記走行機体の中央側に変位する傾斜姿勢で形成されても良い。
これによると、例えば、圃場面から作業者が側部搭乗経路に搭乗する場合には、第1後部縦手摺部の高い位置を握って体を引き上げることにより、体を走行機体の中央側に移動させることになり搭乗を容易にする。また、第1後部縦手摺部の上側ほど運転座席に近い位置となるため、作業者が運転座席に着座する場合や、作業者が運転座席から立ち上がる場合には、第1後部縦手摺部を握ることにより作業者の姿勢を安定させ足腰への負担を軽減し、楽な作業を実現する。
本発明は、前記走行機体の後端位置に横幅方向に沿ってリアステップが形成されると共に、前記第2手摺フレームが、前記走行機体の左右両側部に備えられ、この左右の第2手摺フレームの上端位置に連結する横フレームが前記リアステップの上方位置に配置されても良い。
これによると、リアステップに作業者が搭乗した場合には横フレームに体を接触させることでリアステップから足を踏み外すことがなく、また、この横フレームを作業者の手で握ることにより、体を確実に支えることが可能となり作業を容易に行える。
本発明は、前記作業装置の左右両側部に、圃場面上に倒伏する作用姿勢と、圃場面から上方に離間して縦向きとなる格納姿勢とに切換自在なマーカを備え、前記横フレームの外端位置が、格納姿勢にある前記マーカとの接触を回避する形状に成形されても良い。
これによると、マーカを格納姿勢に設定した場合には、横フレームの外端位置と接触しない位置に設定してマーカを適正な姿勢に維持でき、マーカに付着した泥土で横フレームを汚すこともない。
乗用型直播機の全体の側面図である。 乗用型直播機の全体の平面図である。 乗用型直播機の全体の正面図である。 別実施形態(a)の乗用型直播機の全体の側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1及び図2に示すように、左右一対の前車輪1と左右一対の後車輪2とを備えた走行機体Aの中央に運転座席3を配置し、この走行機体Aの後端にリンク機構Lを介し作業装置Bを昇降自在に連結して作業機としての乗用型直播機が構成されている。この乗用型直播機は、走行機体Aの走行に伴い圃場に対して播種を行うと共に、圃場に対して施肥と薬剤散布とを行うように構成されている。
直播機は、走行機体Aの前部のボンネット4にエンジンEが収容され、この下方にエンジンEからの動力が伝えられるミッションケース5を備えている。このミッションケース5は左右の前車輪1と左右の後車輪2とに駆動力を伝えると共に、外部出力軸6を介して走行速度と同期した駆動力を作業装置Bに伝える。
運転座席3の前方位置には、左右の前車輪1を操向操作(操舵)するステアリングホイール7を備えている。ステアリングホイール7の左側部に走行速度を変速する主変速レバー8を備え、右側部には作業装置Bの強制的昇降を行う強制昇降レバー9を備えている。また、運転座席3の近傍には、作業装置Bの昇降とミッションケース5に内蔵した作業クラッチ(図示せず)の断続とを行う作業クラッチレバー10を備えている。
リンク機構Lは、複数のリンク部材12を有すると共に、油圧式の昇降シリンダ13を有しており、昇降シリンダ13の伸縮作動によりリンク機構Lを作動させて作業装置Bの昇降を行わせる。
〔作業装置〕
作業装置Bは、複数の整地フロート15を備えると共に、この整地フロート15での整地面に対して表面播種を行う播種装置Fと、この播種装置Fによる播種位置の近傍の圃場面下に肥料を供給する施肥装置Gと、播種及び施肥が行われた圃場面に対して除草剤等の薬剤の散布を行う薬剤散布装置Hとを備えている。
この作業装置Bは、複数の整地フロート15の1つの姿勢に基づいて圃場面に対する高さ(対地高さ)を検出する構成を有しており、この構成による対地高さの検出結果に基づいて昇降シリンダ13を制御することで、作業装置Bの対地高さを予め設定された値に維持する昇降制御が行われる。
播種装置Fは、種子ホッパー21に貯留された種子としての種籾を繰出部22により下方に繰り出し、この種籾を案内筒23により外部の風の影響を排除した状態で圃場面に送り出す構成を有している。繰出部22は前述した外部出力軸6からの駆動力で作動し、この繰出部22での繰出量を調節することにより、単位走行距離あたりの播種量の調節が可能となる。
この播種装置Fでは、鳥害を抑制するために鉄コーティング処理が行われた種籾を用いており、複数の整地フロート15の整地部で整地された圃場面に対して種籾を自重により落下させる形態での点播が行われる。尚、この播種の後に覆土は行われない。
施肥装置Gは、肥料ホッパー25に貯留された肥料を繰出機構26により下方に繰り出し、その肥料をホース27により作溝器28に送り出す構成を有している。繰出機構26は前述した外部出力軸6からの駆動力で作動し、この繰出機構26での繰出量を調節することにより、単位走行距離あたりの施肥量の調節が可能となる。
作溝器28は、先端が整地フロート15の下面から下方に突出する形態で整地フロート15に支持され、走行機体Aの走行時に圃場面に溝を形成し、この溝の内部に肥料を案内することにより圃場面下に肥料を送り込む機能を有している。
薬剤散布装置Hは、薬剤を貯留する薬剤ホッパー31と、この薬剤ホッパー31の薬剤を繰出ユニット32で繰り出し、拡散ユニット33で拡散させる構成を有している。繰出ユニット32では電気的な作動を行うアクチュエータにより薬剤を繰り出し、拡散ユニット33では繰出ユニット32からの薬剤を電気的な回転作動により薬剤を拡散させる拡散体を備えている。
尚、この薬剤散布装置Hは、播種幅に対応した領域に薬剤の散布を行えるように播種装置Fより上方で、平面視において整地フロート15より後方にオーバハングする位置に配置されている。
作業装置Bの両側部には、圃場面上に倒伏する作用姿勢と、圃場面から上方に離間して縦向きとなる格納姿勢とに切換自在なマーカMを備えている。このマーカMは、作業装置Bのフレームに対して前後向き姿勢となる揺動軸芯を中心に揺動自在に支持されるマーカアーム35と、このマーカアーム35の先端に回転自在に支持した回転体36とを備えて構成されている。尚、マーカMは、マーカアーム35の先端側に圃場面に溝を形成するためのロッドを備えた構成のものでも良い。
左右のマーカMは、作業装置Bの上昇に伴って作用姿勢から格納姿勢に切り換えられ、作業装置Bが設定レベルを超える高さに達することによりロック機構により格納姿勢に保持される。また、作業装置Bを圃場面のレベルまで下降させた状況では、前述した強制昇降レバー9を所定の方向に操作することにより右側又は左側のロック機構の一方を選択してロック解除することが可能であり、このロック解除によりマーカMを作用姿勢に切り換えるように構成されている。
尚、マーカMを作用姿勢に設定した状態で走行機体Aを走行させることにより圃場面には回転体36の外周の突起により凹状のマーカ跡が連続的に形成される。従って、作業者は、走行機体Aの前部側のセンターマスコット37と、圃場面のマーカ跡とを視覚的に一致させるように走行させることにより、隣接する播種位置との距離を適正に維持した領域の圃場面に播種、施肥、薬剤散布を行えるように構成されている。
〔走行機体〕
運転座席3の足元には、作業者が足を下ろす平坦なフロア41が形成され、走行機体Aの前部位置で前述したボンネット4の両側部には前述したフロア41に連なるステップ42が形成されている。また、走行機体Aの左右の外側部には、フロア41とステップ42とに等しい高さで連なる補助ステップ43が外方に張り出す形態で形成されている。運転座席3の後部位置には走行機体Aの全幅に亘る幅のリアステップ44が形成されている。
更に、補助ステップ43の外端位置からフロア41に連なる領域には、作業者の乗降を可能にする側部搭乗経路Sが形成され、この側部搭乗経路Sの外端位置には、補助ステップ43の上面より低いレベルで作業者が足を掛ける乗降ステップ45が備えられている。前述したようにボンネット4の両側部に形成されたステップ42は、作業者の乗降を可能にする前部搭乗経路Tが形成されている。
〔手摺フレーム〕
図1〜図3に示すように、走行機体Aの両側部位置で、左右の側部搭乗経路Sの外端部の前側には第1手摺フレーム51が走行機体Aから立ち上がる姿勢で形成され、側部搭乗経路Sの外端部の後側には第2手摺フレーム52が走行機体Aから立ち上がる姿勢で形成されている。
つまり、走行機体Aの左右の前部位置で前部搭乗経路Tの外側位置には第1手摺フレーム51が配置され、この第1手摺フレーム51より後側で側部搭乗経路Sを挟む位置には第1手摺フレーム51と第2手摺フレーム52とが配置されている。また、リアステップ44の上方位置には、その両端部が第2手摺フレーム52の上端部分に連結する横フレーム53が備えられている。
第1手摺フレーム51は、前部で縦向き姿勢となる第1前部縦手摺部51Aと、後部で縦向き姿勢となる第1後部縦手摺部51Bと、これらの上端同士に連なる水平姿勢の第1横手摺部51Cとを備えて構成されている。この第1手摺フレーム51は丸パイプ材を屈曲することで形成され、第1前部縦手摺部51Aの下端部が走行機体Aに連結し、第1後部縦手摺部51Bの下端部が走行機体Aに連結する。
特に、第1前部縦手摺部51Aの下端には水平姿勢で走行機体Aの中央側に伸びる第1前部支持フレーム51Fが一体形成され、第1後部縦手摺部51Bの下端には水平姿勢で走行機体Aの中央側に伸びる第1後部支持フレーム51Rが一体形成されている。第1前部支持フレーム51Fはステップ42の下側に回り込む位置に配置され、第1後部支持フレーム51Rは、補助ステップ43の下側に回り込み位置に配置されている。
第2手摺フレーム52は、前部で縦向き姿勢となる第2前部縦手摺部52Aと、後部で縦向き姿勢となる第2後部縦手摺部52Bと、これらの上端同士に連なる水平姿勢の第2横手摺部52Cとを備えて構成されている。この第2手摺フレーム52は丸パイプ材を屈曲することで形成され、第2前部縦手摺部52Aの下端部が走行機体Aに連結し、第2後部縦手摺部52Bの下端部が走行機体Aに連結する。
第1手摺フレーム51の後部の第1後部縦手摺部51Bが上側ほど前方に変位する傾斜姿勢で形成され、第2手摺フレーム52の前部の第2前部縦手摺部52Aが上側ほど後方に変位する傾斜姿勢で形成されている。この第1後部縦手摺部51Bと第2前部縦手摺部52Aとの間隔は側部搭乗経路Sの外端位置の作業者が手を伸ばして同時に握り得る間隔で配置されている。
つまり、第1手摺フレーム51と第2手摺フレーム52との間で作業者が通過する空間は上側ほど拡大しており、例えば、作業者が走行機体Aの側部位置で乗降する場合には、一方の手で第1手摺フレーム51を握り、他方の手で第2手摺フレーム52を握ることが可能となる。これにより、バランスを崩すさず走行機体Aに乗り込むことや、走行機体Aから圃場に降りることが容易に行える。また、第1手摺フレーム51の第1後部縦フレーム部51Bと、第2手摺フレーム52の第2前部縦フレーム52Aとの間隔が上側ほど拡大しているので、第1手摺フレーム51と第2手摺フレーム52との間の側部搭乗経路Sで作業者が移動する場合でも、これらの手摺フレームに対して作業者の衣服が接触することや、作業者が運搬する種籾や肥料のパッケージ等が接触する不都合を抑制でき、作業者の迅速な移動を可能にし、作業時間短縮による省力化も可能となる。
また、第1手摺フレーム51の上端で水平姿勢となる第1横手摺部51Cが、第2手摺フレーム52の上端で水平姿勢となる第2横手摺部52Cの高さと等しい高さに設定されている。
このような高さの設定により、第1横手摺部51Cと第2横手摺部52Cとが等しい高さであるものでは、作業者が左右何れの方向にバランスを崩しても第1横手摺部51Cと第2横手摺部52Cとの何れかを即座に握って体の姿勢を安定させることが可能となる。しかも、作業者が側部搭乗経路Sの外端位置に立ち、一方の手で第1横手摺部51Cを握り、他方の手で第2横手摺部52Cを握った場合には、左右の手が等しい高さになり自然な姿勢で体を安定的に支えることも可能となる。これにより作業者に安心感を与えてスムーズな移動を可能にする。
この構成に類似するものとして第1横手摺部51Cの高さを、第2横手摺部52Cより少し低く設定しても良い。このような高さ関係にすることにより、第1手摺フレーム51の上端レベルを低くするため作業機の前部の小型化が可能となり、トラック等の荷台に積載して乗用型播種機を運搬する場合や、納屋に格納する場合の収納も容易となる。
第1手摺フレーム51の前部の第1前部縦手摺部51Aが、上部フレーム51Auと下部フレーム51Adとで構成されている。上部フレーム51Auは上側ほど後方に変位する傾斜姿勢で形成され、下部フレーム51Adは下側ほど後方に変位する傾斜姿勢で形成されている。これにより、上部フレーム51Auと下部フレーム51Adとの境界部分が前方に突出する屈曲状に形成される。
第1手摺フレーム51は、走行機体Aの前部位置で前部搭乗経路Tの近傍位置に形成されるため、例えば、畦から前部搭乗経路Tに作業者が搭乗する場合には、作業者が腕を前下がりの姿勢にした状態で、第1手摺フレーム51の第1前部縦手摺部51Aの上部フレーム51Auを握り、自然な姿勢で体を支えることが可能となる。このように体を支えた状態で、前部搭乗経路Tの前端部に足(具体的には靴)を掛け走行機体Aへの乗り移りを迅速に行える。
また、前部搭乗経路Tに作業者が搭乗する場合には、作業者の足(具体的には靴)が、第1手摺フレーム51の下端の下部フレーム51Adに接触する不都合を回避することになり、円滑な搭乗が可能となる。
走行機体Aの左右方向での中央位置を基準にすると、第1前部支持フレーム51Fの外端位置より、第1後部支持フレーム51Rの外端位置が外方にある。また、第1後部支持フレーム51Rの外端位置から立ち上がる第1後部縦手摺部51Bは、上端側ほど走行機体Aの中央側に変位するように傾斜姿勢で形成されている。これに対して、第1前部縦手摺部51Aのうち下側の下部フレーム51Adは、上側ほど走行機体Aの中央から離れる方向に傾斜しており、上部フレーム51Auは上側ほど走行機体Aの中央側に変位する傾斜姿勢に設定されている。
この構成では、前後方向視において、第1後部縦手摺部51Bと第1前部縦手摺部51Aの上端部分(上部フレーム51Au)とは重なり合う位置に配置される。
このように第1後部縦手摺部51Bが上端側ほど前記走行機体の中央側に変位する姿勢で形成されているので、例えば、圃場面から作業者が側部搭乗経路Sに搭乗する場合には、乗降ステップ45に足を掛け、第1後部縦手摺部51Bの高い位置を握って体を引き上げることにより、体を走行機体の中央側に移動させることになり搭乗を容易にする。つまり、第1後部縦手摺部51Bの握る位置が高いほど、体を走行機体Aの中央側に寄せることが可能となり、他方の手で第2手摺フレーム52の第2前部縦手摺部52Aを握ることにより姿勢を安定させて走行機体Aへの乗り込みを容易にする。
また、第1後部縦手摺部51Bの上側ほど運転座席3に近い位置となるため、作業者が運転座席3に着座する場合や、作業者が運転座席3から立ち上がる場合には、第1後部縦手摺部51Bを握ることにより作業者の姿勢を安定させ足腰への負担を軽減し、楽な作業を実現する。
〔横フレーム〕
前述した横フレーム53は、その両端部分が、第2手摺フレーム52の第2後部縦手摺部52Bの上端部分に連結している。この横フレーム53は、リアステップ44の上方で、平面視においてリアステップ44の後端に沿って配置される主フレーム部53Aと、この主フレーム部53Aの両端部分(外端部)において斜め前方に屈曲する一対の屈曲部53Bと、この屈曲部53Bの外端位置において下方に屈曲する一対の連結部53Cとで構成されている。
この横フレーム53は丸パイプ材を屈曲することで構成され、前述した連結部53Cが第2手摺フレーム52の第2後部縦手摺部52Bの上端部分に連結している。
この横フレーム53は、運転座席3の後方に配置されているため、例えば、施肥装置Gの肥料ホッパー25に対して肥料を補給するために、リアステップ44に作業者が搭乗した場合にも横フレーム53に体を接触させることでリアステップ44から足を踏み外すことがなく、また、この横フレーム53を作業者の手で握ることにより体を確実に支えることが可能となり作業を容易に行える。
また、横フレーム53の外端部分は、マーカMを格納姿勢に設定した際に、マーカアーム35の上端部分や、回転体36に近接するものであるため、マーカMを格納姿勢に設定した際に、マーカアーム35の上端部分や回転体36との接触を回避するように、屈曲部53Bを平面視で斜め姿勢に設定している。尚、格納姿勢に設定したマーカMの特定部分との接触を回避するための横フレーム53の外端位置の形状として、例えば、走行機体Aの内側に入り込む凹状であっても良い。
これにより、マーカMを格納姿勢に設定した場合には、横フレーム53の外端位置と接触しない位置に設定してマーカMを適正な姿勢に維持でき、マーカMに付着した泥土で横フレーム53を汚すこともない。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い。
(a)図4に示すように、横フレーム53の主フレーム部53Aを、前述した実施形態と比較して高い位置に形成しても良い。このように横フレーム53を高い位置に形成することにより作業装置Bを上限まで上昇させた状態では、施肥装置Gの肥料ホッパー25に対して肥料を補給する場合には、肥料を詰めたパッケージ等を横フレーム53に乗せる状態での補給が可能となり、作業能率を高くできる。また、作業者が横フレーム53に体を接触させる場合にも、例えば、膝より高い位置に横フレーム53を接触させることも可能となり作業者の体を一層安定的に支えることが可能となる。
(b)第1手摺フレーム51と、第2手摺フレーム52との少なくとも一方を板材を用いて構成する。第1手摺フレーム51の具体構成を考えると、第1手摺フレーム51として、前端縁の第1前部縦手摺部51Aと、後端縁の第1後部縦手摺部51Bと、水平姿勢で上端縁となる第1横手摺部51Cを備えて構成する。第2手摺フレーム52の場合にも同様に構成する。
この別実施形態(b)のように板材を用いて手摺フレームを構成する場合、パンチングメタルのように板材に多数の開口を形成して視界を良くしても良い。
(c)作業機として、田植機、施肥専用機、薬剤専用機等を構成し、これらに本発明の手摺フレームを備えても良い。
本発明は、運転座席を備えた走行機体を有する作業機に利用することができる。
3 運転座席
7 ステアリングハンドル
44 リアステップ
51 第1手摺フレーム
51A 第1前部縦手摺部
51B 第1後部縦手摺部
51C 第1横手摺部
52 第2手摺フレーム
52A 第2前部縦手摺部
52C 第2横手摺部
53 横フレーム
A 走行機体
B 作業装置
M マーカ
S 側部搭乗経路
T 前部搭乗経路

Claims (7)

  1. 前部位置にステアリングハンドルを配置し、後端位置に作業装置を備え、これらの中間位置に運転座席を配置して走行機体が構成されると共に、
    前記走行機体の側部から前記運転座席に作業者が乗り込むための側部搭乗経路が形成され、この側部搭乗経路の前側の第1手摺フレームと、前記側部搭乗経路の後側の第2手摺フレームとが前記走行機体から立ち上がる姿勢で備えられ、
    前記第1手摺フレームの後部の第1後部縦手摺部が上側ほど前方に変位する傾斜姿勢で形成され、前記第2手摺フレームの前部の第2前部縦手摺部が上側ほど後方に変位する傾斜姿勢で形成されている作業機。
  2. 前記第1手摺フレームの上端で水平姿勢となる第1横手摺部が、前記第2手摺フレームの上端で水平姿勢となる第2横手摺部の高さと等しい高さ、又は、この第2横手摺部より低い高さで形成されている請求項1記載の作業機。
  3. 前記走行機体の前端部から前記運転座席に作業者が乗り込むための前部搭乗経路が形成され、前記第1手摺フレームの前部の第1前部縦手摺部の上部が上側ほど後方に変位する傾斜姿勢で形成されている請求項1又は2記載の作業機。
  4. 前記走行機体の前端部から前記運転座席に作業者が乗り込むための前部搭乗経路が形成され、前記第1手摺フレームの前部の第1前部縦手摺部の下部が下側ほど後方に変位する傾斜姿勢で形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の作業機。
  5. 前記第1手摺フレームの前記第1後部縦手摺部が上端側ほど前記走行機体の中央側に変位する傾斜姿勢で形成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業機。
  6. 前記走行機体の後端位置に横幅方向に沿ってリアステップが形成されると共に、前記第2手摺フレームが、前記走行機体の左右両側部に備えられ、この左右の第2手摺フレームの上端位置に連結する横フレームが前記リアステップの上方位置に配置されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の作業機。
  7. 前記作業装置の左右両側部に、圃場面上に倒伏する作用姿勢と、圃場面から上方に離間して縦向きとなる格納姿勢とに切換自在なマーカを備え、前記横フレームの外端位置が、格納姿勢にある前記マーカとの接触を回避する形状に成形されている請求項6記載の作業機。
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