JP2014135827A - 回転電機制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路が肥大化することを抑制しつつ、制御回路の電源を喪失したとしてもインバータの平滑コンデンサの蓄積電荷を放電させる。
【解決手段】車両を駆動する第1回転電機11と付属機器を駆動する第2回転電機21とをそれぞれ高圧直流電源60に対して並列接続される第1インバータ10及び第2インバータ20を介して制御する回転電機制御装置は、両インバータ10,20と高圧直流電源60との間に介在される平滑コンデンサ7と、平滑コンデンサ7と並列接続されて高圧直流電源60よりも低電圧の電源電圧を生成する第2低圧直流電源62と、第2低圧直流電源62から電力供給され、高圧直流電源60と平滑コンデンサと7の電気的接続が遮断された際に、平滑コンデンサ7の電荷を放電させる放電制御を実行する放電制御部3とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の駆動力源となる交流の第1回転電機と、この車両に搭載される付属機器の駆動力源となる交流の第2回転電機とを制御する回転電機制御装置に関する。
架線からの電力供給を受けない電気自動車やハイブリッド自動車では、一般的に駆動力源としての回転電機に直流のバッテリから電力が供給される。また、回転電機は、電動機としての機能に留まらず、車両や内燃機関などの運動エネルギーにより発電を行う発電機としての機能も併せ持っている。回転電機により発電された電力は、バッテリに回生されて蓄電される。多くの場合、回転電機として交流回転電機が利用され、バッテリは直流電源であるから、バッテリと回転電機との間には、一般的に、直流電力と交流電力との間で電力変換を行うインバータが備えられる。
ところで、バッテリと回転電機の間、より具体的にはバッテリとインバータとの間には、開閉装置(コンタクタ)が備えられている場合がある。コンタクタが閉状態においてバッテリとインバータ(及び回転電機)とが電気的に接続され、コンタクタが開状態においてバッテリとインバータ(及び回転電機)との電気的接続が遮断される。例えば、車両のメインスイッチがオフ状態となった場合や、車両のメインスイッチがオン状態であっても、インバータとバッテリとの電気的接続を切り離す必要が生じた場合などに、このコンタクタが開状態となる。コンタクタが開状態となると、例えば200〜400[V]のバッテリとインバータとの接続は解除されるが、インバータのバッテリ側に備えられている平滑コンデンサの電位は瞬時には低下しない。バッテリとインバータとの電気的接続が遮断されている状態では、この平滑コンデンサに蓄積された電荷をできるだけ早く放電させて、平滑コンデンサの電位を低下させることが好ましい。
特開2011−234507号公報(特許文献1)には、急速放電抵抗と放電用スイッチング素子との直列回路が、平滑用コンデンサと並列に設けられ、コンタクタが開状態となった際に放電用スイッチング素子をオン状態とする放電制御回路を備えた構成が開示されている。放電用スイッチング素子がオン状態となることにより、急速放電抵抗を介して平滑コンデンサに蓄積された電荷が放電される(特許文献1:図2、第25、29〜33段落等)。ここで、インバータ及び急速放電回路を制御するコントローラは、低電圧電源(12[V]系電源)から電力を供給されて動作する。一方、放電用スイッチング素子は、インバータを含む高電圧系(200〜400[V])の回路の一部である。低電圧系の回路と高電圧系の回路とは一般的に絶縁されており、コントローラ或いは放電制御回路からのスイッチング制御信号は、フォトカプラやトランスなどの絶縁素子を介して伝達される。このため、急速放電回路を設けた場合、絶縁素子が増加して回路全体の小型化を妨げる可能性がある。また、低電圧電源とコントローラとの接続が遮断されたような場合には、インバータも急速放電回路も制御することができなくなる。その結果、インバータの駆動によって平滑コンデンサの蓄積電荷を消費させることも、急速放電回路によって平滑コンデンサの蓄積電荷を放電することも困難となり、平滑コンデンサの電位の低下に時間を要する可能性がある。
特開2011−234507号公報
上記背景に鑑みて、回路が肥大化することを抑制しつつ、制御回路の電源を喪失したとしてもインバータの平滑コンデンサの蓄積電荷を放電させることができる技術が望まれる。
上記課題に鑑みた本発明に係る回転電機制御装置の特徴構成は、
車両の駆動力源となる交流の第1回転電機と、前記車両に搭載される付属機器の駆動力源となる交流の第2回転電機とを制御する回転電機制御装置であって、
高圧直流電源と前記第1回転電機との間に介在され、直流と交流との間で電力変換を行う第1インバータと、
前記高圧直流電源と前記第2回転電機との間に介在され、直流と交流との間で電力変換を行う第2インバータと、
前記高圧直流電源に対して互いに並列に接続される前記第1インバータ及び第2インバータと前記高圧直流電源との間に介在される平滑コンデンサと、
前記高圧直流電源よりも低電圧の電源であり、前記高圧直流電源とは絶縁された第1低圧直流電源から供給される電力により動作し、前記第1インバータを制御する第1インバータ制御部と、
前記平滑コンデンサと並列接続され、前記高圧直流電源と基準電位が共通し、前記高圧直流電源よりも低電圧の電源電圧を生成する第2低圧直流電源と、
前記第2低圧直流電源から供給される電力により動作し、前記第2インバータを制御する第2インバータ制御部と、
前記第2低圧直流電源から供給される電力により動作し、前記高圧直流電源と前記平滑コンデンサとの電気的接続が遮断された際に、前記平滑コンデンサの電荷を放電させる放電制御を実行する放電制御部と、を備える点にある。
この特徴構成によれば、放電制御を実行する放電制御部に電力を供給する電源は、平滑コンデンサに並列接続されて、電源電圧を生成する第2低圧直流電源である。従って、高圧直流電源や第1低圧直流電源などの電源を喪失したとしても、平滑コンデンサの残存電荷を利用して、放電制御を実行するための電源を確保することができる。平滑コンデンサの残存電荷が少なく、第2低圧直流電源が充分な電力を放電制御部に供給できない場合には、平滑コンデンサを急速に放電させる必要性も低いので問題はない。また、放電制御部と平滑コンデンサとは、共に高圧直流電源と基準電位が共通となるから、放電制御の実行に際して、フォトカプラやトランスなどの絶縁素子を用いたアイソレーション回路を必要としない。従って、回路構成の簡素化を図ることができる。また、この構成によれば、平滑コンデンサの残存電荷を放電制御部においても消費することができる。例えば放電抵抗等に電荷を消費させるような放電制御を行う場合には、放電時間を短縮できたり、また、同じ放電時間であっても放電抵抗の電流容量を小さく(あるいは抵抗値を大きく)することができたりする。このように、本特徴構成によれば、回路が肥大化することを抑制しつつ、制御回路の電源を喪失したとしても確実にインバータの平滑コンデンサの蓄積電荷を放電させることができる。
放電制御部は、高圧直流電源と平滑コンデンサとの電気的接続が遮断された際に、放電制御を実行する。従って、放電制御部は、高圧直流電源と平滑コンデンサとの電気的接続が遮断されたこと、或いは放電制御が必要であること、を知る必要がある。例えば、高圧直流電源と平滑コンデンサとの電気的接続が遮断されたという情報を取得可能な他の制御装置などから、放電制御部が当該情報を取得できるように構成されていると好適である。1つの態様として、前記放電制御部は、前記第1インバータ制御部と通信可能に構成され、前記第1インバータ制御部からの放電指令に基づいて、前記放電制御を実行すると好適である。ところで、第1インバータ制御部と放電制御部との通信が何らかの事象、例えば故障等によって不通となる可能性もあり、そのような場合でも速やかに放電制御が実行されることが望ましい。そこで、前記放電制御部は、さらに、前記第1インバータ制御部との通信が途絶したことの判定に基づいても、前記放電制御を実行するように構成されていると好適である。つまり、前記放電制御部は、前記放電指令に基づいて、又は、前記第1インバータ制御部との通信が途絶したことの判定に基づいて前記放電制御を実行すると好適である。
放電制御部が、第1インバータ制御部との通信が途絶したことの判定に基づいて放電制御を実行する場合、通信回路の故障によっても放電制御が開始される可能性がある。平滑コンデンサと高圧直流電源との接続が維持されている状態で放電制御が実行されると、高圧直流電源の正負両極間が短絡状態となり好ましくない。そこで、放電制御部は、放電制御を開始した後の平滑コンデンサの端子間電圧を監視して、放電制御の継続の要否を判定すると好適である。1つの態様として、本発明に係る回転電機制御装置は、前記平滑コンデンサの端子間電圧を検出する電圧検出部を備えて構成され、前記放電制御部は、前記放電制御を開始した後、前記端子間電圧が低下しない場合は、前記高圧直流電源と前記平滑コンデンサとが電気的に接続されていると判定して、前記放電制御を終了すると好適である。
放電制御によって平滑コンデンサに蓄積された電荷を消費する態様として、放電抵抗と放電制御スイッチとが直列に接続された放電回路を利用することができる。簡単な回路構成で、効果的に平滑コンデンサの電荷を消費させることができる。具体的には、放電抵抗と放電制御スイッチとが直列に接続された放電回路が、前記平滑コンデンサに並列に接続され、前記放電制御部は、前記放電制御スイッチを制御して前記放電回路を導通状態とし、前記放電抵抗に前記平滑コンデンサの電荷を消費させて前記放電制御を実行すると好適である。
また、放電制御によって平滑コンデンサに蓄積された電荷を消費する態様として、既存の回路を用いると、放電制御のための回路を特別に設ける必要が無く、放電制御のためのコスト増加を抑制することができる。例えば、前記放電制御部は、前記第2インバータ制御部に含まれ、前記第2インバータを制御して、前記第2回転電機に前記平滑コンデンサの電荷を消費させて前記放電制御を実行すると好適である。尚、上述した放電回路を利用した放電と、第2回転電機を利用した放電とを併用することを妨げるものではない。
ところで、車両の駆動力源となる第1回転電機は、第2回転電機に比べて高出力の回転電機である。例えば、車両が故障したり破損したりしたような場合に、車輪が回転を続けていると、その運動エネルギーによって比較的大きな電力が発電される。そして、発電された電力は、高圧直流電源との接続が遮断されている場合には、平滑コンデンサの充電に用いられることになる。つまり、放電制御が実行されても、平滑コンデンサに電力が供給され、平滑コンデンサの放電が遅れることとなる。このような場合、第1インバータ制御部により第1インバータを制御して回生電流を還流させて、平滑コンデンサへの充電を抑制することが可能であるが、第1インバータ制御部が電源を喪失していてこのような制御が実施できない可能性もある。そこで、回転電機制御装置には、放電制御を実行する際に、第1回転電機による回生電流を還流させる構造を備えておくことが好ましい。
例えば、前記第1回転電機が多相交流回転電機であり、前記第1インバータは、前記高圧直流電源の正極側の正極電源ラインに接続される上段側スイッチング素子と、前記高圧直流電源の負極側の負極電源ラインに接続される下段側スイッチング素子とが直列接続されたアームが、多相交流の相数に応じた複数相並列接続されたブリッジ回路である場合、回転電機制御装置は以下のように構成されていると好適である。即ち、回転電機制御装置は、前記第2低圧直流電源から供給される電力により動作し、全ての前記下段側スイッチング素子が導通状態となるように各下段側スイッチング素子をスイッチングする下段短絡制御を実行する短絡制御部を備え、前記放電制御部は、前記放電制御を実行する際に、さらに前記短絡制御部に前記下段短絡制御を実行させると好適である。下段側スイッチング素子が導通状態となることによって、回生電力を平滑コンデンサの充電に用いることなく、電流を還流させることができる。
回転電機制御装置の構成を模式的に示すブロック図 平滑コンデンサの放電特性の一例を示すグラフ 一般的な放電回路を備えた回転電機制御装置の構成を示すブロック図
以下、本発明の回転電機制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。図1のブロック図は、回転電機制御装置の構成を模式的に示している。回転電機制御装置100は、ハイブリッド車両や電気車両などの車両の駆動力源となる交流の第1回転電機11と、この車両に搭載される付属機器(補機)の駆動力源となる交流の第2回転電機21とを制御する。ここで、補機とは、例えば電動オイルポンプやエアコンディショナーである。尚、図1に示す例では、第1回転電機11及び第2回転電機21は、それぞれ1つずつであるが、それぞれ複数個備えられていてもよい。車両の駆動力源としての第1回転電機11は、多相交流(ここでは3相交流)により動作する回転電機であり、電動機としても発電機としても機能することができる。本実施形態においては、第2回転電機21も同様に3相交流により動作する回転電機である。
鉄道のように架線から電力の供給を受けることができない自動車のような車両では、回転電機を駆動するための電力源としてニッケル水素電池やリチウムイオン電池などの二次電池(バッテリ)や、電気二重層キャパシタなどの直流電源を搭載している。本実施形態では、第1回転電機11及び第2回転電機21に電力を供給するための大電圧大容量の直流電源として、例えば電源電圧200〜400[V]の高圧バッテリ60(高圧直流電源)が備えられている。高圧バッテリ60は、例えば第1回転電機11により発電された電力を蓄電可能である。
第1回転電機11及び第2回転電機21は、交流の回転電機であるから、高圧バッテリ60とそれぞれの回転電機(11,21)との間には、直流と交流との間で電力変換を行うインバータが備えられている。高圧バッテリ60と第1回転電機11との間には第1インバータ10が備えられ、高圧バッテリ60と第2回転電機21との間には第2インバータ20が備えられている。第1インバータ10及び第2インバータ20は、高圧バッテリ60に対して互いに並列に接続されている。
第1インバータ10及び第2インバータ20と、高圧バッテリ60との間には、直流電圧を平滑化する平滑コンデンサ7が備えられている。平滑コンデンサ7は、第1回転電機11及び第2回転電機21の消費電力の変動に応じて変動する直流電圧を安定化させる。平滑コンデンサ7と高圧バッテリ60との間には、平滑コンデンサ7から回転電機(11,21)までの回路と、高圧バッテリ60との電気的な接続を切り離すことが可能なコンタクタ9が備えられている。本実施形態において、このコンタクタ9は、車両の最も上位の制御装置の1つである車両ECU(electronic control unit)200からの指令に基づいて開閉するメカニカルリレーであり、例えばシステムメインリレー(SMR:system main relay)と称される。
車両には、高圧バッテリ60の他に、高圧バッテリ60よりも低電圧の電源である低圧バッテリ61(第1低圧直流電源)も搭載されている。低圧バッテリ61の電源電圧(+B)は、例えば12〜24[V]である。低圧バッテリ61は、オーディオシステムや灯火装置、室内照明、計器類のイルミネーション、パワーウィンドウなどの電装品や、これらを制御する制御装置に電力を供給する。尚、低圧バッテリ61と高圧バッテリ60とは、互いに絶縁されており、互いにフローティングの関係にある。
第1インバータ10を制御する第1インバータ制御部1は、高圧バッテリ60よりも低電圧の電源であり、高圧バッテリ60とは絶縁された低圧バッテリ61から供給される電力により動作する。第1インバータ制御部1は、マイクロコンピュータなどの論理演算プロセッサを中核として構成されている。第1インバータ制御部1は、当該プロセッサや周辺ICなどのハードウェアと、プログラムなどのソフトウェアとの協働によって実現される種々の機能部を有して構成されている。
第1インバータ10は、高圧バッテリ60の正極PT側の正極バスPB(正極電源ライン)に接続される上段側スイッチング素子12と、高圧バッテリ60の負極NT側の負極バスNB(負極電源ライン)に接続される下段側スイッチング素子13とが直列接続されたアーム14が、多相交流の相数に応じた複数相並列接続されたブリッジ回路として構成されている。本実施形態では、スイッチング素子としてIGBT(insulated gate bipolar transistor)を利用する形態を例示している。尚、インバータの回路構成は、第2インバータ20についても同様である。
第1インバータ10は高圧バッテリ60に接続されているが、上述したように、第1インバータ10を制御する第1インバータ制御部1は、低圧バッテリ61に接続されている。また、高圧バッテリ60と低圧バッテリ61とは絶縁されており、第1インバータ10と第1インバータ制御部1とは、互いに電気的にフローティングの関係にある。従って、第1インバータ制御部1により生成された制御信号、具体的にはIGBTのゲート駆動信号は、アイソレーション回路ISを介して第1インバータ制御部1から第1インバータ10に伝達される。本実施形態では、第1インバータ制御部1から第1インバータ10に制御信号を伝達する第1アイソレーション回路IS1が絶縁素子であるフォトカプラPCを用いて構成されている例を示している。
また、第1インバータ制御部1は低圧バッテリ61からの電力供給により動作するのに対して、第1インバータ10のIGBTは高圧バッテリ60の正負両極間に接続されているから、第1インバータ制御部1が生成するゲート駆動信号の電圧ではIGBTを駆動することができない。このため、ゲート駆動信号の電圧を昇圧するために、例えば半導体ICであるドライバDRを用いたドライバ回路DCがアイソレーション回路ISと第1インバータ10との間に設けられている。本実施形態では、第1アイソレーション回路IS1と第1インバータ10との間に、第1ドライバ回路DC1が設けられている。本実施形態では、第1ドライバ回路DC1の電源となるゲート駆動電源63が、低圧バッテリ61から電力を供給される形態で構成されている。ゲート駆動電源63は、トランスを用いて構成されており、低圧バッテリ61から電力の供給を受けるが、低圧バッテリ61とは絶縁されたフローティング電源である。ゲート駆動電源63の電源電圧は例えば15[V]である。尚、本実施形態では、低圧バッテリ61及びトランスを利用してゲート駆動電源63が構成される例を示したが、高圧バッテリ60から電力の供給を受けて構成される形態を採ることも可能である。
第2インバータ20を制御する第2インバータ制御部2は、高圧バッテリ60よりも低電圧の電源であり、高圧バッテリ60と基準電位が共通する電源であって、高圧バッテリ60よりも低電圧の電源である低圧電源回路62(第2低圧直流電源)から供給される電力により動作する。低圧電源回路62は、高圧バッテリ60の正極PT側の正極バスPB、及び負極NT側の負極バスNBに接続され、高圧バッテリ60よりも低い一定の電圧(例えば15[V]程度)を生成して出力する定電圧回路である。この低圧電源回路62は、例えばトランスや、レギュレータIC等を用いて構成されている。
つまり、低圧電源回路62は、平滑コンデンサ7と並列接続されると共に、高圧バッテリ60と基準電位が共通し、高圧バッテリ60よりも低電圧の電源として機能する。ここで、基準電位とは、負極バスNBの電位であり、負極バスNBはコンタクタ9が閉じている場合に高圧バッテリ60の負極NTと同電位となるから、図1に示す高圧回路系HVの負極Nである。コンタクタ9が閉じている場合には、低圧電源回路62は、高圧バッテリ60から電力の供給を受けて所定の電圧(15[V])を生成して出力する。コンタクタ9が開放されている場合には、低圧電源回路62は、平滑コンデンサ7に残存する電荷を利用して、所定の電圧(15[V])を生成して出力する。
ところで、上述したように、回転電機制御装置100は、高圧バッテリ60に接続される高圧回路系HVと、低圧バッテリ61に接続される低圧回路系LVとの2系統の回路に大きく分類される。これら2つの回路系の間では、アイソレーション回路ISを介して信号の授受が行われる。図1のブロック図では、これら2つの回路系の境界を絶縁ラインILで示している。実際の回路基板や、回路ブロックにおいても、これら2つの回路系の境界には、所定の絶縁領域が設定されている。
ここで、コンタクタ9が閉じた状態から開放状態へ切り替わった場合を考える。上述したように、コンタクタ9はメカニカルリレーによって構成されているので、高圧バッテリ60からインバータ(10,20)側への電力の供給は直ちに遮断される。しかし、コンタクタ9とインバータ(10,20)との間には、平滑コンデンサ7が接続されており、この平滑コンデンサ7は、高圧バッテリ60と同電位となるまで充電されている。従って、コンタクタ9が開放状態となっても、平滑コンデンサ7に蓄積された電荷からインバータ(10,20)へ電力が供給される。その電力の供給は、平滑コンデンサ7が充分に放電するまで継続される。
高圧バッテリ60の電源電圧は、上述したように200〜400[V]である。従って、コンタクタ9を開放状態とした後でも、平滑コンデンサ7の端子間電圧はすぐには低下しない。例えば、第1回転電機11や第2回転電機21、第1インバータ10や第2インバータ20のメンテナンス等を行う場合には、平滑コンデンサ7の電位が充分に低下するまで待機する必要がある。この待機時間は、短いほど好ましい。そこで、平滑コンデンサ7の残存電荷を早く放電することができるように、放電回路5が設けられる。図1に示すように、放電回路5は、放電抵抗51と、放電制御スイッチとして機能するFET(電界効果トランジスタ)52との直列回路として構成され、平滑コンデンサ7に並列に接続される。FET52がオン状態となると、放電回路5が高圧回路系HVの正極Pと負極Nとを短絡する。コンタクタ9が開放されている状態では、平滑コンデンサ7の両端を放電回路5によって短絡することとなり、平滑コンデンサ7に蓄積されている残存電荷が放電抵抗51によって消費される。
放電制御スイッチとして機能するFET52の制御は、放電制御部3によって実行される。放電制御部3は、放電制御スイッチとして機能するFET52を制御して放電回路5を導通状態とし、放電抵抗51に平滑コンデンサ7の電荷を消費させて放電制御を実行する。本実施形態では、放電制御部3は、第2インバータ制御部2の一部として構成されている。第1インバータ制御部1と同様に、第2インバータ制御部2も、マイクロコンピュータなどの論理演算プロセッサを中核として構成されている。つまり、第2インバータ制御部2も、当該プロセッサや周辺ICなどのハードウェアと、プログラムなどのソフトウェアとの協働によって実現される種々の機能部を有して構成されている。放電制御部3も、そのような機能部の1つである。放電制御部3は、低圧電源回路62から供給される電力により動作し、高圧バッテリ60と平滑コンデンサ7との電気的接続が遮断された際に、平滑コンデンサ7の電荷を放電させる放電制御を実行する機能部である。
尚、高圧バッテリ60と平滑コンデンサ7との電気的接続を遮断するコンタクタ9の制御は、車両ECU200などの上位の制御装置によって実行される。例えば、コンタクタ9が開放状態に制御されたことを示す情報は、車両ECU200から第1インバータ制御部1に伝達され、第1インバータ制御部1は、その情報に基づいて第1回転電機11の駆動を停止する制御を行う。また、図1に示すように、第1インバータ制御部1と第2インバータ制御部2とは、通信用アイソレーション回路IS3を介して通信線8によって接続されている。第1インバータ制御部1と第2インバータ制御部2(放電制御部3)とは、例えばシリアル通信などによって双方向通信可能に構成されている。本実施形態では、例えば車両ECU200からの情報に基づいて、第1インバータ制御部1から第2インバータ制御部2へ“放電指令”が伝達される。放電制御部3はこの放電指令に基づいて放電制御を実行する。つまり、第1インバータ制御部1と放電制御部3とは、通信可能に構成され、放電制御部3は、第1インバータ制御部1からの放電指令に基づいて放電制御を実行する。
ところで、平常時には、ユーザーが車両のメインスイッチをオフ状態に操作し、そのメインスイッチの操作状態に基づいて、車両ECU200がコンタクタ9を開放状態へと制御することによって、高圧バッテリ60と平滑コンデンサ7との接続が遮断される。一方、車両が故障したり、破損したような場合には、車両ECU200が自動的にコンタクタ9を開放状態へと制御したり、コンタクタ9が破損して開放状態へ遷移したりすることがある。また、このような場合には、第1インバータ制御部1と第2インバータ制御部2(放電制御部3)との通信も途絶する可能性がある。上述したように、第1インバータ制御部1と第2インバータ制御部2(放電制御部3)とは、双方向通信可能に構成されている。従って、第2インバータ制御部2は、第1インバータ制御部1との通信が成立しない場合には、車両や第1インバータ制御部1に故障や破損が生じたと判定することができる。そして、放電制御部3は、その判定結果に基づいて放電制御を実行することができる。つまり、放電制御部3は、第1インバータ制御部1との通信が途絶したことの判定に基づいて、放電制御を実行することもできる。
尚、第1インバータ制御部1と第2インバータ制御部2との通信が成立しない場合には、単純に通信線8の断線や、通信用アイソレーション回路IS3の故障、第1インバータ制御部1や第2インバータ制御部2の通信回路の故障などの可能性もある。そのような場合には、コンタクタ9は開放状態ではなく、放電制御が実行されると高圧バッテリ60が短絡状態となって高圧バッテリ60の電力を無駄に消費することになる。また、放電抵抗51にも長時間、大きな電流が流れ続けることになる。従って、好適な態様として、放電制御部3は、平滑コンデンサ7の端子間電圧(高圧回路系HVの正負両極間電圧、P−N間電圧)を監視するとよい。そして、放電制御部3は、放電制御を実行してもこの電圧が低下しない場合には、放電制御を中止すると好適である。例えば、図1に示すように、平滑コンデンサ7の端子間電圧を検出する電圧検出部4が備えられる。ここでは、平滑コンデンサ7の端子間電圧(高圧回路系HVの正負両極間電圧)を分圧抵抗によって分圧して検出する形態を例示している。放電制御部3は、放電制御を開始した後、端子間電圧が低下しない場合は、高圧バッテリ60と平滑コンデンサ7とが電気的に接続されていると判定して、放電制御を終了する。
ところで、コンタクタ9が開放される状態、例えば、車両のメインスイッチがオフ状態とされた際に、電動オイルポンプやエアコンディショナーなどの補機を所定時間駆動させることが可能な場合には、これらの補機に平滑コンデンサ7の残存電荷を消費させてもよい。つまり、放電回路5の代わりに第2回転電機21を用い、放電制御部3として第2インバータ制御部2自身が機能することができる。つまり、放電制御部3として機能する第2インバータ制御部2は、第2インバータ20を制御して、第2回転電機21に平滑コンデンサ7の電荷を消費させて放電制御を実行することができる。
この場合、第2回転電機21にトルクを発生させないように電流を流すと好適である。回転電機の制御方法には、ロータに備えられた永久磁石の磁束の方向に沿ったd軸と、d軸に直交するq軸との直交ベクトル座標系で、電流を制御するベクトル制御という手法が知られている。d軸に沿った電流は、ステータに発生させる界磁を作り出す電流であり、q軸に沿った電流はロータを回転させるトルクを作り出す電流である。つまり、1つの態様として、放電制御部3として機能する第2インバータ制御部2は、第2回転電機21にトルクを発生させないように、d軸電流(界磁電流)を流すように第2回転電機21を制御すると好適である。尚、補機がオイルポンプやエアコンディショナー、エアコンプレッサーなどの場合には、第2回転電機21にトルクが生じて補機が動作しても問題はない。このような場合は、第2インバータ制御部2は、q軸電流(トルク電流)も含めて第2回転電機21に電流を流してもよい。尚、当然ながら、第2インバータ制御部2は、放電回路5と第2回転電機21との両方に平滑コンデンサ7の残存電荷を消費させて放電制御を実行してもよい。
尚、車両の駆動力源となる第1回転電機11は、補機を駆動する第2回転電機21に比べて高出力の電動機及び発電機である。このため、例えば、車両が故障したり破損したような場合に、車輪が回転を続けていると、その運動エネルギーによって比較的大きな電力が発電されることがある。そして、発電された電力は、コンタクタ9が開放状態となっていると、高圧バッテリ60の充電には用いられず、平滑コンデンサ7の充電に用いられることになる。つまり、放電制御が実行されていても、平滑コンデンサ7に電荷が供給されるので、平滑コンデンサ7の放電が遅れることとなる。
この際、第1インバータ制御部1により第1インバータ10を制御して、発電により生じた電流を還流させる方法も考えられるが、車両が故障したり破損したりして車輪が回転を続けているような場合には、第1インバータ制御部1も正常に機能できない可能性がある。そこで、図1に示すように、第1インバータ10には、付加回路として短絡制御部15が備えられる。短絡制御部15は、全ての下段側スイッチング素子13が導通状態となるように各下段側スイッチング素子13をスイッチングする下段短絡制御を実行する回路である。短絡制御部15は、低圧電源回路62から供給される電力により動作するように構成されている。同じく低圧電源回路62から供給される電力により動作する放電制御部3は、放電制御を実行する際に、さらに短絡制御部15に下段短絡制御を実行させる。尚、当然ながら、回転電機制御装置100は、短絡制御部15を備えることなく構成されていてもよい。
放電制御部3(第2インバータ制御部2)及び短絡制御部15は、共に平滑コンデンサ7に並列に接続された低圧電源回路62から電力の供給を受けて動作するので、高圧バッテリ60及び低圧バッテリ61からの電力供給に依存することなく動作することができる。そして、低圧電源回路62からの電力供給が途絶える際には、平滑コンデンサ7に電力を供給できる電荷が残っていないこととなるから、平滑コンデンサ7を放電させるという目的は充分に達成される。また、放電制御部3(第2インバータ制御部2)、短絡制御部15、平滑コンデンサ7、低圧電源回路62は、全て高圧回路系HVに属する回路であるから、互いにアイソレーション回路ISを介することなく接続が可能である。従って、フォトカプラなどの比較的高価な電子部品の使用量を削減することができ、回転電機制御装置100のコストを低減することができる。
さらに、本発明に係る回転電機制御装置100では、コンタクタ9が開放状態となり、高圧バッテリ60からの電力供給が途絶えた後にも、第2インバータ制御部2(放電制御部3)が動作するので、その電力は平滑コンデンサ7が負担することとなる。従って、放電抵抗51による直接的な消費に加えて、第2インバータ制御部2の動作によっても平滑コンデンサ7の残存電荷を減少させることができる。このように抵抗(放電抵抗51)と制御回路(第2インバータ制御部2)とにより残存電荷を消費させる本構成と、単に抵抗のみによって残存電荷を消費させる一般的な構成とにおいて、抵抗値が同じ場合には、本構成の方がより迅速に平滑コンデンサ7の端子間電圧を目標値まで低下させることができる。また、平滑コンデンサ7の端子間電圧を目標値まで低下させる時間が同じ場合には、本構成の方が放電抵抗51に負担させる消費電力を小さくすることができる。つまり、放電抵抗51に流れる電流が少なくなり、放電抵抗51の抵抗値を大きくすることができ、コストの低減を図ることや、熱設計の余裕度の向上を図ることが可能である。
図2は、平滑コンデンサ7の電荷を、放電抵抗51のみで消費させる場合(A)と、放電抵抗51及び第2インバータ制御部2で消費させる場合(B)との比較例を示すグラフである。ここでは、コンタクタ9を開放した時の平滑コンデンサ7の端子間電圧(当初端子間電圧V0、例えば400[V])を、所定放電時間Tt(例えば約2.5秒)で目標端子間電圧Vt(例えば60[V])に低下させる場合のシミュレーション結果を例示している。平滑コンデンサ7の容量を“C[F]”、放電抵抗51の抵抗値を“R[Ω]”、負荷としての第2インバータ制御部2(放電制御部3を含む)の消費電力を“P[W]”、平滑コンデンサ7の両端電圧を時間“t”の関数“VC(t)”として、放電抵抗51と負荷との並列回路に対する平滑コンデンサ7の両端電圧の過渡応答を示す放電特性は、下記式(1)に従う。尚、放電抵抗51のみを利用する場合(A)は“P=0”とする。
Figure 2014135827
シミュレーション結果によれば、“A”では放電抵抗51として約3[kΩ]の抵抗値が必要であるのに対して、“B”では約4[kΩ]の抵抗値となる。例えば、12[kΩ]の抵抗器を並列接続して放電抵抗51を構成する場合、“A”では4つの抵抗器を並列接続する必要があるが、“B”では3つの抵抗器を並列接続すれば足りる。つまり、“B”では、抵抗器の数を1つ削減することができる。“A”に比べて“B”の方が、より低コストで、所定放電時間Tt内で目標端子間電圧Vtまでの放電が可能である。
図3は、比較のために示す一般的な回転電機制御装置300のブロック図である。この回転電機制御装置300では、第1インバータ制御部1B及び第2インバータ制御部2Bが、共に低圧回路系LVの領域に構成されている。このため、この構成では、第2インバータ制御部2Bと第2ドライバ回路DC2との間に、ゲート駆動信号を伝達するために第2アイソレーション回路IS2が必要となる。
ところで、車両の駆動力源となる第1回転電機11に比べて、補機を駆動する第2回転電機21はその動作も簡潔である。従って、第1インバータ制御部(1,1B)に比べて第2インバータ制御部(2,2B)の規模は一般的に小さくなる。また、第2インバータ制御部(2、2B)は、補機を制御するものであるから、第1インバータ制御部(1,1B)に比べて、車両ECU200などの他のECUとの連携も少ない。従って、第2インバータ制御部2は、他のECUが設置される低圧回路系LVではなく高圧回路系HVに設置されても、アイソレーション回路ISなどを多く設けて他のECUと密に通信する必要性も低い。この点に着目し、本発明に係る回転電機制御装置100は、フォトカプラなどの使用量が増大することを抑制しつつ、図1に示すように、第2インバータ制御部2を高圧回路系HVに配置している。
尚、図1に例示した形態では、第2インバータ制御部2が放電回路5を制御し、その第2インバータ制御部2が高圧回路系HVに設けられたことにより、第1インバータ制御部1と第2インバータ制御部2とが通信用アイソレーション回路IS3を介して接続されている。図3に示す一般的な構成例のように、第2インバータ制御部2が低圧回路系LVに設けられた場合には、このようなアイソレーション回路(IS3)は不要である。通信が必要な場合は、互いにCAN(controller area network)などの付図示の車内通信バスに接続するように構成することができる。しかし、上述したように、ゲート駆動信号を伝達するために第2アイソレーション回路IS2が必要となるため、本発明に係る形態の方がフォトカプラなどの絶縁部品の数は抑制されている。
さらに、制御系の回路が全て低圧回路系LVに設置された場合には、図3に示すように放電回路5Bの放電制御スイッチ(FET52B)も低圧回路系LVから制御する必要がある。このため、低圧回路系LVから高圧回路系HVのFET52Bを制御するために、アイソレーション回路IS(IS4)が必要となる。同様に、電圧監視のための検出信号も、アイソレーション回路IS(IS4)を介して低圧回路系LVへ伝達する必要が生じる。図3では、第1インバータ制御部1Bが放電回路5Bを制御する形態を例示しているが、第2インバータ制御部2Bも低圧回路系LVに属するので、第2インバータ制御部2Bが放電回路5Bを制御しても同様である。何れにしても、アイソレーション回路IS(IS4)が必要となる。
また、図3に示す回路構成では、第1インバータ10に短絡制御部15を付加することも困難である。図3に示す一般的な構成例との比較から明らかなように、本発明に係る回転電機制御装置100は、フォトカプラなどの絶縁部品を増大させることなく、平滑コンデンサ7の残存電荷を迅速に放電させることが可能な機能を付加することが可能である。即ち、本発明によれば、回路が肥大化することを抑制しつつ、制御回路の電源を喪失したとしても確実にインバータの平滑コンデンサの蓄積電荷を放電させることが可能である。
本発明は、車両の駆動力源となる交流の第1回転電機と、前記車両に搭載される付属機器の駆動力源となる交流の第2回転電機とを制御する回転電機制御装置に利用することができる。
1 :第1インバータ制御部
2 :第2インバータ制御部
3 :放電制御部
4 :電圧検出部
5 :放電回路
7 :平滑コンデンサ
10 :第1インバータ
11 :第1回転電機
12 :上段側スイッチング素子
13 :下段側スイッチング素子
14 :アーム
15 :短絡制御部
20 :第2インバータ
21 :第2回転電機
51 :放電抵抗
60 :高圧バッテリ(高圧直流電源)
61 :低圧バッテリ(第1低圧直流電源)
62 :低圧電源回路(第2低圧直流電源)
100 :回転電機制御装置
NT :高圧バッテリの負極
PT :高圧バッテリの正極

Claims (6)

  1. 車両の駆動力源となる交流の第1回転電機と、前記車両に搭載される付属機器の駆動力源となる交流の第2回転電機とを制御する回転電機制御装置であって、
    高圧直流電源と前記第1回転電機との間に介在され、直流と交流との間で電力変換を行う第1インバータと、
    前記高圧直流電源と前記第2回転電機との間に介在され、直流と交流との間で電力変換を行う第2インバータと、
    前記高圧直流電源に対して互いに並列に接続される前記第1インバータ及び第2インバータと前記高圧直流電源との間に介在される平滑コンデンサと、
    前記高圧直流電源よりも低電圧の電源であり、前記高圧直流電源とは絶縁された第1低圧直流電源から供給される電力により動作し、前記第1インバータを制御する第1インバータ制御部と、
    前記平滑コンデンサと並列接続され、前記高圧直流電源と基準電位が共通し、前記高圧直流電源よりも低電圧の電源電圧を生成する第2低圧直流電源と、
    前記第2低圧直流電源から供給される電力により動作し、前記第2インバータを制御する第2インバータ制御部と、
    前記第2低圧直流電源から供給される電力により動作し、前記高圧直流電源と前記平滑コンデンサとの電気的接続が遮断された際に、前記平滑コンデンサの電荷を放電させる放電制御を実行する放電制御部と、
    を備える回転電機制御装置。
  2. 前記放電制御部は、前記第1インバータ制御部と通信可能に構成され、前記第1インバータ制御部からの放電指令に基づいて、又は前記第1インバータ制御部との通信が途絶したことの判定に基づいて、前記放電制御を実行する請求項1に記載の回転電機制御装置。
  3. 前記平滑コンデンサの端子間電圧を検出する電圧検出部を備え、
    前記放電制御部は、前記放電制御を開始した後、前記端子間電圧が低下しない場合は、前記高圧直流電源と前記平滑コンデンサとが電気的に接続されていると判定して、前記放電制御を終了する請求項2に記載の回転電機制御装置。
  4. 放電抵抗と放電制御スイッチとが直列に接続された放電回路が、前記平滑コンデンサに並列に接続され、
    前記放電制御部は、前記放電制御スイッチを制御して前記放電回路を導通状態とし、前記放電抵抗に前記平滑コンデンサの電荷を消費させて前記放電制御を実行する請求項1から3の何れか一項に記載の回転電機制御装置。
  5. 前記放電制御部は、前記第2インバータ制御部に含まれ、前記第2インバータを制御して、前記第2回転電機に前記平滑コンデンサの電荷を消費させて前記放電制御を実行する請求項1から3の何れか一項に記載の回転電機制御装置。
  6. 前記第1回転電機は多相交流回転電機であり、
    前記第1インバータは、前記高圧直流電源の正極側の正極電源ラインに接続される上段側スイッチング素子と、前記高圧直流電源の負極側の負極電源ラインに接続される下段側スイッチング素子とが直列接続されたアームが、多相交流の相数に応じた複数相並列接続されたブリッジ回路であって、
    前記第2低圧直流電源から供給される電力により動作し、全ての前記下段側スイッチング素子が導通状態となるように各下段側スイッチング素子をスイッチングする下段短絡制御を実行する短絡制御部を備え、
    前記放電制御部は、前記放電制御を実行する際に、さらに前記短絡制御部に前記下段短絡制御を実行させる請求項1から5の何れか一項に記載の回転電機制御装置。

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