JP2014133357A - 車両内装部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1層を覆う第2層の表面から、糸目形状等に突出した第1層の突出部分に、二色射出成形時のキズが無い又は少ない、意匠性が向上した車両内装部材の提供を目的とする。
【解決手段】第1樹脂からなる第1層11が第1樹脂とは異なる色の第2樹脂からなる第2層21で覆われ、第2層21の表面から第1層11の第1樹脂が複数箇所で糸目形状等に突出するように二色射出成形された車両内装部材10であって、第1層11を構成する第1樹脂を、示差走査熱量計(DSC)により測定された融解ピーク温度(Tm)が110〜150℃であるプロピレン−エチレンブロック共重合体にガラス繊維が充填されたものとした。
【選択図】図2

Description

本発明は、二色射出成形された積層体からなる車両内装部材に関する。
車両内装部材として用いられるドアトリム、インストルメントパネル、ピラーガーニッシュ、グローブボックスのリッド等においては、意匠性向上のために、第1層が該第1層とは色の異なる第2層で覆われ、前記第2層から前記第1層の樹脂が複数箇所で突出するように二色射出成形されたものがある。
二色射出成形は、第1層形成工程と第2層形成工程とより行われる。図3及び図4を用いて説明する。なお、図3及び図4における括弧付き符号は、後述する実施形態の製造方法の説明において使用する。
第1層形成工程では、図3の(3−A)に示す共通型部50と一次型部52との間の第1キャビティ55に、第1樹脂を射出して(3−B)及び(3−C)に示すように第1層71を形成する。前記一次型部52のキャビティ面には第1層71の凸部72を形成するための凹部53が、所定間隔で形成されている。前記第1樹脂は、従来ではタルクを充填したポリプロピレンが使用されている。
第2層形成工程では、前記第1層71を前記共通型部50のキャビティ面に残した状態で、前記一次型部52を図4の(4−A)に示すように二次型部57に代え、(4−B)に示すように前記第1層71が残されている共通型部50と組み合わせ、前記第1層71と前記二次型部57間に第2キャビティ59を形成する。前記第2キャビティ59に、前記第1樹脂とは異色の第2樹脂を射出して(4−C)のように、第2樹脂からなる第2層75を、前記凸部72の上部を除いて第1層71上に形成し、前記第1層の凸部72が第2層75の表面から突出した二色成形体80を成形し、脱型する。(4−D)は脱型して得られた二色成形体80である。前記二次型部57のキャビティ面には、前記第1層71の凸部72の上部が嵌まる穴部60が形成され、前記第2樹脂の射出時に凸部72の上部が第2樹脂で覆われないように構成されている。第2樹脂はオレフィン系熱可塑性エラストマーが使用されている。
しかしながら、従来の二色成形体においては、第2層75の表面から突出した第1層の凸部72表面にキズを生じやすく、製品の意匠性を損なうことがある。前記凸部72表面のキズは、射出成形時の樹脂の収縮により、二次型部を共通型部に組み合わせる際に型部とのズレ等によって凸部72の表面が一次型部あるいは二次型部と擦られることにより生じると推測される。
特開昭60−184819号公報 特開2009−298005号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、第1層を覆う第2層の表面から突出した第1層の突出部分に二色射出成形時のキズが無い又は少ない、意匠性が向上した車両内装部材の提供を目的とする。
請求項1の発明は、第1樹脂からなる第1層が前記第1樹脂とは異色の第2樹脂からなる第2層で覆われ、前記第2層から前記第1層の第1樹脂が複数箇所で突出するように二色射出成形された車両内装部材において、前記第1樹脂は、示差走査熱量計(DSC)により測定された融解ピーク温度(Tm)が110〜150℃であるプロピレン−エチレンブロック共重合体にガラス繊維が充填されたものであることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記第2樹脂は、オレフィン系熱可塑性エラストマーであることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記第2層から突出した前記第1樹脂部分は、糸目形状からなることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から3の何れか一項において、前記プロピレン−エチレンブロック共重合体は、メタロセン系触媒を用いて第1工程でプロピレン単独重合体成分またはプロピレン−エチレンランダム共重合体成分を30〜80重量%、第2工程でプロピレン−エチレンランダム共重合体成分を20〜70重量%、逐次重合して得られたものであることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から4の何れか一項において、前記プロピレン−エチレンブロック共重合体は、メルトフローレート(MFR:230℃、2.16kg)が5〜100g/10分の範囲にあることを特徴とする。
本発明によれば、第1層を構成する第1樹脂として、示差走査熱量計(DSC)により測定された融解ピーク温度(Tm)が110〜150℃であるプロピレン−エチレンブロック共重合体にガラス繊維が充填されたものとしたことにより、第1層の成形時の成形収縮を遅らせ、さらにガラス繊維によって収縮率自体を小さくすることによって、第1層を覆う第2層の表面から突出した第1層の突出部分に二色射出成形時のキズが無い又は少ない、意匠性が向上した車両内装部材を得ることができる。
また、前記第2樹脂をオレフィン系熱可塑性エラストマーとすることにより、第2層の射出成形時に第1層と第2層の結合一体化を良好なものにできる。
また、前記第2層から突出した前記第1樹脂部分(第1層の突出部分)を糸目形状とすることにより、本物に近いステッチ模様を有する意匠性の高い車両内装部材を得ることができる。
さらに、前記プロピレン−エチレンブロック共重合体は、メルトフローレート(MFR:230℃、2.16kg)が5〜100g/10分の範囲のものとすれば、第1層の射出成形が容易で、かつ第1層の耐衝撃性を良好にでき、第2層から突出した第1樹脂部分(第1層の突出部分)に二色射出成形時のキズを一層生じにくくできる。
一実施形態の車両内装部材の斜視図である。 図1の2−2断面を拡大して示す図である。 第1層形成工程を示す概略図である。 第2層形成工程を示す概略図である。
以下、本発明における車両内装部材の実施形態について説明する。図1及び図2の車両内装部材10は、図3及び図4に示した二色射出成形により成形されたものであり、グローブボックスのリッドとして使用される。
前記車両内装部材10は、第1樹脂からなる第1層11が第2樹脂からなる第2層21で覆われ、前記第1層11の複数箇所に突出形成された凸部13が、前記第2層21の表面から複数箇所で突出している。前記第1樹脂と第2樹脂は互いに異なる色からなる。また、前記第1層の凸部13は第1樹脂部分からなる。前記凸部13は、本実施形態では糸目形状とされ、長さ方向に所定間隔で並んで疑似ステッチを構成している。糸目形状の前記凸部13は、本実施形態では高さ1.6mm、一個の長さ3.8mm、間隔0.5mmである。
前記第1層11は、図3に示した二色射出成形における第1層形成工程で成形されたものであり、前記凸部13を除く厚みが通常1.5〜3.0mm程度にされる。前記第1層11を構成する第1樹脂は、示差走査熱量計(DSC)により測定された融解ピーク温度(Tm)が110〜150℃であるプロピレン−エチレンブロック共重合体にガラス繊維が充填されたものである。融解ピーク温度(Tm)が110〜150℃のものを用いることにより、射出成形後の収縮が適度に遅くなると共に、車両内装部材として好適な耐衝撃性及び剛性を良好なものにできる。前記第1層11の成形時、型内での収縮がゆっくり始まることで、第2層21の成形時において前記第1層の収縮量が小さくなるため、第2層を成形するための二次型部57の穴部60が前記凸部13にかぶさるとき、前記凸部13と前記穴部60とのずれを少なくすることができる。従って、前記第2層21から突出した第1層の凸部13に二色射出成形時のキズを生じにくくできる。なお、融解ピーク温度(Tm)が110℃未満のものは、射出成形時に冷却固化速度が遅く、成形性が低下する。一方、融解ピーク温度(Tm)が150℃を超えるものは、冷却固化速度が速く、成形収縮も早くから起きる。その上、シボや糸目等の転写性が悪くなるため、車両内装部材としては好ましくない。より好ましい融解ピーク温度(Tm)は、120〜140℃である。前記プロピレン−エチレンブロック共重合体の融解ピーク温度(Tm)の調整は、重合反応系へ供給するエチレンの量を制御することにより、容易に行うことができる。
前記融解ピーク温度(Tm)の具体的測定方法は、示差走査熱量計(DSC)を用い、サンプル量5mgを採り、200℃で5分間保持した後、40℃まで10℃/分の降温速度で結晶化させ、さらに10℃/分の昇温速度で融解させたときに描かれる曲線のピーク位置の温度を、融解ピーク温度(Tm、℃)とする。
前記プロピレン−エチレンブロック共重合体は、メルトフローレート(MFR:230℃、2.16kg)が5〜100g/10分の範囲のものが好ましい。メルトフローレート(MFR)を前記範囲とすれば、第1層11の射出成形が容易で、かつ第1層の耐衝撃性を良好にでき、第2層から突出した第1層の凸部13に二色射出成形時のキズを一層生じにくくできる。メルトフローレート(MFR)の測定は、JIS K7210:1999「プラスチック−熱可塑性プラスチックのメルトマスフローレイト(MFR)及びメルトボリュームフローレイト(MVR)の試験方法」のA法、条件M(230℃、2.16kg荷重)に準拠して測定した。
また、前記プロピレン−エチレンブロック共重合体は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定された分子量分布(Mn/Mw)が、1.5〜4のものが好ましい。1.5未満のものは得るのが難しく、一方、4を超えるものは、ペレットにべたつきを生じ、扱いにくくなる。前記プロピレン−エチレンブロック共重合体における分子量分布を狭くするには、メタロセン系触媒を用いたり、プロピレン−エチレンブロック共重合体の重合後、有機過酸化物を使用して溶融混練したりすることにより行うことができる。一方、前記プロピレン−エチレンブロック共重合体における分子量分布を広くするには、2種以上のメタロセン触媒成分を併用する触媒系、あるいは2種以上のメタロセン錯体を併用した触媒系を用いて重合することにより行うことができる。
前記プロピレン−エチレンブロック共重合体は、固体粘弾性測定により得られる温度−損失正接曲線において、tanδ曲線が0℃以下に単一のピークを有するものが好ましい。前記プロピレン−エチレンブロック共重合体は。tanδ曲線が0℃以下に単一のピークを有することにより、前記第2層21から突出した第1層の凸部13に二色射出成形時のキズを一層生じにくくできる。固体粘弾性測定は、短冊状の試験サンプルに特定周波数の正弦歪みを与え、発生する応力を検知することにより行う。本実施形態では、周波数を1Hzとし、測定温度を−60℃から段階的に昇温し、試験サンプルが融解して測定不可能になるまで測定する。歪みの大きさは0.1〜0.5%程度が好ましい。測定により得られた応力から、貯蔵弾性率G’と損失弾性率G’’を公知の方法で求め、損失正接(=損失弾性率G”/貯蔵弾性率G’)を温度に対してプロットし、0℃以下の温度領域で鋭いピークが見られた場合、tanδ曲線が0℃以下に単一のピークを有することになる。
前記物性からなるプロピレン−エチレンブロック共重合体は、メタロセン系触媒を用いて第1工程でプロピレン単独重合体成分またはプロピレン−エチレンランダム共重合体成分を30〜80重量%、第2工程でプロピレン−エチレンランダム共重合体成分を20〜70重量%逐次重合して得られる。メタロセン触媒を用いた第1工程で得られ、結晶性を有するプロピレン単独重合体成分又は、エチレン含量の低いプロピレン−エチレンランダム共重合体成分は、ペレットのべたつきを抑え、製品の耐熱性を高める役割を担い、メタロセン触媒を用いた第2工程で得られ、非結晶性のエチレン含量の高いプロピレン−エチレンランダム共重合体成分は、ゴム弾性成分の役割を担い製品に柔軟性を与えると共に耐衝撃性を高める。耐熱性が劣ると、相手物との接触により生じる摩擦熱によりキズが付き易くなるし、柔軟性が劣ると脱型時に金型表面との摩擦が大きくなりキズが付き易くなる。
前記ガラス繊維は、短繊維または長繊維の何れも用いることができる。そして、平均繊維径8〜15μm、平均繊維長0.2〜10mmのものが好ましく、チョップドストランド、ミルドファイバー等、特に限定されない。また、前記ガラス繊維は、前記プロピレン−エチレンブロック共重合体との接着性向上等のために表面処理が施されたものであってもよい。
前記プロピレン−エチレンブロック共重合体とガラス繊維の割合は、プロピレン−エチレンブロック共重合体:ガラス繊維=70〜90(重量%):10〜30(重量%)が好ましい。ガラス繊維の割合が前記範囲未満の場合には成形体の剛性不足になり、一方、前記範囲より多い場合、成形が難しくなる。そして、このようなガラス繊維によって、前記第1層11の収縮率自体を小さくすることができる。
また、前記第1樹脂には、前記第1層11を所望の色とするための着色剤が添加される。着色剤としては、べんがら(酸化鉄)等を上げることができる。
前記第2層21は、図4に示した二色射出成形における第2層形成工程によって、前記第1層の凸部13を除いて前記第1層11上を覆うように形成されたものである。前記第2層21は前記第1層とは異なる色からなる。前記第2層を構成する第2樹脂は、オレフィン系熱可塑性エラストマーからなる。また、前記第2樹脂には、前記第2層21を前記第1層11とは異なる所望の色にするための着色剤が添加される。着色剤としては、カーボンブラック等を上げることができる。
前記車両内装部材10の製造は、図3及び図4に示した二色射出成形と同様に、第1層形成工程と第2層形成工程によって行うことができる。以下に、前記車両内装部材10の製造方法の実施形態を、図3及び図4に示した前記共通型部50、前記一次型部52及び前記二次型部57を用いて説明する。なお、図3及び図4には、理解を容易にするため、図1及び図2における本実施形態の部材に付した符号を、括弧付き符号で付した。例えば、実施形態における第1層の符号11は、図3及び図4等では(11)で示す。
まず、第1層形成工程では、図3の(3−A)〜(3−C)のように、前記共通型部50と一次型部52との間の第1キャビティ55に、前記第1樹脂を射出して前記凸部(13)を有する第1層(11)を形成する。
次の第2層形成工程では、前記第1層(11)を前記共通型部50のキャビティ面に残した状態で、図4の(4−A)〜(4−D)のように、前記一次型部52に代えて前記二次型部57を、前記第1層(11)が残されている共通型部50と組み合わせ、前記第1層(11)と前記二次型部57間に形成された第2キャビティ59に、前記第2樹脂を射出して第2樹脂からなる第2層(21)を、前記凸部(13)の上部を除いて第1層(11)上に形成し、前記第1層の凸部(13)が第2層(21)の表面から突出した車両内装部材(10)を成形することにより、前記第2層(21)の表面から突出している第1樹脂からなる凸部(13)にキズの無い、良好な意匠性を有する前記車両内装部材(10)を得る。
(第一実施例)
以下の第1樹脂と第2樹脂を用い、図3及び図4に示した二色射出成形により、第1層の凸部が糸目形状とされて第2層の表面から突出(露出)した構成のグローブボックスのリッド(平面サイズ250×400mm)を、実施例1の車両内装部材として製造した。なお、第1層の厚み(凸部の部分を除く)は2.5mm、凸部は高さ1.6mm、幅1.0mm、長さ3.8mm、間隔0.5mmであり、第2層の厚みは1.5mmである。
(a)第1樹脂
・プロピレン−エチレンブロック共重合体
品名:RMG02VC、日本ポリプロ(株)製、DSCにより測定された融解ピーク温度:140℃、GPC法により測定された分子量分布(Mn/Mw):2.5、メルトフローレート(MFR:230℃、2.16kg):20g/10分、tanδ曲線:0℃以下に単一のピーク有り、第1樹脂中の量:77重量%。
・ガラス繊維
品名:FTPペレット(FTP)、旭ファイバーグラス(株)製、平均繊維径12μm、平均繊維長0.3mm、第1樹脂中の量:20重量%。
・着色剤
品名:PEX3029RED、東京インキ(株)製、第1樹脂中の量:3重量%。
(b)第2樹脂
・オレフィン系熱可塑性エラストマー
品名:ラバロンQE151HF、三菱化学(株)製、第2樹脂中の量:97重量%。
・着色剤
品名:PEX999018BLACK、東京インキ(株)製、第2樹脂中の量:3重量%。
(第二実施例)
前記プロピレン−エチレンブロック共重合体として、示差走査熱量計(DSC)により測定された融解ピーク温度(Tm)、GPC法により測定された分子量分布(Mn/Mw)、メルトフローレート(MFR:230℃、2.16kg)が、第一実施例のプロピレン−エチレンブロック共重合体とは異なるものを用い、他は第一実施例同様にして、第二実施例の車両内装部材を製造した。
・第二実施例のプロピレン−エチレンブロック共重合体
品名:エルモージュ、出光興産(株)製、DSCにより測定された融解ピーク温度:125℃、GPC法により測定された分子量分布(Mn/Mw):2.0、メルトフローレート(MFR:230℃、2.16kg):50g/10分、tanδ曲線:0℃以下に単一のピーク有り、第1樹脂中の量:77重量%。
製造した各実施例の車両内装部材は、第2層の表面から突出(露出)している糸目形状の凸部にキズの無い、意匠性の良好なものであった。
なお、本発明は、グローブボックスのリッドに限られず、車両のドアトリム、インストルメントパネル、ピラーガーニッシュ等の他の車両内装部材にも適用される。
10 車両内装部材
11 第1層
13 凸部
21 第2層
50 共通型部
52 一次型部
55 第1キャビティ
57 二次型部
59 第2キャビティ

Claims (5)

  1. 第1樹脂からなる第1層が前記第1樹脂とは異色の第2樹脂からなる第2層で覆われ、前記第2層から前記第1層の第1樹脂が複数箇所で突出するように二色射出成形された車両内装部材において、
    前記第1樹脂は、示差走査熱量計(DSC)により測定された融解ピーク温度(Tm)が110〜150℃であるプロピレン−エチレンブロック共重合体にガラス繊維が充填されたものであることを特徴とする車両内装部材。
  2. 前記第2樹脂は、オレフィン系熱可塑性エラストマーであることを特徴とする請求項1に記載の車両内装部材。
  3. 前記第2層から突出した前記第1樹脂部分は、糸目形状からなることを特徴とする請求項1または2記載の車両内装部材。
  4. 前記プロピレン−エチレンブロック共重合体は、メタロセン系触媒を用いて第1工程でプロピレン単独重合体成分またはプロピレン−エチレンランダム共重合体成分を30〜80重量%、第2工程でプロピレン−エチレンランダム共重合体成分を20〜70重量%、逐次重合して得られたものであることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の車両内装部材。
  5. 前記第1樹脂は、メルトフローレート(MFR:230℃、2.16kg)が5〜100g/10分の範囲にあることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の車両内装部材。
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