JP2014132235A - 加熱制御装置、加熱制御方法及び加熱制御装置用プログラム - Google Patents

加熱制御装置、加熱制御方法及び加熱制御装置用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】目的成分の固形化が開始する開始タイミング、又は、目的成分の固形化が終了する終了タイミングを正確に判別することができる加熱制御装置、加熱制御方法及び加熱制御装置用プログラムを提供する。
【解決手段】目的成分を含む溶液が収容された容器をヒータにより加熱し、溶液中の溶媒を蒸発させることにより目的成分の固形物を取得する際、温度検知部により検知される容器の温度の検知結果に基づいて、容器の温度を目標温度に近づけるようにヒータによる加熱量を制御する。そして、ヒータによる加熱量に基づいて、開始タイミングT2及び終了タイミングT4の少なくとも一方を判別する。ヒータによる加熱量は、溶媒が蒸発する際に発生する気化熱の影響を敏感に受けて変化するため、当該ヒータによる加熱量を判別基準とすることにより、開始タイミングT2又は終了タイミングT4を正確に判別することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、目的成分を含む溶液が収容された容器をヒータにより加熱し、前記溶液中の溶媒を蒸発させることにより前記目的成分の固形物を取得する加熱制御装置、加熱制御方法及び加熱制御装置用プログラムに関するものである。
例えば製薬分野などにおいては、化学合成により得られた化合物を詳細に分析したり、化合物ライブラリとして保管したりするために、液体クロマトグラフを用いた分取精製装置が使用される場合がある。下記特許文献1及び2には、このような液体クロマトグラフを利用した分取精製装置の一例が示されている。
この種の分取精製装置では、例えば試料に含まれる目的成分(化合物)が、液体クロマトグラフを用いて分離され、溶出液としてトラップカラムに導入される。これにより、溶出液に含まれる目的成分が、トラップカラムで捕集される。その後、トラップカラムに溶媒が導入されることにより、トラップカラム内の目的成分が再溶出され、目的成分を含む溶液が分取される。分取された溶液は容器内に回収され、下記特許文献3に例示されるように、例えばヒータで加熱されることにより、溶液中の溶媒が蒸発して目的成分の固形物が取得される。
目的成分を含む溶液をヒータにより加熱する方法としては、例えばヒータの駆動時間を設定し、その駆動時間が経過するまでヒータを駆動させるという方法が考えられる。しかしながら、ヒータの適切な駆動時間は、溶媒や目的成分の種類によって変化するため、上記のような方法では、溶媒を良好に蒸発させることができないおそれがある。
すなわち、ヒータの駆動時間が適切な駆動時間よりも短い場合には、溶媒が完全に蒸発せず、目的成分を固形物として取得することができないおそれがある。一方、ヒータの駆動時間が適切な駆動時間よりも長い場合には、溶媒が完全に蒸発した後も目的成分が必要以上に加熱されることとなり、酸化や分解によって目的成分が変質してしまうおそれがある。
そこで、下記特許文献4に例示されるように、容器の温度変化率に基づいて、ヒータによる加熱を停止させるような方法が考えられる。当該特許文献4では、容器を保持するラックの温度を検知することにより、容器の温度が間接的に検知されるようになっている。より具体的には、ラックの温度が一定に保たれるようにヒータの駆動を制御し、溶媒が蒸発して気化熱が発生しなくなったときのラックの温度変化率に基づいて、ヒータによる加熱を停止させるようになっている(段落[0017]及び[0026]など)。
特開平2−122260号公報 特開2003−149217号公報 国際公開第2009/044428号 特開2009−180618号公報
図6は、目的成分を含む溶液をヒータにより加熱したときの容器の温度変化の一例を示した図である。この図6に示すように、目的成分を含む溶液が容器内に収容されるタイミングT101よりも前は、気化熱が発生しないため、容器の温度が安定して一定に保たれている。
この定常状態から、目的成分を含む溶液が容器内に収容された場合(タイミングT101)には、容器の温度が一旦低下する。その後、容器の温度が一定に保たれるようにヒータの駆動が制御されるが、暫くの間は、容器の温度が定常状態よりも高い温度と低い温度との間で変化するため、温度が安定せず、時間経過とともに徐々に安定していくこととなる。そして、溶媒が蒸発して気化熱が発生しなくなったとき(タイミングT102)には、容器の温度がほぼ定常状態に戻っているため、そのときの容器の温度変化率に基づいて、ヒータによる加熱を停止させる。
しかしながら、容器が比較的高い温度で一定に保たれた状態から、少量の溶液が容器内に収容された場合などには、容器の温度変化が非常に小さいため、温度変化率を正確に測定することは困難である。そのため、目的成分の固形化が開始する開始タイミングや、目的成分の固形化が終了する終了タイミングなどを温度変化率に基づいて判別することは困難である。特に、上記終了タイミングについては、容器の温度変化が非常に小さい状態で温度変化率を測定する必要があるため、温度変化率を正確に測定することがさらに困難になる。
上記のように温度変化率に基づいて開始タイミングや終了タイミングを判別するのではなく、所定の温度を閾値として、容器の温度が当該閾値に到達したか否かに基づいて開始タイミングや終了タイミングを判別することも考えられる。しかしながら、図6に示すように、容器の温度は定常状態の温度付近で小刻みに上下するため、開始タイミングや終了タイミングを判別できるような閾値を設定することは困難である。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、目的成分の固形化が開始する開始タイミング、又は、目的成分の固形化が終了する終了タイミングを正確に判別することができる加熱制御装置、加熱制御方法及び加熱制御装置用プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る加熱制御装置は、目的成分を含む溶液が収容された容器をヒータにより加熱し、前記溶液中の溶媒を蒸発させることにより前記目的成分の固形物を取得する加熱制御装置であって、前記容器の温度を検知するための温度検知部と、前記温度検知部による検知結果に基づいて、前記容器の温度を目標温度に近づけるように、前記ヒータによる加熱量を制御する加熱量制御部と、前記ヒータによる加熱量に基づいて、前記目的成分の固形化が開始する開始タイミング、及び、前記目的成分の固形化が終了する終了タイミングの少なくとも一方を判別するタイミング判別部とを備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、容器の温度を目標温度に近づけるように制御されるヒータによる加熱量に基づいて、開始タイミング及び終了タイミングの少なくとも一方を正確に判別することができる。すなわち、ヒータによる加熱量は、溶媒が蒸発する際に発生する気化熱の影響を敏感に受けて変化するため、当該ヒータによる加熱量を判別基準とすることにより、目的成分の固形化が開始する開始タイミング、又は、目的成分の固形化が終了する終了タイミングを正確に判別することができる。
前記温度検知部は、前記容器の温度を直接的又は間接的に検知するものであってもよい。前記温度検知部が、前記容器の温度を間接的に検知する場合には、前記容器を保持する保持部の温度を検知するような構成であってもよい。
また、前記加熱量制御部は、前記タイミング判別部により前記終了タイミングが判別された場合に、前記ヒータによる加熱を停止させるものであってもよい。
前記タイミング判別部は、前記ヒータによる加熱量が所定の閾値になったか否かに基づいて、前記開始タイミング及び前記終了タイミングの少なくとも一方を判別するものであってもよい。
このような構成によれば、ヒータによる加熱量が所定の閾値になったか否かを判別基準として、開始タイミング及び終了タイミングの少なくとも一方を正確に判別することができる。上述の通り、ヒータによる加熱量は、溶媒が蒸発する際に発生する気化熱の影響を敏感に受けて変化するため、ヒータによる加熱量が所定の閾値になったか否かを判別しやすい。したがって、ヒータによる加熱量が所定の閾値になったか否かを判別基準とすることにより、容器の温度変化率や温度自体を判別基準とする場合と比較して、開始タイミング又は終了タイミングを正確に判別することができる。
また、ヒータによる加熱量は、通常、開始タイミングと終了タイミングとの間において、定常状態における加熱量よりも高い加熱量で上下するため、当該加熱量が所定の閾値になったか否かを判別しやすく、開始タイミング又は終了タイミングをより正確に判別することができる。
前記タイミング判別部は、前記ヒータによる加熱量の所定時間内での変化量に基づいて、前記開始タイミング及び前記終了タイミングの少なくとも一方を判別するものであってもよい。
このような構成によれば、ヒータによる加熱量の所定時間内での変化量を判別基準として、開始タイミング及び終了タイミングの少なくとも一方を正確に判別することができる。上述の通り、ヒータによる加熱量は、溶媒が蒸発する際に発生する気化熱の影響を敏感に受けて変化するため、ヒータによる加熱量の変化を判別しやすい。したがって、ヒータによる加熱量の所定時間内での変化量を判別基準とすることにより、容器の温度変化率や温度自体を判別基準とする場合と比較して、開始タイミング又は終了タイミングを正確に判別することができる。
前記タイミング判別部は、前記ヒータによる加熱量の所定時間内での変化の傾きに基づいて、前記開始タイミング及び前記終了タイミングの少なくとも一方を判別するものであってもよい。
また、前記加熱量制御部は、前記ヒータによる加熱量を段階的に変化させるものであってもよい。この場合、前記タイミング判別部は、前記ヒータによる加熱量の所定時間内での変化回数に基づいて、前記開始タイミング及び前記終了タイミングの少なくとも一方を判別するものであってもよい。
前記タイミング判別部は、所定の時間範囲外にあるタイミングのみを前記終了タイミングとして判別するものであってもよい。
このような構成によれば、前記所定の時間範囲内にあるタイミングは終了タイミングとして判別されない。目的成分の固形化が開始する開始タイミングから、その固形化が終了する終了タイミングまでには、ある程度の時間を要するため、終了タイミングとなる可能性が低い時間範囲を前記所定の時間範囲とすることにより、終了タイミングをより正確に判別することができる。
前記加熱制御装置は、目的成分が含まれていない前記溶媒を前記容器内に収容し、当該溶媒を蒸発させたときの前記ヒータによる加熱量に基づいて、前記所定の時間範囲を決定する時間範囲決定部をさらに備えていてもよい。この場合、目的成分が含まれていない溶媒を使って、終了タイミングとなる可能性が低い時間範囲をある程度把握することができるため、前記所定の時間範囲を適切に設定することができ、終了タイミングをさらに正確に判別することができる。
本発明に係る加熱制御方法は、目的成分を含む溶液が収容された容器をヒータにより加熱し、前記溶液中の溶媒を蒸発させることにより前記目的成分の固形物を取得する加熱制御方法であって、前記容器の温度を検知するための温度検知部による検知結果に基づいて、前記容器の温度を目標温度に近づけるように、前記ヒータによる加熱量を制御する加熱量制御ステップと、前記ヒータによる加熱量に基づいて、前記目的成分の固形化が開始する開始タイミング、及び、前記目的成分の固形化が終了する終了タイミングの少なくとも一方を判別するタイミング判別ステップとを含むことを特徴とする。
本発明に係る加熱制御装置用プログラムは、目的成分を含む溶液が収容された容器をヒータにより加熱し、前記溶液中の溶媒を蒸発させることにより前記目的成分の固形物を取得する加熱制御装置用プログラムであって、前記容器の温度を検知するための温度検知部による検知結果に基づいて、前記容器の温度を目標温度に近づけるように、前記ヒータによる加熱量を制御する加熱量制御ステップと、前記ヒータによる加熱量に基づいて、前記目的成分の固形化が開始する開始タイミング、及び、前記目的成分の固形化が終了する終了タイミングの少なくとも一方を判別するタイミング判別ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、容器の温度を目標温度に近づけるように制御されるヒータによる加熱量に基づいて、目的成分の固形化が開始する開始タイミング、又は、目的成分の固形化が終了する終了タイミングを正確に判別することができる。
本発明の一実施形態に係る加熱制御装置の構成例を示した概略図である。 加熱量制御部による処理の一例を示したフローチャートである。 目的成分を含む溶液をヒータにより加熱したときの加熱量の変化の一例を示した図である。 タイミング判別部による処理の一例を示したフローチャートである。 別実施形態におけるタイミング判別部による処理の一例を示したフローチャートである。 目的成分を含む溶液をヒータにより加熱したときの容器の温度変化の一例を示した図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る加熱制御装置の構成例を示した概略図である。この加熱制御装置は、目的成分を含む溶液が収容された容器をヒータにより加熱し、溶液中の溶媒を蒸発させることにより目的成分の固形物を取得するものである。目的成分は、例えば液体クロマトグラフを用いて試料から分離され、目的成分を含む溶出液1が得られる。
本実施形態では、予め得られた溶出液1を用いて目的成分の固形物を取得する加熱制御装置について説明するが、このような構成に限らず、例えば加熱制御装置に液体クロマトグラフが連結され、液体クロマトグラフにより得られた溶出液1をそのまま用いて目的成分の固形物を取得するような構成などであってもよい。
溶出液1は、例えば切替バルブ4及び送液ポンプ5などを用いて、トラップカラム7に導入される。この例では、トラップカラム7が1つだけ設けられているが、トラップカラム7が複数設けられたような構成であってもよい。トラップカラム7は、鉛直方向に延びるように設けられ、その下端である入口端7aが、供給流路6を介して送液ポンプ5に接続されるとともに、上端である出口端7bが、排出流路10を介して二方切替バルブ12に接続されている。二方切替バルブ12は、排出流路10に接続される流路を、分取流路13又は廃液流路14のいずれか一方に切り替えることができる。
トラップカラム7内には、例えば吸着剤が充填されており、トラップカラム7に導入された溶出液1に含まれる目的成分が当該吸着剤により捕集される。このとき、二方切替バルブ12により排出流路10が廃液流路14に接続され、目的化合物がトラップカラム7で捕集された後の溶出液1は、排出流路10及び廃液流路14を介して廃液口に廃棄される。
トラップカラム7で目的成分が捕集された後、切替バルブ4が切り替えられることにより、洗浄液2がトラップカラム7に導入される。洗浄液2は、例えば純水からなり、目的成分の捕集時にトラップカラム7内の吸着剤に付着した塩類などが、当該洗浄液2によってトラップカラム7内から排出され、排出流路10及び廃液流路14を介して廃液口に廃棄される。このとき、吸着剤に捕集されている目的成分は、吸着剤の強い吸着作用により洗浄液2にほとんど溶出しないため、吸着剤に捕集された状態が維持される。
その後、切替バルブ4が再度切り替えられることにより、溶媒3がトラップカラム7に導入される。溶媒3としては、例えばジクロロメタンを用いることができるが、これに限られるものではない。溶媒3は、例えば洗浄液2よりも比重が大きく、洗浄液2に対して相溶性がない成分からなる。このような溶媒3をトラップカラム7にゆっくりと導入することにより、比重の大きい溶媒3によって洗浄液2を押し上げることができる。溶媒3によって押し上げられた洗浄液2は、トラップカラム7内から排出され、排出流路10及び廃液流路14を介して廃液口に廃棄される。
このようにして、トラップカラム7内に溶媒3が徐々に溜まり、吸着剤に捕集されている目的成分が溶媒3に溶出されることにより、目的成分を含む溶液15が分取される。そして、二方切替バルブ12が切り替えられて、排出流路10が分取流路13に接続されることにより、目的成分を含む溶液15が、排出流路10及び分取流路13を介して容器17内に回収される。
本実施形態では、ヒータ19及び温度検知部20を備えた保持部18により、複数の容器17が保持されている。二方切替バルブ12及び分取流路13は、移動可能な分取ヘッド11により保持されており、当該分取ヘッド11を駆動機構22で移動させることにより、目的成分を含む溶液15を各容器17内に回収することができるようになっている。ただし、駆動機構22により分取ヘッド11を移動させるような構成に限らず、例えば保持部18を移動させるような構成であってもよいし、駆動機構22が省略された構成などであってもよい。
保持部18は、例えばアルミニウムなどの熱伝導性が高い材料により形成されており、熱が周囲に逃げることを防止するために、外側が断熱材で被覆されていることが好ましい。また、各容器17に熱が伝導しやすいように、少なくとも各容器17の底部が保持部18に接触していることが好ましく、各容器17の側面が保持部18に接触していればより好ましい。
保持部18は、ヒータ19により加熱され、当該保持部18を介して間接的に各容器17が加熱される。温度検知部20は、例えばサーミスタなどからなり、温度検知部20で保持部18の温度を検知することにより、各容器17の温度を間接的に検知することができるようになっている。ただし、目的成分を含む溶液15を収容するための容器17は、複数に限らず、1つだけであってもよい。また、ヒータ19は容器17を直接的に加熱するものであってもよく、温度検知部20は容器17の温度を直接的に検知するものであってもよい。
ヒータ19及び温度検知部20は、温調部21に対して電気的に接続されている。温調部21には、温度検知部20からの検知信号が入力され、当該検知信号に応答して制御部30から入力される制御信号に基づき、温調部21がヒータ19に供給する電力を変化させることにより、ヒータ19による加熱量が制御されるようになっている。
制御部30は、例えばCPU(Central Processing Unit)を含む構成であり、当該CPUがプログラムを実行することにより、駆動制御部31、加熱量制御部32及びタイミング判別部33などとして機能する。制御部30には操作部40が接続されており、ユーザは、操作部40を操作することにより、当該加熱制御装置の動作に関する指示信号を制御部30に入力することができる。また、制御部30には表示部50が接続されており、ユーザは、表示部50に表示されている内容に基づいて、当該加熱制御装置の動作状況などを確認することができる。
駆動制御部31は、切替バルブ4、送液ポンプ5、二方切替バルブ12及び駆動機構22などに対して駆動信号を出力することにより、これらの各部の動作を制御する。加熱量制御部32は、温度検知部20による検知結果に基づいて、容器17の温度を目標温度に近づけるように、ヒータ19による加熱量を制御する。上記目標温度は、溶媒3の沸点と同程度又はそれよりも少し高い温度であることが好ましい。例えば、溶媒3がジクロロメタンである場合には、上記目標温度は、40〜45℃程度であることが好ましい。上記目標温度は、一定の値であってもよいし、例えば値が変化するような構成などであってもよい。
トラップカラム7から排出流路10及び分取流路13を介して分取された目的成分を含む溶液15は、上記のようにしてヒータ19により加熱されている容器17内に収容される。これにより、溶液15中の溶媒3が蒸発し、目的成分の固形物(例えば、粉末)を取得することができる。
分取により得られた目的成分を含む溶液15は、容器17内に単に滴下されるような構成であってもよいし、例えば分取流路13の出口近傍に窒素ガスなどのガス流を発生させることにより、滴下された溶液15が細かい液滴となって飛散するような構成を採用することも可能である。また、ヒータ19により加熱されている容器17内に溶液15が収容されるような構成に限らず、容器17内に溶液15を収容した後にヒータ19による加熱を開始するような構成などであってもよい。
タイミング判別部33は、ヒータ19による加熱量に基づいて、目的成分の固形化が開始する開始タイミング、及び、目的成分の固形化が終了する終了タイミングを判別する。ただし、タイミング判別部33は、開始タイミング及び終了タイミングの両方を判別するような構成に限らず、開始タイミング又は終了タイミングのいずれか一方のみを判別するような構成であってもよい。
本実施形態では、分取により得られた目的成分を含む溶液15を加熱することにより、目的成分の固形物を取得するような構成について説明するが、このような構成に限らず、分取以外の方法により得られた目的成分を含む溶液15を加熱することにより、目的成分の固形物を取得するような構成などであってもよい。
図2は、加熱量制御部32による処理の一例を示したフローチャートである。この図2に示した処理は、あくまで一例に過ぎず、例えばPID制御などの他のあらゆる方法を用いて、ヒータ19による加熱量を制御することが可能である。
本実施形態における加熱量制御部32は、温度検知部20による検知結果に基づいて、容器17の温度が目標温度よりも低いか否か(ステップS101)、及び、容器17の温度が目標温度よりも高いか否か(ステップS105)を監視する。そして、容器17の温度が目標温度であるときには(ステップS101でNo、ステップS105でNo)、ヒータ19による加熱量が一定のまま維持される。
容器17の温度が目標温度よりも低い場合には(ステップS101でYes)、ヒータ19による加熱量を所定量だけ増加させる処理が行われる(ステップS102)。これにより、容器17の温度が徐々に上昇することとなる。このとき、加熱量制御部32は、温度検知部20による検知結果に基づいて、所定時間が経過するまでの間に容器17の温度が目標温度に到達するか否かを監視する(ステップS103、S104)。
そして、所定時間が経過するまでの間に容器17の温度が目標温度に到達した場合には(ステップS103でYes)、ヒータ19による加熱量をそれ以上増加させることなく、容器17の温度が目標温度のままであるか否かが再び監視されることとなる(ステップS101、ステップS105)。一方、所定時間が経過しても容器17の温度が目標温度に到達しなかった場合には(ステップS104でYes)、ヒータ19による加熱量が所定量だけ再度増加され(ステップS102)、所定時間が経過するまでの間に容器17の温度が目標温度に到達するか否かが監視される(ステップS103、S104)。
このように、容器17の温度が目標温度よりも低い場合には(ステップS101でYes)、加熱量制御部32は、ヒータ19による加熱量を段階的に増加させることにより、容器17の温度を目標温度に近づけるように制御する。
容器17の温度が目標温度よりも高い場合には(ステップS105でYes)、ヒータ19による加熱量を所定量だけ減少させる処理が行われる(ステップS106)。これにより、容器17の温度が徐々に下降することとなる。このとき、加熱量制御部32は、温度検知部20による検知結果に基づいて、所定時間が経過するまでの間に容器17の温度が目標温度に到達するか否かを監視する(ステップS107、S108)。
そして、所定時間が経過するまでの間に容器17の温度が目標温度に到達した場合には(ステップS107でYes)、ヒータ19による加熱量をそれ以上減少させることなく、容器17の温度が目標温度のままであるか否かが再び監視されることとなる(ステップS101、ステップS105)。一方、所定時間が経過しても容器17の温度が目標温度に到達しなかった場合には(ステップS108でYes)、ヒータ19による加熱量が所定量だけ再度減少され(ステップS106)、所定時間が経過するまでの間に容器17の温度が目標温度に到達するか否かが監視される(ステップS107、S108)。
このように、容器17の温度が目標温度よりも高い場合には(ステップS105でYes)、加熱量制御部32は、ヒータ19による加熱量を段階的に減少させることにより、容器17の温度を目標温度に近づけるように制御する。
図3は、目的成分を含む溶液15をヒータ19により加熱したときの加熱量の変化の一例を示した図である。この例では、目的成分としてカフェインを含み、溶媒3としてジクロロメタンを含む溶液15が、容器17内に3ml回収され、ヒータ19により加熱されたときの加熱量の変化を観察した。ヒータ19による加熱量は、例えば温調部21からヒータ19に供給可能な電力の最大値を基準として、実際にヒータ19に供給された電力の割合(%)で表される。すなわち、ヒータ19による加熱量は、例えばヒータ19に供給する電力量に比例する値として表すことができる。
図3に示すように、トラップカラム7内への溶媒3の送液が開始されるタイミングT1よりも前は、気化熱が発生しないため、容器17の温度は目標温度からほとんど変化せず、ヒータ19による加熱量が、28〜29%でほぼ一定のまま維持される。この定常状態において、測定開始から80秒の時点(タイミングT1)で、トラップカラム7内への溶媒3の送液を開始した。
溶媒3の送液の開始に伴い、トラップカラム7内に捕集されている目的成分が溶媒3に溶出され、目的成分を含む溶液15が容器17へと送られる。目的成分を含む溶液15が容器17内に到達すると、当該溶液15中の溶媒3が蒸発し始める。このとき、気化熱により容器17の熱が奪われるため、容器17の温度が目標温度よりも低くなる。そのため、加熱量制御部32が、容器17の温度を目標温度に近づけるように、ヒータ19による加熱量を増加させることとなる。
図3の例では、測定開始から100秒程度で、ヒータ19による加熱量が急激に増加し始め、測定開始から110秒の時点(タイミングT2)で、ヒータ19による加熱量が30%を超えた。このとき、目的成分を含む溶液15が容器17内に溜まり始めたことを目視で確認することができた。
その後、測定開始から370秒の時点(タイミングT3)で溶媒3の送液を停止するまでの間は、ヒータ19による加熱量が33〜41%程度の範囲内で推移した。溶媒3の送液を停止した時点(タイミングT3)より後も、容器17内に溜まった溶液15中の溶媒3が蒸発するが、気化熱の減少とともにヒータ19による加熱量は減少し始め、測定開始から460秒の時点(タイミングT4)で、ヒータ19による加熱量が30%を下回った。
このとき、容器17内の溶液15中の溶媒3が完全に蒸発し、目的成分であるカフェインの粉末が得られていることを確認できた。このように、溶液15中の溶媒3が完全に蒸発したときには、気化熱により容器17の熱が奪われなくなるため、図3に示すように、ヒータ19による加熱量が急激に減少することとなる。
このような測定結果に基づいて、測定開始から110秒の時点(タイミングT2)を、目的成分の固形化が開始する開始タイミングと判別し、測定開始から460秒の時点(タイミングT4)を、目的成分の固形化が終了する終了タイミングと判別することが可能である。このようにして判別される開始タイミング及び終了タイミングの少なくとも一方が、当該加熱制御装置の動作状況として表示部50に表示されるような構成であってもよい。この場合、図3に例示されるようなヒータ19による加熱量の変化とともに、開始タイミング及び終了タイミングの少なくとも一方が表示部50に表示されてもよい。
図4は、タイミング判別部33による処理の一例を示したフローチャートである。本実施形態では、タイミング判別部33が、ヒータ19による加熱量が所定の閾値になったか否かに基づいて、開始タイミングT2及び終了タイミングT4を判別するようになっている。上記閾値としては、定常状態における加熱量よりも高い加熱量であることが好ましく、図3の例では、例えば上記閾値を30%に設定している。
上記閾値は、例えば記憶部に予め記憶されていてもよいし、操作部40の操作により設定できるような構成などであってもよい。また、上記閾値は、溶媒3の種類に応じて異なる値に設定されてもよい。この場合、例えば溶媒3の揮発性が高い場合には、上記閾値を比較的高い値に設定し、溶媒3の揮発性が低い場合には、上記閾値を比較的低い値に設定することが好ましい。
トラップカラム7内への溶媒3の送液が開始された後、タイミング判別部33は、ヒータ19による加熱量が閾値となったか否かを監視する(ステップS201)。そして、ヒータ19による加熱量が閾値となった場合には(ステップS201でYes)、そのタイミングを開始タイミングT2と判別する(ステップS202)。その後、タイミング判別部33は、ヒータ19による加熱量が閾値となったか否かを再び監視する(ステップS203)。
開始タイミングT2よりも後は、通常、ヒータ19による加熱量が、定常状態における加熱量よりも高い加熱量で上下し、溶媒3の送液を停止すると、ヒータ19による加熱量が減少し始める。そこで、開始タイミングT2から所定の時間範囲R1を超えた後に、ヒータ19による加熱量が閾値となった場合には(ステップS203でYes、ステップS204でYes)、そのタイミングを終了タイミングT4と判別する(ステップS205)。このとき、加熱量制御部32が、ヒータ19による加熱を停止させるような構成であってもよい。
本実施形態では、容器17の温度を目標温度に近づけるように制御されるヒータ19による加熱量に基づいて、開始タイミングT2及び終了タイミングT4を正確に判別することができる。すなわち、ヒータ19による加熱量は、図3に示したように、溶媒3が蒸発する際に発生する気化熱の影響を敏感に受けて変化するため、当該ヒータ19による加熱量を判別基準とすることにより、目的成分の固形化が開始する開始タイミングT2、及び、目的成分の固形化が終了する終了タイミングT4を正確に判別することができる。
特に、本実施形態では、ヒータ19による加熱量が所定の閾値になったか否かを判別基準として、開始タイミングT2及び終了タイミングT4を正確に判別することができる。上述の通り、ヒータ19による加熱量は、溶媒3が蒸発する際に発生する気化熱の影響を敏感に受けて変化するため、ヒータ19による加熱量が所定の閾値になったか否かを判別しやすい。したがって、ヒータ19による加熱量が所定の閾値になったか否かを判別基準とすることにより、容器17の温度変化率や温度自体を判別基準とする場合と比較して、開始タイミングT2及び終了タイミングT4を正確に判別することができる。
また、ヒータ19による加熱量は、通常、図3に示すように、開始タイミングT2と終了タイミングT4との間において、定常状態における加熱量よりも高い加熱量で上下するため、当該加熱量が所定の閾値になったか否かを判別しやすく、開始タイミングT2及び終了タイミングT4をより正確に判別することができる。
一方、ヒータ19による加熱量が閾値となった場合でも(ステップS203でYes)、そのタイミングが開始タイミングT2から上記所定の時間範囲R1内にあるときには(ステップS204でNo)、そのタイミングを終了タイミングT4とは判別せず、ヒータ19による加熱量が閾値となったか否かを再び監視する(ステップS203)。
このように、本実施形態では、所定の時間範囲R1外にあるタイミングのみが終了タイミングT4として判別され、所定の時間範囲R1内にあるタイミングは終了タイミングT4として判別されない。目的成分の固形化が開始する開始タイミングT2から、その固形化が終了する終了タイミングT4までには、ある程度の時間を要するため、終了タイミングT4となる可能性が低い時間範囲を所定の時間範囲R1とすることにより、終了タイミングT4をより正確に判別することができる。
例えば、開始タイミングT2の直後は、ヒータ19による加熱量が安定しないため、いわゆるオーバーシュートやハンチングなどの現象に起因して、ヒータ19による加熱量が閾値を下回る可能性がある。そのような場合であっても、所定の時間範囲R1内にあるタイミングは終了タイミングT4として判別しないような構成とすることにより、終了タイミングT4を誤って判別するのを防止することができる。
上記所定の時間範囲R1としては、例えば図3に示すように、開始タイミングT2から溶媒3の送液を停止するタイミングT3までの時間範囲などであってもよい。ただし、上記所定の時間範囲R1としては、このような時間範囲に限らず、例えば開始タイミングT2以外のタイミングを基準とする時間範囲など、他のあらゆる時間範囲に設定することができる。
例えば、目的成分が含まれていない溶媒3を容器17内に収容し、当該溶媒3を蒸発させたときのヒータ19による加熱量に基づいて、上記所定の時間範囲R1を決定するような構成を採用することも可能である。この場合、目的成分が含まれていない溶媒3を使って、終了タイミングT4となる可能性が低い時間範囲をある程度把握することができるため、上記所定の時間範囲R1を適切に設定することができ、終了タイミングT4をさらに正確に判別することができる。
本実施形態では、開始タイミングT2と終了タイミングT4とで、ヒータ19による加熱量の閾値が同一である場合について説明したが、このような構成に限らず、開始タイミングT2と終了タイミングT4とで、ヒータ19による加熱量の閾値が異なるような構成であってもよい。
また、タイミング判別部33は、開始タイミングT2及び終了タイミングT4の両方を、ヒータ19による加熱量が所定の閾値になったか否かに基づいて判別するような構成に限らず、開始タイミングT2又は終了タイミングT4のいずれか一方のタイミングのみを、そのような方法で判別するような構成であってもよい。この場合、タイミング判別部33は、他方のタイミングを判別しないような構成であってもよいし、別の態様で他方のタイミングを判別するような構成であってもよい。
図5は、別実施形態におけるタイミング判別部33による処理の一例を示したフローチャートである。本実施形態では、タイミング判別部33が、ヒータ19による加熱量の所定時間内での変化量に基づいて、開始タイミングT2を判別するようになっている。一方、終了タイミングT4については、上記実施形態と同様に、ヒータ19による加熱量が所定の閾値になったか否かに基づいて判別されるようになっている。
上記所定時間内での変化量は、例えば、ヒータ19による加熱量の所定時間内での変化の傾きや、段階的に変化するヒータ19による加熱量の所定時間内での変化回数などであってもよい。ヒータ19による加熱量の所定時間内での変化の傾きは、例えば所定時間の開始時及び終了時における加熱量の差を、当該所定時間で除算することにより得ることができる。段階的に変化するヒータ19による加熱量の所定時間内での変化回数は、例えば所定時間内にヒータ19による加熱量を段階的に変化させた回数をカウントすることにより得ることができる。
本実施形態では、トラップカラム7内への溶媒3の送液が開始された後、タイミング判別部33は、所定時間が経過する度に(ステップS301)、ヒータ19による加熱量の当該所定時間内での変化量が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS302)。そして、ヒータ19による加熱量の変化量が閾値以上である場合には(ステップS302でYes)、そのタイミングを開始タイミングT2と判別する(ステップS303)。このとき、開始タイミングT2でのヒータ19による加熱量が、閾値として記憶部に記憶される。ただし、このような構成に限らず、例えば加熱量の閾値が記憶部に予め記憶されていてもよい。
その後、タイミング判別部33は、ヒータ19による加熱量が上記閾値となったか否かを監視する(ステップS305)。そして、開始タイミングT2から所定の時間範囲R1を超えた後に、ヒータ19による加熱量が閾値となった場合には(ステップS305でYes、ステップS306でYes)、そのタイミングを終了タイミングT4と判別する(ステップS307)。このとき、加熱量制御部32が、ヒータ19による加熱を停止させるような構成であってもよい。
一方、ヒータ19による加熱量が閾値となった場合でも(ステップS305でYes)、そのタイミングが開始タイミングT2から上記所定の時間範囲R1内にあるときには(ステップS306でNo)、そのタイミングを終了タイミングT4とは判別せず、ヒータ19による加熱量が閾値となったか否かを再び監視する(ステップS305)。
本実施形態では、ヒータ19による加熱量の所定時間内での変化量を判別基準として、開始タイミングT2を正確に判別することができる。上述の通り、ヒータ19による加熱量は、溶媒3が蒸発する際に発生する気化熱の影響を敏感に受けて変化するため、ヒータ19による加熱量の変化を判別しやすい。したがって、ヒータ19による加熱量の所定時間内での変化量を判別基準とすることにより、容器17の温度変化率や温度自体を判別基準とする場合と比較して、開始タイミングT2を正確に判別することができる。
ただし、終了タイミングT4についても、ヒータ19による加熱量の所定時間内での変化量に基づいて判別されるような構成であってもよい。この場合、開始タイミングT2が判別された後、ヒータ19による加熱量の変化量が閾値以上となった場合でも、そのタイミングが開始タイミングT2から所定の時間範囲R1内にあるときには、そのタイミングを終了タイミングT4とは判別しないような構成であってもよい。
以上の実施形態では、温度検知部20による検知結果に基づいてヒータ19による加熱量を制御する加熱量制御ステップと、ヒータ19による加熱量に基づいて開始タイミングT2及び終了タイミングT4の少なくとも一方を判別するタイミング判別ステップとが、いずれも加熱制御装置により実行されるような構成について説明した。この場合、各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムが、加熱制御装置とは別個に提供されてもよい。これにより、当該プログラムを用いて制御を行うコンピュータが、加熱制御装置として機能し、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。また、上記プログラムを記憶媒体に記憶した状態で提供することも可能である。
また、以上の実施形態では、ヒータ19による加熱量を監視することにより、開始タイミングT2及び終了タイミングT4の少なくとも一方をリアルタイムで判別するような構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、例えばヒータ19による加熱量の変化を測定した後、図3に例示されるようなヒータ19による加熱量の変化のパターンに基づいて、開始タイミングT2及び終了タイミングT4の少なくとも一方を判別するような構成などであってもよい。
1 溶出液
2 洗浄液
3 溶媒
4 切替バルブ
5 送液ポンプ
6 供給流路
7 トラップカラム
10 排出流路
11 分取ヘッド
12 二方切替バルブ
13 分取流路
14 廃液流路
15 溶液
17 容器
18 保持部
19 ヒータ
20 温度検知部
21 温調部
22 駆動機構
30 制御部
31 駆動制御部
32 加熱量制御部
33 タイミング判別部
40 操作部
50 表示部
T2 開始タイミング
T4 終了タイミング
R1 時間範囲

Claims (6)

  1. 目的成分を含む溶液が収容された容器をヒータにより加熱し、前記溶液中の溶媒を蒸発させることにより前記目的成分の固形物を取得する加熱制御装置であって、
    前記容器の温度を検知するための温度検知部と、
    前記温度検知部による検知結果に基づいて、前記容器の温度を目標温度に近づけるように、前記ヒータによる加熱量を制御する加熱量制御部と、
    前記ヒータによる加熱量に基づいて、前記目的成分の固形化が開始する開始タイミング、及び、前記目的成分の固形化が終了する終了タイミングの少なくとも一方を判別するタイミング判別部とを備えたことを特徴とする加熱制御装置。
  2. 前記タイミング判別部は、前記ヒータによる加熱量が所定の閾値になったか否かに基づいて、前記開始タイミング及び前記終了タイミングの少なくとも一方を判別することを特徴とする請求項1に記載の加熱制御装置。
  3. 前記タイミング判別部は、前記ヒータによる加熱量の所定時間内での変化量に基づいて、前記開始タイミング及び前記終了タイミングの少なくとも一方を判別することを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱制御装置。
  4. 前記タイミング判別部は、所定の時間範囲外にあるタイミングのみを前記終了タイミングとして判別することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の加熱制御装置。
  5. 目的成分を含む溶液が収容された容器をヒータにより加熱し、前記溶液中の溶媒を蒸発させることにより前記目的成分の固形物を取得する加熱制御方法であって、
    前記容器の温度を検知するための温度検知部による検知結果に基づいて、前記容器の温度を目標温度に近づけるように、前記ヒータによる加熱量を制御する加熱量制御ステップと、
    前記ヒータによる加熱量に基づいて、前記目的成分の固形化が開始する開始タイミング、及び、前記目的成分の固形化が終了する終了タイミングの少なくとも一方を判別するタイミング判別ステップとを含むことを特徴とする加熱制御方法。
  6. 目的成分を含む溶液が収容された容器をヒータにより加熱し、前記溶液中の溶媒を蒸発させることにより前記目的成分の固形物を取得する加熱制御装置用プログラムであって、
    前記容器の温度を検知するための温度検知部による検知結果に基づいて、前記容器の温度を目標温度に近づけるように、前記ヒータによる加熱量を制御する加熱量制御ステップと、
    前記ヒータによる加熱量に基づいて、前記目的成分の固形化が開始する開始タイミング、及び、前記目的成分の固形化が終了する終了タイミングの少なくとも一方を判別するタイミング判別ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする加熱制御装置用プログラム。
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