JP2014130694A - 二次電池電極形成用組成物、二次電池電極、及び二次電池 - Google Patents

二次電池電極形成用組成物、二次電池電極、及び二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】活物質や導電助剤の分散性に優れる電極形成用組成物を提供することであって、さらに電解液耐性の高い電極層が得られることで、長期の充放電サイクル特性に優れる二次電池を提供すること。
【解決手段】活物質(A)や導電助剤(B)の少なくとも一方と、酸性基または塩基性基を有する有機色素誘導体、アントラキノン誘導体、アクリドン誘導体、トリアジン誘導体からなる群から選ばれる1種以上の誘導体(C)と、シランカップリング剤(D)とを用いた二次電池電極形成用組成物によって解決できる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、二次電池電極形成用組成物、及びその組成物を用いて得られる二次電池用電極、及びその電極を用いて得られる二次電池に関する。
近年、デジタルカメラや携帯電話のような小型携帯型電子機器が広く用いられるようになってきた。これらの電子機器には、容積を最小限にし、かつ重量を軽くすることが常に求められてきており、搭載される電池においても、小型、軽量かつ大容量の電池の実現が求められている。又、自動車搭載用等の大型二次電池においても、従来の鉛蓄電池に代えて、大型二次電池の実現が望まれている。近年では、資源枯渇や環境問題の観点から、ハイブリッド自動車や電気自動車などのように、二次電池を動力源として使用することが検討されている。
そのような要求に応えるため、リチウムイオン二次電池、アルカリ二次電池などの二次電池の開発、例えば、合材層の形成に使用される合材インキの開発が活発に行われている。また、合材層の下地層の形成に使用される下地層形成用組成物にも関心が集まりつつある。
電極の形成に使用される合材インキや下地層形成用組成物に求められる重要特性としては、粒子である活物質や導電助剤が適度に分散されてなる均一性が挙げられる。
これは合材インキ中の活物質や導電助剤の分散状態や、下地層形成用組成物中の導電助剤の分散状態が、合材層中の活物質や導電助剤の分布状態や粒子間の結着状態、下地層中の導電助剤の分布状態や粒子間の結着状態に関連しており、電極物性に影響し、ひいては電池性能に影響するためである。
そのため、活物質や導電助剤の分散は重要な課題である。とりわけ導電性に優れた炭素材料(導電助剤)は、ストラクチャーや比表面積が大きいため凝集力が強く、合材インキ中であれ、下地層形成用組成物中であれ、均一混合・分散することが困難である。
そして、導電助剤である炭素材料の分散性や粒度の制御が不十分な場合、均一な導電ネットワークが形成されないために電極の内部抵抗の低減が図れず、その結果、電極材料の性能を十分に引き出せないという問題が生じている。
また、導電助剤だけでなく、合材インキ中の活物質の分散が不十分であると、そのような合材インキから形成される合材層中に部分的凝集が生じる。そして、部分的凝集に起因して電極上に抵抗分布が生じ、電池として使用した際の電流集中が生じ、部分的な発熱および劣化が促進される等の不具合が生じることがある。
特許文献1、2には、分散剤として酸性基または塩基性基を有する有機色素誘導体などを使用した例が記載されている。これらの誘導体を分散剤として用いると、活物質や導電助剤いずれに対しても分散剤として作用し、各々の粒子が均一に混合された合材インキが得られる。しかし、長期のサイクル特性では電池容量の低下があった。また、電解液耐性は不十分であった。
上記の方法では活物質や導電助剤の粒子が均一に分散された結果、良好な粒子ネットワークが形成される。しかしながら、その結果、電解液に接触した状態の充放電では活物質−活物質間、活物質−導電助剤間、または導電助剤−導電助剤間の粒子間接触を長期にわたって保持しにくくなってしまったものと考えられる。電極下地層形成用組成物についても導電助剤−導電助剤間の粒子接触による導電パス形成に関し、同じ課題を抱えている。
一方で、電極膜の強度や集電体との密着性を高めるために、シラン化合物の利用が知られている。
特許文献3〜4では、シランカップリング剤の添加によって膜の強度を向上させた例が記載されている。これらの例では、多量のカップリング剤を添加しなければ十分な効果が得られなかった。また、電解液耐性は不十分であった。
特許文献5〜8では、表面処理によって不可逆容量を抑制し、サイクル特性が向上した例が挙げられている。これらの方法では粒子間接触を形成できるが、表面処理を施すためのプロセスは煩雑になる。例えば、活物質とカップリング剤溶液を混合した後、加熱乾燥によって表面処理を施したり、合材層を有する電極をカップリング剤溶液中に含浸させた後、加熱乾燥したりといった複数の工程が必要になる。工業化の容易性やコストの観点からも、より簡便な方法が求められていた。また、これらの手法を用いても、合材層の電解液耐性が十分とはいえなかった。
また、特許文献9、10では、スラリー混合工程のみでシランカップリング剤を処理する手法が記載されているが、粒子の分散が不十分な状態のため、合材層の電解液耐性は不十分であった。
国際公開番号WO2008/108360 特開2009−26744 特開平7−326346 特開平8−96801 特開平8−111243 特開平11−354104 特開2008−235090 特開2002−367610 特開2007−18874 特開2005−293942
本発明の目的は、二次電池を形成するための電極形成用組成物であって、活物質や導電助剤の分散性に優れる電極形成用組成物を提供することである。さらに、電解液耐性の高い合材層または電極下地層(以降、本明細書中では合材層または電極下地層をまとめて電極層と称する場合がある。)を形成させることで、長期の充放電サイクル特性に優れる二次電池用電極を提供することである。
前記課題は、酸性基または塩基性基を有する有機色素誘導体、アントラキノン誘導体、アクリドン誘導体、トリアジン誘導体からなる群から選ばれる1種以上の誘導体(C)と、シランカップリング剤(D)とを用い、活物質(A)や導電助剤(B)を分散させた二次電池電極形成用組成物によって解決される。
本発明は、活物質(A)または導電助剤(B)の少なくとも一方と、酸性基または塩基性基を有する有機色素誘導体、アントラキノン誘導体、アクリドン誘導体、トリアジン誘導体からなる群から選ばれる1種以上の誘導体(C)と、シランカップリング剤(D)とを含む二次電池電極形成用組成物に関する。
また、本発明は、シランカップリング剤(D)が、反応性官能基を有する前記二次電池電極形成用組成物に関する。
また、本発明は、集電体と、合材層もしくは電極下地層の少なくも一層とを具備する電極であって、前記合材層もしくは前記電極下地層が前記二次電池電極形成用組成物から形成されたものである二次電池用電極に関する。
また、本発明は、正極と負極と電解液とを具備する電池であって、前記正極もしくは前記負極の少なくとも一方が前記二次電池用電極である二次電池に関する。
本発明により、活物質や導電助剤の分散性に優れる電極形成用組成物を提供することができた。さらに、電解液耐性の高い合材層または電極下地層を形成でき、長期の充放電サイクル特性に優れる二次電池用電極を提供することができた。
これは、酸性基または塩基性基を有する有機色素誘導体、アントラキノン誘導体、アクリドン誘導体、トリアジン誘導体からなる群から選ばれる1種以上の誘導体を用いることで、活物質や導電助剤の凝集をほぐし均一に分散させ、このような状態でシランカップリング剤を作用させる。このときシランカップリング剤が作用した微細な粒子同士は、より多数の粒子間接触を形成することができ、その結果、非常に強固な粒子間接触を有する電極層が形成できたためであると考えられる。これは、粒子の分散が不十分な状態で作用させた場合に比べ、非常に顕著な効果であり、また、より少量のシランカップリング剤でも効果を得ることができる。このような電極形成用組成物から形成された電極層は電解液耐性も向上したため、長期のサイクル試験において電池性能の向上に寄与したと考えている。
二次電池用の電極は、種々の方法で得ることができる。
例えば、金属箔等の集電体の表面に、
(1)活物質と液状媒体とを含有するインキ状組成物(以下、合材インキという)や、
(2)活物質と導電助剤と液状媒体とを含有する合材インキや、
(3)活物質とバインダーと液状媒体とを含有する合材インキや、
(4)活物質と導電助剤とバインダーと液状媒体とを含有する合材インキを、
用いて合材層を形成し、電極を得ることができる。
あるいは、金属箔等の集電体の表面に、導電助剤と液状媒体とを含有する下地層形成用組成物を用い、下地層を形成し、該下地層上に、上記の合材インキ(1)〜(4)やその他の合材インキ用いて合材層を形成し、電極を得ることもできる。
背景技術の点で述べたように、いずれの場合であっても、合材インキや下地層形成用組成物中における活物質や導電助剤の分散状態や、合材層や下地層における活物質や導電助剤の分布状態が電池性能を左右する。
酸性基または塩基性基を有する有機色素誘導体、アントラキノン誘導体、アクリドン誘導体、トリアジン誘導体からなる群から選ばれる1種以上の誘導体(C)(以降、本明細書中では単に誘導体と称する場合がある。)は、活物質や導電助剤の凝集を緩和し分散剤として作用する。また、シランカップリング剤(D)は活物質や導電助剤の表面に吸着し、粒子間接触を付与する。
このように、均一な分散と適度な粒子間接触を両立した合材インキから得られる合材層、または下地層形成用組成物から得られる下地層は、電解液耐性が高く、電池特性が向上する。
従って、本発明の二次電池電極形成用組成物は、活物質を必須とする合材インキとしても、活物質を必須とはしない下地層形成用組成物としても活用できる。
まず、本発明における分散剤である誘導体(C)について説明する。誘導体(C)は、酸性基または塩基性基を有する有機色素誘導体、アントラキノン誘導体、アクリドン誘導体、トリアジン誘導体からなる群から選ばれる。
本発明における酸性基を有する有機色素誘導体は下記一般式(1)で表される。
一般式(1)
Figure 2014130694
は有機色素残基を表し、aは1〜4の整数を表す。また、ZはX−Aを表し、aが2〜4のとき、Zは互いに異なっていても良い。Xは直接結合、−NH−、−O−、−CONH−、−SONH−、−CHNH−、−CHNHCOCHNH−または−X−Y−または−X−Y−X−を表し、Xは−CONH−、−SONH−、−CHNH−、−NHCO− または−NHSO− を表し、Xは−NH−または−O−を表し、Yは置換基を有してもよいアルキレン基、置換基を有してもよいアルケニレン基または置換基を有してもよいアリーレン基を表し、Aは−SOまたは−COOM、または−P(O )(−OM を表し、Mは1〜3価のカチオンの1当量を表す。
一般式(1)のRで表させる有機色素残基としては、例えばジケトピロロピロール系色素、アゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系色素、フタロシアニン系色素、キナクリドン系色素、ジオキサジン系色素、ぺリノン系色素、ぺリレン系色素、チオインジゴ系色素、イソインドリン系色素、イソインドリノン系色素、キノフタロン系色素、スレン系色素等が挙げられる。とりわけ、アゾ系色素、ジケトピロロピロール系色素、無金属フタロシアニン系色素、キナクリドン系色素、ジオキサジン系色素の使用が好ましい。また、分散剤として2つ以上の有機色素誘導体を使用する場合、Rは互いに異なっていてもよい。
一般式(1)のMは、1〜3価のカチオンの1当量を表し、例えば、水素原子(プロトン)、金属カチオン、4級アンモニウムカチオンのいずれかを表す。また、分散剤
構造中にMを2つ以上有する場合、Mはプロトン、金属カチオン、4級アンモニウムカチオンのいずれかひとつのみでも良いし、これらの組み合わせでも良い。
金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、ニッケル、コバルト等が挙げられる。
4級アンモニウムカチオンとしては、下記一般式(2)で示される構造を有する単一化合物または、混合物である。
一般式(2)
Figure 2014130694
〜Rはそれぞれ独立に水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルケニル基、または置換基を有してもよいアリール基のいずれかを表す。
4 級アンモニウムの具体例としては、ジメチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、ヒドロキシエチルアンモニウム、ジヒドロキシエチルアンモニウム、2−エチルヘキシルアンモニウム、ジメチルアミノプロピルアンモニウム、ラウリルアンモニウム、ステアリルアンモニウム等が挙げられるが、これらに限定されない。
また、本発明における塩基性基を有する有機色素誘導体は下記一般式(3)で表される。
一般式(3)
Figure 2014130694
は一般式(1)で定義されたものと同義である。bは1〜4の整数を表す。また、Zは下記一般式(4)または一般式(5)のいずれかで表される。また、bが2〜4のときZは互いに異なっていても良い。
一般式(4)
Figure 2014130694
dは1〜10の整数を表し、Xは、直接結合、−SO−、−CO−、−CHNHCOCH−、−CHNHCONHCH−、−CH−または、−X−Y−X−を表す。Xは、−NH−または、−O−を表し、Xは、直接結合、−SO−、−CO−、−CHNHCOCH−、−CHNHCONHCH−または、−CH−を表す。ただし、Yは置換基を有してもよいアルキレン基、置換基を有してもよいアルケニレン基または置換基を有してもよいアリーレン基を表す。
また、RおよびRはそれぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいフェニル基を表す。
一般式(5)
Figure 2014130694
、R、およびRはそれぞれ一般式(4)で定義されたものと同義である。
また、本発明における酸性基または塩基性基を有するアントラキノン誘導体および、酸性基または塩基性基を有するアクリドン誘導体は下記一般式(6)および下記一般式(8)で表される。
一般式(6)
Figure 2014130694
はC=O、またはNHを表す。Xは−CO−または−SO−を表す。Rは水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、または、置換基を有していてもよいアリール基を表す。
は、−SONH−R−NR1011、−CONH−R12−NR1314、−SONH−R15−SO、−CONH−R16−SO、−SONH−R17−COOM、−CONH−R18−COOM、及び下記一般式(7)で表される基のいずれかを表す。ただし、R、R12、R15〜R18は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキレン基、置換基を有していてもよいアルケニレン基、及び置換基を有していてもよいアリーレン基のいずれかを表す。また、R10、R11、R13及びR14はそれぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、及び置換基を有していてもよいアリール基のいずれかを表す。
一般式(6)のMは、1〜3価のカチオンの1当量を表し、例えば、水素原子(プロトン)、金属カチオン、一般式(2)で表される4級アンモニウムカチオンのいずれかを表す。金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、ニッケル、コバルト等が挙げられる。
一般式(7)
Figure 2014130694
及びXは、それぞれ独立に、−OH、−NH−R19−NR2021、−NH−R22−SO、及び−NH−R23−COOMのいずれかを表す。ただしR19、R22、及びR23は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキレン基、置換基を有していてもよいアルケニレン基、及び置換基を有していてもよいアリーレン基のいずれかを表す。また、R20及びR21はそれぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、及び置換基を有していてもよいアリール基のいずれかを表す。
一般式(7)のMは、1〜3価のカチオンの1当量を表し、例えば、水素原子(プロトン)、金属カチオン、一般式(2)で表される4級アンモニウムカチオンのいずれかを表す。金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、ニッケル、コバルト等が挙げられる。
一般式(8)
Figure 2014130694
はC=O、またはNHを表す。Xは、隣接する原子同士を結ぶ直接結合、−CONH−R24−、及び−SONH−R25−のいずれかを表す。ただし、R24及びR25は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキレン基、置換基を有していてもよいアルケニレン基、及び置換基を有していてもよいアリーレン基のいずれかを表す。
10は、−NR2627、−SO、−COOMおよび一般式(7)で表される基のいずれかを表す。また、R26及びR27はそれぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、及び置換基を有していてもよいアリール基のいずれかを表す。
また本発明における、酸性基を有するトリアジン誘導体は、下記一般式(9)で表される。
一般式(9)
Figure 2014130694
28は有機色素残基、置換基を有していてもよい複素環残基、置換基を有していてもよい芳香族環残基を表し、R29は置換基を有していてもよい複素環残基、置換基を有していてもよい芳香族環残基を表す。X11、X12はそれぞれ独立に−NH−、−O−、−CONH−、−SONH−、−CHNH−、−CHNHCOCHNH−または−X13−Y−または−X13−Y−X14−を表し、X13は−CONH−、−SONH−、−CHNH−、−NHCO− または−NHSO− を表し、X14は−NH−または−O−を表し、Yは置換基を有してもよいアルキレン基、置換基を有してもよいアルケニレン基または置換基を有してもよいアリーレン基を表す。
は−O−R30、−X15−R30または−X15−Y−Aを表し、R30は水素原子、置換基を有してもよいアルキル基または置換基を有してもよいアルケニル基を表す。X15は−NH−、−O−、−CONH−、−SONH−、−CHNH−、または−CHNHCOCHNH−を表す。Yは置換基を有してもよいアルキレン基、置換基を有してもよいアルケニレン基または置換基を有してもよいアリーレン基を表し、Aは−SOまたは−COOM、または−P(O )(−OM を表し、Mは1〜3価のカチオンの1当量を表す。
一般式(9)のMは、1〜3価のカチオンの1当量を表し、例えば、水素原子(プロトン)、金属カチオン、一般式(2)で表される4級アンモニウムカチオンのいずれかを表す。金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、ニッケル、コバルト等が挙げられる。
また本発明における、塩基性基を有するトリアジン誘導体は、下記一般式(10)で表される。
一般式(10)
Figure 2014130694
31は有機色素残基、置換基を有していてもよい複素環残基、置換基を有していてもよい芳香族環残基を表し、X16は−NH−、−O−、−CONH−、−SO2NH−、−CH2NH−、−CH2NHCOCHNH−または−X17−Y−X18−を表し、X17は、−NH−、−O−、−CONH−、−SONH−、−CHNH−、−NHCO−または−NHSO−を表し、X18はそれぞれ独立に−NH−または、−O−を表し、Yは置換基を有してもよいアルキレン基、置換基を有してもよいアルケニレン基または、置換基を有してもよいアリーレン基を表す。Zは−O−R32、−NH−R32、一般式(4)または一般式(5)のいずれかで示される置換基を表す。R32は置換基を有していてもよい複素環残基、置換基を有していてもよい芳香族環残基を表す。Zは一般式(4)または一般式(5)のいずれかで示される置換基を表す。
一般式(2)、(4)、(6)、(7)および(8)における置換基を有してもよいアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、オクタデシル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、sec−ペンチル基、tert−ペンチル基、tert−オクチル基、ネオペンチル基、シクロプロピル基、シクロブチル、シクロペンチル基等が挙げられる。ただし、これらに限定されるものではない。
一般式(2)、(4)、(6)、(7)および(8)における置換基を有してもよいアルケニル基の具体例としては、ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、イソプロペニル基、イソブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、1−オクテニル基、1−オクタデセニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、1,3−ブタジエニル基、シクロヘキサジエニル基、シクロペンタジエニル基、トリフルオロエテニル基、1−クロロエテニル基、2,2−ジブロモエテニル基、4−ヒドロキシ−1−ブテニル基等が挙げられる。ただし、これらに限定されるものではない。
一般式(2)、(4)、(6)、(7)および(8)における置換基を有してもよいアリール基の具体例としては、フェニル基、ビフェニル基、インデニル基、トリル基、キシリル基、p−シクロヘキシルフェニル基、p−クメニル基、m−カルボキシフェニル基等が挙げられる。ただし、これらに限定されるものではない。
一般式(1)、(4)、(6)〜(9)および(10)における置換基を有してもよいアルキレン基の具体例としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、プロピレン基、エチルメチレン基、クロロメチレン基、ジメチルメチレン基、ビス(トリフルオロメチル)メチレン基等が挙げられる。ただし、これらに限定されるものではない。
一般式(1)、(4)、(6)〜(9)および(10)における置換基を有してもよいアルケニレン基の具体例としては、ビニレン基、1−メチルビニレン基、プロペニレン基、1−ブテニレン基、2−ブテニレン基、1−ペンテニレン基、2−ペンテニレン基等が挙げられる。ただし、これらに限定されるものではない。
一般式(1)、(4)、(6)〜(9)および(10)における置換基を有してもよいアリーレン基の具体例としては、アリーレン基としては、o−フェニレン基、m−フェニレン基、p−フェニレン基、4−メチル−1,2−フェニレン基、4−クロロ−1,2−フェニレン基、4−ヒドロキシ−1,2−フェニレン基、2−メチル−1,4−フェニレン基、p,p’−ビフェニリレン基等が挙げられる。ただし、これらに限定されるものではない。
一般式(9)および(10)における有機色素残基としては、例えばジケトピロロピロール系色素、アゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系色素、フタロシアニン系色素、キナクリドン系色素、ジオキサジン系色素、ぺリノン系色素、ぺリレン系色素、チオインジゴ系色素、イソインドリン系色素、イソインドリノン系色素、キノフタロン系色素、スレン系色素等が挙げられる。ただし、これらに限定されるものではない。特に、アゾ系色素、ジケトピロロピロール系色素、無金属フタロシアニン系色素、キナクリドン系色素、ジオキサジン系色素のものが好ましい。
一般式(9)および(10)における置換基を有していてもよい複素環残基および置換基を有していてもよい芳香族環残基としては、例えば、チオフェン、フラン、ピリジン、ピラゾール、ピロール、イミダゾール、イソインドリン、イソインドリノン、ベンズイミダゾロン、ベンズチアゾール、ベンズトリアゾール、インドール、キノリン、カルバゾール、アクリジン、ベンゼン、ナフタリン、アントラセン、フルオレン、フェナントレン等が挙げられる。ただし、これらに限定されるものではない。
上記分散剤の合成方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、特公昭3 9−28884号公報、特公昭45−11026号公報、特公昭45−29755号公報、特開昭54−62227号公報、特開昭56−118462号公報、特開昭56−166266号公報、特開昭60−88185号公報、特開昭63−305173号公報、特公昭64−5070号公報、特開平3−2676号公報、特開平11−199796号公報、特開2004−217842号公報等に記載されている方法で合成することができる。
次に、本発明におけるシランカップリング剤(D)について説明する。本発明で用いるシランカップリング剤(D)は、下記一般式(11)で表される。
一般式(11)
Figure 2014130694
は、−CH、−C、−(CHCH、−CH(CH)CH、−(CHCH、−CHCH(CH、−(CHCH、−(CHCH、−(CHCH、−OCH、−OC、−OC、−(CHCF、−CH=CH、−CHCH=CH、−C、−C−CH=CH、−CCOOC(CH)=CH、−CCOOCH=CH、−CNH、−CNHCNH、−CNHC、−CN=C(CH)C、−CNHCNHCH−C−CH=CH、−CSH、−CNCO、−CNHCONH、−CNHCOOC、−CNHCHCH=CH、−CNHCNHCHCH=CH、−CNHCNHCHCOOH、−CNHCOCH=CHCOOH、−CS(CHCOOH、および下記一般式(12)〜(16)のいずれかで示される置換基を表す。
一般式(12)
Figure 2014130694

一般式(13)
Figure 2014130694

一般式(14)
Figure 2014130694

一般式(15)
Figure 2014130694

一般式(16)
Figure 2014130694

一般式(11)〜(14)におけるX19〜X30はそれぞれ独立に、−Cl、−CH、−OCH、−OC、−OC、−OC、−OC(CH、−OCOCH、−OCOCHまたは−OC(CH)=CHを表す。
これらの中でも、本発明においては、反応性官能記を有するシランカップリングが好ましく、反応性官能基としてはアミノ基、エポキシ基、メルカプト基、イソシアネート基、ビニル基、アクリロイル基、(メタ)アクリロイル基、ウレイド基、カルボキシル基などが挙げられるが、好ましくはアミノ基、エポキシ基、メルカプト基、イソシアネート基、一般式(12)〜(14)で表される官能基などである。
具体的な構造として挙げられるのは、一般式(11)におけるYが−OCH、−OC、−CH=CH、−CHCH=CH、−C−CH=CH、−CCOOC(CH)=CH、−CCOOCH=CH、−CNH、−CNHCNH、−CNHC、−CNHCNHCH−C−CH=CH、−CSH、−CNCO、−CNHCONH、−CNHCHCH=CH、−CNHCNHCHCH=CH、−CNHCNHCHCOOH、−CNHCOCH=CHCOOH、−CS(CHCOOH、および一般式(12)〜(16)である。
さらに、一般式(11)〜(14)におけるX19〜X30がそれぞれ独立に−CH、−OCH、および−OCのいずれかである場合がより好ましい。
次に、本発明の用いる活物質(A)および導電助剤(B)について説明する。前述の通り、本発明の二次電池電極形成用組成物は、合材層を形成する合材インキ、および下地層を形成する下地層形成用組成物、いずれの用途でも使用できる。
リチウムイオン二次電池用の正極活物質としては、特に限定はされないが、リチウムイオンをドーピングまたはインターカレーション可能な金属酸化物、金属硫化物等の金属化合物、および導電性高分子等を使用することができる。
例えば、Fe、Co、Ni、Mn等の遷移金属の酸化物、リチウムとの複合酸化物、遷移金属硫化物等の無機化合物等が挙げられる。具体的には、MnO、V、V13、TiO等の遷移金属酸化物粉末、層状構造のニッケル酸リチウム、コバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム、スピネル構造のマンガン酸リチウムなどのリチウムと遷移金属との複合酸化物粉末、オリビン構造のリン酸化合物であるリン酸鉄リチウム系材料、TiS、FeSなどの遷移金属硫化物粉末等が挙げられる。
また、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性高分子を使用することもできる。また、上記の無機化合物や有機化合物を混合して用いてもよい。
リチウムイオン二次電池用の負極活物質としては、リチウムイオンをドーピングまたはインターカレーション可能なものであれば特に限定されない。例えば、金属Li、その合金であるスズ合金、シリコン合金、鉛合金等の合金系、LiFe、LiFe、LiWO、チタン酸リチウム、バナジウム酸リチウム、ケイ素酸リチウム等の金属酸化物系、ポリアセチレン、ポリ−p−フェニレン等の導電性高分子系、ソフトカーボンやハードカーボンといった、アモルファス系炭素質材料や、高黒鉛化炭素材料等の人造黒鉛、あるいは天然黒鉛等の炭素質粉末、カーボンブラック、メソフェーズカーボンブラック、樹脂焼成炭素材料、気層成長炭素繊維、炭素繊維などの炭素系材料が挙げられる。これら負極活物質は、1種または複数を組み合わせて使用することも出来る。
これら活物質(A)の大きさは、0.05〜100μmの範囲内であることが好ましく、さらに好ましくは、0.1〜50μmの範囲内である。そして、合材インキ中の活物質(A)の分散粒径は、0.5〜20μmであることが好ましい。ここでいう分散粒径とは、体積粒度分布において、粒子径の細かいものからその粒子の体積割合を積算していったときに、50%となるところの粒子径(D50)であり、一般的な粒度分布計、例えば、動的光散乱方式の粒度分布計(日機装社製「マイクロトラックUPA」)等で測定される。
次に、導電助剤である炭素材料(B)について説明する。
本発明における導電助剤である炭素材料(B)としては、導電性を有する炭素材料であれば特に限定されるものではないが、グラファイト、カーボンブラック、導電性炭素繊維(カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、カーボンファイバー)、フラーレン等を単独で、もしくは2種類以上併せて使用することができる。導電性、入手の容易さ、およびコスト面から、カーボンブラックの使用が好ましい。
カーボンブラックとしては、気体もしくは液体の原料を反応炉中で連続的に熱分解し製造するファーネスブラック、特にエチレン重油を原料としたケッチェンブラック、原料ガスを燃焼させて、その炎をチャンネル鋼底面にあて急冷し析出させたチャンネルブラック、ガスを原料とし燃焼と熱分解を周期的に繰り返すことにより得られるサーマルブラック、特にアセチレンガスを原料とするアセチレンブラックなどの各種のものを単独で、もしくは2種類以上併せて使用することができる。また、通常行われている酸化処理されたカーボンブラックや、中空カーボン等も使用できる。
カーボンの酸化処理は、カーボンを空気中で高温処理したり、硝酸や二酸化窒素、オゾン等で二次的に処理したりすることより、例えばフェノール基、キノン基、カルボキシル基、カルボニル基の様な酸素含有極性官能基をカーボン表面に直接導入(共有結合)する処理であり、カーボンの分散性を向上させるために一般的に行われている。しかしながら、官能基の導入量が多くなる程カーボンの導電性が低下することが一般的であるため、酸化処理をしていないカーボンの使用が好ましい。
用いるカーボンブラックの比表面積は、値が大きいほど、カーボンブラック粒子どうしの接触点が増えるため、電極の内部抵抗を下げるのに有利となる。具体的には、窒素の吸着量から求められる比表面積(BET)で、20m/g以上、1500m/g以下、好ましくは50m/g以上、1500m/g以下、更に好ましくは100m/g以上、1500m/g以下のものを使用することが望ましい。比表面積が20m/gを下回るカーボンブラックを用いると、十分な導電性を得ることが難しくなる場合があり、1500m/gを超えるカーボンブラックは、市販材料での入手が困難となる場合がある。
また、用いるカーボンブラックの粒径は、一次粒子径で0.005〜1μmが好ましく、特に、0.01〜0.2μmが好ましい。ただし、ここでいう一次粒子径とは、電子顕微鏡などで測定された粒子径を平均したものである。
導電助剤である炭素材料(B)の合材インキ中の分散粒径は、0.03μm以上、5μm以下に微細化することが望ましい。導電助剤としての炭素材料の分散粒径が0.03μm未満の組成物は、その作製が難しい場合がある。又、導電助剤としての炭素材料の分散粒径が2μmを超える組成物を用いた場合には、合材塗膜の材料分布のバラつき、電極の抵抗分布のバラつき等の不具合が生じる場合がある。
ここでいう分散粒径とは、体積粒度分布において、粒子径の細かいものからその粒子の体積割合を積算していったときに、50%となるところの粒子径(D50)であり、一般的な粒度分布計、例えば、動的光散乱方式の粒度分布計(日機装社製「マイクロトラックUPA」)等で測定される。
市販のカーボンブラックとしては、例えば、トーカブラック#4300、#4400、#4500、#5500等(東海カーボン社製、ファーネスブラック)、プリンテックスL等(デグサ社製、ファーネスブラック)、Raven7000、5750、5250、5000ULTRAIII、5000ULTRA等、Conductex SC ULTRA、Conductex 975ULTRA等、PUER BLACK100、115、205等(コロンビヤン社製、ファーネスブラック)、#2350、#2400B、#2600B、#30050B、#3030B、#3230B、#3350B、#3400B、#5400B等(三菱化学社製、ファーネスブラック)、MONARCH1400、1300、900、VulcanXC−72R、BlackPearls2000等(キャボット社製、ファーネスブラック)、Ensaco250G、Ensaco260G、Ensaco350G、SuperP−Li(TIMCAL社製)、ケッチェンブラックEC−300J、EC−600JD(アクゾ社製)、デンカブラック、デンカブラックHS−100、FX−35(電気化学工業社製、アセチレンブラック)等、グラファイトとしては例えば人造黒鉛や燐片状黒鉛、塊状黒鉛、土状黒鉛などの天然黒鉛が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、2種以上を組み合わせて用いても良い。
導電性炭素繊維としては石油由来の原料から焼成して得られるものが良いが、植物由来の原料からも焼成して得られるものも用いることができる。例えば石油由来の原料で製造される昭和電工社製のVGCFなどを挙げることができる。
本発明の電池用組成物に用いても良い液状媒体(以降、本明細書中では溶剤または溶媒と称する場合がある)としては、例えば、アルコール類、グリコール類、セロソルブ類、アミノアルコール類、アミン類、ケトン類、カルボン酸アミド類、リン酸アミド類、スルホキシド類、カルボン酸エステル類、リン酸エステル類、エーテル類、ニトリル類が挙げられる。
これらの中でも、比誘電率が15以上の極性溶剤を使用することが好ましい。比誘電率は、溶剤の極性の強さを表す指標のひとつであり、浅原ほか編「溶剤ハンドブック」((株)講談社サイエンティフィク、1990年)等に記載されている。
例えば、メチルアルコール(比誘電率:33.1)、エチルアルコール(23.8)、2−プロパノール(18.3)、1−ブタノール(17.1)、1,2−エタンジオール(38.66)、1,2−プロパンジオール(32.0)、1,3−プロパンジオール(35.0)、1,4−ブタンジオール(31.1)、ジエチレングリコール(31.69)、2−メトキシエタノール(16.93)、2−エトキシエタノール(29.6)、2−アミノエタノール(37.7)、アセトン(20.7)、メチルエチルケトン(18.51)、ホルムアミド(111.0)、N−メチルホルムアミド(182.4)、N,N−ジメチルホルムアミド(36.71)、N−メチルアセトアミド(191.3)、N,N−ジメチルアセトアミド(37.78)、N−メチルプロピオンアミド(172.2)、N−メチルピロリドン(32.0)、ヘキサメチル燐酸トリアミド(29.6)、ジメチルスルホキシド(48.9)、スルホラン(43.3)、アセトニトリル(37.5)、プロピオニトリル(29.7)等が挙げられるが、これらに限定されない。
とりわけ、比誘電率が15以上、200以下、好ましくは15以上、100以下、更に好ましくは、20以上、100以下の極性溶剤を使用することが、活物質や導電助剤の分散性に優れており好ましい。
また、溶剤の選択は、活物質との反応性、及びバインダー樹脂に対する溶解性等を鑑みつつ行う。分散性が高く、活物質との反応性が低く、バインダー樹脂の溶解性の高い溶剤を選択することが好ましい。
更に、環境負荷軽減や経済的有利性等から、電極製造工程において排出される溶剤を回収・再利用する場合は、混合溶剤ではなく、単一溶剤での使用が好ましい。
これら、比誘電率、活物質との反応性、及びバインダー樹脂の溶解性を満たし、単一使用での汎用性を有する溶剤としては、アミド系溶剤が好ましく、特に、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ヘキサメチル燐酸トリアミド等のアミド系非プロトン性の非水系溶剤の使用が好ましい。
<合材インキ>
本発明の二次電池電極形成用組成物の好適な態様の1つである活物質を必須とする合材インキについて説明する。合材インキは、正極合材インキまたは負極合材インキがあり、既に説明したように、それぞれ下記(1)〜(4)に示すような種々の態様がある。
(1)活物質(A)と誘導体(C)とシランカップリング剤(D)と液状媒体とを含有する合材インキ。
(2)前記(1)に導電助剤(B)をさらに含有する合材インキ。
(3)前記(1)にバインダーをさらに含有する合材インキ。
(4)前記(1)に導電助剤(B)とバインダーとをさらに含有する合材インキ。
本発明の合材インキは、バインダーをさらに含有することもできる。本発明の中のバインダーとは、活物質や導電助剤などといった粒子を結着させるために使用されるものであり、それら粒子を溶媒中へ分散させる効果は小さいものである。
本発明の電極形成用組成物に用いられるバインダーとしては、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、ビニルアルコール、マレイン酸、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、アクリロニトリル、スチレン、ビニルブチラール、ビニルアセタール、ビニルピロリドン等を構成単位として含む重合体または共重合体;ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、アクリル樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂;カルボキシメチルセルロースのようなセルロース樹脂;スチレン−ブタジエンゴム、フッ素ゴムのようなゴム類;ポリアニリン、ポリアセチレンのような導電性樹脂等が挙げられる。また、これらの樹脂の変性体や混合物、および共重合体でも良い。これらバインダーを単独で用いても、2種以上併用してもよい。特に、耐性面から分子内にフッ素原子を含む高分子化合物、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、テトラフルオロエチレン等の使用が好ましい。
また、本発明の合材インキにおいては、合材インキの粘度を制御する目的や、合材層の皮膜形成を補助する目的でこれらのバインダーを単独使用または2種以上併用することもできる。
さらに、合材インキには、成膜助剤、消泡剤、レベリング剤、防腐剤、pH調整剤、粘性調整剤などを必要に応じて配合できる。
塗工方法によるが、固形分30〜90重量%の範囲で、合材インキの粘度は、100mPa・s以上、30,000mPa・s以下とするのが好ましい。
塗工可能な粘度範囲内において、活物質(A)はできるだけ多く含まれることが好ましく、例えば、合材インキ固形分に占める活物質(A)の割合は、80重量%以上、99重量%以下が好ましい。
本発明の合材インキが導電助剤(B)を含む場合、合材インキ固形分に占める導電助剤(B)の割合は、0.1〜15重量%であることが好ましい。
また、本発明において、合材インキ中に占める誘導体(C)の割合は、活物質(A)と導電助剤(B)の重量の合計に対して0.1〜15重量%であることが好ましい。より好ましくは、0.1〜10重量%、さらに好ましくは0.1〜5重量%である。
また、本発明において、合材インキ中に占めるシランカップリング剤(D)の割合は、活物質(A)と導電助剤(B)の重量の合計に対して0.001〜5.0重量%であることが好ましい。より好ましくは、0.003〜1.0重量%、さらに好ましくは0.005〜0.10重量%である。
また、本発明の合材インキがバインダーを含む場合、合材インキ固形分に占めるバインダーの割合は、0.1〜15重量%であることが好ましい。より好ましくは、1〜8重量%である。
このような合材インキは、種々の方法で得ることができる。本発明の合材インキを作製する手法について、前述の(4)である、活物質(A)、導電助剤(B)、誘導体(C)、シランカップリング剤(D)および液状媒体とを含有する合材インキ、を例として説明する。例えば、
(4−1) 活物質(A)と誘導体(C)と液状媒体とを含有する活物質の分散体を得、該分散体に導電助剤(B)とシランカップリング剤(D)とバインダーとを加え、合材インキを得ることができる。
導電助剤(B)とシランカップリング剤(D)とバインダーは、いずれの順で添加してもよい。また、予め2つ以上の材料を混合してから、前記の活物質分散体に添加してもよい。
(4−2) 導電助剤(B)と誘導体(C)と液状媒体と含有する導電助剤の分散体を得、該分散体に活物質(A)とシランカップリング剤(D)バインダーとを加え、合材インキを得ることができる。
活物質(A)とシランカップリング剤(D)とバインダーは、いずれの順で添加してもよい。また、予め2つ以上の材料を混合してから、前記の導電助剤分散体に添加してもよい。
(4−3) 活物質(A)と誘導体(C)とシランカップリング剤(D)とバインダーと液状媒体と含有する活物質の分散体を得、該分散体に導電助剤(B)を加え、合材インキを得ることができる。
(4−4) 導電助剤(B)と誘導体(C)とシランカップリング剤(D)とバインダーと液状媒体と含有する導電助剤の分散体を得、該分散体に活物質(A)を加え、合材インキを得ることができる。
(4−5) 活物質(A)と誘導体(C)とシランカップリング剤(D)と液状媒体とを含有する活物質の分散体を得、一方で導電助剤(B)と誘導体(C)とシランカップリング剤(D)と液状媒体とを含有する導電助剤分散体を得、活物質分散体と導電助剤分散体とバインダーとを混合して合材インキを得ることができる。
(4−6) 活物質(A)と導電助剤(B)と誘導体(C)とシランカップリング剤(D)とバインダーと液状媒体をほとんど同時に混合し、合材インキを得ることができる。
(分散機・混合機)
合材インキを得る際に用いられる装置としては、顔料分散等に通常用いられている分散機、混合機が使用できる。
例えば、ディスパー、ホモミキサー、若しくはプラネタリーミキサー等のミキサー類;エム・テクニック社製「クレアミックス」、若しくはPRIMIX社「フィルミックス」等のホモジナイザー類;ペイントコンディショナー(レッドデビル社製)、ボールミル、サンドミル(シンマルエンタープライゼス社製「ダイノミル」等)、アトライター、パールミル(アイリッヒ社製「DCPミル」等)、若しくはコボールミル等のメディア型分散機;湿式ジェットミル(ジーナス社製「ジーナスPY」、スギノマシン社製「スターバースト」、ナノマイザー社製「ナノマイザー」等)、エム・テクニック社製「クレアSS−5」、若しくは奈良機械社製「MICROS」等のメディアレス分散機;または、その他ロールミル等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、分散機としては、分散機からの金属混入防止処理を施したものを用いることが好ましい。
例えば、メディア型分散機を使用する場合は、アジテーター及びベッセルがセラミック製又は樹脂製の分散機を使用する方法や、金属製アジテーター及びベッセル表面をタングステンカーバイド溶射や樹脂コーティング等の処理をした分散機を用いることが好ましい。そして、メディアとしては、ガラスビーズ、または、ジルコニアビーズ、若しくはアルミナビーズ等のセラミックビーズを用いることが好ましい。また、ロールミルを使用する場合についても、セラミック製ロールを用いることが好ましい。分散装置は、1種のみを使用しても良いし、複数種の装置を組み合わせて使用しても良い。また、強い衝撃で粒子が割れたり、潰れたりしやすい正または負極活物質の場合は、メディア型分散機よりは、ロールミルやホモジナイザー等のメディアレス分散機が好ましい。
<電極下地層形成用組成物>
前述の通り、本発明の二次電池電極形成用組成物は、電極下地層形成用組成物(以降、本明細書では電極下地層インキと称する場合がある)としても使用できる。
下地層形成用組成物は、導電助剤(B)と誘導体(C)とシランカップリング剤(D)と液状媒体とを含有する。さらにバインダーを含有することもできる。
本発明の電極下地層インキにおいて、電極下地層インキ固形分に占める導電助剤(B)の割合は、5〜95重量%であることが好ましい。より好ましくは10〜90重量%である。
また、本発明において、電極下地層インキ中に占める誘導体(C)の割合は、導電助剤(B)の重量に対して0.5〜100重量%であることが好ましい。より好ましくは、1〜30重量%、さらに好ましくは2〜10重量%である。
また、本発明において、電極下地層インキ中に占めるシランカップリング剤(D)の割合は、導電助剤(B)の重量に対して0.001〜10.0重量%であることが好ましい。より好ましくは、0.003〜5.0重量%、さらに好ましくは0.005〜2.0重量%、最も好ましくは0.005〜0.1重量%である。
また、本発明の電極下地層インキがバインダーを含む場合、電極下地層インキ固形分に占めるバインダーの割合は、0.1〜90重量%であることが好ましい。より好ましくは、1〜80重量%。さらに好ましく10〜70重量%である。
電極下地層インキを得る際に用いられる装置としては合材インキで用いられるものと同じものが使用できる。また、電極下地層インキの適正粘度は、電極下地層インキの塗工方法によるが、一般には、10mPa・s以上、30,000mPa・s以下とするのが好ましい。
<電極>
本発明の二次電池電極形成用組成物のうち合材インキを、集電体上に塗工・乾燥し、合材層を形成し、二次電池用電極を得ることができる。あるいは、本発明の二次電池電極形成用組成物のうち下地層形成用組成物を、集電体上に下地層を形成し、該下地層上に、合材層を設け、二次電池用電極を得ることもできる。下地層上に設ける合材層は、前述した本発明の合材インキ(1)〜(4)を用いて形成してもよいし、他の合材インキを用いて形成することもできる。
(集電体)
電極に使用する集電体の材質や形状は特に限定されず、各種二次電池にあったものを適宜選択することができる。例えば、集電体の材質としては、アルミニウム、銅、ニッケル、チタン、又はステンレス等の金属や合金が挙げられる。また、形状としては、一般的には平板上の箔が用いられるが、表面を粗面化したものや、穴あき箔状のもの、及びメッシュ状の集電体も使用できる。
集電体上に合材インキや下地層形成用組成物を塗工する方法としては、特に制限はなく公知の方法を用いることができる。具体的には、ダイコーティング法、ディップコーティング法、ロールコーティング法、ドクターコーティング法、ナイフコーティング法、スプレーコティング法、グラビアコーティング法、スクリーン印刷法または静電塗装法等が挙げる事ができ、乾燥方法としては放置乾燥、送風乾燥機、温風乾燥機、赤外線加熱機、遠赤外線加熱機などが使用できるが、特にこれらに限定されるものではない。
また、塗布後に平版プレスやカレンダーロール等による圧延処理を行っても良い。電極合材層の厚みは、一般的には1μm以上、500μm以下であり、好ましくは10μm以上、300μm以下である。また、下地層を具備する場合には下地層と合材層との厚みの合計は、一般的には1μm以上、500μm以下であり、好ましくは10μm以上、300μm以下である。
<二次電池>
正極もしくは負極の少なくとも一方に上記の電極を用い、二次電池を得ることができる。二次電池としては、リチウムイオン二次電池の他、ナトリウムイオン二次電池、マグネシウ二次電池、アルカリ二次電池、鉛蓄電池、ナトリウム硫黄二次電池、リチウム空気二次電池等が挙げられ、それぞれの二次電池で従来から知られている、電解液やセパレーター等を適宜用いることができる。
(電解液)
リチウムイオン二次電池の場合を例にとって説明する。電解液としては、リチウムを含んだ電解質を非水系の溶剤に溶解したものを用いる。電解質としては、LiBF、LiClO、LiPF、LiAsF、LiSbF、LiCFSO、Li(CFSON、LiCSO、Li(CFSOC、LiI、LiBr、LiCl、LiAlCl、LiHF、LiSCN、又はLiBPh等が挙げられるがこれらに限定されない。
非水系の溶剤としては特に限定はされないが、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、及びジエチルカーボネート等のカーボネート類;γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、及びγ−オクタノイックラクトン等のラクトン類;テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、1,2−メトキシエタン、1,2−エトキシエタン、及び1,2−ジブトキシエタン等のグライム類;メチルフォルメート、メチルアセテート、及びメチルプロピオネート等のエステル類;ジメチルスルホキシド、及びスルホラン等のスルホキシド類;並びに、アセトニトリル等のニトリル類等が挙げられる。又これらの溶剤は、それぞれ単独で使用しても良いが、2種以上を混合して使用しても良い。
さらに上記電解液を、ポリマーマトリクスに保持しゲル状とした高分子電解質とすることもできる。ポリマーマトリクスとしては、ポリアルキレンオキシドセグメントを有するアクリレート系樹脂、ポリアルキレンオキシドセグメントを有するポリホスファゼン系樹脂、及びポリアルキレンオキシドセグメントを有するポリシロキサン等が挙げられるがこれらに限定されない。
(セパレーター)
セパレーターとしては、例えば、ポリエチレン不織布、ポリプロピレン不織布、ポリアミド不織布及びそれらに親水性処理を施したものが挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
(電池構造・構成)
本発明の組成物を用いたリチウムイオン二次電池の構造については特に限定されないが、通常、正極及び負極と、必要に応じて設けられるセパレーターとから構成され、ペーパー型、円筒型、ボタン型、積層型等、使用する目的に応じた種々の形状とすることができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、実施例および比較例における「部」は「重量部」を表す。また、実施例で用いる誘導体(C)を表1〜3に、シランカップリング剤を表4にそれぞれ示した。
<分散体>
[実施例1]
導電助剤としてアセチレンブラック(デンカブラックHS−100)10部、表1に記載の誘導体D−01 0.5部、表4記載のシランカップリング剤S−01 0.1部 N−メチル−2−ピロリドン89.4部をミキサーに入れて混合し、更にサンドミルに入れて分散を行い、分散体1を得た。
[実施例3]
導電助剤としてアセチレンブラック(デンカブラックHS−100)10部、表1に記載の誘導体D−03 0.4部、粘度調整剤としてヒドロキシエチルセルロース0.1部、表4記載のシランカップリング剤S−03 0.1部 N−メチル−2−ピロリドン89.4部をミキサーに入れて混合し、更にサンドミルに入れて分散を行い、分散体3を得た。
[実施例2、4、5、7]
表5に示す導電助剤、表1および2の誘導体、表4のシランカップリング剤をそれぞれ使用して、カーボン分散体1と同様の方法で、実施例2、4、5、7の分散体2、4、5、7をそれぞれ得た。
[実施例6]
誘導体D−03を表2記載の誘導体D−06、ヒドロキシエチルセルロースをポリビニルブチラール樹脂(モビタールB20H)、シランカップリング剤S−03を表4記載のシランカップリング剤S−06に変更した以外は実施例3と同様の方法で、分散体6を得た。
[比較例1]
デンカブラックHS−100をSuper−P Liに、誘導体D−03を表1記載の誘導体D−02に、ヒドロキシエチルセルロースをポリビニルブチラール樹脂(モビタールB20H)に、N−メチル−2−ピロリドン89.4部を89.5部にそれぞれ変更し、シランカップリング剤S−03添加しなかった以外は実施例3と同様の方法で、分散体8を得た。
[比較例2]
シランカップリング剤S−01を、表4記載のシランカップリング剤S−06に、N−メチル−2−ピロリドン89.4部を89.9部にそれぞれ変更し、誘導体D−01を添加しなかった以外は、実施例1と同様の方法で分散体9を得た。
[比較例3]
誘導体D−01を表2記載の誘導体D−08に、N−メチル−2−ピロリドン89.4部を89.5部に変更し、シランカップリング剤S−01を添加しなかった以外は、実施例1と同様の方法で分散体10を得た。
(分散体の分散度判定)
分散体における導電助剤の分散度判定には、動的光散乱方式の粒度分布計(日機装社製「マイクロトラックUPA」)を用い、体積粒度分布において、粒子径の細かいものからその粒子の体積割合を積算していったときに、50%となるところの粒子径(D50)を求めた。
カーボン分散体の評価結果を表5に示す。表中の数字は粗大粒子の大きさを示し、数値が小さいほど分散性に優れ、均一な分散体であることを示している。
Figure 2014130694

D−01:酸性官能基を有するアゾ系色素誘導体
D−02:酸性官能基を有するキナクリドン系色素誘導体
D−03:酸性官能基を有するアントラキノン誘導体
D−04:塩基性官能基を有するアントラキノン誘導体
D−05:塩基官能基を有するアクリドン誘導体
Figure 2014130694


D−06:酸性官能基を有するトリアジン誘導体
D−07:酸性官能基を有するトリアジン誘導体
D−08:塩基性官能基を有するトリアジン誘導体
D−09:塩基性官能基を有するアゾ系色素誘導体
Figure 2014130694
D−10:塩基性官能基を有するアクリドン誘導体
D−11:塩基性官能基を有するトリアジン誘導体
Figure 2014130694
Figure 2014130694

HS−100:アセチレンブラック(電気化学工業社製)
Super−P Li:ファーネスブラック(TIMCAL社製)
表5に示すように、誘導体(C)を用いた分散体は、導電助剤の分散性に優れ、均一なに導電助剤が分散された分散体であることが確認できた。
<正極合材インキ、負極合材インキ>
[実施例8]
実施例1で調製した分散体1 50部(導電助剤固形分量として5部)に対して、正極活物質としてLiFePO 90部、バインダー(KFポリマーW1100:クレハ社製、ポリフッ化ビニリデン)4.7部を混合し、合材インキの固形分が60%となるようにN−メチル−2−ピロリドンを加えてさらに混合し、正極合材インキ1を調製した。
[実施例16〜19、21、22、比較例4、5]
表6に示した材料を使用した以外は実施例8と同様にして、正極合材インキ9〜12、14、15、17および18をそれぞれ得た。
[実施例9]
正極活物質としてLiFePO 90部、アセチレンブラック(デンカブラックHS−100)5部、表2記載の誘導体D−09を0.25部、表4記載のシランカップリング剤S−08を0.05部、バインダー(KFポリマーW1100:クレハ社製、ポリフッ化ビニリデン)4.70部を混合し、合材インキの固形分が60%となるようにN−メチル−2−ピロリドンを加えてさらに混合し、正極合材インキ2を調製した。
[実施例10]
シランカップリング剤S−08 0.05部を0.10部に、バインダー4.70部を4.65部に変更した以外は、実施例9と同様にして正極合材インキ3を得た。
[実施例11]
シランカップリング剤S−08 0.05部を0.08部に、バインダー4.70部を4.67部に変更した以外は、実施例9と同様にして正極合材インキ4を得た。
[実施例12]
シランカップリング剤S−08 0.05部を0.06部に、バインダー4.70部を4.69部に変更した以外は、実施例9と同様にして正極合材インキ5を得た。
[実施例13]
シランカップリング剤S−08 0.05部を0.03部に、バインダー4.70部を4.72部に変更した以外は、実施例9と同様にして正極合材インキ6を得た。
[実施例14]
シランカップリング剤S−08 0.05部を0.01部に、バインダー4.70部を4.74部に変更した以外は、実施例9と同様にして正極合材インキ7を得た。
[実施例15]
シランカップリング剤S−08 0.05部を0.005部に、バインダー4.70部を4.745部に変更した以外は、実施例9と同様にして正極合材インキ8を得た。
[実施例20、23]
表6に示した材料を使用した以外は実施例9と同様にして、正極合材インキ13、および16をそれぞれ得た。
[比較例6]
LiFePOをLiCoOに、誘導体D−09を表3記載の誘導体D−11に、バインダー4.70部を4.75部に変更し、シランカップリング剤S−08を添加しなかった以外は実施例9と同様にして、正極合材インキ19を得た。
[比較例7]
シランカップリング剤S−08をシランカップリング剤S−01に、バインダー4.70部を4.95部に変更し、誘導体D−09を添加しなかった以外は実施例9と同様にして、正極合材インキ20を得た。
[比較例8]
LiFePOをLiNi1/3Mn1/3Co1/3に、シランカップリング剤S−08をシランカップリング剤S−04に、バインダー4.70部を4.95部に変更し、誘導体D−09を添加しなかった以外は実施例9と同様にして、正極合材インキ21を得た。
[実施例24]
カーボン分散体1 50部を30部に、LiFePO 90部を負極活物質として人造黒鉛93部に、バインダー4.7部を3.82部に変更した以外は実施例8と同様にして負極合材インキ1を得た。
[実施例25]
LiFePO 90部をLiTi12 90部に、デンカブラックHS−100をSuper−P Liに、誘導体D−09を表3記載の誘導体D−10に、シランカップリング剤S−08を表4記載のシランカップリング剤S−09にそれぞれ変更した以外は実施例9と同様にして負極合材インキ2を得た。
[比較例9]
LiFePO 90部を人造黒鉛93部に、デンカブラックHS−100 5部を3部に、誘導体D−09 0.25部を表3記載の誘導体D−11 0.15部に、バインダー4.7部を3.85部にそれぞれ変更し、シランカップリング剤S−08を添加しなかった以外は実施例9と同様にして負極合材インキ3を得た。
[比較例10]
カーボン分散体1 50部をカーボン分散体9 50部に、LiFePO 90部をLiTi12 90部に、バインダー4.7部を4.95部に変更した以外は実施例8と同様にして、負極合材インキ4を得た。
(合材インキの分散度判定)
正極合材インキおよび負極合材インキの分散度は、グラインドゲージによる判定(JISK5600−2−5に準ず)より求めた。
<正極、負極>
そして、この正極合材インキを、集電体となる厚さ20μmのアルミ箔上にドクターブレードを用いて塗布した後、減圧加熱乾燥して電極の厚みが100μmとなるよう調整した。さらに、ロールプレスによる圧延処理を行い、厚みが85μmとなる正極を作製した。
また、負極合材インキの場合は、集電体となる厚さ20μmの銅箔上にドクターブレードを用いて塗布した後、減圧加熱乾燥して電極の厚みが80μmとなるよう調整し、さらに、ロールプレスによる圧延処理を行い、厚みが70μmとなる負極を作製した。
<コイン型電池>
次に、得られた正極または負極を、直径16mmに打ち抜き作用極とし、金属リチウム箔を対極とした。作用極、対極、作用極と対極の間に挿入されるセパレーター(多孔質ポリプロピレンフィルム)、および電解液(エチレンカーボネートとジエチルカーボネートを1:1(体積比)の割合で混合した混合溶媒にLiPFを1Mの濃度で溶解させた非水系電解液)とからなるコイン型電池を作製した。コイン型電池はアルゴンガス置換したグロ−ブボックス内で行い、コイン型電池作製後、所定の電池特性評価を行った。
(電極の電解液耐性)
得られた正極または負極を、直径16mmに打ち抜き、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートを1:1(体積比)の割合で混合した混合溶媒に浸漬させ、60℃で1週間保管した。その後、電極を取り出し、浸漬前後の合材層の重量変化から、合材層崩壊の程度を判定した。重量変化が小さいほど、合材層の電解液耐性が高い。
◎:「浸漬前後の重量変化が4%未満。」
○:「浸漬前後の重量変化が4%以上、8%未満。」
△:「浸漬前後の重量変化が8%以上、15%未満。」
×:「浸漬前後の重量変化が15%以上。」
(サイクル特性)
得られたコイン型電池について、充放電装置(北斗電工社製SM−8)を用い、充放電測定を行った。
使用する活物質がLiFePOの場合は、充電電流1.0mAにて充電終止電圧4.2Vまで定電流充電を続けた。電池の電圧が4.2Vに達した後、放電電流1.0mAで放電終止電圧2.0Vに達するまで定電流放電を行った。これらの充電・放電サイクルを1サイクルとして50サイクルの充電・放電を繰り返し、「放電容量維持率=50サイクル目の放電容量/1サイクル目の放電容量」とし、放電容量維持率によって以下のように判定した。
◎:「放電容量維持率が95%以上。特に優れている。」
○:「放電容量維持率が90%以上、95%未満。問題なし。」
△:「放電容量維持率が80%以上、90%未満。使用可能。」
×:「放電容量維持率が80%未満。実用上問題あり、使用不可。」
また、使用する活物質が、LiCoOの場合は、充電電流1.6mA、充電終止電圧4.3V、放電電流1.6mA,放電終止電圧2.8Vとした以外は、LiFePOの場合と同様にサイクル特性を測定出来る。
また、使用する活物質が、LiMnの場合は、充電電流1.0 mA、充電終止電圧4.3V、放電電流1.0mA,放電終止電圧3.0Vとした以外は、LiFePOの場合と同様にサイクル特性を測定出来る。
また、使用する活物質が、LiNi1/3Mn1/3Co1/3の場合は、充電電流1.9mA、充電終止電圧4.3V、放電電流1.9mA,放電終止電圧3.0Vとした以外は、LiFePOの場合と同様にサイクル特性を測定出来る。
また、使用する活物質が人造黒鉛の場合は、充電電流1.8mA、充電終止電圧0.1V、放電電流1.8mA,放電終止電圧2.0Vとした以外は、LiFePOの場合と同様にサイクル特性を測定出来る。
また、使用する活物質が、LiTi12の場合は、充電電流1.0mA、充電終止電圧1.0V、放電電流1.0mA,放電終止電圧2.0Vとした以外は、LiFePOの場合と同様にサイクル特性を測定出来る。
Figure 2014130694


LFP:LiFePO
LCO:LiCoO
LMO:LiMn
NMC:LiNi1/3Mn1/3Co1/3
LTO:LiTi12
Figure 2014130694
表6に示すように、実施例8〜25の本発明における二次電池電極形成用組成物は導電助剤と活物質の分散性に優れた均一な組成物であることが確認できた。
ただし、分散剤である誘導体(C)のみを用いて形成された合材インキは、各々の粒子が均一に分散しているものの、合材層を形成したときに粒子間接触が保持できず、合材層の耐電解液性やサイクル特性が低下し、十分な電池特性が得られなかったと考えられる。
一方、シランカップリング剤(D)のみを用いて形成された合材インキは、粒度が大きく、凝集物が残っていた。そのため、合材層中に部分的凝集が生じ、それに起因した抵抗分布や電流集中によって、劣化が促進されたと考えられる。
これらに対して、本発明の二次電池電極形成用組成物から形成された合材層を有する二次電池用電極は、電解液耐性やサイクル特性に優れることが明らかとなった。
本発明の二次電池電極形成用組成物を用いた二次電池用電極または二次電池において、電解液耐性やサイクル特性が向上したことについて、以下のように推察している。酸性基または塩基性基を有する有機色素誘導体、アントラキノン誘導体、アクリドン誘導体、トリアジン誘導体からなる群から選ばれる1種以上の誘導体を用いることで、活物質や導電助剤の分散性を向上させる。そして、活物質や導電助剤の凝集がほぐれ、均一に粒子が分散された状態において、シランカップリング剤が活物質や導電助剤に効率的に吸着するため、シランカップリング剤による表面処理で粒子間接触が強くなったと推察している。また驚くべきことに、強固な粒子間接触を保持した合材層は電解液に対する耐性が向上し、これにより長期のサイクル特性が向上したと考えている。
<電極下地層インキ>
[実施例26]
実施例1で調製した分散体1 20部と、バインダー(KFポリマーW1100:クレハ社製、ポリフッ化ビニリデン)のN−メチル−2−ピロリドン溶液(固形分10%)20部を混合し、電極下地層インキを得た。
上記電極下地層インキを、集電体となる厚さ20μmのアルミ箔上にドクターブレードを用いて塗布した後、加熱乾燥し、厚みが5μmとなるように下地層を形成させた。次いで、上記下地層上に実施例22の正極合材インキ15を塗布し、前述の正極と同様にして、下地層を有する二次電池用正極を得た。
[実施例27]
導電助剤としてアセチレンブラック(デンカブラックHS−100)100部、表1に記載の誘導体D−01 5.0部、表4記載のシランカップリング剤S−01 0.05部 N−メチル−2−ピロリドン895部をミキサーに入れて混合し、更にサンドミルに入れて分散を行い、分散体11を得た。分散体と同様にして分散度を測定したところ、粒度は0.328μmであった。
分散体1を分散体11に変更した以外は実施例26と同様にして電極下地層インキを得、所定の電池特性評価を行った。
[実施例28、比較例11、12]
表7に示したカーボン分散体および合材インキをそれぞれ用いて、実施例26と同様にして、下地層を有する二次電池用正極、および下地層を有する二次電池用負極をそれぞれ得、前述の正極および負極と同様にしてコイン型電池を作成し、所定の電池特性評価を行った。
Figure 2014130694
表7に示したように、本発明の合材層と本発明の電極下地層を有する二次電池用電極では良好な結果が得られた。また、本発明の電極下地層を有する二次用電極は電解液耐性が高く、サイクル特性においても良好な結果であった。これは、下地層が高い電解液耐性を有することで、充放電サイクル評価においても導電性や合材層との接触を保持したため、下地層の無い場合(比較例7)に比べて電池特性が向上されたと推察している。一方、比較例10では、下地層の無い場合(実施例22)に比べて電池特性が低下した結果であった。これについては、下地層の耐電解液性が十分でないため、充放電サイクル評価中に徐々に下地層の崩壊が起こり、合材層と集電体の接触が得られなくなったため、電池特性の低下を引き起こしたと考えられる。

Claims (4)

  1. 活物質(A)または導電助剤(B)の少なくとも一方と、酸性基または塩基性基を有する、有機色素誘導体、アントラキノン誘導体、アクリドン誘導体、トリアジン誘導体からなる群から選ばれる1種以上の誘導体(C)と、シランカップリング剤(D)とを含む二次電池電極形成用組成物。
  2. シランカップリング剤(D)が、反応性官能基を有する請求項1記載の二次電池電極形成用組成物。
  3. 集電体と、合材層もしくは電極下地層の少なくとも一層とを具備する電極であって、前記合材層もしくは前記電極下地層が請求項1または2記載の二次電池電極形成用組成物から形成されたものである二次電池用電極。
  4. 正極と負極と電解液とを具備する電池であって、前記正極もしくは前記負極の少なくとも一方が請求項3記載の二次電池用電極である二次電池。
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