JP2014130436A - 投票用紙分類装置 - Google Patents

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順二 岡野
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高志 藤本
Giichi Suzuki
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Abstract

【課題】本発明は、点字投票用紙が見逃されることを回避でき、点字投票用紙をより確実に有効票として扱うことができる投票用紙分類装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】厚み検出手段4は、搬送路を通される投票用紙10の厚みを検出する。情報処理手段6は、厚み検出手段4によって検出された投票用紙10の厚みが閾値以上である場合に、投票用紙10が点字投票用紙であると識別する。また、情報処理手段6は、投票用紙10が点字投票用紙であると識別した場合に、その投票用紙10を点字投票用紙用スタッカに送る。
【選択図】図2

Description

本発明は、投票用紙を分類する投票用紙分類装置に関するものである。
従来用いられていたこの種の投票用紙分類装置としては、例えば下記の特許文献1等に示されている構成を挙げることができる。すなわち、従来構成では、撮像ユニットにより取得された投票用紙の画像情報に基づいて、投票用紙の表裏及び天地の向きを識別するとともに、記入枠内に記載された記入内容を読取っている。そして、投票用紙の向きを揃えた上で記入内容毎に投票用紙を各スタッカに搬送している。
特開2011−154438号公報
一般に、投票所には、目が不自由な投票者のために点字投票用紙が準備されている。点字投票用紙には、記入枠内に文字を記載する代わりに、点字器により凸状の点字が付される。上記のような従来構成では、記入枠内に文字が記載されていないことから、点字投票用紙が白紙投票であると識別されて、リジェクト用スタッカに搬送されることがある。リジェクト用スタッカに点字投票用紙が搬送された場合、他の投票用紙に点字投票用紙が紛れ込み、人手による点検においても点字投票用紙が見逃されて無効票として扱われるおそれがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、点字投票用紙が見逃されることを回避でき、点字投票用紙をより確実に有効票として扱うことができる投票用紙分類装置を提供することである。
本発明に係る投票用紙分類装置は、搬送路を通される投票用紙の厚みを検出する厚み検出手段と、厚み検出手段によって検出される厚みが閾値以上である場合に、投票用紙が点字投票用紙であると識別する情報処理手段とを備える。
本発明の投票用紙分類装置によれば、厚み検出手段によって検出される厚みが閾値以上である場合に、投票用紙が点字投票用紙であると情報処理手段が識別するので、点字投票用紙用の動作を行うことができる。これにより、点字投票用紙が見逃されることを回避でき、点字投票用紙をより確実に有効票として扱うことができる。
本発明の実施の形態1による投票用紙分類装置を示す構成図である。 図1の厚み検出手段を示す構成図である。 図2の固定ローラ及び可動ローラを示す正面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による投票用紙分類装置を示す構成図である。図において、読取装置本体1には、ホッパ2、搬送手段3、厚み検出手段4、撮像手段5、情報処理手段6、複数のスタッカ7a〜7e及び表示手段8が設けられている。
ホッパ2は、外部から投入された複数の投票用紙10が貯められる場所である。投票用紙10には、普通投票用紙と点字投票用紙とが含まれている。普通投票用紙は、一般の投票者のための投票用紙であり、候補者名や政党名等が記入枠に記入されるものである。点字投票用紙は、目が不自由な投票者のための投票用紙であり、文字を記載する代わりに、点字器により凸状の点字が記入枠に付されるものである。
搬送手段3は、複数の搬送ローラから構成されているものであり、ホッパ2から各スタッカ7a〜7eまで投票用紙10を搬送するためのものである。搬送手段3は、搬送方向10aに沿って投票用紙10を搬送する搬送路を形成する。
厚み検出手段4は、投票用紙10の厚みを検出するためのものであり、搬送方向10aに沿うホッパ2の下流かつ撮像手段5の上流に配置されている。厚み検出手段4の構成については、後に詳しく説明する。
撮像手段5は、投票用紙10の画像情報を取得するためのものであり、搬送方向10aに沿うホッパ2の下流かつスタッカ7a〜7eの上流に配置されている。
情報処理手段6は、コンピュータ等により構成されたものであり、読取装置本体1に組み込まれるか、又は読取装置本体1に接続されている。後に詳しく説明するように、情報処理手段6は、厚み検出手段4によって検出される投票用紙10の厚みに応じて、投票用紙10の種別(普通投票用紙又は点字投票用紙)を識別する。
また、情報処理手段6は、撮像手段5によって取得された画像情報に基づいて、投票用紙10の向き(天地表裏)及び投票内容を識別する。さらに、情報処理手段6は、投票用紙10の種別、向き及び投票内容に応じて投票用紙10を各スタッカ7a〜7eに分配する。
表示手段8は、読取装置本体1の上部に配置されており、例えば投票用紙10の分類状況等の情報を表示するものである。なお、図1では、5つのスタッカのみを示しているが、例えば読取装置本体1に拡張スタッカユニットを連結する等して、より多くのスタッカを投票用紙分類装置に設けることもできる。また、特開2011−154438号公報に示されているように、読取装置本体1と拡張スタッカユニットとの間に拡張反転ユニットを介在させて、投票用紙10の天地方向及び表裏方向の少なくとも一方を揃えた上で投票用紙10をスタッカに搬送してもよい。
次に、図2は図1の厚み検出手段4を示す構成図であり、図3は図2の固定ローラ40及び可動ローラ41を示す正面図である。図2及び図3に示すように、厚み検出手段4には、固定ローラ40、可動ローラ41、アーム42及びセンサ43が含まれている。固定ローラ40及び可動ローラ41は、搬送路を通される投票用紙10を挟むように対向して配置されている。図3に示すように、固定ローラ40及び可動ローラ41の長手方向に沿う中央位置は、投票用紙10の幅の中央位置に合わせられている。
可動ローラ41にはアーム42が取付けられており、可動ローラ41はアーム42の軸支部42aを中心に回動可能に設けられている。センサ43は、例えばエンコーダ等の変位検出手段により構成されたものであり、可動ローラ41の変位量(回動量)を検出する。この可動ローラ41の変位量は、固定ローラ40と可動ローラ41との間を通る投票用紙10の厚みに対応する。
ここで、普通投票用紙と点字投票用紙との差異についてより詳細に説明する。一般に、普通投票用紙は、ポリプロピレンを主原料とするユポ紙(登録商標)により構成されており、その厚みは0.11mm程度と薄い。一方で、点字用投票用紙は、例えば90g/m程度の普通紙により構成されており、点字11(図2参照)の高さを含めて0.40mm以上の厚みを有する。すなわち、点字用投票用紙は、普通投票用紙よりも厚い。
センサ43の出力は、投票用紙10の厚みを示す情報として情報処理手段6に入力される。情報処理手段6は、厚み検出手段4によって検出された投票用紙10の厚みが閾値以上である場合に、投票用紙10が点字投票用紙であると識別する。なお、閾値は、例えば0.25mm等、普通投票用紙の2枚分の厚みよりも大きい値に設定されることが好ましい。閾値を普通投票用紙の2枚分の厚みよりも大きい値とすることで、普通投票用紙が2枚重なって厚み検出手段4を通過した際に、それらの普通投票用紙を点字投票用紙であると誤って識別することを回避できる。
本実施の形態では、情報処理手段6は、投票用紙10が点字投票用紙であると識別した場合、その投票用紙を点字投票用紙用スタッカに送る。点字投票用紙用スタッカとは、複数のスタッカ7a〜7eのうち、点字投票用紙のみを集めるために割り当てられたスタッカである。これにより、点字投票用紙が普通投票用紙に紛れ込むことを防止でき、点字投票用紙が見逃されることをより確実に回避できる。
また、情報処理手段6は、投票用紙10が点字投票用紙である場合には、撮像手段5によって取得される画像情報に基づいて点字による投票用紙10の投票内容を識別せずに、その投票用紙10を点字投票用紙用スタッカに送る。これにより、点字を識別するためだけのハードウェア及びソフトウェアを投票用紙分類装置に組み込む必要を無くすことができ、コストの増大を抑えることができる。但し、点字投票用紙であっても向きを識別し、その向き毎に異なる点字投票用紙用スタッカに点字投票用紙を送ってもよい。また、上述の拡張反転ユニットが設けられている場合には、向きを揃えた上で1つの点字投票用紙用スタッカに点字投票用紙を送ってもよい。また、点字投票用紙であっても欄外への他事記載(記入枠外の記載)を検出する画像処理を行ってもよい。
このような投票用紙分類装置では、厚み検出手段4によって検出される厚みが閾値以上である場合に、投票用紙10が点字投票用紙であると情報処理手段6が識別するので、点字投票用紙用の動作を行うことができる。これにより、点字投票用紙が見逃されることを回避でき、点字投票用紙をより確実に有効票として扱うことができる。
また、情報処理手段6は、前記投票用紙が点字投票用紙であると識別した場合に、該投票用紙を点字投票用紙用スタッカに送るので、点字投票用紙が普通投票用紙に紛れ込むことを防止でき、点字投票用紙が見逃されることをより確実に回避できる。
さらに、情報処理手段6は、投票用紙10が点字投票用紙であると識別した場合に、撮像手段5によって取得される投票用紙10の画像情報に基づいて点字による投票用紙10の投票内容を識別せずに、該投票用紙10を点字投票用紙用スタッカに送るので、点字を識別するためだけのハードウェア及びソフトウェアを投票用紙分類装置に組み込む必要を無くすことができ、コストの増大を抑えることができる。
さらにまた、閾値は、普通投票用紙の2枚分の厚みよりも大きい値であるので、2枚重なった普通投票用紙を点字投票用紙であると誤って識別することを回避でき、動作の信頼性を向上できる。
なお、実施の形態では、撮像手段5によって取得される画像情報に基づいて点字による投票用紙10の投票内容を識別せずに、該投票用紙10を点字投票用紙用スタッカに送ると説明したが、画像情報に基づいて点字による投票用紙10の投票内容を識別してもよい。画像情報に基づいて点字による投票用紙10の投票内容を識別する場合、厚み検出手段4によって検出される厚みに基づいて点字投票用紙を識別した際に、情報処理手段が点字投票用紙用の動作を撮像手段5に行わせる制御を行うことができる。点字投票用紙用の動作としては、例えば投票用紙10の紙面に対して斜めに光を当てて点字の陰影が明確に表現された画像情報を得る等が挙げられる。また、情報処理手段は、点字投票用紙を識別した際に、情報処理手段の画像処理モードを、通常モード(記載された文字を認識するモード)から、点字モード(点字を認識するモード)に切替えることも可能である。
また、実施の形態では、閾値は普通投票用紙の2枚分の厚みよりも大きい値であると説明したが、例えば点字の高さが低い場合等には、閾値を、普通投票用紙の1枚分の厚みよりも大きく且つ普通投票用紙の2枚分の厚みよりも小さい値としてもよい。
さらに、実施の形態では、厚み検出手段4は、搬送方向10aに沿うホッパ2の下流かつ撮像手段5の上流に配置されていると説明したが、撮像手段の下流に配置されていてもよい。
1 読取装置本体
4 厚み検出手段
5 撮像手段
6 情報処理手段
7a〜7e スタッカ
10 投票用紙

Claims (4)

  1. 搬送路を通される投票用紙の厚みを検出する厚み検出手段と、
    前記厚み検出手段によって検出された前記厚みが閾値以上である場合に、前記投票用紙が点字投票用紙であると識別する情報処理手段と
    を備えていることを特徴とする投票用紙分類装置。
  2. 前記情報処理手段は、前記投票用紙が点字投票用紙であると識別した場合に、該投票用紙を点字投票用紙用スタッカに送ることを特徴とする請求項1記載の投票用紙分類装置。
  3. 前記情報処理手段は、前記投票用紙が点字投票用紙であると識別した場合に、撮像手段によって取得される前記投票用紙の画像情報に基づいて点字による前記投票用紙の投票内容を識別せずに、該投票用紙を前記点字投票用紙用スタッカに送ることを特徴とする請求項2記載の投票用紙分類装置。
  4. 前記閾値は、普通投票用紙の2枚分の厚みよりも大きい値であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の投票用紙分類装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014156293A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Glory Ltd 投票用紙分類機および投票用紙の分類方法
CN110400409A (zh) * 2019-07-26 2019-11-01 深圳市网心科技有限公司 基于bls签名算法的门限投票方法、系统及相关设备

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