JP2014129102A - エアゾールバルブ用のバルブアッセンブリおよびエアゾール容器 - Google Patents

エアゾールバルブ用のバルブアッセンブリおよびエアゾール容器 Download PDF

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Abstract

【課題】生産性の高いエアゾール容器用のバルブアッセンブリを提供する。
【解決手段】有底筒状の容器本体11と、その内部に挿入される2つのパウチ12と、容器本体の開口部に固定され、それぞれのパウチ12を閉じる2つのバルブ機構を有するバルブアッセンブリ13とからなるエアゾール容器10。バルブアッセンブリ13は、容器本体11内に挿入されるバルブホルダー16と、そのバルブホルダー16を覆い、かつ、バルブホルダー16を容器本体11に固着するカバーキャップ17とを備えている。そして、カバーキャップ17には、バルブホルダー16とカバーキャップ17との間の空気溜りを排出する貫通孔18が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアゾール容器用のバルブアッセンブリ及びそれを用いたエアゾール容器に関する。
特許文献1、2に示すように、容器本体と、その容器本体に挿入され、バルブ機構が複数設けられた栓体と、その栓体を固定するためのカバーキャップとを備えた複数液吐出用のエアゾール容器が知られている。
このようなエアゾール容器は、栓体の外周面と容器本体との間にシール材を配置することによってシール構造が形成されているため、ニーズに合わせてバルブ機構の数を増やしたり、バルブ機構を複雑にしたりすることが、比較的容易に行える。
国際公開WO2011/067868号 国際公開WO2012/011162号
しかし、上述した栓体を用いたエアゾール容器は、噴射剤を充填するとき、栓体とカバーキャップとの間に噴射剤が入り込むことがある。特に、バルブ機構を複数にしたり、バルブ機構を複雑にすることにより、入り込む空間が形成されるため、その現象は顕著となる。
このように栓体とカバーキャップとの間に噴射剤が入り込むと、エアゾール製品の製造工程における品質検査で、特に、噴射剤の漏れ検査で妨げとなる。詳しくは、噴射剤を充填しバルブアッセンブリを容器本体に固着した後で、エアゾール容器をお湯(水)に漬けて気泡の発生の有無を確認し、エアゾール容器から噴射剤が漏れていないことを検査する際、噴射剤が入り込んでいるとステムを通す孔から気泡が発生することがあり、バルブアッセンブリの組み付け不良やエアゾールバルブ自体の不具合により噴射剤が漏れているのかが判別しにくいという問題がある。
本発明は、生産性の高いエアゾール容器用のバルブアッセンブリを提供することを目的としている。
本発明のバルブアッセンブリは、容器本体の開口部に固定されるエアゾール容器用のバルブアッセンブリであって、操作することによって容器本体内と外気とを連通するバルブ機構と、そのバルブ機構を保持し、かつ、容器本体の開口部に挿入される栓部及び容器本体の開口部上端に配置されるフランジ部を備えたバルブホルダーと、そのバルブホルダーを覆い、かつ、バルブホルダーを容器本体に固定するカバーキャップとを備えており、前記バルブホルダーと容器本体の開口部との間がシールされるものであり、前記カバーキャップのバルブホルダーを覆う部位に貫通孔が形成されていることを特徴としている。
このようなバルブアッセンブリであって、カバーキャップの天面に貫通孔が形成されているもの、あるいは、カバーキャップの側面に貫通孔が形成されているものが好ましい。さらに、前記カバーキャップが、バルブホルダーのフランジ部と容器本体とを上下に押圧するようにして固着する固着部を備えており、前記固着部の上面に貫通孔が形成されていてもよい。
このようなバルブアッセンブリであって、バルブホルダーの上面に貫通孔と連通する案
内溝が形成されているものが好ましい。
本発明のエアゾール容器は、容器本体と、本発明のバルブアッセンブリとを備えていることを特徴としている。
本発明のバルブアッセンブリは、容器本体の開口部に固定されるエアゾール容器用のバルブアッセンブリであって、操作することによって容器本体内と外気とを連通するバルブ機構と、そのバルブ機構を保持し、かつ、容器本体の開口部に挿入される栓部及び容器本体の開口部上端に配置されるフランジ部を備えたバルブホルダーと、そのバルブホルダーを覆い、かつ、バルブホルダーを容器本体に固定するカバーキャップとを備えており、前記バルブホルダーと容器本体の開口部との間がシールされるものであり、前記カバーキャップのバルブホルダーを覆う部位に貫通孔が形成されているため、容器本体とバルブホルダーの隙間から容器本体内に噴射剤を充填するアンダーカップ充填工程においてバルブホルダーとカバーキャップとの間に侵入した噴射剤を貫通孔から排出させることができる。そのため、侵入した噴射剤の排出と、バルブアッセンブリの組み付け不良などに起因するステムを通す孔からの噴射剤の漏れとを区別することができ、噴射剤の漏れ検査を確実に行うことができる。
このようなバルブアッセンブリであって、カバーキャップの天面に貫通孔が形成されている場合、噴射剤が溜りやすいカバーキャップの天面に貫通孔を設けているため、漏れ検査を一層確実に行うことができる。
カバーキャップの側面に貫通孔が形成されている場合、あるいは、前記カバーキャップが、バルブホルダーのフランジ部と容器本体とを上下に押圧するようにして固着する固着部を備えており、前記固着部の上面に貫通孔が形成されている場合、貫通孔は噴射剤の侵入位置に近い部位に形成されているため、外気に排出されやすく、空気溜りとなりにくい。
このようなバルブアッセンブリであって、バルブホルダーの上面に貫通孔と連通する案内溝が形成されている場合、カバーキャップとバルブホルダーの間に侵入した噴射剤は、案内溝によって貫通孔に誘導され、排出しやすい。
本発明のエアゾール容器は、容器本体と、本発明のバルブアッセンブリとを備えているため、生産性が高い。
図1a、bは本発明のエアゾール容器の一実施形態を示す側面断面図、平面図である。 図2aは図1aのエアゾール容器のバルブアッセンブリを示す側面断面図であり;図2b、cはそれぞれ図1aのエアゾール容器のバルブホルダーを示す側面断面図、平面図であり;図2dは図1aのエアゾール容器のエアゾールバルブを示す側面断面図であり;図2eは図1aのエアゾール容器のカバーキャップを示す平面図である。 本発明のエアゾール容器に噴射剤を充填するアンダーカップ充填方法の工程図である。 図4a、bは、それぞれ本発明のエアゾール容器の他の実施形態を示す側面断面図である。 図5a、bは、本発明のエアゾール容器のさらに他の実施形態を示す側面断面図、平面図であり、図5cは本発明のエアゾール容器のさらに他の実施形態を示す側面断面図である。 図6a、bは、本発明のエアゾール容器のさらに他の実施形態を示す側面断面図、平面図である。
図1aのエアゾール容器10は、有底筒状の容器本体11と、その内部に挿入される2
つのパウチ12と、容器本体の開口部に固定され、それぞれのパウチ12を閉じる2つのバルブ機構を有するバルブアッセンブリ13とからなる。
このバルブアッセンブリ13は、容器本体11内に挿入されるバルブホルダー16と、そのバルブホルダー16を覆い、かつ、バルブホルダー16を容器本体11に固着するカバーキャップ17とを備えている。そして、カバーキャップ17には、バルブホルダー16とカバーキャップ17との間の空気溜りを排出する貫通孔18が形成されている(図1b参照)。
このエアゾール容器10のそれぞれのパウチ12に、たとえば2液式染毛剤などの2種類の内容物を充填し、容器本体11とパウチ12との間に窒素ガスなどの加圧剤を充填することによりエアゾール製品となる。
容器本体11は、筒状の胴部、テーパー状の肩部、円筒状の首部および上端に肉厚のフランジ部11aを備えた合成樹脂製の耐圧容器である。首部の内面とフランジ部11aの内面とは、連続しており垂直面からなる円筒状となっており、開口部の内面11bを構成している。この容器本体11は、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレンなどの合成樹脂製で有底筒状のパリソンを軸方向に伸ばしながら内部に空気を吹き込んで膨らます2軸延伸ブロー成形によって成形されている。
パウチ12は、シートからなる袋体12aと、その開口部に溶着あるいは貼着される筒状の連結部材12bとからなる。
袋体12aは、複数のシートを溶着あるいは貼り合わせたものである。シートとしては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、エバールなどの合成樹脂シート、前記合成樹脂シートにシリカやアルミナなどを蒸着した蒸着樹脂シート、アルミニウム箔などの金属箔シートに合成樹脂シートを積層したものなどが用いられる。
連結部材12bは、袋体12aの開口部に貼着され、後述するエアゾールバルブ20と連結される。連結部材12bの下端には、袋体12a内に挿入されるチューブ12cが設けられている。しかし、チューブ12cは無くても良い。連結部材12はポリエチレンなどの合成樹脂を射出成型したものなどが用いられる。
この実施形態では、パウチ12を用いているが、いわゆる二重エアゾール容器に用いられる合成樹脂製で可撓性を有する内袋を用いても良い。その場合、連結部材を用いてもよいが、用いずに直接エアゾールバルブに取り付けてもよい。
バルブアッセンブリ13は、図2aに示すように、また前述したように容器本体11内に挿入されるバルブホルダー16と、そのバルブホルダー16を覆い、かつ、バルブホルダー16を容器本体11に固着するカバーキャップ17と、バルブホルダー16に保持される2つのエアゾールバルブ20とを備えている。
バルブホルダー16は、図2b、cに示すように、容器本体11の開口部に挿入される円柱状の栓部21と、容器本体11の上端開口部に配置されるように、栓部21の上方に半径方向外側に突出して形成されるフランジ部22と、そのフランジ部22の上方に設けられた柱状の蓋部23とからなる。また栓部21及び蓋部23を上下に貫通する2つのホルダ部24が形成されている。
栓部21の外周面には、容器本体11とバルブホルダー16との間をシールするOリング25aを保持する環状の保持溝21aが形成されている。保持溝21aの底(栓部の側面に相当)は、容器本体11の内面11bと平行な垂直面となっており、その内面11bと所定の間隔(Oリング25aを圧縮できる間隔)を空けて平行に配置される。
蓋部23は、上下方向に一部が切りかかれて平面部23aを有する。この平面部23aは、円筒状のエアゾール容器10の向きを認識させるためのものである。また、蓋部23の上面には、上下方向のホルダ部24からなる孔以外に、案内溝23bが形成されている。これは、後述するカバーキャップ17の貫通孔18と連通するように形成される。
ホルダ部24は、下方に向かって径が小さくなるように形成された環状の支持段部24aと、支持段部24aの上方に形成された垂直に延びる環状の立ち上がり壁24bと、立ち上がり壁24bの外周に形成された後述するエアゾールバルブ20のカバー30の下端30bが挿入される環状溝24cとを備えている。なお、ホルダ部24の下端が、半径方向内側に突出した引っ掛け部24dとなっている。支持段部24aは、下方に向かって縮径するようにテーパー状となっている。しかし、後述するエアゾールバルブ20のハウジング26の段部26bと係合できるのであれば、その形状は特に限定されるものではない。引っ掛け部28dはパウチ12の連結部材12bの上端と係合する。
バルブホルダー21としては、70〜75℃の高温時でも強く変形しにくい点からポリアセタールなどの合成樹脂を射出成型したものが用いられる。
エアゾールバルブ20は、図2dに示すように、下部に図1のパウチ12が連結される筒状のハウジング26と、そのハウジング26内に上下動自在に挿入される筒状のステム27と、そのステムの側面に形成されたステム孔を閉じる環状のステムラバー28と、ステム27を常時上方に付勢するバネ29と、ステム27およびステムラバー28をハウジング26に固定するカバー30とからなる。このエアゾールバルブ20は、ハウジング26内にステム27、ステムラバー28及びバネ29を収容し、カバー30で一体に固定したバルブ機構であり、これ自体で独立したバルブ機能を発揮する。そのため、このエアゾールバルブ20のハウジング26を図1のパウチ12に連結したとき、パウチ12が密閉される。このステム27をハウジング26に対して下方に押し下げる(操作する)ことにより、エアゾールバルブ20は開放される。ステム27、ステムラバー28、バネ29は、従来公知のエアゾールバルブに使用されるものである。
ハウジング26は、下端に設けた下方に延びる筒状の連結部26aと、側面下部に設けたホルダ部24の支持段部24aと係合する環状の段部26bと、段部26bより上方の側部に設けたハウジング26とバルブホルダー16とをシールするOリング25bを保持する環状の保持溝26cと、上端に半径方向外側に突出した突出部26dとを備えている。段部26bは、バルブホルダー内において支持段部24aと係合して、エアゾールバルブ20を支持する部位である。その形状は、上述した支持段部24aに応じて決定される。保持溝26cの底(ハウジングの側面に相当)はバルブホルダー21の立ち上がり壁24bを平行な垂直面となっており、立ち上がり壁24bと所定の間隔(Oリング25bを圧縮できる間隔)を空けて配置される。ハウジング26としては、ポリアセタールなどの合成樹脂を射出成型したものが用いられる。
カバー30は、ステム27、ステムラバー28、バネ29をハウジング26内に固定するようにハウジング26の上端を覆い、その側面30aをハウジング26の突出部26dに対してカシメたものである。また、カバー30の下端30bは、下方に真っ直ぐ延びている。カバーは、アルミニウム等の金属によって構成される。
カバーキャップ17は、図2eに示すように、容器本体11、バルブホルダー16及びエアゾールバルブ20の上端を覆い、上底を有する筒状のマウント部31と、その下端に形成され、バルブホルダー16及びエアゾールバルブ20を容器本体11に固定する固着部32とからなる。マウント部31の上底には、エアゾールバルブ20のステム27を通す孔31aと、エアゾールバルブ20のカバー30を押さえるための凹部31bとが形成されている。また、マウント部31は、バルブホルダー16の平面部23aの形状にそって、平面部17aが形成されている。
またマウント部31の上底には、バルブホルダー16の蓋部23の上面と外気とを連通するように貫通孔18が2つ形成されている。本発明は、このようにマウント部31の上底に、ステム用の孔31a以外に、貫通孔18を設けたことを特徴としている。この実施形態では、カバーキャップ17の中心軸(容器本体の中心軸)を中心に貫通孔18及び孔
31aで正方形を形成するように設けられている。これにより、上底に満遍なく貫通孔18あるいは孔31aを設けることができ、後述するように空気溜りが発生しにくく、発生しても漏れ検査当初に速やかに排出できる。
貫通孔18を上底に設ける場合は、バルブホルダー16の蓋部23とカバーキャップ17との間に空気がたまらないように孔31aから等間隔に離れて1または2以上の貫通孔18を設けるのがよい。貫通孔18は平面部17aを備えていない上底部(円状、図示せず)と平面部17aを備えている上底部(円弧状、図2e参照)とで設ける位置を変えても良い。特に、貫通孔18を2以上設ける場合はバルブホルダー16の蓋部23とカバーキャップ17との間の空間が複数の貫通孔により外部と連通するため、この空間に入り込んだ噴射剤を外部に排出しやすくなるだけでなく、漏れ検査時に貫通孔18から水が入り込んでもエアガンなどで圧縮空気を吹き込むと容易に水を排出することができる。なお、貫通孔18は噴射剤を短時間で排出しやすく、また、水を排出しやすく、さらにカバーキャップ17の強度を保持できる点から直径が2〜4mmの孔であることが好ましい。
固着部32は、バルブホルダー16のフランジ部22と、容器本体11のフランジ部11aとを挟むように構成されており、上面32a及び下面32bを備えている。
カバーキャップ17は、アルミニウム等の金属によって構成される。
このように構成されたエアゾール容器10は、アンダーカップ充填により、容器本体11とパウチ12との間へ噴射剤を充填する。つまり、図3に示すように、容器本体11のフランジ部11aとバルブホルダー16のフランジ部22の間に隙間ができるように、かつ、Oリング25aが容器本体11の内面11bより上方に位置するようにバルブアッセンブリ13を上方に保持する。その後、容器本体11のフランジ部11aとカバーキャップ17の間から、容器本体11の上端開口部(フランジ部11aの上端)とフランジ部22との間および容器本体11の内面11bと栓部21の外面との間を介して噴射剤を充填する。このアンダーカップ充填後、バルブアッセンブリ13を下降させ、栓部22(Oリング25a)を容器本体11の開口部内に挿入し、カバーキャップ17の下端をカシメて、固着部23を形成する。なお、パウチ12への内容物の充填は、噴射剤を充填後、エアゾールバルブ20のステム27より充填してもよく、噴射剤を充填する前からパウチ12に充填してもよい。
このような構成のエアゾール容器10の場合、アンダーカップ充填時に噴射剤はカバーキャップ17の固着部32より、カバーキャップ17とバルブホルダー16との間にも侵入する(矢印方向)。さらに侵入した噴射剤は、カバーキャップ17のマウント部31にも移動する。このように容器本体11の上端開口部に蓋をするようにバルブホルダー16を設けており、そのバルブホルダー16を覆うようにカバーキャップ17を設けており、このバルブホルダー16とカバーキャップ17との間にはシール構造は設けられていないため、その間に噴射剤が入り込んでも、カバーキャップ17の貫通孔18から排出される。特に、カバーキャップ17とバルブホルダー16との間に噴射剤が侵入しても、溜まった空気は案内溝23bに誘導されて貫通孔18から排出される。特に、2つのエアゾールバルブ20をホルダ部24に対してそれぞれ垂直下方に押さえ付け、エアゾールバルブのOリング25bをハウジングの保持溝26cの底と立ち上がり壁24bとの間で確実に圧縮
してシールするために、カバーキャップ17に凹部31bが形成されている場合、カバーキャップ17とバルブホルダー16との隙間が小さくなり、空気が溜まりやすいが、案内溝23bが溜まった空気(噴射剤)を貫通孔まで誘導する。
なお、漏れ検査までに噴射剤が完全には排出されず空気溜りとして残っても、残った噴射剤は貫通孔18から排出させることができるため、検査者がステムを通す孔31aから漏れる組み付け不良などに起因する噴射剤の漏れと間違う恐れがなく、生産性が高い。
エアゾール容器10は、カバーキャップ17の上底に孔31a以外に2つの貫通孔18を設けているが、カバーキャップ17とバルブホルダー16の形状に応じて、空気溜りが起こりやすい部位に適宜貫通孔18を設ければよい(図4a、b参照)。
また、この実施形態では、蓋部23の上面に案内溝23bを形成したが、貫通孔18だけとしてもよい。
図4aのエアゾール容器40aは、貫通孔18をカバーキャップ17のマウント部31の側面(平面部17a)に設けたものである。
図4bのエアゾール容器40bは、貫通孔18をカバーキャップ17の固着部32の上面32aに4つ設けたものである。
図4a、bのエアゾール容器40a、bの他の構成は、図1のエアゾール容器10と実質的に同じものである。
このように固着部32の上面32aあるいはマウント部31の側面(平面部17a)に設けることにより、噴射剤を侵入位置に近い部位で排出できるため、空気溜りとなりにくい。このように貫通孔18は、カバーキャップ17とバルブホルダー16の形状に応じて任意の場所に設けられる。
これまでの実施形態では、エアゾールバルブ20をバルブ機構として用いていた。図5a、bのエアゾール容器50a、bは、バルブホルダーのホルダ部の孔に直接ステム、ステムラバー、バネを収容し、カバーキャップで固定したものである。つまり、ホルダ部の孔、ステム、ステムラバー及びバネでバルブ機構50を構成したものである。
図5aのエアゾール容器50aは、容器本体11と、2つのパウチ12と、2つのバルブ機構を有するバルブアッセンブリ51とからなる。容器本体11及びパウチ12は、図1のエアゾール容器10と実質的に同じものである。
バルブアッセンブリ51は、容器本体11内に挿入されるバルブホルダー52と、そのバルブホルダー52を覆い、かつ、バルブホルダー52を容器本体11に固着するカバーキャップ53と、バルブホルダー52に保持される2つのバルブ機構50とを備えている。
バルブホルダー52は、円柱状の栓部21と、フランジ部22と、蓋部23とからなる。また栓部21及び蓋部23を上下に貫通する2つのホルダ部54が形成されている。栓部21、フランジ部22、蓋部23は、蓋部23が高くなっている以外は、図1のエアゾール容器10と実質的に同じものであり、栓部21の外周面にOリング25aが設けられており、蓋部23の上面には案内溝23bが形成されている(図2c参照)。
ホルダ部54は、上端に設けられたステムラバー保持部54aと、その外周に設けられた環状溝54bと、下方に向かって径が小さくなるように形成された環状の段部54cと、下方に突出した円筒状の連結部54dとを備えている。ステムラバー保持部54aにステムラバー28が配置され、環状溝54bに後述するカバー55が挿入され、段部54cにバネ29が支持される。また連結部54dにパウチ12が連結される。
バルブ機構50は、ホルダ部54の孔、ステム27、ステムラバー28、バネ29及び円筒状のカバー55から構成され、カバーキャップ53でバルブホルダー52に固着される。ステム27、ステムラバー28、バネ29は、図1のエアゾール容器10と実質的に同じものである。
カバー55は、上底55aを備えた円筒状のものであり、上底55aでステムラバー28を押さえる。
このようにカバー55を設けることにより、ステムラバー28によるホルダ部54のシールを確実にする。また、ホルダ部54の孔内に導入された内容物が金属製のカバーキャップ53と接触するのを防止できるため、たとえば2液染毛剤のように金属を腐食しやすい内容物にも用いることができる。しかし、カバー55を設けず、カバーキャップ53に凹部31bを設けてもよい。
このエアゾール容器50aは、図1のエアゾール容器10に対してバルブ機構を簡素化
(ハウジングを省略)しているため、シール構造も簡素化できる。
カバーキャップ53は、図4bのエアゾール容器40bのように、カバーキャップ53の固着部32の上面32aに4つの貫通孔18が形成されている。そして、上底に凹部31bを設けていない。他の構成は、図1のエアゾール容器10と実質的に同じものであり、マウント部31と固着部32とからなる。
このエアゾール容器50aも、容器本体11の上端開口部に蓋をするようにバルブホルダー52を設けており、そのバルブホルダー52を覆うようにカバーキャップ53を設けており、このバルブホルダー52とカバーキャップ53との間にはシール構造は設けられていないため、その間に噴射剤が入り込んでも、カバーキャップ53の上底の貫通孔18から排出される。特に、カバーキャップ53とバルブホルダー16との間に噴射剤が進入しても、案内溝23bを通って貫通孔18から排出される。
図5bのエアゾール容器50bは、バルブホルダー52の蓋部23がフランジ部22と一体となっており、カバーキャップ53のマウント部31がそれに応じて高さが無いものである。それに応じて貫通孔18は、マウント部31の外周縁近辺に4つ形成されている(図5c参照)。他の構成は、図5aのエアゾール容器50aと実質的に同じである。
図6のエアゾール容器60は、容器本体61と、パウチ12と、バルブアッセンブリ13とからなる。
このエアゾール容器60は、容器本体61がアルミニウムなどの金属製であり、円筒状の首部61a(円筒部)と、首部上端に環状に形成されたビード61bとを備えており、首部61a及びビード61bとで開口部を構成しており、首部の内径とビードの内径は同径である。このエアゾール容器60も開口部の内面とバルブホルダー16の栓部21の間がOリング25aによりシールされている。
このエアゾール容器60も、バルブホルダー16及びカバーキャップ17が容器本体61の上端開口部に設けられているため、それらの間に噴射剤が入り込むことがあるが、貫通孔18によりそれらを排出させることができる。また、漏れ検査までに侵入した噴射剤を排出しきれずに空気溜りができたとしても、漏れ検査において貫通孔18から排出させることができるため、バルブアッセンブリ13の組み付け不良などに起因する噴射剤漏れとの違いが明確にわかり、生産性が高い。
実施形態では、2つのバルブ機構を備えたものを開示してきたが、バルブアッセンブリに保持されるバルブ機構は、1つでもよく、3つ以上であってもよい。
10 エアゾール容器
11 容器本体
11a フランジ部
11b 開口部の内面
12 パウチ
12a 袋体
12b 連結部材
12c チューブ
13 バルブアッセンブリ
16 バルブホルダー
17 カバーキャップ
17a 平面部
18 貫通孔
20 エアゾールバルブ
21 栓部
21a 保持溝
22 フランジ部
23 蓋部
23a 平面部
23b 案内溝
24 ホルダ部
24a 支持段部
24b 立ち上がり壁
24c 環状溝
24d 引っ掛け部
25a、b Oリング
26 ハウジング
26a 連結部
26b 段部
26c 保持溝
26d 突出部
27 ステム
28 ステムラバー
29 バネ
30 カバー
30a 側面
30b 下端
31 マウント部
31a 孔
31b 凹部
32 固着部
32a 上面
32b 下面
40a、b エアゾール容器
50a、b エアゾール容器
50 バルブ機構
51 バルブアッセンブリ
52 バルブホルダー
53 カバーキャップ
54 ホルダ部
54a ステムラバー保持部
54b 環状溝
54c 段部
54d 連結部
55 カバー
55a 上底
60 エアゾール容器
61 容器本体
61a 首部
61b ビード部








Claims (6)

  1. 容器本体の開口部に固定されるエアゾール容器用のバルブアッセンブリであって、
    操作することによって容器本体内と外気とを連通するバルブ機構と、
    そのバルブ機構を保持し、かつ、容器本体の開口部に挿入される栓部及び容器本体の開口部上端に配置されるフランジ部を備えたバルブホルダーと、
    そのバルブホルダーを覆い、かつ、バルブホルダーを容器本体に固定するカバーキャップとを備えており、
    前記バルブホルダーと容器本体の開口部との間がシールされるものであり、
    前記カバーキャップのバルブホルダーを覆う部位に貫通孔が形成されている、
    バルブアッセンブリ。
  2. 前記カバーキャップの天面に貫通孔が形成されている、請求項1記載のバルブアッセンブリ。
  3. 前記カバーキャップの側面に貫通孔が形成されている、請求項1記載のバルブアッセンブリ。
  4. 前記カバーキャップが、バルブホルダーのフランジ部と容器本体とを上下に押圧するようにして固着する固着部を備えており、
    前記固着部の上面に貫通孔が形成されている、
    請求項1記載のバルブアッセンブリ。
  5. 前記バルブホルダーの上面に、前記貫通孔と連通する案内溝が形成されている、請求項1記載のバルブアッセンブリ。
  6. 容器本体と、請求項1〜5いずれか記載のバルブアッセンブリとを備えたエアゾール容器。
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