JP2014128850A - ドリル穴開け用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】略水平方向に配置された棒状の被穿孔体の側面に確実に穿孔を施すことのできるドリル穴開け用具が求められている。
【解決手段】ドリル穴開け用具1は、本体ケーシング30と、本体ケーシング30の前部に配備されたドリル刃48と、ドリル刃48を回転駆動する回転駆動源38と、本体ケーシング30のケーシング後端部30Bから後方に突出しているドリル刃移動用軸50と、ドリル刃移動用軸50を回転させるための軸回転用操作部51とを有して成るドリルDが、装着される用具であって、棒状のパイプPの面P2を支持するための被穿孔体支持部材2と、ドリルDの本体ケーシング30を吊り下げる吊り下げ部材24と、ドリル刃移動用軸50を回転自在に軸支する軸支持部材4と、軸支持部材4と被穿孔体支持部材2とを連結する連結部材3,3と、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、被穿孔体の側面の穴開け目標位置に簡単かつ正確にドリルで穿孔することのできるドリル穴開け用具に関するものである。
従来、この種の装置としては、例えば下記の特許文献1に記載されたものが知られている。この文献記載の穿孔装置は、被穿孔体である丸棒を両側から把持固定する一対のV字状ブロックと、ドリル刃が当てられる丸棒上面の上方に配置された垂直姿勢のドリルを吊り下げ保持する保持手段と、ドリル刃を丸棒に向けて降下させるドリル移動手段と、を備えている。この穿孔装置では、利用者がドリル移動手段の操作用レバーを手で引き下げることによりドリルを下降させ、丸棒の上面の穴開け目標位置にドリル刃を当てて穿孔するようになっている。
特開平5−293706号公報
ところで、上記従来の穿孔装置は、一対のV字状ブロックにより丸棒を両側から把持するので、外径の異なる丸棒に穿孔をする場合は、大きさの異なるV字状ブロックを予め複数対用意しておく必要から、予備部品コストがかかるという問題がある。また、その都度V字状ブロックをVブロック移動用ネジに付け替えなければならず、交換作業に手間と時間がかかるという問題もある。
一方、垂直姿勢に保持されたドリルが上下移動するようになっているので、棒状の被穿孔体の上面にしか穿孔ができない。すなわち、横向きに設置された棒状の被穿孔体の側面の穴開け目標位置には穿孔ができないという問題がある。この場合、棒状の被穿孔体を回して穴開け目標位置を上面に配置変えした後に穿孔をすることが考えられるが、物によっては被穿孔体を回して設置できないものがある。例えば、水平方向に湾曲したパイプの側面に穴開け目標位置がある場合、湾曲方向を上下に配置してパイプを支持することは極めて困難であり、ドリル刃の調芯作業も難しい。
他方で、垂直姿勢のドリルを上下移動させる穿孔装置を横転配置して水平移動させる使用態様が考えられるが、そのような使用態様は比較的軽量の小型ドリルにしか適用することができない。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、略水平向きに配置された棒状の被穿孔体の側面に確実に穿孔を施すことのできるドリル穴開け用具の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るドリル穴開け用具は、本体ケーシングと、本体ケーシングの前部に前後出没自在に配備されたドリル刃と、本体ケーシング内に配備されていてドリル刃を回転駆動する回転駆動源と、本体ケーシングの後部に回転自在に配備されていて本体ケーシングのケーシング後端部から後方に突出しているドリル刃移動用軸と、ドリル刃移動用軸の本体ケーシングから後方に突出した部位に設けられていてドリル刃移動用軸を回転させるための軸回転用操作部とを有して成り、軸回転用操作部の回転によりドリル刃を本体ケーシングの前端部から出没させるように構成されたドリルが、装着されるドリル穴開け用具であって、棒状の被穿孔体の穴開け目標位置がある面とは反対側の面を支持するために当該反対側の面に掛け回される被穿孔体支持部材と、ドリル刃が略水平方向に、且つ、被穿孔体の穴開け目標位置を向いた配置にしてドリルの本体ケーシングを吊り下げる吊り下げ部材と、ドリル刃移動用軸の後端部を回転自在に軸支する軸支持部材と、軸支持部材と被穿孔体支持部材とを連結する連結部材と、を備えている構成にされている。
また、前記構成において、連結部材と連結される軸支持部材の前面に回転自在に軸支される円形ハンドルと、円形ハンドルの前面に固設されてドリル刃移動用軸の後端部を軸支する軸支持部材と、円形ハンドルの前面に固設されてドリルの軸回転操作部に着脱可能に取り付けられる係止突起と、を備えているものである。
そして、前記した各構成において、連結部材において被穿孔体支持部材の近傍位置に上下貫通して形成された貫通孔と、被穿孔体支持部材の内面にあてがわれた被穿孔体を前向きに支持するために前記貫通孔に挿通される保持用ピンと、を備えているものである。
本発明に係るドリル穴開け用具によれば、吊り下げ部材が水平姿勢のドリルを吊り下げるので、比較的重量のある大型のドリルであっても適用可能である。そして、被穿孔体支持部材が被穿孔体の側面を支持し、軸支持部材がドリルのドリル刃移動用軸の後端部を支持する。そこで、利用者がドリル刃移動用軸を回転操作することにより、ドリル刃が被穿孔体の側面に向かって前進し、簡単な操作で確実に穿孔をすることができる。因みに、水平方向に湾曲した被穿孔体であっても、被穿孔体の曲率中心に向かう穴を被穿孔体の側面に穿孔することができる。また、このドリル穴開け用具は簡素かつ安価な構成により実現することができる。
また、軸支持部材に軸支される円形ハンドルと、ドリル刃移動用軸の後端部を軸支する軸支持部材と、ドリルの軸回転操作部に着脱可能に取り付けられる係止突起と、を備えているものでは、操作しやすい円形ハンドルを用いて軸回転用操作部およびドリル刃移動用軸を容易に回転させることができる。これにより、極めて簡単にドリル刃を被穿孔体の穴開け目標位置に前進させて穿孔することができる。
そして、連結部材の位置調整用孔に挿通された保持用ピンが、被穿孔体支持部材の内面にあてがわれた被穿孔体を前向きに支持するので、保持用ピンと被穿孔体支持部材との間で被穿孔体を確実に保持することができる。これにより、穿孔後のドリル刃の抜き出し時に被穿孔体が、ドリル刃に伴なって被穿孔体支持部材の内面から離れることを防止できる。
本発明の一実施形態に係るドリル穴開け用具を示す図であって、(a)は側面図、(b)は平面図である。 前記ドリル穴開け用具の背面図である。 前記ドリル穴開け用具が適用されるドリルの平断面図である。 前記ドリル穴開け用具をドリルに装着してパイプに穿孔をする際の状態を示す側面図である。 図4に対応した平面図であって一部破断した図である。 前記ドリル穴開け用具をドリルに装着した状態を斜め前方から見た部分外観図である。 前記ドリル穴開け用具が装着されたドリルでパイプに穿孔する直前の状態を斜め後方から見た外観図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下に述べる実施形態は本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものでない。図1は本発明の一実施形態に係るドリル穴開け用具を示す図であって、(a)は側面図、(b)は平面図、図2は前記ドリル穴開け用具の背面図である。
各図において、この実施形態に係るドリル穴開け用具1は、後述のパイプ(棒状の被穿孔体の例)などに掛け回される被穿孔体支持部材2と、後で詳述されるドリルDの本体ケーシング30を吊り下げる吊り下げ部材24と、ドリル刃移動用軸50の後端部50Aを矢印R1のように回転自在に軸支する軸支部28を有する軸支持部材4と、縦向きに配置された軸支持部材4の上下の先端部4C,4Cと被穿孔体支持部材2の上下とを連結する2つの連結部材3,3と、軸支持部材4に設けられてドリルDの軸回転用操作部51に着脱可能に掛止される回転操作部27と、を備えて構成されている。
前記の被穿孔体支持部材2は例えば鋼板などで構成されており、側面から視て横転Uの字状に形成されている。被穿孔体支持部材2の背側の内面2Aは、パイプPにおいて穴開け目標位置Tがある面P1とは反対側の面P2を支持するためのものである。被穿孔体支持部材2の上下の後側端部には、左右方向に延在する筒部6が形成されている。一方、被穿孔体支持部材2の後方上下には、例えば前後に長い鋼板などで構成された連結部材3,3が配備されている。これらの連結部材3,3の前端部にも、筒部6が形成されている。各連結部材3の筒部6と被穿孔体支持部材2の筒部6とは左右方向に一連に配置され、これら一連の筒部6,6内にピン7が挿通される。これにより、被穿孔体支持部材2に対し、上下の連結部材3がそれぞれ矢印R2に示されるように上下揺動自在にされている。すなわち、各連結部材3の筒部6と、被穿孔体支持部材2の筒部6と、ピン7とから、ヒンジ部5が構成される。上側の連結部材3の後端部には、吊り下げ用ロープ26(図4参照)が掛けられる後端フック11が突設されている。
各連結部材3において筒部6近傍の後方位置の左右には、ロッド用孔9がそれぞれ上下貫通して形成されている。上下対面するロッド用孔9,9には、保持用ピン23(図4参照)が挿し込まれる。保持用ピン23は、被穿孔体支持部材2の内面2AにあてがわれたパイプPが後向きに逃げることを抑止するものである。ロッド用孔9の近傍位置には、複数の保持位置調整用孔8が前後適宜間隔でそれぞれ上下貫通して形成されている。上下の連結部材3,3において、上下対面する保持位置調整用孔8,8の組には、保持用ロッド22が挿し込まれる。保持用ロッド22は、ヒンジ部5を介して上下揺動する上下の連結部材3,3の角度を固定するものであり、ロッド外周面には雄ネジ部が形成されている。保持用ロッド22の雄ネジ部にはナット14の雌ネジ部が螺合しており、各連結部材3は上下から挟まれた2つのナット14,14により位置決め保持されるようになっている。上下対面する保持位置調整用孔8,8の組はパイプPの管径に応じた適宜の組が選択される。
上記の軸支持部材4は例えばL字鋼などで構成されており、上下方向に配置される部材本体4Aと、部材本体4Aとは直角の後向きに突設された補強部4Bとから一体に形成されている。一方、各連結部材3の後端部近傍には、複数の位置調整用孔10,10,10が前後に適宜間隔でそれぞれ上下貫通して形成されている。上下の連結部材3,3において、上下対面する位置調整用孔10の組には、部材本体4Aの上下の先端部4Cがそれぞれ挿し込まれる。軸支持部材4は、部材本体4Aにおける上下の先端部4C近傍位置のボルト孔(図示省略)を通されたボルト13にナット14が螺止されて抜け止め保持される。
軸支持部材4の上下略中央部であって部材本体4Aの前面には、軸プレート12がボルト13で固定されている。軸プレート12の前面には、枢支軸15が前向きに突設されている。この枢支軸15は枢軸部材16の枢支穴17内に装着されて、枢軸部材16を矢印R1のように回転自在に軸支している。枢軸部材16の前面には、正面視で円形リング状の円形ハンドル18の中央部が固設されている。更に、円形ハンドル18中央部の前面には、前面が開口した軸受穴20を有する軸支持部材19が固設されている。軸支持部材19の前面には、鉤状で一対の係止突起21,21が突設されている。一対の係止突起21,21は、ドリルDの軸回転用操作部51に着脱可能に掛止される。すなわち、円形ハンドル18と、軸受穴20を有する軸支持部材19と、一対の係止突起21,21とから、前記の回転操作部27が構成される。
そして、前記の吊り下げ部材24は例えばロープやスチールワイヤなどで構成されており、ドリル穴開け用具1の上方位置に配置された吊り下げ用フレーム25から垂下されてドリルDを吊り下げるようになっている。
このドリル穴開け用具1が使用されるドリルDは、図3に示すように、前後に貫通する軸受孔31を有する本体ケーシング30と、軸受孔31内の前部に配備されているドリル刃回転軸37と、本体ケーシング30内に配備されていてドリル刃回転軸37を回転駆動するエアモータ(回転駆動源の例)38と、軸受孔31内の後部に配備されたドリル刃移動用軸50と、軸受孔31とドリル刃移動用軸50の間に介装された刃送り用スリーブ49と、ドリル刃移動用軸50と刃送り用スリーブ49の間に設けられたスリーブ移動機構59と、本体ケーシング30のケーシング後端部30Bから後方に突出しているドリル刃移動用軸50に設けられた軸回転用操作部51と、を備えて構成されている。ドリル刃回転軸37の前部には、ドリル刃48を装着するためのドリル刃取付用穴47が形成されている。ドリル刃回転軸37の前端部には、ドリル刃取付用穴47内に装着されたドリル刃48をドリル刃回転軸37に固定するためのチャック部58が設けられている。
前記の本体ケーシング30は、前後が開口した筒状の主ケース32と、主ケース32の後開口を封止する後蓋部33と、主ケース32の前開口に装着された中ケース34と、中ケース34の前開口に装着された前ケース35と、前ケース35の前開口に装着されたキャップ部36とから構成されている。これら本体ケーシング30を構成する主ケース32からキャップ部36までには、いずれも一連の軸受孔31が形成されている。すなわち、軸受孔31は、本体ケーシング30のケーシング前端部30Aからケーシング後端部30Bまで貫通して形成されている。
前記のドリル刃回転軸37は軸受孔31内の前部に装着されており、ボールベアリング57と前ケース35の内周壁によって軸受孔31の孔心C回りに回転自在に軸支されている。ドリル刃回転軸37後部の外周面には、第4歯車45が固定されている。また、ドリル刃回転軸37は軸受孔31の孔心Cに沿って前後移動自在と成っている。軸受孔31内の後部には、刃送り用スリーブ49が軸受孔31の孔心Cに沿って移動自在に装着されている。刃送り用スリーブ49の内周面には雌ネジ部49Aが形成されている。また、刃送り用スリーブ49内にはドリル刃移動用軸50が軸受孔31の孔心C回りに回転自在に装着されている。但し、ドリル刃移動用軸50は本体ケーシング30に対しスラスト支持されているので孔心C方向には移動しない。ドリル刃移動用軸50の外周面には、刃送り用スリーブ49の雌ネジ部49Aと螺合する雄ネジ部50Bが形成されている。すなわち、ドリル刃移動用軸50の雄ネジ部50Bと、刃送り用スリーブ49の雌ネジ部49Aとから、前記のスリーブ移動機構59が構成される。このスリーブ移動機構59は、ドリル刃移動用軸50の回転により刃送り用スリーブ49を軸受孔31の孔心Cに沿って移動させるものである。
主ケース32の一方の側面には把手部53が突設されており、他方の側面には把手部を兼ねる給気管52が突設されている。給気管52は、エアコンプレッサ(図示省略)からのホースがつながれる接続ノズル54、給気弁55、操作レバー(符号付け省略)などを備えている。そして、給気管52は、前記のエアモータ38とつながっている。このエアモータ38は、主ケース32内に形成されたシリンダ39と、シリンダ39内に回転自在に配備された駆動用のブレード40と、ブレード40の回転中心に固定配置された回転軸41と、から構成されている。ブレード40は前後のボールベアリング56,56により回転自在に軸支されている。回転軸41の前端部には第1歯車42が設けられている。第1歯車42は、前後のボールベアリング56,56により回転自在に軸支された第2歯車43と噛合する。第2歯車43の前部は第3歯車44となっている。第3歯車44は、前記の第4歯車45と噛合するようになっている。
上記のように構成されたドリル穴開け用具1の作用を以下に述べる。この場合、利用者によりナット14が弛められて、保持用ロッド22が上下の連結部材3,3のロッド用孔9から取り外され、軸支持部材4も上下の連結部材3,3の位置調整用孔10から取り外されて、連結部材3,3が被穿孔体支持部材2に対しヒンジ部5,5を介して上下揺動自在になっている状態から説明する。穿孔されるパイプP(被穿孔体)は、図5および図7に示すように、水平方向に湾曲したものであり、工作場の床上や作業台上に安定な状態で置かれる。
まず、利用者は、上下一方の連結部材3を開き、パイプPにおいて穴開け目標位置Tがある面P1とは反対側の面P2に、被穿孔体支持部材2を掛け回し、被穿孔体支持部材2の内面2AをパイプPの面P2にあてがう。そして、上方のフレーム(図示省略)から垂下された吊り下げ用ロープ26に、上側の連結部材3の後端フック11を掛けて吊り下げておく。このとき、吊り下げ用ロープ26の長さを適宜に調整することにより、ドリル穴開け用具1の軸支持部材19とパイプPの管心とを結ぶ線が略水平となるようにドリル穴開け用具1の姿勢を決めることができる。
続いて、吊り下げ用フレーム25に懸垂された吊り下げ部材24の下側の輪部に、ドリルDの給気管52および把手部53を挿通して本体ケーシング30を吊り下げる。そして、ドリルDのドリル刃移動用軸50の後端部50Aを、軸支部28の軸支持部材19の軸受穴20内に装入する。このとき、2本の軸回転用操作部51,51に係止突起21,21を係止させておく。次に、吊り下げ部材24および吊り下げ用ロープ26の懸垂長さと、吊り下げ部材24および吊り下げ用フレーム25の位置を調整することにより、ドリルDのドリル刃48が、略水平方向を向吊り下げ用フレームくように、且つ、パイプPの穴開け目標位置Tに向くようにドリルDを配置させる。その状態で、軸支持部材4の先端部4C,4Cが装着される上下の位置調整用穴10,10の組が選択される。この場合、できるだけドリル刃48の先端が穴開け目標位置Tに最も近づくように、位置調整用穴10,10の組の位置が選択される。この例では、例えば前後方向の真ん中にある位置調整用穴10,10の上下組が選択されている(図1参照)。
選ばれた上下組の位置調整用穴10,10に軸支持部材4の上下の先端部4C,4Cが挿通されたのち、先端部4C,4Cのボルト孔にボルト13が通され、ナット14の螺止により抜け止めされる(図4参照)。その後、保持用ロッド22,22が左右上下のロッド用孔9,9,9,9に通されたのち、ナット14で締め付けられて固定される。このようにナット締めされた保持用ロッド22,22により、パイプPが被穿孔体支持部材2の内面2A上下に密着して保持される。更に、上下の連結部材3,3の前後いずれかのロッド用孔9,9の組に、保持用ピン23が挿通される。このように挿通された保持用ピン23により、パイプPのドリルP方向への逃げが回避される。
そこで、利用者がドリルDの駆動用レバーを操作すると、エアコンプレッサからの圧縮空気が給気管52に導かれ、更に給気弁55を経てシリンダ39内に流入する。これにより、回転翼40が回転駆動される。回転翼40の回転は回転軸41と一体の第1歯車42から第2歯車43に伝わり、更に第3歯車44から第4歯車45へと伝達されてドリル刃回転軸37およびドリル刃48を一体に回転させる。ドリル刃48はパイプPに接触する直前位置で回転している。
続いて、図7に示すように、利用者が回転操作部27の円形ハンドル18を矢印R3のように回転操作することにより、係止突起21を介してドリルDの軸回転用操作部51が回され、ドリル刃移動用軸50が回転する。これにより、ドリル刃移動用軸50と螺合している刃送り用スリーブ49がパイプPに向かう方向(矢印F)に進んでドリル刃回転軸37を押動し、ドリル刃48をパイプPの穴開け目標位置Tに向けて前進させる。そのうち、ドリル刃48の先端が穴開け目標位置Tに当接する。このとき矢印Fの反対向きの反力がドリル刃48にかかるが、ドリル刃移動用軸50の後端部50Aがドリル穴開け用具1の軸支持部材19の軸受穴20にスラスト支持されているので、ドリル刃48が矢印Fの反対方向に戻されることはない。そして、ドリル刃48が更に進むことによりパイプPが穿孔される。穴開け目標位置Tでの穿孔が終わったのち、利用者が回転操作部27の円形ハンドル18を矢印R4方向に回すことにより、ドリル刃48は矢印Fの反対方向に退動してパイプPの穿孔部分から抜き出される。このとき、パイプPの穿孔部分とドリル刃48の外周面の間の摩擦力により矢印Fの反対向きの力がパイプPにかかるが、保持用ピン23の存在により、パイプPは矢印Fの反対方向に移動することなく、その位置で保持されている。
以上述べたように、この実施形態のドリル穴開け用具1によれば、吊り下げ部材24がドリル穴開け用具1内に配置された水平姿勢のドリルDを吊り下げ、被穿孔体支持部材2がパイプPの面P2を後向きに支持し、軸支持部材4の軸支部28がドリルDのドリル刃移動用軸50の後端部50Aを前向きに支持する。すなわち、パイプPはドリル穴開け用具1の被穿孔体支持部材2および保持用ピン23により支持されているし、ドリルDの後端はドリル穴開け用具1の軸支持部材19により定点支持されているので、吊り下げ部材24および吊り下げ用フレーム25の長さおよび位置を適宜に調整するだけで、容易かつ正確にドリル刃48先端の調芯作業を行なうことができる。このように、パイプPおよびドリルDはドリル穴開け用具1内で前後から支持されている。そこで、回転操作部27の円形ハンドル18を回転操作することにより、パイプPの面P1にドリル刃48を前進させて穿孔をすることができる。因みに、水平方向に湾曲したパイプPであっても、パイプPの曲率中心に向かう穴を、いとも簡単な操作によって確実に、パイプPの側面(面P1)に穿孔することができる。
また、ドリル刃48を進めるためのドリル刃移動用軸50がドリル穴開け用具1の軸支部28に軸支されていて、回転操作部27の係止突起21が着脱可能に軸回転用操作部51に係止され、係止突起21が円形ハンドル18に連結されているので、操作しやすい円形ハンドル18を用いて、極めて簡単に軸回転用操作部51およびドリル刃移動用軸50を回転させて穿孔することができる。
そして、連結部材3,3の位置調整用孔8,8に挿通された保持用ピン23が、被穿孔体支持部材2の内面2AにあてがわれたパイプPを前向きに支持するので、保持用ピン23と被穿孔体支持部材2の内面2Aとの間でパイプPを確実に保持することができる。これにより、穿孔後のドリル刃48の抜き出し時に、パイプPがドリル刃48に伴って被穿孔体支持部材2の内面2Aから離れることを阻止できる。このように、本実施形態のドリル穴開け用具1は、石油精製工場のLPG用やLNG用の球形タンクに使用される湾曲配管などの穿孔に好適に使用され得る。
尚、上記の実施形態では、被穿孔体支持部材2の上下端部にヒンジ部5,5を設けて、上下の連結部材3,3を被穿孔体支持部材2に対して上下揺動自在に構成しているが、本発明のドリル穴開け用具はそれに限定されるものでない。例えば、上下いずれか一方のヒンジ部5を省略し、この省略した側の連結部材3と被穿孔体支持部材2とを一体に形成することも可能である。
また、本発明が適用される棒状の被穿孔体としては、上記したパイプ(鋼管)に限られるものでなく、例えば金属製または合成樹脂製の棒材などであってもよい。
1 ドリル穴開け用具
2 被穿孔体支持部材
3 連結部材
4 軸支持部材
5 ヒンジ部
15 枢支軸
16 枢軸部材
17 枢支穴
18 円形ハンドル
19 軸支持部材
20 軸受穴
21 係止突起
23 保持用ピン
24 吊り下げ部材
25 吊り下げ用フレーム
27 回転操作部
28 軸支部
29 回転操作部
30 本体ケーシング
30A ケーシング前端部
30B ケーシング後端部
37 ドリル刃回転軸
38 エアモータ(回転駆動源)
48 ドリル刃
49 刃送り用スリーブ
49A 雌ネジ部
50 ドリル刃移動用軸
50A 後端部
50B 雄ネジ部
51 軸回転用操作部
59 スリーブ移動機構
C 孔心
D ドリル
P パイプ(棒状の被穿孔体)
P1,P2 面
T 穴開け目標位置
本発明は、被穿孔体の側面の穴開け目標位置に簡単かつ正確にドリルで穿孔することのできるドリル穴開け用具に関するものである。
従来、この種の装置としては、例えば下記の特許文献1に記載されたものが知られている。この文献記載の穿孔装置は、被穿孔体である丸棒を両側から把持固定する一対のV字状ブロックと、ドリル刃が当てられる丸棒上面の上方に配置された垂直姿勢のドリルを吊り下げ保持する保持手段と、ドリル刃を丸棒に向けて降下させるドリル移動手段と、を備えている。この穿孔装置では、利用者がドリル移動手段の操作用レバーを手で引き下げることによりドリルを下降させ、丸棒の上面の穴開け目標位置にドリル刃を当てて穿孔するようになっている。
特開平5−293706号公報
ところで、上記従来の穿孔装置は、一対のV字状ブロックにより丸棒を両側から把持するので、外径の異なる丸棒に穿孔をする場合は、大きさの異なるV字状ブロックを予め複数対用意しておく必要から、予備部品コストがかかるという問題がある。また、その都度V字状ブロックをVブロック移動用ネジに付け替えなければならず、交換作業に手間と時間がかかるという問題もある。
一方、垂直姿勢に保持されたドリルが上下移動するようになっているので、棒状の被穿孔体の上面にしか穿孔ができない。すなわち、横向きに設置された棒状の被穿孔体の側面の穴開け目標位置には穿孔ができないという問題がある。この場合、棒状の被穿孔体を回して穴開け目標位置を上面に配置変えした後に穿孔をすることが考えられるが、物によっては被穿孔体を回して設置できないものがある。例えば、水平方向に湾曲したパイプの側面に穴開け目標位置がある場合、湾曲方向を上下に配置してパイプを支持することは極めて困難であり、ドリル刃の調芯作業も難しい。
他方で、垂直姿勢のドリルを上下移動させる穿孔装置を横転配置して水平移動させる使用態様が考えられるが、そのような使用態様は比較的軽量の小型ドリルにしか適用することができない。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、略水平向きに配置された棒状の被穿孔体の側面に確実に穿孔を施すことのできるドリル穴開け用具の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るドリル穴開け用具は、本体ケーシングと、本体ケーシングの前部に前後出没自在に配備されたドリル刃と、本体ケーシング内に配備されていてドリル刃を回転駆動する回転駆動源と、本体ケーシングの後部にドリル刃と同軸心で回転自在に配備されていて本体ケーシングのケーシング後端部から後方に突出しているドリル刃移動用軸と、ドリル刃移動用軸の本体ケーシングから後方に突出した部位に設けられていてドリル刃移動用軸を回転させるための軸回転用操作部とを有して成り、軸回転用操作部の回転によりドリル刃を本体ケーシングの前端部から出没させるように構成されたドリルが、装着されるドリル穴開け用具であって、棒状の被穿孔体の穴開け目標位置がある面とは反対側の面を支持するために当該反対側の面に掛け回される被穿孔体支持部材と、ドリル刃が略水平方向に、且つ、被穿孔体の穴開け目標位置を向いた配置にしてドリルの本体ケーシングを吊り下げる吊り下げ部材と、ドリル刃移動用軸の後端部を回転自在に軸支する軸支持部材と、軸支持部材の両端部と被穿孔体支持部材の両端部とをそれぞれ連結する2つの連結部材と、を備えて成り、前記被穿孔体支持部材、前記軸支持部材および前記2つの連結部材が鋼材で構成され、前記被穿孔体支持部材、前記軸支持部材および前記2つの連結部材が連結されて枠状に形成されるとともに、前記ドリル刃が前記被穿孔体の穴開け目標位置を穿孔するときに、前記ドリル刃移動用軸の後端部が前記副軸支持部材で回転自在かつ軸心方向にスラスト支持される構成にされている。
また、前記構成において、連結部材と連結される軸支持部材の前面に回転自在に軸支される円形ハンドルと、円形ハンドルの前面に固設されてドリル刃移動用軸の後端部を軸支する軸支持部材と、円形ハンドルの前面に固設されてドリルの軸回転操作部に着脱可能に取り付けられる係止突起と、を備えているものである。
そして、前記した各構成において、連結部材において被穿孔体支持部材の近傍位置に上下貫通して形成された貫通孔と、被穿孔体支持部材の内面にあてがわれた被穿孔体を前向きに支持するために前記貫通孔に挿通される保持用ピンと、を備えているものである。
本発明に係るドリル穴開け用具によれば、吊り下げ部材が水平姿勢のドリルを吊り下げるので、比較的重量のある大型のドリルであっても適用可能である。そして、被穿孔体支持部材が被穿孔体の側面を支持し、軸支持部材がドリルのドリル刃移動用軸の後端部を支持する。そこで、利用者がドリル刃移動用軸を回転操作することにより、ドリル刃が被穿孔体の側面に向かって前進し、簡単な操作で確実に穿孔をすることができる。因みに、水平方向に湾曲した被穿孔体であっても、被穿孔体の曲率中心に向かう穴を被穿孔体の側面に穿孔することができる。また、このドリル穴開け用具は簡素かつ安価な構成により実現することができる。
また、軸支持部材に軸支される円形ハンドルと、ドリル刃移動用軸の後端部を軸支する軸支持部材と、ドリルの軸回転操作部に着脱可能に取り付けられる係止突起と、を備えているものでは、操作しやすい円形ハンドルを用いて軸回転用操作部およびドリル刃移動用軸を容易に回転させることができる。これにより、極めて簡単にドリル刃を被穿孔体の穴開け目標位置に前進させて穿孔することができる。
そして、連結部材の位置調整用孔に挿通された保持用ピンが、被穿孔体支持部材の内面にあてがわれた被穿孔体を前向きに支持するので、保持用ピンと被穿孔体支持部材との間で被穿孔体を確実に保持することができる。これにより、穿孔後のドリル刃の抜き出し時に被穿孔体が、ドリル刃に伴なって被穿孔体支持部材の内面から離れることを防止できる。
本発明の一実施形態に係るドリル穴開け用具を示す図であって、(a)は側面図、(b)は平面図である。 前記ドリル穴開け用具の背面図である。 前記ドリル穴開け用具が適用されるドリルの平断面図である。 前記ドリル穴開け用具をドリルに装着してパイプに穿孔をする際の状態を示す側面図である。 図4に対応した平面図であって一部破断した図である。 前記ドリル穴開け用具をドリルに装着した状態を斜め前方から見た部分外観図である。 前記ドリル穴開け用具が装着されたドリルでパイプに穿孔する直前の状態を斜め後方から見た外観図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下に述べる実施形態は本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものでない。図1は本発明の一実施形態に係るドリル穴開け用具を示す図であって、(a)は側面図、(b)は平面図、図2は前記ドリル穴開け用具の背面図である。
各図において、この実施形態に係るドリル穴開け用具1は、後述のパイプ(棒状の被穿孔体の例)などに掛け回される被穿孔体支持部材2と、後で詳述されるドリルDの本体ケーシング30を吊り下げる吊り下げ部材24と、ドリル刃移動用軸50の後端部50Aを矢印R1のように回転自在に軸支する軸支部28を有する軸支持部材4と、縦向きに配置された軸支持部材4の上下の先端部4C,4Cと被穿孔体支持部材2の上下とを連結する2つの連結部材3,3と、軸支持部材4に設けられてドリルDの軸回転用操作部51に着脱可能に掛止される回転操作部27と、を備えて構成されている。
前記の被穿孔体支持部材2は例えば鋼板などで構成されており、側面から視て横転Uの字状に形成されている。被穿孔体支持部材2の背側の内面2Aは、パイプPにおいて穴開け目標位置Tがある面P1とは反対側の面P2を支持するためのものである。被穿孔体支持部材2の上下の後側端部には、左右方向に延在する筒部6が形成されている。一方、被穿孔体支持部材2の後方上下には、例えば前後に長い鋼板などで構成された連結部材3,3が配備されている。これらの連結部材3,3の前端部にも、筒部6が形成されている。各連結部材3の筒部6と被穿孔体支持部材2の筒部6とは左右方向に一連に配置され、これら一連の筒部6,6内にピン7が挿通される。これにより、被穿孔体支持部材2に対し、上下の連結部材3がそれぞれ矢印R2に示されるように上下揺動自在にされている。すなわち、各連結部材3の筒部6と、被穿孔体支持部材2の筒部6と、ピン7とから、ヒンジ部5が構成される。上側の連結部材3の後端部には、吊り下げ用ロープ26(図4参照)が掛けられる後端フック11が突設されている。
各連結部材3において筒部6近傍の後方位置の左右には、ロッド用孔9がそれぞれ上下貫通して形成されている。上下対面するロッド用孔9,9には、保持用ロッド22(図4参照)が挿し込まれる。保持用ピン23は、被穿孔体支持部材2の内面2AにあてがわれたパイプPが後向きに逃げることを抑止するものである。ロッド用孔9の近傍位置には、複数の保持位置調整用孔8が前後適宜間隔でそれぞれ上下貫通して形成されている。上下の連結部材3,3において、上下対面するロッド用孔9,9の組には、保持用ロッド22が挿し込まれる。保持用ロッド22は、ヒンジ部5を介して上下揺動する上下の連結部材3,3の角度を固定するものであり、ロッド外周面には雄ネジ部が形成されている。保持用ロッド22の雄ネジ部にはナット14の雌ネジ部が螺合しており、各連結部材3は上下から挟まれた2つのナット14,14により位置決め保持されるようになっている。上下対面する保持位置調整用孔8,8の組はパイプPの管径に応じた適宜の組が選択される。
上記の軸支持部材4は例えばL字鋼などで構成されており、上下方向に配置される部材本体4Aと、部材本体4Aとは直角の後向きに突設された補強部4Bとから一体に形成されている。一方、各連結部材3の後端部近傍には、複数の位置調整用孔10,10,10が前後に適宜間隔でそれぞれ上下貫通して形成されている。上下の連結部材3,3において、上下対面する位置調整用孔10の組には、部材本体4Aの上下の先端部4Cがそれぞれ挿し込まれる。軸支持部材4は、部材本体4Aにおける上下の先端部4C近傍位置のボルト孔(図示省略)を通されたボルト13にナット14が螺止されて抜け止め保持される。
軸支持部材4の上下略中央部であって部材本体4Aの前面には、軸プレート12がボルト13で固定されている。軸プレート12の前面には、枢支軸15が前向きに突設されている。この枢支軸15は枢軸部材16の枢支穴17内に装着されて、枢軸部材16を矢印R1のように回転自在に軸支している。枢軸部材16の前面には、正面視で円形リング状の円形ハンドル18の中央部が固設されている。更に、円形ハンドル18中央部の前面には、前面が開口した軸受穴20を有する軸支持部材19が固設されている。軸支持部材19の前面には、鉤状で一対の係止突起21,21が突設されている。一対の係止突起21,21は、ドリルDの軸回転用操作部51に着脱可能に掛止される。すなわち、円形ハンドル18と、軸受穴20を有する軸支持部材19と、一対の係止突起21,21とから、前記の回転操作部27が構成される。
そして、前記の吊り下げ部材24は例えばロープやスチールワイヤなどで構成されており、ドリル穴開け用具1の上方位置に配置された吊り下げ用フレーム25から垂下されてドリルDを吊り下げるようになっている。
このドリル穴開け用具1が使用されるドリルDは、図3に示すように、前後に貫通する軸受孔31を有する本体ケーシング30と、軸受孔31内の前部に配備されているドリル刃回転軸37と、本体ケーシング30内に配備されていてドリル刃回転軸37を回転駆動するエアモータ(回転駆動源の例)38と、軸受孔31内の後部に配備されたドリル刃移動用軸50と、軸受孔31とドリル刃移動用軸50の間に介装された刃送り用スリーブ49と、ドリル刃移動用軸50と刃送り用スリーブ49の間に設けられたスリーブ移動機構59と、本体ケーシング30のケーシング後端部30Bから後方に突出しているドリル刃移動用軸50に設けられた軸回転用操作部51と、を備えて構成されている。ドリル刃回転軸37の前部には、ドリル刃48を装着するためのドリル刃取付用穴47が形成されている。ドリル刃回転軸37の前端部には、ドリル刃取付用穴47内に装着されたドリル刃48をドリル刃回転軸37に固定するためのチャック部58が設けられている。
前記の本体ケーシング30は、前後が開口した筒状の主ケース32と、主ケース32の後開口を封止する後蓋部33と、主ケース32の前開口に装着された中ケース34と、中ケース34の前開口に装着された前ケース35と、前ケース35の前開口に装着されたキャップ部36とから構成されている。これら本体ケーシング30を構成する主ケース32からキャップ部36までには、いずれも一連の軸受孔31が形成されている。すなわち、軸受孔31は、本体ケーシング30のケーシング前端部30Aからケーシング後端部30Bまで貫通して形成されている。
前記のドリル刃回転軸37は軸受孔31内の前部に装着されており、ボールベアリング57と前ケース35の内周壁によって軸受孔31の孔心C回りに回転自在に軸支されている。ドリル刃回転軸37後部の外周面には、第4歯車45が固定されている。また、ドリル刃回転軸37は軸受孔31の孔心Cに沿って前後移動自在と成っている。軸受孔31内の後部には、刃送り用スリーブ49が軸受孔31の孔心Cに沿って移動自在に装着されている。刃送り用スリーブ49の内周面には雌ネジ部49Aが形成されている。また、刃送り用スリーブ49内にはドリル刃移動用軸50が軸受孔31の孔心C回りに回転自在に装着されている。但し、ドリル刃移動用軸50は本体ケーシング30に対しスラスト支持されているので孔心C方向には移動しない。ドリル刃移動用軸50の外周面には、刃送り用スリーブ49の雌ネジ部49Aと螺合する雄ネジ部50Bが形成されている。すなわち、ドリル刃移動用軸50の雄ネジ部50Bと、刃送り用スリーブ49の雌ネジ部49Aとから、前記のスリーブ移動機構59が構成される。このスリーブ移動機構59は、ドリル刃移動用軸50の回転により刃送り用スリーブ49を軸受孔31の孔心Cに沿って移動させるものである。
主ケース32の一方の側面には把手部53が突設されており、他方の側面には把手部を兼ねる給気管52が突設されている。給気管52は、エアコンプレッサ(図示省略)からのホースがつながれる接続ノズル54、給気弁55、操作レバー(符号付け省略)などを備えている。そして、給気管52は、前記のエアモータ38とつながっている。このエアモータ38は、主ケース32内に形成されたシリンダ39と、シリンダ39内に回転自在に配備された駆動用のブレード40と、ブレード40の回転中心に固定配置された回転軸41と、から構成されている。ブレード40は前後のボールベアリング56,56により回転自在に軸支されている。回転軸41の前端部には第1歯車42が設けられている。第1歯車42は、前後のボールベアリング56,56により回転自在に軸支された第2歯車43と噛合する。第2歯車43の前部は第3歯車44となっている。第3歯車44は、前記の第4歯車45と噛合するようになっている。
上記のように構成されたドリル穴開け用具1の作用を以下に述べる。この場合、利用者によりナット14が弛められて、保持用ロッド22が上下の連結部材3,3のロッド用孔9から取り外され、軸支持部材4も上下の連結部材3,3の位置調整用孔10から取り外されて、連結部材3,3が被穿孔体支持部材2に対しヒンジ部5,5を介して上下揺動自在になっている状態から説明する。穿孔されるパイプP(被穿孔体)は、図5および図7に示すように、水平方向に湾曲したものであり、工作場の床上や作業台上に安定な状態で置かれる。
まず、利用者は、上下一方の連結部材3を開き、パイプPにおいて穴開け目標位置Tがある面P1とは反対側の面P2に、被穿孔体支持部材2を掛け回し、被穿孔体支持部材2の内面2AをパイプPの面P2にあてがう。そして、上方のフレーム(図示省略)から垂下された吊り下げ用ロープ26に、上側の連結部材3の後端フック11を掛けて吊り下げておく。このとき、吊り下げ用ロープ26の長さを適宜に調整することにより、ドリル穴開け用具1の軸支持部材19とパイプPの管心とを結ぶ線が略水平となるようにドリル穴開け用具1の姿勢を決めることができる。
続いて、吊り下げ用フレーム25に懸垂された吊り下げ部材24の下側の輪部に、ドリルDの給気管52および把手部53を挿通して本体ケーシング30を吊り下げる。そして、ドリルDのドリル刃移動用軸50の後端部50Aを、軸支部28の軸支持部材19の軸受穴20内に装入する。このとき、2本の軸回転用操作部51,51に係止突起21,21を係止させておく。次に、吊り下げ部材24および吊り下げ用ロープ26の懸垂長さと、吊り下げ部材24および吊り下げ用フレーム25の位置を調整することにより、ドリルDのドリル刃48が、略水平方向を向くように、且つ、パイプPの穴開け目標位置Tに向くようにドリルDを配置させる。その状態で、軸支持部材4の先端部4C,4Cが装着される上下の位置調整用穴10,10の組が選択される。この場合、できるだけドリル刃48の先端が穴開け目標位置Tに最も近づくように、位置調整用穴10,10の組の位置が選択される。この例では、例えば前後方向の真ん中にある位置調整用穴10,10の上下組が選択されている(図1参照)。
選ばれた上下組の位置調整用穴10,10に軸支持部材4の上下の先端部4C,4Cが挿通されたのち、先端部4C,4Cのボルト孔にボルト13が通され、ナット14の螺止により抜け止めされる(図4参照)。その後、保持用ロッド22,22が左右上下のロッド用孔9,9,9,9に通されたのち、ナット14で締め付けられて固定される。このようにナット締めされた保持用ロッド22,22により、パイプPが被穿孔体支持部材2の内面2A上下に密着して保持される。更に、上下の連結部材3,3の前後いずれかの保持位置調整用孔8,8の組に、保持用ピン23が挿通される。このように挿通された保持用ピン23により、パイプPのドリルP方向への逃げが回避される。
そこで、利用者がドリルDの駆動用レバーを操作すると、エアコンプレッサからの圧縮空気が給気管52に導かれ、更に給気弁55を経てシリンダ39内に流入する。これにより、回転翼40が回転駆動される。回転翼40の回転は回転軸41と一体の第1歯車42から第2歯車43に伝わり、更に第3歯車44から第4歯車45へと伝達されてドリル刃回転軸37およびドリル刃48を一体に回転させる。ドリル刃48はパイプPに接触する直前位置で回転している。
続いて、図7に示すように、利用者が回転操作部27の円形ハンドル18を矢印R3のように回転操作することにより、係止突起21を介してドリルDの軸回転用操作部51が回され、ドリル刃移動用軸50が回転する。これにより、ドリル刃移動用軸50と螺合している刃送り用スリーブ49がパイプPに向かう方向(矢印F)に進んでドリル刃回転軸37を押動し、ドリル刃48をパイプPの穴開け目標位置Tに向けて前進させる。そのうち、ドリル刃48の先端が穴開け目標位置Tに当接する。このとき矢印Fの反対向きの反力がドリル刃48にかかるが、ドリル刃移動用軸50の後端部50Aがドリル穴開け用具1の軸支持部材19の軸受穴20にスラスト支持されているので、ドリル刃48が矢印Fの反対方向に戻されることはない。そして、ドリル刃48が更に進むことによりパイプPが穿孔される。穴開け目標位置Tでの穿孔が終わったのち、利用者が回転操作部27の円形ハンドル18を矢印R4方向に回すことにより、ドリル刃48は矢印Fの反対方向に退動してパイプPの穿孔部分から抜き出される。このとき、パイプPの穿孔部分とドリル刃48の外周面の間の摩擦力により矢印Fの反対向きの力がパイプPにかかるが、保持用ピン23の存在により、パイプPは矢印Fの反対方向に移動することなく、その位置で保持されている。
以上述べたように、この実施形態のドリル穴開け用具1によれば、吊り下げ部材24がドリル穴開け用具1内に配置された水平姿勢のドリルDを吊り下げ、被穿孔体支持部材2がパイプPの面P2を後向きに支持し、軸支持部材4の軸支部28がドリルDのドリル刃移動用軸50の後端部50Aを前向きに支持する。すなわち、パイプPはドリル穴開け用具1の被穿孔体支持部材2および保持用ピン23により支持されているし、ドリルDの後端はドリル穴開け用具1の軸支持部材19により定点支持されているので、吊り下げ部材24および吊り下げ用フレーム25の長さおよび位置を適宜に調整するだけで、容易かつ正確にドリル刃48先端の調芯作業を行なうことができる。このように、パイプPおよびドリルDはドリル穴開け用具1内で前後から支持されている。そこで、回転操作部27の円形ハンドル18を回転操作することにより、パイプPの面P1にドリル刃48を前進させて穿孔をすることができる。因みに、水平方向に湾曲したパイプPであっても、パイプPの曲率中心に向かう穴を、いとも簡単な操作によって確実に、パイプPの側面(面P1)に穿孔することができる。
また、ドリル刃48を進めるためのドリル刃移動用軸50がドリル穴開け用具1の軸支部28に軸支されていて、回転操作部27の係止突起21が着脱可能に軸回転用操作部51に係止され、係止突起21が円形ハンドル18に連結されているので、操作しやすい円形ハンドル18を用いて、極めて簡単に軸回転用操作部51およびドリル刃移動用軸50を回転させて穿孔することができる。
そして、連結部材3,3の位置調整用孔8,8に挿通された保持用ピン23が、被穿孔体支持部材2の内面2AにあてがわれたパイプPを前向きに支持するので、保持用ピン23と被穿孔体支持部材2の内面2Aとの間でパイプPを確実に保持することができる。これにより、穿孔後のドリル刃48の抜き出し時に、パイプPがドリル刃48に伴って被穿孔体支持部材2の内面2Aから離れることを阻止できる。このように、本実施形態のドリル穴開け用具1は、石油精製工場のLPG用やLNG用の球形タンクに使用される湾曲配管などの穿孔に好適に使用され得る。
尚、上記の実施形態では、被穿孔体支持部材2の上下端部にヒンジ部5,5を設けて、上下の連結部材3,3を被穿孔体支持部材2に対して上下揺動自在に構成しているが、本発明のドリル穴開け用具はそれに限定されるものでない。例えば、上下いずれか一方のヒンジ部5を省略し、この省略した側の連結部材3と被穿孔体支持部材2とを一体に形成することも可能である。
また、本発明が適用される棒状の被穿孔体としては、上記したパイプ(鋼管)に限られるものでなく、例えば金属製または合成樹脂製の棒材などであってもよい。
1 ドリル穴開け用具
2 被穿孔体支持部材
3 連結部材
4 軸支持部材
5 ヒンジ部
8 保持位置調整用孔(貫通穴)
15 枢支軸
16 枢軸部材
17 枢支穴
18 円形ハンドル
19 軸支持部材
20 軸受穴
21 係止突起
23 保持用ピン
24 吊り下げ部材
25 吊り下げ用フレーム
27 回転操作部
28 軸支部
29 回転操作部
30 本体ケーシング
30A ケーシング前端部
30B ケーシング後端部
37 ドリル刃回転軸
38 エアモータ(回転駆動源)
48 ドリル刃
49 刃送り用スリーブ
49A 雌ネジ部
50 ドリル刃移動用軸
50A 後端部
50B 雄ネジ部
51 軸回転用操作部
59 スリーブ移動機構
C 孔心
D ドリル
P パイプ(棒状の被穿孔体)
P1,P2 面
T 穴開け目標位置

Claims (3)

  1. 本体ケーシングと、本体ケーシングの前部に前後出没自在に配備されたドリル刃と、本体ケーシング内に配備されていてドリル刃を回転駆動する回転駆動源と、本体ケーシングの後部に回転自在に配備されていて本体ケーシングのケーシング後端部から後方に突出しているドリル刃移動用軸と、ドリル刃移動用軸の本体ケーシングから後方に突出した部位に設けられていてドリル刃移動用軸を回転させるための軸回転用操作部とを有して成り、軸回転用操作部の回転によりドリル刃を本体ケーシングの前端部から出没させるように構成されたドリルが、装着されるドリル穴開け用具であって、
    棒状の被穿孔体の穴開け目標位置がある面とは反対側の面を支持するために当該反対側の面に掛け回される被穿孔体支持部材と、
    ドリル刃が略水平方向に、且つ、被穿孔体の穴開け目標位置を向いた配置にしてドリルの本体ケーシングを吊り下げる吊り下げ部材と、
    ドリル刃移動用軸の後端部を回転自在に軸支する軸支持部材と、
    軸支持部材と被穿孔体支持部材とを連結する連結部材と、
    を備えていることを特徴とするドリル穴開け用具。
  2. 連結部材と連結される軸支持部材の前面に回転自在に軸支される円形ハンドルと、円形ハンドルの前面に固設されてドリル刃移動用軸の後端部を軸支する軸支持部材と、円形ハンドルの前面に固設されてドリルの軸回転操作部に着脱可能に取り付けられる係止突起と、を備えている請求項1に記載のドリル穴開け用具。
  3. 連結部材において被穿孔体支持部材の近傍位置に上下貫通して形成された貫通孔と、被穿孔体支持部材の内面にあてがわれた被穿孔体を前向きに支持するために前記貫通孔に挿通される保持用ピンと、を備えている請求項1または請求項2に記載のドリル穴開け用具。
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