JP2014128850A - ドリル穴開け用具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドリル穴開け用具1は、本体ケーシング30と、本体ケーシング30の前部に配備されたドリル刃48と、ドリル刃48を回転駆動する回転駆動源38と、本体ケーシング30のケーシング後端部30Bから後方に突出しているドリル刃移動用軸50と、ドリル刃移動用軸50を回転させるための軸回転用操作部51とを有して成るドリルDが、装着される用具であって、棒状のパイプPの面P2を支持するための被穿孔体支持部材2と、ドリルDの本体ケーシング30を吊り下げる吊り下げ部材24と、ドリル刃移動用軸50を回転自在に軸支する軸支持部材4と、軸支持部材4と被穿孔体支持部材2とを連結する連結部材3,3と、を備えている。
【選択図】図4
Description
一方、垂直姿勢に保持されたドリルが上下移動するようになっているので、棒状の被穿孔体の上面にしか穿孔ができない。すなわち、横向きに設置された棒状の被穿孔体の側面の穴開け目標位置には穿孔ができないという問題がある。この場合、棒状の被穿孔体を回して穴開け目標位置を上面に配置変えした後に穿孔をすることが考えられるが、物によっては被穿孔体を回して設置できないものがある。例えば、水平方向に湾曲したパイプの側面に穴開け目標位置がある場合、湾曲方向を上下に配置してパイプを支持することは極めて困難であり、ドリル刃の調芯作業も難しい。
他方で、垂直姿勢のドリルを上下移動させる穿孔装置を横転配置して水平移動させる使用態様が考えられるが、そのような使用態様は比較的軽量の小型ドリルにしか適用することができない。
各図において、この実施形態に係るドリル穴開け用具1は、後述のパイプ(棒状の被穿孔体の例)などに掛け回される被穿孔体支持部材2と、後で詳述されるドリルDの本体ケーシング30を吊り下げる吊り下げ部材24と、ドリル刃移動用軸50の後端部50Aを矢印R1のように回転自在に軸支する軸支部28を有する軸支持部材4と、縦向きに配置された軸支持部材4の上下の先端部4C,4Cと被穿孔体支持部材2の上下とを連結する2つの連結部材3,3と、軸支持部材4に設けられてドリルDの軸回転用操作部51に着脱可能に掛止される回転操作部27と、を備えて構成されている。
そして、前記の吊り下げ部材24は例えばロープやスチールワイヤなどで構成されており、ドリル穴開け用具1の上方位置に配置された吊り下げ用フレーム25から垂下されてドリルDを吊り下げるようになっている。
まず、利用者は、上下一方の連結部材3を開き、パイプPにおいて穴開け目標位置Tがある面P1とは反対側の面P2に、被穿孔体支持部材2を掛け回し、被穿孔体支持部材2の内面2AをパイプPの面P2にあてがう。そして、上方のフレーム(図示省略)から垂下された吊り下げ用ロープ26に、上側の連結部材3の後端フック11を掛けて吊り下げておく。このとき、吊り下げ用ロープ26の長さを適宜に調整することにより、ドリル穴開け用具1の軸支持部材19とパイプPの管心とを結ぶ線が略水平となるようにドリル穴開け用具1の姿勢を決めることができる。
そこで、利用者がドリルDの駆動用レバーを操作すると、エアコンプレッサからの圧縮空気が給気管52に導かれ、更に給気弁55を経てシリンダ39内に流入する。これにより、回転翼40が回転駆動される。回転翼40の回転は回転軸41と一体の第1歯車42から第2歯車43に伝わり、更に第3歯車44から第4歯車45へと伝達されてドリル刃回転軸37およびドリル刃48を一体に回転させる。ドリル刃48はパイプPに接触する直前位置で回転している。
そして、連結部材3,3の位置調整用孔8,8に挿通された保持用ピン23が、被穿孔体支持部材2の内面2AにあてがわれたパイプPを前向きに支持するので、保持用ピン23と被穿孔体支持部材2の内面2Aとの間でパイプPを確実に保持することができる。これにより、穿孔後のドリル刃48の抜き出し時に、パイプPがドリル刃48に伴って被穿孔体支持部材2の内面2Aから離れることを阻止できる。このように、本実施形態のドリル穴開け用具1は、石油精製工場のLPG用やLNG用の球形タンクに使用される湾曲配管などの穿孔に好適に使用され得る。
また、本発明が適用される棒状の被穿孔体としては、上記したパイプ(鋼管)に限られるものでなく、例えば金属製または合成樹脂製の棒材などであってもよい。
2 被穿孔体支持部材
3 連結部材
4 軸支持部材
5 ヒンジ部
15 枢支軸
16 枢軸部材
17 枢支穴
18 円形ハンドル
19 軸支持部材
20 軸受穴
21 係止突起
23 保持用ピン
24 吊り下げ部材
25 吊り下げ用フレーム
27 回転操作部
28 軸支部
29 回転操作部
30 本体ケーシング
30A ケーシング前端部
30B ケーシング後端部
37 ドリル刃回転軸
38 エアモータ(回転駆動源)
48 ドリル刃
49 刃送り用スリーブ
49A 雌ネジ部
50 ドリル刃移動用軸
50A 後端部
50B 雄ネジ部
51 軸回転用操作部
59 スリーブ移動機構
C 孔心
D ドリル
P パイプ(棒状の被穿孔体)
P1,P2 面
T 穴開け目標位置
一方、垂直姿勢に保持されたドリルが上下移動するようになっているので、棒状の被穿孔体の上面にしか穿孔ができない。すなわち、横向きに設置された棒状の被穿孔体の側面の穴開け目標位置には穿孔ができないという問題がある。この場合、棒状の被穿孔体を回して穴開け目標位置を上面に配置変えした後に穿孔をすることが考えられるが、物によっては被穿孔体を回して設置できないものがある。例えば、水平方向に湾曲したパイプの側面に穴開け目標位置がある場合、湾曲方向を上下に配置してパイプを支持することは極めて困難であり、ドリル刃の調芯作業も難しい。
他方で、垂直姿勢のドリルを上下移動させる穿孔装置を横転配置して水平移動させる使用態様が考えられるが、そのような使用態様は比較的軽量の小型ドリルにしか適用することができない。
各図において、この実施形態に係るドリル穴開け用具1は、後述のパイプ(棒状の被穿孔体の例)などに掛け回される被穿孔体支持部材2と、後で詳述されるドリルDの本体ケーシング30を吊り下げる吊り下げ部材24と、ドリル刃移動用軸50の後端部50Aを矢印R1のように回転自在に軸支する軸支部28を有する軸支持部材4と、縦向きに配置された軸支持部材4の上下の先端部4C,4Cと被穿孔体支持部材2の上下とを連結する2つの連結部材3,3と、軸支持部材4に設けられてドリルDの軸回転用操作部51に着脱可能に掛止される回転操作部27と、を備えて構成されている。
そして、前記の吊り下げ部材24は例えばロープやスチールワイヤなどで構成されており、ドリル穴開け用具1の上方位置に配置された吊り下げ用フレーム25から垂下されてドリルDを吊り下げるようになっている。
まず、利用者は、上下一方の連結部材3を開き、パイプPにおいて穴開け目標位置Tがある面P1とは反対側の面P2に、被穿孔体支持部材2を掛け回し、被穿孔体支持部材2の内面2AをパイプPの面P2にあてがう。そして、上方のフレーム(図示省略)から垂下された吊り下げ用ロープ26に、上側の連結部材3の後端フック11を掛けて吊り下げておく。このとき、吊り下げ用ロープ26の長さを適宜に調整することにより、ドリル穴開け用具1の副軸支持部材19とパイプPの管心とを結ぶ線が略水平となるようにドリル穴開け用具1の姿勢を決めることができる。
そこで、利用者がドリルDの駆動用レバーを操作すると、エアコンプレッサからの圧縮空気が給気管52に導かれ、更に給気弁55を経てシリンダ39内に流入する。これにより、回転翼40が回転駆動される。回転翼40の回転は回転軸41と一体の第1歯車42から第2歯車43に伝わり、更に第3歯車44から第4歯車45へと伝達されてドリル刃回転軸37およびドリル刃48を一体に回転させる。ドリル刃48はパイプPに接触する直前位置で回転している。
そして、連結部材3,3の位置調整用孔8,8に挿通された保持用ピン23が、被穿孔体支持部材2の内面2AにあてがわれたパイプPを前向きに支持するので、保持用ピン23と被穿孔体支持部材2の内面2Aとの間でパイプPを確実に保持することができる。これにより、穿孔後のドリル刃48の抜き出し時に、パイプPがドリル刃48に伴って被穿孔体支持部材2の内面2Aから離れることを阻止できる。このように、本実施形態のドリル穴開け用具1は、石油精製工場のLPG用やLNG用の球形タンクに使用される湾曲配管などの穿孔に好適に使用され得る。
また、本発明が適用される棒状の被穿孔体としては、上記したパイプ(鋼管)に限られるものでなく、例えば金属製または合成樹脂製の棒材などであってもよい。
2 被穿孔体支持部材
3 連結部材
4 軸支持部材
5 ヒンジ部
8 保持位置調整用孔(貫通穴)
15 枢支軸
16 枢軸部材
17 枢支穴
18 円形ハンドル
19 副軸支持部材
20 軸受穴
21 係止突起
23 保持用ピン
24 吊り下げ部材
25 吊り下げ用フレーム
27 回転操作部
28 軸支部
29 回転操作部
30 本体ケーシング
30A ケーシング前端部
30B ケーシング後端部
37 ドリル刃回転軸
38 エアモータ(回転駆動源)
48 ドリル刃
49 刃送り用スリーブ
49A 雌ネジ部
50 ドリル刃移動用軸
50A 後端部
50B 雄ネジ部
51 軸回転用操作部
59 スリーブ移動機構
C 孔心
D ドリル
P パイプ(棒状の被穿孔体)
P1,P2 面
T 穴開け目標位置
Claims (3)
- 本体ケーシングと、本体ケーシングの前部に前後出没自在に配備されたドリル刃と、本体ケーシング内に配備されていてドリル刃を回転駆動する回転駆動源と、本体ケーシングの後部に回転自在に配備されていて本体ケーシングのケーシング後端部から後方に突出しているドリル刃移動用軸と、ドリル刃移動用軸の本体ケーシングから後方に突出した部位に設けられていてドリル刃移動用軸を回転させるための軸回転用操作部とを有して成り、軸回転用操作部の回転によりドリル刃を本体ケーシングの前端部から出没させるように構成されたドリルが、装着されるドリル穴開け用具であって、
棒状の被穿孔体の穴開け目標位置がある面とは反対側の面を支持するために当該反対側の面に掛け回される被穿孔体支持部材と、
ドリル刃が略水平方向に、且つ、被穿孔体の穴開け目標位置を向いた配置にしてドリルの本体ケーシングを吊り下げる吊り下げ部材と、
ドリル刃移動用軸の後端部を回転自在に軸支する軸支持部材と、
軸支持部材と被穿孔体支持部材とを連結する連結部材と、
を備えていることを特徴とするドリル穴開け用具。 - 連結部材と連結される軸支持部材の前面に回転自在に軸支される円形ハンドルと、円形ハンドルの前面に固設されてドリル刃移動用軸の後端部を軸支する軸支持部材と、円形ハンドルの前面に固設されてドリルの軸回転操作部に着脱可能に取り付けられる係止突起と、を備えている請求項1に記載のドリル穴開け用具。
- 連結部材において被穿孔体支持部材の近傍位置に上下貫通して形成された貫通孔と、被穿孔体支持部材の内面にあてがわれた被穿孔体を前向きに支持するために前記貫通孔に挿通される保持用ピンと、を備えている請求項1または請求項2に記載のドリル穴開け用具。
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JP2012287787A JP5593374B2 (ja) | 2012-12-28 | 2012-12-28 | ドリル穴開け用具 |
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JP5593374B2 JP5593374B2 (ja) | 2014-09-24 |
Family
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Family Applications (1)
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WO2010120521A2 (en) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Tetra Technologies, Inc. | Articulating drill method and apparatus for cutting openings in nested strings of underwater piping and/or tubing for overturned wells or platforms |
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-
2012
- 2012-12-28 JP JP2012287787A patent/JP5593374B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS621806U (ja) * | 1985-06-20 | 1987-01-08 | ||
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US20110027029A1 (en) * | 2009-07-31 | 2011-02-03 | Lanser Jerry L | Hand held portable drill guide enabling single handed field setup and having releasable drill gripping securement |
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JP5593374B2 (ja) | 2014-09-24 |
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